JP2022038781A - 商品販売データ処理装置、商品販売データ処理方法、およびプログラム - Google Patents

商品販売データ処理装置、商品販売データ処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022038781000001
【課題】店員の実績を効率よく管理すること。
【解決手段】商品販売データ処理装置は、モード制御手段と、記憶制御手段とを備える。モード制御手段は、顧客が買い上げる買上商品の登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する精算操作を顧客が行う第1の動作モードと、他の装置で行われた前記登録操作に基づく精算操作を顧客が行う第2の動作モードと、を含む複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードに制御する。記憶制御手段は、前記第1の動作モードでは、前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第1の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶し、前記第2の動作モードでは、前記他の装置で前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第2の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する。
【選択図】図9

Description

本発明は、商品販売データ処理装置、商品販売データ処理方法、およびプログラムに関する。
従来、スーパーマーケットなどの店舗では、顧客が購入する商品の登録および精算を行うPOS(Point Of Sales)レジスタが用いられている。このようなPOSレジスタには、店員が商品を登録して、顧客が精算操作を行う、いわゆるセルフレジが普及している。例えば、商品の登録を店員が行い且つ精算を顧客が行う第1の動作モードと、商品の登録および精算処理を顧客が行う第2の動作モードとを、切り替え可能にしたPOSレジスタが知られている。
関連する技術として、第2の動作モードから第1の動作モードへの切り替えが指示された場合、店員識別情報の入力を待ち受け、店員識別情報が入力されると、店員記憶部に記憶されている特定の情報を、入力された店員識別情報に更新する登録決済装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開2020-017160号公報
しかしながら、従来技術では、各店員の動作モードごとの稼働を集計することができず、各店員の実績を効率よく管理することができない、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、店員の実績を効率よく管理することができる技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、顧客が買い上げる買上商品の登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する精算操作を顧客が行う第1の動作モードと、他の装置で行われた前記登録操作に基づく精算操作を顧客が行う第2の動作モードと、を含む複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードに制御するモード制御手段と、前記第1の動作モードでは、前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第1の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶し、前記第2の動作モードでは、前記他の装置で前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第2の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する記憶制御手段と、を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
本発明の実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。 POS端末20の外観の一例を示す図である。 POS端末20の外観例を示す図である。 POS端末20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 通常モードにおける動作の概略を説明する模式図である。 会計専用モードの動作の概略を説明する模式図である。 フルセルフモードの動作の概略を説明する模式図である。 店員ごとの操作権限を示す操作権限テーブル800の一例を示す説明図である。 取引情報を示す取引情報テーブルの一例を示す説明図である。 POS端末20が行う起動時の処理の一例を示すフローチャートである。 POS端末20が行う通常モードにおける処理の一例を示すフローチャートである。 POS端末20が行う会計専用モードにおける処理の一例を示すフローチャートである。 POS端末20が行うフルセルフモードにおける処理の一例を示すフローチャートである。 POS端末20が行う、セルフモードにおける店員サポート時の処理の一例を示すフローチャートである。 POS端末20が行うレシート発行処理の一例を示すフローチャートである。 POS端末20が出力するレシートの一例について説明する。 POS端末20が出力するレシートの一例について説明する。 各店員の動作モードごとの稼働の集計を示す集計テーブル1800の一例を示す説明図である。 POS端末20が行う集計処理の一例を示すフローチャートである。 券売機モードにおける画面および食券の一例を示す説明図である。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。図1に示すPOSシステム1は、3台のPOS端末20-1、POS端末20-2、POS端末20-3と、ストアコントローラ(ストアコンピュータ、管理装置)10と、監視端末11とを備える。以下、POS端末20-1、20-2、20-3について特に区別しない場合には、POS端末20と総称する。ストアコントローラ10と、監視端末11と、POS端末20とは、LAN55を介して通信可能に接続されている。なお、POSシステム1において、POS端末20の台数は、3台であるが、1台でもよいし、4台以上でもよい。
POSシステム1は、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店など、種々の店舗に導入可能である。ストアコントローラ10は、店舗内の商品の品目や価格、在庫状況、販売履歴、入出金記録、会員情報などの各種の情報を管理する。監視端末11は、POS端末20の状況(動作モード、処理状況等)を表示したり、POS端末20を制御したりする。POS端末20は、商品の登録および精算を行うレジスタである。
なお、POSシステム1は、店員が所持する携帯端末を備えていてもよい。携帯端末は、POS端末20の状況(動作モード、処理状況等)を表示したり、POS端末20を制御したりすることが可能である。また、携帯端末は、POS端末20からの指示に基づいて、店員を呼び出す旨の通知を行うことも可能である。
図2は、POS端末20の外観の一例を示す図である。図2(A)は、POS端末20を客側から見た斜視図である。図2(B)は、POS端末20を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見てPOS端末20の右側にカウンタが置かれている。なお、カウンタは、図2(A)の客側から見てPOS端末20の左側にも置かれる場合がある。すなわち、カウンタは、POS端末20の両側に置かれる場合がある。カウンタは、買い物かごを載置することが可能である。
また、POS端末20は、サインポール220を備える。サインポール220は、点灯部を備える。点灯部は、例えば、所定の色や、所定の点滅態様で点灯可能である。サインポール220は、点灯部が高所に配置されるように上方へ伸びるように設けられている。これにより、POS端末20の近くにいない店員に対しても、点灯部の点灯態様を認識させることが可能である。
次に、図3および図4を用いて、POS端末20の構成について説明する。
図3は、POS端末20の外観例を示す図である。図3(A)は、POS端末20を客側から見た正面図である。図3(B)は、POS端末20を店員側から見た正面図である。図4は、POS端末20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図3および図4において、同一部分には同一符号を付している。
以下、図3を参照しつつ、図4に示したPOS端末20の構成例を説明する。POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215と、カメラ216とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。各種プログラムは、本実施形態に係る商品販売データ処理プログラムを含む。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、ストアコントローラ10から取得した商品マスタ等)や、処理において生成した情報を記憶する。この情報は、例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報や、登録した商品(登録商品)を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報などである。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク204は、カメラ216によって撮像された撮像結果(例えば、動画)を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、顧客用のタッチディスプレイである。客側表示部205は、顧客に種々の情報を表示するとともに、顧客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部206は、顧客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)や、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を光学的に読み取る。客側スキャナ部206は、上記に加えて、品券類(商品券、クーポン券、優待券)や、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を読み取ってもよい。なお、商品の登録は、客側スキャナ部206によるコードの読み取りによる登録に限らない。例えば、客側表示部205に、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)を表示し、当該プリセットキーが顧客によって操作(押下)されることによって、商品の登録を行うことも可能である。
カード決済部208は、各種カードによる決済機構である。各種カードは、クレジットカード、電子マネー等のプリペイドカード、ポイントカードなどである。プリペイドカードには、金額(残額)が記憶(チャージ)されている。カード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的または電気的に読み取る。読み取られた情報は、登録商品の精算に用いられる。なお、カード認識部は、例えば、ポイントカードの保有ポイントを使用する場合など、今回の登録商品の精算において使用する情報を認識することも可能である。また、カード認識部は、例えば、ポイントカードにポイントを付与する場合など、今回の登録商品の精算に使用しない情報を認識することも可能である。
なお、本実施形態のカード決済部208は、カード認識部、表示部、および操作部を備えるが、これに限らず、少なくともカード認識部を備えるものであればよい。また、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)に対応するものであってもよいし、非接触型のカード(ICカード)に対応するものであってもよい。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有する。釣銭機209は、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。釣銭機209は、客側に向けられており、顧客から各種操作や現金の投入を受け付ける。なお、釣銭機209は、投入口に投入された紙幣や硬貨を検出するセンサを有する。当該センサは、投入口に紙幣や硬貨が投入された旨の検出や、金種別の枚数の検出などを行う。
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイである。店員側表示部210は、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)を備える。キー操作部211は、店員から種々の入力を受け付ける。具体的には、キー操作部211は、モード切替えボタン211aと、一括切替えボタン211bと、会計専用モード切替えボタン211cとを含む。モード切替えボタン211aは、後述する動作モードを切り替えるためのボタンである。また、一括切替えボタン211bは、特定のPOS端末20(例えば、店長等がログインしているPOS端末20等)において操作されることにより、各POS端末20の動作モードを一括して切り替えるためのボタンである。会計専用モード切替えボタン211cは、後述する「会計専用モード」に切り替えるためのボタンである。
