JPS6381B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6381B2 JPS6381B2 JP19804681A JP19804681A JPS6381B2 JP S6381 B2 JPS6381 B2 JP S6381B2 JP 19804681 A JP19804681 A JP 19804681A JP 19804681 A JP19804681 A JP 19804681A JP S6381 B2 JPS6381 B2 JP S6381B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bucket
- gas vent
- vent hole
- cleaning rod
- supply pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 claims description 31
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 8
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 22
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 20
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 6
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 6
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N Vinyl chloride Chemical compound ClC=C BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N iron(III) oxide Inorganic materials O=[Fe]O[Fe]=O JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Description
本発明はスチームトラツプの組立方法に関し、
特に、上下に変位してドレン排出口の開閉動作を
行なうバケツトの頂部に形成された微小ガス抜き
孔が閉塞されるのを防止するために、供給管の上
部に、前記ガス抜き孔に常時遊通挿通される掃除
棒を揺動自在に連結して成るスチームトラツプの
組立方法に関し、その主な目的とするところは、
組立時に掃除棒を極めて容易にバケツトのガス抜
き孔に挿通することができ、したがつて組立作業
能率を向上したスチームトラツプの組立方法を提
供することである。 以下、図面によつて本発明の実施例を説明す
る。第1図は本発明の一実施例の組立方法によつ
て組立てられるスチームトラツプの断面図であ
る。このスチームトラツプ10において、蒸気の
入口11は仮想線で示す管路12に接続される。
管路12を流通してきた凝縮水および蒸気は供給
管13から分離室14内に導入される。それによ
りバケツト15内の上部に蒸気が貯留されると、
バケツト15は浮遊して上方に変位し、ドレン排
出口16が閉塞される。この状態で、バケツト1
5の頂部に形成された微小ガス抜き孔17を介し
てバケツト15内の蒸気が徐々に排出されるのに
応じてバケツト15が下方に変位し、ドレン排出
口16が開放される。それによつて分離室14内
の凝縮水が排出されるとともに、分離室14内に
不凝縮ガスがたまることがない。しかもガス抜き
孔17は、掃除棒19の働きによつて閉塞される
ことはなく、したがつて凝縮水が確実に排出され
る。 スチームトラツプ10は、分離室14を備える
本体20と、本体20の上部にフランジ結合され
て分離室14を塞ぐカバー体21と、分離室14
内に上下変位自在に収納されたバケツト15と、
バケツト15内に突入された供給管13と、供給
管13の上部に連結された掃除棒19と、分離室
14の底部に傾斜して固定される支持台22とを
含む。 本体20には、その一方の側部に開放した蒸気
の入口11から分離室14の下方を通り、他方の
側部に形成された挿入口23に至る通路24が形
成される。通路24において分離室14の下方に
おける途中には、縮径部25が形成されており、
この縮径部25から挿入口23に至るまでには比
較的大径の収納室26が形成される。挿入口23
には内ねじが刻設されており、この挿入口23か
ら収納室26内にストレーナ27が挿入され、ス
トレーナ27の螺合部28を挿入口23の内ねじ
