JP4045454B2 - アナログフロントエンド回路及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログフロントエンド回路及び電子機器に関する。
画像読み取り装置等に用いられているイメージセンサでは、イメージセンサの受光部で取得された画像データの(画像信号)は、イメージセンサの転送部に取り込まれる。そして、イメージセンサを制御するイメージセンサコントローラが、イメージセンサの転送部に駆動クロックを供給し、転送部は供給された駆動クロックを用いて画像データを順次シフト転送して外部に出力する。
画像読み取り装置には、ライン型のイメージセンサが搭載されたヘッド側基板(キャリッジ)を用いて画像を読み取るものが知られている。画像を読み取る際に、このヘッド側基板はその読み取り位置が段階的に変化するようにサーボモーター等で駆動される。このようにヘッド側基板が可動なため、ヘッド側基板は、サーボモーターの制御信号を生成する回路等が搭載されたメイン基板と長いケーブルで接続される。このケーブルを介して、例えばイメージセンサによって読み出された画像データや、イメージセンサのシフト転送に必要な駆動クロック等が供給される。
ところが、近年の画像読み取り技術の向上等によって、イメージセンサの高解像度化が進んできている。このような高解像度のイメージセンサを画像読み取り装置に用いる場合、駆動クロックの周波数を高くする必要が生じる。また、高解像度に伴いケーブルを介して転送される画像データのデータ量も増加する。このため、ヘッド側基板とメイン基板が長いケーブルで接続される画像読み取り装置では、例えば画像データや駆動クロック等を搬送するケーブルで発生する放射ノイズ等が問題となり、EMI(Electro-Magnetic-Interference)対策が必要であった。
特開2004−172854号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、イメージセンサから転送された画像データの劣化を抑え、EMI対策が施されたアナログフロントエンド回路、及びこれを含む電子機器を提供することにある。
本発明は、撮像素子を制御して、前記撮像素子から出力されるアナログの画像信号を処理するアナログフロントエンド回路であって、前記撮像素子からアナログの画像信号を受け、前記画像信号に対して所与の処理を行い、出力するアナログ処理部と、前記アナログ処理部から出力される画像信号をA/D変換するA/D変換器と、前記A/D変換器から出力されるデジタルの画像データを保持する保持回路と、第1の基準クロックに基づいて、複数のクロックを生成して前記アナログ処理部及び前記A/D変換器の少なくとも一方に出力するタイミングジェネレータと、前記第1の基準クロックに対してスペクトラム拡散変調を施し、スペクトラム拡散変調が施されたクロックを変調クロックとして前記保持回路に出力するスペクトラム拡散変調回路と、を含み、前記保持回路は、前記スペクトラム拡散変調回路から出力される前記変調クロックに基づいて、前記A/D変換器からの前記デジタルの画像データを保持するアナログフロントエンド回路に関する。
本発明によれば、保持回路は変調クロックに基づいて画像データを保持することができるため、保持回路は画像データを、スペクトラム拡散変調が施された信号として出力することができる。このため、保持回路から出力された画像データが長いケーブル等を介してメイン基板等に出力された場合であっても、ケーブルで発生する放射ノイズを十分小さくすることができる。
さらに、保持回路から出力される画像データは、デジタルのデータであるため、保持回路の出力に対してスペクトラム拡散変調が施されていても画像データを正しくメイン基板等に出力できる。このため、アナログフロントエンド回路の出力にスペクトラム拡散変調が施されていても、高画質な画像データをメイン基板等に出力することができる。
また、本発明では、前記タイミングジェネレータは、スペクトラム拡散変調が施されていない前記第1の基準クロックに基づいて、前記撮像素子を駆動する駆動クロックであって、スペクトラム拡散変調が施されていない複数の駆動クロックを生成して前記撮像素子に出力し、前記保持回路から出力される画像データの信号はスペクトラム拡散変調されたクロック信号であってもよい。
本発明によれば、タイミングジェネレータはスペクトラム拡散変調が施されていない第1の基準クロックに基づいて駆動クロックを生成することができるため、イメージセンサの転送部に適した駆動クロックを供給することができる。このため、高解像度のイメージセンサに対して適切なシフト転送を制御することができるので、アナログフロントエンド回路はイメージセンサからノイズの少ないアナログの画像データを受け取ることができる。
即ち、アナログフロントエンド回路からメイン基板等に出力される信号に対してはスペクトラム拡散変調を施し、イメージセンサに供給する駆動クロックに対してはスペクトラム拡散変調を施さないことができ、高画質な画像データの転送及びEMI対策の両立が可能である。
また、本発明は、前記第1の基準クロックを生成するPLL回路をさらに含み、前記PLL回路は、第2の基準クロックを受け、前記第2の基準クロックの周波数をN(1以上の自然数)倍に逓倍して前記第1の基準クロックとして出力するようにしてもよい。
本発明によれば、第2の基準クロックを逓倍して第1の基準クロックを生成することができる。このため、逓倍の倍率を所望の倍率に設定することにより、駆動クロック等のイメージセンサの制御に必要なクロックや、A/D変換に必要なクロック等を調整することができる。即ち、本発明にかかるアナログフロントエンド回路は、ユーザーの要求に柔軟に対応でき、汎用性を高めることができる。
