JP3836763B2 - 根菜収穫機 - Google Patents
根菜収穫機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3836763B2 JP3836763B2 JP2002225614A JP2002225614A JP3836763B2 JP 3836763 B2 JP3836763 B2 JP 3836763B2 JP 2002225614 A JP2002225614 A JP 2002225614A JP 2002225614 A JP2002225614 A JP 2002225614A JP 3836763 B2 JP3836763 B2 JP 3836763B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- root
- root vegetable
- mud
- harvesting machine
- mud dropping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大蒜、玉葱、百合根或いは人参といった根菜部の底面に鬚根を有する根菜作物を収穫する根菜収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圃場に植生されたこの種の根菜作物を後傾斜の平面内で対向面が共に後方回動する左右一対のベルトからなる挟持搬送装置でその葉茎部を挟持して根菜部を地中から引き抜き、引き抜いた根菜部を吊り下げて後上方に搬送する間、搬送途中に設けられた根切断装置によって根菜部の底面に生えている鬚根(以下、根)を切断するとともに、葉茎部切断装置によって葉茎部を切断して収穫する根菜収穫機は知られている(特開2001−69833)。
【0003】
この場合、根を長く残しておくと、後の処理がやり難くなるし、又、通気性が悪くて収穫後の乾燥を阻害するから、短い長さでの切断が求められる。従って、切断刃を根菜部に近づけて作用させなければならず、このとき、根菜部を傷つけないようにしなければならない。ところが、根には泥が付着しているから、この泥を落とさなければ、正確な位置での良好な切断性は得られない。このため、根切断装置の前方には、回転体を根に作用させてこれに付着している泥をふるい落とす泥落し装置が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この泥落し装置として、搬送経路を挟んで左右一対の回転ブラシのようなものを設け、この回転ブラシで根菜部の根の両側を叩いて泥を落とすものが適用されている。しかし、根は底面一杯に繁生しており、これに付いている泥は量も多くて強固にこびり付いていることから、単に叩いただけでは泥落しが十分でない場合がある。又、泥の付着の態様にも、根の周囲に付いているものばかりではなく、多数の根の間に抱き込まれたようなものもあり、このような泥に対しては、上記のような方法では十分でないことがある。本発明は、このような課題を解決するものであり、根に対して異なった作用をさせる泥落しを行なうことで、泥落しをより完全にできるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、挟持搬送装置で圃場に植生されている根菜作物の葉茎部を挟持して根菜部を引き抜くとともに、吊り下げて後方搬送し、泥落し装置で根菜部とその底面に生えている根に付いている泥を落し、根切断装置によって根を所定長さで切断する根菜収穫機において、泥落し装置の前方に、根に下から作用して根に付いている泥を落とす作用面が搬送方向に向けて回転させられる回転体を有する前方泥落し装置を設けたことを特徴とする根菜収穫機を提供したものである。
【0006】
本発明は、上記の手段を講じたものであるから、即ち、泥落し装置の前方に前方泥落し装置を設けたものであるから、泥落しが二段階で行なわれ、より完全になる。この前方泥落し装置による泥落しは、根に下から作用して根に付いている泥を落とす作用面が搬送方向に向けて回転させられる回転体によるものであるから、回転体で根を擦り上げて泥を落すとことになる。この場合において、請求項2に記載の、回転体が搬送方向前後に複数設けられる手段、及び請求項3に記載の、回転体の周速が、挟持搬送装置の搬送速度よりも早く設定されている手段によると、この擦り上げがより強力になるとともに、根の搬送遅れを是正することにもなる。
【0007】
一方、泥落し装置が、請求項4に記載した、搬送経路に沿って設けられる根の両側に作用する左右一対の回転ブラシを有するものであれば、これによる泥落しと前方泥落し装置とによる泥落しの形態が違ったものになり、泥落し効果が高くなる。更に、請求項6に記載の、泥落し装置の前方に、搬送中の根菜部の肩に作用して根菜部を挟持搬送装置から一定高さに引き下げる肩揃え装置が設けられるものであり、前方泥落し装置が肩揃え装置の下方に設けられるものであれば、肩揃え装置によって根菜部の上昇が規制されているときに泥落しが行なわれるから、根菜部が上方に逃げず、確実な泥落しができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図4は本発明の一例を示す根菜収穫機の側面図であるが、この根菜収穫機(以下、収穫機という)は、クローラ形の走行装置1を有して自走機能を有する自走車体(機体)2で構成されている。大蒜等の根菜作物3は、畝に条植えされていることは上述したが、この収穫機は、まず、根菜作物3の葉茎部3aを挟持して根菜部3bごと引き抜き、これをその吊り下げ姿勢を保ったままで後上方に搬送する間、根菜部3bの底面に生えている根3cと葉茎部3aを切断し、残った根菜部3bを収穫するものであり、これを機体2が畝に沿う方向に走行しながら行なうものである。