に螺合することによつてストレーナ27が固定さ
れる。ストレーナ27の入口部29の外周部は気
密的に縮径部25に嵌合されており、ストレーナ
27の外周部と収納室26の内面との間には環状
の間隙30が形成されている。したがつて通路2
4内に流入してきた蒸気と凝縮水とはストレーナ
27を流過して過された後、間隙30に至る。
分離室14の底部には、上下に延びて間隙30に
連通する内ねじ穴31が形成される。 供給管13は一端部が閉塞された円筒状であ
り、他端部には外ねじ32が刻設される。この供
給管13の他端部付近には外鍔33が形成されて
おり、供給管13の他端部は多数の孔を有する支
持台22を貫通して内ねじ穴31に螺着され、そ
れによつて供給管13が分離室14の底部に立設
される。このように供給管13を立設した状態
で、支持台22は供給管13の外鍔33と分離室
14の底部とで挾圧されて固定されており、しか
もドレン排出口16に向けて斜め上方に傾斜され
ている。 第2図は供給管13の一端部付近とバケツト1
5とを示す拡大断面図である。バケツト15は下
部が開放された球殻体状であり、その下端部には
重錘としての円筒体34が固着されている。また
バケツト15の頂部には微小なガス抜き孔17が
穿設されている。供給管13の一端部すなわち上
端部は、バケツト15の上下変位位置に拘らず、
常にバケツト15内に突入される。供給管13の
上端部付近には、吹き出し口35がたとえば円周
方向に90度ずつの間隔をあけて穿設されている。 掃除棒19は、供給管13の上端部付近に連結
される連結部分36と、その連結部分36から一
直線状に延びる直線部分37とから成り、たとえ
ばステンレス鋼線などによつて構成される。連結
部分36はたとえばリング状に形成されており、
供給管13の相互に対向する一対の吹き出し口3
5を貫通して供給管13の上端部付近に連結され
る。それによつて掃除棒19はどの方向にも自由
に首を振ることができる。なお、前記一対の吹き
出し口35は、後述のごとくバケツト15が傾斜
する面内に配置するとさらに好都合である。そう
すると、掃除棒19はバケツト15の傾斜に応じ
て傾動することがさらに容易となる。掃除棒19
の直線部分37はバケツト15のガス抜き孔17
に緩やかに挿通され、その直線部分37の長さは
バケツト15が上方に最大限変位した際に、直線
部分37がガス抜き孔17を貫通している程度の
値に選ばれる。 第3図はカバー体21付近の拡大断面図であ
る。カバー体21は、ガスケツト38を介して本
体20の上部にフランジ結合され、それによつて
分離室14の上部が液密的に閉塞される。カバー
体21には、分離室14を外囲する流路39が形
成されており、カバー体21を本体20に結合し
た状態で本体20には前記流路39に連通する流
路40が形成されている。この流路40は本体2
0の側部に開放してドレン抜き出し口41を構成
する。このドレン抜き出し口41には第1図の仮
想線で示すように管路42が接続される。 カバー体21の内面には、流路39に連通し内
ねじを有する取付け孔43が形成されており、こ
の取付け孔43にはノズル部材44が螺着され
る。このノズル部材44は斜め下方に向けて固定
されており、その突出端部にはバケツト15の表
面に当接する当接座45が形成されるとともに、
流路39に連通するドレン排出口16が形成され
る。ドレン排出口16はバケツト15が上方に変
位して当接座45に当接したときに閉塞される。 このように構成されたスチームトラツプ10に
おいて、始動時にはバケツト15は第4図で示す
ように、支持台22上に着座している。しかも支
持台22は傾斜しているので、バケツト15は傾
斜姿勢をとつている。この際、バケツト15の頂
部のガス抜き孔17は、供給管13の直上方位置
から斜め下方に変位した位置となつているが、掃
除棒19は傾動することが可能であるので、ガス
抜き孔17に挿通された状態のままバケツト15
の傾斜に応じて傾動する。 このように、バケツト15が最下方位置にある
始動態様において、管路12からストレーナ2
7、間隙30および供給管13の吹き出し口35
を経て、分離室14内に空気や凝縮水が流入した
場合を想定する。始動態様においてはバケツト1
5は支持台22上にあり、ドレン排出口16は開
放されている。分離室14内に凝縮水が貯留され
ていない状態で、供給管13の吹き出し口35か
ら空気がバケツト15内に導入されると、その空
気は支持台22の孔を経て分離室14内に至り、
さらにドレン排出口16から流路39,40およ
び管路42を経て排出される。分離室14内に凝
