JPH1018394A - 真空式下水道の水路橋及び注水方法 - Google Patents

真空式下水道の水路橋及び注水方法

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JPH1018394A
JPH1018394A JP17655596A JP17655596A JPH1018394A JP H1018394 A JPH1018394 A JP H1018394A JP 17655596 A JP17655596 A JP 17655596A JP 17655596 A JP17655596 A JP 17655596A JP H1018394 A JPH1018394 A JP H1018394A
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JP
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tank
pipe
water
vacuum
siphon
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JP17655596A
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English (en)
Inventor
Junichi Yamanaka
潤一 山中
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 河川等の障害物を通り抜ける際の揚程による
真空度の低下を防止する水路橋内への注水を容易かつ迅
速に行えるようにする。 【解決手段】 河川1の一側に設けられた上流側真空下
水管2が流入タンク7に接続され、他側に設けられた下
流側真空下水管3が流出タンク8に接続されている。こ
れらのタンク7、8を、河川1の上側をまたぐサイホン
管4A、通気管5で接続する。サイホン管4Aの最高位
部に注入管10及び注入弁11を介して注入用タンク1
2を接続する。注入用タンク12の頂部に空気流出用の
逃気弁16を設ける。注入用タンク12内にレベル計1
7によって規定水位まで水を溜める。弁14,16を閉
じ、弁11を開くことにより、タンク12内の水をサイ
ホン管4A内に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空式下水道の水路
橋及びその起動方法(サイホン流を形成する方法)に係
り、特に、汚水発生源から真空ステーションまでの真空
下水管路が障害物を挟んで上流側と下流側とに分断さ
れ、これらがサイホン管と通気管とで接続されている真
空式下水道の水路橋と該水路橋への注水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】真空式汚水収集システムは、下水管内を
真空(完全な真空ではなく、減圧状態を指称する。)に
し、大気との圧力差を利用して汚水を収集するシステム
である。第2図にこの真空式下水道システムの構成例を
示す。家庭や工場等の衛生設備から排出される排水は流
入管31により真空弁ユニット(中継ユニット)32に
流入する。排水は、更に、この真空弁ユニット32から
真空下水管33を経て真空ステーション34へ送られ、
その後、圧送ポンプ35から圧送管36を経て下水処理
施設へ送られる。
【0003】この真空ステーション34では、汚水循環
ポンプ37により受槽38内の汚水をエジェクタ39に
供給するか真空ポンプ(図示略)により真空下水管33
を真空引きし、汚水を真空ステーション34に集めてい
る。真空弁ユニット32は、汚水源と真空ステーション
34とを中継するためのものであり、流入管31から汚
水が流入する槽体40と、該槽体40内の汚水を吸入し
て真空下水管33に送るための吸入管41と、該吸入管
41に設けられた真空弁42と、該真空弁42を作動さ
せるコントローラ43等を備えている。この真空弁42
は、真空下水管33内の負圧を駆動動力源とするもので
ある。図中、44はエアパイプ、45は点検口、50は
リフトである。真空下水管は通常複数個の真空弁ユニッ
トが接続されている。
【0004】ところで、真空式汚水収集システムにおい
て、その搬送可能範囲(下水収集流域)は、真空下水管
の末端での真空度が1000mmAq以上の負圧に保た
