JP3837014B2 - ディジタルアナログ変換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はディジタル値をアナログ値に変換するディジタルアナログ変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日ではディジタル値をアナログ値に変換するディジタルアナログ変換器(以後D/Aと略す)が広く使用されている。
D/Aとしては、例えばn=10ビットのD/Aならば210=1024の異なるアナログ値を出力する。
【0003】
しかし、1024値以上の異なるアナログ値の要求が有る場合はn=10ビットより大なるD/A、すなわちn=11ビットのD/Aを使用して2048値の分解能を得るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
D/Aは今日ではn=10ビット以上のものも市販されているが、nが10以上になると非常に高価になっていた。
【0005】
本発明は低ビットのD/Aを使用して分解能を向上させるようにしたディジタルアナログ変換装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、nビットの分解能を有する2m 個のディジタルアナログ変換器と、
前記2m 個のディジタルアナログ変換器の出力を合成する合成器と、
入力されたディジタル値のLSBよりnビットを第1のディジタルアナログ変換器に入力させ、入力されたディジタル値のnビットより以上のmビットが示す値Kに基づいて第2より第K+1のディジタルアナログ変換器のnビット全てに1を入力させ、残る第K+2より第mのディジタルアナログ変換器のnビット全てに0を入力させる設定器と、
を備える。
【0007】
請求項2の発明においては、前記設定器が入力されたディジタル値のLSBよりnビット以上のmビットが示す値Kに基づいて前記入力されたディジタル値にKを加算した値を入力ディジタル値とする。
【0008】
請求項3の発明においては、前記合成器を、前記ディジタルアナログ変換器の各出力に所定値の抵抗を直列に接続し、接続された抵抗の出力を合成接続して出力する。
請求項4の発明においては、前記入力されたディジタル値がn+mビットとする。
【0009】
請求項5の発明においては、前記入力されたディジタル値がn+mビット以下の場合は、前記設定器が不足するビット数に対応して入力されたディジタル値のMSBより上位のビットを0とした入力ディジタル信号に変換する。
【0010】
請求項6の発明においては、前記設定器が入力されたディジタル値のLSBに続いてX個のビットをケタ上げした入力ディジタル値に変換し、前記m個のディジタルアナログ変換器の最下位よりXビットを0に設定する。
【0011】
請求項7の発明においては、前記X個のビットが前記ディジタルアナログ変換器の直線性の悪い下位ビット数に対応させる。
請求項8の発明においては、前記合成器の出力に出力装置よりの電流の流れ込みを阻止するバッファを設ける。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1および図2を参照して説明する。図1は本発明の実施例の構成図、図2は本発明の第1の実施例の動作説明図である。
図1において、1〜4はディジタルアナログ変換器(D/A)、5はD/A1〜4の出力を合成する合成器、6は入力ディジタルデータに基づいてD/A1〜4にディジタル値を設定する設定器である。
【0013】
図1ではD/A1〜4の4個のD/Aを使用するようにしているが、一般には2m (mは正の整数)個のD/Aを使用する。
以後の説明においては、D/A1〜4はn=8ビットのD/Aであるとし、4個(=2m =22 )のD/Aにより10ビット(=n+m)の分解能を有するディジタルアナログ変換装置を得る場合について説明する。
【0014】
図2(A)は設定器6に入力された入力ディジタルデータで10ビットのデータで構成される。
設定器6は入力されたディジタルデータ(0101000001)のLSBよりD/A1〜4のビット数であるn=8ビットを抽出(01000001)して図2(B)に示されるようにD/A1に設定する。
【0015】
また設定器4は、入力ディジタルデータのLSBよりn=8ビット以上の第9および第10ビットの2ビットのデータを抽出してその2ビットデータが示す値Kを読取る。
【0016】
入力ディジタルデータが図2(A)の場合は、第9および第10ビットが示すデータは“01”であるのでK=1となる。