縮水が貯留されており支持台22が水没している
ときに、バケツト15内に導入された空気はガス
抜き孔17を介して分離室14に導出され、前述
と同様にドレン排出口16から排出される。した
がつてバケツト15内に空気が入つてもガス抜き
孔17から抜けるのでバケツト15が上昇しつ放
しになつてドレン排出口16が閉りつ放しになる
ことが防止される。 凝縮水が分離室14内に貯留されてゆき、液面
がドレン排出口16に達したときに、凝縮水が排
出される。なお分離室14内に凝縮水が貯留され
ていても、バケツト15は凝縮水中で第4図で示
したような最下方の位置を維持している。 次いで、供給管13の吹き出し口35から蒸気
が流入し始めると、その蒸気はバケツト15内の
上部に溜まり、それによつてバケツト15が凝縮
水中で浮遊して上方に変位する。蒸気の流入量が
大になると、バケツト15はさらに上方に変位
し、遂には最大限上方に変位して第1図のように
当接座45に当接する。したがつてドレン排出口
16が閉塞され、凝縮水の排出が停止されるとと
もに、蒸気が無駄に排出されることが防止され
る。 バケツト15内の上部に溜つた蒸気は、バケツ
ト15のガス抜き孔17から徐々に放出されてゆ
く。そのため、バケツト15は浮力を失つて凝縮
水中を降下する。したがつて、ドレン排出口16
が開放されて、凝縮水の排出が再開される。 このようにしてバケツト15は、凝縮水が流入
したときには下方に変位し、蒸気が流入したとき
には上方に変位して、ドレン排出口16の開閉動
作を行ない、それによつて凝縮水が排出される。 上述のようにバケツト15が上下に変位する動
作に拘らず、掃除棒19はガス抜き孔17内に常
に挿通されている。そのため、空気、蒸気および
凝縮水などが同伴した微細なごみや錆などによつ
て微小なガス抜き孔17が閉塞されることが確実
に防止される。したがつてガス抜き孔17が閉塞
されて蒸気の放出が困難となるようなことがな
く、バケツトが確実に動作して、凝縮水の排出が
確実に達成される。 スチームトラツプ10の組立てにあたつては、
先ず本体10における分離室14の底部に支持板
22を載置して、掃除棒19を連結した状態の供
給管13を内ねじ穴31に螺着する。次いで、第
5図に示すように、掃除棒19の直線部分37に
塩化ビニール製の小径円筒状の連結部材46を嵌
合する。この連結部材46はバケツト15のガス
抜き孔17を挿通しうる程度の外径を有し、しか
も連結部材46と掃除棒19との連結部分47の
直径もガス抜き孔17を挿通可能となるように選
ばれる。次いで連結部材46をガス抜き孔17に
挿通し連結部分47がガス抜き孔17から外方に
突出するまで引つ張り出す。そこで連結部材46
と掃除棒19との連結を外す。このようにする
と、掃除棒19が揺動自在であるにも拘らず、掃
除棒19をガス抜き孔17に極めて容易に挿通す
ることができる。 掃除棒19をバケツト15のガス抜き孔17に
挿通した状態で、ノズル部材44を装着したカバ
ー体21をガスケツト38を介して本体20にフ
ランジ結合する。それによつて組立てが完了す
る。なお、ストレーナ27は、本体20に予め装
着していてもよく、またカバー体21を装着した
後に装着するようにしてもよい。 スチームトラツプ10の分解にあたつては、前
述の組立て手順とは逆に、カバー体21、バケツ
ト15、供給管13および支持台22をこの順に
取外していけばよい。 なお、連結部材46は棒状であつてもよく、掃
除棒19との連結および取外しが容易であつてし
かも掃除棒19との連結状態でバケツト15のガ
ス抜き孔17を挿通して掃除棒19をバケツト1
5の外方に引き出せるものであればよい。 本発明の他の実施例として、組立時にバケツト
15のガス抜き孔17に掃除棒19を容易に挿通
するために、第6図で示すように、掃除棒19の
直線部分37を必要とする長さlよりも長い状態
で準備しておくようにしてもよい。こうすれば、
直線部分37を極めて容易にガス抜き孔17に挿
通することができる。そこでバケツト15の外方
で長さlとなる位置Aを切断すればよく、掃除棒
19のガス抜き孔15への挿通作業の能率が向上
する。 本件考案者の実験によれば、バケツト15が30
gであるとき、重錘である円筒体34を4gとし
たとき、第1表のように漏洩蒸気量が減少したこ
とが確認された。第1表中、「在来品」は、円筒
体34を設けない在来のスチームトラツプであ
る。この実験では、排出ドレン量は、20Kg/hで
あり、測定時間は5分である。
特に、上下に変位してドレン排出口の開閉動作を
行なうバケツトの頂部に形成された微小ガス抜き
孔が閉塞されるのを防止するために、供給管の上
