JP3840931B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、センサ付き照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の照明器具は、特開2000−188012号に示されているように、器具の透光開口部とは、別の位置にセンサ検知部がついており、センサなしの一般の器具と、全く別意匠および別構成の器具としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来のセンサ付き照明器具では、センサなしの一般の器具と、全く別意匠および別構成の器具としているので、例えば標準のダウンライトを使っている所に併用して使用する場合、器具イメージを合わすことが出来ないという問題があった。また、これに伴い標準のダウンライトの器具本体やその埋め込み穴を利用できず変更する必要があった。
【0004】
したがって、この発明の目的は、センサ付きの照明器具で、反射板内面にセンサ検知部を設けており、かつ、その反射板が後付けで取り付けられる構造を有する器具で、現行の照明器具と器具イメージを合わすことができ、器具本体や埋め込み穴を利用できる照明器具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載の照明器具は、光源および点灯装置を備え前記光源が臨む透光開口を設けた器具本体と、光源の周りを囲い透光開口に臨んで前記器具本体に着脱可能に取り付けられる反射板とを備えた照明器具において、光源の点灯制御用のセンサ検知部を前記器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、前記反射板に前記センサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を有するとともに、前記センサ挿通孔は、前記センサ検知部のセンサ挿通孔挿通時に前記反射板が前記センサ検知部と干渉しないように前記反射板の中央寄りから周縁寄りにかけて連続して設けられ、前記センサ検知部の前記センサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、前記器具本体に設けられて前記センサ挿通孔の中央寄りを反射板外方から閉塞して反射面の一部を形成するとともに前記センサ検知部を取り付けたセンサ挿通孔閉塞板を備えた。
【0006】
このように、光源の点灯制御用のセンサ検知部を器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、反射板にセンサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を有するとともに、センサ挿通孔は、センサ検知部のセンサ挿通孔挿通時に反射板がセンサ検知部と干渉しないように反射板の中央寄りから周縁寄りにかけて連続して設けられ、センサ検知部のセンサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、器具本体に設けられてセンサ挿通孔の中央寄りを反射板外方から閉塞して反射面の一部を形成するとともにセンサ検知部を取り付けたセンサ挿通孔閉塞板を備えたので、センサ検知部がセンサ挿通孔閉塞板に取り付けてあり、反射板にそのセンサ検知部を挿入できるセンサ挿通孔を有することにより、反射板が後付けで取り付けられる。これにより、現行のセンサなしの照明器具と器具イメージを合わすことができ、器具本体や埋め込み穴を利用できる。また、センサ挿通孔の開口をできるだけ小さく、センサ検知部との隙間をできるだけ、少なくすることができる。この場合、センサ挿通孔とセンサ挿通孔閉塞板の合わせ部は見えるが、孔があいている状態は避けられる。反射板はワンタッチで取付可能である。
【0009】
請求項2記載の照明器具は、光源および点灯装置を備え前記光源が臨む透光開口を設けた器具本体と、光源の周りを囲い透光開口に臨んで前記器具本体に着脱可能に取り付けられる反射板とを備えた照明器具において、光源の点灯制御用のセンサ検知部を前記器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、前記反射板に前記センサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を設け、前記センサ検知部の前記センサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、センサ挿通孔挿通時にセンサ検知部がセンサ挿通孔位置に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規のセンサ検知部位置に位置するように移動可能に前記センサ検知部を器具本体に支持するセンサ検知部支持具を備えた。