また、本発明では、前記タイミングジェネレータは、スペクトラム拡散変調が施されていない前記第1の基準クロックに基づいて、前記第1の基準クロックの周波数よりも周波数が低いA/D変換器用クロックを生成して前記A/D変換器に供給するようにしてもよい。
本発明によれが、タイミングジェネレータは第1の基準クロックの周波数よりも周波数が低いA/D変換器用クロックを生成することができる。これにより、第1の基準クロックに基づく変調クロックはA/D変換器用クロックよりも周波数が高くなるため、保持回路は、A/D変換器から出力された画像データを取りこぼすことなく保持することができる。
また、本発明は、前記アナログ処理部は、前記所与の処理として、相関二重サンプリング処理と、増幅処理を行うようにしてもよい。
これにより、アナログ処理部は、イメージセンサから出力されるアナログの画像信号に対してノイズ等を除去や後段のA/D変換器に適した信号レベルに調整することができ、画像データを正確に処理することができる。
また、本発明では、前記タイミングジェネレータは、前記複数のクロックのクロックパターンを設定するためのクロックパターン設定レジスタを含み、前記タイミングジェネレータは、前記クロックパターン設定レジスタの設定値に基づいて、前記第1の基準クロックから、クロックパターンの異なる前記複数のクロックを生成するようにしてもよい。
これにより、アナログフロントエンド回路内でイメージセンサに必要な駆動クロックを生成することができる。即ち、第1の基準クロックに基づいて駆動クロックを生成することができるので、駆動クロックにはスペクトラム拡散変調を施さず、保持回路の出力にはスペクトラム拡散変調を施すということが可能となる。
さらに、イメージセンサとアナログフロントエンド回路が搭載されたヘッド側基板とメイン基板等が長いケーブルで接続されるような場合であっても、ケーブルを介さずに周波数の高い駆動クロックをイメージセンサに供給することができるのでケーブルで発生する放射ノイズを十分小さくすることができる。
本発明は、上記のいずれかのアナログフロントエンド回路と、撮像素子とが実装されるヘッド側基板と、前記アナログフロントエンド回路から出力される画像データを処理する画像処理部が実装されるメイン基板と、前記ヘッド側基板と前記メイン基板とを接続する接続ケーブルと、を含み、前記接続ケーブルを介してスペクトル拡散変調が施された画像データの信号が伝送される電子機器に関する。
また、本発明では、前記撮像素子を駆動するための前記複数の駆動クロックは、前記接続ケーブルを介さずに前記アナログフロントエンド回路から前記撮像素子に供給されるようにしてもよい。
本発明は、撮像素子を制御して、前記撮像素子から出力されるアナログの画像信号を処理するアナログフロントエンド回路が実装されるヘッド側基板と、前記アナログフロントエンド回路から出力される画像データを処理する画像処理部が実装されるメイン基板と、前記ヘッド側基板と前記メイン基板とを接続する接続ケーブルと、を含み、前記アナログフロントエンド回路は、前記撮像素子からアナログの画像信号を受け、前記画像信号に対して所与の処理を行い、出力するアナログ処理部と、前記アナログ処理部から出力される画像信号をA/D変換するA/D変換器と、変調クロックに基づいて、複数のクロックを生成して前記アナログ処理部及び前記A/D変換器の少なくとも一方に出力するタイミングジェネレータと、第1の基準クロックに対してスペクトラム拡散変調を施し、スペクトラム拡散変調が施されたクロックを前記変調クロックとして前記タイミングジェネレータに出力するスペクトラム拡散変調回路と、を含み、前記接続ケーブルを介してスペクトル拡散変調が施された画像データの信号が伝送される電子機器に関する。
本発明によれば、アナログフロントエンド回路の出力信号に対してスペクトラム拡散変調を施すことができるため、接続ケーブルで発生する放射ノイズを十分小さくすることができる。
また、本発明では、前記アナログフロントエンド回路は、前記第1の基準クロックを生成するPLL回路をさらに含み、前記PLL回路は、第2の基準クロックを受け、前記第2の基準クロックの周波数をN(1以上の自然数)倍に逓倍して前記第1の基準クロックとして出力するようにしてもよい。
また、本発明では、前記タイミングジェネレータは、前記変調クロックに基づいて、前記変調クロックの周波数よりも周波数が低いA/D変換器用クロックを生成して前記A/D変換器に供給ようにしてもよい。
また、本発明では、前記タイミングジェネレータは、前記複数のクロックのクロックパターンを設定するためのクロックパターン設定レジスタを含み、前記タイミングジェネレータは、前記クロックパターン設定レジスタの設定値に基づいて、前記変調クロックから、クロックパターンの異なる前記複数のクロックを生成するようにしてもよい。
本発明によれば、タイミングジェネレータが駆動クロックを生成できるため、接続ケーブルを介さずに周波数の高い駆動クロックをイメージセンサに供給することができる。これにより接続ケーブルで発生する放射ノイズを十分小さくすることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.イメージセンサ
図1(A)にイメージセンサ22(広義には撮像素子)の構成例を示す。イメージセンサ22(例えばCCDラインセンサ)は、例えば受光部202、転送ゲート204、転送部(シフトレジスタ)206を含む。また、受光部202は、光電変換を行う複数の受光素子(フォトダイオード、画素)を含む。なお、以下の図において同符号のものは同様の意味を表す。
