JP2001101280A - 注文データ処理システム - Google Patents

注文データ処理システム

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JP2001101280A
JP2001101280A JP27454099A JP27454099A JP2001101280A JP 2001101280 A JP2001101280 A JP 2001101280A JP 27454099 A JP27454099 A JP 27454099A JP 27454099 A JP27454099 A JP 27454099A JP 2001101280 A JP2001101280 A JP 2001101280A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 料金後払い方式の飲食店等においてデビット
カードで決済を行う客が、会計時まで預貯金口座の残高
が不足していることに気付かないのを防止する。 【解決手段】 入力部に、デビットカードのカードリー
ダを設ける。入力部は、デビットカードで決済を行う客
の注文時にその客が注文した商品の代金以上の金額を預
貯金口座からの引落とし金額として決定する。カードリ
ーダにてデビットカードのデータが入力されると、この
デビットカードの預貯金口座がある金融機関に引落とし
額の引落としを要求する。記憶管理部は、金融機関から
引落とし成立の応答を受信するとその引き落とされた金
額を預かり金額として客別に累積記憶する。決済処理部
は、デビットカードで決済を行う客のとき、記憶管理部
で記憶している当該客の預かり金額と当該客が注文した
全商品の代金とを比較し、預かり金額が全注文商品の代
金以上のときその差額を返金額として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デビット(即時決
済)カードでの電子的決済が可能な料金後払い方式の飲
食店等で利用される注文データ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金融機関(銀行,郵便局等)のA
TM(現金自動預け払い機)で現金を預貯金口座から払
い出したり口座に現金を預け入れしたりする際に用いる
キャッシュカードを使って買上商品の代金支払いを電子
データ処理により即時決済するデビットカード決済シス
テムが考えられ、実用に供されている。このデビットカ
ード決済システムは、システム加盟店のレジに設置され
る各POS(Point Of Sales;販売時点情報管理)ター
ミナルに、デビットカードとして供されるキャッシュカ
ードのカードデータ(例えばカード発行金融機関コー
ド,本支店コード,口座番号など)を読取るためのカー
ドリーダと、暗証番号を入力するためのピンパッドとを
それぞれ接続するとともに、通信回線を介して各POS
ターミナルを各金融機関のホストコンピュータに接続す
る。そして各POSターミナルで、客買上商品の販売登
録後、デビットカードによる支払いを宣言する宣言キー
が押下されると、カードデータ及び暗証番号の入力待ち
となり、カードリーダによりキャッシュカードのカード
データを読取るとともにピンパッドから暗証番号が入力
されると、客買上商品の金額を取引金額として、入力さ
れたカードデータ及び暗証番号とともに該当する金融機
関のホストコンピュータに送信して、キャッシュカード
の認証問合せを行うように構成する。
【0003】これにより、当該金融機関のホストコンピ
ュータにおいては、各POSターミナルからの認証問合
せに応じてキャッシュカードの認証を行い、暗証番号の
一致などからカードが認証されると、取引金額が当該キ
ャッシュカードの預貯金口座の残高範囲内か否かを判断
する。そして残高範囲内であれば、その預貯金口座から
取引金額を即座に引き落とし、加盟店の指定口座に振り
替えることにより、売買取引を成立させる。このよう
に、デビットカード決済システムは、キャッシュカード
を使用する客が金融機関まで足を運んで預貯金を引き出
す手間を省くことができ、また、お釣のやり取りもなく
なって大変便利である上、預貯金口座の残高の範囲内で
しか買い物ができないため使い過ぎる心配がない等の利
点があり、今後、広く普及していくものと考えられてい
る。
【0004】一方、ファミリーレストランや居酒屋等の
ような料金後払い方式の飲食店においては、無線回路を
内蔵するとともに客が注文した商品に関するデータの入
力機能を有した複数台の携帯型注文入力装置と、各携帯
型注文入力装置と双方向の無線データ通信が可能な無線
部を有しこの無線部で受信したデータに基づいて客別に
商品注文データを記憶管理する注文管理装置と、この注
文管理装置で記憶管理される商品注文データに基づいて
注文を受けた商品の調理を厨房の調理担当者に指示する
厨房装置と、会計を行う客の識別情報入力に応じて前記
注文管理装置から当該客の商品注文データを読出しその
商品注文データに基づいて当該客が注文した商品の代金
を決済する会計装置とをシステム化してなる注文データ
処理システムを構築しているところが多い。
【0005】このような注文データ処理システムを構築
することにより、接客担当者が客席で携帯型注文入力装
置を操作して客のオーダ内容を入力しさえすれば無線に
より瞬時に厨房内の調理担当者にその客のオーダ内容が
伝達されるので料理提供時間を短縮できる上、会計の際
にも客が飲食したメニュー品目を一品一品入力する必要
もないので会計時間を短縮できる等の優れた効果を奏し
得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記注文デ
ータ処理システムを構築可能な料金後払い方式の飲食店
においても、前述したデビットカード決済システムを導
入することが求められている。しかしながら、デビット
カード決済システムは、預貯金口座の残高範囲内でしか
取引を成立させることができない。このため、会計時に
預貯金残高が不足していることが判明しても、料金後払
い方式の飲食店の場合は会計時には既に飲食を終えてい
るため返品もきかず対応できなくなり、他の決済手段で
会計をやり直さなければならない。
【0007】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、料金後払い方式の
飲食店等においてデビットカードで決済を行おうとする
客が、会計時まで預貯金口座の残高が不足していること
に気付かないのを防止できる注文データ処理システムを
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、客が注文した商品に関するデータを入力する入力
部、この入力部から入力されるデータに基づいて客別に
商品注文データを記憶管理する記憶管理部、及び、会計
を行う客の識別情報入力に応じて記憶管理部から当該客
の商品注文データを読出しその商品注文データに基づい
て当該客が注文した商品の代金を決済する決済処理部を
備え、代金の決済方法として、カード利用時に預貯金口
座から代金を引き落として指定口座に振り替えさせるデ
ビットカードを使用可能な注文データ処理システムにお
いて、以下の手段を講じたものである。すなわち、入力
部に、デビットカードのカードデータを入力するカード
入力手段と、デビットカードで決済を行う客の注文時に
その客が注文した商品の代金以上の金額を預貯金口座か
らの引落とし金額として決定する引落とし額決定手段
と、カード入力手段によりデビットカードのカードデー
タが入力されるとこのデビットカードの預貯金口座があ
る金融機関に引落とし額決定手段により決定された金額
の引落としを要求する引落とし要求手段とを設ける。ま
た、記憶管理部に、入力部の引落とし要求手段により引
落としが要求された金融機関から引落とし成立の応答を
受信するとその引き落とされた金額を預かり金額として
客別に累積記憶する預かり金額記憶手段を設ける。さら
に、決済処理部に、会計を行う客がデビットカードで決
済を行う客であるとき、記憶管理部の預かり金額記憶手
段により記憶している当該客の預かり金額と当該客が注
文した全商品の代金とを比較する比較手段と、この比較
手段により当該客の預かり金額が全注文商品の代金以上
であるときその差額を返金額として出力する返金額出力
手段とを設けたものである。
【0009】このような手段を講じたことにより、デビ
ットカードで決済を行う客が注文する商品のデータを入
力部から入力する際には、この入力部のカード入力手段
により上記デビットカードのカードデータも併せて入力
する。そうすると、客が注文する商品の代金以上の金額
