JP3836999B2 - 注文データ処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デビット(即時決済)カードでの電子的決済が可能な料金後払い方式の飲食店等で利用される注文データ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、金融機関(銀行,郵便局等)のATM(現金自動預け払い機)で現金を預貯金口座から払い出したり口座に現金を預け入れしたりする際に用いるキャッシュカードを使って買上商品の代金支払いを電子データ処理により即時決済するデビットカード決済システムが考えられ、実用に供されている。
このデビットカード決済システムは、システム加盟店のレジに設置される各POS(Point Of Sales;販売時点情報管理)ターミナルに、デビットカードとして供されるキャッシュカードのカードデータ(例えばカード発行金融機関コード,本支店コード,口座番号など)を読取るためのカードリーダと、暗証番号を入力するためのピンパッドとをそれぞれ接続するとともに、通信回線を介して各POSターミナルを各金融機関のホストコンピュータに接続する。そして各POSターミナルで、客買上商品の販売登録後、デビットカードによる支払いを宣言する宣言キーが押下されると、カードデータ及び暗証番号の入力待ちとなり、カードリーダによりキャッシュカードのカードデータを読取るとともにピンパッドから暗証番号が入力されると、客買上商品の金額を取引金額として、入力されたカードデータ及び暗証番号とともに該当する金融機関のホストコンピュータに送信して、キャッシュカードの認証問合せを行うように構成する。
【0003】
これにより、当該金融機関のホストコンピュータにおいては、各POSターミナルからの認証問合せに応じてキャッシュカードの認証を行い、暗証番号の一致などからカードが認証されると、取引金額が当該キャッシュカードの預貯金口座の残高範囲内か否かを判断する。そして残高範囲内であれば、その預貯金口座から取引金額を即座に引き落とし、加盟店の指定口座に振り替えることにより、売買取引を成立させる。
このように、デビットカード決済システムは、キャッシュカードを使用する客が金融機関まで足を運んで預貯金を引き出す手間を省くことができ、また、お釣のやり取りもなくなって大変便利である上、預貯金口座の残高の範囲内でしか買い物ができないため使い過ぎる心配がない等の利点があり、今後、広く普及していくものと考えられている。
【0004】
一方、ファミリーレストランや居酒屋等のような料金後払い方式の飲食店においては、無線回路を内蔵するとともに客が注文した商品に関するデータの入力機能を有した複数台の携帯型注文入力装置と、各携帯型注文入力装置と双方向の無線データ通信が可能な無線部を有しこの無線部で受信したデータに基づいて客別に商品注文データを記憶管理する注文管理装置と、この注文管理装置で記憶管理される商品注文データに基づいて注文を受けた商品の調理を厨房の調理担当者に指示する厨房装置と、会計を行う客の識別情報入力に応じて前記注文管理装置から当該客の商品注文データを読出しその商品注文データに基づいて当該客が注文した商品の代金を決済する会計装置とをシステム化してなる注文データ処理システムを構築しているところが多い。
【0005】
このような注文データ処理システムを構築することにより、接客担当者が客席で携帯型注文入力装置を操作して客のオーダ内容を入力しさえすれば無線により瞬時に厨房内の調理担当者にその客のオーダ内容が伝達されるので料理提供時間を短縮できる上、会計の際にも客が飲食したメニュー品目を一品一品入力する必要もないので会計時間を短縮できる等の優れた効果を奏し得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記注文データ処理システムを構築可能な料金後払い方式の飲食店においても、前述したデビットカード決済システムを導入することが求められている。
しかしながら、デビットカード決済システムは、預貯金口座の残高範囲内でしか取引を成立させることができない。このため、会計時に預貯金残高が不足していることが判明しても、料金後払い方式の飲食店の場合は会計時には既に飲食を終えているため返品もきかず対応できなくなり、他の決済手段で会計をやり直さなければならない。
【0007】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、料金後払い方式の飲食店等においてデビットカードで決済を行おうとする客が、会計時まで預貯金口座の残高が不足していることに気付かないのを防止できる注文データ処理システムを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1乃至3記載の発明は、客が注文した商品に関するデータを入力する入力部、この入力部から入力されるデータに基づいて客別に商品注文データを記憶管理する記憶管理部、及び、会計を行う客の識別情報入力に応じて記憶管理部から当該客の商品注文データを読出しその商品注文データに基づいて当該客が注文した商品の代金を決済する決済処理部を備え、代金の決済方法として、カード利用時に預貯金口座から代金を引き落として指定口座に振り替えさせるデビットカードを使用可能な注文データ処理システムにおいて、以下の手段を講じたものである。
すなわち、入力部に、デビットカードのカードデータを入力するカード入力手段と、デビットカードで決済を行う客の注文時にその客が注文した商品の代金以上の金額を預貯金口座からの引落とし金額として決定する引落とし額決定手段と、カード入力手段によりデビットカードのカードデータが入力されるとこのデビットカードの預貯金口座がある金融機関に引落とし額決定手段により決定された金額の引落としを要求する引落とし要求手段とを設ける。また、記憶管理部に、入力部の引落とし要求手段により引落としが要求された金融機関から引落とし成立の応答を受信するとその引き落とされた金額を預かり金額として客別に累積記憶する預かり金額記憶手段を設ける。さらに、決済処理部に、会計を行う客がデビットカードで決済を行う客であるとき、記憶管理部の預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額と当該客が注文した全商品の代金とを比較する比較手段と、この比較手段により当該客の預かり金額が全注文商品の代金以上であるときその差額を返金額として出力する返金額出力手段とを設けたものである。
【0009】
このような手段を講じたことにより、デビットカードで決済を行う客が注文する商品のデータを入力部から入力する際には、この入力部のカード入力手段により上記デビットカードのカードデータも併せて入力する。そうすると、客が注文する商品の代金以上の金額が引落とし金額として自動的に決定され、この引落とし金額の引落としが当該デビットカードの預貯金口座がある金融機関に要求される。
これにより、金融機関では、デビットカードの認証とともに引落とし金額が預貯金口座の残高範囲内であるか否かがチェックされる。そして、カードが認証されるとともに引落とし金額が残高範囲内であることが確認されると、その預貯金口座から引落とし金額分が引き落とされ、指定口座に振り替えられる。また、金融機関から引落とし成立の応答が送信され、記憶管理部において、その引落とし金額が預かり金額として客別に累積記憶される。
その後、この客の会計時には、決済処理部において、記憶管理部で記憶管理されている当該客の預かり金額と当該客が注文した全商品の代金とが比較される。そして、当該客の預かり金額が全注文商品の代金以上であるときその差額が返金額として出力される。したがって、デビットカードで決済を行う客に対しては、注文時に当該デビットカードの預貯金口座から注文した商品の代金以上の金額が引き落とされるので、会計時に預貯金残高の不足によりデビットカードでの決済不可が判明することはない。また、注文時に預貯金口座から代金よりも余分に引き落とされた分は、その金額が会計時に出力され、これに基づいて客に返金される。
【0010】
本願請求項4乃至6記載の発明は、さらに、入力部に、デビットカードで決済を行う客の追加注文に関するデータが入力されると当該客がこれまで注文した全商品の代金と記憶管理部の預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額とを比較する追加時比較手段と、この追加時比較手段により全商品の代金が預かり金額を超えることを確認するとその全商品の代金と預かり金額との差額以上の金額を引落とし金額として決定する追加時引落とし額決定手段と、カード入力手段によりデビットカードのカードデータが入力されるとこのデビットカードの預貯金口座がある金融機関に追加時引落とし額決定手段により決定された金額の引落としを要求する追加時引落とし要求手段とをさらに付加し、また、記憶管理部に、入力部の追加時引落とし要求手段により引落としが要求された金融機関から引落とし成立の応答を受信するとその引き落とされた金額を預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額に加算する預かり金額累積手段をさらに付加したものである。