受光部202の各受光素子(画素)は受光量に応じた電荷を生成して蓄積する。そして電荷蓄積に必要な所定の時間が経過した後にシフト信号SHがアクティブになり、転送ゲート204がオンになる。これにより、アナログの画像データである蓄積電荷が、転送ゲート204を介して転送部206のシフトレジスタ(各受光素子に対応して設けられたシフトレジスタ)に転送される。そして、各シフトレジスタに転送された画像データ(蓄積電荷、広義には画像信号)は2相の駆動クロックであるφ1、φ2に基づいて、隣接するシフトレジスタ間を転送されて行き、イメージセンサ22のCCQ端子からシリアル出力される。
また、イメージセンサ22の構成は図1(A)に限定されない。例えば図1(B)のように、奇数番目の画素用の転送ゲート204−1、転送部206−1と偶数番目の画素用の転送ゲート204−2、転送部206−2を設けることが望ましい。また、図1(A)、図1(B)の構成において、R(赤)、G(緑)、B(青)の画像データの読み取り用の受光部、転送ゲート、転送部を設けることが望ましい。
なお、図1(C)に転送部206のシフトレジスタの構成例を示す。
2.アナログフロントエンド回路
図2に本実施携帯にかかるアナログフロントエンド回路24の構成例を示す。アナログフロントエンド回路24は、保持回路100、SS変調回路200(広義にはスペクトラム拡散変調回路)、タイミングジェネレータ300、アナログ処理部400、A/D変換器500、PLL回路600を含むがこれに限定されない。例えばアナログ処理部400やPLL回路600を省略する構成でもよい。
タイミングジェネレータ300は、PLL回路600から基準クロックCLK1を受け、制御信号CS1に基づいて複数のクロックを生成し、イメージセンサ22、アナログ処理部400及びA/D変換器500に対して、それぞれに対応するクロックを供給する。具体的には、タイミングジェネレータ300は、生成した複数のクロックのうち、駆動クロックφ1、φ2をイメージセンサ22に供給し、A/D変換器用クロックADCKをA/D変換器500に供給し、制御信号CS2をアナログ処理部400に供給する。
SS変調回路200は、基準クロックCLK1にスペクトラム拡散変調を施し、変調クロックMCLKとして保持回路100に出力する。
アナログ処理部400は、イメージセンサ22のCCQ端子からシリアル出力されるアナログの画像データAPD1を受け、例えばタイミングジェネレータからの制御信号CS2に基づいて所定のアナログ処理を行い、A/D変換器500に出力する。
A/D変換器500は、タイミングジェネレータ300からのA/D変換器用クロックADCKに基づいて、アナログ処理部400からのアナログの画像データAPD2に対してA/D変換を行い、デジタルの画像データDPDを後段の保持回路100に出力する。このとき、デジタルの画像データDPDはMビット(Mは自然数)のパラレルデータとして出力される。本実施形態では例えば16ビットの画像データDPDがパラレル出力される。
保持回路100は、変調クロックMCLKに基づいて、Mビットの画像データDPDをラッチする。ラッチされた画像データDPDは、例えばMビットのパラレルデータとしてアナログフロントエンド回路24から例えばメイン基板等に出力される。
PLL回路600は、基準クロックCLK2(広義には第2の基準クロック)を所与の倍率で逓倍し基準クロックCLK1(広義には第1の基準クロック)を生成し、SS変調回路200及びタイミングジェネレータ300に出力する。なお、PLL回路600は、例えばレジスタによる設定等で逓倍の倍率を任意に設定できる。例えば、基準クロックCLK2が10MHzであった場合、PLL回路600の逓倍の倍率を例えば12逓倍に設定することで、基準クロックCLK1の周波数を120MHzに設定することができる。また、PLL回路600は、上記の構成に限定されず、逓倍の倍率を固定にするようにしてもよい。
なお、基準クロックCLK2を生成するクロック生成回路をアナログフロントエンド回路24に設けてもよい。
2.1.SS変調回路
信号間隔が一定のクロック信号では、その高周波の周波数スペクトラムにはっきりとしたピークを生じる。図3(A)は図3(B)に示す波形に対する周波数スペクトラムである。図3(B)に示すように各パルスの周期t1〜t3が等しい場合、図3(A)のA1に示すように例えばF=1/t1で、はっきりとしたピークを生じる。このピークは、放射ノイズの原因となるため、EMI対策を施すためには、例えばそのピーク値を低減させる必要がある。
そこで、SSCG(Spread-Spectrum-Clock-Generator)を用いることで、周波数スペクトラムを拡散させ、ピーク値を下げることができる。入力クロックに対して、図4(B)に示すように、各パルスの周期t1〜t3をそれぞれ異なる周期に周波数変調することで、図4(A)のA2、A3、A4に示すようにピークを拡散させることができる。これにより、図4(A)のA2、A3、A4に示すように、スペクトラム拡散変調後のクロックは、そのピーク値が、図3(A)のA1に示すピーク値よりも低減されている。即ち、EMI対策としてSSCGを用いることは効果的であり、SS変調回路200もこのようなスペクトラム拡散変調を行う。