が引落とし金額として自動的に決定され、この引落とし
金額の引落としが当該デビットカードの預貯金口座があ
る金融機関に要求される。これにより、金融機関では、
デビットカードの認証とともに引落とし金額が預貯金口
座の残高範囲内であるか否かがチェックされる。そし
て、カードが認証されるとともに引落とし金額が残高範
囲内であることが確認されると、その預貯金口座から引
落とし金額分が引き落とされ、指定口座に振り替えられ
る。また、金融機関から引落とし成立の応答が送信さ
れ、記憶管理部において、その引落とし金額が預かり金
額として客別に累積記憶される。その後、この客の会計
時には、決済処理部において、記憶管理部で記憶管理さ
れている当該客の預かり金額と当該客が注文した全商品
の代金とが比較される。そして、当該客の預かり金額が
全注文商品の代金以上であるときその差額が返金額とし
て出力される。したがって、デビットカードで決済を行
う客に対しては、注文時に当該デビットカードの預貯金
口座から注文した商品の代金以上の金額が引き落とされ
るので、会計時に預貯金残高の不足によりデビットカー
ドでの決済不可が判明することはない。また、注文時に
預貯金口座から代金よりも余分に引き落とされた分は、
その金額が会計時に出力され、これに基づいて客に返金
される。
【0010】本願請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明において、入力部に、デビットカードで決済
を行う客の追加注文に関するデータが入力されると当該
客がこれまで注文した全商品の代金と記憶管理部の預か
り金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額
とを比較する金額比較手段と、この金額比較手段により
全商品の代金が預かり金額を超えることを確認するとそ
の全商品の代金と預かり金額との差額以上の金額を引落
とし金額として決定する追加時引落とし額決定手段とを
付加したものである。
【0011】このような手段を講じたことにより、デビ
ットカードで決済を行う客から追加注文を受け、その追
加注文された商品のデータを入力部から入力すると、当
該客がこれまで注文した全商品の代金と記憶管理部の預
かり金額記憶手段により記憶している当該客の預かり金
額,つまり当該客の預貯金口座からこれまでに引き落と
された金額の合計とが比較される。そして、全商品の代
金が預かり金額を超えると判別されると、その全商品の
代金と預かり金額との差額以上の金額が引落とし金額と
して決定されて、この引落とし金額の引落としが当該デ
ビットカードの預貯金口座がある金融機関に要求され
る。これにより、金融機関では、引落とし金額が残高範
囲内であれば、その預貯金口座から引落とし金額分が引
き落とされ、指定口座に振り替えられる。そして、記憶
管理部において、預貯金口座から今回引き落とされた金
額が既に引き落とされている金額に加算されて客別に記
憶される。したがって、デビットカードで決済を行う客
の追加注文時には、当該デビットカードの預貯金口座か
ら追加注文によって不足した金額以上の金額が引き落と
されるので、やはり会計時に預貯金残高の不足によりデ
ビットカードでの決済不可が判明することはない。
【0012】また、本願請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明において、入力部に、引落と
し要求手段により引落としを要求した金融機関から引落
とし不成立の応答を受信するとデビットカードでの決済
が不可能であることを報知する報知手段を付加したもの
である。このような手段を講じたことにより、入力部に
おいて、カード入力手段によりカードデータが入力され
たデビットカードの預貯金口座がある金融機関に対して
引落とし金額の引落としを要求したが、金融機関から引
落とし不成立の応答を受信した場合には、デビットカー
ドでの決済が不可能であることが報知される。したがっ
て、デビットカードで決済を行う客の預貯金口座の残高
が注文商品の代金に対して不足する場合には、注文時に
デビットカードでの決済が不可能である旨を客に伝える
ことができるので、注文の取消や、会計前に別の決済手
段に切り換える等の対応を容易にとれるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。なお、この実施の形態は、デビッ
トカードでの決済が可能な料金後払い方式の飲食店に本
発明の注文データ処理システムを適用した場合である。
【0014】図1は本実施の形態における注文データ処
理システムの全体構成図であって、本システムは、客が
注文した商品(飲食メニュー品目)に関するデータを入
力する入力部として機能する複数台のハンディターミナ
ル1と、各ハンディターミナル1から入力されたデータ
に基づいて客別に商品注文データを記憶管理する記憶管
理部として機能する注文管理装置2と、会計を行う客の
識別情報となる卓番号(客席の各テーブルに対してそれ
ぞれ設定されている固有の番号)の入力に応じて前記注
文管理装置2から当該客の商品注文データを読出しその
商品注文データに基づいて当該客が注文した商品の代金
を決済する決済処理部として機能するPOS(Point Of
Sales)端末3とを備えている。
【0015】また本システムは、厨房内に設置され、客
より注文があった商品の調理指示データを印字または表
示によって出力する厨房装置4と、銀行,郵便局などの
各金融機関のホストコンピュータ5が接続される専用ネ
ットワーク6に接続し、このネットワーク6を介しての
データ通信を制御するネットワークコントローラ7とを
備えている。そして、前記注文管理装置2と、POS端
末3と、厨房装置4と、ネットワークコントローラ7と
を、LAN(Local Area Network)8により双方向のデ
ータ通信可能に接続している。
【0016】各ハンディターミナル1は、客席に着いた
客から商品の注文を受けた接客担当者がその場で注文内
容を入力するのに用いるもので、キーボード11及び表
示器12を備えている。また、1客の注文内容の入力終
了に応じてその場から商品注文データを注文管理装置2
に無線伝送できるように無線回路13を内蔵し、アンテ
ナ14を設けている。さらに、同接客担当者が携帯する
携帯型プリンタ9とデータを授受するプリンタインタフ
ェース15を備えており、この携帯型プリンタ9によっ
て注文を受けた客に対して発行される客用伝票を印字す
るものとなっている。また、各金融機関のキャッシュカ
ードであるデビットカードCのカードデータを入力する
カード入力手段としてカードリーダ16を備えており、
デビットカードCを用いて代金を決済する客の注文時に
そのデビットカードCのカードデータを読取って認証処
理を行うものとなっている。
【0017】図3は前記ハンディターミナル1の内部構
成を示すブロック図であって、各ハンディターミナル1
は、制御部本体としてCPU(Central Processing Uni
t)17を備えている。また、このCPU17が実行す
るプログラムなどの固定的データを予め格納したROM
(Read Only Memory)18と、CPU17のデータ処理
で使用する各種のメモリエリアが形成されるRAM(Ra
ndom Access Memory)19とを備えている。さらに、前
記キーボード11からキー入力に応じた信号を取込むキ
ーボードコントローラ110、前記表示器12に対する
データの表示を制御する表示コントローラ111、前記
カードリーダ16で読取られたカードデータを取込むカ
ードリーダコントローラ112を備えている。そして前
記CPU17と、ROM18,RAM19,キーボード
コントローラ110,表示コントローラ111及びカー
ドリーダコントローラ112と、前記無線回路13と、
前記プリンタインタフェース15とを、アドレスバス,
データバスなどのバスライン113で接続して、ハンデ
ィターミナル1の制御回路を構成している。
【0018】各ハンディターミナル1のキーボード11
には、図4に示すように、各商品にそれぞれ設定される
商品固有の品番が個々にプリセットされる複数(図では
28個)のメニューキーK1の他、「0」〜「9」の置
数キーK2、卓キーK3、追加キーK4、取消キーK
5、送信キーK6、現金キーK7、デビットキーK8、
クリアキーK9,×キーK10などの各種キーを配設し
ている。
【0019】前記注文管理装置2は、コンピュータを主
体に構成したもので、各ハンディターミナル1から発信
される無線電波を受信する機能及び各ハンディターミナ
ル1の無線回路で受信可能な無線電波を発信する機能を