モード切替えボタン211aは、押下するごとに予め定めた順番で移行先の動作モードを切替えることが可能なボタンである。この順番は、例えば、通常モード→フルセルフモード→会計専用モード→通常モード→…のように予め設定されている。このため、通常モードから、会計専用モードに切り替えるには、店員はモード切替えボタン211aを2回押す必要がある。通常モードへの切替えに際しては、店員識別情報の入力を要し、入力された店員識別情報が示す店員に登録操作の操作権限が認められている場合に、通常モードへの切替えが許容される。また、モード切替えボタン211aにおいて、移行先の動作モードにメンテナンスモードが含まれていてもよいし、メンテナンスモードへ切り替えるボタンが別途設けられていてもよい。
なお、動作モードを切り替えるためのボタンは、モード切替えボタン211aのようなハードキー(メカキー)に限らず、店員側表示部210に表示される選択ボタン(ソフトキー)であってもよい。この選択ボタンは、例えば、移行先の動作モードに対応する複数のボタンが表示されたものでもよい。具体的には、現在の動作モードが通常モードであれば、会計専用モードに移行させるためのボタンと、フルセルフモードに移行させるためのボタンとが表示されるようにしてもよい。これにより、ワンタッチで動作モードを移行させることが可能である。すなわち、店員がボタンを複数回押下する必要がなく、移行させたい動作モードのボタンを押下すれば済むことになる。
ただし、店員側表示部210に表示される選択ボタンは、モード切替えボタン211aの場合と同様に、一のボタンとし、押下するごとに予め定めた順番で移行先の動作モードに切替え可能なボタンとしてもよい。
また、動作モードを切り替えるためのボタンは、原則、店員側表示部210に表示されるが、これに限らず、客側表示部205に表示されてもよい。例えば、明らかに店員が客側にいると判断できる場合には、客側表示部205に当該ボタンを表示させることも可能である。なお、店員が明らかに客側にいる状況とは、客側スキャナ部206を用いて、店員専用のメンテナンス画面(メンテナンスモード)に遷移した場合や、客側表示部205の操作によって店員専用のメンテナンス画面に遷移した場合などが挙げられる。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部212は、上記に加えて、お会計券に印刷されているコードや、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取ってもよい。
なお、商品の登録は、店員側スキャナ部212によるコードの読み取りによる登録に限らない。例えば、キー操作部211に、商品に対応するキー(例えば、スポーツ新聞に対応するキー等)を配置し、当該キーが店員に操作(押下)されることによって、商品の登録が行われてもよい。また、POS端末20は、店員側表示部210に、商品に対応するプリセットキーを表示し、当該プリセットキーが店員に操作されることによって、商品の登録を行うことも可能である。
印刷部213は、各種媒体(レシート、領収書、お会計券等)を印刷して出力する。印刷部213は、媒体発行口の方向を変更可能である。具体的には、印刷部213は、回転自在な機構を有し、媒体発行口が店員側から客側に向くように、また、客側から店員側に向くように構成されている。なお、媒体発行口の向きは、手動で変更可能であってもよいし、動作モードが切り替わることに応じて自動で変更可能であってもよい。なお、印刷部213は、印刷発行口の向きの正誤を検出するセンサを備えていてもよい。
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンスや警告音などを出力する。音声ガイダンスや警告音は、例えば、商品の登録や精算に係るものである。
通信部215は、他の装置(ストアコントローラ10、監視端末11、および他のPOS端末20)と情報を送受信するインタフェースである。
カメラ216は、動画、または静止画を連続的に撮像するカメラである。カメラ216には、CCD(charge coupled device)カメラや、CMOS(charge coupled device)カメラを用いることが可能である。カメラ216は、例えば、精算時における顧客の操作状況を撮像する。具体的には、カメラ216は、顧客が所持する紙幣や硬貨、釣銭機209、手の動作などを撮像する。また、カメラ216は、商品の登録時における顧客の操作状況を撮像する。具体的には、カメラ216は、POS端末20の両脇に設けられたカウンタ上の買い物かごの内部(商品)や、登録時における顧客の操作状況も撮像することが可能である。
(各動作モードの概要)
次に、POS端末20の動作モードについて説明する。POS端末20は、複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードで動作する。複数の動作モードは、通常の業務中における複数の動作モード(登録処理および精算処理に係る動作モード)である。具体的には、複数の動作モードは、例えば、通常モード(対面セルフモード)と、会計専用モードと、フルセルフモードと、メンテナンスモードとである。なお、以下において、会計専用モードおよびフルセルフモードを、まとめて「セルフモード」という場合がある。
(通常モード)
通常モードは、店員側の商品登録(以下「商品登録」という場合がある。)を有効とし、客側の商品登録を無効とした動作モードである。すなわち、通常モードは、客側の登録処理を実行せずに、店員側の登録処理を実行する動作モードである。店員側の商品登録では、店員側スキャナ部212、店員側表示部210、およびキー操作部211を用いて、商品の登録処理が行われる。また、通常モードでは、貨幣(紙幣および硬貨)の投入や各種カードの読み取りを受け付ける精算処理が行われる。なお、通常モードでは、商品の登録処理が行われている際に、精算処理を開始させること(例えば、貨幣の投入を受け付けること)が可能である。
また、通常モードでは、他のPOS端末20への登録情報の送信が可能である。他のPOS端末20への登録情報の送信とは、登録処理において生成された登録情報を、精算処理を実行可能な他のPOS端末20(例えば、会計専用モードのPOS端末20)に送信することである。なお、登録情報は、POS端末20から直接他のPOS端末20へ送信されることとしてもよいし、ストアコントローラ10や監視端末11などの他の装置を経由して間接的に他のPOS端末20へ送信されることとしてもよい。なお、以下の説明において、各装置間の情報の送受信に関して、特に詳述しないが、情報を送受信する装置間での直接的な送受信してもよいし、他の装置を経由させた間接的な送受信としてもよい。
また、通常モードでは、お会計券の発行が可能である。お会計券の発行とは、登録処理において生成した登録情報をコード化し、印刷媒体(シート)に印刷することである。お会計券が他のPOS端末20で読み取られることにより、他のPOS端末20において、精算処理を行うことが可能である。
(会計専用モード)
会計専用モードは、店員側および客側の商品登録を無効とした動作モードである。具体的には、会計専用モードは、他のPOS端末20(通常モードのPOS端末20)から受信した登録情報、またはお会計券の読み取りによって得られた登録情報を用いて精算処理を行うことが可能な動作モードである。また、精算処理では、貨幣(紙幣および硬貨)の投入や各種カードの読み取りが有効となる。なお、会計専用モードでは、商品登録無効であることから、他のPOS端末20への登録情報の送信や、お会計券の発行についても無効となる。
(フルセルフモード)
フルセルフモードは、店員側の商品登録を無効とし、客側の商品登録を有効とした動作モードである。客側の商品登録では、客側スキャナ部206や客側表示部205を用いて、商品登録が行われる。また、フルセルフモードでは、自端末における精算処理を行うことも可能である。具体的には、フルセルフモードでは、貨幣(紙幣および硬貨)の投入や各種カードの読み取りを受け付けることが可能である。なお、フルセルフモードでは、他のPOS端末20への登録情報の送信や、お会計券の発行は無効となる。また、フルセルフモードは、会計専用モードと同様に、他のPOS端末20からの登録情報の受信や、お会計券の読み取りを有効にし、当該受信または読み取りによって得られた登録情報を用いて、精算処理を行うことも可能である。
(メンテナンスモード)
メンテナンスモードは、店員や保守員等が設定作業や保守作業などを行う動作モードである。また、メンテナンスモードは、セルフモードにおいて顧客をサポートするために、店員が登録操作や精算操作を行う際の動作モードである。
(その他の動作モード)
上記の動作モードのほかにも、POS端末20の動作モードには、集計モードや、トレーニングモードなどがある。集計モードは、売上や在高等を集計、照会等するモードである。トレーニングモードは、新人の店員がトレーニングを行う際の動作モードである。
(各種機能の有効および無効について)
なお、上述した説明では、POS端末20は、動作モードに応じて、POS端末20が備える各種機能(店員側の商品登録、客側の商品登録、貨幣の投入、お会計券の読み取りなど)のそれぞれについて、有効または無効が異なる旨を説明した。換言すれば、上述した説明では、POS端末20は、POS端末20が備える全ての機能のうち一部の機能を無効とすることに応じて動作モードが設定される旨を説明した。
ただし、POS端末20は、動作モードごとに実行可能な機能が異なっていればよい。すなわち、POS端末20は、必ずしも、全部の機能を備えていなくてもよい。例えば、POS端末20は、動作モードごとに必要となる機能を実現するためのプログラムを外部の装置(例えば、ストアコントローラ10、監視端末11、外部のサーバなど)から取得して実行可能な状態とするとともに、動作モードごとに不要な機能を実現するためのプログラムを保持する場合には当該プログラムを実行不能な状態(例えば消去すること)としてもよい。
また、POS端末20は、動作モードに応じて、元々具備する各種の機能のうちの一部を無効にしてもよいし、全部を無効にしてもよい。例えば、POS端末20は、動作モードの切り替えに際し、不要な機能を実現するための一部のプログラムを抽出して、当該プログラムを実行不能な状態としてもよい。また、例えば、POS端末20は、動作モードの切り替えに際し、移行先の動作モードに関わらず、一旦、全部のプログラムを実行不能な状態としてもよい。また、POS端末20は、一部または全部を無効とした後に、移行先の動作モードにおいて必要な機能を実現するためのプログラムを外部から取得して実行可能な状態としてもよい。
(各動作モードにおける動作について)
次に、図5~図7を用いて、各動作モードにおける動作について説明する。
(通常モードにおける動作)
図5は、通常モードにおける動作の概略を説明する模式図である。具体的には、図5は、通常モードおける処理の流れや人(店員、顧客)の動作を表した模式図である。図5の上段に示すように、通常モードにおいて、POS端末20は、店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211を用いた店員の操作を受け付けて、商品登録を行う。
店員による商品登録が完了すると、POS端末20は、登録商品の合計金額などを客側表示部205に表示する。そして、図5の下段に示すように、顧客は、客側表示部205に表示される登録商品の合計金額を確認し、精算を行う。具体的には、顧客は、釣銭機209へ現金を投入して、または、カード決済部208を操作して、精算を行う。
このように、通常モードにおいて、POS端末20は、顧客の操作によって、精算処理を実行することが可能である。また、POS端末20は、登録処理が完了する前に、顧客から決済種別(支払方法)の選択を受け付けることが可能である。
なお、通常モードにおいて、POS端末20は、顧客による精算処理が完了する前でも(お釣りが取り出されたり、レシートが出力されたりする前でも)、次の顧客の商品を登録することも可能である。つまり、POS端末20は、自端末における精算処理中に、次客の商品登録を行うことが可能である(図5の下段)。また、店員は、顧客による精算処理が行われている際に不在であってもよい(図5の下段)。つまり、当該顧客による精算処理中に、店員は、当該顧客の応対を終えてもよい。
また、POS端末20は、お釣りの取り忘れを防止するために、お釣りがある場合には、お釣りが取り出された後に、レシートを発行してもよい。具体的には、POS端末20は、釣銭および釣札を検出するセンサを設け、釣銭および釣札の払出しを制御した後、当該センサによって釣銭および釣札が取り出されたことが検出された場合に、印刷部213によるレシートの発行を制御してもよい。これにより、お釣りの取り忘れを防止することができる。なお、他の動作モードにおいても、同様に、お釣りが取り出された後にレシートを発行するようにしてもよい。
また、通常モードのPOS端末20は、会計専用モードのPOS端末20に登録情報を送信したり、お会計券を発行したりすることも可能である。すなわち、通常モードのPOS端末20は、商品登録のみを行い、精算処理(対面精算)を行わないようにすることも可能である。
(会計専用モードの動作)
図6は、会計専用モードの動作の概略を説明する模式図である。図6では、POS端末20-1を通常モード(登録POS端末20a)とし、POS端末20-2、20-3を会計専用モード(精算POS端末20b)とした場合について説明する。
図6の上段に示すように、通常モードのPOS端末20-1(登録POS端末20a)では、図5の上段と同様に、店員側で商品登録が行われる。また、POS端末20-1において店員による商品登録が行われている場合、POS端末20-2、20-3(精算POS端末20b)は、待機状態にある。
店員による商品登録が完了した場合、登録POS端末20aは、会計専用モードに制御されている精算POS端末20bに登録情報を送信する。例えば、登録POS端末20aは、精算POS端末20b(図6の例ではPOS端末20-2、POS端末20-3のいずれか一方)の指定を店員から受け付ける。あるいは、登録POS端末20aは、精算POS端末20bに読み取らせるお会計券の発行を受け付ける。
