JPH06229001A - 真空式下水道の真空下水管路 - Google Patents

真空式下水道の真空下水管路

Info

Publication number
JPH06229001A
JPH06229001A JP3457393A JP3457393A JPH06229001A JP H06229001 A JPH06229001 A JP H06229001A JP 3457393 A JP3457393 A JP 3457393A JP 3457393 A JP3457393 A JP 3457393A JP H06229001 A JPH06229001 A JP H06229001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
vacuum sewer
vacuum
sewer pipe
downstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3457393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Yamagishi
一雄 山岸
Etsuko Sakurai
悦子 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP3457393A priority Critical patent/JPH06229001A/ja
Publication of JPH06229001A publication Critical patent/JPH06229001A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空下水管路が河川等の障害物を上越し横断
する場合に生ずる真空度の低下を防止し汚水収集可能範
囲を拡大することができる真空式下水道の真空下水管路
を提供する。 【構成】 障害物1の上流側に設置された上流側真空下
水管2と障害物1の下流側に設置された下流側真空下水
管3とを接続する真空式下水道の真空下水管路におい
て、障害物1を上越し横断するとともに上流側真空下水
管2と下流側真空下水管3とを接続するサイホン管4
と、障害物1を上越し横断するとともに上流側真空下水
管2と下流側真空下水管3とを接続する空気管6とを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空式下水道に係り、特
に生活排水等の汚水を真空により搬送する真空式下水道
の真空下水管路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自然流下式下水道では管渠の整備
が割高になる傾向があるため、近年、真空式下水道が注
目され始めている。真空式下水道は、汚水を収集し貯留
しておくための真空ポンプ場と、汚水を吸入するための
真空弁付き汚水ますと、この汚水ますと真空ポンプ場を
結ぶ真空下水管路とから構成される。
【0003】家庭から排出される汚水は、自然流下で真
空弁付き汚水ますに集められ、汚水ますの液位が上昇す
ると真空弁の制御機構がこれを検知して弁が開き、汚水
ますに溜まった汚水は真空下水管路に吸い込まれる。真
空弁は汚水を吸い終わっても一定時間開き続け、この間
に空気が吸い込まれる。管路内の汚水は膨張する空気に
押され気液二相流となって流れ、真空ポンプ場内の集水
タンクに集められる。汚水は集水タンクにある程度溜ま
ると汚水ポンプで下水処理場又は公共下水幹線に送り出
される。
【0004】上記真空式下水道において、真空下水管路
の途中に河川等の障害物がある場合、この障害物を横断
するための施工方式には、障害物上を横断する上越し
と、障害物の下を横断する伏せ越しの2通りがある。施
工性及び経済性において、上越し横断の方が優れてお
り、可能であれば、上越し横断を採用することが好まし
い。
【0005】真空式下水道において、真空下水管路の配
管は、一般的に0.2%の下り勾配と、リフトと呼ばれ
る配管立ち上げ部との組み合わせによって行われる。従
来、上越しはリフトの個数を増やし、横断に必要な高さ
まで管路を立ち上げることによって行っていた。このリ
フトについては下記の規定がある。 a.1個のリフト高さは管口径+300mm以下 b.連続するリフトは最大5個 c.管口径75mmおよび100mmの場合には、隣合うリ
フト間の落差が管口径×0.8以下になるときは管口径
×0.8に相当する勾配をとる。管口径150mm以上の
場合には、隣合うリフト間の落差が管口径×0.4以下
になるときは管口径×0.4に相当する勾配をとる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】真空式下水道システム
では収集に必要な真空圧を末端まで届かせるために、真
空下水管路内で発生する真空損失を一定値以下に抑える
必要がある。管路内で発生する真空損失には主にリフト
損失と摩擦損失があり、リフト損失とは(リフト高さ)
−(管口径)で表される。許容範囲は各々の末端から真
空ポンプ場までの全リフト損失の和で3.5m以下であ
る。リフト数の増加は管路損失を増加させ、特に河川用
水路横断部では費やす損失が大きいため、真空式下水道
の適用範囲に大きく影響する。例えば管口径100mm、
リフト高さ300mmとすると、1個当たりのリフト損失
は200mmである。ここで、管路の埋設深さを1.5m
とし、この条件で上越し横断する場合に必要なリフトは
上記a〜cの条件より (実揚程+リフト間の落差)/(リフト個数)=(1.5m
+0.08×4) /5=0.364 m 上記式において、リフト間の落差=(管口径×0.8)
×(リフト個数−1)である。このように0.364m
リフトが5個となり、リフト損失は約1.3mになる。
従って、真空損失を許容範囲内の3.5mに納めるため
には上越し横断は1〜2ヶ所程度に限られてしまい、真
空式下水道での汚水収集可能範囲を狭めてしまうことが
問題となっていた。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、真空下水管路が河川等の障害物を上越し横断する場
合に生ずる真空度の低下を防止し汚水収集可能範囲を拡
大することができる真空式下水道の真空下水管路を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明は、障害物の上流側に設置された上流側真
空下水管と障害物の下流側に設置された下流側真空下水
管とを接続する真空式下水道の真空下水管路において、
前記障害物を上越し横断するとともに前記上流側真空下
水管と下流側真空下水管とを接続するサイホン管と、前
記障害物を上越し横断するとともに前記上流側真空下水
管と下流側真空下水管とを接続する空気管とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0009】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、真空下
水管路の途中に河川などの障害物が存在しても、汚水を
サイホン管のサイホンの原理で上流側より下流側に搬送
することができるため、損失水頭はほとんどない。ま
た、空気管により、下流側の真空圧が上流側(末端側)
に伝えられ、同圧力となる。従って、上越しのリフトに
よる真空損失をほぼ0とすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る真空式下水道の真空下水
管路の第1実施例を図1を参照して説明する。図1は河
川、水路等の障害物1を横切るように設置された真空式
下水道の真空下水管路を示す断面図である。図1におい
て、障害物1の上流側には上流側真空下水管2が設置さ
れ、障害物1の下流側には下流側真空下水管3が設置さ
れている。そして、障害物1を上越し横断するとともに
上流側真空下水管2と下流側真空下水管3とを接続する
サイホン管4が設置されており、このサイホン管4によ
って汚水が上流側真空下水管2から下流側真空下水管3
に搬送されるように構成されている。なお、汚水がサイ
ホン管4内を上流側真空下水管2から下流側真空下水管
3に向かって流れるのに必要な水頭に相当する分だけ上