有した無線部10を通信ケーブルを介して接続してい
る。無線部10は、例えば客席の天井部等に取付けられ
ている。また、前記注文管理装置2は、各商品の品番に
対応して価格,品目名等のメニュー情報を予め設定記憶
したメニューファイルF1を備えている。また、客から
受けた注文の内容等をその客が精算し終えるまで客別に
記憶管理するオーダファイルF2を備えている。
【0020】図5は前記注文管理装置2の要部構成を示
すブロック図であって、各ハンディターミナル1は、制
御部本体としてCPU21を搭載している。また、この
CPU21が実行するプログラムなどの固定的データを
予め格納したROM22と、前記オーダファイルF2等
の各種メモリエリアが形成されるRAM23とを搭載し
ている。さらに、現日時を計時する時計部24、前記メ
ニューファイルF1を記憶するHDD(Hard Disc Driv
e)装置25、このHDD装置25のデータ読出し,書
込み動作を制御するHDDコントローラ26、前記LA
N8を介してのデータ通信を制御するLANコントロー
ラ27、前記無線部10との間でデータを授受する無線
部インタフェース28等を搭載しており、前記CPU2
1と、ROM22,RAM23,時計部24,HDDコ
ントローラ25,LANコントローラ27及び無線部イ
ンタフェース28とを、アドレスバス,データバス等の
バスライン29で接続して、注文管理装置2の制御回路
を構成している。
【0021】図6は前記POSターミナル3の要部構成
を示すブロック図であって、このPOSターミナル3
は、制御部本体としてCPU31を搭載している。ま
た、このCPU31が実行するプログラムなどの固定的
データを予め格納したROM32と、各商品の売上デー
タを登録処理する売上登録ファイル等の各種メモリエリ
アが形成されるRAM33とを搭載している。さらに、
前記LAN8を介してのデータ通信を制御するLANコ
ントローラ34、ドロワ35に駆動信号を出力するI/
Oポート36、キーボード37から操作キーに対応した
信号を取込むキーボードコントローラ38、表示器39
に対するデータ表示を制御する表示コントローラ31
0、カードリーダ311で読取られたカードデータを取
込むカードリーダコントローラ312、プリンタ313
の印字動作を制御するプリンタコントローラ314など
を搭載しており、前記CPU31と、ROM32,RA
M33,LANコントローラ34,I/Oポート35,
キーボードコントローラ38,表示コントローラ31
0,カードリーダコントローラ312及びプリンタコン
トローラ314とを、アドレスバス,データバス等のバ
スライン315で接続して、POSターミナル3の制御
回路を構成している。
【0022】前記ドロワ35は、現金等を収容するもの
で、前記I/Oポート36からの駆動信号により自動的
に開放動作する。前記キーボード37は、従来周知のP
OSターミナルに用いられているキーボードに配置され
た置数キー,小計キー,締めキー(預/現計キー,信計
キー,掛計キー,クーポン券キーなど)等に加えて、会
計を行う客の識別情報となる卓番号を入力するためのキ
ーを設けている。
【0023】前記表示器39は、会計を行う客の代金や
釣銭額等を表示するもので、オペレータ用と客用の2種
類の表示画面を備えている。前記カードリーダ311
は、前記デビットカードCのカードデータを読取るため
のもので、暗証番号を入力するためのテンキーを備えて
いる。前記プリンタ313は、レシート印字及びジャー
ナル印字を行うものである。
【0024】しかして、本システムにおいては、各ハン
ディターミナル1は、通常、その動作モードとして新規
注文登録モードを選択しており、CPU17が図7の流
れ図に示す処理を実行するようにプログラムを構成して
いる。すなわちCPU17は、ST(ステップ)1とし
て商品(飲食メニュー品目)を注文した客が着いている
テーブル(卓)の卓番号が入力されるのを待機してい
る。そして、置数キーK2と卓キーK3とにより卓番号
が入力されると、その卓番号をRAM19の卓エリアに
格納し、次に、ST2として当該客が飲食代金をデビッ
トカードCで支払うか否かを区分する支払区分データが
入力されるのを待機する。ここで、デビットキーK8が
入力された場合には、デビットカードCで代金を支払う
客の新規注文登録なので、「デビットカード」を示す支
払区分データ(例えば1)をRAM19の支払区分エリ
アに格納する。これに対し、現金キーK7が入力された
場合には、デビットカード以外の方法(現金,クレジッ
トカード,クーポン券など)で代金を支払う客の新規注
文登録なので、「現金」を示す支払区分データ(例えば
0)を同支払区分エリアに格納する。
【0025】次に、ST3として客が注文した商品に関
するデータが入力されるのを待機する。そして、メニュ
ーキーK1により客が注文した商品の品番が入力される
毎に、その商品の品番と注文数(メニューキーK1の入
力直前に置数キーK2と×キーK10とにより乗数が入
力されていた場合はその乗数,乗数が入力されていない
場合は1)とを注文商品明細データとしてRAM19の
注文バッファに順次格納する。
【0026】その後、ST4として送信キーK6の入力
を検知したならば、1客の注文内容の入力終了が宣言さ
れたので、ST5としてRAM19の卓エリア,支払区
分エリア及び注文バッファにそれぞれ格納している卓番
号,支払区分データ及び注文商品明細データから、図1
6(a)に示す伝文フォーマットの卓発注データ伝文を
作成する。そして、この卓発注データ伝文を無線回路1
3を介して無線電波に変調し、アンテナ14より発信す
る。
【0027】こうして、ハンディターミナル1から発信
された無線電波は、無線部10で受信され、卓発注デー
タ伝文に復調されて注文管理装置2に取込まれる。これ
により、注文管理装置2のCPU21は、図11に示す
卓発注データ受信処理を実行する。すなわちCPU21
は、無線部インタフェース28を介して取込んだ卓発注
データを解析し、受注に必要なデータ項目が抜けている
等の不備があるか否かを判断する。そして不備があった
場合には、卓発注データ伝文送信元のハンディターミナ
ル宛に受注不可応答の伝文を無線部10から無線発信さ
せる。
【0028】これに対し、卓発注データに不備がない場
合には、その卓発注データ中の注文商品明細データに基
づきメニューファイルF1を参照して卓発注商品の合計
金額を算出する。そして、この合計金額と受信した卓発
注データとから卓受注データを作成して、前記オーダフ
ァイルF2に格納する(新規注文登録)。この場合にお
いて、支払区分が「現金」の卓発注データを受信した場
合には、図15(a)に示すように、卓番号と、支払区
分データ「現金」と、合計金額と、注文商品明細データ
とからなる卓受注データを作成して、前記オーダファイ
ルF2に格納する。一方、支払区分が「デビットカー
ド」の場合には、図15(b)に示すように、上記卓番
号,支払区分データ「デビットカード」,合計金額及び
注文商品明細データに加えて、デビットカード情報,預
かり金額及び引落とし明細履歴の各項目エリアを付加し
た卓受注データを作成して、前記オーダファイルF2に
格納する。なお、この時点ではデビットカード情報,預
かり金額及び引落とし明細履歴データの各項目エリアに
は“0”がセットされている。
【0029】次に、CPU21は、卓番号,受注日時,
受注商品の品目名及び価格,合計金額等から客用伝票の
印字データを作成する。そして、この伝票印字データと
合計金額とから図16(b)に示す伝文フォーマットの
受注許諾応答伝文を作成し、この応答伝文を卓発注デー
タ送信元のハンディターミナル宛に無線部10から無線
発信させる。さらにCPU21は、厨房内の調理担当者
に受注商品の調理指示を指令するための調理指示データ
を作成し、LANコントローラ27を介して厨房装置4
に送信して、この卓発注データ受信処理を終了するもの
となっている。
【0030】そこで、各ハンディターミナル1のCPU
17は、卓発注データを無線送信した後(図7のST
5)、ST6として注文管理装置2からの応答伝文を待
機する。そして、アンテナ14で受信し無線回路13で
復調して得た応答伝文が受注不可応答伝文であった場合
には、受注不可のエラーメッセージを表示器12に表示
させて、今回の処理を終了する。
【0031】一方、無線受信した応答伝文が受注許諾応
答伝文であった場合には、ST7として当該客の支払区
分がデビットカードか否かをRAM19の支払区分エリ
アに格納した支払区分データから判別する。そして、支
払区分データがデビットカードでないことを示すデータ