図5にSS変調回路200の構成例を示す。入力端子211には例えば基準クロックCLK1が入力される。基準クロックCLK1はバッファ212を介して分周器213に入力される。分周器213は入力クロックを1/R分周して位相比較器215に1/R分周されたクロックを出力する。なお、分周器213の1/Rは可変であり、変調制御回路214の制御に基づいて設定される。
位相比較器215は、分周器213及び分周器217から出力されるクロックに対して位相比較を行い、その結果に応じた電圧をVCO(Voltage-Controlled-Oscillator、電圧制御型発振器)216に出力する。VCO216は、入力された電圧に応じたクロックを出力端子218及び分周器217に出力する。なお、分周器217は、VCO216から出力されるクロックを1/S分周する。
即ち、位相比較器215は、分周器213の出力クロックと分周器217の出力クロックの周波数が同じになるようにVCO216を制御する。なお、上記のR、Sは正の実数を示す。
図6に変調のプロファイルの一例を示す。これは、変調制御回路214が分周比Rを可変する周期に相当する。図6では、一例として、入力周波数に対して±0.5%の変調が行われる場合を示している。
なお、図5に示す構成例は、SS変調回路200の一例であり、これに限定されない。SS変調回路200は、スペクトラム拡散変調を行う回路であり、他の構成であってもよい。例えば、可変遅延回路を用いて、入力クロックの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジに対して出力クロックの立ち上がり又は立ち下がりの遅延時間を周期的に変化させるようにしてスペクトラム拡散変調を行ってもよい。
2.2.タイミングジェネレータ
図2のタイミングジェネレータ300はクロックパターン設定レジスタ310を含む。クロックパターン設定レジスタ310には、タイミングジェネレータ300が生成する複数のクロックに関するクロックパターンを示す情報が格納されている。このクロックパターンを示す情報に基づいて、タイミングジェネレータ300は複数のクロックを生成する。クロックパターン設定レジスタ310の内容は、例えば制御信号CS1を用いてプログラマブルに変更可能なため、ユーザーが所望するクロックパターンの情報をクロックパターン設定レジスタ310に格納することが可能である。
クロックパターン設定レジスタ310に格納されるクロックパターンの情報を具体的に説明するため、図7にクロックのパターンテーブルを示す。図7の0x00〜0x0Fは、クロックパターン設定レジスタ310のアドレスを示す。図7のようにパターンテーブルが設定されたときのタイミングジェネレータ300から出力される各クロックの波形を図8に示す。
図7に示す符号CK1、CK2はクロックを示し、例えば図2のアナログ処理部400を駆動するためのクロックとして用いることができる。また、同様に各符号SNCK1A〜SNCK1D、SNCK2〜SNCK4はクロックを示し、これらのうちのいずれかを例えば、イメージセンサ22を駆動するための駆動クロックφ1又はφ2に用いることができる。
タイミングジェネレータ300が出力するクロック(例えば駆動クロックφ1、φ2)等の1周期の期間に、内部ステートの値は例えば0〜15までインクリメントされる。次の周期では再度、内部ステートの値は0〜15までインクリメントされる。このように内部ステートは、基準となるクロック(例えば第1の基準クロックCLK1)に基づいて例えば値0〜15の間を循環する。
各クロックは、内部ステート毎に例えば0又は1の値が割り当てられることでクロックパターンが設定される。
タイミングジェネレータ300は、図7に示すように内部ステート毎にそれぞれのクロックに割り当てられている値(例えば0又は1)に基づいて、各クロックの出力レベルを設定する。
具体的には、クロックCK1を例にすると、内部ステートの値が0である場合、例えば図7ではクロックCK1はレジスタの値が1であるので、この間のクロックCK1の出力レベルは図8のB1に示すようにハイレベルとなる。内部ステートの値がその次の値である1になると、図7によるとクロックCK1はレジスタの値が1であるので、この間のクロックCK1の出力レベルはハイレベルに維持される。さらに、内部ステートの値が9になると、図7ではレジスタの値が0に設定されている。即ち、図8のB2に示すようにクロックCK1の出力レベルはローレベルに設定される。
同様にして、クロックCK2を例にすると、例えば内部ステートの値が11である時、図7によるとクロックCK2のレジスタの値は0である。このため、図8のB3に示すようにクロックCK2の出力はローレベルに設定される。さらに、内部ステートの値が12になると、クロックCK2のレジスタの値は図7より1に設定されていることがわかる。即ち、図8のB4に示すようにクロックCK2の出力レベルはハイレベルに設定される。
このようにして、タイミングジェネレータ300は、基準クロックCLK1を基準にして、クロックパターン設定レジスタ310に格納されている値に基づいて各クロックを生成することができる。なお、基準クロックCLK1はスペクトラム拡散変調が施されていないため、タイミングジェネレータから出力される駆動クロックφ1、φ2はスペクトラム拡散変調が施されていないクロックとなる。このため、駆動クロックφ1、φ2のパルス幅は一定の周期を保つので、タイミングジェネレータ300はイメージセンサ22に対して画像データの転送を正確に制御できる。即ち、アナログフロントエンド回路24は、イメージセンサ22から精度の高い画像データを受け取ることができ、且つ、アナログフロントエンド回路24の画像データDPDの出力にはスペクトラム拡散変調を施すことができる。これにより本実施形態のアナログフロントエンド回路24は、EMI対策と、画質劣化の防止の両立が可能となる。
