JP3834167B2 - 吊物機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吊物の長短尺の変更に容易に対応することができると共に、バトンを分割して異なる高さ位置で吊物を吊り下げることが可能な吊物機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば劇場やホール、アリーナなどの舞台天井から、舞台演出に使用される幕類、舞台装置、大道具、照明器具、音響設備など(以下、これらを総称して吊物という)を吊り下げて、必要に応じて吊物を昇降させる吊物機構は、以下のように構成されている。
【0003】
吊物機構は、舞台袖に配置された昇降装置と、この昇降装置にその一端が設けられたワイヤーロープと、このワイヤーロープが架けられ、天井に固定配置された滑車と、この滑車を介してワイヤーロープの他端が取り付けられたバトンとを有している。
【0004】
上記構成の吊物機構において、バトンは、舞台の手前−奥方向に平行に複数配列され、それぞれのバトンに異なる吊物を吊り下げている。そして、吊物機構は、演目ごとに、あるいは演目の場面ごとにバトンを昇降させて舞台上(=観客から見える舞台空間全体を意味する)に吊物を出現させたり、退避させたりする。
【0005】
ところで、従来の吊物機構においては、バトンが、舞台の左右方向に連続しており、つまり分割されていなかったので、例えば舞台の左右方向一方側に仮設大臣囲取合部がある場合には、下降してきたバトン(吊物)が仮設大臣囲取合部の上部に当たって舞台の目的とする位置まで下降しないといった不具合があった。
【0006】
そこで、従来は、舞台の左右方向に連続するバトンを分割し、分割した各々をそれぞれの昇降装置で駆動して対処したり、舞台中央に位置するのバトンの、左右両端に、脱着延長可能なバトンを設けることで対処していた。
【0007】
これらのようにすれば、仮設大臣囲取合部の上方に位置するバトンと、舞台の中央に位置するバトンとを別々に駆動したり、予め仮設大臣囲取合部上方に位置するバトンを中央に位置するバトンから外して使用しないようにすることができるので、仮設大臣囲取合部が舞台にあっても、該仮設大臣囲取合部を避けてそれ以外の部分に位置するバトンのみを舞台の目的とする位置まで下降させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したように、バトンを分割して各々の分割したバトンをそれぞれに対応した昇降装置を用いて駆動する場合は、昇降装置を増設する分だけコストアップとなり、また、舞台の設備全体が複雑となり故障の原因を増やすことになる。
【0009】
また、脱着可能なバトンを有した場合は、中央に位置するバトンから取り外したバトンは使用しないので、その際には、例えば天井から所定間隔を存した下方に設けた格子状の作業床(以下、葡萄棚という)に該取り外したバトンを取り付けておかなければならず、このときには、ワイヤーロープが垂れ下がって舞台に現れたりしないように該ワイヤーロープを処理する手間がかかるといった問題や、また、ワイヤーロープが弛んで滑車から外れてしまうといった問題も生じる。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、1つのバトンに複数の昇降装置を使用する必要がなく、また、分割したバトンを吊り下げるためのワイヤーロープが垂れ下がって舞台に現れてしまったり、ワイヤーロープが弛んで滑車から外れてしまうことなく、バトンを分割して、吊物の長短尺の変更に対応することができると共に、バトンを分割して異なる高さで吊物を吊り下げることができる吊物機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の吊物機構は、バトンを分割可能とし、分割する側のバトンの一部に滑車を設け、この滑車にワイヤーロープの他端を架け、さらに、このワイヤーロープの他端を、葡萄棚又は分割する側のバトンの一部に適宜選択的に引っかけるようにしたのである。
【0012】
