JPH0734527A - 真空式汚水収集装置の通気管構造 - Google Patents

真空式汚水収集装置の通気管構造

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JPH0734527A
JPH0734527A JP10377894A JP10377894A JPH0734527A JP H0734527 A JPH0734527 A JP H0734527A JP 10377894 A JP10377894 A JP 10377894A JP 10377894 A JP10377894 A JP 10377894A JP H0734527 A JPH0734527 A JP H0734527A
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JP
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pipe
vacuum
valve
ventilation
sewage
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JP10377894A
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Shingo Nishikawa
真午 西川
Yasuo Yamabe
泰男 山部
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 景観維持に好適で、然も、真空式汚水収集装
置において、家庭でのトラップの封水破壊の防止並びに
真空弁の正常な制御保障を効果的に達成できるエア配管
構造を提供する。 【構成】 通気管3とブリーザー管4とをそれぞれ別に
配設し、これらの管の地上部に地上一箇所において筒体
5を被せ、ブリーザー管4に対する空気流入口421を
筒5の上端開口の外部に位置させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空式汚水収集装置にお
ける通気管構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は公知の真空式汚水収集装置の概略
を示し、自然流下式の汚水流入管2'を経て家庭や施設
からの汚水を溜めるマス1' 内の上部に真空弁11' を
収容し、下端をマス内底部に位置させた汚水吸込み管1
3' とマス内汚水を排出する真空汚水管12' とを上記
の真空弁11' を介して接続し、マス1' に通気管3'
を接続し、真空弁11' のコントローラ112' に大気
を導入するためのブリーザー管4' を通気管3' 内に通
し、更に、マス1' 内に水位検知管14' を設けている
(特開平3-183833号公報)。
【0003】上記の真空弁11' においては、弁本体部
111' とコントローラ112' とを備え、コントロー
ラ112' とブリーザー管4' との間、コントローラ1
12' と水位検知管14' との間が、それぞれチューブ
を介して接続されている。また、真空汚水管12' にお
いては、下流側に設置した真空ステーション(図示され
ていない)の真空ポンプにより減圧されている。
【0004】然して、家庭の水のユースポイント21'
からマス1' に自然流下されてくる汚水により、マス内
汚水水位が上昇すると、水位検知管14' 内の空気が圧
縮され、その圧縮空気圧が所定値に達するとコントロー
ラ112' の作動により、真空汚水管12' の真空が弁
本体部111' に導入されて真空弁11' が開通され、
マス内汚水が真空汚水管12' の真空減圧下、吸引によ
り真空汚水管12' に向け移送されていく。
【0005】この移送により、マス内汚水水位が低下
し、その汚水水面が汚水吸込み管13' の下端よりも低
くなると、汚水吸込み管下端が開放され、通気管からマ
ス内に空気が吸引され、上記真空汚水管12' 内に移送
された汚水が気液混合流となって下流側に向け搬送され
ていく。
【0006】上記コントローラ112' においては、遅
延機構を内蔵しており、水位検知管14' 内の空気が大
気圧となっても、直ぐには、真空弁11' は閉鎖され
ず、空気を一定時間吸込み続け、汚水と空気との混合比
が所定値になった時点で、コントローラ112' の作動
により、ブリーザー管4' からの空気が弁本体部11
1' 内に導入されて、真空弁11' が閉鎖される。従っ
て、固形物の搬送は勿論のこと、上がり勾配でも確実な
搬送を保障できる。
【0007】特に、上記の真空汚水収集装置において
は、通気管並びにブリーザー管の地上突出部を一箇所に
とどめることができ、景観維持に寄与するところがあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の真空式汚水収集
装置において、汚水吸込み管13' の下端よりもマス内
汚水水面が低下すれば、マス1' 内が真空減圧中の真空
汚水管12' に連通されるから、マス1' 内が減圧状態
に曝される。このマス内減圧のために、通気管3' の地