また、タイミングジェネレータ300は基準クロックCLK1に基づいてA/D変換器用クロックADCKを生成し、A/D変換器500に供給する。このとき、タイミングジェネレータ300は、例えば、基準クロックCLK1が120Mhzである場合、この基準クロックCLK1を例えば1/12分周して10MhzのクロックをA/D変換器用クロックADCKとして出力することができる。
なお、図7は1読み取り画素に単色が割り当てられている場合のパターンテーブルを示しているが、これに限定されない。例えば、読み取り画素に対して3色(R、G、B)が割り当てられている場合には、内部ステートの値を例えば0〜47の48段階に設定すればよい。
2.3.アナログ処理部
図9は、アナログ処理部400のブロック図である。アナログ処理部400は、相関二重サンプリング(Correlated-Double-Sampling)処理部CDSと、増幅処理部PGAを含む。
相関二重サンプリング処理部CDSは、イメージセンサ22からのアナログの画像データAPD1を受け、ベースレベル(光学的黒レベル、参照レベル)のアナログ信号とデータレベル(ビデオレベル、信号レベル)のアナログ信号をサンプリングする。そして、ベースレベルのアナログ信号のサンプリング値とデータレベルのアナログ信号のサンプリング値との差分値を出力する。
増幅処理部PGAは、例えばプログラマブルゲインアンプ等で構成でき、相関二重サンプリング処理部CDSの出力値のゲインを調整し、アナログの画像データAPD2をA/D変換器500に出力する。このようなゲイン調整を行うことで、A/D変換器500での適正なダイナミックレンジを確保できる。
相関二重サンプリング処理部CDSの出力に対して補正処理を行う補正回路を相関二重サンプリング処理部CDSと増幅処理部PGAの間に設けてもよい。
なお、読み取り画素に対して3色(R、G、B)が割り当てられている場合には、R用、G用、B用の相関二重サンプリング処理部CDS及び増幅処理部PGAを設ければよい。その場合には各増幅処理部PGAは、マルチプレクサ等を介してA/D変換器500に接続するようにしてもよい。
2.4.A/D変換器及び保持回路
A/D変換器500はアナログ処理部400からアナログの画像データAPD2を受け、タイミングジェネレータから供給されるA/D変換器用クロックADCKに基づいてA/D変換を行う。本実施形態では、例えば、A/D変換器用クロックADCKは10Mhzに設定されている。アナログの画像データAPD2は例えばシリアルで出力されるため、A/D変換器500は画像データAPD2を順次A/D変換する。そして、A/D変換器500は、A/D変換したM(Mは自然数、例えば16)個のデータを、クロックADCKに基づいてMビット(例えば16ビット)のデジタルの画像データDPDとして保持回路100に出力する。
保持回路100は、SS変調回路200からの変調クロックMCLKに基づいて、A/D変換器500からのMビットの画像データDPDをラッチする。保持回路100にラッチされた画像データDPDは、アナログフロントエンド回路24の出力データとして用いることができる。
変調クロックMCLKは例えば120Mhzの基準クロックCLK1に対してスペクトラム拡散変調が施されたクロックである。このため、この変調クロックMCLKに基づいてラッチされた画像データDPDは、アナログフロントエンド回路24から出力される際にスペクトラム拡散変調が施されたデジタル信号として出力される。これにより、アナログフロントエンド回路24から画像データDPDが出力される際に発生する周波数スペクトラムのピーク値を拡散することができるので、放射ノイズ等を押さえることができる。
なお、変調クロックMCLKを生成するために基準となる基準クロックCLK1の周波数を例えばA/D変換器用クロックADCKと同じ周波数(例えば10Mhz)に設定しても、SS変調回路200の働きにより本実施形態のアナログフロントエンド回路24はEMI対策に効果を奏する。
一方、本実施形態では上記のように基準クロックCLK1をA/D変換器用クロックADCKよりも高い周波数(言い換えれば、A/D変換器用クロックADCKは基準クロックCLK1よりも低い周波数)に設定することで、さらなる効果を奏する。
具体的な効果を図10を参照して説明する。図10は、A/D変換器用クロックADCKと変調クロックMCLKを示す。例えば、図10のC1に示すタイミングでクロックADCK及び変調クロックMCLKが立ち上がった場合、保持回路100は変調クロックMCLKに基づいてデータラッチを行うため、ほぼC1のタイミングでデータラッチを開始する。ところが、A/D変換器500は、保持回路100に出力するデータDPDをC3に示す期間内で決定するため、C1のタイミングでは出力の値がメタステーブル(未確定の状態)である可能性がある。このような場合に、変調クロックMCLKがA/D変換器用クロックADCKとほぼ同じ周波数であると、保持回路100はデータラッチを失敗してしまった後、C3の期間内でデータラッチを再度行えず、データの取りこぼしをしてしまう。
この点に関して、本実施形態では、変調クロックMCLKの周波数がA/D変換器用クロックADCKの周波数よりも十分に高いため、保持回路100がC1のタイミングでデータラッチに失敗してもC2のタイミングでデータラッチを再度行うことができる。即ち、保持回路100はC3の期間内に複数回のラッチが可能であるため、データの取りこぼしを防いで確実にデータラッチを行える。
3.電子機器