【0010】
このように、光源の点灯制御用のセンサ検知部を器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、反射板にセンサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を設け、センサ検知部のセンサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、センサ挿通孔挿通時にセンサ検知部がセンサ挿通孔位置に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規のセンサ検知部位置に位置するように移動可能にセンサ検知部を器具本体に支持するセンサ検知部支持具を備えたので、センサ検知部がセンサ検知部支持具に取り付けてあり、反射板にそのセンサ検知部を挿入できるセンサ挿通孔を有することにより、反射板が後付けで取り付けられる。これにより、現行のセンサなしの照明器具と器具イメージを合わすことができ、器具本体や埋め込み穴を利用できる。また、センサ挿通孔の開口をできるだけ小さく、センサ検知部との隙間をできるだけ、少なくすることができる。反射板はワンタッチで取付可能である。
【0011】
請求項3記載の照明器具は、請求項2記載の照明器具において、センサ挿通孔は反射板の透光開口近傍に設けられ、センサ検知部支持具はセンサ検知部を反射板の内外方出没可能に支持して器具本体の透光開口近傍に設けた。
【0012】
このように、センサ挿通孔は反射板の透光開口近傍に設けられ、センサ検知部支持具はセンサ検知部を反射板の内外方出没可能に支持して器具本体の透光開口近傍に設けたので、請求項2と同様に現行のセンサなしの器具と同デザインで併用して設置できる。また、現行の器具本体の枠を流用でき、反射板等の金型が流用できる。センサ検知部が突出する反射板のセンサ挿通孔が最小にできデザイン性が向上する。さらに、センサ検知部支持具により反射板の落下防止機能を有する。
【0013】
請求項4記載の照明器具は、請求項2記載の照明器具において、センサ挿通孔は反射板の光源側中央部近傍に設けられ、センサ検知部支持具は器具本体の光源側から透光開口近傍に延設されてセンサ検知部を反射板の透光開口周縁部近傍と中央部との間で移動可能に支持した。
【0014】
このように、センサ挿通孔は反射板の光源側中央部近傍に設けられ、センサ検知部支持具は器具本体の光源側から透光開口近傍に延設されてセンサ検知部を反射板の透光開口周縁部近傍と中央部との間で移動可能に支持したので、センサ挿通孔は反射板の中央寄りの見えにくい所にあり、外観上問題にならない。反射板を取り付ける際には、センサ検知部支持具によりセンサ検知部をセンサ挿通孔および反射板内面に入れながら挿入していくことで反射板を取り付けることができる。
【0015】
請求項5記載の照明器具は、光源および点灯装置を備え前記光源が臨む透光開口を設けた器具本体と、光源の周りを囲い透光開口に臨んで前記器具本体に着脱可能に取り付けられる反射板とを備えた照明器具において、光源の点灯制御用のセンサ検知部を前記器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、前記反射板に前記センサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を設け、前記センサ検知部の前記センサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、反射板に設けられてセンサ検知部のセンサ挿通孔挿通時に反射板内方に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規の位置に移動してセンサ挿通孔を反射板内方から閉塞して反射面の一部を形成するセンサ挿通孔閉塞板を備えた。
【0016】