【0009】
それには、後傾斜の垂直面内でタイン4を後方回動させる分葉装置5で収穫する葉茎部3aと収穫しない葉茎部3aとを分け、後傾斜の平面内で後方回動するタイン6からなる掻込装置7で収穫する葉茎部3aのみを後方に掻き込む。掻込装置7で掻き込まれた葉茎部3aは、その後方に設けられている後傾斜の平面内で対向面によって葉茎部3aを挟持しながら共に後方回動する一対のベルト8からなる挟持搬送装置9で挟持されて根菜部3bを地中から引き抜く。このとき、挟持搬送装置9の始端下部には、サブソイラ10が土中に差し込まれて根菜部3bの周りの土を緩める振動装置11が設けられており、これにより、ベルト8の挟持力をあまり強くしなくても、引抜きが可能になる。
【0010】
引き抜かれた根菜部3bは、葉茎部3aと一緒に挟持搬送装置9によって後上方へと搬送されて行くが、このときの根菜作物3は、挟持搬送装置9によってほぼ垂直に吊り下げられた姿勢となっている。尚、葉茎部3aの挟持位置は、挟持搬送装置9の始端高さによることになり、この高さは適宜変更できる必要がある。そこで、この挟持搬送装置9と後述する肩揃え装置、根切断装置、葉茎部切断装置等を一つの後部セット12に構成しておき、この後部セット12を機体2に設けられる支点軸13の回りに上下に回動して調整するようにしている。
【0011】
後部セット12の設定高さ、即ち、挟持搬送装置9の始端高さは、機体2の前部に設けられて畝底を走行するゲージホイル14の高さを調整することで行なう。挟持搬送装置9の中程には、図4で反時計方向に回転させられる二つのローラ15、16を有する肩揃え装置17が設けられており、ローラ15、16が搬送中の根菜部3bの肩を押えてこれを所定高さに押し下げる。尚、本例では、この肩揃え装置17の前方に、複数の回転可能なローラ18‥を有する前方肩揃え装置19も設けられており、肩揃え装置17に至る前の根菜部3bの肩を押えてこれを所定高さにする。この他、前方肩揃え装置19の前方には、葉茎部3a及び根菜部3bをそのローラ18‥に誘導する左右一対のガイド棒20も設けられている。
【0012】
肩揃え装置17の後下方には、挟持搬送装置9のベルト8に略平行に設置されて回転する左右一対の回転ブラシ21を有する泥落し装置22が設けられており、肩揃えされた根菜部3bや根3cに作用してこれに付いた泥を落とす。更に、本発明では、泥落し装置22の前方、肩揃え装置17の下方に、図4で時計方向に回転させられる回転ブラシ23を有する前方泥落し装置24も設けられており、泥落し装置22に至る前の根菜部3bの底面や根3cに作用してこれに付いている泥を前以って落とす。
【0013】
本例の後部セット12には、この他に、根切断装置25、根切断装置25への誘導装置26、葉茎部切断装置27、排葉装置28等が設けられている。このうち、根切断装置25は、略水平面内で交差して回転する二つのカッター29を主体とするものであり、泥落し装置22で泥を落とされた根3cを切断する。誘導装置26は、根切断装置25の前上方に存在して略水平面内で対向面が共に後方回動する二つのベルト30を主体とするものであり、ベルト30で葉茎部3aを挟んで上下の位置決めをして後方移送させ、根切断装置25のカッター29に誘導する。このとき、誘導装置26のベルト30は、根3cが切断される根菜部3bの直上の葉茎部3aを保持しており、この切断を確実なものにする。
【0014】
葉茎部切断装置27は、根切断装置25の後上方に在って略水平面内で交差して回転する二つのカッター31を主体とするものであり、根切断装置25で根3cを切断された根菜部3bの葉茎部3aを所定長さに切断する。排葉装置28は、葉茎部切断装置27の上方に設けられて略水平面内で対向面が共に後方回動するベルト32を主体とするものであり、葉茎部3aの比較的上方を挟持して葉茎部切断装置27からその後方へ移送する。尚、切断された葉茎部3aは、圃場に放出される。
【0015】
このようにして圃場に植生された根菜作物3は、収穫される過程で根3cと葉茎部3aがそれぞれ所定長さに切断されて根菜部3bを主体とするものに整姿され、且つ、根菜部3bや根3cに付着した泥も落とされた状態で収穫されることになる。そして、このように整姿された項細部3bは、機体2後部に搭載されたコンテナ33に落下されて収容される。尚、以上のようにして収穫された根菜部3bは、所定の水分含量になるまで乾燥され、再度、根3cと葉茎部3aを調製されて出荷される。
【0016】
次に、上記した肩揃え装置17について補足すると、図1はこれらの拡大側面図、図2は平面図、図3は図1のAーA断面図であるが、肩揃え装置17は、機体2に固定される取付軸34に回転可能に嵌着されて前後に延出する取付けアーム35、36で保持される前後二つのローラ15、16からなるものである。この場合、各ローラ15、16は、強制回転させられるものであり、その構成を本例では、挟持搬送装置9のベルト8の反対向面側の下面に押当されて駆動される駆動ローラ37、38から上記のローラ15、16を相手側に延出する構成をとっている。
【0017】