図11は、本実施形態に係るアナログフロントエンド回路(AFE)24を含む電子機器10を示す図である。なお電子機器10は、図11の全ての構成要素を含む必要はなく、その一部を省略する構成にしてもよい。
電子機器10(例えばフラットベッド型イメージスキャナ)は読み取り対象物12(例えば原稿)を載せるための載置台14と、載置台14を支持するフレーム15(例えば支持部材、ハウジング)を含む。矩形状の載置台14は光透過性部材であるガラス等により形成され、この光透過性の載置台14の例えば丈夫に読み取り対象物12が載せられる。
電子機器10はイメージセンサ22及びアナログフロントエンド回路24が搭載されるヘッド側基板(キャリッジ)20を含む。イメージセンサ22としてはCCD(Charge Coupled Device)、CIS(Contact Image Sensor)、又はBBD(Bucket Brigade Device)などを使用できる。ヘッド側基板20には、読み取り対象物12(原稿)を照明するための光源26や、読み取り対象物12で反射された光源26からの光をイメージセンサ22に集光するレンズ28(集光部)などの光学系(光学ヘッド)も搭載される。
電子機器10は、ヘッド側基板20を駆動して移動させる駆動装置30(駆動機構)を含み、駆動装置30は、モータ32(動力源)や、モータ32を駆動するモータドライバ34を含む。イメージセンサ22は、その長手方向が主走査方向と一致するように配置される。そして他方側がプーリ38に掛けられた駆動ベルト36をモータ32により駆動することで、駆動ベルト36に固定されたヘッド側基板20が副走査方向(主走査方向に直交する方向)に移動する。なお、ヘッド側基板20の移動方式としは種々の変形実施が考えられ、例えば駆動ベルト36を用いないでヘッド側基板20を移動したり、リニアモータ機構によりヘッド側基板20を移動してもよい。
電子機器10はメイン基板50を含む。メイン基板50は電子機器10の各ブロックを制御するものである。具体的には、画像データの取得処理の制御や、ヘッド側基板20のサーボ制御や、アナログフロントエンド回路24の制御などを行う。
メイン基板50は画像処理部60を含む。画像処理部60は、ヘッド側基板20から取得した画像データの画像処理を行う。また、画像処理部60は、例えばアナログフロントエンド回路24の制御を行うことができるが、これに限定されない。メイン基板50に搭載された他のブロックにおいてアナログフロントエンド回路24を制御する信号を生成してもよい。
メイン基板50はサーボコントローラ80を含む。サーボコントローラ80は、ヘッド側基板20を駆動(移動)する駆動装置30(モータ32)のサーボ制御(フィードバック制御)を行うものである。メイン基板50はCPU96(プロセッサ)やメモリ98(ROM、RAM)を含む。CPU96はメイン基板50の全体的な制御を行ったり、外部との情報のやり取りをする。またメモリ98は、プログラムや各種データを記憶したり、画像処理部60やサーボコントローラ80やCPU96の作業領域として機能する。
なお、メイン基板50は図1に示す全ての構成要素を含む必要はなく、その一部を省略した構成にしてもよい。例えばCPU96やメモリ98を省略してもよい。またメイン基板50、画像処理部60、サーボコントローラ80の機能は、ハードウェア回路により実現してもよいし、ソフトウェアとハードウェア回路の双方により実現してもよい。またハードウェア回路はゲートアレイなどにより構成されるASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現してもよいし、汎用プロセッサにより実現してもよい。
図12はヘッド側基板20とメイン基板50の接続を示す図である。ヘッド側基板20とメイン基板50は複数の配線で構成された接続ケーブル800によって接続される。ヘッド側基板20から出力される画像データDPDは、接続ケーブル800内の配線を介してメイン基板50に供給される。同様にして、メイン基板50から出力される制御信号CS1は接続ケーブル800内の他の配線を介してヘッド側基板20に供給される。
例えば、アナログフロントエンド回路から出力される画像データDPDがMビットである場合は、画像データDPDを転送するために接続ケーブル800にM本の配線が設けられるがこれに限定されない。
図11に示すようにヘッド側基板20は駆動装置30によって所定の範囲で移動するように駆動されるため、接続ケーブル800はその移動範囲を十分に補えるような長さが必要である。このため、本実施形態においても接続ケーブル800はある程度の長さ(例えば60cm)に設定されている。
一般にケーブルの長さが長くなると、そのケーブルを介して信号を搬送する場合の放射ノイズによるEMIは著しく問題になる。結果としてEMI対策を施すための検査や調整等に日数を要し、製品のコスト削減を妨げる要因となる。これに対して、本実施形態のアナログフロントエンド回路24はSS変調回路200の変調クロックMCLKを用いることで、接続ケーブル800から発生する放射ノイズを効果的に抑制することができる。これにより、例えば製品のEMI問題に関する検査や調整等に必要な期間を大幅に短縮することができ、製品のコスト削減を可能にする。
図13に本実施形態の変形例として、アナログフロントエンド回路824を示す。アナログフロントエンド回路824は、アナログフロントエンド回路24から保持回路100を省略し、タイミングジェネレータ300に供給するクロックを基準クロックCLK1からSS変調回路200の変調クロックMCLKに変更したものである。