上吸気口31' から大気がマス1' に吸入されるが、マ
ス内減圧の影響が汚水流入管2' を経て家庭のユースポ
イント21' のトラップ211' まで波及すると、トラ
ップ211' の封水破壊が惹起される。このトラップの
封水破壊には、通気管の流路断面積と汚水流入管の流路
断面積の比、マスから通気管の吸気口までの距離とマス
からのユースポンイトまでの距離の比等が主に関与す
る。
【0009】然るに、図6に示す従来例においては、汚
水流入管の途中に通気管を設ける方式(例えば、実開平
4-134591号公報)とは異なり、汚水流入館の配設位置に
限定されることなく通気管の吸気口の地上設置位置を自
由に設定でき、マス近傍に設置することが容易であるの
で、係る点からすれば、上記トラップの封水破壊の防止
に有利である。
【0010】然しながら、通気管3' 内にブリーザー管
4' を収容する以上、通気管3' の空気流路断面積の減
少が不可避であり、係る点からすれば、上記トラップの
封水破壊の防止に不利である。
【0011】また、図6に示す従来例においては、ブリ
ーザー管4' の空気口41' が通気管3' 内に収容され
ているから、上記のマス内減圧時、通気管3' の吸気口
31' から高速度で空気が吸入されると、ブリーザー管
4' を経て真空弁11' のコントローラ112' に導か
れる空気がその高速吸入空気に流体力学的に干渉され、
コントローラ112' を経ての弁本体部111' 内への
円滑な空気送入が困難となり、正常な真空弁11' の制
御を保障し難くなる。
【0012】更に、図6に示す従来例においては、通気
管3' がマス1' 内に直接連通しており、かつ家庭等の
トラップは破封を防止するため比較的配管の距離が短
く、かつ通気管3' の立上り高さは低いので、マス1'
内の汚水の悪臭が通気管3' を通って外部にもれ、環境
に悪影響を及ぼす虞れがある。
【0013】本発明の目的は、真空式汚水収集装置にお
いて、景観維持に好適で、しかも、家庭でのトラップの
封水破壊の防止並びに真空弁の正常な制御を効果的に達
成できる通気管構造を提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、汚水マスに連
通する通気管から発生する悪臭を防止できる通気管構造
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、通気管を接続した汚水マスの内部に真空弁を収容
し、下端をマス内底部に位置させた汚水吸込み管とマス
内汚水を排出する真空汚水管とを上記の真空弁を介して
接続し、マス内に水位検知手段を設け、マス内水位が所
定水位に達するとこれを水位検知手段で検知し、コント
ローラにより真空弁を、真空汚水管からの真空の導入、
ブリーザー管を経ての大気の導入により開閉し、真空弁
の開通時、マス内汚水を真空汚水管に、その減圧に基づ
く吸引作用で移送させ、更に、汚水吸込み管下端のマス
内汚水面からの開放により、通気管からの吸入空気で上
記真空汚水管内汚水を気液混合流として下流側に搬送す
る真空式汚水収集装置において、上記通気管とブリーザ
ー管とをそれぞれ別に配設し、これらの管の地上部分を
被覆部材により外観一体的に覆い、ブリーザー管に対す
る空気流入口を被覆部材の上端開口の外部に位置させて
なるようにしたものである。
【0016】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において、少なくとも地上部分では、通気用
ダクトとブリーザー用ダクトとが隔壁で仕切られた一体
の筒体からなる被覆部材で配設され、ブリーザー用ダク
トの空気流入口を通気用ダクト上端開口に対し外部に位
置させてなるようにしたものである。
【0017】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の真空式汚水集装置の通気管構造において、通
気管のための通気口に、真空弁の開閉に応じて開閉する
防臭弁を設けてなるようにしたものである。
【0018】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の本発明において更に、前記防臭弁が、通気管の上端
開口を覆うキャップ内に設けられ、該キャップが通気管
の上端回りに形成する通気口に弁座を設け、該キャップ
内の弁座上部に弁体を設け、真空弁の開き動作に伴って
生ずる通気管内負圧により弁体を弁座から開き、真空弁
の閉じ動作に伴って復帰する通気管内大気圧作用下で弁
体を弁座に対して該弁体の自重で閉じるように構成して
なるようにしたものである。
【0019】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4
に記載の本発明において更に、前記被覆部材の地上に突
出する部分の外面が、擬似木材状になされているように
したものである。
【0020】
【作用】通気管とブリーザー管とを別個独立に配設して
おり、通気管内にブリーザー管を収容するものに較べ、
通気管の空気流路断面積を大きくでき、空気流動抵抗を
低抵抗になし得る。従って、通気管の空気流動抵抗の高
抵抗が起因する家庭でのトラップの封水破壊をよく防止