このようにすれば、分割するバトンは、ワイヤーロープの他端を葡萄棚に引っかければ、滑車は動滑車として作用するので通常に昇降するバトンより短い昇降ストロークとすることができ、また、バトンを分割しない場合は、ワイヤーロープの他端を分割するバトンの一部に引っかければ、滑車は定滑車として作用するので1本のバトンとして通常に昇降させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の吊物機構は、昇降装置と、この昇降装置にその一端が設けられたワイヤーロープと、このワイヤーロープが架けられ、天井に固定配置された定滑車と、この定滑車を介してワイヤーロープの他端が取り付けられたバトンとを備えた吊物機構において、バトンが分割可能とされ、分割する側のバトンの一部に滑車を設け、この滑車にワイヤーロープを架け、さらにワイヤーロープの他端を分割する側のバトンの一部又は天井から所定間隔を存した下方に位置する葡萄棚に適宜選択的に引っかけるように構成したものである。
【0014】
本発明において、以下、分割する側のバトンを「分割バトン」と、分割される側のバトンを「通常バトン」ということとする。そして、上記構成において、本発明の吊物機構は、例えば通常に使用するときは、通常バトンに分割バトンを装着して1本化している。このとき、分割バトンの一部には、滑車にワイヤーロープが架けられた状態で、該ワイヤーロープの他端が引っかけられている。
【0015】
また、例えば舞台の左又は右方向の隅に仮設大臣囲取合部がある場合は、通常バトンに対して左又は右位置の分割バトンを分割し、上記で分割バトンに引っかけておいたワイヤーロープの他端を、滑車にワイヤーロープが架けられた状態で、今度は葡萄棚に引っかける。
【0016】
このようにすれば、ワイヤーロープの他端が滑車で折り返されて葡萄棚に引っかけられるため、滑車が動滑車として作用し、分割バトンの昇降ストロークが短くなり、通常バトンを最下位置まで下降させても、通常バトンの昇降ストロークの途中位置までしか分割バトンが下降しない。従って舞台の左又は右方向の隅にある仮設大臣囲取合部に分割バトン(吊物)が当たることがない。また、分割バトンと通常バトンとを一体とし、ワイヤーロープの他端を、分割バトンの一部に引っかければ、滑車が定滑車として作用して、通常の昇降駆動が可能となる。
【0017】
さらに、上記したように通常バトンと分割バトンとを分割したときは、分割バトンは通常バトンに対して昇降ストロークが短くなるだけで、通常バトンと共に昇降が行われるので、分割バトンを昇降駆動させるための別途の昇降装置を必要としない。
【0018】
また、本発明は、上記構成において、ワイヤーロープの他端を分割する側のバトンの一部又は天井から所定間隔を存した下方に位置する葡萄棚に適宜選択的に引っかける際、分割する側のバトンの一部にその一端を設け、葡萄棚にその他端を引っかける落下防止ロープを有した落下防止機構を備えたものである。
【0019】
このようにすることで、分割バトンにおいて、ワイヤーロープの他端を葡萄棚と該分割バトンとに引っかける操作を行う際、ワイヤーロープの他端がいずれにも引っかけることができずに分割バトンが落下するといった事故を防止することができる。
【0020】
【実施例】
以下に本発明の吊物機構の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の吊物機構の概略構成を示す。図2は、葡萄棚周辺にあるバトンを示す。図3は、分割バトンと通常バトンの装着状態を示す。図4は、葡萄棚に位置する分割バトンを示す。
【0021】
図において、1は、例えば不図示の昇降装置によって吊物を舞台上に出現又は退避させる吊物機構であり、以下のように構成されている。2は、昇降装置にその一端が設けられたワイヤーロープである。3は、舞台左右方向に所定間隔を存して天井Tに複数個が固定配置され、ワイヤーロープ2を架けた定滑車である。
【0022】
4は、定滑車3を介してワイヤーロープ2の他端が取り付けられたバトンであり、このバトン4は、ワイヤーロープ2の他端を水平調整用のターンバックル4Aaを介して固定的に取付けた通常バトン4Aと、この通常バトン4Aから分割したときにワイヤーロープ2の他端を選択的に引っかけることができる分割バトン4Bとからなり、例えば本実施例では、観客席から舞台を見たときに左側の端部を分割バトン4Bとしている。
【0023】
