JPH07324374A - 真空式下水道用真空弁ユニット - Google Patents
真空式下水道用真空弁ユニットInfo
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- JPH07324374A JPH07324374A JP11813694A JP11813694A JPH07324374A JP H07324374 A JPH07324374 A JP H07324374A JP 11813694 A JP11813694 A JP 11813694A JP 11813694 A JP11813694 A JP 11813694A JP H07324374 A JPH07324374 A JP H07324374A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 地上に通気管や大気連通管を立てる必要がな
く、また、設置場所を選ばず、不明水の流入を極力抑
え、悪臭の外部漏れも抑える真空式下水道システムを提
供すること。 【構成】 真空式下水道用真空弁ユニットにおいて、汚
水ます1に大気を導入可能とする通気管9が、汚水マス
1の内部に設置され、真空弁2の開作動中に開作動する
通気弁を備えてなるもの。
く、また、設置場所を選ばず、不明水の流入を極力抑
え、悪臭の外部漏れも抑える真空式下水道システムを提
供すること。 【構成】 真空式下水道用真空弁ユニットにおいて、汚
水ます1に大気を導入可能とする通気管9が、汚水マス
1の内部に設置され、真空弁2の開作動中に開作動する
通気弁を備えてなるもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空式下水道用真空弁ユ
ニットに関する。
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】真空式下水道は、図9に示す如く、真空
弁付き汚水ます1に家庭等からの汚水を流入せしめ、一
定量になった時点で真空弁2を開き、真空ステーション
3に設置されている真空ポンプ4により減圧されている
真空下水管5に汚水を吸引する。そして、この汚水を集
水タンク6まで搬送し、圧送ポンプ7により自然流下式
の下水道に圧送する。
弁付き汚水ます1に家庭等からの汚水を流入せしめ、一
定量になった時点で真空弁2を開き、真空ステーション
3に設置されている真空ポンプ4により減圧されている
真空下水管5に汚水を吸引する。そして、この汚水を集
水タンク6まで搬送し、圧送ポンプ7により自然流下式
の下水道に圧送する。
【0003】このとき、真空弁2は、汚水ます1に連通
する汚水吸込み管1Aと、上記真空下水管5との間の連
絡部を開閉するものであり、汚水ます1の汚水レベルが
一定となった時点で上記連絡部を開くように作動する。
そして、真空弁2は、(a) 汚水ます1の汚水レベルと、
(b) 真空下水管5の真空圧と、(c) 大気圧とを導入され
て作動可能とされている。
する汚水吸込み管1Aと、上記真空下水管5との間の連
絡部を開閉するものであり、汚水ます1の汚水レベルが
一定となった時点で上記連絡部を開くように作動する。
そして、真空弁2は、(a) 汚水ます1の汚水レベルと、
(b) 真空下水管5の真空圧と、(c) 大気圧とを導入され
て作動可能とされている。
【0004】そして、真空式下水道では、汚水を吸引し
た後、空気も吸込み、(又は同時に吸引特開平5-33380
号公報など)その二相流によって汚水が真空下水管5内
を移動する。このとき、いずれにせよ空気を吸込み管1
Aより吸込むことになるが、真空弁付汚水ますの内部の
空気を吸込むため、通常は図に示されたような通気管9
により外部より空気を供給するのが一般的である。通気
管9がないと、家屋等より汚水が流れてくる、汚水流入
管10内部の空気が吸込まれるため、台所や水洗トイレ
等、封水トラップが破壊し、悪臭の原因になるのであ
る。通気管9は地上に立てたものの他、家屋内部に設置
し、天井裏等から吸気するものなどが公知となってい
る。また、実公平4-39330 号公報のように、地下に配置
するものも提案されている。
た後、空気も吸込み、(又は同時に吸引特開平5-33380
号公報など)その二相流によって汚水が真空下水管5内
を移動する。このとき、いずれにせよ空気を吸込み管1
Aより吸込むことになるが、真空弁付汚水ますの内部の
空気を吸込むため、通常は図に示されたような通気管9
により外部より空気を供給するのが一般的である。通気
管9がないと、家屋等より汚水が流れてくる、汚水流入
管10内部の空気が吸込まれるため、台所や水洗トイレ
等、封水トラップが破壊し、悪臭の原因になるのであ
る。通気管9は地上に立てたものの他、家屋内部に設置
し、天井裏等から吸気するものなどが公知となってい
る。また、実公平4-39330 号公報のように、地下に配置
するものも提案されている。
【0005】また、大気連通管(ブリーザー管)8は、
ダイヤフラム式の真空弁制御部の作動に必要な空気を取
り入れるために設置するもので、真空弁制御部の構造
上、水の浸入を完全に防ぐように、通気管9と同じく、
地上に立ち上げ、その地上端開口に笠を被せた構造をと
るものが一般的である。大気連通管8は、通気管9の内
部を通すものや、通気管9と別個に配管するもの等があ
る。
ダイヤフラム式の真空弁制御部の作動に必要な空気を取
り入れるために設置するもので、真空弁制御部の構造
上、水の浸入を完全に防ぐように、通気管9と同じく、
地上に立ち上げ、その地上端開口に笠を被せた構造をと
るものが一般的である。大気連通管8は、通気管9の内
部を通すものや、通気管9と別個に配管するもの等があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、地上に
通気管9や大気連通管8を立てたものが圧倒的に多数で
ある。そのため、地域によっては景観の悪化や、設置場
所の制約による設置困難、事故やいたずらによる通気管
9の破損等の問題があった。このような路上や宅地内庭
等に立てるタイプ以外は、例えば天井裏等は、家の設計
時に真空式下水道を前提とした設計を行なわなければな
らず、公共事業としてこの方式を採用することは困難で