【0011】
このような手段を講じたことにより、デビットカードで決済を行う客から追加注文を受け、その追加注文された商品のデータを入力部から入力すると、当該客がこれまで注文した全商品の代金と記憶管理部の預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額,つまり当該客の預貯金口座からこれまでに引き落とされた金額の合計とが比較される。そして、全商品の代金が預かり金額を超えると判別されると、その全商品の代金と預かり金額との差額以上の金額が引落とし金額として決定されて、この引落とし金額の引落としが当該デビットカードの預貯金口座がある金融機関に要求される。
これにより、金融機関では、引落とし金額が残高範囲内であれば、その預貯金口座から引落とし金額分が引き落とされ、指定口座に振り替えられる。そして、記憶管理部において、預貯金口座から今回引き落とされた金額が既に引き落とされている金額に加算されて客別に記憶される。したがって、デビットカードで決済を行う客の追加注文時には、当該デビットカードの預貯金口座から追加注文によって不足した金額以上の金額が引き落とされるので、やはり会計時に預貯金残高の不足によりデビットカードでの決済不可が判明することはない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、デビットカードでの決済が可能な料金後払い方式の飲食店に本発明の注文データ処理システムを適用した場合である。
【0014】
図1は本実施の形態における注文データ処理システムの全体構成図であって、本システムは、客が注文した商品(飲食メニュー品目)に関するデータを入力する入力部として機能する複数台のハンディターミナル1と、各ハンディターミナル1から入力されたデータに基づいて客別に商品注文データを記憶管理する記憶管理部として機能する注文管理装置2と、会計を行う客の識別情報となる卓番号(客席の各テーブルに対してそれぞれ設定されている固有の番号)の入力に応じて前記注文管理装置2から当該客の商品注文データを読出しその商品注文データに基づいて当該客が注文した商品の代金を決済する決済処理部として機能するPOS(Point Of Sales)端末3とを備えている。
【0015】
また本システムは、厨房内に設置され、客より注文があった商品の調理指示データを印字または表示によって出力する厨房装置4と、銀行,郵便局などの各金融機関のホストコンピュータ5が接続される専用ネットワーク6に接続し、このネットワーク6を介してのデータ通信を制御するネットワークコントローラ7とを備えている。そして、前記注文管理装置2と、POS端末3と、厨房装置4と、ネットワークコントローラ7とを、LAN(Local Area Network)8により双方向のデータ通信可能に接続している。
【0016】
各ハンディターミナル1は、客席に着いた客から商品の注文を受けた接客担当者がその場で注文内容を入力するのに用いるもので、キーボード11及び表示器12を備えている。また、1客の注文内容の入力終了に応じてその場から商品注文データを注文管理装置2に無線伝送できるように無線回路13を内蔵し、アンテナ14を設けている。さらに、同接客担当者が携帯する携帯型プリンタ9とデータを授受するプリンタインタフェース15を備えており、この携帯型プリンタ9によって注文を受けた客に対して発行される客用伝票を印字するものとなっている。また、各金融機関のキャッシュカードであるデビットカードCのカードデータを入力するカード入力手段としてカードリーダ16を備えており、デビットカードCを用いて代金を決済する客の注文時にそのデビットカードCのカードデータを読取って認証処理を行うものとなっている。
【0017】
図3は前記ハンディターミナル1の内部構成を示すブロック図であって、各ハンディターミナル1は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)17を備えている。また、このCPU17が実行するプログラムなどの固定的データを予め格納したROM(Read Only Memory)18と、CPU17のデータ処理で使用する各種のメモリエリアが形成されるRAM(Random Access Memory)19とを備えている。さらに、前記キーボード11からキー入力に応じた信号を取込むキーボードコントローラ110、前記表示器12に対するデータの表示を制御する表示コントローラ111、前記カードリーダ16で読取られたカードデータを取込むカードリーダコントローラ112を備えている。そして前記CPU17と、ROM18,RAM19,キーボードコントローラ110,表示コントローラ111及びカードリーダコントローラ112と、前記無線回路13と、前記プリンタインタフェース15とを、アドレスバス,データバスなどのバスライン113で接続して、ハンディターミナル1の制御回路を構成している。
【0018】
各ハンディターミナル1のキーボード11には、図4に示すように、各商品にそれぞれ設定される商品固有の品番が個々にプリセットされる複数(図では28個)のメニューキーK1の他、「0」〜「9」の置数キーK2、卓キーK3、追加キーK4、取消キーK5、送信キーK6、現金キーK7、デビットキーK8、クリアキーK9,×キーK10などの各種キーを配設している。
【0019】
前記注文管理装置2は、コンピュータを主体に構成したもので、各ハンディターミナル1から発信される無線電波を受信する機能及び各ハンディターミナル1の無線回路で受信可能な無線電波を発信する機能を有した無線部10を通信ケーブルを介して接続している。無線部10は、例えば客席の天井部等に取付けられている。
また、前記注文管理装置2は、各商品の品番に対応して価格,品目名等のメニュー情報を予め設定記憶したメニューファイルF1を備えている。また、客から受けた注文の内容等をその客が精算し終えるまで客別に記憶管理するオーダファイルF2を備えている。
【0020】
図5は前記注文管理装置2の要部構成を示すブロック図であって、各ハンディターミナル1は、制御部本体としてCPU21を搭載している。また、このCPU21が実行するプログラムなどの固定的データを予め格納したROM22と、前記オーダファイルF2等の各種メモリエリアが形成されるRAM23とを搭載している。さらに、現日時を計時する時計部24、前記メニューファイルF1を記憶するHDD(Hard Disc Drive)装置25、このHDD装置25のデータ読出し,書込み動作を制御するHDDコントローラ26、前記LAN8を介してのデータ通信を制御するLANコントローラ27、前記無線部10との間でデータを授受する無線部インタフェース28等を搭載しており、前記CPU21と、ROM22,RAM23,時計部24,HDDコントローラ25,LANコントローラ27及び無線部インタフェース28とを、アドレスバス,データバス等のバスライン29で接続して、注文管理装置2の制御回路を構成している。
【0021】
図6は前記POSターミナル3の要部構成を示すブロック図であって、このPOSターミナル3は、制御部本体としてCPU31を搭載している。また、このCPU31が実行するプログラムなどの固定的データを予め格納したROM32と、各商品の売上データを登録処理する売上登録ファイル等の各種メモリエリアが形成されるRAM33とを搭載している。さらに、前記LAN8を介してのデータ通信を制御するLANコントローラ34、ドロワ35に駆動信号を出力するI/Oポート36、キーボード37から操作キーに対応した信号を取込むキーボードコントローラ38、表示器39に対するデータ表示を制御する表示コントローラ310、カードリーダ311で読取られたカードデータを取込むカードリーダコントローラ312、プリンタ313の印字動作を制御するプリンタコントローラ314などを搭載しており、前記CPU31と、ROM32,RAM33,LANコントローラ34,I/Oポート35,キーボードコントローラ38,表示コントローラ310,カードリーダコントローラ312及びプリンタコントローラ314とを、アドレスバス,データバス等のバスライン315で接続して、POSターミナル3の制御回路を構成している。
【0022】