設定器6は読取ったK値に対応する個数D/A2〜4の全てのビットを“1”に設定する。
【0017】
図2で示す場合はK=1であるので第2のD/AであるD/A2のn=8ビットを全て“1”を設定する。
また設定器6は残りのD/Aの全てのビットを“0”に設定する。
図2の場合はD/A3およびD/A4のn=8ビットを全て“0”を設定する。
【0018】
このように設定器6がD/A1〜4にデータを設定すると、D/A1からは“01000001”に対応するアナログ値が、またD/A2からは“11111111”に対応するアナログ値が出力され、合成器5で合成されて“0101000000”なるアナログ値が出力される。
【0019】
以上説明した第1の実施例では入力データが“0101000001”のとき出力されるアナログ値は“1”少ない“0101000000”が出力される。すなわち、第1の実施例では入力データが“0011111111”の場合も入力データが“0100000000”の場合も、出力されるアナログ値は“0011111111”が出力され、不連続が発生する。
【0020】
第2の実施例は、このような不連続の発生を無くすようにしたものである。
第2の実施例では、図3(A)に示される入力データが入力されると設定器6は、先ずLSBよりnビットを越えるmビットの示す値Kを読取り、図3(B)に示すように入力データにKを加算して変換入力データを得る。
【0021】
図3(A)で示すmビットの示す値Kは1であるので、図3(A)で示す入力データに1が加算されて、図3(B)に示すように“0101000010”なる変換入力データを作成する。
【0022】
以後は図3(B)で作成された変換入力データを入力データとして第1の実施例で説明したと同様にD/A1に対しては図3(C)に示されるように“01000010”が、D/A2には図3(D)に示されるように全て“1”が、またD/A3およびD/A4には図3(E)および(F)に示されるように全て“0”が設定される。
【0023】
このようにD/A1〜4にデータが設定されることにより、合成器5より出力されるアナログ値は入力データと同じ“0101000001”が出力され、不連続を無くすことができる。
【0024】
以上説明した第1および第2の実施例では、nビットD/Aを2m 個使用し、入力データとしてはn+mビットで構成される場合であった。
第3の実施例は入力データがn+mビットより少ないデータで構成されている場合に対処するようにしたものである。
【0025】
図4(A)に示されるように入力データが7ビットで構成されている場合は、設定器6はn+m(=10)ビットに不足する3ビットを“0”とし、図4(B)に示すように入力データに追加する。
このようにして変換された変換入力データを図2(A)または図3(A)の入力データとし、以後第1または第2の実施例で説明したと同様に設定器6はD/A1〜4にデータを設定する。
【0026】
つぎに第4の実施例について説明する。
図5はD/A1〜4のビット番号に対するアナログ出力値を示している。
D/AはMSBのアナログ出力値を1000とすると、MSBより次のビットに対する出力は1/2の500が、以下順次出力値が1/2されたアナログ値が出力され、例えばn=8の場合のLSBでは7.8125のアナログ値が出力される。
【0027】
しかし実際のD/AにおいてはLSBおよびLSBの次の上位のビットより出力されるアナログ値の精度は悪く、直線性を得ることがむずかしい。
第4の実施例は直線性を良くするようにしたものである。すなわち、第4の実施例では精度の悪いビットを使用しないで精度の良いビットのみを使用するようにしたものである。
【0028】
第4の実施例を図6を参照して説明する。
第4の実施例では精度の悪いビットをLSBとその上位のビットの2ビットとしている。したがって入力データは図6(A)に示されるようにn+mビットより2ビット少ないn+m−2ビットの8ビットとなる。
【0029】
設定器6は図6(A)に示す入力データを図6(B)に示すように2ビットケタ上げした変換入力データに変換する。
続いて第2の実施例で説明したと同様に、図6(B)で示される変換入力データのmビットが示す値Kを変換入力データに加算して図6(C)に示される再変換入力データに変換する。この再変換入力データが第2の実施例で説明した図3(B)で示す変換入力データに対応させる。
【0030】