この構成によると、ベルト8の対向面は共に後方へ向かうから、反対向面は逆に前方に向かうことになり、この下面に押当された駆動ローラ37、38及びローラ15、16は図1で反時計方向に回転することになる。従って、根菜部3bに対する押当面(作用面)となる下側外周面は、根菜部3bを後方へ押しやって搬送を補完する作用を果たす。このときのローラ15、16の周速は、挟持搬送装置9のベルト8の移動速度とほぼ等しく設定されており、根菜部3bの肩を押えるときも、その吊り下げ姿勢を変えないようにしている。
【0018】
以上のセットは左右一対設けられており、ローラ15、16は、搬送経路39を挟んで所定の間隔で対称に並設される。この場合、二つの駆動ローラ37、38は、前後でその径が違っており(後方のローラ38の方が大きい、但し、ローラ15、16は同じものにして共用化している)、ローラ15、16の下側外周面のベルト8からの長さは後方のローラ16の方が前方のローラ15よりも長くなっている。
【0019】
従って、ベルト8で挟持されて後方移送される葉茎部3aは、その移動に伴って、まず、前方のローラ15の外周が根菜部3bの両肩に当たってこれを所定量押し下げる。次いで、後方のローラ16の外周が根菜部3bの両肩に当たってこれを更に所定量押し下げる。このように、根菜部3bを所定量押し下げることで(大きさや地下深さの異なるすべての根菜部3bにこのことができるように、ベルト8による挟持位置と根菜部3bまでの長さは、この長さよりも短く設定してある)、高さ揃えを行なうのであり、これにおいて、二度に亘って押し下げるから、一回当たりの押し下げ量も小さくて足り、作用力も小さいし、押し下げも確実になり、高さ揃えが正確になる。
【0020】
これが可能になるには、挟持搬送装置9のベルト8から葉茎部3aがずり下がらなければならないが、ベルト8は弾性材で、しかも、適度な挟持力で葉茎部3aを弾性挟持しているから、このずり下がりを可能にする。更に、各ローラ15、16は、以上の作用をするときに根菜部3bの肩に付いている泥も落とすから、泥落しも兼ねることになる。特に、大蒜等の根菜部3bは完全に地中に埋まっているから、これを強制的に引き抜くと、その肩には多量の泥が付着している。従って、この泥を落としておくことは、その後の根3cや葉茎部3aの切断を良好に行なうためには、非常に重要である。そして、このときのローラ15、16は、その外周が根菜部3bの両肩に当たるから、これを傷付けないように、ゴムや樹脂の軟質部材で構成されている。
【0021】
以上により、後方のローラ16から出た根菜部3bは、ベルト8からの吊下長さが一定、即ち、高さが揃えられた状態となり、後続する根切断装置25等に送られる。この設定された高さは、ローラ15、16の径やその取付位置で設定するが、根菜部3bの大きさ等は、品種、時期、地域等で異なっているから、本例では、取付軸34自体の機体2に対する取付位置を上下、左右に調整できるようにしてこれに対処している。
【0022】
更に、泥落し装置22について説明すると、この泥落し装置22は、挟持搬送装置9のベルト8の下方位置に、搬送経路39を挟んでベルト8と平行に左右一対のブラシ軸40を配置し、このブラシ軸40にナイロン毛等を植毛した回転ブラシ21を装着したものである。尚、回転ブラシ21については、弾性変形が可能な円筒体状をしておればよく、例えば、スポンジ等のローラであってもよい。この場合、ブラシ軸40を前後に二本、中間軸41で接続し(これを軸受42で受けて機体2に止めてブラシ軸40の保持機構としている)、回転ブラシ21を相当長い範囲で設けて十分な泥落しを図っている。
【0023】
加えて、本例では、ブラシ軸40の前方にホイル軸43を接続し、このホイル軸43に突起部44aと凹陥部44bとで星形を形成するスターホイル44を複数枚(本例では3枚)装着している。この場合、ホイル軸43とブラシ軸40とはユニバーサルジョイント45で接続し、ホイル軸43に対してブラシ軸40の角度を変更できるようにしている。
【0024】
スターホイル44、回転ブラシ21共に、搬送面内で縦回転して根菜部3bの根3cに作用するものであるが、この場合において、スターホイル44は、その外周が根菜部3bの底面すれすれに作用するように、一方、回転ブラシ21は、上記したユニバーサルジョイント45によって後方ほど根菜部3bを取り込む範囲が拡大するように(後方ほど持ち上げて)設定されている。即ち、回転ブラシ21は、側面視で根菜部3bの移動軌跡46に対して後方ほど重複範囲が大きくなるようにしている。徐々に広い範囲で泥落しができるようにするためであり、この重複範囲は、ブラシ軸40の角度を変更することで調整できる。
【0025】
又、スターホイル44は、一方の突起部44aが搬送経路39を越えて他方の凹陥部44bに突入する径、芯間距離、位相で配されており、両方の突起部44aで確実に根3c全体を叩くようになっている。更に、回転ブラシ21は、互いに相手形の回転半径内に入り込む径、芯間距離に設定されており、両者で根3cを挟み込んですり潰すようになっている。加えて、両者の回転方向は、根3cを上から下にすごくように設定されており、これによって、特に、回転ブラシ21ですり潰された根3cは細く絞られることになり、後続する切断に都合の良いように整えられている。これらのことから、スターホイル44や回転ブラシ21は、ゴムや軟質樹脂といった根菜部3bを傷付けない素材で構成されている。
【0026】
スターホイル44や回転ブラシ21に以上の作用をさせるには、これらは共に強制回転させられる必要があるが、本例における駆動構成は、後部セット12の高さを変えてもその位置は不変である支点軸13の動力をプーリ・ベルト機構47でホイル軸43の前方に設けられる中間駆動軸48まで導き、中間駆動軸48とホイル軸43との間にベベルギア機構49を設けてこれでホイル軸43に伝えている。
