JP2002194807A - 真空式下水道 - Google Patents

真空式下水道

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JP2002194807A
JP2002194807A JP2000395420A JP2000395420A JP2002194807A JP 2002194807 A JP2002194807 A JP 2002194807A JP 2000395420 A JP2000395420 A JP 2000395420A JP 2000395420 A JP2000395420 A JP 2000395420A JP 2002194807 A JP2002194807 A JP 2002194807A
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sewage
pipe
water
sewer
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JP2000395420A
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English (en)
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Tomoyoshi Honda
智祥 本田
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イニシャルコストやメンテナンスコストを著
しく低減することができる真空式下水道を提供する。 【解決手段】 汚水は、流入管31により真空弁ユニッ
ト32に流入する。真空弁ユニット32から汚水が真空
下水管33に吸い出される。各真空下水管33は集水ユ
ニット10に接続されており、この集水ユニット10内
に汚水が所定以上溜ると、汚水は下水接続管21を介し
て幹線汚水管22へ排出され、処理場23へ送られる。
幹線汚水管22に対して真空通気管25が併設されてお
り、この真空通気管25と各集水ユニット10とが通気
接続管24を介して連通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空式下水道に係
り、特に、各汚水源から集めた汚水の送水方式を改良し
た真空式下水道に関する。
【0002】
【従来の技術】真空式下水道システムは、下水管内を真
空(完全な真空ではなく、減圧状態を指称する。)に
し、大気との圧力差を利用して汚水を収集するシステム
である。
【0003】第5,6図にこの真空式下水道システムの
構成例を示す。なお、第5図はシステム全体図、第6図
は汚水源から真空ステーションまでの構成図である。
【0004】家庭や工場等の衛生設備から排出される汚
水は、流入管31により真空弁ユニット(中継ユニッ
ト)32に流入する。汚水は、更に、この真空弁ユニッ
ト32から真空下水管33を経て真空ステーション34
へ送られ、その後、圧送ポンプ35から圧送管36を経
て自然流下方式、圧送方式等の幹線汚水管50へ送ら
れ、該幹線汚水管50から下水処理場60へ送られる。
【0005】第6図の通り、この真空ステーション34
では、汚水循環ポンプ37により受槽38内の汚水をエ
ジェクタ39に供給し、これにより真空下水管33を真
空引きし、汚水を真空ステーション34に集めている。
なお、エジェクタ39の代りに真空ポンプを用いること
も多い。
【0006】真空弁ユニット32は、汚水源と真空ステ
ーション34とを中継するためのものであり、流入管3
1から汚水が流入する槽体40と、該槽体40内の汚水
を吸入して真空下水管33に送るための吸入管41と、
該吸入管41に設けられた真空弁42と、該真空弁42
を作動させるコントローラ(管制弁)43と、エアパイ
プ44等を備えている。この真空弁42は、真空下水管
33内の負圧を駆動動力源とする負圧アクチュエータを
備えている。第6図中、45は点検口、46はリフトで
ある。
【0007】エアパイプ44は、下端が開放し上端が閉
止したものである。槽体40内の水位が上昇してくる
と、該エアパイプ44内に閉じ込められた空気圧が上昇
してくる。そして、この空気圧が所定圧以上になるとコ
ントローラ43が開弁し、真空下水管33内の負圧が真
空弁42の負圧アクチュエータに伝達され、該真空弁4
2が開弁する。これにより、槽体40内に溜っていた汚
水が真空下水管33に吸い出される。槽体40内の水位
がエアパイプ44の下端よりも低くなるまで槽体40か
ら汚水が吸い出されると、コントローラ43が閉弁し、
真空弁42が閉弁する。
【0008】真空下水管33は、下り勾配の自然流下部
分とリフト46とを組み合わせたものであり、汚水は該