前記ドロワ35は、現金等を収容するもので、前記I/Oポート36からの駆動信号により自動的に開放動作する。
前記キーボード37は、従来周知のPOSターミナルに用いられているキーボードに配置された置数キー,小計キー,締めキー(預/現計キー,信計キー,掛計キー,クーポン券キーなど)等に加えて、会計を行う客の識別情報となる卓番号を入力するためのキーを設けている。
【0023】
前記表示器39は、会計を行う客の代金や釣銭額等を表示するもので、オペレータ用と客用の2種類の表示画面を備えている。
前記カードリーダ311は、前記デビットカードCのカードデータを読取るためのもので、暗証番号を入力するためのテンキーを備えている。
前記プリンタ313は、レシート印字及びジャーナル印字を行うものである。
【0024】
しかして、本システムにおいては、各ハンディターミナル1は、通常、その動作モードとして新規注文登録モードを選択しており、CPU17が図7の流れ図に示す処理を実行するようにプログラムを構成している。
すなわちCPU17は、ST(ステップ)1として商品(飲食メニュー品目)を注文した客が着いているテーブル(卓)の卓番号が入力されるのを待機している。そして、置数キーK2と卓キーK3とにより卓番号が入力されると、その卓番号をRAM19の卓エリアに格納し、次に、ST2として当該客が飲食代金をデビットカードCで支払うか否かを区分する支払区分データが入力されるのを待機する。ここで、デビットキーK8が入力された場合には、デビットカードCで代金を支払う客の新規注文登録なので、「デビットカード」を示す支払区分データ(例えば1)をRAM19の支払区分エリアに格納する。これに対し、現金キーK7が入力された場合には、デビットカード以外の方法(現金,クレジットカード,クーポン券など)で代金を支払う客の新規注文登録なので、「現金」を示す支払区分データ(例えば0)を同支払区分エリアに格納する。
【0025】
次に、ST3として客が注文した商品に関するデータが入力されるのを待機する。そして、メニューキーK1により客が注文した商品の品番が入力される毎に、その商品の品番と注文数(メニューキーK1の入力直前に置数キーK2と×キーK10とにより乗数が入力されていた場合はその乗数,乗数が入力されていない場合は1)とを注文商品明細データとしてRAM19の注文バッファに順次格納する。
【0026】
その後、ST4として送信キーK6の入力を検知したならば、1客の注文内容の入力終了が宣言されたので、ST5としてRAM19の卓エリア,支払区分エリア及び注文バッファにそれぞれ格納している卓番号,支払区分データ及び注文商品明細データから、図16(a)に示す伝文フォーマットの卓発注データ伝文を作成する。そして、この卓発注データ伝文を無線回路13を介して無線電波に変調し、アンテナ14より発信する。
【0027】
こうして、ハンディターミナル1から発信された無線電波は、無線部10で受信され、卓発注データ伝文に復調されて注文管理装置2に取込まれる。これにより、注文管理装置2のCPU21は、図11に示す卓発注データ受信処理を実行する。
すなわちCPU21は、無線部インタフェース28を介して取込んだ卓発注データを解析し、受注に必要なデータ項目が抜けている等の不備があるか否かを判断する。そして不備があった場合には、卓発注データ伝文送信元のハンディターミナル宛に受注不可応答の伝文を無線部10から無線発信させる。
【0028】
これに対し、卓発注データに不備がない場合には、その卓発注データ中の注文商品明細データに基づきメニューファイルF1を参照して卓発注商品の合計金額を算出する。そして、この合計金額と受信した卓発注データとから卓受注データを作成して、前記オーダファイルF2に格納する(新規注文登録)。この場合において、支払区分が「現金」の卓発注データを受信した場合には、図15(a)に示すように、卓番号と、支払区分データ「現金」と、合計金額と、注文商品明細データとからなる卓受注データを作成して、前記オーダファイルF2に格納する。一方、支払区分が「デビットカード」の場合には、図15(b)に示すように、上記卓番号,支払区分データ「デビットカード」,合計金額及び注文商品明細データに加えて、デビットカード情報,預かり金額及び引落とし明細履歴の各項目エリアを付加した卓受注データを作成して、前記オーダファイルF2に格納する。なお、この時点ではデビットカード情報,預かり金額及び引落とし明細履歴データの各項目エリアには“0”がセットされている。
【0029】
次に、CPU21は、卓番号,受注日時,受注商品の品目名及び価格,合計金額等から客用伝票の印字データを作成する。そして、この伝票印字データと合計金額とから図16(b)に示す伝文フォーマットの受注許諾応答伝文を作成し、この応答伝文を卓発注データ送信元のハンディターミナル宛に無線部10から無線発信させる。
さらにCPU21は、厨房内の調理担当者に受注商品の調理指示を指令するための調理指示データを作成し、LANコントローラ27を介して厨房装置4に送信して、この卓発注データ受信処理を終了するものとなっている。
【0030】
そこで、各ハンディターミナル1のCPU17は、卓発注データを無線送信した後(図7のST5)、ST6として注文管理装置2からの応答伝文を待機する。そして、アンテナ14で受信し無線回路13で復調して得た応答伝文が受注不可応答伝文であった場合には、受注不可のエラーメッセージを表示器12に表示させて、今回の処理を終了する。
【0031】
一方、無線受信した応答伝文が受注許諾応答伝文であった場合には、ST7として当該客の支払区分がデビットカードか否かをRAM19の支払区分エリアに格納した支払区分データから判別する。そして、支払区分データがデビットカードでないことを示すデータであった場合には、受信した受注許諾応答伝文に含まれる伝票印字データをプリンタインタフェース15を介して携帯型プリンタ9に送信して、客用伝票を印字発行させる。
【0032】
これに対し、支払区分データがデビットカードであることを示すデータであった場合には、後述する新規預かり金登録処理を実行した後、上記と同様に受注許諾応答伝文中の伝票印字データを携帯型プリンタ9に送信して、客用伝票を印字発行させる。以上で、今回の処理を終了する。
【0033】
図8は前記新規預かり金登録処理の要部を示す流れ図である。すなわち、各ハンディターミナル1のCPU17は、受注許諾応答伝文を受信し、支払区分が「デビットカード」であることを確認すると、この新規預かり金登録処理を開始する。そして先ず、ST1として受信した受注許諾応答伝文に含まれる合計金額,つまり新規注文登録をした商品の代金から、この代金以上の金額をデビットカードCで指定される金融機関の預貯金口座から預かり金として引き落とす引落とし額として決定する(引落とし額決定手段)。
【0034】
具体的には、予め商品代金の範囲として4段階(1円〜1000円,1001円〜5000円,5001円〜10000円,10001円以上)を設定する。そして、商品代金が1円〜1000円の範囲内の場合にはその範囲の上限である1000円を引落とし金額として決定し、商品代金が1001円〜5000円の範囲内の場合にはその範囲の上限である5000円を引落とし金額として決定し、商品代金が5001円〜10000円の範囲内の場合にはその範囲の上限である10000円を引落とし金額として決定する。また、商品代金が10001円以上の場合には商品代金そのものを引落とし金額として決定する。
【0035】
こうして、CPU17は、商品代金以上の金額を引落とし金額として決定したならば、この引落とし金額をRAM19の引落とし金額エリアに格納するとともに、表示器12に表示させる。このとき、引落とし金額とともに商品代金及び引落とし金額と商品代金との差額を表示させると、これらの表示を客に提示して客に余分に引き落とすことを説明することができ、客に納得理解してもらい易い。
【0036】
次に、キーボード11のデビットキーK7が入力されるのを待機する。なお、このデビットキーK7の入力待機中に、ST2として置数キーK2により置数が行われたならば、その置数データをRAM19の置数レジスタに格納する。なお、置数レジスタは、この新規預かり金登録処理の開始に応じてクリアされている。
【0037】
ST3としてデビットキーK7の入力を検知した場合には、ST4としてRAM19の置数レジスタに置数データが格納されているか否かを判断する。そして、置数データが格納されている場合には、引落とし金額エリアのデータをその置数データに上書き更新する。そして、置数レジスタをクリアする。
【0038】
次に、ST5としてデビットカードCのカードデータ(金融機関コード,店コード,口座番号など)が入力されるのを待機する。そして、カードリーダ16で読取られたデビットカードCのカードデータを入力すると、このカードデータをRAM19のカードエリアに格納する。