部に、前記ガス抜き孔に常時遊通挿通される掃除
棒を揺動自在に連結して成るスチームトラツプの
組立方法に関し、その主な目的とするところは、
組立時に掃除棒を極めて容易にバケツトのガス抜
き孔に挿通することができ、したがつて組立作業
能率を向上したスチームトラツプの組立方法を提
供することである。 以下、図面によつて本発明の実施例を説明す
る。第1図は本発明の一実施例の組立方法によつ
て組立てられるスチームトラツプの断面図であ
る。このスチームトラツプ10において、蒸気の
入口11は仮想線で示す管路12に接続される。
管路12を流通してきた凝縮水および蒸気は供給
管13から分離室14内に導入される。それによ
りバケツト15内の上部に蒸気が貯留されると、
バケツト15は浮遊して上方に変位し、ドレン排
出口16が閉塞される。この状態で、バケツト1
5の頂部に形成された微小ガス抜き孔17を介し
てバケツト15内の蒸気が徐々に排出されるのに
応じてバケツト15が下方に変位し、ドレン排出
口16が開放される。それによつて分離室14内
の凝縮水が排出されるとともに、分離室14内に
不凝縮ガスがたまることがない。しかもガス抜き
孔17は、掃除棒19の働きによつて閉塞される
ことはなく、したがつて凝縮水が確実に排出され
る。 スチームトラツプ10は、分離室14を備える
本体20と、本体20の上部にフランジ結合され
て分離室14を塞ぐカバー体21と、分離室14
内に上下変位自在に収納されたバケツト15と、
バケツト15内に突入された供給管13と、供給
管13の上部に連結された掃除棒19と、分離室
14の底部に傾斜して固定される支持台22とを
含む。 本体20には、その一方の側部に開放した蒸気
の入口11から分離室14の下方を通り、他方の
側部に形成された挿入口23に至る通路24が形
成される。通路24において分離室14の下方に
おける途中には、縮径部25が形成されており、
この縮径部25から挿入口23に至るまでには比
較的大径の収納室26が形成される。挿入口23
には内ねじが刻設されており、この挿入口23か
ら収納室26内にストレーナ27が挿入され、ス
トレーナ27の螺合部28を挿入口23の内ねじ
に螺合することによつてストレーナ27が固定さ
れる。ストレーナ27の入口部29の外周部は気
密的に縮径部25に嵌合されており、ストレーナ
27の外周部と収納室26の内面との間には環状
の間隙30が形成されている。したがつて通路2
4内に流入してきた蒸気と凝縮水とはストレーナ
27を流過して過された後、間隙30に至る。
分離室14の底部には、上下に延びて間隙30に
連通する内ねじ穴31が形成される。 供給管13は一端部が閉塞された円筒状であ
り、他端部には外ねじ32が刻設される。この供
給管13の他端部付近には外鍔33が形成されて
おり、供給管13の他端部は多数の孔を有する支
持台22を貫通して内ねじ穴31に螺着され、そ
れによつて供給管13が分離室14の底部に立設
される。このように供給管13を立設した状態
で、支持台22は供給管13の外鍔33と分離室
14の底部とで挾圧されて固定されており、しか
もドレン排出口16に向けて斜め上方に傾斜され
ている。 第2図は供給管13の一端部付近とバケツト1
5とを示す拡大断面図である。バケツト15は下
部が開放された球殻体状であり、その下端部には
重錘としての円筒体34が固着されている。また
バケツト15の頂部には微小なガス抜き孔17が
穿設されている。供給管13の一端部すなわち上
端部は、バケツト15の上下変位位置に拘らず、
常にバケツト15内に突入される。供給管13の
上端部付近には、吹き出し口35がたとえば円周
方向に90度ずつの間隔をあけて穿設されている。 掃除棒19は、供給管13の上端部付近に連結
される連結部分36と、その連結部分36から一
直線状に延びる直線部分37とから成り、たとえ
ばステンレス鋼線などによつて構成される。連結
部分36はたとえばリング状に形成されており、
供給管13の相互に対向する一対の吹き出し口3
5を貫通して供給管13の上端部付近に連結され
る。それによつて掃除棒19はどの方向にも自由
に首を振ることができる。なお、前記一対の吹き
出し口35は、後述のごとくバケツト15が傾斜
する面内に配置するとさらに好都合である。そう
すると、掃除棒19はバケツト15の傾斜に応じ
て傾動することがさらに容易となる。掃除棒19
の直線部分37はバケツト15のガス抜き孔17
に緩やかに挿通され、その直線部分37の長さは
バケツト15が上方に最大限変位した際に、直線
部分37がガス抜き孔17を貫通している程度の
値に選ばれる。 第3図はカバー体21付近の拡大断面図であ