できる。
【0021】また、ブリーザー管に対する空気口を通気
管の外部に位置させることができ、ブリーザー管を経て
真空弁のコントローラ並びに弁本体部に導入される空気
の圧力が通気管内の高速空気に干渉されて不安定になる
のをよく防止できるから、真空弁の正常な制御を保障で
きる。更に、地上突出箇所を一箇所にとどめ得、景観維
持に有利である。
【0022】通気管に真空弁の開閉に応じて開閉する防
臭弁を有しているので、汚水マスから発生する悪臭の外
部への漏洩を従来の通気管に比べて防ぐことができる。
【0023】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明によって通気管とブリーザー管が配設
された真空式汚水収集装置を示している。
【0024】図1において、1は真空弁付汚水マスを示
し、真空弁11を収容し、この真空弁11により真空汚
水管12と汚水吸込み管13とを接続し、更に水位検知
管14を収容してある。
【0025】図1において、2は家庭のユースポイント
21からの自然流下式の汚水流入管である。3はマスに
導入接続した通気管、4は同じくブリーザー管であり、
それぞれ別個独立に配設してある。
【0026】上記真空弁11は弁本体部111とコント
ローラ112とを備え、コントローラ112と上記水位
検知管14の間、コントローラ112とブリーザー管4
との間がそれぞれチューブにより接続され、コントロー
ラ112と真空汚水管12との間が逆止弁113を介し
てチューブにより接続されている。
【0027】5は地上に立設した筒体であり、別個独立
に配設した通気管3並びにブリーザー管4のそれぞれの
地上部31並びに41に、図2の(イ)並びに図2の
(ロ)[図2の(イ)のロ−ロ断面図]に示すように当
該筒体5を被せてある。
【0028】図2の(イ)並びに図2の(ロ)におい
て、51は筒体5の上端開口に取付けた傘型キャップで
あり、通気窓52,…を有するホルダー50により筒体
上端に固着してある。このホルダー50には、筒体5の
上端が嵌合される嵌合部501、通気管3の上端が嵌合
される孔503並びにブリーザー管4の上端が嵌合され
る孔504が存在し、このホルダー50は、傘型キャッ
プ51を筒体5の上端に固着すると共に通気管3並びに
ブリーザー管4のそれぞれの上端を筒体5の上端に固着
している。42はブリーザー管4に対する空気流入口を
筒体5の上端開口eの外部に位置させるためのブリーザ
ー管ヘッダーであり、ホルダー50の通気窓52に望む
孔口421とブリーザー管先端に嵌合される孔口422
とこれら孔口421、422を連通する通路423を有
し、ブリーザー管先端に取付けられ、ブリーザー管4に
対する空気口を通気管3の上端から隔離している。筒体
5内の間隙は、結露防止のために断熱材、例えば、発泡
樹脂が充填されていることが好ましい。
【0029】図1において、マス内汚水水位が上昇する
と、水位検知管14内の空気が圧縮され、その圧縮空気
圧が所定値に達するとコントローラ112の作動により
真空汚水管12内の真空が逆止弁113を介して弁本体
部111に導入されて、真空弁11が開通され、マス内
汚水が真空汚水管12の真空減圧下、吸引により真空汚
水管12に向け移送され、この移送により、マス内汚水
水位が低下し、その汚水水面が汚水吸込み管13の下端
よりも低くなると、汚水吸込み管13の下端が開放さ
れ、マス内が減圧状態となる。
【0030】然るに、本発明の通気管構造においては、
通気管3内にブリーザー管4を通管していないから、通
気管3の空気流路断面積を大きくでき、通気管3の空気
流通抵抗を汚水流入管2の空気流通抵抗に対し充分に低
くできるので、家庭のユースポイント21へのマス内減
圧の影響波及を確実に排除でき、トラップ211の封水
破壊を防止できる。
【0031】そして、通気管3からの高速吸入空気がマ
ス内を経て真空減圧下の真空汚水管12に吸引され、既
に真空汚水管12内に移送された汚水が気液混合流とな
って下流側に向け搬送されていく。
【0032】この気液混合流が所定時間続いた後、コン
トローラ112の作動によりブリーザー管4からの空気
がコントローラ112を経て弁本体部111内に導入さ
れ、真空弁11が閉鎖される。
【0033】上記において、通気管3からの高速吸入空
気により、マス内汚水が気液混合流となって下流側に向
け搬送されていく際、上記ホルダー50の通気窓52よ
り通気管3内に向け空気が吸入され、通気管上端におい
て通気窓52,…からの空気が合流されて高速化される
が、ブリーザー管4に対する空気口421を通気管上端
から充分に隔離した箇所に位置させてあるから、ブリー
ザー管4を経て真空弁11のコントローラ112に導入
される空気が上記高速空気で干渉されるのをよく回避で
き、コントローラ112に安定な圧力(大気圧)のもと
で空気を導入でき、正常な真空弁制御を保障できる。
【0034】本発明の通気管構造においては、図3の
(イ)並びに図3の(ロ)[図3の(イ)のロ−ロ断面
図]に示すように、筒体5内の隔壁aで通気用ダクト5
3とブリーザー用ダクト54とに仕切り、通気窓52,