精算POS端末20bは、登録POS端末20aから登録情報を受信すると、または、お会計券のコードを読み取ると、登録商品の合計金額などを客側表示部205に表示する。そして、図6の下段に示すように、顧客は、精算POS端末20bに移動し、精算POS端末20bの客側表示部205に表示される登録商品の合計金額を確認して精算を行う。具体的には、顧客は、精算POS端末20bの釣銭機209へ現金を投入し、または、カード決済部208を操作して、精算を行う。
また、登録POS端末20aは、対面精算を行うことも可能である。すなわち、登録POS端末20aは、通常モードとして機能することも可能である。なお、登録POS端末20aは、精算POS端末20bを指定した後やお会計券を発行した後は、次客の商品を登録することが可能である(図6の下段)。また、店員は、精算POS端末20bを指定した後は不在であってもよい。
(フルセルフモードの動作)
図7は、フルセルフモードの動作の概略を説明する模式図である。図7の上段に示すように、フルセルフモードにおいて、POS端末20は、客側表示部205および客側スキャナ部206を用いた顧客の操作を受け付けて、顧客による商品登録が行われる。
顧客による商品登録が完了すると、POS端末20は、買上商品の合計金額などを客側表示部205に表示する。そして、図7の下段に示すように、顧客は、客側表示部205に表示される登録商品の合計金額を確認し、精算を行う(図7の下段)。具体的には、顧客は、釣銭機209へ現金を投入し、または、カード決済部208を操作して、精算を行う。このように、POS端末20は、フルセルフモードでは、顧客の操作によって、商品登録および精算が行われる。
(店員ごとの操作権限について)
図8は、店員ごとの操作権限を示す操作権限テーブル800の一例を示す説明図である。図8に示すように、操作権限テーブル800は、「店員識別情報」と、「店員名」と、「操作権限」と、「権限の有無」との項目を含む。「店員識別情報」は、店員を識別するための情報である。「店員名」は、店員の氏名である。
「操作権限」は、店員が操作を行える操作権限であり、例えば、「登録」と、「顧客サポート」と、「値引」と、「返品」と、「入金」と、「売上回収」とを含む。「登録」は、例えば、通常モードにおいて登録操作を行えることを示す操作権限である。「顧客サポート」は、例えば、会計専用モードにおいて精算操作をサポートすることを示す操作権限や、フルセルフモードにおいて登録操作や精算操作をサポートすることを示す操作権限である。「値引」は、例えば、商品の値引きを行えることを示す操作権限である。「返品」は、例えば、返品を受け付けることができることを示す操作権限である。「入金」は、例えば、入金作業を行える権限を示す。「売上回収」は、売上の回収作業を行えることを示す操作権限である。「権限の有無」は、例えば、各操作権限の有無を示す。
一例を挙げると、「店員識別情報:0001」は、「店員名:寺岡太郎」に割り当てられている。「寺岡太郎」の「操作権限」は、「値引」および「売上回収」について認められておらず、それ以外について認められている。また、「店員識別情報:0004」は、「店員名:寺田四郎」に割り当てられている。「寺田四郎」の「操作権限」は、「顧客サポート」のみが認められており、それ以外については認められていない。例えば、「寺田四郎」は、登録操作や起動操作などを行うことができない見習い店員であることを示している。また、「店長」は、全ての操作権限を有していることを示している。
なお、操作権限テーブル800に示した「操作権限」の各項目は、一例に過ぎず、これ以外の項目があってもよい。例えば、顧客からの両替を行うことが可能なことを示す操作権限や、商品券での精算を受け付けることが可能なことを示す操作権限などがあってもよい。
(POS端末20の機能的構成)
次に、POS端末20の機能的構成について説明する。本実施形態のPOS端末20は、モード制御部と、記憶制御部と、設定部と、入力部と、許可部と、出力部とを備える。モード制御部は、第1の動作モードと、第2の動作モードとを含む複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードに制御する。
第1の動作モードは、例えば、通常モードである。具体的には、第1の動作モードは、顧客が買い上げる買上商品(以下「登録商品」という。)の登録操作を店員が行い、当該登録商品に対する精算操作を顧客が行う動作モードである。第2の動作モードは、例えば、会計専用モードである。具体的には、第2の動作モードは、他の装置で行われた登録操作に基づく精算操作を顧客が行う動作モードである。他の装置は、通常モードに制御されている他のPOS端末20(登録POS端末20a)である。
記憶制御部は、第1の動作モードでは、登録操作を行った店員の店員識別情報と、第1の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報(以下「モード取引識別情報」という。)とを対応付けて、RAM203等の記憶部に記憶する。記憶制御部は、第2の動作モードでは、登録操作を行った店員の店員識別情報と、第2の動作モードで行われた取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて、RAM203等の記憶部に記憶する。
モード取引識別情報は、例えば、取引を識別するとともに、取引が行われた際の動作モードを示す情報である。また、モード取引識別情報は、一取引に要した時間(以下「取引稼働時間」という。)の情報と対応付けられる。取引稼働時間は、例えば、通常モードであれば、商品登録の開始から精算処理が完了するまでの時間である。なお、通常モードにおいて、他のPOS端末20(精算POS端末20b)に登録情報を送信する場合や、お会計券を発行する場合のように、登録情報を出力する場合、取引稼働時間は、商品登録の開始から登録情報を出力するまでの時間としてもよい。
また、一取引に要した時間は、例えば、会計専用モードであれば、顧客が客側表示部205を押下するなどして精算の開始指示を受け付けてから、精算処理が完了するまでの時間である。また、一取引に要した時間は、例えば、フルセルフモードであれば、顧客が客側表示部205を押下するなどして登録操作の開始指示を受け付けてから、精算処理が完了するまでの時間である。また、一取引に要した時間は、例えば、後述すサポートモードであれば、店員が店員識別情報を入力するなどしてサポート操作の開始指示を受け付けてから、サポート操作が完了までの時間である。POS端末20は、店員識別情報と、モード取引識別情報とを対応付けて記憶することにより、各店員の動作モードごとの取引稼働時間を得ることが可能になる。
また、複数の動作モードは、第3の動作モードを含む。第3の動作モードは、例えば、フルセルフモードである。具体的には、第3の動作モードは、登録操作と精算操作とをいずれも顧客が行う動作モードである。記憶制御部は、第3の動作モードでは、第3の動作モードで行われた取引を示すモード取引識別情報を、RAM203等の記憶部に記憶する。第3の動作モードで行われた取引を示すモード取引識別情報は、取引稼働時間の情報と対応付けられる。このため、第3の動作モードで行われた取引を示すモード取引識別情報を記憶することにより、第3の動作モードにおける取引稼働時間を得ることが可能になる。
入力部は、店員識別情報を入力する。具体的には、入力部は、店員側表示部210やキー操作部211を用いて、店員から店員識別情報の操作入力を受け付けることにより、店員識別情報を入力する。ただし、店員識別情報は、社員証や名札にバーコード(店員コード)で記載されていてもよいし、社員証や名札のICタグに記憶されていてもよい。この場合、入力部は、店員側スキャナ部212に店員コードやICタグを読み取らせることにより、店員識別情報を入力してもよい。
設定部は、各動作モードにおける店員ごとの操作可能な操作権限を予め設定する。操作権限は、例えば、通常モードにおいて登録操作を行えることを示す操作権限や、セルフモードにおいて顧客のサポートを行えることを示す操作権限などである。また、操作権限は、値引を行えることを示す操作権限や、売上の集計を行えることを示す売上回収などの操作権限などを含む。操作権限は、例えば、見習い店員や、ベテラン店員などに応じて、管理者(例えば店長等)によって設定される。
許可部は、入力部に入力された店員識別情報に基づいて、設定部に設定される操作権限での操作を許可する。例えば、商品登録を行う操作権限がない場合、具体的には、見習い店員の場合、許可部は、当該店員に対して、商品登録の操作を許可しない。一方で、例えば、商品登録を行う権限がある場合、具体的には、ベテラン店員の場合、許可部は、当該店員に対して、商品登録の操作を許可する。
記憶制御部は、入力部に入力された店員識別情報と、許可部が許可した操作権限での操作による取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて、RAM203等の記憶部に記憶する。モード取引識別情報は、取引稼働時間の情報と対応付けられる。このため、モード取引識別情報を記憶することにより、店員ごとに、各動作モードにおいて許可部によって許可された操作権限で操作した取引稼働時間を得ることが可能になる。
また、モード制御手段は、第2の動作モードおよび第3の動作モードでは、顧客のサポートを行うサポートモード(例えば、メンテナンスモード)に制御可能である。サポートモードは、具体的には、会計専用モードにおける会計処理のサポートを行う際のメンテナンスモードや、フルセルフモードにおける登録処理や会計処理のサポートを行う際のメンテナンスモードである。
記憶制御部は、サポートモードでは、顧客のサポートを行った店員の店員識別情報と、サポートモードで行われた取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて、RAM203等の記憶部に記憶する。モード取引識別情報は、取引稼働時間(サポート操作の開始指示を受け付けてから、サポート操作が完了までの時間)の情報と対応付けられる。このため、店員識別情報と、モード取引識別情報とを対応付けて記憶することにより、各店員のサポートモードにおける取引稼働時間を得ることが可能になる。
ここで、セルフモード等において顧客のサポートを行う際に、顧客を待たせることがないよう、POS端末20は、操作権限のない店員でも緊急的に操作ができるようになっている。具体的には、操作権限のない店員でも、特定の識別情報を入力することにより、操作を行うことができるようになっている。操作権限のない店員は、設定部に設定されている操作権限がない店員や、そもそも店員識別情報すら登録されていない店員などである。なお、POSシステム1においては、同じ店員識別情報で、同時に複数台のPOS端末20を使用することができないようになっている。このため、本来であれば操作権限がある店員であっても、他のPOS端末20を使用している場合には、操作権限がないこととなる。
特定の識別情報は、例えば、「9999」の数字である。許可部は、入力部に特定の識別情報が入力された場合、設定部に設定されている操作権限にかかわらず、店員の操作を許可する。記憶制御部は、特定の識別情報と、許可部が許可した操作権限での操作による取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて、RAM203等の記憶部に記憶する。モード取引識別情報は、取引稼働時間の情報と対応付けられる。このため、モード取引識別情報を記憶することにより、どの店員が操作したかは不明であるものの、各動作モードにおいて、許可部によって許可された操作権限で操作した取引稼働時間を得ることが可能になる。
次に、レシートの出力について説明する。出力部は、記憶制御部によってRAM203等の記憶部に記憶された情報に基づいて、取引が行われた動作モードと、取引に関与した店員とを示すレシート情報を出力する。取引に関与した店員は、例えば、通常モードでは商品の登録操作を行った店員であり、会計専用モードでは登録POS端末20aにおいて商品の登録を行った店員である。また、取引に関与した店員は、セルフモードでは、顧客のサポートを行った店員を含む。また、フルセルフモードにおいて取引に関与した店員がいない場合、出力部は、取引が行われた動作モード(フルセルフモード)を示すレシート情報(店員を含まないレシート情報)を出力する。
出力部は、レシート情報を印刷部213に出力する。印刷部213は、出力部によって出力されたレシート情報を用いて、レシートを印刷する。例えば、印刷部213は、取引における動作モードと、取引に関与した店員に関する情報とを記載したレシートを印刷する。店員に関する情報は、店員名でもよいし、店員識別情報でもよい。また、出力部は、レシート情報を、客側表示部205や店員側表示部210に出力する。客側表示部205や店員側表示部210は、出力部によって出力されたレシート情報を表示する。
なお、モード制御部と、記憶制御部と、設定部と、入力部と、許可部と、出力部とは、POS端末20のCPU201によって実現される。すなわち、POS端末20のCPU201が商品販売データ処理プログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
(取引情報テーブルの一例)
図9は、取引情報を示す取引情報テーブルの一例を示す説明図である。図9に示すように、取引情報テーブル900(900a、900b、900c)は、それぞれ、「取引日時」と、「動作モード」と、「店員識別情報」と、「店員名」と、「モード取引識別情報」と、「取引稼働時間」と、「商品」と、「合計金額」と、「預り金額」と、「お釣り」との項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、取引情報901がレコードとして記憶される。
取引情報テーブル900aは、例えば、POS端末20-1における取引を示す。取引情報テーブル900bは、例えば、POS端末20-2における取引を示す。取引情報テーブル900cは、例えば、POS端末20-3における取引を示す。
