JP3833971B2 - 断熱箱体の製造方法および冷蔵庫 - Google Patents

断熱箱体の製造方法および冷蔵庫 Download PDF

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晃司 小野
一郎 辻
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空断熱材を利用した冷蔵庫の断熱箱体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫の省エネルギー化や省スペース化を狙いに、冷蔵庫の断熱性能を高める一手段として、高断熱性能を有する真空断熱材を利用する方法があり、省エネルギーの要請が益々高まる今日では、硬質ウレタンフォームと比較して数倍から10倍程度の断熱性能を有する真空断熱材を適切な範囲内で最大限に利用することにより断熱性能を向上させていくことが急務であるといえる。真空断熱材を利用した高い断熱性能を有する冷蔵庫の断熱箱体の製造方法としては、特開平7−98090号公報などが知られている。
【0003】
図15は従来の冷蔵庫の断熱箱体の外箱を折り曲げる前の状態を示す斜視図、図16は同冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付けた状態を示す斜視図、図17は同冷蔵庫の断熱箱体の外箱を折り曲げた後の状態を示す斜視図、図18は同冷蔵庫の断熱箱体の折り曲げ工程を示す工程図である。
【0004】
以下、図面を参照しながら、上記従来の冷蔵庫の断熱箱体の製造方法について説明する。
【0005】
1は、鋼板からなる平板で、平板1の長手方向の端部にフランジ2を形成し、折り曲げ部にあらかじめVカット3を施している(S1)。その後、真空断熱材4、5、6を平板1に貼り付ける(S2)。そして、冶具を用いて、Vカット3を折り曲げ部として折り曲げ、冷蔵庫の断熱箱体の側面および天面を構成するものである(S3)。その後、内箱、背板、底板を組み込み、内部に硬質ウレタンフォームを充填、発泡し真空断熱材を適用し、断熱性能の高い冷蔵庫の断熱箱体を製造する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例に記載されている冷蔵庫の製造方法では、真空断熱材4,5,6を平板1に貼り付けた後に折り曲げるので、折り曲げ時の衝撃により真空断熱材4,5,6、が剥がれる場合が生じる。また、真空断熱材4、5、6を平板1に貼り付ける場合、比較的長い作業時間がかかるために、真空断熱材4、5、6を平板1に貼り付ける作業スペースを大きくしなければならず、製造工程の作業空間の設置効率が低下するという課題を有していた。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、信頼性が高く、製造工程の作業空間の省スペース化を図る冷蔵庫の断熱箱体の製造方法および冷蔵庫を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱箱体の製造において、一枚の平板を折り曲げて前記外箱の側面および天面を構成する折り曲げ工程と、前記折り曲げ工程後に外冶具と内冶具を用いて内側と外側からの2平面で挟み込み、真空断熱材を前記外箱の内面に貼り付ける真空断熱材貼り付け工程と、前記外箱に前記内箱を係合して形成された前記真空断熱材を有する空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填,発泡させる工程とよりなるものである。
【0009】
本発明によれば、平板を折り曲げた後に真空断熱材を外箱に貼り付けることにより、貼り付け作業スペースを小さくでき製造工程の作業空間の設置効率を高めることができる。また、折り曲げ時の衝撃により真空断熱材が剥がれる問題も生じない。また、冶具を用いて真空断熱材を貼り付けることにより、非定常な作業がなくなり真空断熱材の破損を防止できる。また、冶具により真空断熱材の貼り付け位置の位置決めが確実となり、貼り付けバラツキを抑えることができる。また、一度に複数の真空断熱材を複数の面に貼り付け可能となり、製造工程の生産効率を高めることができる。また、外冶具と内冶具は、外箱の貼り付け部を内側と外側からの2平面で挟み込む方式としたものであり、真空断熱材貼り付け時、押さえる圧力を均一化でき、真空断熱材接着面の外箱外観変形を防止できる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、内冶具は、真空断熱材の端部二辺をL型支持部で支持するものである。
【0011】
本発明によれば、真空断熱材をL型支持部で支持することで、冶具への支持が確実になるとともに、冶具への支持作業が容易となり製造工程の生産効率を高めることができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、内冶具は、真空断熱材支持面が一方向から順次外箱の貼り付け面に圧設するものである。
【0013】
