JP2573940Y2 - 真空式下水収集システムの空気取込装置 - Google Patents

真空式下水収集システムの空気取込装置

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JP2573940Y2
JP2573940Y2 JP1992053907U JP5390792U JP2573940Y2 JP 2573940 Y2 JP2573940 Y2 JP 2573940Y2 JP 1992053907 U JP1992053907 U JP 1992053907U JP 5390792 U JP5390792 U JP 5390792U JP 2573940 Y2 JP2573940 Y2 JP 2573940Y2
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vacuum
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、真空式下水収集システ
ムの空気取込装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の真空式下水収集システムとして、
図2に示すものが知られている。この真空式下水収集シ
ステムは、真空ポンプ1を備えた下水収集場2と真空弁
マス3内に配置した真空弁4の出口4Aとを、真空下水
管5を介して互いに連通させ、真空弁4の入口4Bを吸
込管6によって真空弁マス3の下部に配置した汚水マス
7に連通させるとともに、家庭8の下水発生源9で発生
した汚水を自然流下管10によって汚水マス7に流下さ
せるように構成されており、自然流下管10の途中に空
気取込管11を設け、この空気取込管11とは別に、真
空弁マス3内の真 空弁4に取付けられている真空弁制御
手段15に真空弁4の作動用圧力媒体としての空気圧を
取込み供給する真空弁制御用配管12を設けた構造にな
っている。
【0003】このように構成された真空式下水収集シス
テムでは、家庭8の下水発生源9で発生した下水(家庭
内排水、汚水)は、自然流下管10を通って汚水マス
流下する。この汚水マス7の水位が上昇すると、水位
検知管13内の空気圧が上昇する。この上昇した空気圧
は、空気圧導入管14を介して真空弁制御手段15に負
荷され、真空弁制御手段15は真空弁制御用配管12か
ら真空弁4の作動用圧力媒体として取込まれた空気圧を
制御して真空弁4を開弁させる。その結果、空気取込管
11から自然流下管10を通って汚水マス7中の汚水に
作用している大気圧と真空下水管5との差圧によって、
汚水マス7中の汚水は吸込管6、開弁している真空弁4
から真空下水管5に吸引される。これにより、汚水マス
7から汚水がほぼ排出されて、該汚水マス7の汚水面が
吸込管6の下端開口よりも下位のレベルに低下すると、
空気取込管11を通って汚水マス7内に導入されている
空気は、先行する汚水に続いて吸込管6、開弁している
真空弁4、真空下水管5を通って汚水との気水混合流と
なって下水収集場2に流下する。
【0004】一方、前述のように、汚水マス7から汚水
がほぼ排出されて、該汚水マス7の汚水面が吸込管6の
下端開口よりも下位のレベルに低下することで、水位検
知管13内の空気圧がほぼ大気圧に低下、その圧力
空気圧導入管14を介して真空弁制御手段15に伝えら
れる。真空弁制御手段15には、真空弁4の閉弁タイミ
ングを遅らせる遅延機構が組込まれているので、水位検
知管13内の空気圧がほぼ大気圧に低下しても、直ちに
真空弁4を閉弁させず、汚水と空気との気水混合比が予
め定められ値になった時点で真空弁4を閉弁させるよう
に作動する。
【0005】ところで、従来の真空式下水収集システム
では、自然流下管10の途中に空気取込管11を分岐さ
た構造、つまり自然流下管10に空気取込管11とし
ての機能をもたせた構造になっている。したがって、自
然流下管10を流下する汚水中のたとえば割り箸などの
棒状の異物が分岐部で引っ掛かりやすく、自然流下管1
0がつまる原因となる。また、空気取込管11を自然流
下管10から分岐させるため、空気取込管11は自然流
下管10の近くに設けられることとなり、空気取込管1
1の設置場所が制約される。さらに、分岐部で異物がつ
まると空気取込機能が妨げられて、真空式下水収集シス
テムの汚水収集機能を喪失させることになる。一方、空
気取込管11の地上部の頭部11Aが軸対称でないベン
ド管によって形成されている。このように頭部11Aが
ベンド管によって形成されていると、空気取込管11の
地上部を公道に設置する場合、それができるだけ目立た
ないようにするためには頭部11Aの延出方向が図3
(A),(B)および図4(A),(B)に示すよう
に、道路に沿う方向に制約される。しかも、延出してい
る頭部11Aが歩行者や自転車等の通行の邪魔になり危
険であるおそれもある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、自然流下管を流下する汚水中の異物が空気取込管
の分岐部でつまりやすくなるとともに、分岐部で異物が
つまると空気取込機能が妨げられて、真空式下水収集シ
ステムの汚水収集機能を喪失させる。さらに、空気取込
管の設置位置や取付方向が制約され、しかも歩行者や自
転車等の通行の邪魔になって危険な点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、真空
ポンプを備えた下水収集場と真空弁マス内に配置した真
空弁の出口とを真空下水管によって互いに連通させ、前
記真空弁の入口を吸込管によって前記真空弁マスに連設
した汚水マスに連通させるとともに、下水発生源で発生
した汚水を自然流下管によって前記汚水マスに流下させ
るようになされた真空式下水収集システムにおいて、前
記汚水マスに大気を導入する空気取込管が前記自然流下
管とは独立して設けられているとともに、前記真空弁マ
ス内に設置された真空弁制御手段に真空弁作動用圧力媒
体としての空気圧を取込み供給する真空弁制御用配管
前記空気取込管の内部に挿通されていることを特徴と
し、空気取込管を通行の邪魔などにならないように小さ
くできるとともに、従来と同等の真空弁の動作を保ちつ
つ、自然流下管に関係なく所定量の空気を取込んで真空
式下水収集システムの汚水収集機能の喪失を避け得る
的を達成した。また、請求項2の考案は、前記空気取込
管の地上部の頭部を少なくとも二重の円筒状に形成し、
該二重の円筒状の環状空間部を空気吸込口としたことを
特徴とし、空気取込管の取付方向の制約を無くし、しか
も公道に設置した場合でも歩行者や自転車等の通行の
魔にならないようにした。
【0008】
【作用】請求項1の考案によれば、自然流下管に空気取
込管の設置による分岐部が形成されないために、自然流
下管の途中に汚水中の異物がつまることがなく、空気取
込機能が損なわれない。また、空気取込管の設置は自然
流下管に左右されず、任意の場所に設置することが可能