であった場合には、受信した受注許諾応答伝文に含まれ
る伝票印字データをプリンタインタフェース15を介し
て携帯型プリンタ9に送信して、客用伝票を印字発行さ
せる。
【0032】これに対し、支払区分データがデビットカ
ードであることを示すデータであった場合には、後述す
る新規預かり金登録処理を実行した後、上記と同様に受
注許諾応答伝文中の伝票印字データを携帯型プリンタ9
に送信して、客用伝票を印字発行させる。以上で、今回
の処理を終了する。
【0033】図8は前記新規預かり金登録処理の要部を
示す流れ図である。すなわち、各ハンディターミナル1
のCPU17は、受注許諾応答伝文を受信し、支払区分
が「デビットカード」であることを確認すると、この新
規預かり金登録処理を開始する。そして先ず、ST1と
して受信した受注許諾応答伝文に含まれる合計金額,つ
まり新規注文登録をした商品の代金から、この代金以上
の金額をデビットカードCで指定される金融機関の預貯
金口座から預かり金として引き落とす引落とし額として
決定する(引落とし額決定手段)。
【0034】具体的には、予め商品代金の範囲として4
段階(1円〜1000円,1001円〜5000円,5
001円〜10000円,10001円以上)を設定す
る。そして、商品代金が1円〜1000円の範囲内の場
合にはその範囲の上限である1000円を引落とし金額
として決定し、商品代金が1001円〜5000円の範
囲内の場合にはその範囲の上限である5000円を引落
とし金額として決定し、商品代金が5001円〜100
00円の範囲内の場合にはその範囲の上限である100
00円を引落とし金額として決定する。また、商品代金
が10001円以上の場合には商品代金そのものを引落
とし金額として決定する。
【0035】こうして、CPU17は、商品代金以上の
金額を引落とし金額として決定したならば、この引落と
し金額をRAM19の引落とし金額エリアに格納すると
ともに、表示器12に表示させる。このとき、引落とし
金額とともに商品代金及び引落とし金額と商品代金との
差額を表示させると、これらの表示を客に提示して客に
余分に引き落とすことを説明することができ、客に納得
理解してもらい易い。
【0036】次に、キーボード11のデビットキーK7
が入力されるのを待機する。なお、このデビットキーK
7の入力待機中に、ST2として置数キーK2により置
数が行われたならば、その置数データをRAM19の置
数レジスタに格納する。なお、置数レジスタは、この新
規預かり金登録処理の開始に応じてクリアされている。
【0037】ST3としてデビットキーK7の入力を検
知した場合には、ST4としてRAM19の置数レジス
タに置数データが格納されているか否かを判断する。そ
して、置数データが格納されている場合には、引落とし
金額エリアのデータをその置数データに上書き更新す
る。そして、置数レジスタをクリアする。
【0038】次に、ST5としてデビットカードCのカ
ードデータ(金融機関コード,店コード,口座番号な
ど)が入力されるのを待機する。そして、カードリーダ
16で読取られたデビットカードCのカードデータを入
力すると、このカードデータをRAM19のカードエリ
アに格納する。次に、ST6としてデビットカードCの
暗証番号が入力されるのを待機する。そして、キーボー
ド11の置数キーK2により暗証番号の桁数と一致する
置数データが入力されると、ST7としてその置数デー
タ(暗証番号)と、RAM19の卓番号エリア,引落と
し金額エリア及びカードエリアにそれぞれ格納している
卓番号,引落とし金額及びカードデータとから、デビッ
トカードCの認証を該当する金融機関のホストコンピュ
ータ5に問い合わせる認証問合せ伝文を作成し、この認
証問合せ伝文を無線回路13を介して無線電波に変調
し、アンテナ14より発信する(引落とし要求手段)。
【0039】こうして、ハンディターミナル1から発信
された無線電波は、無線部10で受信され、認証問合せ
伝文に復調されて注文管理装置2に取込まれる。これに
より、注文管理装置2のCPU21は、図12に示す認
証問合せ受信処理を実行する。すなわちCPU21は、
無線部インタフェース28を介して認証問合せ伝文を取
込むと、この伝文に自店舗が指定する口座を特定する所
定データを付した後、LANコントローラ34を介して
ネットワークコントローラ7に送信し、該当する金融機
関のホストコンピュータ5からの応答を待機する。
【0040】これにより、認証問合せ伝文を受信したホ
ストコンピュータ5においては、その問合せ伝文中のカ
ードデータと暗証番号とからデビットカードの認証を行
い、暗証番号の一致などからカードが認証されると、引
落とし金額が当該デビットカードの預貯金口座の残高範
囲内か否かを判断する。そして残高範囲内であれば、そ
の預貯金口座から引落とし金額を引き落とし、指定口座
に振り替えるとともに、その預貯金口座の口座番号及び
引落とし金額を含む引落とし完了応答を該当するネット
ワークコントローラ7宛に送信する。これに対し、カー
ドが認証されなかったり、残高不足であった場合には、
引落とし不可応答を該当するネットワークコントローラ
7宛に送信するものとなっている。
【0041】そこで、注文管理装置2のCPU21は、
一定時間内にホストコンピュータ5からの応答をネット
ワークコントローラ7を介して取込んだならば、問合せ
伝文送信元のハンディターミナル宛にその応答伝文を無
線部10から無線発信させる。また、問合せ伝文中の卓
番号でオーダファイルF2を検索し、同一卓番号の卓受
注データを取得する。そして、この卓受注データの項目
「デビットカード情報エリア」に問合せ伝文中のカード
データをセットする(カードデータ保持手段)。
【0042】次に、ホストコンピュータ5からの応答が
引落とし完了を示すものであるか否かを判断する。そし
て、引落とし完了を示す応答であった場合には、同一卓
番号の卓受注データにおける項目「預かり金額エリア」
に問合せ伝文中の引落とし金額を加算する(預かり金額
記憶手段)。また、引落とし時刻,引落とし額等の引落
とし明細履歴データを作成し、同一卓受注データの項目
「引落とし明細履歴エリア」に格納する。引落とし完了
を示す応答でなかった場合には、上記処理は行わない。
以上でこの認証問合せ受信処理を終了するものとなって
いる。なお、金融機関のホストコンピュータ5に認証問
合せ伝文を送信したが、一定時間内に応答を受信できな
かった場合には、専用ネットワーク6の通信異常などの
エラーが発生しているので、問合せ伝文送信元のハンデ
ィターミナル宛にエラー応答伝文を無線部10から無線
発信させて、この認証問合せ受信処理を終了する。
【0043】そこで、各ハンディターミナル1のCPU
17は、認証問合せ伝文を無線送信した後(図8のST
7)、ST8として注文管理装置2からの応答伝文を待
機する。そして、アンテナ14で受信し無線回路13で
復調して得た応答伝文が該当する金融機関のホストコン
ピュータ5からの引落とし完了を示す応答伝文であった
場合には、RAM19の卓エリアに格納している卓番号
と、応答伝文中に含まれる口座番号及び引落とし金額の
データとから図2に示すような「お預り証90」の印字
データを作成し、この印字データをプリンタインタフェ
ース15を介して携帯型プリンタ9に送信して、お預り
証90を印字発行させる(預かり証作成手段)。
【0044】これに対し、応答伝文が引落とし完了応答
伝文でなかった場合(引落とし不可応答伝文またはエラ
ー応答伝文)には、デビットカードでの決済が不可であ
ることを示すメッセージを表示器12に表示させる(報
知手段)。以上で、CPU17は新規預かり金登録処理
を終了する。なお、上述した新規注文登録モードの処理
において、RAM19の卓エリア,支払区分エリア,注
文バッファ,引落とし金額エリア,カードエリアに格納
されたデータは、客用伝票の印字制御処理終了後にクリ
アするものとなっている。
【0045】また、本システムにおいては、各ハンディ
ターミナル1は、追加キーK4の入力により動作モード
を追加注文登録モードに切り換えるようになっている。
すなわちCPU17は、図7のST1にて卓番号の入力
を待機している状態で、ST8として追加キーK4のキ
ー入力を検知すると、動作モードを追加注文登録モード
に切り換えて図8の流れ図に示す処理を開始する。
【0046】先ず、ST9として商品を追加注文した客
が着いているテーブル(卓)の卓番号が入力されるのを
待機する。そして、置数キーK2と卓キーK3とにより
卓番号が入力されると、その卓番号をRAM19の卓エ
リアに格納する。次に、ST10として客が追加注文し
た商品に関するデータが入力されるのを待機する。そし