「取引日時」は、取引が行われた時刻を示す。「動作モード」は、制御される動作モードを示しており、具体的には、通常モード、会計専用モード、フルセルフモード、メンテナンスモードのいずれかを示す。なお、「動作モード」には、「起動」が含まれる。「起動」は、電源の立ち上げを行ったことを示す。「店員識別情報」は、店員を識別するための情報である。「店員名」は、店員の氏名である。なお、フルセルフモードでは、「店員識別情報」および「店員名」は、「Null」となるようにしている。
「モード取引識別情報」は、取引識別情報の一例であり、取引が行われた際の動作モードごとの識別情報を示す。具体的には、「モード取引識別情報」の頭文字は、「S」、「F」、「T」、「K」、「M」のいずれかをとり得る。頭文字の「S」は起動を示し、「F」はフルセルフモードを示し、「T」は通常モードを示し、「K」は会計専用モードを示し、「M」はメンテナンスモードを示す。「モード取引識別情報」の末尾の記号は、「a」、「b」、「c」のいずれかを示す。末尾の記号の「a」はPOS端末20-1における取引を示し、「b」はPOS端末20-2における取引を示し、「c」はPOS端末20-3における取引を示す。「モード取引識別情報」の数字は、動作モードごとに取引が行われた通し番号を示す。この通し番号は、一日に営業時間内にはリセットされず、すなわち、取引の都度、更新されていく番号である。
例えば、取引情報901aに示す「モード取引識別情報」の「S001a」は、POS端末20-1における起動したことを示す。また、例えば、取引情報901bに示す「モード取引識別情報」の「F001a」は、POS端末20-1におけるフルセルフモードでの1番目の取引を示す。また、取引情報901cに示す「モード取引識別情報」の「T001a」は、POS端末20-1における通常モードでの1番目の取引を示す。また、「モード取引識別情報」の「T001a」は、「店員名:寺岡太郎」の「店員識別情報:0001」に対応付けられている。
また、図9において、「取引稼働時間」は、一取引に要した時間を示す。「商品」は、登録商品を示す。「合計金額」は、取引における合計金額を示す。「預り金額」は、取引において顧客から預かった金額を示す。「お釣り」は、「預り金額」から「合計金額」を減算した金額を示す。
ここで、本実施形態においては、POS端末20-1(登録POS端末20a)が通常モードに制御されているときには、POS端末20-2、20-3(精算POS端末20b)が会計専用モードに制御されるものとする。例えば、取引情報901c、901jは、登録POS端末20aにおいて生成された登録情報を用いて、精算POS端末20bにおいて精算処理が行われたことを示している。会計専用モードでは、他のPOS端末20(登録POS端末20a)で登録操作を行った「店員名:寺岡太郎」の「店員識別情報:0001」に対応付けられている。
例えば、取引情報901bは、フルセルフモードにおける取引を示す。取引情報901bは、フルセルフモードにおいて、店員が関与することなくが、1分30秒かけて、顧客が取引(登録から精算完了まで)を行ったことを示している。例えば、取引情報901cは、通常モードにおける取引を示す。取引情報901cは、通常モードにおいて、「店員名:寺岡太郎」が、2分11秒かけて、取引(登録から精算完了まで)を行ったことを示している。また、例えば、取引情報901fは、会計専用モードにおける取引を示す。取引情報901fは、会計専用モードにおいて、58秒かけて、顧客が精算処理を完了させたことを示している。
また、取引情報901e、901g、901hは、メンテナンスモードにおける取引を示す。取引情報901eは、フルセルフモードにおいて、「店員名:寺尾二郎」がメンテナンスモードに移行させて、55秒間、登録操作および精算操作に係る顧客のサポートを行ったことを示している。取引情報901gは、会計専用モードにおいて、「店員名:寺島三郎」がメンテナンスモードに移行させて、1分10秒間、精算操作に係る顧客のサポートを行ったことを示している。取引情報901hは、会計専用モードにおいて、特定の識別情報「9999」が入力されて、メンテナンスモードに移行させて、26秒間、精算操作に係る顧客のサポートを行ったことを示している。また、取引情報901iは、特定の識別情報「9999」を入力することにより、電源を起動させたことを示している。なお、特定の識別情報「9999」が入力された場合、店員名は、Nullとなる。
なお、図9に示す取引情報テーブル900では、説明の便宜上、本実施形態の説明に必要な取引情報901を例示しているが、実際には、多数の取引情報901が記憶される。例えば、通常モードでの取引として、7月7日の10時20分頃に、取引情報901cが示す一の取引のみを示しているが、実際には、複数の取引が行われる。具体的には、7月7日の10時20分~11時20分ころにかけて複数の取引が行われることにより、複数の取引情報901が記憶されることになる。
(POS端末20が行う処理)
次に、図10~図14を用いて、POS端末20が行う取引情報テーブル900に示した取引情報901の生成に係る処理について説明する。
(POS端末20が行う起動時の処理)
図10は、POS端末20が行う起動時の処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すように、POS端末20は、電源がオンであるか否かを判断する(ステップS1001)。POS端末20は、電源がオンになるまで待機し(ステップS1001:NO)、電源がオンになると(ステップS1001:YES)、操作入力や読み取り等により、店員識別情報の入力を受け付ける(ステップS1002)。
そして、POS端末20は、操作権限テーブル800(図8参照)を参照し、受け付けた店員識別情報に基づいて、当該店員に起動の操作権限があるか否かを判断する(ステップS1003)。起動の操作権限がない場合(ステップS1003:NO)、POS端末20は、起動の操作権限がない旨を示す警告表示を行う(ステップS1004)。そして、POS端末20は、特定の識別情報(9999)の入力を促す画面を表示して、特定の識別情報の入力を受け付ける(ステップS1005)。
そして、POS端末20は、取引情報テーブル900(図9参照)に、特定の識別情報と、起動操作を示すモード取引識別情報とを対応付けて記憶し(ステップS1006)、ステップS1008に進む。一方、ステップS1003において、起動の操作権限がある場合(ステップS1003:YES)、POS端末20は、取引情報テーブル900(図9参照)に、起動時の店員識別情報と、起動操作を示すモード取引識別情報とを対応付けて記憶する(ステップS1007)。そして、POS端末20は、起動し(ステップS1008)、一連の処理を終了する。
なお、起動直後の動作モードは、一律にフルセルフモードとしてもよい。また、起動直後の動作モードは、前回の終了時に制御されていた動作モードとしてもよい。また、起動直後の動作モードを通常モードとするには、商品登録の操作権限のある店員に限ってもよい。言い換えれば、商品登録の操作権限のない店員が起動させた場合には、起動直後の動作モードを通常モードにすることができないようにしてもよい。
(POS端末20が行う通常モードにおける処理)
図11は、POS端末20が行う通常モードにおける処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、POS端末20は、通常モードへ移行させるかを判断する(ステップS1101)。具体的には、ステップS1101では、POS端末20は、例えば、店員側表示部210に、通常モードへの移行するための店員識別情報の入力画面を表示しておき、当該入力画面において、店員識別情報の入力を受け付けたか否かを判断する。
POS端末20は、通常モードへ移行させない場合は待機し(ステップS1101:NO)、通常モードへ移行させる場合(ステップS1101:YES)、操作権限テーブル800(図8参照)を参照し、当該店員に商品登録の操作権限があるか否かを判断する(ステップS1102)。商品登録の操作権限がない場合(ステップS1102:NO)、POS端末20は、商品登録の操作権限がない旨を示す警告表示を行い(ステップS1103)、通常モードへの移行を行わずに、一連の処理を終了する。
一方、ステップS1102において、商品登録の操作権限がある場合(ステップS1102:YES)、POS端末20は、登録モードに移行する(ステップS1104)。そして、POS端末20は、モード取引識別情報を生成する(ステップS1105)。具体的には、POS端末20は、モード取引識別情報の数字部分をインクリメントし、より具体的には、モード取引識別情報が「T001a」であったのであれば、モード取引識別情報を「T002a」にする。
そして、POS端末20は、取引情報テーブル900に、ステップS1101において受け付けた店員識別情報と、ステップS1105において生成したモード取引識別情報とを対応付けて記憶する(ステップS1106)。次に、POS端末20は、店員の操作に基づく商品登録処理を行う(ステップS1107)。そして、POS端末20は、商品登録処理において生成された登録情報を用いて精算処理を行う(ステップS1108)。精算処理は、例えば、会計専用モードのPOS端末20(精算POS端末20b)から精算情報を受信する処理を含む。精算情報は、当該登録情報に基づいて行われた精算時の預り金やお釣りの情報を含む。
そして、POS端末20は、取引情報テーブル900に、登録情報、精算情報および取引稼働時間の情報を含む取引情報を記憶し(ステップS1109)、他の動作モードへ移行するか否かを判断する(ステップS1110)。ステップS1110では、POS端末20は、例えば、他の動作モードへの移行を受け付けたか否かを判断する。他の動作モードへ移行しない場合(ステップS1110:NO)、POS端末20は、ステップS1105に戻る。他の動作モードへ移行する場合(ステップS1110:YES)、POS端末20は、そのまま一連の処理を終了する。
なお、ステップS1107において警告表示を行った後に、商品登録の操作権限がなくても、商品登録を行えるようにしてもよい。具体的には、警告表示を行った後に、特定の識別情報(9999)の入力を促す画面を表示して、特定の識別情報の入力を受け付け、ステップS1104に進むようにしてもよい。これにより、商品登録の操作権限がない店員でも、緊急時等に、商品登録を行うことが可能になる。
(POS端末20が行う会計専用モードにおける処理)
図12は、POS端末20が行う会計専用モードにおける処理の一例を示すフローチャートである。図12に示すように、POS端末20は、会計専用モードへ移行させるか否かを判断する(ステップS1201)。具体的には、POS端末20は、例えば、会計専用モード切替えボタン211cが押下されたか否かを判断する。
POS端末20は、会計専用モードへ移行させない場合は待機し(ステップS1201:NO)、会計専用モードへ移行させる場合(ステップS1201:YES)、会計専用モードへ移行する(ステップS1202)。そして、POS端末20は、登録POS端末20a(他のPOS端末20)において入力された店員識別情報を、登録POS端末20aから取得する(ステップS1203)。具体的には、例えば、POS端末20は、登録POS端末20aに対して店員識別情報の送信要求を行い、当該送信要求に応じて、登録POS端末20aから店員識別情報を受信することによって、店員識別情報を取得する。
そして、POS端末20は、モード取引識別情報を生成する(ステップS1204)。具体的には、POS端末20は、モード取引識別情報の数字部分をインクリメントし、より具体的には、モード取引識別情報が「K001b」であったのであれば、モード取引識別情報を「K002b」にする。
そして、POS端末20は、取引情報テーブル900に、ステップS1203において取得した店員識別情報と、ステップS1204において生成したモード取引識別情報とを対応付けて記憶する(ステップS1205)。次に、POS端末20は、お会計券のコードを読み取ることによって、または、登録POS端末20aから登録情報を受信することによって、登録情報を取得する(ステップS1206)。なお、会計専用モードのPOS端末20は、会計処理を行っていない待機画面において、お会計券を用いた精算の開始を受け付けるボタンを表示しており、当該ボタンが押下されると、客側スキャナ部206によるお会計の読み取りが可能になる。そして、取得した登録情報を用いて精算処理を行う(ステップS1207)。精算処理において、POS端末20は、精算情報を生成する。精算情報は、当該登録情報に基づいて行われた精算時の預り金やお釣りの情報を含む。
そして、POS端末20は、取引情報テーブル900に、登録情報、精算情報および取引稼働時間の情報を含む取引情報を記憶し(ステップS1208)、他の動作モードへ移行するか否かを判断する(ステップS1209)。ステップS1209では、POS端末20は、例えば、他の動作モードへの移行を受け付けたか否かを判断する。他の動作モードへ移行しない場合(ステップS1209:NO)、POS端末20は、ステップS1105に戻る。他の動作モードへ移行する場合(ステップS1209:YES)、POS端末20は、そのまま一連の処理を終了する。
(POS端末20が行うフルセルフモードにおける処理)
図13は、POS端末20が行うフルセルフモードにおける処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、POS端末20は、フルセルフモードへ移行させるか否かを判断する(ステップS1301)。具体的には、POS端末20は、例えば、モード切替えボタン211aが押下されたか否かを判断する。