れる範囲である。従って、搬送可能範囲は、真空下水管
路内に、真空度を低下させる要因がない系であれば、真
空ステーションで発生された真空度H0 から、上記末端
の必要な負圧1000〜2500mmAqを差し引いた
値に比例する数値として求められる。
【0005】このような真空式汚水収集システムにおい
て、真空下水管路に登り勾配がある場合、その勾配にお
ける揚程は、真空ステーションで発生した真空度を消費
し、真空度の低下要因となり、搬送可能範囲を狭める原
因となる。例えば、第3、4図に示す如く、障害物(例
えば河川)のある地形において、この河川などの障害物
をくぐるように、又はまたぐように真空下水管33を埋
設した場合、AB間の揚程はH1 又はH2 である。この
揚程H1 又はH2 により、真空ステーションの真空度H
0 はその分低減され(H0 −(H1 又はH2 ))、この
場合の搬送可能範囲は、H0 −(H1 又はH2 )から、
前記末端に必要な負圧1000〜2500mmAqを差
し引いた値に比例する値となる。このため、この場合の
搬送可能範囲は平坦な障害物のない地形の場合の搬送可
能範囲よりも大幅に狭くなる。
【0006】このようなことから、汚水発生源から真空
ステーションまでの真空下水管路に障害物が形成される
場合において、該障害物の揚程による真空度の低下を防
止し、汚水搬送可能範囲の拡大を図る技術の開発が望ま
れている。
【0007】そこで、本出願人は、障害物の揚程による
真空度の低下を防止することができる真空式下水道を特
開平5−202556号にて提案した。
【0008】同号の真空式下水道の水路橋は、障害物の
一側に設けられた上流側真空下水管と、障害物の他側に
設けられた下流側真空下水管と、を接続する真空式下水
道の水路橋であって、該上流側真空下水管が接続された
流入タンク又はトラップと、該下流側真空下水管が接続
された流出タンク又はトラップと、前記障害物の上側を
またいで前記流出タンク又はトラップと流入タンク又は
トラップとを接続するサイホン管と、前記障害物の上側
をまたぎ前記上流側真空下水管と下流側真空下水管とを
接続する通気管と、を備えてなり、前記流出タンク又は
トラップに接続された下流側真空下水管の先端と、前記
流入タンク又はトラップに接続された上流側真空下水管
の末端とは、前記サイホン管の水封を維持するために、
各タンク又はトラップにおいてそれぞれ該サイホン管の
末端よりも上方に位置していることを特徴とする。
【0009】第5図は同号の真空式下水道の水路橋の一
例を示す断面図である。障害物(この場合は河川)1を
横切るようにして真空式下水道が設けられている。上流
側真空下水管2は流入タンク7に接続され、下流側真空
下水管3は流出タンク8に接続されている。
【0010】この流入タンク7と流出タンク8とは河川
1の上側をまたぐサイホン管4で連通されている。上流
側真空下水管2は下流側真空下水管3よりもHA (図示
なし。)なる高さだけ高位に配設されているが、このH
A はサイホン管4内を下水が上流側真空下水管2から下
流側真空下水管3に向って流れるのに必要な小さな水頭
に相当する。
【0011】下流側真空下水管3の下流側は真空ステー
ション(図示略)に接続され、その管内を減圧可能とし
ている。下流側真空下水管3と上流側真空下水管2と
は、河川1をまたぐ通気管5によって連通され、これに
よって上流側真空下水管2内をも減圧しうるようになっ
ている。
【0012】この通気管5に開閉弁6が設けられてい
る。また、サイホン管4の最上部と通気管5とは自動空
気抜弁9で接続されており、サイホン管4内に空気が溜
らないように構成されている。
【0013】サイホン管4内の水封を維持するために、
サイホン管4の両端は、流入タンク7及び流出タンク8
内においてそれぞれ上流側真空下水管2及び下流側真空
下水管3のタンク接続部よりも下方に位置されている。
【0014】このように構成された真空式下水道の水路
橋において、上流側真空下水管2内を流れてきた汚水
は、流入タンク7内に流入し、該タンク7内の水位を上
昇させる。そうすると、該タンク7内の汚水はサイホン
管4をサイホンの原理に従って通り抜け流出タンク8に
流れ込む。上流側真空下水管2内の空気は、流入タンク
7で気液分離され、通気管5を通って流出タンク8へと
流れる。流出タンク8では再び気液が混合され、空気と
汚水は該下流側真空下水管3内をさらに下流に向って流