て、メニューキーK1により客が追加注文した商品の品
番が入力される毎に、その商品の品番と注文数とを注文
商品明細データとしてRAM19の注文バッファに順次
格納する。
【0047】その後、ST11として送信キーK6の入
力を検知したならば、1客の追加注文内容の入力終了が
宣言されたので、ST12としてRAM19の卓エリア
及び注文バッファにそれぞれ格納している卓番号及び注
文商品明細データから、図16(c)に示す伝文フォー
マットの卓追加データ伝文を作成する。そして、この卓
追加データ伝文を無線回路13を介して無線電波に変調
し、アンテナ14より発信する。
【0048】こうして、ハンディターミナル1から発信
された無線電波は、無線部10で受信され、卓追加デー
タ伝文に復調されて注文管理装置2に取込まれる。これ
により、注文管理装置2のCPU21は、図13に示す
卓追加データ受信処理を実行する。すなわちCPU21
は、無線部インタフェース28を介して取込んだ卓追加
データを解析し、オーダファイルF2に卓追加データ伝
文中の卓番号で管理されている卓受注データが存在しな
かったり、受注に必要なデータ項目が抜けている等の不
備があるか否かを判断する。そして不備があった場合に
は、卓追加データ伝文送信元のハンディターミナル宛に
追加不可応答の伝文を無線部10から無線発信させる。
【0049】これに対し、卓追加データに不備がない場
合には、その卓追加データ中の注文商品明細データに基
づきメニューファイルF1を参照して卓追加商品の合計
金額を算出するとともに、オーダファイルF2にて当該
卓番号で管理されている卓受注データ中の合計金額デー
タを読出し、この合計金額データと卓追加商品の合計金
額とを加算して、当該卓番号で識別される客の全発注商
品の合計金額を算出する。そして、この全発注商品の合
計金額と卓追加データ伝文中の注文商品明細データと
で、オーダファイルF2にて当該卓番号で管理されてい
る卓受注データを更新する(追加注文登録)。
【0050】次に、CPU21は、オーダファイルF2
にて当該卓番号で管理されている卓受注データの支払区
分をチェックする。その結果、支払区分が「デビットカ
ード」の場合には、その卓受注データ中のデビットカー
ド情報及び預かり金額データを読込む。また、卓番号,
受注日時,受注商品の品目名及び価格,合計金額等から
客用伝票の印字データを作成する。そして、この伝票印
字データと合計金額と支払区分「デビットカード」とデ
ビットカード情報と預かり金額データとから図16
(d)に示す伝文フォーマットの追加許諾応答伝文を作
成し、この応答伝文を卓追加データ送信元のハンディタ
ーミナル宛に無線部10から無線発信させる。これに対
し、支払区分が「現金」の場合には、客用伝票の印字デ
ータと合計金額と支払区分「現金」とから図16(d)
に示す伝文フォーマットの追加許諾応答伝文を作成し、
この応答伝文を卓追加データ送信元のハンディターミナ
ル宛に無線部10から無線発信させる。
【0051】その後、CPU21は、厨房内の調理担当
者に受注商品の調理指示を指令するための調理指示デー
タを作成し、LANコントローラ27を介して厨房装置
4に送信して、この卓追加データ受信処理を終了するも
のとなっている。
【0052】そこで、各ハンディターミナル1のCPU
17は、卓追加データを無線送信した後(図9のST1
2)、ST13として注文管理装置2からの応答伝文を
待機する。そして、アンテナ14で受信し無線回路13
で復調して得た応答伝文が追加不可応答伝文であった場
合には、追加不可のエラーメッセージを表示器12に表
示させて、今回の処理を終了する。
【0053】一方、無線受信した応答伝文が追加許諾応
答伝文であった場合には、ST13としてその追加許諾
応答伝文中の支払区分データをチェックする。そして、
支払区分データがデビットカードでないことを示すデー
タ「現金」であった場合には、受信した追加許諾応答伝
文に含まれる伝票印字データをプリンタインタフェース
15を介して携帯型プリンタ9に送信して、追加分の客
用伝票を印字発行させる。
【0054】これに対し、支払区分データがデビットカ
ードであることを示すデータ「デビットカード」であっ
た場合には、後述する追加預かり金登録処理を実行した
後、上記と同様に追加許諾応答伝文中の伝票印字データ
を携帯型プリンタ9に送信して、追加分の客用伝票を印
字発行させる。以上で、今回の処理を終了する。
【0055】図10は前記追加預かり金登録処理の要部
を示す流れ図である。すなわち、各ハンディターミナル
1のCPU17は、追加許諾応答伝文を受信し、支払区
分が「デビットカード」であることを確認すると、この
追加預かり金登録処理を開始する。先ず、ST1として
受信した追加許諾応答伝文に含まれる預かり金額から合
計金額を減算し、その差額を不足額として算出する。そ
して、ST2としてこの不足額が負になったか否かを判
断する(追加時比較手段)。
【0056】その結果、不足額が0または正,つまり当
該客が今回追加注文した商品を含めて既に注文している
全商品の代金合計金額が、当該客が使用するデビットカ
ードの預貯金口座から既に引き落としている金額(預か
り金額)を超えない場合には、この追加預かり金登録処
理を終了する。
【0057】これに対し、不足額が負、つまり今回の追
加注文により全商品の代金合計金額が預かり金額を超え
た場合には、ST3としてその不足額以上の金額をデビ
ットカードCで指定される金融機関の預貯金口座から新
たに引き落とす引落とし額として、前記新規注文時のと
きと同様の方法で決定する(追加時引落とし額決定手
段)。そして、この引落とし金額をRAM19の引落と
し金額エリアに格納するとともに、表示器12に表示さ
せる。次に、キーボード11のデビットキーK7が入力
されるのを待機する。なお、このデビットキーK7の入
力待機中に、ST4として置数キーK2により置数が行
われたならば、その置数データをRAM19の置数レジ
スタに格納する。なお、置数レジスタは、この追加預か
り金登録処理の開始に応じてクリアされている。
【0058】ST5としてデビットキーK7の入力を検
知した場合には、ST6としてRAM19の置数レジス
タに置数データが格納されているか否かを判断する。そ
して、置数データが格納されている場合には、引落とし
金額エリアのデータをその置数データに上書き更新す
る。そして、置数レジスタをクリアする。
【0059】次に、ST7として受信した追加許諾応答
伝文からデビットカード情報を読込み、RAM19のカ
ードエリアに格納する。このとき、デビットカード情報
の読み込みエラーが発生した場合には、表示器12にデ
ビットカードの入力を指示するメッセージを表示させ
て、デビットカードCのカードデータが入力されるのを
待機する。そして、カードリーダ16で読取られたデビ
ットカードCのカードデータを入力すると、このカード
データを前記カードエリアに格納する。次に、ST8と
してデビットカードCの暗証番号が入力されるのを待機
する。そして、キーボード11の置数キーK2により暗
証番号の桁数と一致する置数データが入力されると、S
T9としてその置数データ(暗証番号)と、RAM19
の卓番号エリア,引落とし金額エリア及びカードエリア
にそれぞれ格納している卓番号,引落とし金額及びカー
ドデータとから、デビットカードCの認証を該当する金
融機関のホストコンピュータ5に問い合わせる認証問合
せ伝文を作成し、この認証問合せ伝文を無線回路13を
介して無線電波に変調し、アンテナ14より発信する
(引落とし要求手段)。
【0060】こうして、ハンディターミナル1から発信
された無線電波は、無線部10で受信され、認証問合せ
伝文に復調されて注文管理装置2に取込まれる。これに
より、注文管理装置2のCPU21は、前述した図12
の認証問合せ受信処理を実行する。
【0061】そこで、各ハンディターミナル1のCPU
17は、認証問合せ伝文を無線送信した後(図10のS
T9)、ST10として注文管理装置2からの応答伝文
を待機する。そして、アンテナ14で受信し無線回路1
3で復調して得た応答伝文が該当する金融機関のホスト
コンピュータ5からの引落とし完了を示す応答伝文であ
った場合には、新規預かり金登録処理の場合と同様にし
て「お預り証90」の印字データを作成し、この印字デ
ータをプリンタインタフェース15を介して携帯型プリ
ンタ9に送信して、お預り証90を印字発行させる。ま
た、応答伝文が引落とし完了応答伝文でなかった場合に
は、デビットカードでの決済が不可であることを示すメ
ッセージを表示器12に表示させる。以上で、CPU1