POS端末20は、フルセルフモードへ移行させない場合は待機し(ステップS1301:NO)、フルセルフモードへ移行させる場合(ステップS1301:YES)、フルセルフモードに移行する前に記憶されていた店員識別情報を消去して(ステップS1302)、フルセルフモードへ移行する(ステップS1303)。そして、POS端末20は、モード取引識別情報を生成する(ステップS1304)。具体的には、POS端末20は、モード取引識別情報の数字部分をインクリメントし、より具体的には、モード取引識別情報が「F001a」であったのであれば、モード取引識別情報を「F002a」にする。
そして、POS端末20は、取引情報テーブル900に、ステップS1304において生成したモード取引識別情報を記憶する(ステップS1305)。次に、POS端末20は、顧客の操作に基づく商品登録処理を行う(ステップS1306)。そして、POS端末20は、商品登録処理において生成した登録情報を用いて、顧客の操作に基づく精算処理を行う(ステップS1307)。
そして、POS端末20は、取引情報テーブル900に、登録情報、精算情報および取引稼働時間の情報を含む取引情報を記憶し(ステップS1308)、他の動作モードへ移行するか否かを判断する(ステップS1309)。ステップS1309では、POS端末20は、例えば、他の動作モードへの移行を受け付けたか否かを判断する。他の動作モードへ移行しない場合(ステップS1309:NO)、POS端末20は、ステップS1304に戻る。他の動作モードへ移行する場合(ステップS1309:YES)、POS端末20は、そのまま一連の処理を終了する。
(POS端末20が行う、セルフモードにおける店員サポート時の処理)
図14は、POS端末20が行う、セルフモードにおける店員サポート時の処理の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、POS端末20は、メンテナンスモードへの移行を受け付けた否かを判断する(ステップS1401)。具体的には、POS端末20は、モード切替えボタン211aが押下されたか否かを判断する。
POS端末20は、メンテナンスモードへの移行を受け付けるまで待機し(ステップS1401:NO)、メンテナンスモードへの移行を受け付けると(ステップS1401:YES)、操作入力や読み取り等により、店員識別情報の入力を受け付ける(ステップS1402)。
そして、POS端末20は、操作権限テーブル800(図8参照)を参照し、受け付けた店員識別情報に基づいて、当該店員に顧客サポートの操作権限があるか否かを判断する(ステップS1403)。顧客サポートの操作権限がない場合(ステップS1403:NO)、POS端末20は、顧客サポートの操作権限がない旨を示す警告表示を行う(ステップS1404)。
そして、POS端末20は、所定時間内に特定の識別情報(9999)の入力があるか否かを判断する(ステップS1405)。ステップS1405では、具体的には、POS端末20は、店員から、特定の識別情報(9999)の入力を受け付けたか否かを判断する。特定の識別情報の入力がない場合(ステップS1405:NO)、POS端末20は、メンテナンスモードへの移行を行わずに、一連の処理を終了する。
一方、特定の識別情報の入力がある場合(ステップS1405:YES)や、ステップS1403において、顧客サポートの操作権限がある場合(ステップS1403:YES)、POS端末20は、メンテナンスモードへ移行する(ステップS1406)。そして、POS端末20は、モード取引識別情報を生成する(ステップS1407)。具体的には、POS端末20は、モード取引識別情報の数字部分をインクリメントし、より具体的には、モード取引識別情報が「M001a」であったのであれば、モード取引識別情報を「M002b」にする。
そして、POS端末20は、取引情報テーブル900に、識別情報(ステップS1402において受け付けた店員識別情報、または、ステップS1405において受け付けた特定の識別情報)と、ステップS1406において生成したモード取引識別情報とを対応付けて記憶する(ステップS1408)。次に、POS端末20は、店員の操作に基づく商品登録処理および精算処理のうち少なくとも一方の処理を行う(ステップS1409)。
そして、POS端末20は、取引情報テーブル900に、登録情報、精算情報および取引稼働時間の情報を含む取引情報を記憶し(ステップS1410)、メンテナンスモードへの移行前の動作モードが会計専用モードであるか否かを判断する(ステップS1411)。メンテナンスモードへの移行前の動作モードが会計専用モードである場合(ステップS1411:YES)、POS端末20は、会計専用モードへ移行し(ステップS1412)、一連の処理を終了する。メンテナンスモードへの移行前の動作モードが会計専用モードではない場合(ステップS1411:NO)、POS端末20は、フルセルフモードへ移行し(ステップS1413)、一連の処理を終了する。
図10~図14に示した処理により、取引情報テーブル900(図9参照)における取引情報901が生成される。
(POS端末20が行うレシート発行処理)
図15は、POS端末20が行うレシート発行処理の一例を示すフローチャートである。図15に示すように、POS端末20は、レシートを発行するか否かを判断する(ステップS1501)。具体的には、ステップS1501では、POS端末20は、例えば、レシート発行ボタンが押下された否かを判断する。
POS端末20は、レシートを発行するか否かを判断する(ステップS1501)。
POS端末20は、レシートを発行しない場合は待機し(ステップS1501:NO)、レシートを発行する場合(ステップS1501:YES)、取引情報テーブル900(図9参照)を参照し、例えば、直近の取引情報901を特定する(ステップS1502)。なお、例えば、モード取引識別情報を入力することにより、過去の取引情報901を特定することも可能である。
そして、POS端末20は、特定した取引情報に、店員名が含まれるか否かを判断する(ステップS1503)。特定した取引情報に、店員名が含まれる場合(ステップS1503:YES)、すなわち、例えば、通常モードや会計専用モードでの取引の場合や、セルフモードにおける取引において顧客サポートの操作権限を有する店員がメンテナンスモードで操作した取引の場合、動作モード名と店員名とをレシートに表記し(ステップS1504)、ステップS1506に進む。
一方、特定した取引情報に、店員名が含まれない場合(ステップS1503:NO)、すなわち、例えば、フルセルフモードで店員が関与しない取引の場合や、フルセルフモードにおける取引において特定の識別情報(9999)が入力されてメンテナンスモードに移行した取引の場合、店員名を表記せずに、フルセルフモードを表記する(ステップS1505)。そして、レシートを出力し(ステップS1506)、一連の処理を終了する。
(レシートの一例)
次に、図16および図17は、POS端末20が出力するレシートの一例について説明する。図16(A)は、通常モードにおいて出力されるレシート1600aを示す。図16(B)は、会計専用モードにおいて、店員が関与しない場合に出力されるレシート1600bを示す。図16(C)は、会計専用モードにおいて、店員が関与した場合(顧客サポートがある場合)に出力されるレシート1600cを示す。図17(A)は、フルセルフモードにおいて、店員が関与しない場合に出力されるレシート1600dを示す。図17(B)は、フルセルフモードにおいて、店員が関与した場合(顧客サポートがある場合)に出力されるレシート1600eを示す。
レシート1600(1600a~1600e)には、登録情報1601と、精算情報1602と、動作モード1603と、店員名1604とを含む内容が記載されている。登録情報1601は、登録商品の商品名、単価、小計金額、消費税率、買上点数などを含む。精算情報1602は、合計金額、預り金額、お釣りなどを含む。
動作モード1603は、取引におけるPOS端末20の動作モードを示す。具体的には、動作モード1603は、通常モード、会計専用モードおよびフルセルフモードのうちのいずれかを示す。店員名1604は、取引に関与した店員の氏名を示す。
レシート1600aは、登録POS端末20aから出力される。レシート1600aにおいて、動作モード1603は、通常モードを示す。また、レシート1600aにおいて、店員名1614は、商品登録を行った店員名を示す。
レシート1600b、1600cは、精算POS端末20bから出力される。レシート1600b、1600cにおいて、動作モード1603は、会計専用モードを示す。また、レシート1600b、1600cにおいて、店員名1614は、登録POS端末20aにおいて商品登録を行った店員名を示す。特に、レシート1600cにおいて、店員名1614aは、精算POS端末20bにおいて、メンテナンスモードへ移行させて顧客サポートを行った店員名を示す。なお、レシート1600cにおいて、動作モード1603に「メンテナンスモード」を併記してもよい。
また、図17に示すレシート1600d、1600eは、フルセルフモードのPOS端末20から出力される。レシート1600d、1600eにおいて、動作モード1603は、フルセルフモードを示す。また、レシート1600dにおいて、店員の関与がなかったことから、店員名1614は、表示されていない。レシート1600eにおいて、店員名1614aは、フルセルフモードのPOS端末20において、メンテナンスモードへ移行させて顧客サポートを行った店員名を示す。なお、レシート1600eにおいて、動作モード1603に「メンテナンスモード」を併記してもよい。
このようなレシート1600を出力することにより、どの動作モードで取引が行われたのか、また、どの店員が取引に関与したのかを、店員または顧客は、容易に把握することができる。
(各店員の動作モードごとの稼働の集計について)
図18は、各店員の動作モードごとの稼働の集計を示す集計テーブル1800の一例を示す説明図である。集計テーブル1800は、取引情報テーブル900(図9参照)を店員ごとに抽出し、各店員の動作モード毎に集計することによって得ることができる。
図18に示すように、集計テーブル1800は、「店員識別情報」と、「店員名」と、「集計対象」と、「動作モード」との項目を含む。「店員識別情報」は、店員を識別するための情報である。「店員名」は、店員の氏名である。
「集計対象」は、各店員の実績に相当し、「売上」と、「取引稼働時間」と、「客数」との項目を含む。「売上」は、各店員の動作モードごとの1日の売上金額(取引情報テーブル900に示す合計金額の累計)を示す。「取引稼働時間」は、各店員の動作モードごとの1日の稼働時間(取引稼働時間の累計)を示す。「客数」は、各店員の動作モードごとの対応した1日の取引数(対応した顧客数の累計)を示す。
「動作モード」は、「通常モード」と、「会計専用モード(メンテナンスモード)」と、「フルセルフモード(メンテナンスモード)」とのうちのいずれかを示す。「通常モード」は、商品の登録操作を示す。「会計専用モード(メンテナンスモード)」は、会計専用モードにおける顧客サポートを示す。「フルセルフモード(メンテナンスモード)」は、フルセルフモードにおける顧客サポートを示す。
ここで、2020年7月7日の「店員識別情報:0001」の「店員名:寺岡太郎」の実績について説明する。「売上」は、通常モードで¥23,423、会計専用モードで¥592、フルセルフモードで¥633となっている。「取引稼働時間」は、通常モードで3時間42分、会計専用モードで5分、フルセルフモードで9分となっている。「客数」は、通常モードで25人、会計専用モードで2人、フルセルフモードで3人となっている。
また、「店員識別情報:9999(特定の識別情報)」についても動作モード毎の「集計対象」が記憶されている。ここで、「店員識別情報:9999」が示す操作に当たった店員については、どの店員であるかは不明である。ただし、カメラ216の撮像結果を用いることにより、管理者等は、顧客のサポートを行った店員を特定することは可能である。なお、店員の特定に際して、カメラ216による撮像結果を用いることに限らず、店舗の天井や壁など外部のカメラの撮像結果を用いるようにしてもよい。
なお、取引情報テーブル900に、「店員識別情報:9999」が入力された取引情報901が記憶されている場合、当日の売上回収等の締め処理には、管理者の承認を要するようにしてもよい。例えば、管理者が、撮像結果を用いて、どの店員が顧客のサポートを行ったのかを確認することにより、締め処理を行うようにしてもよい。
このような集計テーブル1800を表示することにより、店長などの管理者は、店員ごとの実績を容易に把握することができる。なお、集計テーブル1800では、集計結果を1日ごとしているが、1日ごとに限らず、1週間ごと、1カ月ごとなど、任意の期間とすることが可能である。また、集計テーブル1800では、表示順を店員識別情報の順としているが、店員識別情報の順に限らず、売上の多い順や、時間の多い順などのように、ランキング順とすることもできる。また、店員ごとに、前日との比較や、前月との比較結果を表示することも可能である。
また、集計テーブル1800において、動作モード毎の集計を示すがこれに限らない。例えば、操作権限の項目(例えば、値引、返品、入金など)の集計とすることも可能である。例えば、「集計対象」を操作権限の「値引」とした場合、店員ごとに、値引を行った金額、時間、客数などを集計することも可能である。また、店員ごとに、POS端末20を起動させた起動回数を集計することも可能である。
(POS端末20が行う集計処理)
図19は、POS端末20が行う集計処理の一例を示すフローチャートである。図19に示すように、POS端末20は、集計画面の表示指示を受け付けたかを判断する(ステップS1901)。なお、集計画面の表示指示は、例えば、メンテナンスモードにおいて受け付けることが可能である。
POS端末20は、集計画面の表示指示を受け付けるまで待機する(ステップS1901:NO)。POS端末20は、集計画面の表示指示を受け付けると(ステップS1901:YES)、取引情報テーブル900(図9参照)を参照し(ステップS1902)、各店員の動作モード毎の実績(1日の、売上、時間、客数)を集計する(ステップS1903)。そして、POS端末20は、例えば、店員側表示部210に表示し(ステップS1904)、一連の処理を終了する。