ある。また、実公平4-39330 号公報のものでは、大雨な
どの折りの雨水が真空弁付汚水ます1内に流れ込むこと
となるため、不明水の流入を防ぐ真空式のメリットの一
部を犠牲にすることになる。また、長時間作動がない場
合などには、通気管9を通じて悪臭が外部に漏れる虞れ
もある。
通気管9や大気連通管8を立てたものが圧倒的に多数で
ある。そのため、地域によっては景観の悪化や、設置場
所の制約による設置困難、事故やいたずらによる通気管
9の破損等の問題があった。このような路上や宅地内庭
等に立てるタイプ以外は、例えば天井裏等は、家の設計
時に真空式下水道を前提とした設計を行なわなければな
らず、公共事業としてこの方式を採用することは困難で
ある。また、実公平4-39330 号公報のものでは、大雨な
どの折りの雨水が真空弁付汚水ます1内に流れ込むこと
となるため、不明水の流入を防ぐ真空式のメリットの一
部を犠牲にすることになる。また、長時間作動がない場
合などには、通気管9を通じて悪臭が外部に漏れる虞れ
もある。
【0007】本発明は、これらの問題を解決するため
に、地上に通気管や大気連通管を立てる必要がなく、ま
た、設置場所を選ばず、不明水の流入を極力抑え、悪臭
の外部漏れも抑える真空式下水道システムの提供を目的
としている。
に、地上に通気管や大気連通管を立てる必要がなく、ま
た、設置場所を選ばず、不明水の流入を極力抑え、悪臭
の外部漏れも抑える真空式下水道システムの提供を目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、真空式下水道の汚水ますに設置され、該汚水ますに
連通する汚水吸込み管と真空源に連通する真空下水管と
の間の連絡部を開閉可能とする真空弁を備え、上記真空
弁は、汚水ますの汚水レベルと、真空下水管の真空圧
と、大気連通管が導入する大気圧とにより該真空弁を作
動せしめる制御部を有し、上記真空弁が開く汚水排出時
に、汚水ますに大気を導入可能とする通気管を備えてな
る真空式下水道用真空弁ユニットにおいて、上記通気管
は、汚水ますの内部に設置され、上端開口を汚水ますの
上部にて外部空間に臨ませるとともに、下端開口を汚水
ますの内部に臨ませ、真空弁の開作動中に開作動する通
気弁を備えてなるようにしたものである。
は、真空式下水道の汚水ますに設置され、該汚水ますに
連通する汚水吸込み管と真空源に連通する真空下水管と
の間の連絡部を開閉可能とする真空弁を備え、上記真空
弁は、汚水ますの汚水レベルと、真空下水管の真空圧
と、大気連通管が導入する大気圧とにより該真空弁を作
動せしめる制御部を有し、上記真空弁が開く汚水排出時
に、汚水ますに大気を導入可能とする通気管を備えてな
る真空式下水道用真空弁ユニットにおいて、上記通気管
は、汚水ますの内部に設置され、上端開口を汚水ますの
上部にて外部空間に臨ませるとともに、下端開口を汚水
ますの内部に臨ませ、真空弁の開作動中に開作動する通
気弁を備えてなるようにしたものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記通気弁が、汚水ますの汚
水レベルと、真空下水管の真空圧と、大気連通管が導入
する大気圧とにより該真空弁を作動せしめるコントロー
ラを有してなるようにしたものである。
載の本発明において更に、前記通気弁が、汚水ますの汚
水レベルと、真空下水管の真空圧と、大気連通管が導入
する大気圧とにより該真空弁を作動せしめるコントロー
ラを有してなるようにしたものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記通気管の通気弁よ
り下流側に連通する空気室を設け、この空気室に前記大
気連通管を連通してなるようにしたものである。
2に記載の本発明において更に、前記通気管の通気弁よ
り下流側に連通する空気室を設け、この空気室に前記大
気連通管を連通してなるようにしたものである。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項3のい
ずれかに記載の本発明において更に、前記空気室の大気
連通管連通口より下部に、前記通気管への浸入水の水位
上昇によって浮上して閉じるフロート弁を設けてなるよ
うにしたものである。
ずれかに記載の本発明において更に、前記空気室の大気
連通管連通口より下部に、前記通気管への浸入水の水位
上昇によって浮上して閉じるフロート弁を設けてなるよ
うにしたものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、下記の作
用がある。 本発明の通気管では、通気弁を設けることによる真空
弁付汚水ますとの一体化により、地上に立ち上げること
なく、また設置場所を選ばず、真空弁作動時の吸気を効
果的に行なうことができる。また、大雨などの折りに
も、雨水等は通気口から弁までの若干の透間に溜まるだ
けであり、それは弁開と同時に真空汚水ます内に流れ込
むので、一般の汚水と一緒に処理できるし、またその量
も極少で済むため、不明水の流入という点においては問
題ないレベルに抑えられるものである。また、通気管か
らの空気の吸込み時以外は弁が閉じているため、悪臭の
外部漏れも完全に抑えることができることになる。
用がある。 本発明の通気管では、通気弁を設けることによる真空
弁付汚水ますとの一体化により、地上に立ち上げること
なく、また設置場所を選ばず、真空弁作動時の吸気を効
果的に行なうことができる。また、大雨などの折りに
も、雨水等は通気口から弁までの若干の透間に溜まるだ
けであり、それは弁開と同時に真空汚水ます内に流れ込
むので、一般の汚水と一緒に処理できるし、またその量
も極少で済むため、不明水の流入という点においては問
題ないレベルに抑えられるものである。また、通気管か
らの空気の吸込み時以外は弁が閉じているため、悪臭の
外部漏れも完全に抑えることができることになる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 通気管からの空気吸込みの役割は、汚水及び空気の吸
込み時のみ、つまり、真空弁が開いている間だけであ
る。そのため、本発明の通気弁は真空弁同様、水位検知
