JP4439689B2 - 排気弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管やタンクに水を送り込むときに開弁して、配管やタンク内の残留空気を自動的に外部に排気し、排気が終われば閉弁する排気弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の排気弁としては、例えば、特開平2−271170号公報に示されたものがある。これは、弁ケーシングの下部に入口を形成し、入口と連通する弁室を設けると共に、当該弁室と弁口を介して連通する出口を弁ケーシング上部に形成して、弁室内に中空フロート弁を自由状態で配置し、当該フロート弁の外表面で弁口を直接に開閉するものである。
【0003】
上記従来の排気弁では、入口から弁室内に流入してきた空気は、弁ケーシングの内周壁とフロートの外周との間を通って弁口から出口を経て外部に排気される。空気が排気されると弁室内に水が流入してフロート弁がその浮力で上昇し、弁口を閉口して水の外部への排出を防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の排気弁では、弁室内に流入する水の中に汚物等の異物が混入していると、弁口又は弁ケーシングの内周壁とフロートの外周との間にこの異物が詰まってしまい、空気を排出することができなくなったり、あるいは、フロートが浮上降下することができずに本来排出してはならない水を外部に排出してしまう 問題があった。
【0005】
例えば、下水のような流体にこうした排気弁を使用する場合は、下水の中に様々な固形物や汚物等の異物が混入しており、特に上記の問題が多く発生していた。
【0006】
従って本発明の課題は、異物で弁口が詰まることがなく、また、フロートと弁ケーシングの間にも異物が詰まりにくくして、確実に空気だけを排出できる排気弁を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた本発明の手段は、弁ケーシングで下部に流入口が開口し上部に流出口が開口した弁室を形成し、弁室と流出口の間に弁座を形成して、弁座に対向した弁室内に中空フロートを自由状態で配置したものにおいて、弁室の高さをHとし、弁室内径をWとすると共に、フロートの外径をLとして、H/(W−L)を1.0以上で2.5以下とし、弁室から弁座を経て流出口に排出される空気の排気流によってフロートが弁座に過早に着座するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の排気弁は、弁室の高さ:Hと弁室内径:Wとフロートの外径:Lの関係、即ち、H/(W−L)を0.5以上で3.5以下としたことにより、弁室の高さをフロートの外径に対して比較的小さくし、弁室内径とフロート外径の間の距離を比較的大きくすることができる。従って、弁室から弁座を経て流出口に排出される排気流によってフロートが弁座に過早に着座して、汚物等の異物が弁座部に到達する前に閉弁することによって、弁座部の異物による詰まりを防止することができる。また、弁室内径とフロート外径の間を大きくすることによって、この間に異物が付着することを防止してフロートの浮上降下を妨げることがない。
【0009】
【実施例】
図1に示すように、本体1と出口部材2をねじ結合して内部に弁室3を有する排気弁ケーシングを形成する。本体1の下部に流入口4を形成し、出口部材2の上部に流出口5を形成する。出口部材2の弁室3側端部に合成樹脂製の環状の弁座6を固着すると共に、弁室3内にステンレス製の中空球形フロート7を自由状態で配置する。図1に示す状態は、フロート7が弁座6から離座して弁室3の底部に位置する状態を示す。
【0010】
流入口4から空気等の気体が流入してくると、中空フロート7には浮力が働かないために弁室3の底部に位置しており、弁室3と弁座6の中央貫通部を通って気体が流出口5から外部に排出される。気体が排出されて水等の液体が弁室3内に流入してくると、フロート7が浮力によって浮上して弁座6に着座し、液体の外部への排出を防止する。
【0011】
弁室3の高さ:Hと弁室3の内径:Wとフロート7の外径:Lの関係、即ち、H/(W−L)を0.5以上で3.5以下の本実施例においては1.4とした例を示す。H/(W−L)の範囲は、更には1.0から2.5の範囲がより好ましい。本実施例においては、図1に示すように、弁室3の高さ:Hをフロート7の外径:Lに対して比較的小さくしたことにより、弁室3から弁座6を経て流出口5に排出される空気の排気流によってフロート7が弁座6に過早に着座して、即ち、フロート7が水による浮力で上昇する前に着座して、水に混在している汚物等の異物が弁座6部に到達する前に閉弁することによって、弁座6部の異物による詰まりを防止することができる。
【0012】
また、弁室3の内径:Wとフロート7の外径:Lの間の距離を比較的大きくしたことによって、この間に汚物等の異物が付着することを少なくしてフロート7の浮上降下を妨げることを少なくする。
【0013】
【発明の効果】
上記のように本発明による排気弁は、弁室の高さをフロートの外径に対して比較的小さくし、弁室内径とフロート外径の間の距離を比較的大きくして、弁室から流出口に排出される排気流によってフロートが弁座に過早に着座して汚物等の異物が弁座部に到達する前に閉弁することによって、弁座部の異物による詰まりを防止することができると共に、フロートの外周と弁室の内周の間に異物が付着することを防止してフロートの浮上降下を妨げることがなく、空気を確実に系外に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気弁の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1 本体
2 出口部材
3 弁室
4 流入口
5 流出口
6 弁座
7 フロート
Claims (1)
- 弁ケーシングで下部に流入口が開口し上部に流出口が開口した弁室を形成し、弁室と流出口の間に弁座を形成して、弁座に対向した弁室内に中空フロートを自由状態で配置したものにおいて、弁室の高さをHとし、弁室内径をWとすると共に、フロートの外径をLとして、H/(W−L)を1.0以上で2.5以下とし、弁室から弁座を経て流出口に排出される空気の排気流によってフロートが弁座に過早に着座することを特徴とする排気弁。
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JP2000213847A JP4439689B2 (ja) | 2000-07-14 | 2000-07-14 | 排気弁 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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