JP3836711B2 - 蒸気減温装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、飽和温度以上のいわゆる過熱温度蒸気を、所定の温度例えば飽和温度まで減温することのできる蒸気減温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蒸気減温装置としては例えば特開昭62−141407号公報に示されているものが用いられていた。これは、過熱蒸気配管に圧力調節弁と圧力検出器と蒸気流量検出器と温度検出器、及び、過熱蒸気中へ供給する水流量検出器をそれぞれ取り付けて、過熱蒸気の圧力を検出して圧力調節弁を調節すると共に、過熱蒸気の流量と温度を検出して水流量検出器から所定量の水を過熱蒸気中へ供給することによって、過熱蒸気を飽和温度の蒸気へ減温することができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の蒸気減温装置では、圧力調節弁と、圧力や流量や温度等の各種検出器及び検出器に対応した調節器が必要となり、減温装置が高価で複雑な物となってしまう問題があった。
【0004】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、各種の検出器や調節弁を用いることなく、過熱温度蒸気を所定温度の蒸気へ減温することのできる安価でシンプルな蒸気減温装置を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた本発明の手段は、過熱蒸気に冷却流体を供給して、当該過熱蒸気を所定温度状態の蒸気へ減温するものにおいて、液体を溜め置く第1の液体溜容器を配置して、当該第1の液体溜容器の液体入口を過熱蒸気の流下する蒸気通路と連通路で連通し、当該第1の液体溜容器の液体出口を第2の液体溜容器と連通路で連通して、当該第2の液体溜容器を第1の液体溜容器の下方にほぼ一体に形成し、当該第2の液体溜容器の液体出口に接続通路を介して過熱蒸気の流下する蒸気通路と接続すると共に、第1の液体溜容器と第2の液体溜容器に高圧流体源と連通する高圧流体連通路を連通して、第1の液体溜容器と高圧流体連通路の間に、第1の液体溜容器内への高圧流体の流入と遮断を切り換える切換弁を取り付けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
切換弁によって第1の液体溜容器内への高圧流体が遮断されている時に、蒸気通路中の液体が連通路と液体入口とを介して第1の液体溜容器内へ流入する。第1の液体溜容器内へ流入して溜まった液体は、切換弁によって高圧流体が第1の液体溜容器へ流入されると連通路と液体出口とを介して第2の液体溜容器内へ流入する。更に、第2の液体溜容器内へ流入した液体は、高圧流体の流体圧力によって、液体出口と接続通路を介して蒸気通路へ供給されて過熱蒸気を減温する。
【0007】
【実施例】
図1において、過熱蒸気の流下する蒸気通路としての蒸気管1と、第1の液体溜容器2と第2の液体溜容器3、及び、第2の液体溜容器3から蒸気管1中に冷却液体を供給する接続通路4とで蒸気減温装置を構成する。
【0008】
蒸気管1にバルブ5と自動調節弁6と気液の混合分離器7を順次取り付けて、管路8から所定温度に減温された蒸気を、図示しない蒸気使用装置へ供給する。自動調節弁6は管路8から供給する蒸気の量又は圧力又は温度を調節するものであり、気液の混合分離器7は、蒸気管1中の過熱蒸気と接続通路4から供給される冷却液体を混合して更に分離し、管路8へ液体が分離され所定温度まで減温された蒸気だけを供給する。
【0009】
蒸気管1を分岐して高圧流体連通路9を連通する。高圧流体連通路9にバルブ10を介して第1の液体溜容器2の高圧流体入口11と接続すると共に、バルブ12を介して第2の液体溜容器3の上部側方と接続する。
【0010】
第1の液体溜容器2の液体入口13に、逆止弁14と液体通路15を介して、気液の混合分離器7の下端部と接続する。混合分離器7の下端部には蒸気トラップ16と逆止弁17を接続する。蒸気トラップ16は、気液の混合分離器7で分離された蒸気の凝縮水としての復水や冷却液体だけを流下させ、蒸気は流下させることがない自動弁の一種である。逆止弁17と14は、蒸気トラップ16から液体入口13側への流体の通過を許容し、反対側への流体の通過は許容しないものである。
【0011】
第1の液体溜容器2の上部の高圧流体入口11の側方に、高圧流体出口18を設けて大気連通管19を接続する。第1の液体溜容器2の液体入口13の下方には液体出口20を設けて、第2の液体溜容器3と連通路21で連通する。連通路21には逆止弁22を取り付ける。逆止弁22は、液体出口20から第2の液体溜容器3側への流体の通過を許容し、反対側への通過は許容しないものである。
【0012】
第1の液体溜容器2は従来公知なものであり、例えば、特開平10−61885号公報に記載されている。具体的に第1の液体溜容器2の作動を説明すると、第1の液体溜容器2は、液体入口13から流入してきた復水等の液体が内部に溜まってその液位が上昇すると内部の図示しないフロートを上昇させ、所定位置に達するとスナップ移動して、高圧流体入口11に取り付けた圧送弁を開弁すると共に、高圧流体出口18に取り付けた排気弁を閉弁して、高圧流体連通路9から高圧の蒸気を第1の液体溜容器2内部に供給し、溜まっていた液体を液体出口20から逆止弁22と連通路21を介して第2の液体溜容器3へ流下させるものである。
【0013】