流側真空下水管2は下流側真空下水管3より高位に配置
されている。
【0011】また、上流側真空下水管2とサイホン管4
との接続部には気液分離槽5が設置されており、この気
液分離槽5によって上流側真空下水管2から気液二相流
で流れてきた汚水を気体(空気)と液体(汚水)に分離
している。そして、障害物1を上越し横断するとともに
気液分離槽5の上部と下流側真空下水管3とを接続する
空気管6が設置されており、この空気管6によって下流
側真空下水管3内の真空圧が上流側真空下水管2に伝達
されるようになっている。なお、前記下流側真空下水管
3の下流側は真空ポンプ場(図示せず)に接続されてお
り、下流側真空下水管3の管内は所定の真空圧に維持さ
れている。
【0012】次に、前述のように構成された真空式下水
道の真空下水管路の作用を説明する。気液二相流の状態
で上流側真空下水管2を流れてきた汚水は、障害物1の
手前に設けられた気液分離槽5で気体(空気)と液体
(汚水)に分離され、液体はサイホン管4を伝わって下
流側真空下水管3へと流れて行く。一方、分離された気
体は空気管6を伝わって下流側へと流れて行き、障害物
1を越えたところで下流側真空下水管3と合流する。
【0013】このように本実施例によれば、真空下水管
路の途中に河川などの障害物1が存在しても、汚水をサ
イホン管4のサイホンの原理で上流側より下流側に搬送
することができるため、損失水頭はほとんどない。ま
た、空気管6により、下流側の真空圧が上流側(末端
側)に伝えられ、同圧力となる。従って、上越しのリフ
トによる真空損失をほぼ0とすることができる。
【0014】一般的にサイホン管は常に満管の状態でな
ければならず、サイホン破壊された状態では液体を搬送
することはできない。サイホン管は障害物の上を越える
ために上方に凸の形状なので、汚物等が堆積しにくいと
いうメリットがある一方で、気泡が溜まり易いという問
題もある。このためサイホン管の立ち下がり部分(図1
において、符号4aの箇処)の管径を細くして流速を上
げ、できるだけ気泡をスムーズに下流側に排出できる構
造とすることが好ましい。
【0015】図2は本発明の第2実施例を示す断面図で
ある。図2において、図1の構成要素と同一の作用又は
機能を有する構成要素は同一符号を付して説明を省略す
る。本実施例においては、図1に示す実施例のサイホン
管の頂部に空気溜めを設け、この空気溜めに連通する真
空ポンプを設置している。即ち、サイホン管4の頂部に
空気溜め7が設けられ、この空気溜め7に連通する真空
ポンプ8が設置されている。また、空気溜め7には、電
極、フロートスイッチ等からなる水位検出装置9が設置
されており、この水位検出装置9の検出信号に基づいて
真空ポンプ8の起動停止が自動的に行われる。
【0016】本実施例によれば、汚水中の気泡などが気
液分離槽5で液体から十分に分離できずにサイホン管部
まで運ばれ、これらの気泡が集まって空気溜め7の内部
に空気溜まりを作り、この空気溜まりが大きくなると空
気溜め7内の水位が低下し、これが水位検出装置9によ
り検知され、真空ポンプ8が起動する。真空ポンプ8に
よって空気溜め7内の空気が排出されると、空気溜め7
内の水位が上昇し、再び水位検出装置9によって検知さ
れ、真空ポンプ8は停止する。また、初期に真空式下水
道システムを稼働させるときには、手動で真空ポンプ8
を運転し、サイホン管4の内部の空気を排出して、サイ
ホン管内を迅速確実に満管状態にすることが可能であ
る。
【0017】すなわち、システム稼働時には真空下水管
内に汚水は存在しない。真空ポンプ場の真空ポンプが稼
働し、真空下水管内に真空圧が発生すると、汚水が上流
側真空下水管2に流入してくる。汚水はゆっくりとサイ
ホン管4を上昇し、次第にサイホン管4の内部の空気を
下流側に押し出していく。この時、本実施例の真空ポン
プ8を用いれば、サイホン管4内の空気を早く、確実に
排出することができる。
【0018】図3は本発明の第3実施例を示す断面図で
ある。図3において、図1の構成要素と同一の作用又は
機能を有する構成要素は同一符号を付して説明を省略す
る。本実施例においては、上流側真空下水管2の底部の
高さが気液分離槽5とサイホン管4とを結ぶ配管の上端
よりもhだけ高くしてあり、また、下流側真空下水管3
の底部の高さが下流側真空下水管3とサイホン管4とを
結ぶ配管の上端よりもhだけ高くしてあるため、上流側
真空下水管2及び下流側真空下水管3内の汚水が全く空
の状態でもサイホン管4内に汚水が溜まり、サイホン管
4内に空気が浸入することはない。
【0019】また、サイホン管4の直後の下流側真空下
水管3にリフト3Lを設け、このリフト部の上端から空
気管6を取り出している。リフト部は上部に空気の溜ま
り易い形状であるため、空気の取り出しがスムーズに行
なわれる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上流側真空下水管内の汚水が下流側真空下水管にサイホ
ン管によって搬送されるとともに、下流側真空下水管の
真空圧が空気管によって上流側真空下水管に伝達され
る。従って、真空下水管路が障害物を上越し横断する場
合に管路内での真空圧の低下を防止することができ、汚
水収集可能範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空式下水道の真空下水管路の第
1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る真空式下水道の真空下水管路の第
2実施例を示す断面図である。
【図3】本発明に係る真空式下水道の真空下水管路の第
3実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 障害物 2 上流側真空下水管 3 下流側真空下水管 4 サイホン管 5 気液分離槽 6 空気管 7 空気溜め 8 真空ポンプ 9 水位検出装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 障害物の上流側に設置された上流側真空
    下水管と障害物の下流側に設置された下流側真空下水管
    とを接続する真空式下水道の真空下水管路において、前
    記障害物を上越し横断するとともに前記上流側真空下水
    管と下流側真空下水管とを接続するサイホン管と、前記
    障害物を上越し横断するとともに前記上流側真空下水管
    と下流側真空下水管とを接続する空気管とを備えたこと
    を特徴とする真空式下水道の真空下水管路。
  2. 【請求項2】 前記サイホン管の頂部には空気溜めが設
    けられ、該空気溜めに連通する真空ポンプが設置されて
    いることを特徴とする請求項1記載の真空式下水道の真
    空下水管路。
  3. 【請求項3】 前記空気溜めには前記真空ポンプを起動
    停止するための水位検出装置が設置されていることを特
    徴とする請求項2記載の真空式下水道の真空下水管路。
  4. 【請求項4】 前記上流側真空下水管と前記空気管との
    接続部には気液分離槽が設置されていることを特徴とす
    る請求項1記載の真空式下水道の真空下水管路。
JP3457393A 1993-01-29 1993-01-29 真空式下水道の真空下水管路 Pending JPH06229001A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3457393A JPH06229001A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 真空式下水道の真空下水管路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3457393A JPH06229001A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 真空式下水道の真空下水管路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06229001A true JPH06229001A (ja) 1994-08-16