れる。
【0015】このように、この真空式下水道の水路橋に
おいては、河川1などの障害物があっても、汚水はこれ
をサイホンの原理に従ってまたいで通り抜けるので、こ
の障害物をまたぐのに揚程は不要となり、損失水頭はき
わめて小さくなる。従って、真空ステーションで発生さ
れた負圧が障害物以外の箇所での揚程に有効に利用され
る。従って、ひとつの真空ステーションで収集しうる流
域面積を著しく拡張できる。
【0016】ところで、このようなサイホン管を起動さ
せるに際しては、該サイホン管内を満水又はほぼ満水と
する必要がある。
【0017】第5図の真空式下水道の水路橋において
は、開閉弁6を閉じ、流入タンク7内の水をサイホン管
4に吸い込むことにより該サイホン管4内を満水として
いるが、この場合、起動に際しての真空度の消費が大き
いという短所がある。
【0018】ところで、川、溜池などから水を堤防を越
えて汲み出すためのサイホン管において、該サイホン管
内に注水して起動させる装置が特公昭62−36160
号公報に記載されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】特公昭62−3616
0号公報のサイホン管への注水装置は、川、溜池等から
それよりも低位の水路へ水を取り出すものであり、真空
式下水道の水路橋への適用は企図されていない。また、
同号の装置では、サイホン管の流出部にバルブを設け、
サイホン管内へ注水された水の流出を防ぐ必要がある。
【0020】本発明は、特公昭62−36160号公報
のものを注水機構を真空式下水道の水路橋に応用してサ
イホン管内への注水を容易にすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の真空式下水道の
水路橋は、障害物の一側に設けられた上流側真空下水管
と障害物の他側に設けられた下流側真空下水管とを接続
する真空式下水道の水路橋であって、該上流側真空下水
管が接続された流入タンク又はトラップと、該下流側真
空下水管が接続された流出タンク又はトラップと、前記
障害物の上側をまたいで前記流出タンク又はトラップと
流入タンク又はトラップとを接続するサイホン管と、前
記障害物の上側をまたぎ前記上流側真空下水管と下流側
真空下水管とを接続する通気管と、を備えてなり、前記
流出タンク又はトラップに接続された下流側真空下水管
の先端と、前記流入タンク又はトラップに接続された上
流側真空下水管の末端とは、前記サイホン管の水封を維
持するために、各タンク又はトラップにおいてそれぞれ
該サイホン管の末端よりも上方に位置している真空式下
水道の水路橋において、該サイホン管内へ水を注入する
ための注入用タンクと、該注入用タンク内部と該サイホ
ン管内部との連通及び遮断を行う注入弁と、を設置して
なり、該注入用タンクは、該サイホン管のみに連通した
状態において該サイホン管内へ水を流出させうるもので
あることを特徴とするものである。
【0022】本発明は、基本的には、特開平5−202
556号の真空式下水道の水路橋において、上記注入用
タンク、注入弁からなる注水機構を設けたものである。
【0023】この注水機構の注入タンク内の水は、サイ
ホン管内の空気と入れ替わるようにしてサイホン管内に
注入され、これによってサイホン管内が満水ほぼ満水と
なり、水路橋が起動される。また、稼働中の水路橋内に
空気が溜ってきたときに、この空気を注入用タンク内の
水と入れ替え、水路橋内を満水にすることができる。
【0024】この注水機構においては、注入用タンクか
らの水の受入れ口は該サイホン管の最高位の箇所に配置
されており、且つ該受入れ口から該サイホン管の両端に
向ってそれぞれ下り勾配となっていることが好ましい。
また、サイホン管の途中箇所に該サイホン管の最高位部
が設けられ、この最高位部を挟んで該サイホン管の上流
側及び下流側のそれぞれに前記注入用タンクからの水の
受入れ口が設けられているのも好ましい。このようにす
ることにより、注入用タンクからの水が上流側及び下流
側の双方に流れ、サイホン管内が確実に満水又はほぼ満
水となる。
【0025】本発明では、この注入弁を真空下水道から
の負圧によって作動される負圧作動式とすることによ
り、モータ等の起動装置を省略することが可能となる。
【0026】本発明では、注入用タンクの頂部が弁を介
して大気又は通気管に連通しているのが好ましい。
