JP2651789B2 - 汚水流入防止機構付ブリーザ管 - Google Patents

汚水流入防止機構付ブリーザ管

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JP2651789B2
JP2651789B2 JP25904993A JP25904993A JP2651789B2 JP 2651789 B2 JP2651789 B2 JP 2651789B2 JP 25904993 A JP25904993 A JP 25904993A JP 25904993 A JP25904993 A JP 25904993A JP 2651789 B2 JP2651789 B2 JP 2651789B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブリーザ管に係り、特に
生活排水等の汚水を真空により輸送する真空式下水道シ
ステムに好適に用いられる汚水流入防止機構付ブリーザ
管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自然流下式下水道では管渠の整備
が割高になる傾向があるため、近年、真空式下水道シス
テムが注目され始めている。真空式下水道は真空弁付き
汚水ます、真空下水道管及び真空ポンプ場の三つの部分
で構成されている。
【0003】家庭から排出される汚水は、自然流下で真
空弁付き汚水ますに集められ、汚水ますの液位が上昇す
ると真空弁の制御機構がこれを検知して弁が開き、汚水
ますに溜まった汚水は真空下水管に吸い込まれる。真空
弁は汚水を吸い終っても一定時間開き続け、この間に空
気が吸い込まれる。管内の汚水は膨張する空気に押され
混相流となって真空ポンプ場に運ばれる。汚水は集水タ
ンクにある程度溜まると汚水ポンプで下水処理場又は公
共下水幹線に送り出される。
【0004】図4は従来の汚水ます20を示し、汚水ま
す20内には吸込管21が設置されている。吸込管21
の下端は汚水ます20内に開口しており、吸込管21は
真空弁22を介して真空下水管23に接続されている。
また、汚水ます20内にはセンサ管24が設置され、こ
のセンサ管24は真空弁の制御装置に接続されており、
汚水ます20内の水位を検知して真空弁22を作動させ
るようになっている。なお、符号26は汚水流入管であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記真空弁22は大気
と真空との差圧によって作動するため、大気を汚水ます
20の外部から真空弁22に導入しなければならない。
そのため、図4に示すように、汚水ます20より地上に
突出するブリーザ管25が設置されている。このブリー
ザ管25は、地上に突出して設置されるとともに地上に
開口して設けられているため、設置場所の確保が難かし
いとともにいたずら等の人為的な原因により故障するこ
とがあるという問題点があった。
【0006】一方、ブリーザ管を汚水ます内に開口した
場合には、汚水ます内の水位が異常上昇したときに真空
弁及びその制御装置内に汚水が流入し、真空弁が作動不
能になるという問題点があった。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、ブリーザ管を地上に設置する必要がなく、又、汚水
ます内の水位が異常上昇しても真空弁及びその制御装置
内に汚水が流入することがない汚水流入防止機構付ブリ
ーザ管を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の汚水流入防止機構付ブリーザ管は、汚水
ます内に設置される真空弁に大気を導入するためのブリ
ーザ管において、該ブリーザ管を汚水ます内に開口させ
るとともに、該汚水ます内の液位が異常上昇したときに
汚水ます内の液位により生成される圧力により前記ブリ
ーザ管を閉止する閉止弁を設けたことを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、真空弁
に大気を導入するためのブリーザ管を汚水ます内に開口
させたため、ブリーザ管を地上に突出して設置する必要
がない。また汚水ます内の液位が異常に上昇しても、汚
水ますの液位により生成される圧力によりブリーザ管を
閉止することができるため、真空弁及びその制御装置内
に汚水が流入することを防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る汚水流入防止機構付ブリ
ーザ管の一実施例を図1及び図2を参照して説明する。
図1は本発明の汚水流入防止機構付ブリーザ管を具備し
た汚水ますの全体構成を示す図であり、図1において、
符号1は汚水ますであり、汚水ます1には汚水流入管2
が接続されており、家庭から排出される汚水は自然流下