リフト46で揚水された後自然流下部分を自然流下し、
これを繰り返して真空ステーション34に到達する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第5図の通り、従来の
真空式下水道にあっては、1群の真空弁ユニット32が
接続された真空ステーション34が多数設置されてい
る。この真空ステーション34は、エジェクタ、ポンプ
や真空ポンプ等の真空発生用機器を備えており、コスト
高であると共に各ステーションについて定期点検を実施
する必要があり、メンテナンスコストも嵩む。
【0010】本発明は、このようなイニシャルコストや
メンテナンスコストを著しく低減することができる真空
式下水道を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の真空式下水道
は、汚水源からの汚水を真空弁ユニットから幹線汚水管
へ排出する真空式下水道において、複数個の真空弁ユニ
ットからの汚水を1個の集水ユニットに集め、該集水ユ
ニットから幹線汚水管へ排出するようにした真空式下水
道であって、該集水ユニットは、汚水を貯留する集水タ
ンクと、該集水タンク内の水位が所定以上になった場合
に汚水を幹線汚水管へ排出するように作動するバルブ又
はポンプとを備えている。
【0012】請求項1の真空式下水道は、真空源に連通
した真空通気管が前記幹線汚水管と併設され、該真空通
気管を介して前記集水タンクに常時負圧が伝達されてい
ることを特徴とするものである。
【0013】請求項2の真空式下水道は、該幹線汚水管
が真空源に連通しており、該幹線汚水管を介して前記集
水タンクに常時負圧が伝達されていることを特徴とする
ものである。
【0014】かかる真空式下水道にあっては、従来の真
空ステーションの代りに集水ユニットを用いており、真
空源は幹線汚水管にのみ接続設置されれば足りる。この
集水ユニットは、真空発生源を有しないものであるた
め、イニシャルコスト及びメンテナンスコストが安い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。第1図は実施の形態に係る真空式下
水道の全体システム図、第2図は集水ユニットの断面図
である。
【0016】前記第5図と同様に、家庭や工場、学校等
から排出される汚水は、流入管31により真空弁ユニッ
ト32に流入し、該真空弁ユニット32内に汚水が所定
以上溜まると、該真空弁ユニット32から汚水が真空下
水管33に吸い出される。
【0017】この実施の形態にあっては、各真空下水管
33は集水ユニット10に接続されており、この集水ユ
ニット10内に汚水が所定以上溜ると、汚水は下水接続
管21を介して幹線汚水管22へ排出され、処理場23
へ送られる。
【0018】この幹線汚水管22に対して真空通気管2
5が併設されており、この真空通気管25と各集水ユニ
ット10とが通気接続管24を介して連通されている。
真空通気管25の末端は真空ポンプ場26に接続されて
おり、真空圧が各集水ユニット10に伝達される。
【0019】第2図の通り、この集水ユニット10は、
マンホール9内に設置された集水タンク11と、該集水
タンク11内の水位を検知するレベルセンサ(又はレベ
ルスイッチ)12と、該集水タンク11の下部の排出口
に接続された汚水バルブ13とを有する。前記真空下水
管33は該集水タンク11の中程の高さに接続されてお
り、通気接続管24は集水タンク11の上部に接続され
ている。集水タンク11の頂部には点検口14が設けら
れている。
【0020】なお、この実施の形態にあっては、真空通
気管25と幹線汚水管22とが真空伝達管27によって
連通されており、幹線汚水管22内にも真空圧を伝達さ
せている。なお、この真空伝達管27と、幹線汚水管2
2の継手部分及び真空通気管の継手部分とを一体化させ
た継手ユニットを用いてもよい。
【0021】真空下水管33から汚水が流入し、集水タ
ンク11内の水位が所定の上限水位になると、レベルセ
ンサ(又はレベルスイッチ)12からの信号により汚水
バルブ13が開弁する。
【0022】第2図の実施の形態では、幹線汚水管22
は集水ユニット10よりも低レベルに配設されており、
バルブ13が開くことによりタンク11内の汚水が幹線
汚水管22に流出する。タンク11内の水位が所定の下
限水位になると、汚水バルブ13が閉弁する。
【0023】幹線汚水管22は、自然流下式となってお
り、汚水は処理場23まで自然流下する。
【0024】この集水ユニット10は、真空発生装置を
付帯しないので、従来の真空式下水道に設置されている
真空ステーション34に比べて構成がきわめて簡単であ
り、イニシャルコスト及びメンテナンスコストがいずれ
もきわめて安い。また、真空ポンプ場26も1箇所に設
置すれば足りるので、その建設コスト及びメンテナンス
コストも安い。
