JP2679508B2 - 真空弁ユニット - Google Patents

真空弁ユニット

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JP2679508B2
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潤一 山中
淳一 藤本
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株式会社イナックス
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空式下水道システムの
真空弁ユニット(中継ユニット)に関する。
【0002】
【従来の技術】真空式下水道は、下水管内を真空(完全
な真空ではなく、減圧状態を指称する。)にし、大気と
の圧力差を利用して下水道管内の汚水を収集するシステ
ムである。
【0003】第5図にこの真空式下水道システムの構成
例を示す。家庭や工場等の衛生設備から排出される排水
は流入管8により真空弁ユニット(中継ユニット)10
に流入する。この真空弁ユニット10からは真空下水管
14を経て真空ステーション16へ送られ、圧送ポンプ
18から圧送管20を経て下水処理施設へ送られる。
【0004】この真空ステーション16では汚水循環ポ
ンプ22により受槽24内の汚水をエジェクタ26に供
給し、これにより真空下水管14を真空引きし、汚水を
真空ステーション16に集めている。
【0005】真空弁ユニット10は、汚水源と真空ステ
ーション16とを中継するためのものであり、流入管8
から汚水が流入する槽体28と、該槽体28内の汚水を
吸入して真空下水管14に送るための吸入管30と、該
吸入管30に設けられた真空弁32と、該真空弁32と
真空下水管14とを接続する接続管40と、該接続管4
0の途中に設けられたボールバルブ42と、該真空弁3
2を作動させるコントローラ34及び圧力伝達管36等
を備えている。この真空弁32は、真空下水管14内の
負圧を駆動動力源とするものである。
【0006】第6〜8図はこの真空弁ユニット10の詳
細及び作動の説明図である。第6図の如く、槽体28内
に汚水が流入すると、槽体28内の水位が次第に上昇す
る。そして、この水位上昇に伴って圧力伝達管36内に
閉じ込められた空気圧が上昇し、この空気圧が閾値を超
えるとコントローラ34に設けられているダイヤフラム
アクチベータが開弁され、真空下水管14内の負圧が真
空チューブ31を介して真空弁32に伝達され、真空弁
32が開弁される。これにより、第7図の如く、槽体2
8内の汚水は吸入管30から真空下水管14に吸い出さ
れる。
【0007】槽体28内の汚水が十分に送り出され、第
8図の如く槽体28内の水位が圧力伝達管36の下端よ
りも低くなると、該圧力伝達管36内の圧が下がり、真
空弁32が閉弁する。
【0008】なお、汚水が吸入管30から吸い出される
ときに、第7図の如くエアパイプ38から空気が取り込
まれ、気液混相流となって汚水が真空下水管14内に吸
い込まれる。
【0009】第5図に示す如く、この気泡は、真空下水
管14の適所に設けられている上り勾配のエアリフト部
分14aにて汚水をエアリフトする。真空下水管14の
うちエアリフト部14a、14a同志の間の管路は、若
干の下り勾配となっており、汚水は重力によって自然に
流れ、真空は全く消費されない。このように、自然流下
とエアリフト作用とを併せることにより、長距離であっ
ても汚水が安定して送られる。
【0010】真空式汚水収集システムは、このように真
空弁ユニットとエアリフト部とを配設したものであるか
ら、管路の施工において自然流下式下水道のような全管
路に亘って連続した下り勾配となった下水管を必要とし
ないものであり、つぎのような特徴を有する。
【0011】管路の敷設深度が浅いことから、管きょ
工事費が大幅に削減できる。
【0012】地下水位が高い、岩盤があり掘削が困難
である、等の理由により下水道の敷設が困難であった地
域での下水道施工を可能にする。
【0013】曲がりくねった路地等への施工も容易で
ある。
【0014】また、真空による気液混相の強制的な間
欠高速収集であることにより、管路の閉塞の心配がな
く、小口径での配管が可能である。
【0015】なお、第6〜8図ではダイヤフラムアクチ
ベータを有するコントローラ34が用いられているが、
第9図の如く、ロッド40に沿ってフロート42を浮動
させ、これによりコントローラとしての水位検出器44
を作動させるように構成したものも用いられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の真空弁ユニ
ットにおいては、真空弁32や吸入管30に万一閉塞が
生じると、槽体28内が満水になり、それよりも上流側
からの汚水の収集ができなくなるという問題があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の真空弁ユニット
は、汚水の流入管及び真空下水管が接続される槽体と、
該槽体内の下部から汚水を吸引して前記真空下水管に導
くための吸引管と、該吸引管と真空下水管との連通を断
続させる真空弁と、前記槽体内の水位が上限水位に達す
ると該真空弁を開弁させ、下限水位に達すると、該真空
弁を閉弁させる真空弁制御器とを備えた真空弁ユニット
において、該真空弁と並列に該真空弁よりも小容量の第
2の真空弁を設けると共に、前記槽体内の水位が前記上
限水位よりも高位の警戒水位以上になったときに前記第
2の真空弁を開弁させる第2の真空弁制御器を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0018】