…を有するホルダー50によって筒体5の上端に傘型キ
ャップ51を固着し、ブリーザー用ダクト54の上端に
ヘッダー42を取着し、ブリーザー用ダクト54の空気
口421を通気用ダクト上端開口531に対し外部に位
置させ、通気管3の先端311を通気用ダクト53に、
ブリーザー管4の先端411をブリーザー管用空気ダク
ト54それぞれ接続することもできる。この場合、筒体
全体を地上設置することもできるが、通常、筒体の下端
側が地中に埋設固定される。従って、筒体は少なくと
も、上端側が地上設置とされる。
【0035】上記において、傘型キャップ51内には、
マス内の水位の異常を検知する警報器を取付けることも
できる。
【0036】また、筒体5の表面には、外観環境との調
和のために特殊モルタルコーティング又はFRP等で擬
似木材状(例えば、松の樹皮状)に加工することが更に
好ましい。
【0037】更に、通気管とブリーザー管の地上部分の
外周面は、筒体でなく、特殊モルタルコーティング又は
FRP等で連続的に外観一体的となるように擬似木状に
被覆してもよい。
【0038】尚、本実施例では、通気管は独立に真空弁
付汚水マス下部に接続してあるが、汚水流入管の途中に
通気管を設ける方式でもよい。
【0039】図4は本発明の他の通気管構造、図5は図
4の要部拡大図である。3は通気管、4はブリーザー管
を示し、真空弁付汚水マス1に各々別々に接続されてい
る。両管3、4の立上り部は、併設されており、5は立
上り部を一体化する筒体である。筒体は擬似木加工等、
設置される環境に適するように配慮することが望まし
い。61は各管3、4を大気に開放するための傘型キャ
ップであり、通気管3とブリーザー管4と一体化したフ
ランジ608と留め具606により支持されている。キ
ャップ61は立上り部と同様にカバー材613を施して
いる。キャップ61は仕切り板611で仕切られてお
り、大気には各々通気管通気口631とブリーザー管空
気流入口641とで独立して開口している。通気口63
1、空気流入口641には防塵、防臭のため網状のスク
リーン605が設けてある。キャップ内仕切り板611
で仕切られた通気管部には弁体603と弁体支持材60
2と弁体支持材が上下するガイド軸601が3本設けら
れ、防臭弁62を構成している。弁体603は通常では
自重で下がっており押え板604を弁座として閉じてい
る。弁体603はゴム、熱可塑性エラストマー等でシー
ルに適した材料を使用している。弁体603と弁体支持
材602ははめ合いもしくは接着により一体化されてい
る。弁体支持材602は3本のガイド軸601で支持さ
れ上下することができるようになっているが、最も上昇
した場合でも弁体603とキャップカバー612の間に
は空間ができるようになっている。実施例の場合、ガイ
ド軸601は3本だが、弁体603が均等に支持できる
ように少なくとも2本以上の配置が望ましい。また、弁
体603は家庭などのトラップが破封しないように低減
圧で開くよう設定されている。実施例では開き圧力−30
mmAq程度で設計している。
【0040】通気管3は、汚水マス1内の真空弁11が
家庭等から排水により汚水流入管2を通って汚水溜り1
5に一定量溜ると、水位検知管14内の空気を圧縮し、
真空弁11のコントローラ112を作動させ、真空下水
管12の真空圧を真空弁本体のアクチュエータ部に導入
し、真空弁11を全開にし汚水を汚水吸込み管13によ
り真空圧で真空下水管内に吸込み、引き続き空気を吸込
む。このとき、通気管3内は減圧され、キャップ61内
が減圧され、閉じていた弁体603がガイド軸601に
沿って上昇し、大気との通気口631が開き空気を吸込
む。一定時間空気を吸込んだ後、水位検知管内14の圧
力が元に戻り、コントローラ112が作動し、大気をブ
リーザー管4から吸込みながら真空弁11が閉止する。
真空弁11の閉止に伴い、汚水マス1内は大気状態にな
り、通気管3内も大気状態になる。また、キャップ61
内の圧力も大気状態になり、弁体603が自重で下が
り、大気との通気口631を閉じ、汚水マス1からの悪
臭の大気への漏洩を防止する。
【0041】尚、本発明の実施において、防臭弁の弁体
は上下平行移動するものでなく、上下揺動するものであ
っても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明の真空式汚水収集装置における通
気管構造においては、通気管とブリーザー管とを個々独
立に配管し、通気管内にブリーザー管を通管していない
から、通気管の空気流路断面積を大きくでき、通気管の
空気流通抵抗を汚水流入管の空気流通抵抗に対し充分に
低くできるので、家庭のユースポイントへのマス内減圧
の影響波及を確実に排除でき、トラップの封水破壊を良
好に防止できる。また、ブリーザー管に対する空気流入
口を通気管上端から充分に隔離した箇所に位置させてあ
るから、ブリーザー管を経て真空弁のコントローラに導
入される空気が通気管内の高速空気で干渉させるのをよ
く回避でき、コントローラに安定に空気を導入でき、正
常な真空弁制御を保障できる。更に、通気管並びにブリ
ーザー管の地上部を筒体の挿着又は筒体への接続等、被
覆部材の被覆により一括しており、景観維持に寄与し、