次に、ST6としてデビットカードCの暗証番号が入力されるのを待機する。そして、キーボード11の置数キーK2により暗証番号の桁数と一致する置数データが入力されると、ST7としてその置数データ(暗証番号)と、RAM19の卓番号エリア,引落とし金額エリア及びカードエリアにそれぞれ格納している卓番号,引落とし金額及びカードデータとから、デビットカードCの認証を該当する金融機関のホストコンピュータ5に問い合わせる認証問合せ伝文を作成し、この認証問合せ伝文を無線回路13を介して無線電波に変調し、アンテナ14より発信する(引落とし要求手段)。
【0039】
こうして、ハンディターミナル1から発信された無線電波は、無線部10で受信され、認証問合せ伝文に復調されて注文管理装置2に取込まれる。これにより、注文管理装置2のCPU21は、図12に示す認証問合せ受信処理を実行する。
すなわちCPU21は、無線部インタフェース28を介して認証問合せ伝文を取込むと、この伝文に自店舗が指定する口座を特定する所定データを付した後、LANコントローラ34を介してネットワークコントローラ7に送信し、該当する金融機関のホストコンピュータ5からの応答を待機する。
【0040】
これにより、認証問合せ伝文を受信したホストコンピュータ5においては、その問合せ伝文中のカードデータと暗証番号とからデビットカードの認証を行い、暗証番号の一致などからカードが認証されると、引落とし金額が当該デビットカードの預貯金口座の残高範囲内か否かを判断する。そして残高範囲内であれば、その預貯金口座から引落とし金額を引き落とし、指定口座に振り替えるとともに、その預貯金口座の口座番号及び引落とし金額を含む引落とし完了応答を該当するネットワークコントローラ7宛に送信する。これに対し、カードが認証されなかったり、残高不足であった場合には、引落とし不可応答を該当するネットワークコントローラ7宛に送信するものとなっている。
【0041】
そこで、注文管理装置2のCPU21は、一定時間内にホストコンピュータ5からの応答をネットワークコントローラ7を介して取込んだならば、問合せ伝文送信元のハンディターミナル宛にその応答伝文を無線部10から無線発信させる。また、問合せ伝文中の卓番号でオーダファイルF2を検索し、同一卓番号の卓受注データを取得する。そして、この卓受注データの項目「デビットカード情報エリア」に問合せ伝文中のカードデータをセットする(カードデータ保持手段)。
【0042】
次に、ホストコンピュータ5からの応答が引落とし完了を示すものであるか否かを判断する。そして、引落とし完了を示す応答であった場合には、同一卓番号の卓受注データにおける項目「預かり金額エリア」に問合せ伝文中の引落とし金額を加算する(預かり金額記憶手段)。また、引落とし時刻,引落とし額等の引落とし明細履歴データを作成し、同一卓受注データの項目「引落とし明細履歴エリア」に格納する。引落とし完了を示す応答でなかった場合には、上記処理は行わない。以上でこの認証問合せ受信処理を終了するものとなっている。
なお、金融機関のホストコンピュータ5に認証問合せ伝文を送信したが、一定時間内に応答を受信できなかった場合には、専用ネットワーク6の通信異常などのエラーが発生しているので、問合せ伝文送信元のハンディターミナル宛にエラー応答伝文を無線部10から無線発信させて、この認証問合せ受信処理を終了する。
【0043】
そこで、各ハンディターミナル1のCPU17は、認証問合せ伝文を無線送信した後(図8のST7)、ST8として注文管理装置2からの応答伝文を待機する。そして、アンテナ14で受信し無線回路13で復調して得た応答伝文が該当する金融機関のホストコンピュータ5からの引落とし完了を示す応答伝文であった場合には、RAM19の卓エリアに格納している卓番号と、応答伝文中に含まれる口座番号及び引落とし金額のデータとから図2に示すような「お預り証90」の印字データを作成し、この印字データをプリンタインタフェース15を介して携帯型プリンタ9に送信して、お預り証90を印字発行させる(預かり証作成手段)。
【0044】
これに対し、応答伝文が引落とし完了応答伝文でなかった場合(引落とし不可応答伝文またはエラー応答伝文)には、デビットカードでの決済が不可であることを示すメッセージを表示器12に表示させる(報知手段)。
以上で、CPU17は新規預かり金登録処理を終了する。
なお、上述した新規注文登録モードの処理において、RAM19の卓エリア,支払区分エリア,注文バッファ,引落とし金額エリア,カードエリアに格納されたデータは、客用伝票の印字制御処理終了後にクリアするものとなっている。
【0045】
また、本システムにおいては、各ハンディターミナル1は、追加キーK4の入力により動作モードを追加注文登録モードに切り換えるようになっている。
すなわちCPU17は、図7のST1にて卓番号の入力を待機している状態で、ST8として追加キーK4のキー入力を検知すると、動作モードを追加注文登録モードに切り換えて図9の流れ図に示す処理を開始する。
【0046】
先ず、ST9として商品を追加注文した客が着いているテーブル(卓)の卓番号が入力されるのを待機する。そして、置数キーK2と卓キーK3とにより卓番号が入力されると、その卓番号をRAM19の卓エリアに格納する。次に、ST10として客が追加注文した商品に関するデータが入力されるのを待機する。そして、メニューキーK1により客が追加注文した商品の品番が入力される毎に、その商品の品番と注文数とを注文商品明細データとしてRAM19の注文バッファに順次格納する。
【0047】
その後、ST11として送信キーK6の入力を検知したならば、1客の追加注文内容の入力終了が宣言されたので、ST12としてRAM19の卓エリア及び注文バッファにそれぞれ格納している卓番号及び注文商品明細データから、図16(c)に示す伝文フォーマットの卓追加データ伝文を作成する。そして、この卓追加データ伝文を無線回路13を介して無線電波に変調し、アンテナ14より発信する。
【0048】
こうして、ハンディターミナル1から発信された無線電波は、無線部10で受信され、卓追加データ伝文に復調されて注文管理装置2に取込まれる。これにより、注文管理装置2のCPU21は、図13に示す卓追加データ受信処理を実行する。
すなわちCPU21は、無線部インタフェース28を介して取込んだ卓追加データを解析し、オーダファイルF2に卓追加データ伝文中の卓番号で管理されている卓受注データが存在しなかったり、受注に必要なデータ項目が抜けている等の不備があるか否かを判断する。そして不備があった場合には、卓追加データ伝文送信元のハンディターミナル宛に追加不可応答の伝文を無線部10から無線発信させる。
【0049】
これに対し、卓追加データに不備がない場合には、その卓追加データ中の注文商品明細データに基づきメニューファイルF1を参照して卓追加商品の合計金額を算出するとともに、オーダファイルF2にて当該卓番号で管理されている卓受注データ中の合計金額データを読出し、この合計金額データと卓追加商品の合計金額とを加算して、当該卓番号で識別される客の全発注商品の合計金額を算出する。そして、この全発注商品の合計金額と卓追加データ伝文中の注文商品明細データとで、オーダファイルF2にて当該卓番号で管理されている卓受注データを更新する(追加注文登録)。
【0050】
次に、CPU21は、オーダファイルF2にて当該卓番号で管理されている卓受注データの支払区分をチェックする。その結果、支払区分が「デビットカード」の場合には、その卓受注データ中のデビットカード情報及び預かり金額データを読込む。また、卓番号,受注日時,受注商品の品目名及び価格,合計金額等から客用伝票の印字データを作成する。そして、この伝票印字データと合計金額と支払区分「デビットカード」とデビットカード情報と預かり金額データとから図16(d)に示す伝文フォーマットの追加許諾応答伝文を作成し、この応答伝文を卓追加データ送信元のハンディターミナル宛に無線部10から無線発信させる。
これに対し、支払区分が「現金」の場合には、客用伝票の印字データと合計金額と支払区分「現金」とから図16(d)に示す伝文フォーマットの追加許諾応答伝文を作成し、この応答伝文を卓追加データ送信元のハンディターミナル宛に無線部10から無線発信させる。
【0051】
その後、CPU21は、厨房内の調理担当者に受注商品の調理指示を指令するための調理指示データを作成し、LANコントローラ27を介して厨房装置4に送信して、この卓追加データ受信処理を終了するものとなっている。
【0052】