【0027】
更に、前方泥落し装置24について説明すると、この前方泥落し装置24は、肩揃え装置17の下方、即ち、通過する根菜部3bの下方に、作用面(上面)が図1で時計方向に回転させられる回転体23を有するものであり、本例では、この回転体23が前後二個設けられているものを示している。具体的には、回転体取付軸50、50で二個の回転体23、23を支え、中間駆動軸48で駆動されるプーリ51からプーリ・ベルト機構52で後方の回転体取付軸50に導き、更に、プーリ・ベルト機構53で前方の回転体取付50に導いている。尚、本例の回転体23、23は同一径であるが、異なる径のものであってもよい。
【0028】
これら回転体23、23は、挟持搬送装置9のベルト8と平行に、且つ、その外周面が根菜部3bの底面に直近する位置に設定されており、これが回転することによって、根3cが後方へ擦り上げられ、泥が落とされる。ところで、以上の回転体23、23は、回転作用させることで根3cに付いている泥が落とせる、例えば、ブラシやスターホイル等で構成されている。この点で、回転体23、23は、完全な円筒体である必要はなく、多角形体のようなものであってもよい。但し、仮に、根菜部3bに当たったとしても、これを傷つけない樹脂やゴムといった軟質部材で構成されるのが好ましい。
【0029】
前方泥落し装置24が肩揃え装置17の下方に設けられていることにより、肩揃え装置17によって根菜部3bの肩を押えているときに泥落しが行なわれるから、根菜部3bが上方に逃げず、確実な泥落しができる。尚、回転体23、23の周速は、挟持搬送装置9のベルト8の移動速度よりも若干早めに設定されるのが好ましく、こうすると、挟持搬送装置9のベルト8から最遠点にある根菜部3bの移動遅れを是正して姿勢を矯正する作用も期待できる。
【0030】
【発明の効果】
以上、本発明は、泥落し装置の前方に、前方泥落し装置を設けたものであるから、泥落しが二段階で行なわれ、より完全になる。この場合における泥落しは、根に下から作用して根に付いている泥を落とす作用面が搬送方向に向けて回転させられる回転体によるものであるから、回転体で根を擦り上げて泥を落すとことになり、泥落し装置による回転ブラシで根の両側を叩いて泥を落とすのと異なった態様で行なわれ、泥落し効果がより完全に行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す前方泥落し装置の要部側面図である。
【図2】本発明の一例を示す前方泥落し装置の要部平面図である。
【図3】本発明の一例を示す図1のAーA断面図である。
【図4】本発明の一例を示す根菜収穫機の側面図である。
【符号の説明】
9 挟持搬送装置
17 肩揃え装置
21 回転ブラシ
22 泥落し装置
23 回転体
24 前方泥落し装置
25 根切断装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、大蒜、玉葱、百合根或いは人参といった根菜部の底面に鬚根を有する根菜作物を収穫する根菜収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圃場に植生されたこの種の根菜作物を後傾斜の平面内で対向面が共に後方回動する左右一対のベルトからなる挟持搬送装置でその葉茎部を挟持して根菜部を地中から引き抜き、引き抜いた根菜部を吊り下げて後上方に搬送する間、搬送途中に設けられた根切断装置によって根菜部の底面に生えている鬚根(以下、根)を切断するとともに、葉茎部切断装置によって葉茎部を切断して収穫する根菜収穫機は知られている(特開2001−69833)。
【0003】
この場合、根を長く残しておくと、後の処理がやり難くなるし、又、通気性が悪くて収穫後の乾燥を阻害するから、短い長さでの切断が求められる。従って、切断刃を根菜部に近づけて作用させなければならず、このとき、根菜部を傷つけないようにしなければならない。ところが、根には泥が付着しているから、この泥を落とさなければ、正確な位置での良好な切断性は得られない。このため、根切断装置の前方には、回転体を根に作用させてこれに付着している泥をふるい落とす泥落し装置が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この泥落し装置として、搬送経路を挟んで左右一対の回転ブラシのようなものを設け、この回転ブラシで根菜部の根の両側を叩いて泥を落とすものが適用されている。しかし、根は底面一杯に繁生しており、これに付いている泥は量も多くて強固にこびり付いていることから、単に叩いただけでは泥落しが十分でない場合がある。又、泥の付着の態様にも、根の周囲に付いているものばかりではなく、多数の根の間に抱き込まれたようなものもあり、このような泥に対しては、上記のような方法では十分でないことがある。本発明は、このような課題を解決するものであり、根に対して異なった作用をさせる泥落しを行なうことで、泥落しをより完全にできるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、挟持搬送装置で圃場に植生されている根菜作物の葉茎部を挟持して根菜部を引き抜くとともに、吊り下げて後方搬送し、泥落し装置で根菜部とその底面に生えている根に付いている泥を落し、根切断装置によって根を所定長さで切断する根菜収穫機において、泥落し装置の前方に、根に下から作用して根に付いている泥を落とす作用面が搬送方向に向けて回転させられる回転体を有する前方泥落し装置を設けたことを特徴とする根菜収穫機を提供したものである。