以上説明した、実施形態に係るPOS端末20は、通常モードでは、店員識別情報と、モード取引識別情報とを対応付けて記憶し、会計専用モードでは、登録POS端末20aで登録操作を行った店員の店員識別情報と、会計専用モードで行われた取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて記憶するようにした。これにより、記憶した情報を用いて、各店員の動作モードごとの稼働を集計することができる。したがって、各店員の商品登録に関する実績を効率よく管理することができる。
また、本実施形態において、POS端末20は、フルセルフモードでは、フルセルフモードで行われた取引を示すモード取引識別情報を記憶するようにした。これにより、記憶した情報を用いて、フルセルフモードにおける稼働を集計することができる。したがって、フルセルフモードにおける実績を効率よく管理することができる。
また、本実施形態において、POS端末20は、メンテナンスモードでは、顧客のサポートを行った店員の店員識別情報と、メンテナンスモードで行われた取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて記憶するようにした。これにより、記憶した情報を用いて、メンテナンスモードにおける稼働を集計することができる。したがって、各店員のメンテナンスモードにおける実績を効率よく管理することができる。
また、本実施形態において、POS端末20は、入力された店員識別情報と、予め店員ごとに設定される操作権限での操作による取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて記憶するようにした。これにより、記憶した情報を用いて、各動作モードにおける各店員の操作権限ごとの稼働を集計することができる。したがって、各店員の操作権限に応じた実績を効率よく管理することができる。
また、本実施形態において、POS端末20は、特定の識別情報(9999)が入力された場合、操作権限にかかわらず、操作を許可するようにし、特定の識別情報と、許可した操作権限での操作による取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて記憶するようにした。これにより、操作権限のない店員でも緊急的に操作を行うことを可能にすることができる。また、記憶した情報を用いて、特定の識別情報を入力して行われた取引における稼働を集計することができる。したがって、特定の識別情報を入力して行われた取引の実績を効率よく管理することができる。
また、本実施形態において、モード取引識別情報は、一取引に要した時間(取引稼働時間)の情報と対応付けられるようにした。これにより、各店員の動作モードごとの取引稼働時間を得ることができる。
また、本実施形態において、POS端末20は、取引が行われた動作モードと、取引に関与した店員とを示すレシート情報を出力するようにした。これにより、取引がどの動作モードで行われたのか、また、どの店員が取引に関与したのかを、店員または顧客は、容易に把握することができる。
(実施形態の変形例)
以下に、本実施形態の変形例1~4について説明する。なお、以下の各変形例では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、上述した実施形態、および変形例1~4に示す各構成をそれぞれ組み合わせた構成とすることも可能である。具体的には、上述した実施形態と、変形例1~4との全てを含む構成としてもよいし、上述した実施形態と、変形例1~4とうち、少なくとも一の構成を含む構成としてもよい。
(変形例1)
まず、本実施形態の変形例1について説明する。上述した実施形態では、フルセルフモードにおいては、モード取引識別情報と、店員識別情報とを対応付けないようにした。変形例1では、フルセルフモードにおいても、モード取引識別情報と、店員識別情報とを対応付けて記憶する場合について説明する。
変形例1において、モード取引識別情報に対応付ける店員識別情報は、フルセルフモードに切り替えた店員の店員識別情報としてもよいし、直前まで当該POS端末20を使用していた店員の店員識別情報としてもよい。また、フルセルフモードにおいて発行するレシートについても、店員名を表示してもよい。変形例1によれば、フルセルフモードに切り替えた店員や、フルセルフモードへの移行前に使用していた店員を把握することができるため、各店員の作業を詳細に把握することができる。したがって、各店員の商品登録に関する実績を効率よく管理することができる。
(変形例2)
次に、本実施形態の変形例2について説明する。上述した実施形態では、第3の動作モードがフルセルフモードを含む構成について説明した。このような構成に加えて又は代えて、変形例2では、第3のモードが券売機モードを含む構成について説明する。
券売機モードは、食券を発行するモードである。具体的には、券売機モードでは、顧客が商品登録処理と精算処理とを行い、食券を購入し、当該食券と引き替えに商品を受け取ることにより取引が完了する。
(券売機モードに切り替える店舗について)
夜間営業を主とする居酒屋店などにおいて、ランチ営業にも対応する場合に、食券発行機の導入により各種サービスの提供の迅速化を図ることが可能になる。ただし、食券発行機を導入するには、設置スペースやコストの問題が生じ得る。この点、券売機モードへの切替えが可能であれば、食券機を設置しなくても、POS端末20で食券を発行することにより、各種サービスの提供の迅速化を図ることが可能になる。また、夜間営業では通常モード(対面精算)に切り替えることにより、飲食後の精算が可能になる。
また、居酒屋店以外にも、店舗においては、日中は調理を行って料理等を顧客に提供し、夜間は日中に作り置きした弁当や、カップ麺などを提供することがある。このような店舗では、日中(午前11時~午後8時)はPOS端末20を券売機モードとし、夜間(午後8時~午後11時)はPOS端末20をフルセルフモードとすることがある。
このように、POS端末20は、通常のレジスタ装置として使用されるだけでなく、券売機(券売機モード)として用いることにより、利便性の向上を図ることができる。
図20は、券売機モードにおける画面および食券の一例を示す説明図である。図20(A)は、券売機モードへのモード切替え画面2000を示す。なお、図20(A)において、モード切替え画面2000に切り替わる前は通常モードで動作しており、店員の操作によってモード切替えボタン2004が押下されたものとする。
モード切替え画面200は、券売機モード指定ボタン2001と、他のモード指定ボタン2002と、戻るボタン2003とを含む。券売機モード指定ボタン2001は、券売機モードへの切替えを受け付ける。他のモード指定ボタン2002は、フルセルフモードや、会計専用モードなど、他のモードへの切替えを受け付ける。戻るボタン2003は、通常モードに戻ることを受け付ける。
図20(B)は、券売機モードにおける登録画面2010を示す。登録画面2010は、商品選択ボタン2011と、登録商品表示領域2012と、会計ボタン2020とを含む。商品選択ボタン2011は、表示されている各商品(コーヒー、紅茶など)に対応するボタンであり、顧客によって選択された商品の登録を受け付けるボタンである。なお、券売機モードにおいて、商品の登録は、客側表示部205に表示される商品選択ボタン2011でのみ行われることになっており、客側スキャナ部206によるスキャナ機能は停止している。登録商品表示領域2012は、顧客によって選択された商品の一覧表示を表示する領域である。会計ボタン2020は、精算開始を受け付けるボタンである。会計ボタン2020が押下されて精算が完了すると、図20(C)の食券2030が出力される。食券2030は、レシート部と、食券部とを含む。レシート部と食券部とは、それぞれ切り離すことが可能である。
また、精算が完了すると、POS端末20は、注文データをキッチンモニタおよびキッチンプリンタに送信する。キッチンモニタは、POS端末20から注文データを受信すると、注文内容を表示する。また、キッチンプリンタは、POS端末20から注文データを受信すると、注文内容を媒体(紙)に印字出力する。厨房にいる店員は、キッチンモニタに表示される注文内容や、キッチンモニタから印字出力される注文内容を確認して、調理を開始する。
店員による商品の準備が完了すると、当該商品を注文した顧客を呼び出し、食券2030の食券部と引き替えに、当該商品を顧客に引き渡す。なお、顧客の呼び出しは、例えば、店員が注文番号を読み上げることとしてもよいし、商品の準備ができた注文番号をディスプレイに表示することとしてもよいし、所定の呼出機を顧客に貸与して当該呼出機による呼び出しとしてもよい。
変形例2において、記憶制御部は、券売機モードでは、券売機モードで行われた取引を示すモード取引識別情報を、RAM203等の記憶部に記憶する。モード取引識別情報は、例えば、当日の1回目の券売機モードでの取引であれば「N001」といった識別情報である。券売機モードで行われた取引を示すモード取引識別情報は、取引稼働時間(一取引に要した時間:登録操作の開始指示を受け付けてから、精算処理が完了するまでの時間)の情報と対応付けられる。このため、券売機モードで行われた取引を示すモード取引識別情報を記憶することにより、券売機モードにおける取引稼働時間(一取引に要した時間)を得ることが可能になる。
変形例2によれば、POS端末20は、券売機モードで行われた取引を示すモード取引識別情報を記憶するようにしたため、記憶した情報を用いて、券売機モードにおける稼働を集計することができる。したがって、券売機モードにおける実績を効率よく管理することができる。
また、モード制御手段は、券売機モードでは、顧客のサポートを行うサポートモードに制御可能である。サポートモードは、具体的には、券売機モードにおける登録処理や会計処理のサポートを行う際のメンテナンスモードである。
記憶制御部は、サポートモードでは、顧客のサポートを行った店員の店員識別情報と、サポートモードで行われた取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて、RAM203等の記憶部に記憶する。モード取引識別情報は、取引稼働時間(例えば、サポートモードに移行してから当該サポートモードを終了するまでの時間)の情報と対応付けられる。このため、店員識別情報と、モード取引識別情報とを対応付けて記憶することにより、券売機モードでの各店員のサポートモードにおける取引稼働時間を得ることが可能になる。
なお、券売機モードにおいて、モード取引識別情報と、店員識別情報とを対応付けて記憶するようにしてもよい。モード取引識別情報に対応付ける店員識別情報は、券売機モードに切り替えた店員の店員識別情報としてもよいし、直前まで当該POS端末20を使用していた店員の店員識別情報としてもよい。これにより、券売機モードに切り替えた店員や、券売機モードへの移行前に使用していた店員を把握することができるため、各店員の作業を詳細に把握することができる。したがって、各店員の商品登録に関する実績を効率よく管理することができる。
(変形例3)
次に、本実施形態の変形例3について説明する。上述した実施形態では、会計専用モードのPOS端末20が、通常モードのPOS端末20で商品登録が行われた登録情報を用いて精算を行うPOSシステム1について説明した。このような構成に加えて又は代えて、変形例3では、会計専用モードのPOS端末20が、顧客によって操作される携帯端末で商品登録が行われた登録情報を用いて精算を行うショッピングシステムについて説明する。
変形例3において、ショッピングシステムは、携帯端末と、精算装置(会計専用モードのPOS端末20)と、クラウドサーバとを含む。携帯端末は、顧客が所有する端末装置であってもよいし、店舗が貸し出す端末装置であってもよい。また、携帯端末は、ショッピングカートに据え付けられるものでもよいし、顧客が把持するものでもよい。
ショッピングシステムでは、携帯端末で読み取られた商品がクラウドサーバに登録される。そして、精算時にPOS端末20がクラウドサーバから、精算に用いられる登録情報を受信することによって、精算が行われる。以下に、ショッピングシステムにおける、商品の登録から精算までの流れを簡単に説明する。
(1)顧客は、携帯端末のカメラ機能を用いて、商品に付された商品コード(例えば、バーコード)を読み取る。携帯端末は、商品コードを読み取ると、読み取った商品コードが示す商品コード情報(およびカート識別情報)をクラウドサーバへ送信する。
(2)クラウドサーバは、顧客(携帯端末)を識別するカート識別情報を含むカート情報を記憶している。クラウドサーバは、携帯端末から商品コード情報(およびカート識別情報)を受信すると、商品コード情報が示す商品をカート情報に記憶する。なお、携帯端末は、商品コードを読み取ったタイミングで、その都度クラウドサーバへ商品コード情報を送信する。ただし、携帯端末は、読み取った商品コード情報を逐次記憶しておき、精算開始を受け付けたタイミングで一括して商品コード情報をクラウドサーバへ送信してもよい。
(3)顧客は、購入する商品の登録が完了すると、携帯端末に表示されている精算開始ボタンを押下する。携帯端末は、精算開始ボタンの押下を受け付けると、カート識別情報をコード化して(例えば、2次元コード)、携帯端末の表示部(タッチパネル)に表示する。
(4)そして、顧客は、POS端末20の客側スキャナ部206に、2次元コードを読み取らせる。精算装置は、2次元コードを読み取ると、読み取った2次元コードが示すカート識別情報をクラウドサーバへ送信するとともに、クラウドサーバに対して、精算に必要な登録情報の送信要求を行う。なお、ショッピングシステムと、実施形態のPOSシステム1とで、客側スキャナ部206による読み取りが可能になるタイミングが異なる点について補足しておく。ショッピングシステムにおける会計専用モードのPOS端末20は、会計処理を行っていない待機画面において、客側スキャナ部206による2次元コードの読み取りが常時可能になっている。一方で、上述した実施形態のPOSシステム1における会計専用モードのPOS端末20は、会計処理を行っていない待機画面において、お会計券を用いた精算の開始を受け付けるボタンを表示しており、当該ボタンが押下されると、客側スキャナ部206によるお会計の読み取りが可能になる。