そこで、各ハンディターミナル1のCPU17は、卓追加データを無線送信した後(図9のST12)、ST13として注文管理装置2からの応答伝文を待機する。そして、アンテナ14で受信し無線回路13で復調して得た応答伝文が追加不可応答伝文であった場合には、追加不可のエラーメッセージを表示器12に表示させて、今回の処理を終了する。
【0053】
一方、無線受信した応答伝文が追加許諾応答伝文であった場合には、ST13としてその追加許諾応答伝文中の支払区分データをチェックする。そして、支払区分データがデビットカードでないことを示すデータ「現金」であった場合には、受信した追加許諾応答伝文に含まれる伝票印字データをプリンタインタフェース15を介して携帯型プリンタ9に送信して、追加分の客用伝票を印字発行させる。
【0054】
これに対し、支払区分データがデビットカードであることを示すデータ「デビットカード」であった場合には、後述する追加預かり金登録処理を実行した後、上記と同様に追加許諾応答伝文中の伝票印字データを携帯型プリンタ9に送信して、追加分の客用伝票を印字発行させる。以上で、今回の処理を終了する。
【0055】
図10は前記追加預かり金登録処理の要部を示す流れ図である。すなわち、各ハンディターミナル1のCPU17は、追加許諾応答伝文を受信し、支払区分が「デビットカード」であることを確認すると、この追加預かり金登録処理を開始する。先ず、ST1として受信した追加許諾応答伝文に含まれる預かり金額から合計金額を減算し、その差額を不足額として算出する。そして、ST2としてこの不足額が負になったか否かを判断する(追加時比較手段)。
【0056】
その結果、不足額が0または正,つまり当該客が今回追加注文した商品を含めて既に注文している全商品の代金合計金額が、当該客が使用するデビットカードの預貯金口座から既に引き落としている金額(預かり金額)を超えない場合には、この追加預かり金登録処理を終了する。
【0057】
これに対し、不足額が負、つまり今回の追加注文により全商品の代金合計金額が預かり金額を超えた場合には、ST3としてその不足額以上の金額をデビットカードCで指定される金融機関の預貯金口座から新たに引き落とす引落とし額として、前記新規注文時のときと同様の方法で決定する(追加時引落とし額決定手段)。そして、この引落とし金額をRAM19の引落とし金額エリアに格納するとともに、表示器12に表示させる。
次に、キーボード11のデビットキーK7が入力されるのを待機する。なお、このデビットキーK7の入力待機中に、ST4として置数キーK2により置数が行われたならば、その置数データをRAM19の置数レジスタに格納する。なお、置数レジスタは、この追加預かり金登録処理の開始に応じてクリアされている。
【0058】
ST5としてデビットキーK7の入力を検知した場合には、ST6としてRAM19の置数レジスタに置数データが格納されているか否かを判断する。そして、置数データが格納されている場合には、引落とし金額エリアのデータをその置数データに上書き更新する。そして、置数レジスタをクリアする。
【0059】
次に、ST7として受信した追加許諾応答伝文からデビットカード情報を読込み、RAM19のカードエリアに格納する。このとき、デビットカード情報の読み込みエラーが発生した場合には、表示器12にデビットカードの入力を指示するメッセージを表示させて、デビットカードCのカードデータが入力されるのを待機する。そして、カードリーダ16で読取られたデビットカードCのカードデータを入力すると、このカードデータを前記カードエリアに格納する。
次に、ST8としてデビットカードCの暗証番号が入力されるのを待機する。そして、キーボード11の置数キーK2により暗証番号の桁数と一致する置数データが入力されると、ST9としてその置数データ(暗証番号)と、RAM19の卓番号エリア,引落とし金額エリア及びカードエリアにそれぞれ格納している卓番号,引落とし金額及びカードデータとから、デビットカードCの認証を該当する金融機関のホストコンピュータ5に問い合わせる認証問合せ伝文を作成し、この認証問合せ伝文を無線回路13を介して無線電波に変調し、アンテナ14より発信する(引落とし要求手段)。
【0060】
こうして、ハンディターミナル1から発信された無線電波は、無線部10で受信され、認証問合せ伝文に復調されて注文管理装置2に取込まれる。これにより、注文管理装置2のCPU21は、前述した図12の認証問合せ受信処理を実行する。
【0061】
そこで、各ハンディターミナル1のCPU17は、認証問合せ伝文を無線送信した後(図10のST9)、ST10として注文管理装置2からの応答伝文を待機する。そして、アンテナ14で受信し無線回路13で復調して得た応答伝文が該当する金融機関のホストコンピュータ5からの引落とし完了を示す応答伝文であった場合には、新規預かり金登録処理の場合と同様にして「お預り証90」の印字データを作成し、この印字データをプリンタインタフェース15を介して携帯型プリンタ9に送信して、お預り証90を印字発行させる。また、応答伝文が引落とし完了応答伝文でなかった場合には、デビットカードでの決済が不可であることを示すメッセージを表示器12に表示させる。
以上で、CPU17は追加預かり金登録処理を終了する。
なお、上述した追加注文登録モードの処理において、RAM19の卓エリア,支払区分エリア,注文バッファ,引落とし金額エリア,カードエリアに格納されたデータは、客用伝票の印字制御処理終了後にクリアするものとなっている。
【0062】
一方、前記POS端末3は、CPU31が図14の流れ図に示す決済処理を実行するようにプログラムを構成している。
すなわちCPU31は、ST1として飲食を終え代金の決済を行う客の識別情報として卓番号が入力されるのを待機している。ここで、キーボード37のキー入力により卓番号が入力されたならば、ST2としてその卓番号を検索キーとするオーダファイルデータ読込みコマンドを作成し、LAN8を介して注文管理装置2に送信する。
【0063】
これにより、注文管理装置2のCPU21は、コマンド中の卓番号でオーダファイルを検索し、該当卓番号で管理されている卓受注データを検出すると、その卓受注データをLAN8を介してPOS端末3に送信する。
【0064】
そこで、POS端末3のCPU31は、読込みコマンド送信後、ST3として一定時間内にオーダファイルF2にて記憶管理されていた該当卓番号の卓受注データを受信したならば、ST4としてその卓受注データ中の支払区分をチェックする。そして支払区分がデビットカード以外を示すデータ「現金」であった場合には、それぞれ対応する決済方法の支払処理に移行する。
【0065】
ST4にて支払区分がデビットカードを示すデータ「デビットカード」であった場合には、ST5としてその卓受注データ中の預かり金額と合計金額とを比較する(決済時比較手段)。
その結果、合計金額に対して預かり金額が不足している場合には、その不足分を表示器39に表示出力してデビットカード以外の決済方法で支払わせる預かり不足処理に移行する。
【0066】
これに対し、合計金額に対して預かり金額が不足していない,つまり預かり金額が合計金額以上の場合には、ST6として預かり金額から合計金額を減算して返金額を算出する。そして、ST7として返金額を表示器39に表示出力する。
次に、ST8として返金額が0か否かを判断する。そして、返金額が0より大きい場合には、客に返金額相当の現金を返金するので、ST9としてドロワ35に駆動信号を出力してドロワ35を自動開放させる。返金額が0の場合にはST9の処理を行わず、ドロワ35を開放させない。
【0067】
次に、ST10として注文管理装置2から受信した卓受注データの注文商品明細データに基づいて注文があった商品の売上登録処理を実行するとともに、プリンタ313の駆動を制御してレシートを印字発行する。しかる後、同一卓番号を検索キーとするオーダファイルデータ削除コマンドを作成し、LAN8を介して注文管理装置2に送信したならば、1客に対する決済処理を終了する。
【0068】
なお、注文管理装置2においては、上記オーダファイルデータ削除コマンドを受信するとオーダファイルF2で記憶管理している該当卓番号の卓受注データを削除するものとなっている。
【0069】
このように構成された本実施の形態の注文データ処理システムを構築した料金後払い方式の飲食店においては、接客担当者がそれぞれハンディターミナル1と携帯型プリンタ9とを携帯する。そして、客席に着いた客から飲食メニュー品目の注文を受けると、その注文内容をハンディターミナル1に入力する。このとき、新規の客の場合には、客が代金をデビットカードCで支払うか否かを尋ねる。そして、デビットカードCで支払う客の場合には、その客が着いているテーブルの卓番号を入力後、デビットキーK8を入力する。デビットカードC以外の方法で支払う客の場合には、その客が着いている卓番号の入力後、現金キーK7を入力する。その後、客が注文した飲食メニュー品目のメニューコードや注文数などを入力し、入力し終えると送信キーK6を入力する。そうすると、卓番号,支払区分データ及び注文商品明細データを含む卓発注データが無線送信され、無線部10で受信されて注文管理装置2に取込まれる。