【0006】
本発明は、上記の手段を講じたものであるから、即ち、泥落し装置の前方に前方泥落し装置を設けたものであるから、泥落しが二段階で行なわれ、より完全になる。この前方泥落し装置による泥落しは、根に下から作用して根に付いている泥を落とす作用面が搬送方向に向けて回転させられる回転体によるものであるから、回転体で根を擦り上げて泥を落すとことになる。この場合において、請求項2に記載の、回転体が搬送方向前後に複数設けられる手段、及び請求項3に記載の、回転体の周速が、挟持搬送装置の搬送速度よりも早く設定されている手段によると、この擦り上げがより強力になるとともに、根の搬送遅れを是正することにもなる。
【0007】
一方、泥落し装置が、請求項4に記載した、搬送経路に沿って設けられる根の両側に作用する左右一対の回転ブラシを有するものであれば、これによる泥落しと前方泥落し装置とによる泥落しの形態が違ったものになり、泥落し効果が高くなる。更に、請求項6に記載の、泥落し装置の前方に、搬送中の根菜部の肩に作用して根菜部を挟持搬送装置から一定高さに引き下げる肩揃え装置が設けられるものであり、前方泥落し装置が肩揃え装置の下方に設けられるものであれば、肩揃え装置によって根菜部の上昇が規制されているときに泥落しが行なわれるから、根菜部が上方に逃げず、確実な泥落しができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図4は本発明の一例を示す根菜収穫機の側面図であるが、この根菜収穫機(以下、収穫機という)は、クローラ形の走行装置1を有して自走機能を有する自走車体(機体)2で構成されている。大蒜等の根菜作物3は、畝に条植えされていることは上述したが、この収穫機は、まず、根菜作物3の葉茎部3aを挟持して根菜部3bごと引き抜き、これをその吊り下げ姿勢を保ったままで後上方に搬送する間、根菜部3bの底面に生えている根3cと葉茎部3aを切断し、残った根菜部3bを収穫するものであり、これを機体2が畝に沿う方向に走行しながら行なうものである。
【0009】
それには、後傾斜の垂直面内でタイン4を後方回動させる分葉装置5で収穫する葉茎部3aと収穫しない葉茎部3aとを分け、後傾斜の平面内で後方回動するタイン6からなる掻込装置7で収穫する葉茎部3aのみを後方に掻き込む。掻込装置7で掻き込まれた葉茎部3aは、その後方に設けられている後傾斜の平面内で対向面によって葉茎部3aを挟持しながら共に後方回動する一対のベルト8からなる挟持搬送装置9で挟持されて根菜部3bを地中から引き抜く。このとき、挟持搬送装置9の始端下部には、サブソイラ10が土中に差し込まれて根菜部3bの周りの土を緩める振動装置11が設けられており、これにより、ベルト8の挟持力をあまり強くしなくても、引抜きが可能になる。
【0010】
引き抜かれた根菜部3bは、葉茎部3aと一緒に挟持搬送装置9によって後上方へと搬送されて行くが、このときの根菜作物3は、挟持搬送装置9によってほぼ垂直に吊り下げられた姿勢となっている。尚、葉茎部3aの挟持位置は、挟持搬送装置9の始端高さによることになり、この高さは適宜変更できる必要がある。そこで、この挟持搬送装置9と後述する肩揃え装置、根切断装置、葉茎部切断装置等を一つの後部セット12に構成しておき、この後部セット12を機体2に設けられる支点軸13の回りに上下に回動して調整するようにしている。
【0011】
後部セット12の設定高さ、即ち、挟持搬送装置9の始端高さは、機体2の前部に設けられて畝底を走行するゲージホイル14の高さを調整することで行なう。挟持搬送装置9の中程には、図4で反時計方向に回転させられる二つのローラ15、16を有する肩揃え装置17が設けられており、ローラ15、16が搬送中の根菜部3bの肩を押えてこれを所定高さに押し下げる。尚、本例では、この肩揃え装置17の前方に、複数の回転可能なローラ18‥を有する前方肩揃え装置19も設けられており、肩揃え装置17に至る前の根菜部3bの肩を押えてこれを所定高さにする。この他、前方肩揃え装置19の前方には、葉茎部3a及び根菜部3bをそのローラ18‥に誘導する左右一対のガイド棒20も設けられている。
【0012】
肩揃え装置17の後下方には、挟持搬送装置9のベルト8に略平行に設置されて回転する左右一対の回転ブラシ21を有する泥落し装置22が設けられており、肩揃えされた根菜部3bや根3cに作用してこれに付いた泥を落とす。更に、本発明では、泥落し装置22の前方、肩揃え装置17の下方に、図4で時計方向に回転させられる回転ブラシ23を有する前方泥落し装置24も設けられており、泥落し装置22に至る前の根菜部3bの底面や根3cに作用してこれに付いている泥を前以って落とす。
【0013】
本例の後部セット12には、この他に、根切断装置25、根切断装置25への誘導装置26、葉茎部切断装置27、排葉装置28等が設けられている。このうち、根切断装置25は、略水平面内で交差して回転する二つのカッター29を主体とするものであり、泥落し装置22で泥を落とされた根3cを切断する。誘導装置26は、根切断装置25の前上方に存在して略水平面内で対向面が共に後方回動する二つのベルト30を主体とするものであり、ベルト30で葉茎部3aを挟んで上下の位置決めをして後方移送させ、根切断装置25のカッター29に誘導する。このとき、誘導装置26のベルト30は、根3cが切断される根菜部3bの直上の葉茎部3aを保持しており、この切断を確実なものにする。