アナログフロントエンド回路824のタイミングジェネレータ300は、SS変調回路200の変調クロックMCLKに基づいて複数のクロックを生成するため、例えばこの場合のタイミングジェネレータ300から出力されるA/D変換器用クロックADCKはスペクトラム拡散変調が施されたクロックとなる。即ち、アナログフロントエンド回路824から出力される画像データDPDは、スペクトラム拡散変調が施されたクロックとして出力される。これにより、アナログフロントエンド回路824は図2のアナログフロントエンド回路24と同様に放射ノイズを抑制できる。
電子機器10にアナログフロントエンド回路24の代わりにアナログフロントエンド回路824を搭載するようにしてもよい。この場合においても、図12の接続ケーブル800で発生する放射ノイズを効果的に抑制することができる。
7.比較例との対比と効果
図14は本実施形態に係る比較例の電子機器710を示す図である。電子機器710はヘッド側基板720を含む。このヘッド側基板720にはイメージセンサ22、光源26、レンズ28などの光学系(光学ヘッド)が搭載される。イメージセンサ22により読み取られたアナログの画像データAPD3はA/D変換器740に入力され、A/D変換器740はこれをデジタルの画像データ(画像信号)に変換して、メイン基板750に出力する。
メイン基板750はイメージセンサコントローラ760を含む。イメージセンサコントローラ760はイメージセンサ22を制御するものであり、各種の制御信号や駆動パターンを生成して、イメージセンサ22に出力する。またイメージセンサコントローラ760は、A/D変換器740からのデジタルの画像データを受け、各種の画像処理(ガンマ変換、シェーディング処理、又は2値化処理等)を行う。イメージセンサコントローラ760が含む駆動コントローラ762は、イメージセンサ22の駆動クロックφ1、φ2を生成してイメージセンサ22に供給する。
電子機器710では、信号経路900において、駆動クロックφ1、φ2による放射ノイズが発生する。また、画像データAPD3も周波数の高いクロックとして出力されるため信号経路910、920においても放射ノイズが発生する。また、ヘッド側基板720が所定の範囲で移動できるように、例えば信号経路900、910、920等が設けられたケーブルはある程度の長さに設定される。そのため、各信号経路900、910、920で発生する放射ノイズはさらに影響力を増す。
このような放射ノイズを低減するために、ケーブル等にEMI対策となる部品を追加してケーブルをシールドしたりすることでEMI対策を図る必要がある。これは製品に対する設計期間等を増やし、結果として製造コストの削減を妨げる。
これに対して本実施形態に係るアナログフロントエンド回路24や、その変形例のアナログフロントエンド回路824は、上記のようにスペクトラム拡散変調が施されたクロックとして画像データDPDをメイン基板50等に供給できる。これにより周波数スペクトラムのピーク値を拡散できるため、出力クロックに起因する放射ノイズを低減できる。即ち、アナログフロントエンド回路24、824は、比較例よりも製品の製造コストの削減が可能である。
また、本実施形態に係るアナログフロントエンド回路24では、タイミングジェネレータ300はスペクトラム拡散変調が施されていない基準クロックCLK1に基づいて例えば駆動クロックφ1、φ2を生成し、イメージセンサ22に供給することができる。これにより、イメージセンサ22には、パルス幅が一定の駆動クロックφ1、φ2が供給されるため、駆動クロックφ1、φ2にスペクトラム拡散変調が施された場合に比べて、イメージセンサ22から精度の高い画像データが出力される。即ち、アナログフロントエンド回路24を含む電子機器10は、EMI対策に優れ、且つ、高画質な画像読み取りが可能となる。
また、比較例の電子機器710において、イメージセンサコントローラ760から出力される駆動クロックφ1、φ2が例えばスペクトラム拡散変調が施された場合、駆動クロックφ1、φ2の周波数スペクトラムのピーク値を拡散できる。しかしながら、駆動クロックφ1、φ2は周波数が高いため、この場合ではEMI対策として不十分である可能性がある。
これに対して、本実施形態では例えば駆動クロックφ1、φ2が接続ケーブル800を介さずにイメージセンサ22に供給されるので、比較例よりも本実施形態の電子機器10はEMI対策に優れていることがわかる。
また、上記のように比較例において駆動クロックφ1、φ2にスペクトラム拡散変調を施した場合に十分なEMI対策を行うためには、スペクトラム拡散変調の変調レンジを大きくする必要がある。ただし、変調レンジを大きくすると、駆動クロックφ1、φ2のパルス幅の変動が大きくなってしまい、イメージセンサ22から出力される画像データが予期せぬ値となる可能性が高まる。これは、著しく画質の劣化につながる。
これに対して、本実施形態の変形例では駆動クロックφ1、φ2がヘッド側基板20側で生成されるため、スペクトラム拡散変調の変調レンジを前述のように大きくしなくてもEMI対策として十分な効果を発揮できる。
なお、本実施形態及びその変形例において接続ケーブル800を介さずに駆動クロックφ1、φ2をイメージセンサ22に供給することができるのは、アナログフロントエンド回路24、824がタイミングジェネレータ300を含むためである。
上記のように、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