る。カバー体21は、ガスケツト38を介して本
体20の上部にフランジ結合され、それによつて
分離室14の上部が液密的に閉塞される。カバー
体21には、分離室14を外囲する流路39が形
成されており、カバー体21を本体20に結合し
た状態で本体20には前記流路39に連通する流
路40が形成されている。この流路40は本体2
0の側部に開放してドレン抜き出し口41を構成
する。このドレン抜き出し口41には第1図の仮
想線で示すように管路42が接続される。 カバー体21の内面には、流路39に連通し内
ねじを有する取付け孔43が形成されており、こ
の取付け孔43にはノズル部材44が螺着され
る。このノズル部材44は斜め下方に向けて固定
されており、その突出端部にはバケツト15の表
面に当接する当接座45が形成されるとともに、
流路39に連通するドレン排出口16が形成され
る。ドレン排出口16はバケツト15が上方に変
位して当接座45に当接したときに閉塞される。 このように構成されたスチームトラツプ10に
おいて、始動時にはバケツト15は第4図で示す
ように、支持台22上に着座している。しかも支
持台22は傾斜しているので、バケツト15は傾
斜姿勢をとつている。この際、バケツト15の頂
部のガス抜き孔17は、供給管13の直上方位置
から斜め下方に変位した位置となつているが、掃
除棒19は傾動することが可能であるので、ガス
抜き孔17に挿通された状態のままバケツト15
の傾斜に応じて傾動する。 このように、バケツト15が最下方位置にある
始動態様において、管路12からストレーナ2
7、間隙30および供給管13の吹き出し口35
を経て、分離室14内に空気や凝縮水が流入した
場合を想定する。始動態様においてはバケツト1
5は支持台22上にあり、ドレン排出口16は開
放されている。分離室14内に凝縮水が貯留され
ていない状態で、供給管13の吹き出し口35か
ら空気がバケツト15内に導入されると、その空
気は支持台22の孔を経て分離室14内に至り、
さらにドレン排出口16から流路39,40およ
び管路42を経て排出される。分離室14内に凝
縮水が貯留されており支持台22が水没している
ときに、バケツト15内に導入された空気はガス
抜き孔17を介して分離室14に導出され、前述
と同様にドレン排出口16から排出される。した
がつてバケツト15内に空気が入つてもガス抜き
孔17から抜けるのでバケツト15が上昇しつ放
しになつてドレン排出口16が閉りつ放しになる
ことが防止される。 凝縮水が分離室14内に貯留されてゆき、液面
がドレン排出口16に達したときに、凝縮水が排
出される。なお分離室14内に凝縮水が貯留され
ていても、バケツト15は凝縮水中で第4図で示
したような最下方の位置を維持している。 次いで、供給管13の吹き出し口35から蒸気
が流入し始めると、その蒸気はバケツト15内の
上部に溜まり、それによつてバケツト15が凝縮
水中で浮遊して上方に変位する。蒸気の流入量が
大になると、バケツト15はさらに上方に変位
し、遂には最大限上方に変位して第1図のように
当接座45に当接する。したがつてドレン排出口
16が閉塞され、凝縮水の排出が停止されるとと
もに、蒸気が無駄に排出されることが防止され
る。 バケツト15内の上部に溜つた蒸気は、バケツ
ト15のガス抜き孔17から徐々に放出されてゆ
く。そのため、バケツト15は浮力を失つて凝縮
水中を降下する。したがつて、ドレン排出口16
が開放されて、凝縮水の排出が再開される。 このようにしてバケツト15は、凝縮水が流入
したときには下方に変位し、蒸気が流入したとき
には上方に変位して、ドレン排出口16の開閉動
作を行ない、それによつて凝縮水が排出される。 上述のようにバケツト15が上下に変位する動
作に拘らず、掃除棒19はガス抜き孔17内に常
に挿通されている。そのため、空気、蒸気および
凝縮水などが同伴した微細なごみや錆などによつ
て微小なガス抜き孔17が閉塞されることが確実
に防止される。したがつてガス抜き孔17が閉塞
されて蒸気の放出が困難となるようなことがな
く、バケツトが確実に動作して、凝縮水の排出が
確実に達成される。 スチームトラツプ10の組立てにあたつては、
先ず本体10における分離室14の底部に支持板
22を載置して、掃除棒19を連結した状態の供
給管13を内ねじ穴31に螺着する。次いで、第
5図に示すように、掃除棒19の直線部分37に
塩化ビニール製の小径円筒状の連結部材46を嵌
合する。この連結部材46はバケツト15のガス
抜き孔17を挿通しうる程度の外径を有し、しか
も連結部材46と掃除棒19との連結部分47の