【0014】
葉茎部切断装置27は、根切断装置25の後上方に在って略水平面内で交差して回転する二つのカッター31を主体とするものであり、根切断装置25で根3cを切断された根菜部3bの葉茎部3aを所定長さに切断する。排葉装置28は、葉茎部切断装置27の上方に設けられて略水平面内で対向面が共に後方回動するベルト32を主体とするものであり、葉茎部3aの比較的上方を挟持して葉茎部切断装置27からその後方へ移送する。尚、切断された葉茎部3aは、圃場に放出される。
【0015】
このようにして圃場に植生された根菜作物3は、収穫される過程で根3cと葉茎部3aがそれぞれ所定長さに切断されて根菜部3bを主体とするものに整姿され、且つ、根菜部3bや根3cに付着した泥も落とされた状態で収穫されることになる。そして、このように整姿された項細部3bは、機体2後部に搭載されたコンテナ33に落下されて収容される。尚、以上のようにして収穫された根菜部3bは、所定の水分含量になるまで乾燥され、再度、根3cと葉茎部3aを調製されて出荷される。
【0016】
次に、上記した肩揃え装置17について補足すると、図1はこれらの拡大側面図、図2は平面図、図3は図1のAーA断面図であるが、肩揃え装置17は、機体2に固定される取付軸34に回転可能に嵌着されて前後に延出する取付けアーム35、36で保持される前後二つのローラ15、16からなるものである。この場合、各ローラ15、16は、強制回転させられるものであり、その構成を本例では、挟持搬送装置9のベルト8の反対向面側の下面に押当されて駆動される駆動ローラ37、38から上記のローラ15、16を相手側に延出する構成をとっている。
【0017】
この構成によると、ベルト8の対向面は共に後方へ向かうから、反対向面は逆に前方に向かうことになり、この下面に押当された駆動ローラ37、38及びローラ15、16は図1で反時計方向に回転することになる。従って、根菜部3bに対する押当面(作用面)となる下側外周面は、根菜部3bを後方へ押しやって搬送を補完する作用を果たす。このときのローラ15、16の周速は、挟持搬送装置9のベルト8の移動速度とほぼ等しく設定されており、根菜部3bの肩を押えるときも、その吊り下げ姿勢を変えないようにしている。
【0018】
以上のセットは左右一対設けられており、ローラ15、16は、搬送経路39を挟んで所定の間隔で対称に並設される。この場合、二つの駆動ローラ37、38は、前後でその径が違っており(後方のローラ38の方が大きい、但し、ローラ15、16は同じものにして共用化している)、ローラ15、16の下側外周面のベルト8からの長さは後方のローラ16の方が前方のローラ15よりも長くなっている。
【0019】
従って、ベルト8で挟持されて後方移送される葉茎部3aは、その移動に伴って、まず、前方のローラ15の外周が根菜部3bの両肩に当たってこれを所定量押し下げる。次いで、後方のローラ16の外周が根菜部3bの両肩に当たってこれを更に所定量押し下げる。このように、根菜部3bを所定量押し下げることで(大きさや地下深さの異なるすべての根菜部3bにこのことができるように、ベルト8による挟持位置と根菜部3bまでの長さは、この長さよりも短く設定してある)、高さ揃えを行なうのであり、これにおいて、二度に亘って押し下げるから、一回当たりの押し下げ量も小さくて足り、作用力も小さいし、押し下げも確実になり、高さ揃えが正確になる。
【0020】
これが可能になるには、挟持搬送装置9のベルト8から葉茎部3aがずり下がらなければならないが、ベルト8は弾性材で、しかも、適度な挟持力で葉茎部3aを弾性挟持しているから、このずり下がりを可能にする。更に、各ローラ15、16は、以上の作用をするときに根菜部3bの肩に付いている泥も落とすから、泥落しも兼ねることになる。特に、大蒜等の根菜部3bは完全に地中に埋まっているから、これを強制的に引き抜くと、その肩には多量の泥が付着している。従って、この泥を落としておくことは、その後の根3cや葉茎部3aの切断を良好に行なうためには、非常に重要である。そして、このときのローラ15、16は、その外周が根菜部3bの両肩に当たるから、これを傷付けないように、ゴムや樹脂の軟質部材で構成されている。
【0021】
以上により、後方のローラ16から出た根菜部3bは、ベルト8からの吊下長さが一定、即ち、高さが揃えられた状態となり、後続する根切断装置25等に送られる。この設定された高さは、ローラ15、16の径やその取付位置で設定するが、根菜部3bの大きさ等は、品種、時期、地域等で異なっているから、本例では、取付軸34自体の機体2に対する取付位置を上下、左右に調整できるようにしてこれに対処している。
【0022】
更に、泥落し装置22について説明すると、この泥落し装置22は、挟持搬送装置9のベルト8の下方位置に、搬送経路39を挟んでベルト8と平行に左右一対のブラシ軸40を配置し、このブラシ軸40にナイロン毛等を植毛した回転ブラシ21を装着したものである。尚、回転ブラシ21については、弾性変形が可能な円筒体状をしておればよく、例えば、スポンジ等のローラであってもよい。この場合、ブラシ軸40を前後に二本、中間軸41で接続し(これを軸受42で受けて機体2に止めてブラシ軸40の保持機構としている)、回転ブラシ21を相当長い範囲で設けて十分な泥落しを図っている。
【0023】