【0027】本発明の注水方法では、注入弁を開いて前
記注入用タンクから前記サイホン管内へ水を注入してい
るときには該注入用タンク内への水の給水を停止する。
【0028】この場合、注入弁を開弁する前に前記通気
管を閉鎖し、前記上流側の流入タンク又はトラップ内か
ら水を前記サイホン管の内部に吸い上げるのが好まし
い。このようにすると、吸い上げた水の量だけ注入水量
を減少させることができる。
【0029】このようにサイホン管に水を吸い上げる場
合、上流側の流入タンク又はトラップに大気圧を導入す
ることにより、サイホン管内への水の吸入量を増大させ
ることができる。
【0030】サイホン管の内部に水を吸い上げるに際
し、該流入タンク又はトラップの水位が所定以上となる
ように水を補給するのが好ましい。
【0031】本発明の注水方法では、注入用タンクの水
位を検知し、注入弁を開いてサイホン管に注水すること
により注入用タンク内の水位が所定の下限レベルに達し
たときに注入弁を閉じ、該注入用タンク内に所定の上限
レベルまで注水し、この際に該注入用タンク内の空気を
該注入用タンク外へ排出するのが好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0033】第1図において、第5図と同様に、障害物
(この場合は河川)1を横切るようにして真空式下水道
が設けられている。上流側真空下水管2は流入タンク7
に接続され、下流側真空下水管3は流出タンク8に接続
されている。
【0034】この流入タンク7と流出タンク8とは河川
1の上側をまたぐサイホン管4で連通されている。下流
側真空下水管3の下流側は真空ステーション(図示略)
に接続され、その管内を減圧可能としている。下流側真
空下水管3と上流側真空下水管2とは、河川1をまたぐ
通気管5によって連通されている。この通気管5に開閉
弁6が設けられている。
【0035】サイホン管4A内の水封を維持するため
に、サイホン管4Aの両端は、流入タンク7及び流出タ
ンク8内においてそれぞれ上流側真空下水管2及び下流
側真空下水管3のタンク接続部よりも下方に位置されて
いる。
【0036】このサイホン管4Aは、途中部分が最高位
部4hとなっており、この最高位部4hから流入タンク
7及び流出タンク8へ向って下り勾配となっている。こ
の最高位部4hに注入管10及び注入弁11を介して注
入用タンク12が接続されている。この注入用タンク1
2に給水タンク13が接続されている。この給水タンク
13への接続配管の途中に開閉弁14が設けられてい
る。給水タンク13にボールタップ15が設けられてい
る。
【0037】このボールタップ15は、給水タンク13
内の水位が規定水位以下になると開弁し、水位が規定水
位に達すると閉弁する。
【0038】注入用タンク12の頂部の小さな凸部12
aに空気抜き用の開閉式逃気弁16が設けられている。
注入用タンク12内の水位を検出するためにレベル計1
7が設けられている。
【0039】このサイホン管4Aを起動させたり、ある
いはサイホン管4A内に溜った空気を追い出したりする
ためにサイホン管4A内に注水するときには、注入弁1
1を閉じ逃気弁16を開けた状態で開閉弁14を開弁さ
せ、注入用タンク12内に水を流入させて水を溜める。
該注入用タンク12内の水位が規定の上限水位になる
と、開閉弁14が閉弁する。なお、このように注入用タ
ンク12内に水を流入させているときに、該タンク12
内の空気は逃気弁16を通って大気へ放出される。
【0040】その後、開閉弁14及び逃気弁16を閉
じ、注入弁11を開く。そうすると、注入用タンク12
内の水が注入管10からサイホン管4A内に流入し、こ
れと入れ替わりにサイホン管4A内の空気が注入管10
から注入用タンク12内に流入する。
【0041】サイホン管4A内がほぼ満水状態となった
ならば、注入弁11を閉じる。これにより、流入タンク
7から流出タンク8へサイホンによって水が流れるよう
になる。
【0042】なお、注入用タンク12内の水位が規定の
下限水位になるまで注水してもなおサイホン管4A内が
満水にならないときには、上記の手順を繰り返し行う。
【0043】この実施の形態にあっては、サイホン管4
Aの注入管10からの水の受入れ口(注入管10の接続
箇所)がサイホン管4Aの最高位部4hに配置され、該
最高位部4hからタンク7,8の双方へ向ってサイホン
管4Aが下り勾配となっているから、サイホン管4A内