7は追加預かり金登録処理を終了する。なお、上述した
追加注文登録モードの処理において、RAM19の卓エ
リア,支払区分エリア,注文バッファ,引落とし金額エ
リア,カードエリアに格納されたデータは、客用伝票の
印字制御処理終了後にクリアするものとなっている。
【0062】一方、前記POS端末3は、CPU31が
図14の流れ図に示す決済処理を実行するようにプログ
ラムを構成している。すなわちCPU31は、ST1と
して飲食を終え代金の決済を行う客の識別情報として卓
番号が入力されるのを待機している。ここで、キーボー
ド37のキー入力により卓番号が入力されたならば、S
T2としてその卓番号を検索キーとするオーダファイル
データ読込みコマンドを作成し、LAN8を介して注文
管理装置2に送信する。
【0063】これにより、注文管理装置2のCPU21
は、コマンド中の卓番号でオーダファイルを検索し、該
当卓番号で管理されている卓受注データを検出すると、
その卓受注データをLAN8を介してPOS端末3に送
信する。
【0064】そこで、POS端末3のCPU31は、読
込みコマンド送信後、ST3として一定時間内にオーダ
ファイルF2にて記憶管理されていた該当卓番号の卓受
注データを受信したならば、ST4としてその卓受注デ
ータ中の支払区分をチェックする。そして支払区分がデ
ビットカード以外を示すデータ「現金」であった場合に
は、それぞれ対応する決済方法の支払処理に移行する。
【0065】ST4にて支払区分がデビットカードを示
すデータ「デビットカード」であった場合には、ST5
としてその卓受注データ中の預かり金額と合計金額とを
比較する(決済時比較手段)。その結果、合計金額に対
して預かり金額が不足している場合には、その不足分を
表示器39に表示出力してデビットカード以外の決済方
法で支払わせる預かり不足処理に移行する。
【0066】これに対し、合計金額に対して預かり金額
が不足していない,つまり預かり金額が合計金額以上の
場合には、ST6として預かり金額から合計金額を減算
して返金額を算出する。そして、ST7として返金額を
表示器39に表示出力する。次に、ST8として返金額
が0か否かを判断する。そして、返金額が0より大きい
場合には、客に返金額相当の現金を返金するので、ST
9としてドロワ35に駆動信号を出力してドロワ35を
自動開放させる。返金額が0の場合にはST9の処理を
行わず、ドロワ35を開放させない。
【0067】次に、ST10として注文管理装置2から
受信した卓受注データの注文商品明細データに基づいて
注文があった商品の売上登録処理を実行するとともに、
プリンタ313の駆動を制御してレシートを印字発行す
る。しかる後、同一卓番号を検索キーとするオーダファ
イルデータ削除コマンドを作成し、LAN8を介して注
文管理装置2に送信したならば、1客に対する決済処理
を終了する。
【0068】なお、注文管理装置2においては、上記オ
ーダファイルデータ削除コマンドを受信するとオーダフ
ァイルF2で記憶管理している該当卓番号の卓受注デー
タを削除するものとなっている。
【0069】このように構成された本実施の形態の注文
データ処理システムを構築した料金後払い方式の飲食店
においては、接客担当者がそれぞれハンディターミナル
1と携帯型プリンタ9とを携帯する。そして、客席に着
いた客から飲食メニュー品目の注文を受けると、その注
文内容をハンディターミナル1に入力する。このとき、
新規の客の場合には、客が代金をデビットカードCで支
払うか否かを尋ねる。そして、デビットカードCで支払
う客の場合には、その客が着いているテーブルの卓番号
を入力後、デビットキーK8を入力する。デビットカー
ドC以外の方法で支払う客の場合には、その客が着いて
いる卓番号の入力後、現金キーK7を入力する。その
後、客が注文した飲食メニュー品目のメニューコードや
注文数などを入力し、入力し終えると送信キーK6を入
力する。そうすると、卓番号,支払区分データ及び注文
商品明細データを含む卓発注データが無線送信され、無
線部10で受信されて注文管理装置2に取込まれる。
【0070】これにより、注文管理装置2においては、
注文商品の合計金額が算出され、注文商品の明細データ
及びその合計金額が卓番号をキーとしてオーダファイル
F2にて記憶管理される。また、客用伝票の印字データ
が作成され、この印字データを含む受注許諾応答伝文が
発注元のハンディターミナル1に無線部10を介して無
線送信される。さらに、調理指示データが作成され、厨
房装置4に送信されて調理指示がなされる。
【0071】前記受注許諾応答伝文を受信したハンディ
ターミナル1においては、客の支払区分がデビットカー
ドCの場合とそれ以外の場合とで処理が異なる。すなわ
ち、デビットカード以外の方法で代金を支払う客に対し
ては、直ちに受注許諾応答伝文に含まれる伝票印字デー
タが携帯型プリンタ9に転送されて、客用伝票が印字さ
れる。これにより、接客担当者は、当該客が注文した飲
食メニュー品目の受注が正常に完了したことを確認でき
る。
【0072】一方、デビットカードCで代金を支払う客
に対しては、当該客が注文した商品の代金以上の金額が
預貯金口座からの引落とし金額として自動的に決定さ
れ、表示器12に表示される。そこで、接客担当者は、
客に引落とし金額を見せて了承を得る。そして、了承を
得た場合には、デビットキーK8を入力後、客が使用す
るデビットカードCのカードデータをカードリーダ16
で読取らせる。また、ハンディターミナル1を客に渡し
てデビットカードCの暗証番号を入力してもらう。そう
すると、デビットカード情報,暗証番号,引落とし金額
を含むカード認証問合せ伝文が無線送信され、無線部1
0で受信されて注文管理装置2に取込まれる。
【0073】これにより、注文管理装置2においては、
カード認証問合せ伝文がネットワークコントローラ7を
介して該当する金融機関のホストコンピュータ5にオン
ライン伝送される。これに応じて、ホストコンピュータ
5から引落とし完了または引落とし不可の応答伝文が送
信されると、その応答伝文が注文管理装置2を介して認
証問合せ元のハンディターミナル1に送信される。ま
た、注文管理装置2においては、当該客が着いている卓
番号をキーとしてオーダファイルF2で記憶管理してい
る卓受注データに認証問合せを行ったデビットカードC
のカードデータがセットされる。また、引落とし完了の
応答伝文であった場合には、その引落とし金額(預かり
金額)と引落とし明細履歴データもセットされる。
【0074】デビットカードCの認証問合せに対する応
答伝文を受信したハンディターミナル1においては、引
落とし完了応答であった場合にはその引落とし金額(預
かり金額)が卓番号や口座番号とともに記録された預か
り証90が携帯型プリンタ9より印字発行されるので、
接客担当者はこの預かり証90を客に渡す。これに対
し、引落とし不可応答であった場合には、デビットカー
ドCでの決済不可を示すメッセージが表示器12に表示
されるので、接客担当者は客にデビットカードCでは決
済できない旨を伝える。その後、携帯型プリンタ9から
客用伝票が印字発行されるので、接客担当者は、当該客
が注文した飲食メニュー品目の受注が正常に完了したこ
とを確認できる。
【0075】一方、客から追加注文を受けた接客担当者
は、ハンディターミナル1の追加キーK1を入力してハ
ンディターミナル1の動作モードを新規注文登録モード
から追加注文登録モードに切り換える。しかる後、追加
注文をした客が着いているテーブルの卓番号を入力後、
客が追加注文した飲食メニュー品目のメニューコードや
注文数などを入力し、入力し終えると送信キーK6を入
力する。そうすると、卓番号及び注文商品明細データを
含む卓追加データが無線送信され、無線部10で受信さ
れて注文管理装置2に取込まれる。
【0076】これにより、注文管理装置2においては、
当該客が注文した全商品の明細データ及びその合計金額
が該当卓番号をキーとしてオーダファイルF2にて記憶
管理される。このとき、オーダファイルF2にて該当卓
番号で記憶管理されている卓受注データの支払区分がチ
ェックされる。そして、支払区分が「デビットカード」
であった場合には、その卓受注データからデビットカー
ド情報と預かり金額データと合計金額データとが読込ま
れる。そして、このデビットカード情報,預かり金額デ
ータ及び合計金額データが、支払区分データ及び追加商
品に対する客用伝票の印字データとともに追加許諾応答
伝文に組み込まれて、発注元のハンディターミナル1に
無線部10を介して無線送信される。さらに、追加商品
の調理指示データが作成され、厨房装置4に送信されて
調理指示がなされる。