により、コントローラが作動し、真空下水管内の真空圧
によって弁を開閉し、汚水及び空気を吸込んでいる間を
弁開状態にすることで、空気を汚水ます内に供給するも
のである。
の作用がある。 通気管からの空気吸込みの役割は、汚水及び空気の吸
込み時のみ、つまり、真空弁が開いている間だけであ
る。そのため、本発明の通気弁は真空弁同様、水位検知
により、コントローラが作動し、真空下水管内の真空圧
によって弁を開閉し、汚水及び空気を吸込んでいる間を
弁開状態にすることで、空気を汚水ます内に供給するも
のである。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 大気連通管も、通気管の通気弁より下流側に通じたも
のとされており、汚水ますとの一体化により、地上に立
ち上げることがない。また、大気連通管の通気も、真空
弁の作動途中であるため、通気弁は開いており、空気は
通気管より吸入できる。
の作用がある。 大気連通管も、通気管の通気弁より下流側に通じたも
のとされており、汚水ますとの一体化により、地上に立
ち上げることがない。また、大気連通管の通気も、真空
弁の作動途中であるため、通気弁は開いており、空気は
通気管より吸入できる。
【0015】尚、大気連通管用の空気室は、通気弁の弁
体よりも汚水ます下部側の通気管側面から通じたものと
し、外部からの水の浸入のないような位置に配置する。
体よりも汚水ます下部側の通気管側面から通じたものと
し、外部からの水の浸入のないような位置に配置する。
【0016】請求項4に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 真空弁付汚水ますが何らかの原因で水没し、空気室に
水が浸入しても、その水位の上昇によってフロート弁が
閉じ、大気連通管への水の浸入はないようになってお
り、真空弁制御部に悪影響を与えることがない。
の作用がある。 真空弁付汚水ますが何らかの原因で水没し、空気室に
水が浸入しても、その水位の上昇によってフロート弁が
閉じ、大気連通管への水の浸入はないようになってお
り、真空弁制御部に悪影響を与えることがない。
【0017】
【実施例】図1は本発明の第1実施例が適用されてなる
汚水ますを示す模式図、図2は真空弁を示す模式図、図
3は真空弁の制御部を示す断面図、図4は真空弁の制御
部を示す他の断面図、図5は通気管を示す模式図、図6
は空気室に設けたフロート弁の一例を示す模式図、図7
は空気室に設けたフロート弁の他の例を示す模式図、図
8は空気室に設けたフロート弁の更に他の例を示す模式
図、図9は真空式下水道を示す模式図である。
汚水ますを示す模式図、図2は真空弁を示す模式図、図
3は真空弁の制御部を示す断面図、図4は真空弁の制御
部を示す他の断面図、図5は通気管を示す模式図、図6
は空気室に設けたフロート弁の一例を示す模式図、図7
は空気室に設けたフロート弁の他の例を示す模式図、図
8は空気室に設けたフロート弁の更に他の例を示す模式
図、図9は真空式下水道を示す模式図である。
【0018】(第1実施例)(図1〜図5) 真空式下水道は、前述した図9に示した如くに構成さ
れ、汚水ます1に真空弁2を設置している。そして、真
空弁2は、大気連通管8が導入する大気を付与されて作
動し、汚水ます1に連通する汚水吸込み管1Aと真空源
に連通する真空下水管5との間の連絡部(連絡路28)
を開閉可能とする。
れ、汚水ます1に真空弁2を設置している。そして、真
空弁2は、大気連通管8が導入する大気を付与されて作
動し、汚水ます1に連通する汚水吸込み管1Aと真空源
に連通する真空下水管5との間の連絡部(連絡路28)
を開閉可能とする。
【0019】即ち、各家庭等から排出される汚水は、自
然流下式の汚水流入管10から汚水ます1に流れ込む。
そして、汚水が汚水ます1内に所定量溜ると、真空弁2
が開き、汚水ます1内の汚水は汚水吸込み管1Aから吸
込まれる。このとき、汚水ます1の内部には通気管9を
介して空気が供給され、汚水吸込み管1Aに汚水ととも
に空気も吸込み、汚水はその二相流によって真空下水管
5内を移動し、真空ポンプ場の集水タンク6に集めら
れ、ひいては圧送ポンプ7によって下水処理場等へ送ら
れる。
然流下式の汚水流入管10から汚水ます1に流れ込む。
そして、汚水が汚水ます1内に所定量溜ると、真空弁2
が開き、汚水ます1内の汚水は汚水吸込み管1Aから吸
込まれる。このとき、汚水ます1の内部には通気管9を
介して空気が供給され、汚水吸込み管1Aに汚水ととも
に空気も吸込み、汚水はその二相流によって真空下水管
5内を移動し、真空ポンプ場の集水タンク6に集めら
れ、ひいては圧送ポンプ7によって下水処理場等へ送ら
れる。
【0020】真空弁2は、図1、図2に示す如く、第1
と第2の各ハウジング21、22をバンドクランプ23
によって一体化して構成されており、主弁24と、弁作
動室25と、閉じ力付与ばね26と、制御部27とを有
して構成されている。
と第2の各ハウジング21、22をバンドクランプ23
によって一体化して構成されており、主弁24と、弁作
動室25と、閉じ力付与ばね26と、制御部27とを有
して構成されている。
【0021】主弁24は上述の汚水吸込み管1Aと真空
下水管5との連絡部を構成する連絡路28を開閉する。
下水管5との連絡部を構成する連絡路28を開閉する。
【0022】弁作動室25は主弁24と弁棒29を介し
て連結されているカップ状のローリングダイヤフラム付
プランジャ30をスライド可能に収容する。
て連結されているカップ状のローリングダイヤフラム付
プランジャ30をスライド可能に収容する。
【0023】閉じ力付与ばね26は弁作動室25のプラ
ンジャ30より上室に内蔵されて、プランジャ30にば
ね力を及ぼし、主弁24に閉じ力を付与する。
ンジャ30より上室に内蔵されて、プランジャ30にば
ね力を及ぼし、主弁24に閉じ力を付与する。
【0024】制御部27は、汚水ます1内の汚水レベル
の上昇時に弁作動室25に真空圧を付与して主弁24に
開き力を付与し、真空弁2を開状態として汚水吸込み管
1Aに真空下水管5を導通せしめる。
の上昇時に弁作動室25に真空圧を付与して主弁24に
開き力を付与し、真空弁2を開状態として汚水吸込み管
1Aに真空下水管5を導通せしめる。