の全体に注入用タンク12内の水を行き渡らせ易い。
【0044】この実施の形態では、ボールタップ15を
用いているので、給水タンク13内に確実に規定量の水
を溜めることができる。
【0045】なお、サイホン管4A内に注入管12から
水を流入させるのに先立って通気管5の開閉弁6を閉め
るようにしても良い。このように開閉弁6を閉めると、
下流側真空下水管3内の負圧によって流入タンク7内の
水がサイホン管4A内に吸い上げられる。従ってサイホ
ン管4A内を満水にするために注入用タンク12から流
入させる水量が少なくて済むようになる。なお、流入タ
ンク7あるいは流出タンク8内の水が不足するときに
は、これらのタンクに水を注入しておくのが好ましい。
この場合、流入タンク7に水位センサを設け、タンク7
内の水位が所定水位となるように自動的に水を注入する
ようにしても良い。
【0046】上記実施の形態ではサイホン管4Aの最高
位部に1本の注入管10を接続しているが、第6図のよ
うに注入管10を二股に分け、最高位部4hを挟んで流
入タンク7側及び流出タンク8側にそれぞれ注入管10
a、10bを接続しても良い。この場合、図示はしない
が、注入管10を二股に分けず、注入管10a、10b
を注入用タンク12に直結し、各注入管10a、10b
にそれぞれ注入弁11を設けても良い。
【0047】本発明では、サイホン管4A内の空気と注
入用タンク12内の水との入れ替わりを迅速化するため
に、第7図の如くサイホン管4Aから立ち上がる空気流
通管17の上端を注入用タンク12内の上部に開放させ
ても良い。この空気流通管17には開閉弁18を設けて
おく。
【0048】本発明では、第7図の如く負圧作動式の注
入弁11Aを用いても良い。この負圧作動式の注入弁1
1Aは、通気管5内の負圧を負圧導入弁20を介して負
圧アクチュエータ21内のヘッドエンド側に導入し、弁
体22を弁シート23から離反させることにより開弁す
る。アクチュエータ21への負圧導入を停止すると、バ
ネ24の付勢力によって弁体22が弁シート23に着座
し、閉弁する。
【0049】上記実施の形態ではタンク7、8を採用し
ているが、本発明では、第8図の如く、タンクの代りに
トラップ7A、8Aを採用しても良い。また、第8図の
如く逃気弁16を通気管5につないでも良い。
【0050】上記実施の形態では開閉式の逃気弁16を
用いているが、逆止弁であっても良い。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の真空式下水
道の水路橋及び該水路橋への注水方法によれば、サイホ
ン管の起動をきわめて迅速かつ容易に行うことができ
る。
【0052】また、稼働中の水路橋内から溜った空気を
容易に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空式下水道の水路橋の実施の形態を
示す断面図である。
【図2】真空式汚水収集システムを示す断面図である。
【図3】従来の真空式下水道の水路橋を示す断面図であ
る。
【図4】従来の真空式下水道の水路橋を示す断面図であ
る。
【図5】従来例に係る水路橋を示す断面図である。
【図6】別の実施の形態に係る水路橋の要部構成図であ
る。
【図7】さらに別の実施の形態に係る水路橋の要部構成
図である。
【図8】異なる実施の形態に係る水路橋の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 河川 2 上流側真空下水管 3 下流側真空下水管 4,4A サイホン管 5 通気管 7 流入タンク 8 流出タンク 10 注入管 11,11A 注入弁 12 注入用タンク 13 給水タンク 14 開閉弁 15 ボールタップ 16 逃気弁 17 レベル計 21 負圧アクチュエータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 障害物の一側に設けられた上流側真空下
    水管と障害物の他側に設けられた下流側真空下水管とを
    接続する真空式下水道の水路橋であって、 該上流側真空下水管が接続された流入タンク又はトラッ
    プと、 該下流側真空下水管が接続された流出タンク又はトラッ
    プと、 前記障害物の上側をまたいで前記流出タンク又はトラッ
    プと流入タンク又はトラップとを接続するサイホン管