【0077】前記追加許諾応答伝文を受信したハンディ
ターミナル1においては、応答伝文中の支払区分が「デ
ビットカード」の場合と「現金」の場合とで処理が異な
る。
【0078】すなわち、支払区分が「現金」の場合に
は、デビットカード以外の方法で決済を行う客の追加注
文に対する許諾応答であるので、直ちに追加許諾応答伝
文に含まれる伝票印字データが携帯型プリンタ9に転送
されて、追加分の客用伝票が印字される。これにより、
接客担当者は、当該客が追加した飲食メニュー品目の受
注が正常に完了したことを確認できる。
【0079】一方、支払区分が「デビットカード」の場
合には、デビットカードCで決済を行う客の追加注文に
対する許諾応答であるので、その許諾応答伝文中の預か
り金額から合計金額が減じされて不足額が算出される。
ここで、不足額が0または正の場合には、追加注文され
た商品を含めて当該客が支払う代金は、預かり金額つま
り当該客の使用するデビットカードCの預貯金口座から
既に引き落としている金額以下であるので、さらなる引
落としを必要とせず、直ちに追加許諾応答伝文に含まれ
る伝票印字データが携帯型プリンタ9に転送されて、追
加分の客用伝票が印字される。これにより、接客担当者
は、当該客が追加した飲食メニュー品目の受注が正常に
完了したことを確認できる。
【0080】これに対し、不足額が負の場合には、当該
客が支払う代金は預かり金額では不足額分だけ足りない
ので、この不足額以上の金額が預貯金口座からの引落と
し金額として自動的に決定され、表示器12に表示され
る。そこで、接客担当者は、客に引落とし金額を見せて
了承を得る。そして、了承を得た場合には、デビットキ
ーK8を入力後、ハンディターミナル1を客に渡してデ
ビットカードCの暗証番号を入力してもらう。そうする
と、追加許諾応答伝文に含まれていたデビットカード情
報とともに暗証番号及び引落とし金額を含むカード認証
問合せ伝文が無線送信され、無線部10で受信されて注
文管理装置2に取込まれる。
【0081】これにより、注文管理装置2においては、
カード認証問合せ伝文がネットワークコントローラ7を
介して該当する金融機関のホストコンピュータ5にオン
ライン伝送される。これに応じて、ホストコンピュータ
5から引落とし完了または引落とし不可の応答伝文が送
信されると、その応答伝文が注文管理装置2を介して認
証問合せ元のハンディターミナル1に送信される。ま
た、注文管理装置2においては、引落とし完了の応答伝
文であった場合には、当該客が着いている卓番号をキー
としてオーダファイルF2で記憶管理している卓受注デ
ータの預かり金額にその引落とし金額が加算される。ま
た、同卓受注データに引落とし明細履歴データがセット
される。
【0082】デビットカードCの認証問合せに対する応
答伝文を受信したハンディターミナル1においては、引
落とし完了応答であった場合にはその引落とし金額(預
かり金額)が卓番号や口座番号とともに記録された預か
り証90が携帯型プリンタ9より印字発行されるので、
接客担当者はこの預かり証90を客に渡す。これに対
し、引落とし不可応答であった場合には、デビットカー
ドCでの決済不可を示すメッセージが表示器12に表示
されるので、接客担当者は客にデビットカードCでは決
済できない旨を伝える。その後、携帯型プリンタ9から
追加分の客用伝票が印字発行されるので、接客担当者
は、当該客が注文した飲食メニュー品目の受注が正常に
完了したことを確認できる。
【0083】一方、デビットカードCで決済を行う客が
飲食を終え、会計を申し出ると、POS端末3のオペレ
ータは、その客が着いていたテーブルの卓番号をキーボ
ード37から入力する。そうすると、当該客の新規注文
及び追加注文時にデビットカードCの預貯金口座から引
き落とされた預かり金額と当該客が注文し飲食したメニ
ュー品目の代金合計金額とが比較される。そして、預か
り金額が代金合計金額以上であるとき、その差額が返金
額として表示器39に表示される。このとき、返金額が
0円より大きい場合にはドロワ35が開放する。そこで
オペレータは、ドロワ35から返金額相当の現金を揃え
て、レシートとともに客に渡す。
【0084】なお、注文時にデビットカードCでの決済
を申し出たが残高不足で引き落としされなかった客のよ
うに預かり金額が代金合計金額に満たない客の場合に
は、預かり不足処理となり、デビットカード以外の決済
手段で不足分の決済が処理される。
【0085】このように、本実施の形態においては、客
が注文した商品に関するデータを入力するためのハンデ
ィターミナル1にデビットカードCのカードデータを読
取り入力するカードリーダ16を設けている。そして、
デビットカードCで決済を行う客が注文する商品のデー
タをハンディターミナル1から入力する際には、カード
リーダ16により上記デビットカードCのカードデータ
も併せて入力する。そうすると、客が注文する商品の代
金以上の金額が引落とし金額として自動的に決定され、
この引落とし金額の引落としが当該デビットカードCの
預貯金口座がある金融機関に要求される。
【0086】これにより、金融機関では、デビットカー
ドCの認証とともに引落とし金額が預貯金口座の残高範
囲内であるか否かがチェックされる。そして、カードが
認証されるとともに引落とし金額が残高範囲内であるこ
とが確認されると、その預貯金口座から引落とし金額分
が引き落とされ、指定口座に振り替えられる。また、金
融機関から引落とし成立の応答が送信され、注文管理装
置2のオーダファイルF2で、その引落とし金額が預か
り金額として注文商品の代金合計金額とともに客別に累
積記憶される。
【0087】その後、この客の会計時には、POSター
ミナル3において、注文管理装置2のオーダファイルF
2で記憶管理されている当該客の預かり金額と当該客が
注文した全商品の代金合計金額とが比較される。そし
て、当該客の預かり金額が代金合計金額以上であるとき
その差額が返金額として出力される。
【0088】したがって、デビットカードで決済を行う
客に対しては、注文時に当該デビットカードの預貯金口
座から注文した商品の代金以上の金額が引き落とされる
ので、会計時に預貯金残高の不足によりデビットカード
Cでの決済不可が判明することはない。また、注文時に
預貯金口座から余分に引き落とされた分は、会計時に客
に返金できるので、問題はない。また、会計時にデビッ
トカードCの認証が不要なので、会計時間を短縮でき
る。しかも会計時において、返金額がない(0)ときに
はドロワ35が開放しないので、防犯上も優れている。
【0089】また、デビットカードCで決済を行う客か
ら追加注文を受け、その追加注文された商品のデータを
ハンディターミナル1から入力した場合には、当該客が
これまで注文した全商品の代金と預かり金額,つまり当
該客の預貯金口座からこれまでに引き落とされた金額の
合計とが比較される。そして、全商品の代金が預かり金
額を超えると判別されると、その全商品の代金と預かり
金額との差額以上の金額が引落とし金額として決定され
て、この引落とし金額の引落としが当該デビットカード
Cの預貯金口座がある金融機関に要求される。
【0090】これにより、金融機関では、引落とし金額
が残高範囲内であれば、その預貯金口座から引落とし金
額分が引き落とされ、指定口座に振り替えられる。そし
て、注文管理装置2のオーダファイルF2で、預貯金口
座から今回引き落とされた金額が既に引き落とされてい
る金額に加算されて客別に記憶される。
【0091】したがって、デビットカードCで決済を行
う客の追加注文時には、当該デビットカードCの預貯金
口座から追加注文によって不足した金額以上の金額が引
き落とされるので、やはり会計時に預貯金残高の不足に
よりデビットカードCでの決済不可が判明することはな
い。
【0092】また、本実施の形態においては、デビット
カードCで決済を行う客の新規注文時に入力されたデビ
ットカードCのカードデータを注文管理装置2のオーダ
ファイルF2で記憶管理している。そして、この客の追
加注文時には、上記オーダファイルF2で記憶管理して
いるカードデータを使用してカード認証問合せ伝文を作
成するようにしている。したがって、追加注文時にはデ
ビットカードCのカードデータをカードリーダ16に読
取らせる操作を不要にできる。
【0093】また、本実施の形態においては、新規注文
時にはその注文された商品の代金以上の金額を、追加注
文時には預かり金額から全注文商品の代金合計金額を減
じた不足額が負であるときその不足額以上の金額を今回
の引落とし額として決定し、表示器12に表示するよう
にしている。したがって、デビットカードCで決済を行