このように、光源の点灯制御用のセンサ検知部を器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、反射板にセンサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を設け、センサ検知部のセンサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、反射板に設けられてセンサ検知部のセンサ挿通孔挿通時に反射板内方に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規の位置に移動してセンサ挿通孔を反射板内方から閉塞して反射面の一部を形成するセンサ挿通孔閉塞板を備えたので、センサ検知部が器具本体に取り付けてあり、反射板にそのセンサ検知部を挿入できるセンサ挿通孔を有することにより、反射板が後付けで取り付けられる。これにより、現行のセンサなしの照明器具と器具イメージを合わすことができ、器具本体や埋め込み穴を利用できる。また、反射板のセンサ挿通孔をセンサ挿通孔閉塞板が覆い、外観上、目立たない。反射板はワンタッチで取付可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施の形態の照明器具の分解斜視図、図2はこの発明の第1の実施の形態の照明器具の側面図、図3はこの発明の第1の実施の形態において枠部を見上げた一部省略斜視図である。
【0020】
図1〜3に示すように、この照明器具は、光源および点灯装置を備え光源が臨む透光開口を設けた器具本体1と、光源の周りを囲い透光開口に臨んで器具本体1に着脱可能に取り付けられる反射板2と、光源の点灯制御用のセンサ検知部3とを備えたセンサ付きダウンライトである。センサ検知部3は器具本体1の透光開口の周縁部近傍に設け、反射板2にセンサ検知部3が挿通するセンサ挿通孔4を設け、センサ検知部3のセンサ挿通孔4への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置を設けている。
【0021】
センサ挿通孔4は、センサ検知部3のセンサ挿通孔4挿通時に反射板2がセンサ検知部3と干渉しないように反射板2の中央寄りから周縁寄りにかけて連続して設けられている。挿通容易化装置は、器具本体1に設けられてセンサ挿通孔4の中央寄りを反射板2外方から閉塞して反射面の一部を形成するとともにセンサ検知部3を取り付けたセンサ挿通孔閉塞板5を備えている。
【0022】
この場合、器具本体1の天板にセンサ制御ブロック6が取り付けてあり、器具本体1の透光開口に枠部7を有する。センサ挿通孔閉塞板5は上記のように器具本体1に取り付いている反射板の一部であり、器具本体1の上部から枠部7の内側へ垂下し、その下端内面にセンサ検知部3が取り付けてある。センサ挿通孔4は、センサ検知部3およびセンサ挿通孔閉塞板5を挿入できる切欠きを含む開口である。そして、反射板2を取り付けるときはセンサ挿通孔4をセンサ検知部3へ合わせ取り付けを行う。また、センサ挿通孔閉塞板5の取り付けにおいて、センサ検知部3からのリード線8は、センサ挿通孔閉塞板5の裏面を這わせ、器具本体1の天板付近により、天板の内側へ這わせることにより、目立つことがなく這わせられる。
【0023】
以上のようにこの実施の形態によれば、センサ検知部3が器具本体1に取り付けてあり、反射板2にそのセンサ検知部3を挿入できるセンサ挿通孔4を有することにより、反射板2が後付けで取り付けられる。これにより、現行のセンサなしの照明器具と器具イメージを合わすことができ、器具本体や埋め込み穴を利用できる。また、センサ挿通孔4とセンサ挿通孔閉塞板5の合わせ部は見えるが、孔があいている状態は避けられる。反射板2はワンタッチで取付可能である。
【0024】
この発明の第2の実施の形態を図4に基づいて説明する。図4はこの発明の第2の実施の形態の照明器具の分解斜視図である。
【0025】
図4に示すように、この照明器具は、第1の実施の形態と同様に器具本体1、反射板2およびセンサ検知部3を備えたセンサ付きダウンライトであり、センサ挿通孔4および挿通容易化装置を設けている。挿通容易化装置は、センサ挿通孔挿通時にセンサ検知部3がセンサ挿通孔4位置に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規のセンサ検知部3位置に位置するように移動可能にセンサ検知部3を器具本体1に支持するセンサ検知部支持具10である。また、センサ挿通孔4は反射板2の光源側中央部近傍に設けられ、センサ検知部支持具10は器具本体1の光源側から透光開口近傍に延設されてセンサ検知部3を反射板2の透光開口周縁部近傍と中央部との間で移動可能に支持している。
【0026】
この場合、センサ検知部支持具10は、器具本体1に固定されたパイプ状のもので、透光開口近傍まで下りてきており、枠部7に接することなく、若干の隙間をあけ位置している。センサ挿通孔4は反射板2の上方を切欠いて設けてある。図4において、11はソケット、12は安定器である。反射板2を取り付ける際には、センサ検知部3をセンサ挿通孔4および反射板2の内面に入れながら、挿入していき反射板2を固定する。