第1の液体溜容器2内の液体が第2の液体溜容器3へ流下するに連れて、内部の図示しないフロートが降下して、所定の液位まで低下するとスナップ移動して、高圧流体入口11の圧送弁を閉弁すると共に、高圧流体出口18の排気弁が開弁して、第1の液体溜容器2内の高圧蒸気が大気連通管19から外部に排出され、再度、液体通路15から復水等の液体が第1の液体溜容器2内へ流入してくるものである。
【0014】
本実施例においては、高圧流体入口11に取り付けた圧送弁と高圧流体出口18に取り付けた排気弁とで、第1の液体溜容器2内への高圧流体の流入と遮断を切り換える切換弁を構成する。
【0015】
液体通路15の2つの逆止弁14,17の間に、冷却液体補給管23を接続する。冷却液体補給管23には自動弁24を取り付ける。冷却液体例えば冷却水が不足した場合に、自動弁24から補給することができるものである。
【0016】
連通路21によって第1の液体溜容器2と連通した第2の液体溜容器3は、密閉状のタンクで形成して、第1の液体溜容器2の下方にほぼ一体に配置し、その上部側方に高圧流体連通路9を接続する。容器3の側部には、容器3内の液位を検出する液位センサ25を取り付ける。容器3の下部には接続通路4を接続する。
【0017】
接続通路4には、自動弁26を介した余剰液体排出管27を接続すると共に、インライン式の熱交換器28を取り付ける。この熱交換器28は、エゼクタ29と加熱又は冷却流体供給管30、及び、流体供給管30に取り付けた自動調節弁31と逆止弁32とで構成する。接続通路4の蒸気管1側に、接続通路4内の液体温度を検出する温度センサ33を取り付ける。温度センサ33と自動調節弁31を図示しない温度コントローラを介して電気接続する。
【0018】
温度センサ33で検出した冷却液体温度に応じて、自動調節弁31の弁開度を調節することによって、加熱又は冷却流体供給管30から、所定量の加熱又は冷却流体を接続通路4内の液体に供給して、蒸気管1内に供給する冷却液体温度を任意にコントロールすることができる。接続通路4から蒸気管1内へ冷却液体を供給する場合、図示はしていないが接続通路4の蒸気管1内端部に、冷却液体を噴射するためのノズルを取り付けることが好ましい。
【0019】
第2の液体溜容器3に取り付けた液位センサ25は、図示しないコントローラを介して自動弁24,26と電気接続する。液位センサ25の検出液位によって、自動弁24を開弁して冷却液体を補給したり、あるいは、自動弁26を開弁して余剰冷却液体を系外へ排除するものである。
【0020】
蒸気管1内を初期立ち上げ時に蒸気が通過すると冷却されて蒸気は復水となり、気液の混合分離器7と蒸気トラップ16と逆止弁17,14を通って第1の液体溜容器2内へ流入する。容器2内の液位が所定高さに達すると、高圧流体入口11に取り付けた圧送弁が開弁し、高圧流体出口18に取り付けた排気弁が閉弁することによって、高圧流体連通路9から高圧蒸気が容器2内へ供給され、第2の液体溜容器3内と同圧になることにより、容器2内の液体は容器3内へ水頭差によって自然流下する。
【0021】
第2の液体溜容器3内は絶えず高圧流体通路9と連通しており、従って、容器3内の液体はその高圧流体の圧力によって接続通路4から蒸気管1内へ圧送され、蒸気管1内を流下する過熱蒸気中に注入される。蒸気管1内へ注入された冷却液体は、気液の混合分離器7で過熱蒸気と混合して過熱蒸気の温度を低下させる。この場合、低下させる過熱蒸気の温度は、接続通路4から供給する冷却液体の量とか温度を調節することによって適宜制御することができる。
【0022】
気液の混合分離器7で過熱蒸気と混合した残余の冷却液体は、この混合分離器7で気液分離され、下端部の蒸気トラップ16から第1の液体溜容器2内へ流下する。一方、液体が分離され所定温度まで減温された蒸気は、混合分離器7から管路8を通って蒸気使用箇所へと供給される。
【0023】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、第1の液体溜容器と第2の液体溜容器とを介して連続的に冷却液体を蒸気管へ供給することによって、蒸気管内の過熱蒸気を任意の蒸気温度まで減温することができ、圧力や流量等の各種検出器や、調節弁、あるいは、冷却液体を供給するためのポンプ手段等を用いることなく、安価でシンプルな蒸気減温装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸気減温装置の実施例を示す構成図。
【符号の説明】
1 蒸気管
2 第1の液体溜容器
3 第2の液体溜容器
4 接続通路
7 気液の混合分離器
9 高圧流体連通路
11 高圧流体入口
13 液体入口
15 液体通路
18 高圧流体出口
19 大気連通管
20 液体出口
21 連通路
23 冷却液体補給管
25 液位センサ
28 熱交換器
33 温度センサ
Claims (1)
- 過熱蒸気に冷却流体を供給して、当該過熱蒸気を所定温度状態の蒸気へ減温するものにおいて、液体を溜め置く第1の液体溜容器を配置して、当該第1の液体溜容器の液体入口を過熱蒸気の流下する蒸気通路と連通路で連通し、当該第1の液体溜容器の液体出口を第2の液体溜容器と連通路で連通して、当該第2の液体溜容器を第1の液体溜容器の下方にほぼ一体に形成し、当該第2の液体溜容器の液体出口に接続通路を介して過熱蒸気の流下する蒸気通路と接続すると共に、第1の液体溜容器と第2の液体溜容器に高圧流体源と連通する高圧流体連通路を連通して、第1の液体溜容器と高圧流体連通路の間に、第1の液体溜容器内への高圧流体の流入と遮断を切り換える切換弁を取り付けたことを特徴とする蒸気減温装置。
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