う客は、預貯金口座から現金が引き落とされる前に引落
とし金額を確認できる。そして、引落とし金額を変更し
たい場合には、デビットキーK8の入力前に置数キーK
2で所望する引落とし金額を置数入力することで容易に
変更することができる。
【0094】また、本実施の形態において、ハンディタ
ーミナル1は、デビットカードCの預貯金口座がある金
融機関のホストコンピュータ5に認証問合せを行った結
果、引落とし完了の応答を受信した場合には、その引落
とし金額を、客を識別する卓番号等とともに記録したお
預り証90を携帯型プリンタ9より印字発行させるよう
になっている。したがって、引き落とした金額を一時的
に預った証拠としてお預り証90を客に渡すことができ
る。この場合において、ハンディターミナル1に接続し
た携帯型プリンタ9を用いてお預り証90を印字発行す
るようにしたので、注文を受けたその場でお預り証9を
発行することができ、便利である。
【0095】その一方で、金融機関のホストコンピュー
タ5に認証問合せを行った結果、引落とし不可の応答を
受信した場合には、表示器12に引落とし不可のメッセ
ージを表示して報知するようにしている。したがって、
デビットカードCでの決済を申し出たが預貯金残高の不
足などにより決済できない客に対しては、飲食前に決済
ができない旨を通知できるので、他の決済方法を準備す
るなどの対応を会計前に容易にとることができる。
【0096】なお、前記一実施の形態では引落とし額を
決定する手段として、予め段階的に金額範囲を設定し、
商品代金または追加注文時の不足額が含まれる金額範囲
の最高金額を引落とし額として決定する場合を示した
が、商品代金または追加注文時の不足額に一定金額を加
算して引落とし額としてもよい。この場合において、加
算する一定金額を新規注文時の追加注文時とで異ならせ
てもよい。いずれにしても、商品代金または不足額に対
して余分な引落としをすることで、追加注文時に不足額
がなくカード認証を省略できる場合が生じ、効率的であ
る。また、商品代金または追加注文時の不足額をそのま
ま引落とし額として決定してもよい。こうすることによ
り、余分な引落としをしないので会計時の返金が不要と
なる利点がある。
【0097】また、前記一実施の形態では記憶管理部と
して注文管理装置2を適用し、決済処理部としてPOS
端末3を適用したが、記憶管理部としての機能をPOS
端末3に組み込むことで、注文管理装置を単なる中継機
とした簡易型の注文データ処理システムにも本発明を適
用できるものである。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1記載
の発明によれば、料金後払い方式の飲食店等においてデ
ビットカードで決済を行おうとする客が、会計時まで預
貯金口座の残高が不足していることに気付かないのを防
止できる注文データ処理システムを提供できる。また、
本願請求項2記載の発明によれば、追加注文を行って商
品代金が加算された場合にも、会計時まで預貯金口座の
残高が不足していることに気付かないのを防止できる効
果を奏する。さらに、本願請求項3記載の発明によれ
ば、デビットカードで決済を行おうとする客に対して、
残高不足により決済できないことを、注文時に知らせる
ことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である飲食店向け注文
データ処理システムの全体図。
【図2】 同実施の形態において発行されるお預り証の
一例を示す図。
【図3】 同実施の形態におけるハンディターミナルの
要部構成を示すブロック図。
【図4】 同ハンディターミナルのキーボードを示す
図。
【図5】 同実施の形態における注文管理装置の要部構
成を示すブロック図。
【図6】 同実施の形態におけるPOS端末の要部構成
を示すブロック図。
【図7】 同実施の形態におけるハンディターミナルの
CPUが実行する新規注文登録モード処理の要部を示す
流れ図。
【図8】 図7における新規預かり金登録処理を具体的
に示す流れ図。
【図9】 同ハンディターミナルのCPUが実行する追
加注文登録モード処理の要部を示す流れ図。
【図10】図9における追加預かり金登録処理を具体的
に示す流れ図。
【図11】同実施の形態における注文管理装置のCPU
が実行する卓発注データ受信処理の要部を示す流れ図。
【図12】同注文管理装置のCPUが実行する認証問合
せ受信処理の要部を示す流れ図。
【図13】同注文管理装置のCPUが実行する卓追加デ
ータ受信処理の要部を示す流れ図。
【図14】同実施の形態におけるPOS端末のCPUが
実行する決済処理の要部を示す流れ図。
【図15】同実施の形態においてオーダファイルに登録
される卓受注データのデータフォーマットを示す図。
【図16】同実施の形態においてハンディターミナルと
注文管理装置との間で無線伝送される主要な伝文のデー
タフォーマットを示す図。
【符号の説明】
1…ハンディターミナル(入力部) 2…注文管理装置(記憶管理部) 3…POS端末(決済処理部) 5…ホストコンピュータ 9…携帯型プリンタ 10…無線部 16…カードリーダ 17,21,31…CPU 90…お預り証 C…デビットカード F1…メニューファイル F2…オーダファイル K8…デビットキー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 客が注文した商品に関するデータを入力
    する入力部、この入力部から入力されるデータに基づい
    て客別に商品注文データを記憶管理する記憶管理部、及
    び、会計を行う客の識別情報入力に応じて前記記憶管理
    部から当該客の商品注文データを読出しその商品注文デ
    ータに基づいて当該客が注文した商品の代金を決済する
    決済処理部を備え、前記代金の決済方法として、カード
    利用時に預貯金口座から代金を引き落として指定口座に
    振り替えさせるデビットカードを使用可能な注文データ
    処理システムにおいて、 前記入力部は、前記デビットカードのカードデータを入
    力するカード入力手段と、前記デビットカードで決済を
    行う客の注文時にその客が注文した商品の代金以上の金
    額を預貯金口座からの引落とし金額として決定する引落
    とし額決定手段と、前記カード入力手段により前記デビ
    ットカードのカードデータが入力されるとこのデビット
    カードの預貯金口座がある金融機関に前記引落とし額決
    定手段により決定された金額の引落としを要求する引落
    とし要求手段とを具備し、 前記記憶管理部は、前記入力部の引落とし要求手段によ
    り引落としが要求された金融機関から引落とし成立の応
    答を受信するとその引き落とされた金額を預かり金額と
    して客別に累積記憶する預かり金額記憶手段を具備し、 前記決済処理部は、会計を行う客が前記デビットカード
    で決済を行う客であるとき、前記記憶管理部の預かり金
    額記憶手段により記憶している当該客の預かり金額と当
    該客が注文した全商品の代金とを比較する決済時比較手
    段と、この決済時比較手段により当該客の預かり金額が
    全注文商品の代金以上であるときその差額を返金額とし
    て出力する返金額出力手段とを具備したことを特徴とす
    る注文データ処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の注文データ処理システム
    において、 入力部に、デビットカードで決済を行う客の追加注文に
    関するデータが入力されると当該客がこれまで注文した
    全商品の代金と記憶管理部の預かり金額記憶手段により
    記憶している当該客の預かり金額とを比較する追加時比
    較手段と、この金額比較手段により全商品の代金が預か
    り金額を超えることを確認するとその全商品の代金と預
    かり金額との差額以上の金額を引落とし金額として決定
    する追加時引落とし額決定手段とを付加したことを特徴
    とする注文データ処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の注文データ処理
    システムにおいて、入力部に、引落とし要求手段により
    引落としを要求した金融機関から引落とし不成立の応答
    を受信するとデビットカードでの決済が不可能であるこ
    とを報知する報知手段を付加したことを特徴とする注文
    データ処理システム。
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