(5)クラウドサーバは、POS端末20から登録情報の送信要求を受信すると、送信要求とともに受信したカート識別情報を用いてカート情報を特定し、登録情報を生成する。そして、クラウドサーバは、生成した登録情報をPOS端末20へ送信する。
(6)POS端末20は、クラウドサーバから登録情報を受信すると、受信した登録情報を用いて、精算を開始する。
ここで、ショッピングシステムでは、特定の商品(以下「保留商品」という。)が登録されている場合には、精算時に店員が呼び出されて、店員の確認が必要になる。例えば、保留商品の種別には、NOファイル(NO-FILE)商品、未スキャン商品、年齢確認商品、防犯タグ商品、医薬品などがある。以下、保留商品の各種別について説明する。
NOファイル商品は、例えば、商品マスタに登録されていない商品である。
未スキャン商品は、例えば、商品のパッケージにシワが存在する場合や、バーコードの印字にカスレや汚れが生じている場合に、タイムアウトによりバーコードの認識に至らない商品などである。なお、未スキャン商品は、商品のバーコードを読んだフリをして(例えば、コードの無い部分をスキャンさせたり、スキャンできない速さで撮像範囲を通したりして)、カゴへ投入された商品や、カメラ407の撮像範囲に商品を位置させる操作を行うことなく、買い物カゴに入れられた商品を含む。
年齢確認商品は、例えば、アルコール類やタバコなどのように、販売にあたり店員が顧客の年齢を確認することが必要な商品である。
防犯タグ商品は、例えば、一定金額以上の商品などの防犯タグが取り付けられている商品である。
医薬品は、例えば、薬剤師等の資格を有する者が購入者に商品の説明を要する商品である。
変形例3において、また、モード制御手段は、ショッピングシステムにおける会計専用モードでは、保留商品等がある場合に、顧客のサポートを行うサポートモードに制御可能である。ショッピングシステムにおけるサポートモードは、店員によって会計処理のサポートが行われるモードであるとともに、保留商品サポートモードを含む。保留商品サポートモードでは、店員による、NOファイル商品や未スキャン商品の登録処理、年齢確認商品の確認処理、防犯タグの除去処理、薬剤師等への連絡処理などが行われる。
記憶制御部は、保留商品サポートモードでは、顧客のサポートを行った店員の店員識別情報と、保留商品サポートモードで行われた取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて、RAM203等の記憶部に記憶する。モード取引識別情報は、例えば、当日の1回目の保留商品サポートであれば「H001」といった識別情報である。モード取引識別情報は、取引稼働時間(例えば、サポートモードに移行してから当該サポートモードを終了するまでの時間)の情報と対応付けられる。このため、店員識別情報と、モード取引識別情報とを対応付けて記憶することにより、各店員の保留商品サポートモードにおける取引稼働時間を得ることが可能になる。
変形例3によれば、POS端末20は、保留商品サポートモードでは、顧客のサポートを行った店員の店員識別情報と、保留商品サポートモードで行われた取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて記憶するようにしたため、記憶した情報を用いて、保留商品サポートモードにおける稼働を集計することができる。したがって、各店員の保留商品サポートモードにおける実績を効率よく管理することができる。
また、変形例3において、保留商品サポートモードでは、保留商品の種別に応じたモード識別情報が設定されていてもよい。例えば、NOファイル商品の対応を行った際のモード識別情報と、未スキャン商品の対応を行った際のモード識別情報とがそれぞれ設定されていてもよい。また、記憶制御部は、顧客のサポートを行った店員の店員識別情報と、保留商品の種別に応じた保留商品サポートモードを示すモード取引識別情報とを対応付けて、RAM203等の記憶部に記憶してもよい。モード取引識別情報は、取引稼働時間(NOファイル商品の対応をするためのサポートモードに移行してから当該サポートモードを終了するまでの時間)の情報と対応付けられる。このため、保留商品サポートモードにおける各店員の保留商品の種別に応じた取引稼働時間を得ることが可能になる。
また、変形例3において、設定部は、保留商品サポートモードにおける店員ごとの操作可能な操作権限を予め設定してもよい。例えば、見習い店員の場合には、年齢確認商品についての操作権限のみが設定されており、ベテラン店員の場合には、全ての保留商品の種別についての操作権限が設定されていてもよい。許可部は、入力部に入力された店員識別情報に基づいて、設定部に設定される操作権限での操作を許可する。例えば、NOファイル商品の商品登録を行う操作権限がない店員の場合、具体的には、見習い店員の場合、許可部は、当該店員に対して、NOファイル商品の商品登録の操作を許可しない。一方で、例えば、NOファイル商品の商品登録を行う権限がある場合、具体的には、ベテラン店員の場合、許可部は、当該店員に対して、NOファイル商品の商品登録の操作を許可する。
これにより、記憶した情報を用いて、保留商品サポートモードにおける各店員の操作権限ごとの稼働を集計することができる。したがって、各店員の操作権限に応じた実績を効率よく管理することができる。
(変形例4)
次に、本実施形態の変形例4について説明する。上述した実施形態では、主に、通常モード、会計専用モードおよびフルセルフモードにおけるモード取引識別情報を収集する構成について説明した。このような構成に加えて又は代えて、変形例4では、両替モード、チャージモード、およびキャッシュアウトモードの各モードにおけるモード取引識別情報を収集可能な構成について説明する。
両替モードは、顧客の操作に応じて両替を行うモードである。両替モードでは、顧客から現金の投入を受け付けて両替が行われる。
チャージモードは、電子マネーに入金(チャージ)するモードである。チャージモードでは、チャージ金額の選択画面を表示し、顧客からチャージ金額の選択や現金の投入を受け付けることにより、電子マネーに現金がチャージされる。
キャッシュアウトモードは、現金の引き落としを行うことが可能なモードである。キャッシュアウトモードでは、引落希望金額を入力する欄を表示し、顧客から引落希望金額の入力を受け付け、残高不足等でなければ、現金が払い出される。
これらの各モードは、例えば、会計専用モードにおいて精算処理が行われていないときや、フルセルフモードにおいて登録処理または精算処理が行われていないときに、切替え可能なモードである。例えば、POS端末20は、会計専用モードまたはフルセルフモードの待機中において、両替モードへの切替え指示が入力されると、両替モードに移行する。切替え指示は、待機中に客側表示部205に各モードへの切替えボタンをそれぞれ表示しておき、顧客による当該ボタンの押下による入力としてもよい。また、これに限らず、切替え指示は、通常モードのPOS端末20からの送信による入力としてもよい。例えば、通常モードのPOS端末20で登録操作を行う店員が顧客から申し出を受けた場合に、当該店員の操作に応じて、通常モードのPOS端末20から切替え指示が送信される。
変形例4において、記憶制御部は、両替モード等の各モードにおいて、各モードで行われた取引を示す各モード取引識別情報を、RAM203等の記憶部に記憶する。モード取引識別情報は、例えば、当日の1回目の両替であれば「R001」といった識別情報である。各モード取引識別情報は、取引稼働時間(例えば両替モードに移行してから当該両替モードを終了するまでの時間)の情報と対応付けられる。このため、各モード取引識別情報を記憶することにより、各モードにおける取引稼働時間を得ることが可能になる。
変形例4によれば、POS端末20は、両替モード等の各モードで行われた取引を示すモード取引識別情報を記憶するようにしたため、記憶した情報を用いて、両替モード等の各モードにおける稼働を集計することができる。したがって、両替モード等の各モードにおける実績を効率よく管理することができる。
また、モード制御手段は、両替モード等の各モードにおいても、顧客のサポートを行うサポートモードに制御可能である。記憶制御部は、サポートモードでは、顧客のサポートを行った店員の店員識別情報と、サポートモードで行われた取引を示すモード取引識別情報とを対応付けて、RAM203等の記憶部に記憶する。モード取引識別情報は、取引稼働時間(例えば、サポートモードに移行してから当該サポートモードを終了するまでの時間)の情報と対応付けられる。このため、店員識別情報と、モード取引識別情報とを対応付けて記憶することにより、各モードにおける各店員のサポートモードにおける取引稼働時間を得ることが可能になる。
これにより、POS端末20は、両替モード等の各モードでのサポートモードにおける各店員の稼働を集計することができる。したがって、各店員の顧客サポートに関する実績を効率よく管理することができる。
なお、各モードにおいて、モード取引識別情報と、店員識別情報とを対応付けて記憶するようにしてもよい。モード取引識別情報に対応付ける店員識別情報は、各モードに切り替えた店員の店員識別情報としてもよいし、直前まで当該POS端末20を使用していた店員の店員識別情報としてもよい。これにより、各モードに切り替えた店員や、各モードへの移行前に使用していた店員を把握することができるため、各店員の作業を詳細に把握することができる。したがって、各店員の実績を効率よく管理することができる。
また、変形例4において、設定部は、各モードに切り替えることのできる店員ごとの操作可能な操作権限を予め設定してもよい。例えば、見習い店員の場合には、両替モードへの切替えについての操作権限のみが設定されており、ベテラン店員の場合には、全てのモードへの切替えについての操作権限が設定されていてもよい。許可部は、入力部に入力された店員識別情報に基づいて、設定部に設定される操作権限での操作を許可する。例えば、キャッシュアウトモードへの切替えを行う操作権限がない店員の場合、具体的には、見習い店員の場合、許可部は、当該店員に対して、キャッシュアウトモードへの切替えの操作を許可しない。一方で、例えば、キャッシュアウトモードへの切替えを行う権限がある場合、具体的には、ベテラン店員の場合、許可部は、当該店員に対して、キャッシュアウトモードへの操作を許可する。
これにより、操作権限に応じて各モードに切り替えた店員や、各モードへの移行前に使用していた店員を把握することができるため、各店員の作業を詳細に把握することができる。したがって、各店員の実績を効率よく管理することができる。
以下、実施形態の総括を記載する。
[発明の名称]商品販売データ処理装置、商品販売データ処理方法、およびプログラム
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理装置、商品販売データ処理方法、およびプログラムに関する。
[背景技術]
従来、スーパーマーケットなどの店舗では、顧客が購入する商品の登録および精算を行うPOS(Point Of Sales)レジスタが用いられている。このようなPOSレジスタには、店員が商品を登録して、顧客が精算操作を行う、いわゆるセルフレジが普及している。例えば、商品の登録を店員が行い且つ精算を顧客が行う第1の動作モードと、商品の登録および精算処理を顧客が行う第2の動作モードとを、切り替え可能にしたPOSレジスタが知られている。
関連する技術として、第2の動作モードから第1の動作モードへの切り替えが指示された場合、店員識別情報の入力を待ち受け、店員識別情報が入力されると、店員記憶部に記憶されている特定の情報を、入力された店員識別情報に更新する登録決済装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2020-017160号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来技術では、各店員の動作モードごとの稼働を集計することができず、各店員の実績を効率よく管理することができない、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、店員の実績を効率よく管理することができる技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、顧客が買い上げる買上商品の登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する精算操作を顧客が行う第1の動作モード(例えば、通常モード)と、他の装置で行われた前記登録操作に基づく精算操作を顧客が行う第2の動作モード(例えば、会計専用モード)と、を含む複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードに制御するモード制御手段と、前記第1の動作モードでは、前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第1の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報(モード取引識別情報)とを対応付けて記憶し、前記第2の動作モードでは、前記他の装置で前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第2の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する記憶制御手段と、を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置である(図9参照)。
