JP2869696B2 - 真空式下水収集システムの空気取込装置 - Google Patents

真空式下水収集システムの空気取込装置

Info

Publication number
JP2869696B2
JP2869696B2 JP2815594A JP2815594A JP2869696B2 JP 2869696 B2 JP2869696 B2 JP 2869696B2 JP 2815594 A JP2815594 A JP 2815594A JP 2815594 A JP2815594 A JP 2815594A JP 2869696 B2 JP2869696 B2 JP 2869696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewage
vacuum valve
air intake
pipe
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2815594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07238583A (ja
Inventor
洋介 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2815594A priority Critical patent/JP2869696B2/ja
Publication of JPH07238583A publication Critical patent/JPH07238583A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2869696B2 publication Critical patent/JP2869696B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空式下水収集システ
ムの空気取込装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の真空式下水収集システムの通気管
構造(空気取込装置)として、実開平4−134591
号公報に記載の技術が本発明出願人により提案されてい
る。この装置は、図3に示すように、真空ポンプ1を備
えた下水収集場2と真空弁マス3内に配置した真空弁4
の出口4Aとを、真空下水管5を介して互いに連通さ
せ、真空弁4の入口4Bを吸込管6によって真空弁マス
3の下部に配置した汚水マス7に連通させるとともに、
家庭8の下水発生源9で発生した汚水を自然流下管(排
水管)10によって汚水マス7に流下させるように構成
し、汚水マス7に大気を導入する第1通気管14が自然
流下管10に連通して設けられ、真空弁4および真空弁
制御手段12に大気を導入する第2通気管15が設けら
れるとともに、この第2通気管15に汚水マス7に排出
される汚水の予測最高水位aよりも上位に入口15Aを
開口した立上げ部15Bを形成し、第2通気管15と第
1通気管14とで二重管構造の通気管、つまり空気取込
通路17を構成している。
【0003】このように構成された真空式下水収集シス
テムでは、家庭8の下水発生源9で発生した下水(家庭
内排水、汚水)は、自然流下管10を通って汚水マスに
7に流下する。汚水マス7の水位が上昇すると、水位検
知管11内の空気圧が上昇する。この空気圧上昇は、空
気圧導入管13を介して真空弁制御手段12に負荷さ
れ、真空弁制御手段12は第2通気管15を介して大気
から真空弁4の作動用圧力媒体として導かれた空気圧を
制御して真空弁4を開弁させる。その結果、第1通気管
14を介して汚水マス7中の汚水に作用している大気圧
と真空下水管5との差圧によって、汚水マス7中の汚水
は吸込管6→開弁している真空弁4の経路で真空下水管
5に吸引される。これにより、汚水マス7から汚水がほ
ぼ排出されて、汚水面が吸込管6の下端開口よりも下位
のレベルに低下すると、第1通気管14から汚水マス7
内に導入されている空気は、先行する汚水に続いて吸込
管6、開弁している真空弁4、真空下水管5を通って汚
水との気水混合流となって下水収集場2に流下する。
【0004】一方、前述の作動継続中において、汚水マ
ス7から汚水がほぼ排出されて、汚水面が吸込管6の下
端開口よりも下位のレベルに低下することで、水位検知
管11内の空気圧がほぼ大気圧に低下すると、その圧力
は空気圧導入管13を介して真空弁制御手段12に伝え
られる。真空弁制御手段12には、真空弁4の作動タイ
ミングを遅らせる遅延機構が組込まれているので、水位
検知管11内の空気圧がほぼ大気圧に低下しても、直ち
に真空弁4を閉弁させず、汚水と空気との気水混合比が
予め定められ値になった時点で真空弁4を閉弁させるよ
うに作動する。
【0005】他方、汚水マス7の汚水の水位が何等かの
原因で過剰に上昇して、たとえば仮想線aで示すよう