【作用】本発明の真空弁ユニットにおいては、大小2基
の真空弁が併設されており、通常時にあっては一方の大
容量の真空弁(第1の真空弁)のみを作動させる。この
第1の真空弁に故障が生じたり、閉塞が生じたりした場
合には第2の真空弁を作動させる。これにより、槽体内
の水を真空下水管に排出できる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は実施例に係る真空弁ユニット10Aの縦断
面図(第3図のI−I線断面図)、第2図は第1図のII
−II線断面図、第3図は実施例に係る真空弁ユニットの
平面図である。
【0020】本実施例では、前記吸入管30、真空弁
(第1の真空弁)32、接続管40と並列に第2の吸入
管50、第2の真空弁52、第2の接続管54が設けら
れている。この第2の接続管54には第2のボールバル
ブ56が設けられている。この第2の真空弁52はフロ
ートスイッチ58及び制御器60によって開閉制御され
る。
【0021】その他の構成は第6〜8図と同様であり、
同一符号は同一部分を示す。
【0022】本実施例において、吸入管30、第1の真
空弁32、接続管40に閉塞や故障がない場合、汚水が
上限水位200になると第1の真空弁32が開弁され、
汚水レベルが下限水位100に低下した後、該第1の真
空弁32が閉弁される。このときの作動は前記第6〜8
図と同一である。
【0023】この吸入管30、第1の真空弁32、接続
管40に閉塞が生じたり、第1の真空弁32に故障が生
じ、これによって槽体28内の水位が警戒水位300に
まで達すると、第2の真空弁52が開弁され、これによ
って槽体28内の汚水が真空下水管14に送られる。な
お、本実施例では、この第2の真空弁52の作動と共に
警報装置が作動される。
【0024】本実施例では、このように、吸入管30、
第1の真空弁32、接続管40等に閉塞などが生じて
も、第2の真空弁52を用いて真空弁ユニットの作動を
継続させることができる。
【0025】この第2の真空弁52は、第1の真空弁3
2よりも小容量のものであり、コスト安であると共に、
設置スペースも小さくて足りる。なお、この第2の真空
弁52は、いわば非常用のものであり、通常時は作動さ
れないものであるから、このように小容量のもので足り
る。
【0026】上記実施例では第2の真空弁52のほかに
吸入管50、接続管54を設けているが、本発明では、
第4図の管路構成図の通り、単に第2の真空弁52を第
1の真空弁32に並設したり(同(a)図)、吸入管5
0、30と真空弁32、52とを並設したり(同(b)
図)、あるいは同(c)図の如く真空弁32、52と接
続管40、54を並設しても良い。
【0027】本発明は第9図の構成の真空弁ユニットに
ついても同様に適用できることは明らかである。
【0028】上記実施例では第1の真空弁32をコント
ローラ34で制御し、第2の真空弁52を制御器60で
制御しているが、2個の真空弁32、52を1個の制御
装置で制御しても良い。
【0029】
【発明の効果】以上の通り、本発明の真空弁ユニットに
よると、第1の真空弁等に故障や閉塞などが生じても、
第2の真空弁によって、真空弁ユニット内を満水に到ら
しめることなく該真空弁ユニットの運転を継続できる。
この第2の真空弁は、第1の真空弁よりも小型、安価で
あり、設置スペースが小さくて済むと共に、従来装置と
比較したときの装置構成コストの増大も小幅で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は本発明の実施例に係る真空弁ユニット
の縦断面図である。
【図2】第2図は第1図のII−II線に沿う断面図であ
る。
【図3】第3図は真空弁ユニットの平面図である。
【図4】第4図は別の実施例を示す管路構成図である。
【図5】第5図は真空式下水道のシステム図である。
【図6】第6図は従来の真空弁ユニットの作動説明図で
ある。
【図7】第7図は従来の真空弁ユニットの作動説明図で
ある。
【図8】第8図は従来の真空弁ユニットの作動説明図で
ある。
【図9】第9図は別の従来の真空弁ユニットの断面図で
ある。
【符号の説明】
8 流入管 10,10A 真空弁ユニット 14 真空下水管 28 槽体 30 吸入管 32 第1の真空弁 40 接続管 50 第2の吸入管 52 第2の真空弁 54 第2の接続管 58 フロートスイッチ 60 制御器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水の流入管及び真空下水管が接続され
    る槽体と、該槽体内の下部から汚水を吸引して前記真空
    下水管に導くための吸引管と、該吸引管と真空下水管と
    の連通を断続させる真空弁と、 前記槽体内の水位が上限水位に達すると該真空弁を開弁
    させ、下限水位に達すると、該真空弁を閉弁させる真空
    弁制御器とを備えた真空弁ユニットにおいて、 該真空弁と並列に該真空弁よりも小容量の第2の真空弁
    を設けると共に、 前記槽体内の水位が前記上限水位よりも高位の警戒水位
    以上になったときに前記第2の真空弁を開弁させる第2
    の真空弁制御器を設けたことを特徴とする真空弁ユニッ
    ト。
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JP2014198973A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 積水化学工業株式会社 多弁式真空弁ユニット及び真空式下水システム

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