Family

ID=12418074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3457393A Pending JPH06229001A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 真空式下水道の真空下水管路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06229001A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06229001A (ja) 真空式下水道の真空下水管路
JP2639260B2 (ja) 真空式下水道の伏越
WO1992014889A1 (en) Inverted siphon of vacuum type sewerage
JPH08120753A (ja) 真空式汚水集排水装置と真空式下水道
JP2679508B2 (ja) 真空弁ユニット
JP2639261B2 (ja) 真空式下水道の伏越
JP2768105B2 (ja) 真空式下水道の水路橋
CN216588721U (zh) 一种隧道积水真空排水系统
EP0530203B1 (en) Improvement in a sewage system
JP2526427B2 (ja) 真空式下水道の伏越
JPH0978673A (ja) 真空式下水道のリフト損失防止装置
JPH05331891A (ja) 建造物排水設備
JP3527314B2 (ja) 真空式下水道の水管橋
JP3385700B2 (ja) 真空式下水道の伏越
EP1896668A1 (en) Method and system for discharging a waste stream from a toilet and siphon installation for use therewith
JPH108533A (ja) 気液混相汚水管の閉塞防止装置
JPH0988171A (ja) 気液混相汚水管の閉塞防止装置
CN205776709U (zh) 封闭式智能一体化污水提升设备
EP1105588A1 (en) Method and system for discharging a waste flow and siphon installation for use therein
JPH05202554A (ja) 真空式下水道の伏越
JP2715836B2 (ja) 真空式下水道の伏越
JPH05156694A (ja) 真空式下水道の伏越
JP2005036593A (ja) 真空式下水道構造
JP3186402B2 (ja) 真空式下水道の伏越の通水管の洗浄方法
JPH06272294A (ja) 真空式下水道の伏越