【0027】
以上のようにこの実施の形態によれば、センサ挿通孔4は反射板2の中央寄りの見えにくい所にあり、外観上問題にならない。すなわち、現状の照明器具が見える範囲の反射板2の下方には切欠きはない。反射板2はワンタッチで取付可能である。
【0028】
この発明の第3の実施の形態を図5および図6に基づいて説明する。図5はこの発明の第3の実施の形態の照明器具の分解斜視図、図6はこの発明の第3の実施の形態の照明器具の取付説明図である。
【0029】
図5に示すように、この照明器具は、第1の実施の形態と同様に器具本体1、反射板2およびセンサ検知部3を備えたセンサ付きダウンライトであり、センサ挿通孔4および挿通容易化装置を設けている。挿通容易化装置は、反射板2に設けられてセンサ検知部3のセンサ挿通孔挿通時に反射板2内方に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規の位置に移動してセンサ挿通孔4を反射板2内方から閉塞して反射面の一部を形成するセンサ挿通孔閉塞板13から構成されている。
【0030】
この場合、センサ検知部3は器具本体1の天板と枠部7の内周部を連結した連結片14の下端に固定され、リード線8を連結片14に這わせている。センサ検知部3を納めるセンサ挿通孔4は切欠きを含む開口であり、センサ検知部3の上まで延びている。センサ挿通孔閉塞板13は、ばね性を有する板材を反射板2の形状に沿って設けたものである。反射板2を取り付けるときには、図6に示すように、センサ挿通孔閉塞板13がセンサ検知部3に当たり、反射板2の内面に押される。センサ検知部3を越え、取付後、反射板2に沿ってセンサ挿通孔閉塞板13が戻り大きな隙間があかない。
【0031】
以上のようにこの実施の形態によれば、反射板2のセンサ挿通孔4をセンサ挿通孔閉塞板13が覆い、外観上、目立たない。反射板2はワンタッチで取付可能である。
【0032】
この発明の参考例を図7および図8に基づいて説明する。図7はこの発明の参考例の照明器具の分解斜視図、図8はこの発明の参考例の照明器具の取付説明図である。
【0033】
図7に示すように、この照明器具は、第1の実施の形態と同様に器具本体1、反射板2およびセンサ検知部3を備えたセンサ付きダウンライトであり、センサ挿通孔4および挿通容易化装置を設けている。挿通容易化装置は、反射板2を傾斜させて器具本体1に挿入して、器具本体1の透光開口端部に設けたセンサ検知部3を反射板2の透光開口端部に設けたセンサ挿通孔4に挿通した後、反射板2の光源側端部を正規位置に戻して器具本体1に支持させるように構成されている。
【0034】
この場合、センサ検知部3は器具本体1の天板と枠部7の内周部を連結した連結片14の下端に固定されることで、枠部7近傍の透光開口端部近くに配置される。器具本体1の天板と連結片14には一対の取付ばね15,15が設けてある。反射板2は、センサ挿通孔4の他に一方の取付ばね15を引っ掛けるばね取付用開口16が設けてある。そして、他方の取付ばね15による上方への引き上げを行えるように反射板2の上端にばねかかり部17を設け、このばねかかり部17とばね取付用開口16の2箇所で反射板2を取り付ける。なお、図7ではリード線を省略している。反射板2を取り付ける際には、図8に示すように、反射板2はセンサ挿通孔4にセンサ検知部3が対応するように向きを合わせ、矢印Aで示すように反射板2を斜めに入れ込み、矢印Bで示すように一方の取付ばね15をばね取付用開口16に入れ、他方の取付ばね15にばねかかり部17を引っ掛けるように反射板2が垂直になるように押し入れる。
【0035】
以上のようにこの参考例によれば、反射板2のセンサ挿通孔4とセンサ検知部3のクリアランスが少なくでき、大きな開口孔などが見えなく、見栄えがよい。反射板2はワンタッチで取付可能である。
【0036】
この発明の第4の実施の形態を図9ないし図11に基づいて説明する。図9(a)はこの発明の第4の実施の形態の照明器具の断面側面図、(b)はその底面図、図10はこの発明の第4の実施の形態における反射板の斜視図、図11はこの発明の第4の実施の形態の要部断面図である。
【0037】
図9および図10に示すように、この照明器具は、第1の実施の形態と同様にセンサ検知部3が反射板2の内面に配置するセンサ付きダウンライトにおいて、反射板2を施工時などに着脱する構造のもので、反射板2を取り付ける際に、センサ検知部3がセンサ挿通孔4から待避(退避)する挿通容易化装置を設けている。19はランプである。
【0038】