加えて、本例では、ブラシ軸40の前方にホイル軸43を接続し、このホイル軸43に突起部44aと凹陥部44bとで星形を形成するスターホイル44を複数枚(本例では3枚)装着している。この場合、ホイル軸43とブラシ軸40とはユニバーサルジョイント45で接続し、ホイル軸43に対してブラシ軸40の角度を変更できるようにしている。
【0024】
スターホイル44、回転ブラシ21共に、搬送面内で縦回転して根菜部3bの根3cに作用するものであるが、この場合において、スターホイル44は、その外周が根菜部3bの底面すれすれに作用するように、一方、回転ブラシ21は、上記したユニバーサルジョイント45によって後方ほど根菜部3bを取り込む範囲が拡大するように(後方ほど持ち上げて)設定されている。即ち、回転ブラシ21は、側面視で根菜部3bの移動軌跡46に対して後方ほど重複範囲が大きくなるようにしている。徐々に広い範囲で泥落しができるようにするためであり、この重複範囲は、ブラシ軸40の角度を変更することで調整できる。
【0025】
又、スターホイル44は、一方の突起部44aが搬送経路39を越えて他方の凹陥部44bに突入する径、芯間距離、位相で配されており、両方の突起部44aで確実に根3c全体を叩くようになっている。更に、回転ブラシ21は、互いに相手形の回転半径内に入り込む径、芯間距離に設定されており、両者で根3cを挟み込んですり潰すようになっている。加えて、両者の回転方向は、根3cを上から下にすごくように設定されており、これによって、特に、回転ブラシ21ですり潰された根3cは細く絞られることになり、後続する切断に都合の良いように整えられている。これらのことから、スターホイル44や回転ブラシ21は、ゴムや軟質樹脂といった根菜部3bを傷付けない素材で構成されている。
【0026】
スターホイル44や回転ブラシ21に以上の作用をさせるには、これらは共に強制回転させられる必要があるが、本例における駆動構成は、後部セット12の高さを変えてもその位置は不変である支点軸13の動力をプーリ・ベルト機構47でホイル軸43の前方に設けられる中間駆動軸48まで導き、中間駆動軸48とホイル軸43との間にベベルギア機構49を設けてこれでホイル軸43に伝えている。
【0027】
更に、前方泥落し装置24について説明すると、この前方泥落し装置24は、肩揃え装置17の下方、即ち、通過する根菜部3bの下方に、作用面(上面)が図1で時計方向に回転させられる回転体23を有するものであり、本例では、この回転体23が前後二個設けられているものを示している。具体的には、回転体取付軸50、50で二個の回転体23、23を支え、中間駆動軸48で駆動されるプーリ51からプーリ・ベルト機構52で後方の回転体取付軸50に導き、更に、プーリ・ベルト機構53で前方の回転体取付50に導いている。尚、本例の回転体23、23は同一径であるが、異なる径のものであってもよい。
【0028】
これら回転体23、23は、挟持搬送装置9のベルト8と平行に、且つ、その外周面が根菜部3bの底面に直近する位置に設定されており、これが回転することによって、根3cが後方へ擦り上げられ、泥が落とされる。ところで、以上の回転体23、23は、回転作用させることで根3cに付いている泥が落とせる、例えば、ブラシやスターホイル等で構成されている。この点で、回転体23、23は、完全な円筒体である必要はなく、多角形体のようなものであってもよい。但し、仮に、根菜部3bに当たったとしても、これを傷つけない樹脂やゴムといった軟質部材で構成されるのが好ましい。
【0029】
前方泥落し装置24が肩揃え装置17の下方に設けられていることにより、肩揃え装置17によって根菜部3bの肩を押えているときに泥落しが行なわれるから、根菜部3bが上方に逃げず、確実な泥落しができる。尚、回転体23、23の周速は、挟持搬送装置9のベルト8の移動速度よりも若干早めに設定されるのが好ましく、こうすると、挟持搬送装置9のベルト8から最遠点にある根菜部3bの移動遅れを是正して姿勢を矯正する作用も期待できる。
【0030】
【発明の効果】
以上、本発明は、泥落し装置の前方に、前方泥落し装置を設けたものであるから、泥落しが二段階で行なわれ、より完全になる。この場合における泥落しは、根に下から作用して根に付いている泥を落とす作用面が搬送方向に向けて回転させられる回転体によるものであるから、回転体で根を擦り上げて泥を落すとことになり、泥落し装置による回転ブラシで根の両側を叩いて泥を落とすのと異なった態様で行なわれ、泥落し効果がより完全に行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す前方泥落し装置の要部側面図である。
【図2】本発明の一例を示す前方泥落し装置の要部平面図である。
【図3】本発明の一例を示す図1のAーA断面図である。
【図4】本発明の一例を示す根菜収穫機の側面図である。
【符号の説明】
9 挟持搬送装置
17 肩揃え装置
21 回転ブラシ
22 泥落し装置
23 回転体
24 前方泥落し装置
25 根切断装置
Claims (6)
- 挟持搬送装置で圃場に植生されている根菜作物の葉茎部を挟持して根菜部を引き抜くとともに、吊り下げて後方搬送し、泥落し装置で根菜部とその底面に生えている根に付いている泥を落し、根切断装置によって根を所定長さで切断する根菜収穫機において、泥落し装置の前方に、根に下から作用して根に付いている泥を落とす作用面が搬送方向に向けて回転させられる回転体を有する前方泥落し装置を設けたことを特徴とする根菜収穫機。
- 回転体が搬送方向前後に複数設けられるものである請求項1の根菜収穫機。