【0070】
これにより、注文管理装置2においては、注文商品の合計金額が算出され、注文商品の明細データ及びその合計金額が卓番号をキーとしてオーダファイルF2にて記憶管理される。また、客用伝票の印字データが作成され、この印字データを含む受注許諾応答伝文が発注元のハンディターミナル1に無線部10を介して無線送信される。さらに、調理指示データが作成され、厨房装置4に送信されて調理指示がなされる。
【0071】
前記受注許諾応答伝文を受信したハンディターミナル1においては、客の支払区分がデビットカードCの場合とそれ以外の場合とで処理が異なる。すなわち、デビットカード以外の方法で代金を支払う客に対しては、直ちに受注許諾応答伝文に含まれる伝票印字データが携帯型プリンタ9に転送されて、客用伝票が印字される。これにより、接客担当者は、当該客が注文した飲食メニュー品目の受注が正常に完了したことを確認できる。
【0072】
一方、デビットカードCで代金を支払う客に対しては、当該客が注文した商品の代金以上の金額が預貯金口座からの引落とし金額として自動的に決定され、表示器12に表示される。そこで、接客担当者は、客に引落とし金額を見せて了承を得る。そして、了承を得た場合には、デビットキーK8を入力後、客が使用するデビットカードCのカードデータをカードリーダ16で読取らせる。また、ハンディターミナル1を客に渡してデビットカードCの暗証番号を入力してもらう。そうすると、デビットカード情報,暗証番号,引落とし金額を含むカード認証問合せ伝文が無線送信され、無線部10で受信されて注文管理装置2に取込まれる。
【0073】
これにより、注文管理装置2においては、カード認証問合せ伝文がネットワークコントローラ7を介して該当する金融機関のホストコンピュータ5にオンライン伝送される。これに応じて、ホストコンピュータ5から引落とし完了または引落とし不可の応答伝文が送信されると、その応答伝文が注文管理装置2を介して認証問合せ元のハンディターミナル1に送信される。また、注文管理装置2においては、当該客が着いている卓番号をキーとしてオーダファイルF2で記憶管理している卓受注データに認証問合せを行ったデビットカードCのカードデータがセットされる。また、引落とし完了の応答伝文であった場合には、その引落とし金額(預かり金額)と引落とし明細履歴データもセットされる。
【0074】
デビットカードCの認証問合せに対する応答伝文を受信したハンディターミナル1においては、引落とし完了応答であった場合にはその引落とし金額(預かり金額)が卓番号や口座番号とともに記録された預かり証90が携帯型プリンタ9より印字発行されるので、接客担当者はこの預かり証90を客に渡す。これに対し、引落とし不可応答であった場合には、デビットカードCでの決済不可を示すメッセージが表示器12に表示されるので、接客担当者は客にデビットカードCでは決済できない旨を伝える。
その後、携帯型プリンタ9から客用伝票が印字発行されるので、接客担当者は、当該客が注文した飲食メニュー品目の受注が正常に完了したことを確認できる。
【0075】
一方、客から追加注文を受けた接客担当者は、ハンディターミナル1の追加キーK1を入力してハンディターミナル1の動作モードを新規注文登録モードから追加注文登録モードに切り換える。しかる後、追加注文をした客が着いているテーブルの卓番号を入力後、客が追加注文した飲食メニュー品目のメニューコードや注文数などを入力し、入力し終えると送信キーK6を入力する。そうすると、卓番号及び注文商品明細データを含む卓追加データが無線送信され、無線部10で受信されて注文管理装置2に取込まれる。
【0076】
これにより、注文管理装置2においては、当該客が注文した全商品の明細データ及びその合計金額が該当卓番号をキーとしてオーダファイルF2にて記憶管理される。このとき、オーダファイルF2にて該当卓番号で記憶管理されている卓受注データの支払区分がチェックされる。そして、支払区分が「デビットカード」であった場合には、その卓受注データからデビットカード情報と預かり金額データと合計金額データとが読込まれる。そして、このデビットカード情報,預かり金額データ及び合計金額データが、支払区分データ及び追加商品に対する客用伝票の印字データとともに追加許諾応答伝文に組み込まれて、発注元のハンディターミナル1に無線部10を介して無線送信される。さらに、追加商品の調理指示データが作成され、厨房装置4に送信されて調理指示がなされる。
【0077】
前記追加許諾応答伝文を受信したハンディターミナル1においては、応答伝文中の支払区分が「デビットカード」の場合と「現金」の場合とで処理が異なる。
【0078】
すなわち、支払区分が「現金」の場合には、デビットカード以外の方法で決済を行う客の追加注文に対する許諾応答であるので、直ちに追加許諾応答伝文に含まれる伝票印字データが携帯型プリンタ9に転送されて、追加分の客用伝票が印字される。これにより、接客担当者は、当該客が追加した飲食メニュー品目の受注が正常に完了したことを確認できる。
【0079】
一方、支払区分が「デビットカード」の場合には、デビットカードCで決済を行う客の追加注文に対する許諾応答であるので、その許諾応答伝文中の預かり金額から合計金額が減じされて不足額が算出される。ここで、不足額が0または正の場合には、追加注文された商品を含めて当該客が支払う代金は、預かり金額つまり当該客の使用するデビットカードCの預貯金口座から既に引き落としている金額以下であるので、さらなる引落としを必要とせず、直ちに追加許諾応答伝文に含まれる伝票印字データが携帯型プリンタ9に転送されて、追加分の客用伝票が印字される。これにより、接客担当者は、当該客が追加した飲食メニュー品目の受注が正常に完了したことを確認できる。
【0080】
これに対し、不足額が負の場合には、当該客が支払う代金は預かり金額では不足額分だけ足りないので、この不足額以上の金額が預貯金口座からの引落とし金額として自動的に決定され、表示器12に表示される。そこで、接客担当者は、客に引落とし金額を見せて了承を得る。そして、了承を得た場合には、デビットキーK8を入力後、ハンディターミナル1を客に渡してデビットカードCの暗証番号を入力してもらう。そうすると、追加許諾応答伝文に含まれていたデビットカード情報とともに暗証番号及び引落とし金額を含むカード認証問合せ伝文が無線送信され、無線部10で受信されて注文管理装置2に取込まれる。
【0081】
これにより、注文管理装置2においては、カード認証問合せ伝文がネットワークコントローラ7を介して該当する金融機関のホストコンピュータ5にオンライン伝送される。これに応じて、ホストコンピュータ5から引落とし完了または引落とし不可の応答伝文が送信されると、その応答伝文が注文管理装置2を介して認証問合せ元のハンディターミナル1に送信される。また、注文管理装置2においては、引落とし完了の応答伝文であった場合には、当該客が着いている卓番号をキーとしてオーダファイルF2で記憶管理している卓受注データの預かり金額にその引落とし金額が加算される。また、同卓受注データに引落とし明細履歴データがセットされる。
【0082】
デビットカードCの認証問合せに対する応答伝文を受信したハンディターミナル1においては、引落とし完了応答であった場合にはその引落とし金額(預かり金額)が卓番号や口座番号とともに記録された預かり証90が携帯型プリンタ9より印字発行されるので、接客担当者はこの預かり証90を客に渡す。これに対し、引落とし不可応答であった場合には、デビットカードCでの決済不可を示すメッセージが表示器12に表示されるので、接客担当者は客にデビットカードCでは決済できない旨を伝える。
その後、携帯型プリンタ9から追加分の客用伝票が印字発行されるので、接客担当者は、当該客が注文した飲食メニュー品目の受注が正常に完了したことを確認できる。
【0083】
一方、デビットカードCで決済を行う客が飲食を終え、会計を申し出ると、POS端末3のオペレータは、その客が着いていたテーブルの卓番号をキーボード37から入力する。そうすると、当該客の新規注文及び追加注文時にデビットカードCの預貯金口座から引き落とされた預かり金額と当該客が注文し飲食したメニュー品目の代金合計金額とが比較される。そして、預かり金額が代金合計金額以上であるとき、その差額が返金額として表示器39に表示される。このとき、返金額が0円より大きい場合にはドロワ35が開放する。そこでオペレータは、ドロワ35から返金額相当の現金を揃えて、レシートとともに客に渡す。