図11に示すように、挿通容易化装置は、センサ挿通孔挿通時にセンサ検知部3がセンサ挿通孔4位置に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規のセンサ検知部3位置に位置するように移動可能にセンサ検知部3を器具本体1に支持する圧縮ばねからなるセンサ検知部支持具20である。この場合、センサ挿通孔4は反射板2の透光開口近傍に設けられ、センサ検知部支持具20はセンサ検知部3を反射板2の内外方出没可能に支持して器具本体1の透光開口近傍に設けてある。
【0039】
反射板取付時には、センサ検知部支持具20のばねが収縮し、センサ検知部3が反射板2により外側に押され一時的に移動する。センサ挿通孔4がセンサ検知部3に達した際にセンサ検知部3がセンサ挿通孔4に挿入し、反射板2内面に配置する。
【0040】
以上のようにこの実施の形態によれば、現行 のセンサなしの器具と同デザインで併用して設置できる。また、現行の器具本体の枠を流用でき、反射板等の金型が流用できる。センサ検知部3が突出する反射板2のセンサ挿通孔4が最小にできデザイン性が向上する。さらに、センサ検知部支持具20により反射板2の落下防止機能を有する。
【0041】
図12はこの発明の第5の実施の形態の照明器具の説明図である。第4の実施の形態と同様にセンサ検知部3が反射板2の内面に配置するセンサ付きダウンライトにおいて、反射板2を施工時などに着脱する構造のもので、反射板2を取り付ける際に、センサ検知部3がセンサ挿通孔4から待避(退避)する挿通容易化装置を設けている。
【0042】
挿通容易化装置は、センサ挿通孔挿通時にセンサ検知部3がセンサ挿通孔4位置に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規のセンサ検知部3位置に位置するように移動可能にセンサ検知部3を器具本体1に支持する板ばねからなるセンサ検知部支持具21である。この場合、センサ検知部支持具21のばね固定部21aが枠部7に固定されている。ばね固定部21aは、枠近傍およびその逆でセンサ検知部3より上方が考えられる。
【0043】
反射板取付時には、図12(b)に示すように、センサ検知部支持具21の板ばねが反り、ばね固定部21aを支点に略回動し、センサ検知部3が反射板2により外側に押され一時的に移動する。図12(a)に示すように、センサ挿通孔4がセンサ検知部3に達した際にセンサ検知部3がセンサ挿通孔4に挿入し、反射板2内面に配置する。この実施の形態でも第4の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
【0044】
図13はこの発明の第6の実施の形態の照明器具の説明図である。第4の実施の形態と同様にセンサ検知部3が反射板2の内面に配置するセンサ付きダウンライトにおいて、反射板2を施工時などに着脱する構造のもので、反射板2を取り付ける際に、センサ検知部3がセンサ挿通孔4から待避(退避)する挿通容易化装置を設けている。
【0045】
挿通容易化装置は、センサ挿通孔挿通時にセンサ検知部3がセンサ挿通孔4位置に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規のセンサ検知部3位置に位置するように移動可能にセンサ検知部3を器具本体1に支持するヒンジからなるセンサ検知部支持具22である。この場合、センサ検知部支持具22の一方の板片22aにセンサ検知部3が固定され、他方の板片22bが枠部7に固定されている。
【0046】
反射板取付時には、図13(b)に示すように、センサ検知部支持具22がそのヒンジを支点に略回動し、センサ検知部3が反射板2により外側に押され一時的に移動する。図13(a)に示すように、センサ挿通孔4がセンサ検知部3に達した際にセンサ検知部3がセンサ挿通孔4に挿入する、または、引き戻す作業を行うことにより、反射板2内面にセンサ検知部3を配置できる。この実施の形態でも第4の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載の照明器具によれば、光源の点灯制御用のセンサ検知部を器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、反射板にセンサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を有するとともに、センサ挿通孔は、センサ検知部のセンサ挿通孔挿通時に反射板がセンサ検知部と干渉しないように反射板の中央寄りから周縁寄りにかけて連続して設けられ、センサ検知部のセンサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、器具本体に設けられてセンサ挿通孔の中央寄りを反射板外方から閉塞して反射面の一部を形成するとともにセンサ検知部を取り付けたセンサ挿通孔閉塞板を備えたので、センサ検知部がセンサ挿通孔閉塞板に取り付けてあり、反射板にそのセンサ検知部を挿入できるセンサ挿通孔を有することにより、反射板が後付けで取り付けられる。