図1(A)〜図1(C)はイメージセンサの説明図。 本実施形態に係るアナログフロントエンド回路の構成例。 周波数スペクトラムのピーク値を説明する図。 周波数スペクトラムのピーク値の拡散を説明する図。 本実施形態に係るスペクトラム拡散変調回路の構成例。 スペクトラム拡散変調の変調度を示す波形図。 本実施形態に係るクロックパターン設定レジスタの設定例を示す図。 図7の設定例の基づく複数のクロックの波形図。 本実施形態に係るアナログ処理部の構成例。 本実施形態に係るA/D変換器用クロックと変調クロックを示す図。 本実施形態に係る電子機器の構成例。 本実施形態に係る電子機器のヘッド側基板とメイン基板の接続を示す図。 本実施形態に係るアナログフロントエンド回路の変形例を示す図。 本実施形態に係る比較例の電子機器を示す図。
符号の説明
10 電子機器、20 ヘッド側基板、22 イメージセンサ、
24 アナログフロントエンド回路、50 メイン基板、60 画像処理部、
100 保持回路、200 SS変調回路、300 タイミングジェネレータ、
310 クロックパターン設定レジスタ、400 アナログ処理部、
500 A/D変換器、600 PLL回路、800 接続ケーブル、
824 アナログフロントエンド回路、ADCK A/D変換器用クロック、
APD1、APD2、 アナログの画像信号、CDS 相関二重サンプリング処理部、
CLK1 第1の基準クロック、CLK2 第2の基準クロック、
DPD デジタルの画像データ、φ1、φ2 駆動クロック、MCLK 変調クロック、
PGA 増幅処理部

Claims (7)

  1. 撮像素子を制御して、前記撮像素子から出力されるアナログの画像信号を処理するアナログフロントエンド回路であって、
    前記撮像素子からアナログの画像信号を受け、前記画像信号に対して所与の処理を行い、出力するアナログ処理部と、
    前記アナログ処理部から出力される画像信号をA/D変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器から出力されるデジタルの画像データを保持する保持回路と、
    第1の基準クロックに基づいて、複数のクロックを生成して前記アナログ処理部及び前記A/D変換器の少なくとも一方に出力するタイミングジェネレータと、
    前記第1の基準クロックに対してスペクトラム拡散変調を施し、スペクトラム拡散変調が施されたクロックを変調クロックとして前記保持回路に出力するスペクトラム拡散変調回路と、
    を含み、
    前記保持回路は、前記スペクトラム拡散変調回路から出力される前記変調クロックに基づいて、前記A/D変換器からの前記デジタルの画像データを保持し、
    前記タイミングジェネレータは、スペクトラム拡散変調が施されていない前記第1の基準クロックに基づいて、前記第1の基準クロックの周波数よりも周波数が低いA/D変換器用クロックを生成して前記A/D変換器に供給することを特徴とするアナログフロントエンド回路。
  2. 請求項1において、
    前記タイミングジェネレータは、スペクトラム拡散変調が施されていない前記第1の基準クロックに基づいて、前記撮像素子を駆動する駆動クロックであって、スペクトラム拡散変調が施されていない複数の駆動クロックを生成して前記撮像素子に出力し、
    前記保持回路から出力される画像データの信号はスペクトラム拡散変調されたクロック信号であることを特徴とするアナログフロントエンド回路。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1の基準クロックを生成するPLL回路をさらに含み、
    前記PLL回路は、第2の基準クロックを受け、前記第2の基準クロックの周波数をN(1以上の自然数)倍に逓倍して前記第1の基準クロックとして出力することを特徴とするアナログフロントエンド回路。
  4. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記アナログ処理部は、前記所与の処理として、相関二重サンプリング処理と、増幅処理を行うことを特徴とするアナログフロントエンド回路。
  5. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記タイミングジェネレータは、前記複数のクロックのクロックパターンを設定するためのクロックパターン設定レジスタを含み、
    前記タイミングジェネレータは、前記クロックパターン設定レジスタの設定値に基づいて、前記第1の基準クロックから、クロックパターンの異なる前記複数のクロックを生成することを特徴とするアナログフロントエンド回路。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載のアナログフロントエンド回路と、撮像素子とが実装されるヘッド側基板と、
    前記アナログフロントエンド回路から出力される画像データを処理する画像処理部が実装されるメイン基板と、
    前記ヘッド側基板と前記メイン基板とを接続する接続ケーブルと、
    を含み、
    前記接続ケーブルを介してスペクトル拡散変調が施された画像データの信号が伝送されることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項において、
    前記撮像素子を駆動するための前記複数の駆動クロックは、前記接続ケーブルを介さずに前記アナログフロントエンド回路から前記撮像素子に供給されることを特徴とする電子機器。
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