【0084】
なお、注文時にデビットカードCでの決済を申し出たが残高不足で引き落としされなかった客のように預かり金額が代金合計金額に満たない客の場合には、預かり不足処理となり、デビットカード以外の決済手段で不足分の決済が処理される。
【0085】
このように、本実施の形態においては、客が注文した商品に関するデータを入力するためのハンディターミナル1にデビットカードCのカードデータを読取り入力するカードリーダ16を設けている。そして、デビットカードCで決済を行う客が注文する商品のデータをハンディターミナル1から入力する際には、カードリーダ16により上記デビットカードCのカードデータも併せて入力する。そうすると、客が注文する商品の代金以上の金額が引落とし金額として自動的に決定され、この引落とし金額の引落としが当該デビットカードCの預貯金口座がある金融機関に要求される。
【0086】
これにより、金融機関では、デビットカードCの認証とともに引落とし金額が預貯金口座の残高範囲内であるか否かがチェックされる。そして、カードが認証されるとともに引落とし金額が残高範囲内であることが確認されると、その預貯金口座から引落とし金額分が引き落とされ、指定口座に振り替えられる。また、金融機関から引落とし成立の応答が送信され、注文管理装置2のオーダファイルF2で、その引落とし金額が預かり金額として注文商品の代金合計金額とともに客別に累積記憶される。
【0087】
その後、この客の会計時には、POSターミナル3において、注文管理装置2のオーダファイルF2で記憶管理されている当該客の預かり金額と当該客が注文した全商品の代金合計金額とが比較される。そして、当該客の預かり金額が代金合計金額以上であるときその差額が返金額として出力される。
【0088】
したがって、デビットカードで決済を行う客に対しては、注文時に当該デビットカードの預貯金口座から注文した商品の代金以上の金額が引き落とされるので、会計時に預貯金残高の不足によりデビットカードCでの決済不可が判明することはない。また、注文時に預貯金口座から余分に引き落とされた分は、会計時に客に返金できるので、問題はない。また、会計時にデビットカードCの認証が不要なので、会計時間を短縮できる。しかも会計時において、返金額がない(0)ときにはドロワ35が開放しないので、防犯上も優れている。
【0089】
また、デビットカードCで決済を行う客から追加注文を受け、その追加注文された商品のデータをハンディターミナル1から入力した場合には、当該客がこれまで注文した全商品の代金と預かり金額,つまり当該客の預貯金口座からこれまでに引き落とされた金額の合計とが比較される。そして、全商品の代金が預かり金額を超えると判別されると、その全商品の代金と預かり金額との差額以上の金額が引落とし金額として決定されて、この引落とし金額の引落としが当該デビットカードCの預貯金口座がある金融機関に要求される。
【0090】
これにより、金融機関では、引落とし金額が残高範囲内であれば、その預貯金口座から引落とし金額分が引き落とされ、指定口座に振り替えられる。そして、注文管理装置2のオーダファイルF2で、預貯金口座から今回引き落とされた金額が既に引き落とされている金額に加算されて客別に記憶される。
【0091】
したがって、デビットカードCで決済を行う客の追加注文時には、当該デビットカードCの預貯金口座から追加注文によって不足した金額以上の金額が引き落とされるので、やはり会計時に預貯金残高の不足によりデビットカードCでの決済不可が判明することはない。
【0092】
また、本実施の形態においては、デビットカードCで決済を行う客の新規注文時に入力されたデビットカードCのカードデータを注文管理装置2のオーダファイルF2で記憶管理している。そして、この客の追加注文時には、上記オーダファイルF2で記憶管理しているカードデータを使用してカード認証問合せ伝文を作成するようにしている。したがって、追加注文時にはデビットカードCのカードデータをカードリーダ16に読取らせる操作を不要にできる。
【0093】
また、本実施の形態においては、新規注文時にはその注文された商品の代金以上の金額を、追加注文時には預かり金額から全注文商品の代金合計金額を減じた不足額が負であるときその不足額以上の金額を今回の引落とし額として決定し、表示器12に表示するようにしている。したがって、デビットカードCで決済を行う客は、預貯金口座から現金が引き落とされる前に引落とし金額を確認できる。そして、引落とし金額を変更したい場合には、デビットキーK8の入力前に置数キーK2で所望する引落とし金額を置数入力することで容易に変更することができる。
【0094】
また、本実施の形態において、ハンディターミナル1は、デビットカードCの預貯金口座がある金融機関のホストコンピュータ5に認証問合せを行った結果、引落とし完了の応答を受信した場合には、その引落とし金額を、客を識別する卓番号等とともに記録したお預り証90を携帯型プリンタ9より印字発行させるようになっている。したがって、引き落とした金額を一時的に預った証拠としてお預り証90を客に渡すことができる。
この場合において、ハンディターミナル1に接続した携帯型プリンタ9を用いてお預り証90を印字発行するようにしたので、注文を受けたその場でお預り証9を発行することができ、便利である。
【0095】
その一方で、金融機関のホストコンピュータ5に認証問合せを行った結果、引落とし不可の応答を受信した場合には、表示器12に引落とし不可のメッセージを表示して報知するようにしている。したがって、デビットカードCでの決済を申し出たが預貯金残高の不足などにより決済できない客に対しては、飲食前に決済ができない旨を通知できるので、他の決済方法を準備するなどの対応を会計前に容易にとることができる。
【0096】
なお、前記一実施の形態では引落とし額を決定する手段として、予め段階的に金額範囲を設定し、商品代金または追加注文時の不足額が含まれる金額範囲の最高金額を引落とし額として決定する場合を示したが、商品代金または追加注文時の不足額に一定金額を加算して引落とし額としてもよい。この場合において、加算する一定金額を新規注文時の追加注文時とで異ならせてもよい。いずれにしても、商品代金または不足額に対して余分な引落としをすることで、追加注文時に不足額がなくカード認証を省略できる場合が生じ、効率的である。
また、商品代金または追加注文時の不足額をそのまま引落とし額として決定してもよい。こうすることにより、余分な引落としをしないので会計時の返金が不要となる利点がある。
【0097】
また、前記一実施の形態では記憶管理部として注文管理装置2を適用し、決済処理部としてPOS端末3を適用したが、記憶管理部としての機能をPOS端末3に組み込むことで、注文管理装置を単なる中継機とした簡易型の注文データ処理システムにも本発明を適用できるものである。
【0098】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願請求項1記載の発明によれば、料金後払い方式の飲食店等においてデビットカードで決済を行おうとする客が、会計時まで預貯金口座の残高が不足していることに気付かないのを防止できる注文データ処理システムを提供できる。
また、本願請求項2記載の発明によれば、追加注文を行って商品代金が加算された場合にも、会計時まで預貯金口座の残高が不足していることに気付かないのを防止できる効果を奏する。
さらに、本願請求項3記載の発明によれば、デビットカードで決済を行おうとする客に対して、残高不足により決済できないことを、注文時に知らせることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である飲食店向け注文データ処理システムの全体図。
【図2】 同実施の形態において発行されるお預り証の一例を示す図。
【図3】 同実施の形態におけるハンディターミナルの要部構成を示すブロック図。
【図4】 同ハンディターミナルのキーボードを示す図。
【図5】 同実施の形態における注文管理装置の要部構成を示すブロック図。
【図6】 同実施の形態におけるPOS端末の要部構成を示すブロック図。
【図7】 同実施の形態におけるハンディターミナルのCPUが実行する新規注文登録モード処理の要部を示す流れ図。
【図8】 図7における新規預かり金登録処理を具体的に示す流れ図。
【図9】 同ハンディターミナルのCPUが実行する追加注文登録モード処理の要部を示す流れ図。
【図10】図9における追加預かり金登録処理を具体的に示す流れ図。
【図11】同実施の形態における注文管理装置のCPUが実行する卓発注データ受信処理の要部を示す流れ図。
【図12】同注文管理装置のCPUが実行する認証問合せ受信処理の要部を示す流れ図。