これにより、現行のセンサなしの照明器具と器具イメージを合わすことができ、器具本体や埋め込み穴を利用できる。また、センサ挿通孔の開口をできるだけ小さく、センサ検知部との隙間をできるだけ、少なくすることができる。この場合、センサ挿通孔とセンサ挿通孔閉塞板の合わせ部は見えるが、孔があいている状態は避けられる。反射板はワンタッチで取付可能である。
【0049】
請求項2では、光源の点灯制御用のセンサ検知部を器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、反射板にセンサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を設け、センサ検知部のセンサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、センサ挿通孔挿通時にセンサ検知部がセンサ挿通孔位置に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規のセンサ検知部位置に位置するように移動可能にセンサ検知部を器具本体に支持するセンサ検知部支持具を備えたので、センサ検知部がセンサ検知部支持具に取り付けてあり、反射板にそのセンサ検知部を挿入できるセンサ挿通孔を有することにより、反射板が後付けで取り付けられる。これにより、現行のセンサなしの照明器具と器具イメージを合わすことができ、器具本体や埋め込み穴を利用できる。また、センサ挿通孔の開口をできるだけ小さく、センサ検知部との隙間をできるだけ、少なくすることができる。反射板はワンタッチで取付可能である。
【0050】
請求項3では、センサ挿通孔は反射板の透光開口近傍に設けられ、センサ検知部支持具はセンサ検知部を反射板の内外方出没可能に支持して器具本体の透光開口近傍に設けたので、請求項2と同様に現行のセンサなしの器具と同デザインで併用して設置できる。また、現行の器具本体の枠を流用でき、反射板等の金型が流用できる。センサ検知部が突出する反射板のセンサ挿通孔が最小にできデザイン性が向上する。さらに、センサ検知部支持具により反射板の落下防止機能を有する。
【0051】
請求項4では、センサ挿通孔は反射板の光源側中央部近傍に設けられ、センサ検知部支持具は器具本体の光源側から透光開口近傍に延設されてセンサ検知部を反射板の透光開口周縁部近傍と中央部との間で移動可能に支持したので、センサ挿通孔は反射板の中央寄りの見えにくい所にあり、外観上問題にならない。反射板を取り付ける際には、センサ検知部支持具によりセンサ検知部をセンサ挿通孔および反射板内面に入れながら挿入していくことで反射板を取り付けることができる。
【0052】
請求項5では、光源の点灯制御用のセンサ検知部を器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、反射板にセンサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を設け、センサ検知部のセンサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、反射板に設けられてセンサ検知部のセンサ挿通孔挿通時に反射板内方に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規の位置に移動してセンサ挿通孔を反射板内方から閉塞して反射面の一部を形成するセンサ挿通孔閉塞板を備えたので、センサ検知部が器具本体に取り付けてあり、反射板にそのセンサ検知部を挿入できるセンサ挿通孔を有することにより、反射板が後付けで取り付けられる。これにより、現行のセンサなしの照明器具と器具イメージを合わすことができ、器具本体や埋め込み穴を利用できる。また、反射板のセンサ挿通孔をセンサ挿通孔閉塞板が覆い、外観上、目立たない。反射板はワンタッチで取付可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態の照明器具の分解斜視図である。
【図2】 この発明の第1の実施の形態の照明器具の側面図である。
【図3】 この発明の第1の実施の形態において枠部を見上げた一部省略斜視図である。
