JP2586279B2 - 真空弁ユニット - Google Patents

真空弁ユニット

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JP2586279B2
JP2586279B2 JP4121895A JP12189592A JP2586279B2 JP 2586279 B2 JP2586279 B2 JP 2586279B2 JP 4121895 A JP4121895 A JP 4121895A JP 12189592 A JP12189592 A JP 12189592A JP 2586279 B2 JP2586279 B2 JP 2586279B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空式下水道システムの
真空弁ユニット(中継ユニット)に関する。
【0002】
【従来の技術】真空式下水道は、下水管内を真空(完全
な真空ではなく、減圧状態を指称する。)にし、大気と
で圧力差を利用して下水道管内の汚水を収集するシステ
ムである。
【0003】真空式汚水収集システムは、管路の施工に
おいて自然流下式下水道のような連続した勾配を必要と
しないものであり、つぎのような特徴を有する。 管路の敷設深度が浅いことから、管きょ工事費が大幅
に削減できる。 地下水位が高い、岩盤があり掘削が困難である、等の
理由により下水道の敷設が困難であった地域での下水道
施工を可能にする。 曲がりくねった路地等への施工も容易である。 真空による気液混相の強制的な間欠高速収集であるこ
とにより、管路の閉塞の心配がなく、小口径での配管が
可能である。
【0004】第2図にこの真空式下水道システムの構成
例を示す。家庭や工場等の衛生設備から排出される排水
は流入管8により真空弁ユニット(中継ユニット)10
に流入する。この真空弁ユニット10からは真空下水管
14を経て真空ステーション16へ送られ、圧送ポンプ
18から圧送管20を経て下水処理施設へ送られる。
【0005】この真空ステーション16では汚水循環ポ
ンプ22により受槽24内の汚水をエジェクタ26に供
給し、これにより真空下水管14を真空引きし、汚水を
真空ステーション16に集めている。
【0006】真空弁ユニット10は、汚水源と真空ステ
ーション16とを中継するためのものであり、第3図の
如く、流入管8から汚水が流入する槽体28と、該槽体
28内の汚水を吸入して真空下水管14に送るための吸
入管30と、該吸入管30に設けられた真空弁32と、
該真空弁32を作動させるコントローラ34と、該コン
トローラ34が上端に設けられた圧力伝達管36等を備
えている。この真空弁32は、真空下水管14内の負圧
を駆動動力源とするものである。
【0007】槽体28内に汚水が流入すると、槽体28
内の水位が次第に上昇する。そして、この水位上昇に伴
って圧力伝達管36内に閉じ込められた空気圧が上昇
し、この空気圧が閾値を超えるとコントローラ34に設
けられているダイヤフラムアクチベータが開弁され、真
空下水管14内の負圧が真空チューブ40、42を介し
て真空弁32に伝達される。これにより、真空弁32の
弁体44が開弁され、槽体28内の汚水Wは吸入管30
から真空下水管14に吸い出される。
【0008】槽体28内の汚水が十分に送り出され、槽
体28内の水位が圧力伝達管36の下端よりも低くなる
と、該圧力伝達管36内の圧が下がり、真空チューブ4
0、42の連通が阻止され、真空弁32が閉弁する。
(なお、このように圧力伝達管36内の圧が低下したら
真空弁32を閉弁させる代わりに、真空弁32が開弁し
てから所定時間経過するとタイマの作動で真空弁32を
閉弁させることもある。)汚水が吸入管30から吸い出
されるときに、エアパイプ38から空気が取り込まれ、
気液混相流となって汚水が真空下水管14内に吸い込ま
れる。
【0009】この気泡は、真空下水管14の適所に設け
られている上り勾配のエアリフト部分14aにて汚水を
エアリフトする。このように、真空引きとエアリフト作
用とを併せることにより、長距離であっても汚水が安定
して送られる。
【0010】真空弁32の構造の詳細を第4図に示す。
管路46の一端は真空下水管14に連通され、他端は吸
入管30に接続される。この管路46の途中に弁シート
部48が設けられ、前記弁体44が着座可能とされてい
る。この弁体44はロッド50の先端に固着されてお
り、該ロッド50の後端はベローズ52に固着されてい
る。なお、ロッド50の途中は軸受部材54によりその
長手方向に進退自在に支持されている。このベローズ5
2により管制室56が前記管路46内と封隔されて形成
されている。該管制室56内にはバネ58が設置され、
前記弁体44を着座方向に付勢している。また、この管
制室56に前記真空チューブ42が接続されている。
【0011】真空チューブ42から真空が伝達される
と、ベローズ52がロッド50を介して弁体44を引き
上げ、開弁される。この真空伝達が停止されると、バネ
58の付勢力により弁体44が押し下げられ、閉弁され
る。
【0012】コントローラ34の構成の詳細を第5図に
示す。60はハウジングであり、ダイヤフラム62によ
り大気圧室64と管制室66とに区画され、管制室66
に前記圧力伝達管36が接続されている。大気圧室64
内はエアブリーズドパイプ68により大気に連通されて
いる。大気圧室64内には三方切換弁70が配置され、
この切換弁70に前記真空チューブ40、42が接続さ
れている。切換弁70の作動レバー72には、前記ダイ
ヤフラム62に固着されたロッド74の上端が枢着され
ている。
【0013】この圧力伝達管36内の圧力が高まると、
ダイヤフラム62と共にロッド74が上昇し、作動レバ
ー72が押し上げられ、これにより真空チューブ40、
42同志が連通される。この結果、真空弁32に真空下
水管14内の真空が伝達され、真空弁32が開弁され