    と、 前記障害物の上側をまたぎ前記上流側真空下水管と下流
    側真空下水管とを接続する通気管と、を備えてなり、 前記流出タンク又はトラップに接続された下流側真空下
    水管の先端と、前記流入タンク又はトラップに接続され
    た上流側真空下水管の末端とは、前記サイホン管の水封
    を維持するために、各タンク又はトラップにおいてそれ
    ぞれ該サイホン管の末端よりも上方に位置している真空
    式下水道の水路橋において、 該サイホン管内へ水を注入するための注入用タンクと、 該注入用タンク内部と該サイホン管内部との連通及び遮
    断を行う注入弁と、を設置してなり、該注入用タンク
    は、該サイホン管のみに連通した状態において該サイホ
    ン管内へ水を流出させうるものであることを特徴とする
    真空式下水道の水路橋。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記サイホン管にお
    ける前記注入用タンクからの水の受入れ口は該サイホン
    管の最高位の箇所に配置されており、且つ該受入れ口か
    ら該サイホン管の両端に向ってそれぞれ下り勾配となっ
    ていることを特徴とする真空式下水道の水路橋。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記サイホン管の長
    手方向の途中箇所に該サイホン管の最高位部が設けら
    れ、この最高位部を挟んで該サイホン管の長手方向の両
    側にそれぞれ前記注入用タンクからの水の受入れ口が設
    けられていることを特徴とする真空式下水道の水路橋。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記注入弁は導入される負圧によって作動される負
    圧作動式の弁であり、該負圧作動式注入弁の負圧導入ポ
    ートが前記真空下水管又は通気管に対し負圧伝達可能に
    接続されていることを特徴とする真空式下水道の水路
    橋。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、前記注入用タンクは、その頂部が弁を開して大気又
    は前記通気管に連通していることを特徴とする真空式下
    水道の水路橋。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項の真空
    式下水道の水路橋のサイホン管内に注入用タンクから水
    を供給する方法であって、前記注入弁を開いて前記注入
    用タンクから前記サイホン管内へ水を注入しているとき
    には該注入用タンク内への水の給水を停止することを特
    徴とする真空式下水道の水路橋への注水方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記注入弁を開弁す
    る前に前記通気管を閉鎖し、前記上流側の流入タンク又
    はトラップ内から水を前記サイホン管の内部に吸い上げ
    ることを特徴とする真空式下水道の水路橋への注水方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記通気管を閉鎖し
    た後、前記上流側の流入タンク又はトラップに大気圧を
    導入することを特徴とする真空式下水道の水路橋への注
    水方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、前記上流側の
    流入タンク又はトラップから前記サイホン管の内部に水
    を吸い上げるに際し、該流入タンク又はトラップの水位
    が所定以上となるように水を補給することを特徴とする
    真空式下水道の水路橋への注水方法。
  10. 【請求項10】 請求項6において、前記注入用タンク
    の水位を検知し、注入弁を開いてサイホン管に注水する
    ことにより注入用タンク内の水位が所定の下限レベルに
    達したときに注入弁を閉じ、該注入用タンク内に所定の
    上限レベルまで注水し、この際に該注入用タンク内の空
    気を該注入用タンク外へ排出することを特徴とする真空
    式下水道の水路橋への注水方法。
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