通常バトン4Aと分割バトン4Bとは、分割又は一体化を可能とするために、例えば図3のように構成している。通常バトン4Aと分割バトン4Bとは、間隔を存して設けられており、通常バトン4Aと分割バトン4Bとを一体化するときには、これらの間にスライドパイプ4Cを介設する。
【0024】
スライドパイプ4Cは、分割バトン4Bを通常バトン4Aから分割したときに該分割バトン4Bに内嵌状に収納される。また、スライドパイプ4Cは、分割バトン4Bから突出させたときに、その一端が分割パイプ4Bの端部においてそれ以上の突出を禁止するためのストッパ4Caが形成されている。一方、分割バトン4Bの一端部の内周には、ガイドブッシュ4Baが設けられており、このガイドブッシュ4Baの奥端面にストッパ4Caが当接することで、スライドパイプ4Cが分割バトン4Bから抜けないようになっている。
【0025】
そして、分割バトン4Bの一端部には、スライドパイプ4Cを突出させたとき又は収納したときに、不用意に分割バトン4Bから突出したり退入しないようにスライドパイプ4Cを固定するためのセットボルト4Bbを設けている。このセットボルト4Bbは、分割バトン4Bの一端部の不図示の孔に螺入されてスライドパイプ4Cを締め付けて位置固定する。
【0026】
また、スライドパイプ4Cの他端外周には、該スライドパイプ4Cを分割バトン4Bに退入したときに、それ以上の退入を禁止するためのストッパ4Cbが形成されており、また、その他、後述するガイドピン4Ceが挿入される位置決孔4Cc、及び後述する芯パイプ4Dのガイド溝4Daに案内される突起4Cdがスライドパイプ4Cの他端内周に形成されている。
【0027】
一方、通常バトン4Aの一端部には芯パイプ4Dの一部が嵌入されており、この芯パイプ4Dの他端部外周と通常バトン4Aの内周とは溶接されている。芯パイプ4Dは、スライドパイプ4Cが外嵌され、その周面に、スライドパイプ4Cの位置決孔4Ccを介してガイドピン4Ceが挿入される不図示の位置決孔と、該スライドパイプ4Cの突起4Cdをガイドするためのガイド溝4Daとが形成されている。
【0028】
5は、本実施例では分割バトン4Bを支持する支持部材6に設けられた滑車であり、この滑車5は、ワイヤーロープ2の他端が常に架けられた状態とされている。また、支持部材6は、滑車5を設けている他、分割バトン4Bを吊り下げるワイヤーロープ2の他端部に設けられたカラビナ2Aを引っかけるための固定ピン6a、及び後述する落下防止機構7を有している。
【0029】
7は、支持部材6に設けられた落下防止機構であり、この落下防止機構7は、分割バトン4Bの昇降ストロークを変更する際に、ワイヤーロープ2のカラビナ2Aを、支持部材6の固定ピン6aに、また後述する葡萄棚8に設けた分割バトン保持部材8Aの固定ピン8cに引っかけたりするといった作業中に、分割バトン4Bが落下しないようにするためのものである。
【0030】
落下防止機構7は、図4に示すように、支持部材6の上端部に設けられた保持具7aと、この保持具7aにその一端が取り付けられた落下防止ロープ7bとからなる。落下防止ロープ7bの他端には、カラビナ7cが設けられている。また、保持具7aは、その一部に、落下防止ロープ7bの一端部を設けており、またその他部に、未使用状態の落下防止ロープ7bの他端部のカラビナ7cを係合させるための係合孔7dが形成されている。
【0031】
8は、天井Tより下方に所定間隔を存して格子状に設けられた葡萄棚であり、この葡萄棚8上で、各種舞台演出上の吊物や照明などの調整作業を行う。葡萄棚8の適所には、図4に示すように、分割バトン保持部材8Aが設けられており、この分割バトン保持部材8Aは、落下防止ロープ7bの他端のカラビナ7cを引っかけるための固定ピン8aが形成されている他、落下防止ロープ7bを固定ピン8aまで導くためのガイドピン8b、ワイヤーロープ2の他端のカラビナ2Aを引っかけるための固定ピン8cが設けられている。
【0032】
上記構成の吊物機構1は、以下のように動作させる。例えば図1に示すように観客側から見た舞台の左側に仮設大臣囲取合部Pを設ける場合、舞台の左右方向に1本化されたバトン4を降下させると、吊物が仮設大臣囲取合部Pに当たってしまうので、該仮設大臣囲取合部Pを舞台上に設ける前に、次のように準備しておく。
【0033】