【0025】然るに、真空弁2の制御部27は以下の如
くに構成されている。制御部27は、図3、図4に示す
如く、第1〜第5のシリンダ状のケース51〜55を通
しボルトで一体化して構成されている。通常第4のケー
ス54を真空弁15の第2ハウジング22にバンドクラ
ンプ36によって一体化される。
くに構成されている。制御部27は、図3、図4に示す
如く、第1〜第5のシリンダ状のケース51〜55を通
しボルトで一体化して構成されている。通常第4のケー
ス54を真空弁15の第2ハウジング22にバンドクラ
ンプ36によって一体化される。
【0026】制御部27には、汚水ます1に連通する液
位検知管37がホース38を介して接続される液位検知
管接続口56を有している。液位検知管接続口56は第
1ケース51にダイヤフラム59を介して接続されてい
る。ダイヤフラム59には微小な貫通孔が設けられてお
り圧力が伝わるようになっている。
位検知管37がホース38を介して接続される液位検知
管接続口56を有している。液位検知管接続口56は第
1ケース51にダイヤフラム59を介して接続されてい
る。ダイヤフラム59には微小な貫通孔が設けられてお
り圧力が伝わるようになっている。
【0027】また、制御部27は、真空下水管5がホー
ス41を介して接続される真空圧接続口57を第3ケー
ス53に設けている。
ス41を介して接続される真空圧接続口57を第3ケー
ス53に設けている。
【0028】また、制御部27は、大気連通管8がホー
ス44を介して接続される大気圧接続口58を第3ケー
ス53に設けている。
ス44を介して接続される大気圧接続口58を第3ケー
ス53に設けている。
【0029】尚、大気連通管8はホース46を介して、
弁作動室25のプランジャ30より下室にも連通されて
いる(図2参照)。このとき、弁作動室25のプランジ
ャ30より下室は、真空弁2の第1と第2の各ハウジン
グ21、22間に挟持される下室ハウジング47により
形成されており、下室ハウジング47にはチェック弁4
8が設けられ、下室ハウジング47の弁棒29貫通部回
りにはチェック弁カバー49が接合されている。
弁作動室25のプランジャ30より下室にも連通されて
いる(図2参照)。このとき、弁作動室25のプランジ
ャ30より下室は、真空弁2の第1と第2の各ハウジン
グ21、22間に挟持される下室ハウジング47により
形成されており、下室ハウジング47にはチェック弁4
8が設けられ、下室ハウジング47の弁棒29貫通部回
りにはチェック弁カバー49が接合されている。
【0030】第1ケース51と第2ケース52は液位検
知ダイヤフラム60を介して接続されている。第1ケー
ス51の上部には液位検知ダイヤフラム60を手動で変
位できるようプランジャ61、バネ63、弾性体カバー
62で構成されるプッシュボタンを有している。第2ケ
ース52にはダイヤフラム60の下にプランジャ65
が、第3ケース53に設置した検知弁68に届くよう設
けている。第2ケース52と第3ケース53とが形成す
る圧力制御室としての上部部屋83に空気の漏洩を生じ
ないようにプランジャ65の部屋83への挿通部まわり
にはOリング67等の軸シールが設けられている。
知ダイヤフラム60を介して接続されている。第1ケー
ス51の上部には液位検知ダイヤフラム60を手動で変
位できるようプランジャ61、バネ63、弾性体カバー
62で構成されるプッシュボタンを有している。第2ケ
ース52にはダイヤフラム60の下にプランジャ65
が、第3ケース53に設置した検知弁68に届くよう設
けている。第2ケース52と第3ケース53とが形成す
る圧力制御室としての上部部屋83に空気の漏洩を生じ
ないようにプランジャ65の部屋83への挿通部まわり
にはOリング67等の軸シールが設けられている。
【0031】検知弁68は、部屋83内に配設されてプ
ランジャ65により作動せしめられ、該部屋83内に真
空力を導入可能とする。即ち、第3ケース53は真空圧
接続口57に連通する通路57Aを備え、検知弁68は
通路57Aの部屋83への開口を開閉可能とするのであ
る。検知弁68は板バネ68Aの先端に通路57Aの開
口を閉塞可能とする舌片68Bを備え、板バネ68Aを
プランジャ61により弾性的に押込まれると舌片68B
を通路57Aの開口から離隔して該開口を開き、部屋8
3内に真空力を導入可能とするものである。尚、66は
プランジャ65の戻しバネである。
ランジャ65により作動せしめられ、該部屋83内に真
空力を導入可能とする。即ち、第3ケース53は真空圧
接続口57に連通する通路57Aを備え、検知弁68は
通路57Aの部屋83への開口を開閉可能とするのであ
る。検知弁68は板バネ68Aの先端に通路57Aの開
口を閉塞可能とする舌片68Bを備え、板バネ68Aを
プランジャ61により弾性的に押込まれると舌片68B
を通路57Aの開口から離隔して該開口を開き、部屋8
3内に真空力を導入可能とするものである。尚、66は
プランジャ65の戻しバネである。
【0032】第4ケース54と第5ケース55には弁座
72、73が設けられ、第4ケース54の上部部屋85
は大気に通路92を通じて連通しており、第5ケース5
5の下部部屋87は真空下水管に通路91を通じて連通
している。第4ケース54下部と第5ケース55上部で
作られる部屋86は真空弁本体の作動室25に通路93
を通じて連通している。両者の弁座72、73の間に設
けた弁体71は、上下することにより大気と真空のいず
れかを部屋86に導くよう3方弁としての役割を果たし
ている。弁体71は第3ケース53と第4ケース54と
の間に設けた3方弁ダイヤフラム70に連結され、ダイ
ヤフラム70の上部には圧縮バネ69が設けられ第5ケ
ース55の弁座73に押付けられている。第3ケース5
3には隔壁が設けられているが一部に連通口88があ
り、検知弁68が作動して開になったとき上部部屋83
に付与される真空圧を下部部屋84に通じるようになっ
ている。また、第3ケース53の上部部屋83にはニー
ドル弁74が設けられており、ニードル弁74を通って
大気が徐々に入ってくるようになっている。
72、73が設けられ、第4ケース54の上部部屋85
は大気に通路92を通じて連通しており、第5ケース5