本発明によれば、真空断熱材と外箱との間に空気層が生じず、真空断熱材接着面の外箱外観変形を防止できる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0041】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断熱箱体の外箱を折り曲げる前の状態を示す斜視図、図2は、同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱を折り曲げた後の状態を示す斜視図、図3は同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付けた状態を示す斜視図、図4は、同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の製造工程を示す工程図、図5は、同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付ける冶具を示す平面図、図6は、同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付ける冶具の要部斜視図、図7、図8は、同実施の形態の冷蔵庫に用いる真空断熱材に接着部材を塗付する装置を示す概要図、図9、図10は、同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付ける工程を示す要部平面図ある。
【0042】
図1〜図4において、10は鋼板からなる外板で平板状を成し、外板10の長手方向の端部にフランジ11を形成し、折り曲げ部にあらかじめVカット12を施すプレス工程を行なう(S4)。そして、冶具(図示せず)を用いて、Vカット12を折り曲げ部として折り曲げコの字状とし、冷蔵庫の断熱箱体の外箱10の側面13および天面14を構成する折り曲げ工程を行なう(S5)。その後、真空断熱材貼付冶具18を用い真空断熱材15、16、17を断熱箱体の外箱10の側面13および天面14に貼り付ける真空断熱材貼り付け工程を行なう(S6)。そして、真空断熱材15、16、17を内面に貼り付けた外箱10と内箱(図示せず)を係合して形成された空間内に硬質ウレタンフォーム(図示せず)を充填し、発泡するウレタン発泡工程を行ない断熱箱体を完成する(S7)。
【0043】
図5において、真空断熱材貼付冶具18は、外冶具19と内冶具20とより成り、内冶具20は側面冶具21、22と天面冶具23とより成る。側面冶具21、22と天面冶具23は可動装置24の連結バー25を介して可動する。
【0044】
図6において、26は、側面冶具21の真空断熱材15固定側に設けたL型支持部である。
【0045】
図7、図8において、27は上ローラ、28は下ローラで、それぞれ円筒形状を成し、軸29、30を中心に対向して回転する。31は容器で内部に接着部材32を有している。そして、下ローラ28は容器31内の接着部材32に一部が漬かるように配置している。また、上ローラ27と下ローラ28の間隔Aは真空断熱材15の厚みtよりも若干小さく設定している。また、上ローラ27と下ローラ28の表面は軟質部材たとえば多孔質樹脂発泡体、スポンジなどで構成され、接着部材32を表面に保持しやすいようにしている。また、上ローラ27と下ローラ28は、手動あるいは自動で駆動させるものである。上記、上ローラ27、下ローラ28、容器31、接着部材32より、接着部材塗布装置33は構成している。
【0046】
なお、接着部材32としてはゲル状のホットメルトとしている。
上記構成において、以下動作について説明する。
【0047】
ライン上を流れてきた鋼板からなる外板10は、プレス工程(S4)によりVカット12を施し、複数のロールフォーマー(図示せず)によりフランジ11を形成する。その後、折り曲げ工程(S5)にて、冶具(図示せず)を用いて、Vカット12を折り曲げ部として折り曲げコの字状とし、冷蔵庫の断熱箱体の外箱の側面13および天面14を構成する。コの字状とした外板10はフランジ11の前フランジ側を下方にして設置する。その後、真空断熱材貼り付け工程(S6)にて、真空断熱材貼付冶具18を用い真空断熱材15、16、17を断熱箱体の外箱の側面13および天面14に貼り付ける工程を行なう。そして、ウレタン発泡工程(S7)にて真空断熱材15、16、17を内面に貼り付けた外箱10と内箱(図示せず)を係合して形成された空間内に硬質ウレタンフォーム(図示せず)を充填し、発泡して断熱箱体を完成する。
【0048】
したがって、外板10を折り曲げた後に、真空断熱材15、16、17を貼り付ける工程としたことにより、外板10を折り曲げ前に真空断熱材を貼る工程に比べ、貼り付け作業スペースを小さくでき製造工程の作業空間の設置効率を高めることができる。また、折り曲げ時の衝撃により真空断熱材が剥がれる問題も生じない。
【0049】
次に、真空断熱材貼り付け工程について、詳細を説明する。
【0050】
真空断熱材15は接着部材塗付装置33の上ローラ27と下ローラ28の間に挟み込み、各ローラの回転により前方に進む。そして下ローラ28の表面に保持された接着部材32としてのゲル状のホットメルトが真空断熱材15の片面に全面塗布される。このときローラを用いているので接着部材32を真空断熱材15に均一に過不足なく塗付することができる。また、接着部材塗付装置33を用いることにより塗付作業の効率向上が図れる。