いま、バトン4は、次のようにして1本化されている。つまり、通常バトン4Aと分割バトン4Bとは、セットボルト4Bbを緩めてスライドパイプ4Cを分割バトン4Bから突出させ、スライドパイプ4Cの突起4Cdを芯パイプ4Dのガイド溝4Daに案内させつつ、通常バトン4Aの一端部の端面に当接するまで、スライドパイプ4Cの他端を芯パイプ4Dに外嵌する。
【0034】
そして、スライドパイプ4Cの位置決孔4Cc及び芯パイプ4Dの位置決孔を位置合わせしてガイドピン4Ceを挿入する。その後、分割バトン4Bのセットボルト4Bbを締めてスライドパイプ4Cが移動しないようにする。
【0035】
いま、バトン4を1本化している状態において、分割バトン4Bを吊るワイヤーロープ2の他端のカラビナ2Aは、滑車5にワイヤーロープ2が架けられた状態で支持部材6の固定ピン6aに引っかけられているので、滑車5は定滑車として作用し、分割バトン4Bの昇降ストロークは、通常バトン4Aと同じである。また、このとき、落下防止機構7は、落下防止ロープ7bの先端のカラビナ7cが保持具7aの係合孔7dに係合している。
【0036】
続いて、上記のようにバトン4を1本化した状態でバトン4を最下位置まで、下降させてバトン4を通常バトン4Aと分割バトン4Bとに分割する。通常バトン4Aと分割バトン4Bとを分割するには、ガイドピン4Ceをスライドパイプ4Cの位置決孔4Cc及び芯パイプ4Dの位置決孔から抜き、セットボルト4Bbを緩めた後、ストッパ4Cbが分割バトン4Bの一端部に当接するまで、スライドパイプ4Cを分割バトン4B内に収納し、この後、セットボルト4Bbを締めてスライドパイプ4Cが移動しないようにする。
【0037】
そして、バトン4を通常バトン4Aと分割バトン4Bとに分割した後、今度は、通常バトン4Aと分割バトン4Bを共に葡萄棚8位置まで上昇させる。この後、舞台上に仮設大臣囲取合部Pを設ける。このとき、葡萄棚8まで上昇させた分割バトン4B側において、保持具7aの係合孔7dに係合させていた落下防止ロープ7bの先端のカラビナ7cを、該係合孔7dから外し、ガイドピン8cに架けた後、分割バトン保持部材8Aの固定ピン8aに引っかける。
【0038】
続いて、ワイヤーロープ2の先端のカラビナ2Aを、支持部材6の固定ピン6aから外し、滑車5にワイヤーロープ2が架けられた状態で分割バトン保持部材8Aの固定ピン8cに引っかける。そして、再び、落下防止ロープ7bの先端のカラビナ7cを、分割バトン保持部材8Aの固定ピン8aから外し、保持具7aの係合孔7dに係合させる。
【0039】
上記の後、通常バトン4A及び分割バトン4Bを下降させる。このとき、ワイヤーロープ2の先端のカラビナ2Aが葡萄棚8における分割バトン保持部材8Aの固定ピン8cに引っかけられているので、滑車5は動滑車として作用し、通常バトン4Aが最下位置まで下降しても、本実施例の場合、分割バトン4Bは該通常バトン4Aの半分の位置までしか下降しない。従って、分割バトン4B(吊物)が仮設大臣囲取合部Pに当たることがない。
【0040】
なお、通常バトン4Aと分割バトン4Bとを再度1本化して使用するには、通常バトン4A及び分割バトン4Bとを最上位置まで上昇させ、落下防止ロープ7bの先端のカラビナ7cを、分割バトン保持部材8Aの固定ピン8aに引っかけた後、ワイヤーロープ2の先端のカラビナ2Aを分割バトン保持部材8Aの固定ピン8cから外し、支持部材6の固定ピン6aに引っかける。
【0041】
続いて、落下防止ロープ7bの先端のカラビナ7cを、保持具7aの係合孔7dに係合させる。この状態で、ワイヤーロープ2の先端が支持部材6に位置することとなり、滑車5が定滑車として作用することとなり、通常バトン4Aと分割バトン4Bとが同じ昇降ストロークとなる。
【0042】
そして、仮設大臣囲取合部Pを舞台から撤去した後、通常バトン4Aと分割バトン4Bとを最下位置まで下降させ、通常バトン4Aと分割バトン4Bとを1本化する。
【0043】
このように、吊物機構1は、バトン4を分割可能とし、分割バトン4Bに滑車5を設けて、この滑車5にワイヤーロープ2を架けた状態で、ワイヤーロープ2の先端を葡萄棚8の分割バトン保持部材8A又は支持部材6に、適宜選択的に引っかけるようにしたので、舞台に仮設大臣囲取合部Pがある場合は、分割バトン4Bの昇降ストロークを通常バトン4Aの昇降ストロークより短くすることができ、また、異なる昇降操作を1台の昇降装置によって行うことができる。