【0025】なお、この実施の形態では幹線汚水管22
を自然流下式としたが、圧送式としてもよい。
【0026】第2図では幹線汚水管22のレベルが集水
ユニット10よりも低いので、集水タンク11内の汚水
を自然流下により幹線汚水管22へ排出させるようにし
ているが、幹線汚水管22のレベルが高いときには、ポ
ンプによって集水タンク11内の汚水を幹線汚水管22
へ排出するようにしてもよい。なお、通気接続管24を
閉じ、真空圧によって吸引してもよい。
【0027】第3図はそのような構成の一例を示すもの
であり、集水タンク11内の底部に水中ポンプ15が設
置され、この水中ポンプ15の吐出汚水が下水接続管2
1を介して幹線汚水管22へ排出される。このポンプ1
5は、タンク11内の水位が所定の上限に達すると作動
し、所定の下限に達すると停止するようにレベルセンサ
(又はレベルスイッチ)12によって制御される。
【0028】この第3図の集水ユニット10Aを採用し
た場合も、従来に比べてイニシャルコスト及びメンテナ
ンスコストが著しく安価なものとなる。
【0029】上記実施の形態では幹線汚水管22と真空
通気管25とを併設しているが、第4図の真空式下水道
のように、幹線汚水管22Aに真空ポンプ場26を接続
してもよい。この場合、幹線汚水管22Aの断面(管軸
方向と直交方向の断面)の下部を汚水が流れ、上部が真
空の通路となる。第4図のその他の構成は第1図と同一
であり、同一符号は同一部分を示す。
【0030】この第4図の真空式下水道も、イニシャル
コスト及びメンテナンスコストがいずれも従来例に比べ
て著しく安価である。
【0031】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、イニシャ
ルコスト及びメンテナンスコストがいずれも従来例に比
べて著しく安価な真空式下水道が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る真空式下水道の全体システム
図である。
【図2】集水ユニットの断面図である。
【図3】別の集水ユニットの断面図である。
【図4】別の実施の形態に係る真空式下水道の構成図で
ある。
【図5】従来例に係る真空式下水道の構成図である。
【図6】図5の要部構成図である。
【符号の説明】
10,10A 集水ユニット 11 集水タンク 13 汚水バルブ 21 下水接続管 22,22A 幹線汚水管 23 処理場 24 通気接続管 25 真空通気管 26 真空ポンプ場 27 真空伝達管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水源からの汚水を真空弁ユニットから
    幹線汚水管へ排出する真空式下水道において、 複数個の真空弁ユニットからの汚水を1個の集水ユニッ
    トに集め、該集水ユニットから幹線汚水管へ排出するよ
    うにした真空式下水道であって、 該集水ユニットは、汚水を貯留する集水タンクと、該集
    水タンク内の水位が所定以上になった場合に汚水を幹線
    汚水管へ排出するように作動するバルブ又はポンプとを
    備えており、 真空源に連通した真空通気管が前記幹線汚水管と併設さ
    れ、該真空通気管を介して前記集水タンクに常時負圧が
    伝達されていることを特徴とする真空式下水道。
  2. 【請求項2】 汚水源からの汚水を真空弁ユニットから
    幹線汚水管へ排出する真空式下水道において、 複数個の真空弁ユニットからの汚水を1個の集水ユニッ
    トに集め、該集水ユニットから幹線汚水管へ排出するよ
    うにした真空式下水道であって、 該集水ユニットは、汚水を貯留する集水タンクと、該集
    水タンク内の水位が所定以上になった場合に汚水を幹線
    汚水管へ排出するように作動するバルブ又はポンプとを
    備えており、 該幹線汚水管が真空源に連通しており、該幹線汚水管を
    介して前記集水タンクに常時負圧が伝達されていること
    を特徴とする真空式下水道。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239353A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Kubota Ci Kk 真空汲み取り管路および点検用真空ます
JP2009114855A (ja) * 2009-03-05 2009-05-28 Sekisui Chem Co Ltd 真空ステーション
WO2023226901A1 (zh) * 2022-05-21 2023-11-30 上海在田环境科技有限公司 负压污水中继站、收集系统及其控制方法

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