に、真空弁マス3にまで上昇するような予測される最高
水位に達し、その結果、自然流下管10から第1通気管
14内に汚水が流入して、その水位が予測される最高水
位aと同じレベルに達したとしても、第2通気管15の
入口15Aは汚水マス7よりも十分に高い位置、つまり
地表16よりも高い位置に設定されているので、第2通
気管15に汚水が流入することはない。したがって、汚
水によって第2通気管15が塞がれ、真空弁4の適正な
作動が妨げられたり、真空弁制御手段12にまで汚水が
流入して真空弁制御手段12を故障させ、真空式下水収
集システムの機能を喪失させるような不都合の発生を確
実に防止することのできる利点がある。
【0006】しかし、前記従来の真空式下水収集システ
ムでは、空気取込通路17として機能する第1通気管1
4および第2通気管15が道路際や民地の庭などに設置
され、所定の高さで地表16の上部に突出することにな
る。したがって、好適な設置位置の決定が困難であり、
設置位置を決定してもその位置までの掘削工事および配
管布設工事などが必要であるため、作業性に劣り配管材
料費等が嵩み、イニシャルコストが高くなる欠点を有し
ているとともに、地表16より突出している部分が歩行
者や自転車等の邪魔になるなどの難点もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、空気取込通路の好適な設置位置の決定が困難であ
り、設置位置までの掘削工事および配管布設工事などが
必要であるため、作業性に劣り配管材料費等が嵩み、イ
ニシャルコストが高くなるとともに、地表より突出して
いる部分が歩行者や自転車等の邪魔になるなどの点であ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、真空ポンプを
備えた下水収集場と真空弁マス内に配置した真空弁の出
口とを真空下水管によって互いに連通させ、前記真空弁
の入口を吸込管によって前記真空弁マスに連設した汚水
マスに連通させるとともに、下水発生源で発生した汚水
を自然流下管によって前記汚水マスに流下させるように
なされた真空式下水収集システムにおいて、前記真空弁
マスに下端を開口し上端が閉じられた筒状の空気取込部
材を設置し、この空気取込部材の上端部に形成した空気
取出口が空気取込通路を介して前記真空弁および真空弁
制御手段に接続されていることを特徴とし、従来なされ
ていた空気取込通路の道路際や民地の庭への設置、設置
位置までの掘削工事および配管布設工事などを省略し、
作業性の向上と配管材料費等の削減を図り、イニシャル
コストを低減するとともに、歩行者や自転車等の邪魔に
なる不都合を避ける目的を達成した。
【0009】
【作用】本発明によれば、真空弁マスおよび汚水マス
は、自然流下管を介して大気と連通しているので、真空
弁マスに設置した筒状の空気取込部材で空気を取込むこ
とができ、取込んだ空気を真空弁マス内の空気取込通路
を介して真空弁および真空弁制御手段に導くことができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、図3で説明した従来例と同一もしくは相当
部分には同一符号を付して詳しい構造説明は省略する。
図1において、真空弁マス3内には、下端を開口し上端
が閉じられた筒状の空気取込部材18が下端開口部を自
然流下管10より上位に設定して適当な支持部材(図示
省略)により固定して設置されている。この空気取込部
材18の上端部に二股の空気取出口19,19が形成さ
れ、この空気取出口19,19の一方が空気取込通路1
7を介して真空弁4に接続され、空気取出口19,19
の他方が空気取込通路17を介して真空弁制御手段12
に接続されている。また、空気取込部材18の容積は、
大気圧換算で真空弁4および真空弁制御手段12側の1
回の開閉作動に必要な空気量よりも十分に大きい値に設
定されている。
【0011】真空弁制御手段12は3方向切替え弁によ
ってなり、水位検知管11内の空気圧に基づいて、空気
取込部材18から取込んだ空気(大気圧)が真空弁4の
頭部に作用するのを遮断するのと同時に、すでに真空弁
4の頭部に作用していた大気圧を負圧化させることによ
り真空弁4を弁開させたり、空気取込部材18から取込
んだ空気を真空弁4の頭部に作用させて、真空弁4を弁
閉させることのできる切替え通路をもった構造のものが
採用される。
【0012】このような構成であれば、家庭8の下水発
生源9で発生した汚水(家庭内排水、汚水)は、自然流
下管10を通って汚水マスに7排出される。汚水マス7
の水位が上昇すると、水位検知管11内の空気圧が上昇
する。この空気圧上昇は、空気圧導入管13を介して真
空弁制御手段12に負荷され、真空弁制御手段12は空
気取込部材18→他方の空気取出口19→空気取込通路
17の経路で空気を取込み、真空弁4は空気取込部材1
8→一方の空気取出口19→空気取込通路17の経路で
空気を取込んで真空弁4を開弁させる。その結果、自然
流下管10を介して汚水マス7中の汚水に作用している
大気圧と真空下水管5との差圧によって、汚水マス7中
の汚水は吸込管6→開弁している真空弁4の経路で真空
下水管5に吸引される。これにより、汚水マス7から汚
水がほぼ排出されて、汚水面が吸込管6の下端開口より
も下位のレベルに低下すると、自然流下管10を通って
汚水マス7内に導入されている空気は、先行する汚水に
続いて吸込管6、開弁している真空弁4、真空下水管5
を通って汚水との気水混合流となって下水収集場2に流
下する。
【0013】汚水マス7から汚水がほぼ排出されて、汚
水面が吸込管6の下端開口よりも下位のレベルに低下す
ることで、水位検知管11内の空気圧がほぼ大気圧に低
下すると、その圧力は空気圧導入管13を介して真空弁
制御手段12に伝えられる。真空弁制御手段12には、
真空弁4の作動タイミングを遅らせる遅延機構が組込ま
れているので、水位検知管11内の空気圧がほぼ大気圧
に低下しても、直ちに真空弁4を閉弁させず、汚水と空
気との気水混合比が予め定められ値になった時点で真空
弁4を弁閉させるように作動する。
【0014】一方、汚水マス7の汚水の水位が何等かの
原因(たとえば空気圧導入管13の詰まりなど)で過剰
に上昇して、たとえば仮想線で示す予測される最高水位
aに達した場合には、図2に示すように、空気取込部材
18の下端開口が汚水によって塞がれ、空気取込部材1
8および空気取込通路17内に空気が圧縮された状態で
閉じ込められる。したがって、汚水が真空弁4および真
空弁制御手段12に流入するのを防止して、真空弁4と
真空弁制御手段12の故障を避けることができる。
【0015】前記水位の過剰上昇の原因が解明され、こ
れに伴う補修が完了すれば、前記空気取込部材18およ
び空気取込通路17内に閉じ込められていた空気におい
て、大気圧換算で真空弁4および真空弁制御手段12側
の1回の開閉作動に必要な量(図2の斜線部分に相当す
る)の空気が空気取込部材18→他方の空気取出口19
→空気取込通路17の経路で真空弁制御手段12に取込
まれ、空気取込部材18→一方の空気取出口19→空気
取込通路17の経路で真空弁3に取込まれて真空弁4を
開弁させる。空気取込部材18の容積は、大気圧換算で
真空弁4および真空弁制御手段12側の1回の開閉作動
に必要な空気量(図2の斜線部分に相当する)よりも十
分に大きい値に設定してあるので、前述の補修完了後に
おいて汚水が真空弁4および真空弁制御手段12に流入
するのを防止して、真空弁4と真空弁制御手段12の故
障を避けることができる。
【0016】前記補修完了後に真空弁4が開弁すると、
真空弁マス3内の空気圧と真空下水管5との差圧によっ
て、真空弁マス3および汚水マス7中の汚水は、吸込管
6→開弁している真空弁4の経路で真空下水管5に吸引
される。これにより、汚水マス7から汚水がほぼ排出さ
れて、汚水面が吸込管6の下端開口よりも下位のレベル
に低下すると、自然流下管10を通って汚水マス7内に
導入されている空気は、先行する汚水に続いて吸込管
6、開弁している真空弁4、真空下水管5を通って汚水
との気水混合流となって下水収集場2に流下することに
なる。
【0017】このように、真空弁マス3に設置した筒状
の空気取込部材18で空気を取込み、取込んだ空気を真
空弁マス3内の空気取込通路17を介して真空弁4およ
び真空弁制御手段12に導くことができるので、従来の
ように空気取込通路17を道路際や民地の庭への設置す
る必要はない。したがって、従来なされていた道路や民
地の庭に対する掘削工事および配管布設工事などを省略
し、作業性の向上と配管材料費等の削減を図り、イニシ
ャルコストを低減することができる。しかも、歩行者や
自転車等の邪魔になる不都合を避けることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、真空弁
マスに設置した筒状の空気取込部材で空気を取込み、取
込んだ空気を真空弁マス内の空気取込通路を介して真空
弁および真空弁制御手段に導くようにしているので、従
来のように空気取込通路を道路際や民地の庭への設置す
る必要はない。したがって、従来なされていた道路や民
地の庭に対する掘削工事および配管布設工事などを省略
し、作業性の向上と配管材料費等の削減を図り、イニシ
ャルコストを低減することができる。しかも、歩行者や
自転車等の邪魔になる不都合を避けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】空気取込部材の拡大断面図である。
【図3】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1 真空ポンプ 2 下水収集場 3 真空弁マス 4 真空弁 4A 真空弁の出口 4B 真空弁の入口 5 真空下水管 6 吸込管 7 汚水マス 9 下水発生源 10 自然流下管 12 真空弁制御手段 17 空気取込通路 18 空気取込部材 19 空気取出口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空ポンプを備えた下水収集場と真空弁
    マス内に配置した真空弁の出口とを真空下水管によって
    互いに連通させ、前記真空弁の入口を吸込管によって前
    記真空弁マスに連設した汚水マスに連通させるととも
    に、下水発生源で発生した汚水を自然流下管によって前
    記汚水マスに流下させるようになされた真空式下水収集
    システムにおいて、前記真空弁マスに下端を開口し上端
    が閉じられた筒状の空気取込部材を設置し、この空気取
    込部材の上端部に形成した空気取出口が空気取込通路を
    介して前記真空弁および真空弁制御手段に接続されてい
    ることを特徴とする真空式下水収集システムの空気取込
    装置。
JP2815594A 1994-02-25 1994-02-25 真空式下水収集システムの空気取込装置 Expired - Lifetime JP2869696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2815594A JP2869696B2 (ja) 1994-02-25 1994-02-25 真空式下水収集システムの空気取込装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2815594A JP2869696B2 (ja) 1994-02-25 1994-02-25 真空式下水収集システムの空気取込装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07238583A JPH07238583A (ja) 1995-09-12
JP2869696B2 true JP2869696B2 (ja) 1999-03-10

Family

ID=12240873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2815594A Expired - Lifetime JP2869696B2 (ja) 1994-02-25 1994-02-25 真空式下水収集システムの空気取込装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2869696B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07238583A (ja) 1995-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60206680D1 (de) Vakuum-Abwassersystem mit einem Vakuumregelventil
US5361422A (en) Toilet ventilating system
JP2869696B2 (ja) 真空式下水収集システムの空気取込装置
JP3897619B2 (ja) 自動給水装置
JPH1018394A (ja) 真空式下水道の水路橋及び注水方法
JPH11100887A (ja) 真空排水管
JP2573940Y2 (ja) 真空式下水収集システムの空気取込装置
JP3502698B2 (ja) 真空弁の異常検出方法
EP0594548B1 (en) A device for providing automatic circulation in a waste water pumping station
CN221052771U (zh) 一种无臭蹲便器除臭装置
JP2526514Y2 (ja) 真空式汚水収集装置の通気管構造
JP4412845B2 (ja) 真空式下水道システム
JPH0978673A (ja) 真空式下水道のリフト損失防止装置
JP4594312B2 (ja) 流体タンク弁を有する臭気抽出システム
JP2891285B2 (ja) 真空式汚水収集装置
CN217105393U (zh) 一种直排式节水蹲便器
JPH08144356A (ja) 真空下水道システム及び前記真空下水道システムに用いる真空系統結合装置
JP2529262Y2 (ja) 真空弁ユニットのオーバーフロー装置
JP2000199259A (ja) 真空式集液システム
CN210263323U (zh) 一种具有避免雨水倒灌的机械式污水截流装置
JPH07229191A (ja) 真空式下水道の伏越
JP3099227B2 (ja) 送水用ポンプ
JPH0925661A (ja) 空気式作動弁の制御装置
CN117211378A (zh) 一种无臭蹲便器除臭装置
JPH11293762A (ja) 下水圧送装置