直径もガス抜き孔17を挿通可能となるように選
ばれる。次いで連結部材46をガス抜き孔17に
挿通し連結部分47がガス抜き孔17から外方に
突出するまで引つ張り出す。そこで連結部材46
と掃除棒19との連結を外す。このようにする
と、掃除棒19が揺動自在であるにも拘らず、掃
除棒19をガス抜き孔17に極めて容易に挿通す
ることができる。 掃除棒19をバケツト15のガス抜き孔17に
挿通した状態で、ノズル部材44を装着したカバ
ー体21をガスケツト38を介して本体20にフ
ランジ結合する。それによつて組立てが完了す
る。なお、ストレーナ27は、本体20に予め装
着していてもよく、またカバー体21を装着した
後に装着するようにしてもよい。 スチームトラツプ10の分解にあたつては、前
述の組立て手順とは逆に、カバー体21、バケツ
ト15、供給管13および支持台22をこの順に
取外していけばよい。 なお、連結部材46は棒状であつてもよく、掃
除棒19との連結および取外しが容易であつてし
かも掃除棒19との連結状態でバケツト15のガ
ス抜き孔17を挿通して掃除棒19をバケツト1
5の外方に引き出せるものであればよい。 本発明の他の実施例として、組立時にバケツト
15のガス抜き孔17に掃除棒19を容易に挿通
するために、第6図で示すように、掃除棒19の
直線部分37を必要とする長さlよりも長い状態
で準備しておくようにしてもよい。こうすれば、
直線部分37を極めて容易にガス抜き孔17に挿
通することができる。そこでバケツト15の外方
で長さlとなる位置Aを切断すればよく、掃除棒
19のガス抜き孔15への挿通作業の能率が向上
する。 本件考案者の実験によれば、バケツト15が30
gであるとき、重錘である円筒体34を4gとし
たとき、第1表のように漏洩蒸気量が減少したこ
とが確認された。第1表中、「在来品」は、円筒
体34を設けない在来のスチームトラツプであ
る。この実験では、排出ドレン量は、20Kg/hで
あり、測定時間は5分である。
【表】
このようにして、円筒体34の重量を適切な値
に選ぶことによつて、バケツト15の上下運動の
タイミングを変えることができ、そのため漏洩蒸
気量を低減することができることが判る。 上述のごとく本発明によれば、掃除棒に連結部
材を連結し、その連結部材をバケツトのガス抜き
孔に挿通して掃除棒を引張り出すようにしたので
掃除棒のガス抜き孔への挿通作業が容易となり、
したがつて組立作業の能率が向上する。
に選ぶことによつて、バケツト15の上下運動の
タイミングを変えることができ、そのため漏洩蒸
気量を低減することができることが判る。 上述のごとく本発明によれば、掃除棒に連結部
材を連結し、その連結部材をバケツトのガス抜き
孔に挿通して掃除棒を引張り出すようにしたので
掃除棒のガス抜き孔への挿通作業が容易となり、
したがつて組立作業の能率が向上する。
第1図は本発明の一実施例の組立方法によつて
組立てられるスチームトラツプの断面図、第2図
は供給管13の一端部付近とバケツト15とを示
す拡大断面図、第3図はカバー体21付近の拡大
断面図、第4図は始動態様を示す断面図、第5図
は組立作業を説明するための斜視図、第6図は本
発明の他の実施例の組立作業を説明するための斜
視図である。 13……供給管、15……バケツト、17……
ガス抜き孔、19……掃除棒、46……連結部
材、47……連結部分。
組立てられるスチームトラツプの断面図、第2図
は供給管13の一端部付近とバケツト15とを示
す拡大断面図、第3図はカバー体21付近の拡大
断面図、第4図は始動態様を示す断面図、第5図
は組立作業を説明するための斜視図、第6図は本
発明の他の実施例の組立作業を説明するための斜
視図である。 13……供給管、15……バケツト、17……
ガス抜き孔、19……掃除棒、46……連結部
材、47……連結部分。
Claims (1)
- 1 頂部に微小ガス抜き孔を有しかつ下部が開放
されたバケツト内に、供給管を突入し、その供給
管からバケツト内に導入される蒸気量に応じて上
下に変位してドレン排出口の開閉動作を行なうバ
ケツトの前記ガス抜き孔が閉塞されるのを防止す
るために、前記供給管の上部にバケツトの位置に
拘わらず前記ガス抜き孔に常時遊通挿通される掃
除棒を揺動自在に連結して成るスチームトラツプ
の組立方法において、組立時に前記掃除棒をガス
抜き孔に挿通するにあたつては、前記ガス抜き孔
2貫通しうる外径を有する連結部材を、その連結
部分が前記ガス抜き孔を貫通しうるように前記掃
除棒に連結し、連結部材をガス抜き孔に挿入して
前記連結部分がバケツトの外方位置にくるまで引
張り出した後、前記掃除棒と連結部材との連結を