5の下部部屋87は真空下水管に通路91を通じて連通
している。第4ケース54下部と第5ケース55上部で
作られる部屋86は真空弁本体の作動室25に通路93
を通じて連通している。両者の弁座72、73の間に設
けた弁体71は、上下することにより大気と真空のいず
れかを部屋86に導くよう3方弁としての役割を果たし
ている。弁体71は第3ケース53と第4ケース54と
の間に設けた3方弁ダイヤフラム70に連結され、ダイ
ヤフラム70の上部には圧縮バネ69が設けられ第5ケ
ース55の弁座73に押付けられている。第3ケース5
3には隔壁が設けられているが一部に連通口88があ
り、検知弁68が作動して開になったとき上部部屋83
に付与される真空圧を下部部屋84に通じるようになっ
ている。また、第3ケース53の上部部屋83にはニー
ドル弁74が設けられており、ニードル弁74を通って
大気が徐々に入ってくるようになっている。
【0033】真空弁の制御部27は以下の如く動作す
る。 汚水ます1内の液位が上昇すると、液位検知管37、
ホース38、液位検知ダイヤフラム上部室81の空気圧
力が上昇し、液位検出ダイヤフラム下部室82が大気に
連通しているため、圧力差を生じた液位検出ダイヤフラ
ム60を下方に変位させる。
る。 汚水ます1内の液位が上昇すると、液位検知管37、
ホース38、液位検知ダイヤフラム上部室81の空気圧
力が上昇し、液位検出ダイヤフラム下部室82が大気に
連通しているため、圧力差を生じた液位検出ダイヤフラ
ム60を下方に変位させる。
【0034】液位検出ダイヤフラム60の下部に設け
たプランジャ65がダイヤフラム60の変位により押さ
れて下方に変位し第3ケース53の上部部屋83に設け
た検知弁68を下方に押し下げ開作動させる。
たプランジャ65がダイヤフラム60の変位により押さ
れて下方に変位し第3ケース53の上部部屋83に設け
た検知弁68を下方に押し下げ開作動させる。
【0035】検知弁68の作動により第3ケース室8
3、84が真空になり、3方弁ダイヤフラム70の下方
室85が大気に連通していることから圧力差を生じたダ
イヤフラム70が下方に引上げられ、これに伴って弁体
71も上昇して第5ケース55の弁座73から第4ケー
ス54の弁座72に移動し、真空弁本体の作動室25に
通じる部屋86を真空状態にさせる。これにより真空弁
本体が開状態になり、タンク内の汚水が真空下水管5に
排出される。
3、84が真空になり、3方弁ダイヤフラム70の下方
室85が大気に連通していることから圧力差を生じたダ
イヤフラム70が下方に引上げられ、これに伴って弁体
71も上昇して第5ケース55の弁座73から第4ケー
ス54の弁座72に移動し、真空弁本体の作動室25に
通じる部屋86を真空状態にさせる。これにより真空弁
本体が開状態になり、タンク内の汚水が真空下水管5に
排出される。
【0036】タンク内の液体が排出されると、液位が
低下し、液位検出ダイヤフラム60の加圧が低下し、プ
ランジャ65に設けたバネ66により押し戻され、これ
に伴って検知バルブ68が最初の状態に閉じる。
低下し、液位検出ダイヤフラム60の加圧が低下し、プ
ランジャ65に設けたバネ66により押し戻され、これ
に伴って検知バルブ68が最初の状態に閉じる。
【0037】第3ケース53の部屋83にあった真空
はニードル弁74を通じて大気が取り入れられるため、
多少時間遅れが生じて大気状態になり、3方弁ダイヤフ
ラム70の両側の圧力差がなくなりバネ69に押されて
元の状態に戻り、弁体71も元の第5ケース55の弁座
73を閉じ、真空弁本体の作動室25に通じる部屋を大
気状態にさせる。これにより真空弁本体が閉状態にな
る。
はニードル弁74を通じて大気が取り入れられるため、
多少時間遅れが生じて大気状態になり、3方弁ダイヤフ
ラム70の両側の圧力差がなくなりバネ69に押されて
元の状態に戻り、弁体71も元の第5ケース55の弁座
73を閉じ、真空弁本体の作動室25に通じる部屋を大
気状態にさせる。これにより真空弁本体が閉状態にな
る。
【0038】然るに、本実施例にあっては、汚水ます1
の鉄蓋90の一部に、直径100mm 程度の通気口91が設
けられ、この通気口91から汚水ます1の内部に前述の
通気管9を設けている。通気管9は、通気口91にフラ
ンジ92を取付け、このフランジ92に継手93を介し
て通気弁94の一端を取付け、通気弁94の他端に直径
100 〜150mm の通気管本体95を取付け、この通気管本
体95を汚水ます1の汚水溜り層に開口している。これ
により、通気管9は、上端開口を汚水ます1の上部にて
通気口91から外部空間に臨ませ、他端開口を汚水ます
1の汚水溜り層に臨ませるものとしている。通気弁94
はここでは通気管9に対して90度となっているが、真空
弁2と同様に、通気管9に対して45度斜めに取付けても
良い。通気口91はファンネル形状として、吸気効率を
上げることができる。
の鉄蓋90の一部に、直径100mm 程度の通気口91が設
けられ、この通気口91から汚水ます1の内部に前述の
通気管9を設けている。通気管9は、通気口91にフラ
ンジ92を取付け、このフランジ92に継手93を介し
て通気弁94の一端を取付け、通気弁94の他端に直径
100 〜150mm の通気管本体95を取付け、この通気管本
体95を汚水ます1の汚水溜り層に開口している。これ
により、通気管9は、上端開口を汚水ます1の上部にて
通気口91から外部空間に臨ませ、他端開口を汚水ます
1の汚水溜り層に臨ませるものとしている。通気弁94
はここでは通気管9に対して90度となっているが、真空
弁2と同様に、通気管9に対して45度斜めに取付けても
良い。通気口91はファンネル形状として、吸気効率を
上げることができる。
【0039】通気弁94は、弁体96により通気管9を
遮断し、真空弁2と同様の弁作動室97、閉じ力付与ば
ね98、カップ状のローリングダイヤフラム付プランジ
ャ99、弁棒100にて構成される。通気弁94は、コ
ントローラ101を備え、真空弁2の開作動中に開作動
せしめられる。
遮断し、真空弁2と同様の弁作動室97、閉じ力付与ば
ね98、カップ状のローリングダイヤフラム付プランジ
ャ99、弁棒100にて構成される。通気弁94は、コ