である。しかも、空気取込管の内部に真空弁マス内に設
置された真空弁制御手段に真空弁作動用圧力媒体として
の空気圧を取込み供給する真空弁制御用配管が挿通され
ているので、空気取込管の径を空気取込機能が損なわれ
ない範囲でできるだけ小さくしつつ、真空弁制御用配管
から真空弁制御手段への空気取込機能も損なわれず、真
空弁の動作を保証することが可能である。請求項2の考
案によれば、地上部の頭部が少なくとも二重の円筒状に
形成された軸対称になっているので、その取付方向が制
約されない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、図ないし図で説明した従来例と同一も
しくは相当部分には同一符号を付して詳しい構造説明は
省略する。図1において、汚水マス7に大気を導入する
空気取込管11が自然流下管10とは独立して設けられ
ているとともに、この空気取込管11の内部に、真空弁
マス3内の真空弁4に取付けられている真空弁制御手段
15に真空弁4の作動用圧力媒体としての空気圧を取込
み供給する真空弁制御用配管12が挿通され、その上端
大気に開放されている。また、空気取込管11の地上
部の頭部11A、空気取込管11の上端部11Bと、
この上端部11Bの周辺を覆うカバ−11Cによって構
成した二重の円筒状に形成され、該二重の円筒状頭部1
1Aの環状空間部11dを空気吸込口として機能するよ
うにしてある。
【0010】このような構成であれば、家庭8の下水発
生源9で発生した汚水(家庭内排水、汚水)は、自然流
下管10を通って汚水マス7に排出される。汚水マス7
の水位が上昇すると、水位検知管13内の空気圧が上昇
する。この上昇した空気圧は、空気圧導入管14を介し
て真空弁制御手段15に負荷され、真空弁制御手段15
は真空弁制御用配管12から真空弁4の作動用圧力媒体
として取込まれた空気圧を制御して真空弁4を開弁させ
る。その結果、空気吸込口、つまり二重の円筒状頭部1
1Aの環状空間部11dから空気取込管11を通って汚
水マス7中の汚水に作用している大気圧と真空下水管5
との差圧によって、汚水マス7中の汚水は吸込管6、開
弁している真空弁4から真空下水管5に吸引される。こ
れにより、汚水マス7から汚水がほぼ排出されて、該汚
水マス7の汚水面が吸込管6の下端開口よりも下位のレ
ベルに低下すると、空気取込管11を通って汚水マス7
内に導入されている空気は、先行する汚水に続いて吸込
管6、開弁している真空弁4、真空下水管5を通って汚
水との気水混合流となって下水収集場2に流下する。汚
水マス7から汚水がほぼ排出されて、汚水面が吸込管6
の下端開口よりも下位のレベルに低下することで、水位
検知管13内の空気圧がほぼ大気圧にまで低下、その
圧力空気圧導入管14を介して真空弁制御手段15に
伝えられる。真空弁制御手段15には、真空弁4の閉弁
タイミングを遅らせる遅延機構が組込まれているので、
水位検知管13内の空気圧がほぼ大気圧に低下しても、
直ちに真空弁4を閉弁させず、汚水と空気との気水混合
比が予め定められ値になった時点で真空弁4を閉弁させ
るように作動する。
【0011】前述の作動継続中において、万一、何らか
の原因で自然流下管10に汚水中の異物がつまったとし
ても、この自然流下管10とは独立して空気取込管11
が設けられているので、汚水マス7への空気取込機能が
損なわれることはない。しかも、独立して設けられてい
る空気取込管11の内部真空弁マス3内に設置された
真空弁制御手段15に空気圧を取込み供給する真空弁制
御用配管12が挿通されているので、真空弁制御用配管
12から真空弁制御手段15への空気取込機能が損な
われることもない。つまり、自然流下管10に関係なく
空気を取込むので、真空式下水収集システムの汚水収集
機能が喪失される不都合を確実に避けることができる。
また、空気取込管11の内部に真空弁制御用配管12を
挿通させて、空気取込管11により真空弁制御用配管1
2を保護するように構成してあるので、真空弁制御用配
管12として、たとえばホ−ス等の可撓性チュ−ブを使
用することができる。したがって、空気取込管11の布
設後に真空弁制御用配管12を配管することが可能であ
るため、真空弁制御用配管12の配管所用時間を短縮で
きるので、工事中における道路の通行止期間が短くな
る。さらに、空気取込管11における地上部の頭部11
Aが二重の円筒状に形成された軸対称になっているの
で、従来のように取付方向が制約されることはない。し
かも、公道に設置した場合でも歩行者や自転車等の通行
邪魔にならないので安全である。
【0012】なお、前記実施例では、空気取込管11の
地上部の頭部11Aを、空気取込管11の上端部11B
と、この上端部11Bの周辺を覆うカバ−11Cによっ
二重の円筒状に形成されたものについて説明したが、
本考案は二重の円筒状にのみ限定されるものではなく、
軸対称の円筒状であればよい。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1の考案
は、空気取込管を自然流下管とは独立して設置すること
で、自然流下管の途中に汚水中の異物がつまることによ
汚水マスへの空気取込機能損なわれることがない。
しかも、空気取込管の内部に真空弁マス内に設置された
真空弁制御手段に真空弁作動用圧力媒体としての空気圧
を取込み供給する真空弁制御用配管を挿通させること
で、空気取込管の径を空気取込機能が損なわれない範囲
でできるだけ小さくしつつ、真空弁制御用配管から真
弁制御手段への空気取込機能も損なわれることがなく、
真空弁の動作を保証することができる。したがって、真
空式下水収集システムの汚水収集機能が喪失される不都
合を確実に避けることができる。その上、空気取込管に
より真空弁制御用配管を保護して可撓性チュ−ブの使用
を可能にしているから、真空弁制御用配管を空気取込管
の布設後において配管することができ、真空弁制御用配
管の配管所用時間を短縮して、工事中における道路の通
行止期間を短くすることもできるという効果を奏する
また、請求項2の考案は、上記効果に加えて、空気取込
管の取付方向が制約されない。しかも、公道に設置した
場合でも歩行者や自転車等の通行の邪魔にならないので
安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す構成図である。
【図2】従来例の構成図である。
【図3】(A)は従来の空気取込管の設置状態の一例を
示す平面図であり、(B)は正面図である。
【図4】(A)は従来の空気取込管の設置状態の他の例
を示す平面図であり、(B)は正面図である。
【符号の説明】
1 真空ポンプ 2 汚水収集場 3 真空弁マス 4 真空弁 4A 真空弁の出口 4B 真空弁の入口 5 真空下水管 6 吸込管 7 汚水マス 9 下水発生源 10 自然流下管 11 空気取込管 11A 空気取込管の二重円筒状頭部 11d 環状空間部12 真空弁制御用配管 15 真空弁制御手段