次に設定器6は第2の実施例で説明したと同様に、D/A1には図6(C)に示されるように再変換入力データのn−2ビットを、D/A2には図6(D)で示されるように全て“1”を、D/A3およびD/A4には図6(E)および(F)に示されるように“0”を設定し、全てのD/A1〜4の下位2ビットを“0”に設定する。
このようにすることによって精度の良い8ビットのディジタルアナログ変換を行わせることができる。
【0031】
つぎに図6を参照して合成器5を説明する。
合成器5は各D/A1〜4の出力に抵抗値Rの抵抗51〜54をそれぞれ直列に接続し、抵抗51〜54の出力を合成接続する。
このようにすることによって正確にアナログ値を合成することができる。
【0032】
また各D/A1〜4の出力部には他回路からの電流の流込を防止するためのバッファが設けられているが、D/A1〜4を並列接続したものに対してはバッファが無いので他回路からの電流の流込が発生する。
そこで図6に示すように合成器5の出力にバッファ7を接続して他回路よりの電流の流込を防止させる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、nビットのD/Aを2m 個並列に出力し、入力ディジタル値の下位nビットを第1D/Aに設定し、入力ディジタル値の上位mビットが示す値KによってK個の第2〜第K+1個のD/Aに全て1を設定し、残りの第K+2〜第m個のD/Aに全て0を設定して出力させるようにしたので、低ビットのD/Aを使用して分解能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】第1の実施例の動作説明図である。
【図3】第2の実施例の動作説明図である。
【図4】第3の実施例の動作説明図である。
【図5】D/Aの説明図である。
【図6】第4の実施例の動作説明図である。
【図7】合成器の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 ディジタルアナログ変換器(D/A)
5 合成器
6 設定器
7 バッファ
51〜54 抵抗
Claims (8)
- nビットの分解能を有する2m 個のディジタルアナログ変換器と、
前記2m 個のディジタルアナログ変換器の出力を合成する合成器と、
入力されたディジタル値のLSBよりnビットを第1のディジタルアナログ変換器に入力させ、入力されたディジタル値のnビットより以上のmビットが示す値Kに基づいて第2より第K+1のディジタルアナログ変換器のnビット全てに1を入力させ、残る第K+2より第mのディジタルアナログ変換器のnビット全てに0を入力させる設定器と、
を備えたことを特徴とするディジタルアナログ変換装置。 - 前記設定器が入力されたディジタル値のLSBよりnビット以上のmビットが示す値Kに基づいて前記入力されたディジタル値にKを加算した値を入力ディジタル値とするようにしたことを特徴とする請求項1記載のディジタルアナログ変換装置。
- 前記合成器を、前記ディジタルアナログ変換器の各出力に所定値の抵抗を直列に接続し、接続された抵抗の出力を合成接続して出力するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のディジタルアナログ変換装置。
- 前記入力されたディジタル値がn+mビットであることを特徴とする請求項1,2または3記載のディジタルアナログ変換装置。
- 前記入力されたディジタル値がn+mビット以下の場合は、前記設定器が不足するビット数に対応して入力されたディジタル値のMSBより上位のビットを0とした入力ディジタル信号に変換するようにしたことを特徴とする請求項1,2または3記載のディジタルアナログ変換装置。
- 前記設定器が入力されたディジタル値のLSBに続いてX個のビットをケタ上げした入力ディジタル値に変換し、前記m個のディジタルアナログ変換器の最下位よりXビットを0に設定するようにしたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載のディジタルアナログ変換装置。
- 前記X個のビットが前記ディジタルアナログ変換器の直線性の悪い下位ビット数に対応させるようにしたことを特徴とする請求項6記載のディジタルアナログ変換装置。
- 前記合成器の出力に出力装置よりの電流の流れ込みを阻止するバッファを設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のディジタルアナログ変換装置。
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