ントローラ101を備え、真空弁2の開作動中に開作動
せしめられる。
【0040】コントローラ101は、真空下水管5より
発生する真空圧を利用して、電力を使わず、汚水の水位
を検知して弁94を作動させるものが一般的で、真空弁
2用のダイヤフラム式又はフロート式のもので兼用する
こともできる。電気式のコントローラを使用することも
可能である。もちろん、兼用ではなく、単体で通気弁専
用コントローラを用意しても構わない。このとき、ダイ
ヤフラム式のコントローラの場合には、水位検知管は真
空弁用と兼用するか、単独で別々に使用するかによって
適当な径の水位検知管を用意する必要がある。
発生する真空圧を利用して、電力を使わず、汚水の水位
を検知して弁94を作動させるものが一般的で、真空弁
2用のダイヤフラム式又はフロート式のもので兼用する
こともできる。電気式のコントローラを使用することも
可能である。もちろん、兼用ではなく、単体で通気弁専
用コントローラを用意しても構わない。このとき、ダイ
ヤフラム式のコントローラの場合には、水位検知管は真
空弁用と兼用するか、単独で別々に使用するかによって
適当な径の水位検知管を用意する必要がある。
【0041】本実施例の通気弁94では、真空弁2と同
様に、汚水ます1に連通する液位検知管37がホース3
8Aを介してコントローラ101に接続され、真空下水
管5がホース41Aを介してコントローラ101に接続
され、大気連通管8がホース44Aを介してコントロー
ラ101に接続される。これにより、コントローラ10
1は、(a) 汚水ます1内の汚水レベルの上昇時に弁作動
室97に真空圧を付与して弁体96に開き力を付与し、
通気管9を導通状態とし、(b) 汚水ます1内の汚水レベ
ル下降時に弁作動室97に大気圧を付与して、閉じ力付
与ばね98のばね力によってプランジャ99を移動し、
弁体96を閉じ、通気管9を遮断状態とする。
様に、汚水ます1に連通する液位検知管37がホース3
8Aを介してコントローラ101に接続され、真空下水
管5がホース41Aを介してコントローラ101に接続
され、大気連通管8がホース44Aを介してコントロー
ラ101に接続される。これにより、コントローラ10
1は、(a) 汚水ます1内の汚水レベルの上昇時に弁作動
室97に真空圧を付与して弁体96に開き力を付与し、
通気管9を導通状態とし、(b) 汚水ます1内の汚水レベ
ル下降時に弁作動室97に大気圧を付与して、閉じ力付
与ばね98のばね力によってプランジャ99を移動し、
弁体96を閉じ、通気管9を遮断状態とする。
【0042】尚、通気弁9は、真空弁2の作動中は必ず
開くようにしなければならない。そのため、ばね98の
「ばね定数」を適当な値にすることで、弁9の開時間に
真空弁2と同時又は真空弁以上を得られるように設定す
る。
開くようにしなければならない。そのため、ばね98の
「ばね定数」を適当な値にすることで、弁9の開時間に
真空弁2と同時又は真空弁以上を得られるように設定す
る。
【0043】また、通気管9の通気弁94より下流側の
側面には、斜め上方に向けて分岐する枝管111を介し
て空気室112が連通され、この空気室112に前述の
大気連通管8が連通されるものとされている。これによ
り、通気弁94が開状態のときは、空気室112に配管
された大気連通管8より空気の吸入が容易に行なえるよ
うになっている。大気連通管8内への水の浸入は厳禁で
あるが、空気室112は通気管9から枝管111を通じ
て上方に配置されるため、弁部に雨水などが溜っていた
場合にも、弁開後に空気室112に水が浸入することは
ない。また、万一真空弁付汚水ます内が水没した場合
も、通気口91上部の地上が完全水没状態にて、真空弁
2の作動が複数回ない限りは、空気室112内に水が浸
入することはない。また、気液同時吸引方式の真空弁付
汚水ますの場合、空気導入管がこの空気室112に設置
されても良い。
側面には、斜め上方に向けて分岐する枝管111を介し
て空気室112が連通され、この空気室112に前述の
大気連通管8が連通されるものとされている。これによ
り、通気弁94が開状態のときは、空気室112に配管
された大気連通管8より空気の吸入が容易に行なえるよ
うになっている。大気連通管8内への水の浸入は厳禁で
あるが、空気室112は通気管9から枝管111を通じ
て上方に配置されるため、弁部に雨水などが溜っていた
場合にも、弁開後に空気室112に水が浸入することは
ない。また、万一真空弁付汚水ます内が水没した場合
も、通気口91上部の地上が完全水没状態にて、真空弁
2の作動が複数回ない限りは、空気室112内に水が浸
入することはない。また、気液同時吸引方式の真空弁付
汚水ますの場合、空気導入管がこの空気室112に設置
されても良い。
【0044】雪又は氷結により弁体上部の開口部が閉じ
るのを防止するため、例えば温度と水分のセンサ付ヒー
タを鉄蓋90上部に取付け、温度0 ℃以下、水分検知の
両センサの同時反応したときのみヒータがタイマー式で
断続的に入る、積雪及び氷結を防止する寒冷地仕様など
を用意するのも良い。
るのを防止するため、例えば温度と水分のセンサ付ヒー
タを鉄蓋90上部に取付け、温度0 ℃以下、水分検知の
両センサの同時反応したときのみヒータがタイマー式で
断続的に入る、積雪及び氷結を防止する寒冷地仕様など
を用意するのも良い。
【0045】以下、本実施例の作用について説明する。 本実施例の通気管9では、通気弁94を設けることに
よる真空弁付汚水ます1との一体化により、地上に立ち
上げることなく、また設置場所を選ばず、真空弁作動時
の吸気を効果的に行なうことができる。また、大雨など
の折りにも、雨水等は通気口91から弁94までの若干
の透間に溜まるだけであり、それは弁開と同時に真空汚
水ます1内に流れ込むので、一般の汚水と一緒に処理で
きるし、またその量も極少で済むため、不明水の流入と
いう点においては問題ないレベルに抑えられるものであ
る。また、通気管9からの空気の吸込み時以外は弁94
が閉じているため、悪臭の外部漏れも完全に抑えること
ができることになる。
よる真空弁付汚水ます1との一体化により、地上に立ち
上げることなく、また設置場所を選ばず、真空弁作動時
の吸気を効果的に行なうことができる。また、大雨など