【図4】 この発明の第2の実施の形態の照明器具の分解斜視図である。
【図5】 この発明の第3の実施の形態の照明器具の分解斜視図である。
【図6】 この発明の第3の実施の形態の照明器具の取付説明図である。
【図7】 この発明の参考例の照明器具の分解斜視図である。
【図8】 この発明の参考例の照明器具の取付説明図である。
【図9】 (a)はこの発明の第4の実施の形態の照明器具の断面側面図、(b)はその底面図である。
【図10】 この発明の第4の実施の形態における反射板の斜視図である。
【図11】 この発明の第4の実施の形態の要部断面図である。
【図12】 (a)はこの発明の第5の実施の形態の照明器具において反射板取付状態の要部断面図、(b)は反射板取付時の要部断面図である。
【図13】 (a)はこの発明の第6の実施の形態の照明器具において反射板取付状態の要部断面図、(b)は反射板取付時の要部断面図である。
【符号の説明】
1 器具本体
2 反射板
3 センサ検知部
4 センサ挿通孔
5 センサ挿通孔閉塞板
10 センサ検知部支持具
13 センサ挿通孔閉塞板
20 センサ検知部支持具(圧縮ばね)
21 センサ検知部支持具(板ばね)
22 センサ検知部支持具(ヒンジ)
Claims (5)
- 光源および点灯装置を備え前記光源が臨む透光開口を設けた器具本体と、光源の周りを囲い透光開口に臨んで前記器具本体に着脱可能に取り付けられる反射板とを備えた照明器具において、
光源の点灯制御用のセンサ検知部を前記器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、前記反射板に前記センサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を有するとともに、前記センサ挿通孔は、前記センサ検知部のセンサ挿通孔挿通時に前記反射板が前記センサ検知部と干渉しないように前記反射板の中央寄りから周縁寄りにかけて連続して設けられ、
前記センサ検知部の前記センサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、前記器具本体に設けられて前記センサ挿通孔の中央寄りを反射板外方から閉塞して反射面の一部を形成するとともに前記センサ検知部を取り付けたセンサ挿通孔閉塞板を備えたことを特徴とする照明器具。 - 光源および点灯装置を備え前記光源が臨む透光開口を設けた器具本体と、光源の周りを囲い透光開口に臨んで前記器具本体に着脱可能に取り付けられる反射板とを備えた照明器具において、
光源の点灯制御用のセンサ検知部を前記器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、前記反射板に前記センサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を設け、
前記センサ検知部の前記センサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、センサ挿通孔挿通時にセンサ検知部がセンサ挿通孔位置に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規のセンサ検知部位置に位置するように移動可能に前記センサ検知部を器具本体に支持するセンサ検知部支持具を備えたことを特徴とする照明器具。 - センサ挿通孔は反射板の透光開口近傍に設けられ、センサ検知部支持具はセンサ検知部を反射板の内外方出没可能に支持して器具本体の透光開口近傍に設けた請求項2記載の照明器具。
- センサ挿通孔は反射板の光源側中央部近傍に設けられ、センサ検知部支持具は器具本体の光源側から透光開口近傍に延設されてセンサ検知部を反射板の透光開口周縁部近傍と中央部との間で移動可能に支持した請求項2記載の照明器具。
- 光源および点灯装置を備え前記光源が臨む透光開口を設けた器具本体と、光源の周りを囲い透光開口に臨んで前記器具本体に着脱可能に取り付けられる反射板とを備えた照明器具において、
光源の点灯制御用のセンサ検知部を前記器具本体の透光開口の周縁部近傍に有し、前記反射板に前記センサ検知部が挿通するセンサ挿通孔を設け、
前記センサ検知部の前記センサ挿通孔への挿通時に挿通を容易にする挿通容易化装置として、反射板に設けられてセンサ検知部のセンサ挿通孔挿通時に反射板内方に移動するとともに、センサ挿通孔挿通完了時に正規の位置に移動してセンサ挿通孔を反射板内方から閉塞して反射面の一部を形成するセンサ挿通孔閉塞板を備えたことを特徴とする照明器具。
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