【0051】
そして、接着部材32を片面に全面塗布された真空断熱材15は、真空断熱材貼付冶具18の内冶具20の側面冶具21に仮固定される。このとき接着部材32側を外側に向けL型支持部26に端辺を合わせて置く。
【0052】
また、フランジ11の前フランジ側を下方にして設置したコの字状の外板10の外周を覆うように外冶具19が設置される。そして、天面14に対向した開放側より真空断熱材貼付冶具18を外板10の内側に挿入し、可動装置24の連結バー25の動作により、真空断熱材15は冷蔵庫の断熱箱体の外箱の側面13に貼り付けられる。このとき図9に示すように、真空断熱材15を載せた側面冶具21は側面13に対して一端を先に接触させる。その後、図10に示すように、真空断熱材15の一端を接触させた面から順次、外箱の側面13の貼り付け面に圧設する。
【0053】
したがって、真空断熱材15を、外冶具19と内冶具20とからなる真空断熱材貼付冶具18で外板10の内側に貼り付けることにより、非定常な作業がなくなり真空断熱材の破損を防止できる。また、真空断熱材貼付冶具18により真空断熱材15の貼り付け位置の位置決めが確実となり、貼り付けバラツキを抑えることができる。また、一度に複数の真空断熱材を複数の面に貼り付け可能となり、製造工程の生産効率を高めることができる。
【0054】
また、真空断熱材貼付冶具18は、外冶具19と内冶具20とで外板10の貼り付け部を内側と外側からの2平面で挟み込む方式としたので、真空断熱材15貼り付け時、押さえる圧力を均一化でき、真空断熱材15の接着面の外箱外観変形を防止できる。
【0055】
また、真空断熱材15を真空断熱材貼付冶具18のL型支持部26に端辺を合わせて取付けることで、位置決めが確実になるとともに、冶具への支持作業が容易となり製造工程の生産効率を高めることができる。
【0056】
また、真空断熱材貼付冶具18は真空断熱材15の一端を接触させた面から順次、外箱の側面13の貼り付け面に圧設するものであり、真空断熱材15と外板10の貼付面との間に空気層が生じず、真空断熱材接着面の外箱外観変形を防止できる。
【0057】
また、真空断熱材15と外板10とを接着する接着部材32は、真空断熱材15側に塗付しているので、真空断熱材15の表面の凹凸、そり等の外箱変形要因を接着部材32の厚みが吸収して外箱外表面の変形を防止できる。また、接着部材を真空断熱材側に付設することで、接着部材を効率的に使用することができる。
【0058】
また、接着部材32は真空断熱材15に全面塗布しているので、真空断熱材15と外板10との接着力を高めることができるとともに、真空断熱材15と外板10との間に空気層が生じず、真空断熱材15の接着面の外箱外観変形を防止できる。
【0059】
また、接着部材32はゲル状のホットメルトとしたので、真空断熱材15の表面の凹凸、そり等の外箱変形要因を吸収し、外箱外表面の変形を防止できる。
【0060】
なお、接着部材32はゲル状で硬化型の接着材としてもよい。この場合、接着後の真空断熱材15のズレ、剥がれが生じず接着信頼性が高まる。
【0061】
また、真空断熱材貼付冶具18のL型支持部26を構成する端辺は少なくとも側面冶具21の下部に設けている。これにより、真空断熱材15の支持が確実になる。さらに、コの字状とした外板10のフランジ11の前フランジ側を下方にして設置した状態で、真空断熱材15を貼り付けることで前フランジ側のフランジ部から真空断熱材15の離間距離を一定にできる。つまり、前フランジ側のフランジ部には放熱パイプなどを配設できるように端部の曲げ、切り起しがあり、その端面で真空断熱材15を破損させてしまう危険性があるが、上述したように位置決めを確実にできるので、破損の危険性が生じない。
【0062】
また、真空断熱材貼付冶具18の動作は、手動式でも自動式でもよい。
【0063】
また、本実施の形態では、真空断熱材15を外箱の側面13に貼り付ける場合について説明したが、天面14に貼り付ける場合も同様であり、同様の効果を有する。
【0064】
また、真空断熱材貼付冶具18は真空断熱材15の一端を接触させた面から順次、一方向から外箱の側面13の貼り付け面に圧設するものであるが、その方向は、前後、上下方向どちらからでもよい。
【0065】
(実施の形態2)
図11、図12は、本発明の実施の形態2による断熱箱体の製造方法の概要図である。なお、実施の形態1と同一部分については、詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0066】
真空断熱材貼り付け工程(S6)において、33は外板10の側面13と真空断熱材15との間に配置する介在部材で、介在部材33は真空断熱材15よりも軟らかい軟質部材としている。また、介在部材33の貼り方は、図11に示すように、あらかじめ外箱外表面の変形を防止する介在部材33を側面13に配設した後、真空断熱材15を外箱に貼り付けるものである。
【0067】
上記構成により、真空断熱材15と外板10の側面13との間の介在部材33が真空断熱材15の表面の凹凸、そり等の外箱変形要因を吸収し、外箱外表面の変形を防止できる。また、介在部材33をあらかじめ外板10の側面13側に配設しておくことで、組立工程での生産効率を高めることができる。