の折りにも、雨水等は通気口91から弁94までの若干
の透間に溜まるだけであり、それは弁開と同時に真空汚
水ます1内に流れ込むので、一般の汚水と一緒に処理で
きるし、またその量も極少で済むため、不明水の流入と
いう点においては問題ないレベルに抑えられるものであ
る。また、通気管9からの空気の吸込み時以外は弁94
が閉じているため、悪臭の外部漏れも完全に抑えること
ができることになる。
【0046】通気管9からの空気吸込みの役割は、汚
水及び空気の吸込み時のみ、つまり、真空弁2が開いて
いる間だけである。そのため、本実施例の通気弁94は
真空弁2同様、水位検知により、コントローラ101が
作動し、真空下水管5内の真空圧によって弁94を開閉
し、汚水及び空気を吸込んでいる間を弁開状態にするこ
とで、空気を汚水ます1内に供給するものである。
水及び空気の吸込み時のみ、つまり、真空弁2が開いて
いる間だけである。そのため、本実施例の通気弁94は
真空弁2同様、水位検知により、コントローラ101が
作動し、真空下水管5内の真空圧によって弁94を開閉
し、汚水及び空気を吸込んでいる間を弁開状態にするこ
とで、空気を汚水ます1内に供給するものである。
【0047】大気連通管8も、通気管9の通気弁94
より下流側に通じたものとされており、汚水ます1との
一体化により、地上に立ち上げることがない。また、大
気連通管8の通気も、真空弁2の作動途中であるため、
通気弁94は開いており、空気は通気管9より吸入でき
る。
より下流側に通じたものとされており、汚水ます1との
一体化により、地上に立ち上げることがない。また、大
気連通管8の通気も、真空弁2の作動途中であるため、
通気弁94は開いており、空気は通気管9より吸入でき
る。
【0048】大気連通管8の空気室112は通気弁94
よりも下方にある通気管9より斜め上方に通じているた
め、通気弁94が開き、水などが通過するときも、空気
室112に入らない構造となっており、真空弁制御部2
7に悪影響を与えることはない。
よりも下方にある通気管9より斜め上方に通じているた
め、通気弁94が開き、水などが通過するときも、空気
室112に入らない構造となっており、真空弁制御部2
7に悪影響を与えることはない。
【0049】(第2実施例)(図6〜図8) 図6は空気室112の構造例を示す。この空気室112
にあっては、大気連通管8の連通口より下部に、通気管
9への浸入水の水位上昇によって浮上して閉じるフロー
ト弁としてボール120を設けたものである。大気連通
管8内部には水の浸入を完全に排除するのが好ましい。
そのため、万一真空弁付汚水ます内のが水没した場合
も、通気口91上部の地上が完全水没状態にて、真空弁
2の作動が複数回あり、通気管9内の空気を大気連通管
8より吸い込むことによって、空気室112にまで水が
浸入した場合、水位の上昇を伴って、水に浮くボール1
20が浮上し、水栓穴121を塞ぐ。ボール120の外
径は水栓穴121よりも大きいものとする。ボール12
0の表面材質は特に規定しないが、ゴムなどのシール性
の良いものが好ましい。通常はボール120は空気室1
12の下部にあり、水栓穴121を通じて空気は上部に
導かれる。
にあっては、大気連通管8の連通口より下部に、通気管
9への浸入水の水位上昇によって浮上して閉じるフロー
ト弁としてボール120を設けたものである。大気連通
管8内部には水の浸入を完全に排除するのが好ましい。
そのため、万一真空弁付汚水ます内のが水没した場合
も、通気口91上部の地上が完全水没状態にて、真空弁
2の作動が複数回あり、通気管9内の空気を大気連通管
8より吸い込むことによって、空気室112にまで水が
浸入した場合、水位の上昇を伴って、水に浮くボール1
20が浮上し、水栓穴121を塞ぐ。ボール120の外
径は水栓穴121よりも大きいものとする。ボール12
0の表面材質は特に規定しないが、ゴムなどのシール性
の良いものが好ましい。通常はボール120は空気室1
12の下部にあり、水栓穴121を通じて空気は上部に
導かれる。
【0050】また、図7のフロート弁130にあって
は、シールゴム131と浮き板132のある遮蔽板13
3とからなる弁本体134が、万一の場合に水位の上昇
に伴って上昇して水栓穴135回りのストッパゴム13
6に密着し、空気室112の上部との間を遮断する。
は、シールゴム131と浮き板132のある遮蔽板13
3とからなる弁本体134が、万一の場合に水位の上昇
に伴って上昇して水栓穴135回りのストッパゴム13
6に密着し、空気室112の上部との間を遮断する。
【0051】また、図8のフロート弁140にあって
は、空気室112の下部に、ゴムなどのシール板141
と浮き板142とばね143からなる弁本体144が万
一の場合、水位の上昇と共に上昇して水栓穴145回り
のストッパゴム146に密着し、空気室112の上部を
遮断する。このとき、更に水位が上昇すると、水栓穴1
45のシール部に水位上昇に伴って圧力が増していく仕
組みになる。これにより、図5や図6の実施例では水位
の上昇が水栓穴121、135の遮蔽部にくるまでシー
ルできなかったものが、もっと早期に水栓穴145をシ
ール開始でき、水の浸入に対する安全率が上がると共
に、水位が最大になる前に、浮き板142の浮力と満水
時の水圧がばね弾性力に変換され、シール部にかかるた
め、更に安全性が高いものとなっている。
は、空気室112の下部に、ゴムなどのシール板141
と浮き板142とばね143からなる弁本体144が万
一の場合、水位の上昇と共に上昇して水栓穴145回り
のストッパゴム146に密着し、空気室112の上部を
遮断する。このとき、更に水位が上昇すると、水栓穴1
45のシール部に水位上昇に伴って圧力が増していく仕
組みになる。これにより、図5や図6の実施例では水位
の上昇が水栓穴121、135の遮蔽部にくるまでシー
ルできなかったものが、もっと早期に水栓穴145をシ
ール開始でき、水の浸入に対する安全率が上がると共
に、水位が最大になる前に、浮き板142の浮力と満水
時の水圧がばね弾性力に変換され、シール部にかかるた
め、更に安全性が高いものとなっている。
【0052】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、地上部に