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空ポンプを備えた下水収集場と真空弁
    マス内に配置した真空弁の出口とを真空下水管によって
    互いに連通させ、前記真空弁の入口を吸込管によって前
    記真空弁マスに連設した汚水マスに連通させるととも
    に、下水発生源で発生した汚水を自然流下管によって前
    記汚水マスに流下させるようになされた真空式下水収集
    システムにおいて、前記汚水マスに大気を導入する空気
    取込管が前記自然流下管とは独立して設けられていると
    ともに、前記真空弁マス内に設置された真空弁制御手段
    に真空弁作動用圧力媒体としての空気圧を取込み供給す
    真空弁制御用配管が前記空気取込管の内部に挿通され
    ていることを特徴とする真空式下水収集システムの空気
    取込装置。
  2. 【請求項2】 前記空気取込管の地上部の頭部を少なく
    とも二重の円筒状に形成し、該二重の円筒状の環状空間
    部を空気吸込口としたことを特徴とする請求項1記載の
    真空式下水収集システムの空気取込装置。
JP1992053907U 1992-07-31 1992-07-31 真空式下水収集システムの空気取込装置 Expired - Lifetime JP2573940Y2 (ja)

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JPH0614287U JPH0614287U (ja) 1994-02-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2586279B2 (ja) * 1992-05-14 1997-02-26 株式会社イナックス 真空弁ユニット

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