【0068】
また、介在部材33は真空断熱材15よりも軟らかい軟質部材としているので、真空断熱材15の表面の凹凸、そり等の外箱変形要因の吸収を軟質部材が行い、外箱外表面の変形を確実に防止できる。
【0069】
なお、図12に示すように、あらかじめ外箱外表面の変形を防止する介在部材34を真空断熱材15に配設した後、真空断熱材15を外箱に貼り付けてもよい。この場合、真空断熱材と外箱との間の介在部材が真空断熱材の表面の凹凸、そり等の外箱変形要因を吸収し、外箱外表面の変形を防止できるとともに、介在部材34をあらかじめ真空断熱材15に配設しておくことで、組立工程での生産効率を高めることができる。
【0070】
また、介在部材34は真空断熱材15よりも硬い硬質部材としてもよい。この場合、真空断熱材15の表面の凹凸、そり等の外箱変形要因が外箱外表面に伝わることを防止でき、外箱外表面の変形を防止できる。
【0071】
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3による冷蔵庫における検査工程を示す概略図である。なお、実施の形態1または2と同一部分については、詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0072】
図において、35は、外箱に真空断熱材を実施の形態1または2の断熱箱体の製造方法により組み込み、その後、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームを発泡し、その後、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器、等の冷凍サイクル部品を組み込んだ冷蔵庫である。36は打音装置で、硬質ウレタンフォーム発泡後、真空断熱材が所定の位置で所定の断熱性能を維持しているかを検査する検査工程で用いられる。具体的には、外板10に真空断熱材15、16、17を貼り付けた外箱外表面に打音装置36を当てることにより、真空断熱材15、16、17が硬質ウレタンフォーム発泡前に貼付面から脱落などで正規の位置にない場合と正規の位置にある場合との打音時の音質の差を聞き分けて有無の判断をする。また、たとえ正規の位置に配置していても、真空断熱材15、16、17の破れ、破損等による真空度不良(断熱性能不良)の場合においても、打音時の音質の差を聞き分けて判断をすることができる。
【0073】
なお、打音検査は、外板10に限定するものではなく、真空断熱材が貼られた個所を行なうことが望ましい。
【0074】
また、冷蔵庫35は、一枚の平板10を折り曲げて外箱の側面および天面を構成するとともに真空断熱材15、16、17は平板を折り曲げた後に外箱に貼り付け、その後、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームを発泡し、その後、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器、等の冷凍サイクル部品を組み込んだものであり、真空断熱材を用いた高い断熱性能を有する断熱箱体を用いることにより、消費電力量の少ない冷蔵庫を提供できる。
【0075】
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4による冷蔵庫における検査工程を示す概略図である。なお、実施の形態1または2と同一部分については、詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0076】
図において、37は、外箱に真空断熱材を実施の形態1または2の断熱箱体の製造方法により組み込み、その後、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームを発泡し、その後、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器、等の冷凍サイクル部品を組み込んだ冷蔵庫である。38は赤外線を用いて非接触で表面温度を測定できるサーモグラフィー装置で、内部を一定温度に保った部屋39内に設置し、硬質ウレタンフォーム発泡後、真空断熱材が所定の位置で所定の断熱性能を維持しているかを検査する検査工程で用いられる。具体的には、冷蔵庫を運転しながら、外板10に真空断熱材15、16、17を貼り付けた外箱外表面にサーモグラフィー装置のカメラを合わせ、その画像データ(温度分布)により、真空断熱材15、16、17の配設の不具合を検査する。たとえば、不正規の場合、断熱性能が低下しており、表面温度は低くなる。