【0044】
従って、吊物機構1は、吊物(分割バトン4B)が仮設大臣囲取合部Pに当たることがなく、また、バトン4を分割して吊物の長短尺に容易に対応することができると共に、分割したバトン4を各々異なる高さで吊って昇降させることができる。
【0045】
また、吊物機構1は、分割バトン4Bの支持部材6において、落下防止機構7を設けているので、分割バトン4Bの昇降ストロークを変更する際の上記した操作の際に、誤って分割バトン4Bを葡萄棚8位置から落下させることがなく、安全に操作することができる。
【0046】
なお、本発明は上記構成に限らず、各種の変形が可能である。例えば上記実施例では、観客側から見た舞台左方向の端部においてバトン4を分割していたが、バトン4を複数分割可能として、各分割バトン4Bについて、滑車5、支持部材6、落下防止機構7、分割バトン保持部材8Aを設ければ、任意の位置でバトン4を分割してそれぞれの昇降ストロークを各々異ならせることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明の吊物機構は、バトンを分割可能とし、分割する側のバトンの一部に滑車を設け、この滑車にワイヤーロープを架け、さらにワイヤーロープの他端を分割する側のバトンの一部又は天井から所定間隔を存した下方に設けた葡萄棚に適宜選択的に引っかけるようにしたので、分割したバトンを複数の昇降装置を用いて駆動する必要がなく、また、バトンを吊り下げているワイヤーロープが垂れ下がって舞台に現れたりすることがなく、かつワイヤーロープが垂れ下がらないように葡萄棚で処理する必要もなく、ワイヤーロープが弛んで滑車から外れることもないといった従来の課題を解決することができ、そのうえ、本発明の吊物機構は、簡単でかつ確実に、バトンを分割して各々の昇降ストロークを変更して、それぞれを異なる高さで昇降させることができると共に、吊物の長短尺に容易に対応させることができる。
【0048】
また、本発明は、上記構成において、ワイヤーロープの他端を分割する側のバトンの一部又は天井から所定間隔を存した下方に位置する葡萄棚に適宜選択的に引っかける際に、分割する側のバトンの一部にその一端を設け、葡萄棚にその他端を引っかける落下防止ロープを有した落下防止機構を備えたので、バトンを分割して昇降ストロークを変更する操作を安全かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊物機構の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の吊物機構における葡萄棚周辺を示す図である。
【図3】本発明の吊物機構におけるバトンの詳細を示す図である。
【図4】本発明の吊物機構における葡萄棚周辺の分割バトンを示す図である。
【符号の説明】
1 吊物機構
2 ワイヤーロープ
3 定滑車
4 バトン
4A 通常バトン
4B 分割バトン
5 滑車
6 支持部材
7 落下防止機構
7b 落下防止ロープ
8 葡萄棚
P 仮設大臣囲取合部
T 天井

Claims (2)

  1. 昇降装置と、この昇降装置にその一端が設けられたワイヤーロープと、このワイヤーロープが架けられ、天井に固定配置された定滑車と、この定滑車を介してワイヤーロープの他端が取り付けられたバトンとを備えた吊物機構において、前記バトンが分割可能とされ、分割する側のバトンの一部に滑車を設け、この滑車に前記ワイヤーロープを架け、さらに前記ワイヤーロープの他端を前記分割する側のバトンの一部又は天井から所定間隔を存した下方に位置する葡萄棚に適宜選択的に引っかけるように構成したことを特徴とする吊物機構。
  2. ワイヤーロープの他端を分割する側のバトンの一部又は天井から所定間隔を存した下方に位置する葡萄棚に適宜選択的に引っかける際、分割する側のバトンの一部にその一端を設け、前記葡萄棚にその他端を引っかける落下防止ロープを有した落下防止機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の吊物機構。
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