- 回転体の周速が、挟持搬送装置の搬送速度よりも早く設定されている請求項1又は2の根菜収穫機。
- 泥落し装置が、搬送経路に沿って設けられて根の両側に作用する左右一対の回転ブラシを有するもので構成される請求項1〜3いずれかの根菜収穫機。
- 回転体が樹脂、ゴムといった根菜部を傷付けない軟質部材からなるブラシ又はスターホイルである請求項1〜4いずれかの根菜収穫機。
- 泥落し装置の前方に、搬送中の根菜部の肩に作用して根菜部を挟持搬送装置から一定高さに引き下げる肩揃え装置が設けられるものであり、前方泥落し装置が肩揃え装置の下方に設けられるものである請求項1〜5いずれかの根菜収穫機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225614A JP3836763B2 (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | 根菜収穫機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225614A JP3836763B2 (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | 根菜収穫機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004065028A JP2004065028A (ja) | 2004-03-04 |
JP3836763B2 true JP3836763B2 (ja) | 2006-10-25 |
Family
ID=32013197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002225614A Expired - Fee Related JP3836763B2 (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | 根菜収穫機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3836763B2 (ja) |
-
2002
- 2002-08-02 JP JP2002225614A patent/JP3836763B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004065028A (ja) | 2004-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018014901A (ja) | 野菜収穫機 | |
JP2008048642A (ja) | 地下茎作物の収穫装置 | |
JP4934581B2 (ja) | 葉菜収穫機 | |
JP2009045010A (ja) | 地下茎作物等の収穫機 | |
JP3836764B2 (ja) | 根菜収穫機の泥落し装置 | |
JP4795710B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JP2002171813A (ja) | ねぎ収穫機における整列搬送装置 | |
JP3836763B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JP2018014900A (ja) | 野菜収穫機 | |
JP3847232B2 (ja) | 根菜収穫機の根切断装置 | |
JP2000157024A (ja) | 作業機 | |
JP6578535B2 (ja) | 鱗茎野菜収穫機 | |
JP2004329004A (ja) | 農産物収穫機における土落とし装置 | |
JP2002360028A (ja) | 野菜収穫機 | |
JPH11220918A (ja) | ねぎ収穫機 | |
JP4116403B2 (ja) | 根菜作物収穫機 | |
JP4418393B2 (ja) | 根菜収穫機の根切断部 | |
JP2004073060A (ja) | 根菜収穫機の根切断装置 | |
JP6688028B2 (ja) | 地下茎作物収穫機の茎葉引起し装置 | |
JP4628522B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JP2001103826A (ja) | 豆類引抜収穫機 | |
JP3647617B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JPH0799817A (ja) | 人参の収穫機 | |
JP2000004627A (ja) | 泥土除去装置付き根菜収穫機 | |
JP4539931B2 (ja) | 野菜収穫機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050603 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060614 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060711 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060727 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |