JP2666172B2 - 真空下水道設備 - Google Patents

真空下水道設備

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JP2666172B2 JP33542892A JP33542892A JP2666172B2 JP 2666172 B2 JP2666172 B2 JP 2666172B2 JP 33542892 A JP33542892 A JP 33542892A JP 33542892 A JP33542892 A JP 33542892A JP 2666172 B2 JP2666172 B2 JP 2666172B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は真空下水道設備に関
し、詳しくは真空弁ユニットに特徴を有するものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、汚水の搬送・収集システムとして
は汚水発生源からの汚水を自然流下により搬送する自然
流下方式(重力方式)が主流を占めている。しかしなが
らこの自然流下方式は、立地条件等によっては非効率的
であったり、過剰規模になったりし、また地形的な障害
を克服するために中間の幾つかの地点でマンホールを設
けてそこにポンプ等機械装置を設置しなければならない
問題がある。
【0003】汚水の搬送・収集システムとしては、他に
真空下水道システムが知られている。この真空下水道シ
ステムは、図4に示しているように家庭等の汚水発生源
からの汚水を自然流下により一旦真空弁ユニット100
の槽内に貯溜した上、真空弁を開いて真空ステーション
102で発生させた負圧を槽内に導入し、これにより汚
水を真空下水管104に導いた上、負圧により真空下水
管104を通じて汚水を搬送するといったものである。
【0004】この真空下水道システムの場合、ポンプ輸
送の場合のように下水管に圧力(正圧)がかからず、シ
ール部における漏水の恐れがない利点を有するととも
に、配管内の液の圧送に基づく圧力損失を生じない利点
を有し、特に平坦地輸送において大きな効果を発揮す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの真空
下水道システムは揚程に限度があり、汚水発生源と真空
下水管104との高低差が大きいと汚水を良好に搬送・
収集できないといった問題がある。
【0006】そこで本発明者は、図6に一例を示してい
るように真空下水管106を低所と高所とに配するとと
もに、低所からの汚水を真空槽108に溜めた上、ポン
プ110にて高所側の真空下水管106に揚水する設備
を案出し、先の特許願(特願平3−18623号)にお
いて提案した。
【0007】しかしながらこの場合、真空(負圧)系内
において槽108を設けたり、気液分離用且つ負圧伝達
用の通気路112を別途に設けなければならない等、設
備的に複雑であり施工も面倒である問題がある。
【0008】一方図5に示しているように自然流下した
汚水を一旦貯溜槽114に溜めた上、これをポンプ11
6にて真空弁ユニット100に揚水するといったことも
行なわれているが、この場合貯溜槽114及びポンプ1
16を別途に設けなければならず、設備を構成する装置
が多くなって施工も面倒である。また両者何れの場合に
おいても上記下水道を地上数メートルの高さに設置した
場合に適用が困難である問題がある。
【0009】近時、工場等における汚水の搬送・収集シ
ステムとして真空下水道システムが注目されており、こ
の場合下水管を天井に近い高所に設置することとなる
が、両者何れの場合においてもこれに対応することが困
難である。
【0010】たとえば前者の場合には真空下水管106
(図6)を高所と低所とに配設した上、それらを揚水管
118や通気管112にて連結しなければならないし、
また後者の場合、真空弁ユニット100を高所に設置し
なければならず、実際上はこれを実現することは困難で
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、汚水発生源から流出した汚水を一旦貯溜する
真空弁ユニットと、負圧を発生させる真空ステーション
と、それら真空ステーションと真空弁ユニットとを連絡
し、該真空弁ユニットの槽内の汚水を該真空ステーショ
ンにて発生した負圧に基づいて搬送する真空下水管とを
備えた真空下水道設備において、前記真空弁ユニット
に、その槽内の汚水を前記真空下水管に揚水する揚水装
置を設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0012】本願の別の発明は、前記揚水装置が、前記
真空弁ユニットの槽内部に設置された水中ポンプ及び汚
水を前記真空下水管に導く汲上げ管を備えていることを
特徴とする(請求項2)。
【0013】本願の更に別の発明は、前記汲上げ管にエ
ア吸入管が設けられるとともに、該エア吸入管にこれを
開閉するエアバルブが設けられていることを特徴とする
(請求項3)。
【0014】本願の更に別の発明は、前記水中ポンプが
シール性を有するものであり、該水中ポンプが前記真空
弁ユニットにおける真空弁を兼用していることを特徴と
する(請求項4)。
【0015】本願の更に別の発明は、前記水中ポンプが
非シール性のものであって前記汲上げ管にこれを開閉す
る真空弁が設けられていることを特徴とする(請求項
5)。
【0016】
【作用及び発明の効果】以上のように請求項1の発明
は、真空弁ユニット自体に揚水装置を設けたものであ
り、かかる本発明によれば揚程差があっても支障なく汚
水を搬送・収集することができる。
【0017】また本発明は真空弁ユニット自体に揚水機
能を持たせたものであるため、従来のように真空弁ユニ
ットの上流側に汚水の貯溜タンクやポンプを設置したり
する必要がなく、或いは真空下水管の配管途中に真空槽
やポンプ,通気路といったものを設ける必要もない。そ
れ故設備が簡単であり、施工も容易である。
【0018】本発明によれば、工場等において下水管を
地上数メートル(5〜7メートル)の高所に設置した場
合にも、真空下水道システムを適用できる利点が得られ
る。
【0019】本発明においては真空弁ユニットが揚水機
能を有しているため、高所に配される下水管を真空下水
管として構成した上、真空弁ユニットを地中に埋設する
といったことも可能となる。真空弁ユニットの揚水機能
により、汚水を地中より高所の真空下水管まで容易に持
ち上げることができるからである。このように本発明に
よれば真空下水道システムの適用範囲が広がるといった
効果が得られる。
【0020】上記揚水装置は、真空弁ユニットの槽内部
に設置される水中ポンプと、ポンプにて汲み上げた汚水
を真空下水管に導く汲上げ管とを含むように構成できる
(請求項2)。このようにすれば真空弁ユニットを簡素
に構成することができる。
【0021】請求項3の発明は、汲上げ管にエア吸入管
を設け且つこれにエアバルブを設けるようにしたもの
で、本設備によればポンプにて汚水を汲み上げる際にエ
アを混入させることができる利点が得られる(請求項
3)。
【0022】上記水中ポンプとしてシール性のものを用
いることが可能であり、この場合にはポンプ自体に真空
弁、即ち真空下水管と真空弁ユニットの槽内の汚水との
連絡・遮断をなすための真空弁を兼用させることがで
き、好都合である(請求項4)。
【0023】尚この水中ポンプは非シール性のものを用
いることもでき、この場合、上記汲上げ管に真空弁を設
けることで容易に対応することができる(請求項5)。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は真空下水管、12は真空
下水管10に対して所定の高低差をもって設置された真
空弁ユニットであって、この真空弁ユニット12は、自
然流下管14を通じて流入して来た汚水を一旦貯溜する
ための槽18を有している。
【0025】この槽18の内部にはシール性の水中ポン
プ20が設置されており、この水中ポンプ20から汲上
げ管22が上方に延び、先端が上記真空下水管10に接
続されている。汲上げ管22には、その途中部位にエア
吸入管24が設けられており、またこのエア吸入管24
にエアバルブ26が設けられている。
【0026】28はコントローラであって、槽18内部
の水位センサ30からの信号に基づいて、即ち水位が一
定レベルまで上がったときセンサからの信号に基づいて
水中ポンプ20を作動させ、同時にエアバルブ26を開
いて汲上げ管22内にエアを吸入させる。
【0027】本例においては真空弁ユニット12自体が
揚水機能を有しており、真空弁ユニット12と真空下水
管10との間に高低差があっても支障なく槽18内の汚
水16を真空下水管10内に流入させることができる。
【0028】具体的な動作は以下の如くである。家庭等
の汚水発生源から流出した汚水は、自然流下管14を通
じて一旦真空弁ユニット12の槽18内に貯溜され、そ
してその水位が一定レベル以上になるとコントローラ2
8の指令により水中ポンプ20が作動して槽18内の汚
水16を汲み上げ、汲上げ管22を通じて真空下水管1
0内に流入させる。真空下水管10内に流入した汚水
は、以後真空ステーションにて発生した負圧の作用によ
り真空下水管10内を搬送される。
【0029】この水中ポンプ20による汚水16の汲上
げの際、エア吸入管24に設けられたエアバルブ26が
開かれ、エアが同時に汲上げ管22内に吸入され、汚水
とともに真空下水管10内に流入する。
【0030】ポンプ20による汲上げによって槽18内
の汚水16が減少し、一定レベルになると、コントロー
ラ28によってポンプ20の作動が停止され、これと同
時にエアバルブ26が閉じられる。
【0031】図2は本発明の他の実施例を示したもの
で、この例では水中ポンプとして非シール性のポンプ3
2が用いられており、これに伴って汲上げ管22に真空
弁34が設けられている。
【0032】本例の場合、ポンプ32作動と同時に真空
弁34が開かれ、ポンプ32による汲上げ水が真空弁3
4を介して真空下水管10内に送られる。またポンプ3
2が作動停止したとき真空弁34が同時に閉じられ、真
空下水管10内の負圧がポンプ32に作用するのが防止
される。
【0033】上記何れの実施例の場合にも、真空弁ユニ
ット12自体が揚水機能を有しており、従って汚水発生
源及び真空弁ユニット12と真空下水管10との間に一
定以上の高低差があっても、支障なく汚水を搬送し、収
集することができる。
【0034】尚上記の例では真空弁ユニットの槽18内
の汚水16を汲上げ管22を通じて真空下水管10内に
送る際に、汲上げ管22内にエアを吸入するようにして
いるが、ポンプ20,32にて汚水を真空下水管10内
に送った後、真空下水管10に設けたエアバルブを開い
てエアを直接真空下水管10内に供給するようにしても
よい。
【0035】図3は本発明を工場における下水道システ
ムに適用した場合の例である。図に示しているようにこ
の例では真空下水管10が建物の天井近くの高所に配設
されており、真空弁ユニット12が地中に埋設されてい
る。
【0036】真空下水道システムにおいてこのように真
空下水管10を地上高くの高所に設け、また真空弁ユニ
ット12を地中に埋設した場合でも、真空弁ユニット1
2自体に揚水機能を持たせることによって、そこに一旦
貯溜した汚水を円滑に高所の真空下水管10内に送り込
み、真空吸引方式で汚水の搬送・収集を行なうことがで
きる。
【0037】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた
形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である真空下水道設備の真空
弁ユニット及び周辺部の図である。
【図2】本発明の他の実施例である真空下水道設備の真
空弁ユニット及び周辺部の図である。
【図3】本発明を工場等の下水道システムに適用した場
合の図である。
【図4】真空下水道システムの概念図である。
【図5】従来の真空下水道設備の要部の図である。
【図6】本願の先願に係る真空下水道設備の一例の要部
を示す図である。
【符号の説明】
10 真空下水管 12 真空弁ユニット 18 槽 20,32 水中ポンプ 22 汲上げ管 24 エア吸入管 26 エアバルブ 34 真空弁

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水発生源から流出した汚水を一旦貯溜
    する真空弁ユニットと、負圧を発生させる真空ステーシ
    ョンと、それら真空ステーションと真空弁ユニットとを
    連絡し、該真空弁ユニットの槽内の汚水を該真空ステー
    ションにて発生した負圧に基づいて搬送する真空下水管
    とを備えた真空下水道設備において前記真空弁ユニット
    に、その槽内の汚水を前記真空下水管に揚水する揚水装
    置を設けたことを特徴とする真空下水道設備。
  2. 【請求項2】 前記揚水装置が、前記真空弁ユニットの
    槽内部に設置された水中ポンプ及び汚水を前記真空下水
    管に導く汲上げ管を備えていることを特徴とする請求項
    1に記載の真空下水道設備。
  3. 【請求項3】 前記汲上げ管にエア吸入管が設けられる
    とともに、該エア吸入管にこれを開閉するエアバルブが
    設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の真空下水道設備。
  4. 【請求項4】 前記水中ポンプがシール性を有するもの
    であり、該水中ポンプが前記真空弁ユニットにおける真
    空弁を兼用していることを特徴とする請求項2に記載の
    真空下水道設備。
  5. 【請求項5】 前記水中ポンプが非シール性のものであ
    って前記汲上げ管にこれを開閉する真空弁が設けられて
    いることを特徴とする請求項2に記載の真空下水道設
    備。
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