解除するようにしたことを特徴とするスチームト
ラツプの組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19804681A JPS5898103A (ja) | 1981-12-08 | 1981-12-08 | スチ−ムトラツプの組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19804681A JPS5898103A (ja) | 1981-12-08 | 1981-12-08 | スチ−ムトラツプの組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5898103A JPS5898103A (ja) | 1983-06-10 |
JPS6381B2 true JPS6381B2 (ja) | 1988-01-05 |
Family
ID=16384627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19804681A Granted JPS5898103A (ja) | 1981-12-08 | 1981-12-08 | スチ−ムトラツプの組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5898103A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0528183Y2 (ja) * | 1989-06-02 | 1993-07-20 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH696429A5 (de) * | 2002-01-31 | 2007-06-15 | Alstom Technology Ltd | Verfahren und Vorrichtung zur Rundum-Bearbeitung eines Rohlings. |
-
1981
- 1981-12-08 JP JP19804681A patent/JPS5898103A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0528183Y2 (ja) * | 1989-06-02 | 1993-07-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5898103A (ja) | 1983-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5287878A (en) | Free float steam trap | |
JPH04228733A (ja) | トイレのタンクバルブ | |
JPS6381B2 (ja) | ||
US2811169A (en) | Liquid level control valve | |
JPS6112480Y2 (ja) | ||
GB2141523A (en) | Outlet float seal for tank of electric vacuum cleaner | |
JP5788073B1 (ja) | 空気弁装置 | |
KR830001862B1 (ko) | 자유 버켓형 스팀 트랩 | |
JP4439689B2 (ja) | 排気弁 | |
JPS6315676Y2 (ja) | ||
JP3476254B2 (ja) | フロ―ト式トラップ | |
JPS5913411Y2 (ja) | 空気弁 | |
JPH0817885B2 (ja) | 油水分離装置 | |
JP2789000B2 (ja) | 流体制御器における流路シール部への異物かみ込み防止装置 | |
JP3878271B2 (ja) | フロ―ト式ドレントラップ | |
JPH0234289Y2 (ja) | ||
JP3641057B2 (ja) | フロ―ト式スチ―ムトラップ | |
JPH059041Y2 (ja) | ||
JPS62177377A (ja) | ドレンフアンネル | |
JPH1089594A (ja) | オリフィストラップ | |
JPH0740800Y2 (ja) | フリーバケットフロート式スチームトラップ | |
KR800000009Y1 (ko) | 간이자동급수 차단기 | |
JP2524885B2 (ja) | フリ―フロ―ト式スチ―ムトラップ | |
JPH0817886B2 (ja) | 油水分離装置 | |
JPS6131089Y2 (ja) |