通気管、大気連通管が露出せず、従来同等の機能を持た
せたことが挙げられる。また、従来の真空弁付汚水ます
のどのタイプのものにも加工にて適合することができ
る。この通気管は通常、通気弁にて通常ユニットと外部
とは遮断されており、不明水の流入を極力抑えることが
でき、悪臭の漏れは無く、弁作動時にはユニット内は負
圧であり、空気は通気弁より吸入されるため、やはり悪
臭は外部に漏れることがない。その他、ユニット単体で
通気管、大気連通管も含むので、通気管の配管作業がい
らなくなる。これは施工費の面でのメリットともなる。
通気管、大気連通管が露出せず、従来同等の機能を持た
せたことが挙げられる。また、従来の真空弁付汚水ます
のどのタイプのものにも加工にて適合することができ
る。この通気管は通常、通気弁にて通常ユニットと外部
とは遮断されており、不明水の流入を極力抑えることが
でき、悪臭の漏れは無く、弁作動時にはユニット内は負
圧であり、空気は通気弁より吸入されるため、やはり悪
臭は外部に漏れることがない。その他、ユニット単体で
通気管、大気連通管も含むので、通気管の配管作業がい
らなくなる。これは施工費の面でのメリットともなる。
【図1】図1は本発明の第1実施例が適用されてなる汚
水ますを示す模式図である。
水ますを示す模式図である。
【図2】図2は真空弁を示す模式図である。
【図3】図3は真空弁の制御部を示す断面図である。
【図4】図4は真空弁の制御部を示す他の断面図であ
る。
る。
【図5】図5は通気管を示す模式図である。
【図6】図6は空気室に設けたフロート弁の一例を示す
模式図である。
模式図である。
【図7】図7は空気室に設けたフロート弁の他の例を示
す模式図である。
す模式図である。
【図8】図8は空気室に設けたフロート弁の更に他の例
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図9】図9は真空式下水道を示す模式図である。
1 汚水ます 1A 汚水吸込み管 2 真空弁 5 真空下水管 8 大気連通管 9 通気管 28 連絡路(連絡部) 94 通気弁 101 コントローラ 112 空気室 120 ボール(フロート弁) 130、140 フロート弁
Claims (4)
- 【請求項1】 真空式下水道の汚水ますに設置され、該
汚水ますに連通する汚水吸込み管と真空源に連通する真
空下水管との間の連絡部を開閉可能とする真空弁を備
え、 上記真空弁は、汚水ますの汚水レベルと、真空下水管の
真空圧と、大気連通管が導入する大気圧とにより該真空
弁を作動せしめる制御部を有し、 上記真空弁が開く汚水排出時に、汚水ますに大気を導入
可能とする通気管を備えてなる真空式下水道用真空弁ユ
ニットにおいて、 上記通気管は、汚水ますの内部に設置され、上端開口を
汚水ますの上部にて外部空間に臨ませるとともに、下端
開口を汚水ますの内部に臨ませ、真空弁の開作動中に開
作動する通気弁を備えてなることを特徴とする真空式下
水道用真空弁ユニット。 - 【請求項2】 前記通気弁が、汚水ますの汚水レベル
と、真空下水管の真空圧と、大気連通管が導入する大気
圧とにより該真空弁を作動せしめるコントローラを有し
てなる請求項1記載の真空式下水道用真空弁ユニット。 - 【請求項3】 前記通気管の通気弁より下流側に連通す
る空気室を設け、この空気室に前記大気連通管を連通し
てなる請求項1又は2記載の真空式下水道用真空弁ユニ
ット。 - 【請求項4】 前記空気室の大気連通管連通口より下部
に、前記通気管への浸入水の水位上昇によって浮上して
閉じるフロート弁を設けてなる請求項3記載の真空式下
水道用真空弁ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11813694A JPH07324374A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 真空式下水道用真空弁ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11813694A JPH07324374A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 真空式下水道用真空弁ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07324374A true JPH07324374A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14728950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11813694A Pending JPH07324374A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 真空式下水道用真空弁ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07324374A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013119705A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Sekisui Chem Co Ltd | 真空弁ユニットの弁作動用空気供給構造 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP11813694A patent/JPH07324374A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013119705A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Sekisui Chem Co Ltd | 真空弁ユニットの弁作動用空気供給構造 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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