る。圧力伝達管36内の圧力が低下すると、ロッド74
が下降し、作動レバー72が引き下げられる。そして、
真空チューブ40、42同志の連通が阻止され、代わり
に真空チューブ42がハウジング60内と連通される。
この結果、真空弁32の管制室56には該チューブ42
及びエアブリーズドパイプ68を介して大気圧が伝達さ
れ、真空弁32が閉弁される。
【0014】第3図に示す如く、槽体28には、上記エ
アブリーズドパイプ68が槽体側壁から大気(地表)へ
達するように設けられている。なお、このようにエアブ
リーズドパイプ68を大気まで達するように設けるの
は、何らかの原因で槽体28内が満水状態となってコン
トローラ34が水没してもその管制作動を行ないうるよ
うにするためである。
【0015】さらに、この槽体28には、エアパイプ3
8から取り込まれる汚水搬送用エアを該槽体28内に導
入するために通気管76が必要であり、この通気管76
も槽体28の側壁から大気(地表)に達するように設け
られている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の真
空弁ユニットにおいては、槽体28の側壁から2本のパ
イプ68、76を地表に達するように設ける必要があ
り、施工に手間がかかっていた。また、コントローラ3
4が槽体28内に配置されているため、槽体28内が満
水になるとコントローラ34が水没する。このため、コ
ントローラの防水性を著しく高いものとする必要があっ
た。さらに、コントローラ34を点検するには、槽体2
8の蓋78を開ける必要があり、不便であった。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の真空弁ユニット
は、真空式下水道の中継に用いられる真空ユニットであ
って、上流側の下水管から流入した汚水を貯留する槽体
と、貯留した汚水を下流側の真空下水管に送出するのを
断続させるための真空弁と、槽体内の汚水の水位を検出
し、検出水位が閾値を超えたときには該下流側の真空下
水管内の負圧を前記真空弁に伝達して該真空弁を開弁さ
せるコントローラと、該槽体内を大気に連通する通気管
と、を備えてなる真空弁ユニットにおいて、前記通気管
を地表よりも上方にまで延設し、該通気管内の地表より
も高位の箇所に前記コントローラを設置したことを特徴
とするものである。
【0018】
【作用】かかる本発明に真空弁ユニットにおいては、エ
アブリーズドパイプが不要である。また、コントローラ
が地表よりも高位の通気管内に設けられているから、コ
ントローラの水没のおそれがまったくない。さらに、槽
体の蓋を開けることなくコントローラの点検、修理等を
行なえる。
【0019】
【実施例】第1図は実施例に係る真空弁ユニットの断面
図である。本実施例では槽体28の側壁からは通気管7
6のみが地表82よりも上方にまで延設されている。こ
の通気管76の上部(地表よりも上方)にコントローラ
34が設けられており、真空チューブ40、42が該通
気管76内に引き通されている。このコントローラ34
は導圧管80を介して前記圧力伝達管36の上端に連通
されている。
【0020】その他の構成は、各装置の細部を含めて前
記従来例を同一である。
【0021】かかる本発明に真空弁ユニットにおいて
は、コントローラ34のケーシング60に開口を設けて
該ケーシング60内を直接に大気に連通させることがで
きるから、エアブリーズドパイプが不要である。また、
コントローラ34が地表82よりも高位の通気管76内
に設けられているから、コントローラ34の水没のおそ
れがまったくない。さらに、槽体28の蓋を開けること
なくコントローラ34の点検、修理等を行なえる。
【0022】上記実施例では、圧力伝達管36内の圧力
が高まると真空チューブ40、42の連通を阻止してい
るが、コントローラ34にタイマを組み込み、真空チュ
ーブ40、42同志が連通されてから所定の時間が経過
すると自動的に真空チューブ40、42の連通を阻止す
るように構成しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上の通り、本発明の真空弁ユニットに
おいては、エアブリーズドパイプが不要である。また、
コントローラが地表よりも高位の通気管内に設けられて
いるから、コントローラの水没のおそれがまったくな
い。さらに、槽体の蓋を開けることなくコントローラの
点検、修理等を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る真空弁ユニットの実施例を示す側
断面図である。
【図2】従来の真空下水設備の概要を示す側断面図であ
る。
【図3】従来の真空弁ユニットの要部を断面した側面図
である。
【図4】真空弁を示す側断面図である。
【図5】コントローラを示す断面図である。
【符号の説明】
10 真空弁ユニット 14 真空下水管 28 槽体 32 真空弁 34 コントローラ 40 真空チューブ 42 真空チューブ 44 弁体 68 エアブリーズドパイプ 76 通気管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空式下水道の中継に用いられる真空ユ
    ニットであって、上流側の下水管から流入した汚水を貯
    留する槽体と、貯留した汚水を下流側の真空下水管に送
    出するのを断続させるための真空弁と、槽体内の汚水の
    水位を検出し、検出水位が閾値を超えたときには該下流
    側の真空下水管内の負圧を前記真空弁に伝達して該真空
    弁を開弁させるコントローラと、該槽体内を大気に連通
    する通気管と、を備えてなる真空弁ユニットにおいて、 前記通気管を地表よりも上方にまで延設し、該通気管内
    の地表よりも高位の箇所に前記コントローラを設置した
    ことを特徴とする真空弁ユニット。
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