更にそれらの被覆部材の表面を擬似木状とすることにて
外観環境とよく調和せしめ、然も、ブリーザー管先端部
のみを通気管内に通す場合に較べ作業が容易である。ま
た、通気管の大気との開口部に真空弁の開閉に応じて開
閉する防臭弁を有しているので、汚水マス内の汚水溜り
から発生する悪臭の外部への漏洩を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通気管構造を使用した真空式汚水収集
装置を示す説明図である。
【図2】図2は本発明の通気管構造の地上部を示す断面
図である。
【図3】図3は本発明の他の通気管構造の地上部を示す
断面図である。
【図4】図4は本発明の他の通気管構造を示す要部断面
図である。
【図5】図5は図4の要部拡大図である。
【図6】図6は従来の真空式汚水収集装置を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 マス 3 通気管 4 ブリーザー管 5 筒体 11 真空弁 12 真空汚水管 13 汚水吸込み管 14 水位検知管 53 通気用ダクト 54 ブリーザー用ダクト 61 キャップ 62 防臭弁 112 コントローラ 421 ブリーザー管に対する空気流入口 603 弁体 604 弁座 631 通気口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気管を接続した汚水マスの内部に真空
    弁を収容し、下端をマス内底部に位置させた汚水吸込み
    管とマス内汚水を排出する真空汚水管とを上記の真空弁
    を介して接続し、マス内に水位検知手段を設け、マス内
    水位が所定水位に達するとこれを水位検知手段で検知
    し、コントローラにより真空弁を、真空汚水管からの真
    空の導入、ブリーザー管を経ての大気の導入により開閉
    し、真空弁の開通時、マス内汚水を真空汚水管に、その
    減圧に基づく吸引作用で移送させ、更に、汚水吸込み管
    下端のマス内汚水面からの開放により、通気管からの吸
    入空気で上記真空汚水管内汚水を気液混合流として下流
    側に搬送する真空式汚水収集装置において、上記通気管
    とブリーザー管とをそれぞれ別に配設し、これらの管の
    地上部分を被覆部材により外観一体的に覆い、ブリーザ
    ー管に対する空気流入口を被覆部材の上端開口の外部に
    位置させたことを特徴とする真空式汚水収集装置の通気
    管構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の真空式汚水収集装置におい
    て、少なくとも地上部分では、通気用ダクトとブリーザ
    ー用ダクトとが隔壁で仕切られた一体の筒体からなる被
    覆部材で配設され、ブリーザー用ダクトの空気流入口を
    通気用ダクト上端開口に対し外部に位置させたことを特
    徴とする真空式汚水収集装置の通気管構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の真空式汚水集装
    置の通気管構造において、通気管のための通気口に、真
    空弁の開閉に応じて開閉する防臭弁を設けてなることを
    特徴とする真空式汚水収集装置の通気管構造。
  4. 【請求項4】 前記防臭弁が、通気管の上端開口を覆う
    キャップ内に設けられ、該キャップが通気管の上端回り
    に形成する通気口に弁座を設け、該キャップ内の弁座上
    部に弁体を設け、真空弁の開き動作に伴って生ずる通気
    管内負圧により弁体を弁座から開き、真空弁の閉じ動作
    に伴って復帰する通気管内大気圧作用下で弁体を弁座に
    対して該弁体の自重で閉じるように構成してなる請求項
    3記載の真空式汚水収集装置の通気管構造。
  5. 【請求項5】 前記被覆部材の地上に突出する部分の外
    面が、擬似木材状になされていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の真空式汚水収集装置の通気
    管構造。
JP10377894A 1993-05-18 1994-05-18 真空式汚水収集装置の通気管構造 Pending JPH0734527A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100588210B1 (ko) * 2004-11-02 2006-06-08 한국수자원공사 밸브실용 에어 벤트
JP2008303684A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Asahi Tec Corp 圧力式下水道システムにおける差圧センサ通気装置
JP2009293582A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Mazda Motor Corp ラジエータの給水口構造

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