上記構成によれば、記憶した情報を用いて、各店員の動作モードごとの稼働を集計することができる。したがって、各店員の商品登録に関する実績を効率よく管理することができる。
上記構成において、前記複数の動作モードは、前記登録操作と、前記精算操作とをいずれも顧客が行う第3の動作モード(例えば、フルセルフモード)を含み、前記記憶制御手段は、前記第3の動作モードでは、前記第3の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報を記憶してもよい。
上記構成によれば、記憶した情報を用いて、第3の動作モードにおける稼働を集計することができる。したがって、第3の動作モードにおける実績を効率よく管理することができる。
上記構成において、前記モード制御手段は、前記第2の動作モードおよび前記第3の動作モードでは、顧客のサポートを行うサポートモードに制御可能であり、前記記憶制御手段は、前記サポートモードでは、顧客のサポートを行った店員の店員識別情報と、前記サポートモードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶してもよい。
上記構成によれば、記憶した情報を用いて、サポートモードにおける稼働を集計することができる。したがって、各店員のサポートモードにおける実績を効率よく管理することができる。
上記構成において、各動作モードにおける店員ごとの操作可能な操作権限(例えば、通常モードにおける登録操作の権限など)を予め設定する設定手段と、店員識別情報(店員コード)を入力する入力手段と、前記入力手段に入力された店員識別情報に基づいて、前記設定手段に設定される前記操作権限での操作を許可する許可手段と、を備え、前記記憶制御手段は、前記入力手段に入力された店員識別情報と、前記許可手段が許可した前記操作権限での操作による取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶してもよい。
上記構成によれば、記憶した情報を用いて、各動作モードにおける各店員の操作権限ごとの稼働を集計することができる。したがって、各店員の操作権限に応じた実績を効率よく管理することができる。
上記構成において、前記許可手段は、前記入力手段に特定の識別情報(例えば「9999」の数字)が入力された場合、前記設定手段に設定される前記操作権限にかかわらず、操作を許可し、前記記憶制御手段は、前記特定の識別情報と、前記許可手段が許可した前記操作権限での操作による取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶してもよい。
上記構成によれば、操作権限のない店員でも緊急的に操作を行うことを可能にすることができる。また、記憶した情報を用いて、特定の識別情報を入力して行われた取引における稼働を集計することができる。したがって、特定の識別情報を入力して行われた取引の実績を効率よく管理することができる。
上記構成において、各動作モードで行われた取引を示す取引識別情報は、一取引に要した時間の情報と対応付けられてもよい。
上記構成によれば、各店員の動作モードごとに、一取引に要した時間を得ることができる。
上記構成において、前記記憶制御手段によって記憶された情報に基づいて、取引が行われた動作モードと、取引に関与した店員とを示すレシート情報(図16参照)を出力する出力手段を備えてもよい。
上記構成によれば、取引がどの動作モードで行われたのか、また、どの店員が取引に関与したのかを、店員または顧客は、容易に把握することができる。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である商品販売データ処理方法は、商品販売データ処理装置が行う商品販売データ処理方法であって、顧客が買い上げる買上商品の登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する精算操作を顧客が行う第1の動作モードと、他の装置で行われた前記登録操作に基づく精算操作を顧客が行う第2の動作モードと、を含む複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードに制御するモード制御ステップと、前記第1の動作モードでは、前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第1の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶し、前記第2の動作モードでは、前記他の装置で前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第2の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する記憶制御ステップと、を含む処理を実行することを特徴とする商品販売データ処理方法である。
上記構成によれば、記憶した情報を用いて、各店員の動作モードごとの稼働を集計することができる。したがって、各店員の商品登録に関する実績を効率よく管理することができる。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、商品販売データ処理装置に用いられるコンピュータを、顧客が買い上げる買上商品の登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する精算操作を顧客が行う第1の動作モードと、他の装置で行われた前記登録操作に基づく精算操作を顧客が行う第2の動作モードと、を含む複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードに制御するモード制御手段、前記第1の動作モードでは、前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第1の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶し、前記第2の動作モードでは、前記他の装置で前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第2の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する記憶制御手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
上記構成によれば、記憶した情報を用いて、各店員の動作モードごとの稼働を集計することができる。したがって、各店員の商品登録に関する実績を効率よく管理することができる。
なお、上述した説明では、例えば、登録POS端末20aが、モード制御部と、記憶制御部と、設定部と、入力部と、許可部と、出力部とを備える構成について説明した。ただし、これらの機能部は、他のコンピュータ装置に具備されていてもよい。例えば、これらの機能部は、ストアコントローラ10に具備されていてもよいし、監視端末11に具備されていてもよいし、外部のコンピュータ装置(外部サーバ)に具備されていてもよい。また、これらの機能部が具備されるコンピュータ装置は、1台であることに限らず、複数台であってもよい。例えば、これらの機能部のうち、一部の機能部を一のコンピュータ装置が具備し、他の機能部を他のコンピュータ装置が具備していてもよい。
なお、以上に説明したPOS端末20を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…POSシステム
10…ストアコントローラ
11…監視端末
20…POS端末
201…CPU
202…ROM
203…RAM
204…ハードディスク
205…客側表示部
206…客側スキャナ部
208…カード決済部
209…釣銭機
210…店員側表示部
211…キー操作部
212…店員側スキャナ部
213…印刷部
214…音声出力部
215…通信部
216…カメラ

Claims (9)

  1. 顧客が買い上げる買上商品の登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する精算操作を顧客が行う第1の動作モードと、他の装置で行われた前記登録操作に基づく精算操作を顧客が行う第2の動作モードと、を含む複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードに制御するモード制御手段と、
    前記第1の動作モードでは、前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第1の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶し、前記第2の動作モードでは、前記他の装置で前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第2の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する記憶制御手段と、
    を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。
  2. 前記複数の動作モードは、前記登録操作と、前記精算操作とをいずれも顧客が行う第3の動作モードを含み、
    前記記憶制御手段は、前記第3の動作モードでは、前記第3の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報を記憶する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
  3. 前記モード制御手段は、前記第2の動作モードおよび前記第3の動作モードでは、顧客のサポートを行うサポートモードに制御可能であり、
    前記記憶制御手段は、前記サポートモードでは、顧客のサポートを行った店員の店員識別情報と、前記サポートモードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の商品販売データ処理装置。
  4. 各動作モードにおける店員ごとの操作可能な操作権限を予め設定する設定手段と、
    店員識別情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段に入力された店員識別情報に基づいて、前記設定手段に設定される前記操作権限での操作を許可する許可手段と、
    を備え、
    前記記憶制御手段は、前記入力手段に入力された店員識別情報と、前記許可手段が許可した前記操作権限での操作による取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の商品販売データ処理装置。
  5. 前記許可手段は、前記入力手段に特定の識別情報が入力された場合、前記設定手段に設定される前記操作権限にかかわらず、操作を許可し、
    前記記憶制御手段は、前記特定の識別情報と、前記許可手段が許可した前記操作権限での操作による取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の商品販売データ処理装置。
  6. 各動作モードで行われた取引を示す取引識別情報は、一取引に要した時間の情報と対応付けられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の商品販売データ処理装置。
  7. 前記記憶制御手段によって記憶された情報に基づいて、取引が行われた動作モードと、取引に関与した店員とを示すレシート情報を出力する出力手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の商品販売データ処理装置。
  8. 商品販売データ処理装置が行う商品販売データ処理方法であって、
    顧客が買い上げる買上商品の登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する精算操作を顧客が行う第1の動作モードと、他の装置で行われた前記登録操作に基づく精算操作を顧客が行う第2の動作モードと、を含む複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードに制御するモード制御ステップと、
    前記第1の動作モードでは、前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第1の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶し、前記第2の動作モードでは、前記他の装置で前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第2の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する記憶制御ステップと、
    を含む処理を実行することを特徴とする商品販売データ処理方法。
  9. 商品販売データ処理装置に用いられるコンピュータを、
    顧客が買い上げる買上商品の登録操作を店員が行い、当該買上商品に対する精算操作を顧客が行う第1の動作モードと、他の装置で行われた前記登録操作に基づく精算操作を顧客が行う第2の動作モードと、を含む複数の動作モードのうち、いずれかの動作モードに制御するモード制御手段、
    前記第1の動作モードでは、前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第1の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶し、前記第2の動作モードでは、前記他の装置で前記登録操作を行った店員の店員識別情報と、前記第2の動作モードで行われた取引を示す取引識別情報とを対応付けて記憶する記憶制御手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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