【図13】同注文管理装置のCPUが実行する卓追加データ受信処理の要部を示す流れ図。
【図14】同実施の形態におけるPOS端末のCPUが実行する決済処理の要部を示す流れ図。
【図15】同実施の形態においてオーダファイルに登録される卓受注データのデータフォーマットを示す図。
【図16】同実施の形態においてハンディターミナルと注文管理装置との間で無線伝送される主要な伝文のデータフォーマットを示す図。
【符号の説明】
1…ハンディターミナル(入力部)
2…注文管理装置(記憶管理部)
3…POS端末(決済処理部)
5…ホストコンピュータ
9…携帯型プリンタ
10…無線部
16…カードリーダ
17,21,31…CPU
90…お預り証
C…デビットカード
F1…メニューファイル
F2…オーダファイル
K8…デビットキー
Claims (8)
- 客が注文した商品に関するデータを入力する入力部、この入力部から入力されるデータに基づいて客別に商品注文データを記憶管理する記憶管理部、及び、会計を行う客の識別情報入力に応じて前記記憶管理部から当該客の商品注文データを読出しその商品注文データに基づいて当該客が注文した商品の代金を決済する決済処理部を備え、前記代金の決済方法として、カード利用時に預貯金口座から代金を引き落として指定口座に振り替えさせるデビットカードを使用可能な注文データ処理システムにおいて、
前記入力部は、前記デビットカードのカードデータを入力するカード入力手段と、前記デビットカードで決済を行う客の注文時にその客が注文した商品の代金以上の金額を預貯金口座からの引落とし金額として決定する引落とし額決定手段と、前記カード入力手段により前記デビットカードのカードデータが入力されるとこのデビットカードの預貯金口座がある金融機関に前記引落とし額決定手段により決定された金額の引落としを要求する引落とし要求手段とを具備し、
前記記憶管理部は、前記入力部の引落とし要求手段により引落としが要求された金融機関から引落とし成立の応答を受信するとその引き落とされた金額を預かり金額として客別に記憶する預かり金額記憶手段を具備し、
前記決済処理部は、会計を行う客が前記デビットカードで決済を行う客であるとき、前記記憶管理部の預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額と当該客が注文した全商品の代金とを比較する決済時比較手段と、この決済時比較手段により当該客の預かり金額が全注文商品の代金以上であるときその差額を返金額として出力する返金額出力手段とを具備し、
前記引落とし額決定手段は、予め複数段階に亙って金額範囲が設定されており、前記客が注文した商品の代金が含まれる金額範囲の上限額を引落とし金額として決定することを特徴とする注文データ処理システム。 - 前記引落とし額決定手段は、前記客が注文した商品の代金が含まれる金額が所定金額以上の場合はその客が注文した商品の代金を引落とし金額として決定することを特徴とする請求項1記載の注文データ処理システム。
- 客が注文した商品に関するデータを入力する入力部、この入力部から入力されるデータに基づいて客別に商品注文データを記憶管理する記憶管理部、及び、会計を行う客の識別情報入力に応じて前記記憶管理部から当該客の商品注文データを読出しその商品注文データに基づいて当該客が注文した商品の代金を決済する決済処理部を備え、前記代金の決済方法として、カード利用時に預貯金口座から代金を引き落として指定口座に振り替えさせるデビットカードを使用可能な注文データ処理システムにおいて、
前記入力部は、前記デビットカードのカードデータを入力するカード入力手段と、前記デビットカードで決済を行う客の注文時にその客が注文した商品の代金以上の金額を預貯金口座からの引落とし金額として決定する引落とし額決定手段と、前記カード入力手段により前記デビットカードのカードデータが入力されるとこのデビットカードの預貯金口座がある金融機関に前記引落とし額決定手段により決定された金額の引落としを要求する引落とし要求手段とを具備し、
前記記憶管理部は、前記入力部の引落とし要求手段により引落としが要求された金融機関から引落とし成立の応答を受信するとその引き落とされた金額を預かり金額として客別に記憶する預かり金額記憶手段を具備し、
前記決済処理部は、会計を行う客が前記デビットカードで決済を行う客であるとき、前記記憶管理部の預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額と当該客が注文した全商品の代金とを比較する決済時比較手段と、この決済時比較手段により当該客の預かり金額が全注文商品の代金以上であるときその差額を返金額として出力する返金額出力手段とを具備し、
前記引落とし額決定手段は、前記客が注文した商品の代金が含まれる金額に一定金額を加算した金額を引落とし金額として決定することを特徴とする注文データ処理システム。 - 前記入力部は、デビットカードで決済を行う客の追加注文に関するデータが入力されると当該客がこれまで注文した全商品の代金と前記記憶管理部の預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額とを比較する追加時比較手段と、この追加時比較手段により全商品の代金が預かり金額を超えることを確認するとその全商品の代金と預かり金額との差額以上の金額を引落とし金額として決定する追加時引落とし額決定手段と、前記カード入力手段により前記デビットカードのカードデータが入力されるとこのデビットカードの預貯金口座がある金融機関に前記追加時引落とし額決定手段により決定された金額の引落としを要求する追加時引落とし要求手段とをさらに具備し、
前記記憶管理部は、前記入力部の追加時引落とし要求手段により引落としが要求された金融機関から引落とし成立の応答を受信するとその引き落とされた金額を前記預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額に加算する預かり金額累積手段をさらに具備し、
前記追加引落とし額決定手段は、予め複数段階に亙って金額範囲が設定されており、前記客がこれまで注文した全商品の代金と預かり金額との差額が含まれる金額範囲の上限額を追加引落とし金額として決定することを特徴とする請求項1記載の注文データ処理システム。 - 前記追加引落とし額決定手段は、前記客がこれまで注文した全商品の代金と預かり金額との差額が所定金額以上の場合はその客が注文した商品の代金を引落とし金額として決定することを特徴とする請求項4記載の注文データ処理システム。
- 前記入力部は、デビットカードで決済を行う客の追加注文に関するデータが入力されると当該客がこれまで注文した全商品の代金と前記記憶管理部の預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額とを比較する追加時比較手段と、この追加時比較手段により全商品の代金が預かり金額を超えることを確認するとその全商品の代金と預かり金額との差額以上の金額を引落とし金額として決定する追加時引落とし額決定手段と、前記カード入力手段により前記デビットカードのカードデータが入力されるとこのデビットカードの預貯金口座がある金融機関に前記追加時引落とし額決定手段により決定された金額の引落としを要求する追加時引落とし要求手段とをさらに具備し、
前記記憶管理部は、前記入力部の追加時引落とし要求手段により引落としが要求された金融機関から引落とし成立の応答を受信するとその引き落とされた金額を前記預かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額に加算する預かり金額累積手段をさらに具備し、
前記追加引落とし額決定手段は、前記客がこれまで注文した全商品の代金と預かり金額との差額に一定金額を加算した金額を引落とし金額として決定することを特徴とする請求項3記載の注文データ処理システム。 - 前記引落とし額決定手段において前記客が注文した商品の代金が含まれる金額に加算される一定金額と、前記追加引落とし額決定手段において前記客がこれまで注文した全商品の代金と預かり金額との差額に加算される一定金額とを異ならせたことを特徴とする請求項6記載の注文データ処理システム。
- 前記入力部は、前記引落とし要求手段により引落としを要求した金融機関から引落とし完了の応答を受信すると、当該金融機関で引き落とされた金額が印字された預かり証を発行する預かり証作成手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の注文データ処理システム。
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