したがって、冷蔵庫本体に非接触で、簡単に確実に真空断熱材15、16、17の配設、あるいは、不良状態を検査することができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱箱体の製造において、一枚の平板を折り曲げて前記外箱の側面および天面を構成する折り曲げ工程と、前記折り曲げ工程後に外冶具と内冶具を用いて内側と外側からの2平面で挟み込み、真空断熱材を前記外箱の内面に貼り付ける真空断熱材貼り付け工程と、前記外箱に前記内箱を係合して形成された前記真空断熱材を有する空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填,発泡させる工程とよりなるものであり、貼り付け作業スペースを小さくでき製造工程の作業空間の設置効率を高めることができる。また、折り曲げ時の衝撃により真空断熱材が剥がれる問題も生じない。また、非定常な作業がなくなり作業者による真空断熱材の破損を防止できる。また、冶具により真空断熱材の貼り付け位置の位置決めが確実となり、貼り付けバラツキを抑えることができる。また、一度に複数の真空断熱材を複数の面に貼り付け可能となり、製造工程の生産効率を高めることができる。また、外箱の貼り付け部を内側と外側からの2平面で挟み込むことで、真空断熱材貼り付け時、押さえる圧力を均一化でき、真空断熱材接着面の外箱外観変形を防止できる。
【0078】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、内冶具は、真空断熱材の端部二辺をL型支持部で支持するものであり、真空断熱材の内冶具への支持が確実になるとともに、内冶具への支持作業が容易となり製造工程の生産効率を高めることができる。
【0079】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、内冶具は、真空断熱材支持面が一方向から順次外箱の貼り付け面に圧設するものであり、真空断熱材と外箱との間に空気層が生じず、真空断熱材接着面の外箱外観変形を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断熱箱体の外箱を折り曲げる前の状態を示す斜視図
【図2】同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱を折り曲げた後の状態を示す斜視図
【図3】同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱を折り曲げた後の状態を示す斜視図
【図4】同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の製造工程を示す工程図
【図5】同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付ける冶具を示す平面図
【図6】同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付ける冶具の要部斜視図
【図7】同実施の形態の冷蔵庫に用いる真空断熱材に接着部材を塗付する装置を示す概要図
【図8】同実施の形態の冷蔵庫に用いる真空断熱材に接着部材を塗付する装置を示す概要図
【図9】同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付ける工程を示す要部平面図
【図10】同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付ける工程を示す要部平面図
【図11】本発明の実施の形態2による断熱箱体の製造方法の概要図
【図12】本発明の実施の形態2による断熱箱体の製造方法の概要図
【図13】本発明の実施の形態3による冷蔵庫における検査工程を示す概略図
【図14】本発明の実施の形態4による冷蔵庫における検査工程を示す概略図
【図15】従来の冷蔵庫の断熱箱体の外箱を折り曲げる前の状態を示す斜視図
【図16】同冷蔵庫の断熱箱体の外箱に真空断熱材を貼り付けた状態を示す斜視図
【図17】同冷蔵庫の断熱箱体の外箱を折り曲げた後の状態を示す斜視図
【図18】同冷蔵庫の断熱箱体の折り曲げ工程を示す工程図
【符号の説明】
10 外板
13 側面
14 天面
15,16,17 真空断熱材
18 真空断熱材貼付冶具
19 外冶具
20 内冶具
21、22 側面冶具
23 天面冶具
26 L型支持部
27 上ローラ
28 下ローラ
32 接着部材
33、34 介在部材
35、37 冷蔵庫
36 打音装置
38 サーモグラフィー装置

Claims (3)

  1. 外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱箱体の製造において、一枚の平板を折り曲げて前記外箱の側面および天面を構成する折り曲げ工程と、前記折り曲げ工程後に外冶具と内冶具を用いて内側と外側からの2平面で挟み込み、真空断熱材を前記外箱の内面に貼り付ける真空断熱材貼り付け工程と、前記外箱に前記内箱を係合して形成された前記真空断熱材を有する空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填,発泡させる工程とよりなる断熱箱体の製造方法。
  2. 内冶具は、真空断熱材の端部二辺をL型支持部で支持することを特徴とする請求項1に記載の断熱箱体の製造方法。
  3. 内冶具は、真空断熱材支持面が一方向から順次外箱の貼り付け面に圧設することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の断熱箱体の製造方法。
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