で汚水ます1に集められるようになっている。
【0011】また、汚水ます1内には吸込管3が設置さ
れており、この吸込管3は真空弁4を介して真空下水管
5に接続されている。汚水ます1内にはセンサ管6が設
置されており、センサ管6の出力部は真空弁4の制御装
置に接続されている。
【0012】前記真空弁4にはブリーザ管7が接続され
ており、大気が真空弁4に供給されるようになってい
る。ブリーザ管7の大気取入口7aは汚水ます1内に開
口している。また、ブリーザ管7には汚水流入防止のた
めの閉止弁8が設置されている。
【0013】前記閉止弁8は、図2に示されるようにケ
ーシング9と、ブリーザ管7の管路を閉止するための弁
体10と、この弁体10に接続されたダイヤフラム11
と、このダイヤフラム11を下方に押圧する圧縮コイル
バネ12と、ケーシング9より下方に延長された水位検
知管13とから構成されている。
【0014】次に、前述のように構成された汚水流入防
止機構つきブリーザ管の作用を説明する。
【0015】真空弁4に取り入れられるべき空気は汚水
流入管2から汚水ます1内に供給されている。そして、
汚水ます1内の空気は大気取入口7aからブリーザ管7
を介して真空弁4に供給される。
【0016】水位検知管13は汚水ます1内の汚水が真
空弁4を開くことによって排出されたときには、下端が
大気に開放される位置、つまり残留汚水水面より上にな
るように設置されている。汚水ます1内の水位が異常に
高くなると、水位検知管13内の空気は水位によって強
く圧縮され、ダイヤフラム11をバネ12の押圧力に打
ち勝って上方に変位させ、弁体10を押し上げ、ブリー
ザ管7の管路を閉止する。即ち、汚水ます1の液位によ
り生成される圧力がダイヤフラム11に加わり、弁体1
0を作動させ、ブリーザ管7を閉止する。そのため、汚
水ます1内の水位が異常に上昇しても、汚水がブリーザ
管7から真空弁4及びその制御装置に流入することがな
い。
【0017】図3は、本発明の他の実施例を示す図であ
る。図3において、図1に示す実施例と同一の作用及び
機能を有する構成要素は同一符号を付し説明を省略す
る。
【0018】本実施例においては、真空弁4を作動させ
るためのセンサ管6が閉止弁8用の水位検知管を兼用し
ており、汚水ます1内の水位が異常に上昇するとセンサ
管6により検知され、閉止弁8を作動させる。その他の
構成は図1及び図2に示す実施例と同様である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、真
空弁に大気を導入するためのブリーザ管を汚水ます内に
開口させたため、ブリーザ管を地上に突出して設置する
必要がない。したがって、従来のようにブリーザ管の設
置場所の確保に苦労したり、いたずら等の人為的な原因
により故障する恐れがない。
【0020】また汚水ます内の液位が異常に上昇して
も、汚水ますの液位により生成される圧力によりブリー
ザ管を閉止することができるため、真空弁及びその制御
装置内に汚水が流入することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚水流入防止機構付ブリーザ管の
一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る汚水流入防止機構付ブリーザ管の
詳細構造を示す断面図である。
【図3】本発明に係る汚水流入防止機構付ブリーザ管の
他の実施例を示す断面図である。
【図4】従来のブリーザ管を具備した汚水ますの断面図
である。
【符号の説明】
1 汚水ます 2 汚水流入管 3 吸込管 4 真空弁 5 真空下水管 6 センサ管 7 ブリーザ管 8 閉止弁 9 ケーシング 10 弁体 11 ダイヤフラム 12 圧縮コイルバネ 13 水位検知管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水ます内に設置される真空弁に大気を
    導入するためのブリーザ管において、該ブリーザ管を汚
    水ます内に開口させるとともに、該汚水ます内の液位が
    異常上昇したときに汚水ます内の液位により生成される
    圧力により前記ブリーザ管を閉止する閉止弁を設けたこ
    とを特徴とする汚水流入防止機構付ブリーザ管。
JP25904993A 1993-09-22 1993-09-22 汚水流入防止機構付ブリーザ管 Expired - Lifetime JP2651789B2 (ja)

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JPH0790916A JPH0790916A (ja) 1995-04-04
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