JP2005016776A - 断熱体および断熱体の製造方法。 - Google Patents
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Abstract
【課題】真空断熱材を適用した断熱体に関し、真空断熱材の表面凹凸部分の影響を受けることなく、外観品位を高めた、高断熱性能を有する断熱体を提供する。
【解決手段】外箱12と内箱11の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材13とを備えた断熱扉体10において、硬質ウレタンフォーム14との接着面側に剥離紙15を貼り付けた真空断熱材13を内箱11に貼り付け、外箱12と前記内箱11とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォーム14を充填発泡させたことにより、剥離部がひずみの吸収を行い、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保した断熱扉体10を得ることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】外箱12と内箱11の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材13とを備えた断熱扉体10において、硬質ウレタンフォーム14との接着面側に剥離紙15を貼り付けた真空断熱材13を内箱11に貼り付け、外箱12と前記内箱11とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォーム14を充填発泡させたことにより、剥離部がひずみの吸収を行い、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保した断熱扉体10を得ることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空断熱材を利用した冷蔵庫の断熱体及び断熱体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫の省エネルギー化や省スペース化を狙いに、冷蔵庫の断熱性能を高める一手段として、高断熱性能を有する真空断熱材を利用する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
省エネルギーの要請が益々高まる今日では、硬質ウレタンフォームと比較して数倍から10倍程度の断熱性能を有する真空断熱材を適切な範囲内で最大限に利用することにより断熱性能を向上させていくことが急務であるといえる。一方、冷蔵庫の断熱箱体を、真空断熱材を外板に接するように配置して硬質ウレタンフォームと複層して適用した場合、硬質ウレタンフォームと真空断熱材の収縮率の違いにより、断熱箱体の外観に変形が生じるという課題を有していた。
【0004】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
【0005】
図2は、従来の冷蔵庫の前面開口部に配置される扉の断面図、図3は、図2のA部拡大図である。
【0006】
図2,3において、1は金属製の外板、2は合成樹脂製の扉枠、3は合成樹脂製の内箱、4は発泡断熱材、5は真空断熱材である。6は真空断熱材5と外板1との間に介挿される離型紙で、真空断熱材5より大きく形成されている。したがって、外板1の内面に離型紙6を介して真空断熱材5が位置しているので、発泡断熱材4の発泡後に発泡断熱材4が収縮するが、離型紙6の作用により外板1と離型紙6との間に隙間xを生じさせることで外板1の変形を防止するものである。
【0007】
【特許文献1】
実開昭61−141690号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例に記載されている冷蔵庫では、外板の外見上の変形は防止できるものの、外板と発泡断熱材との間に隙間が生じてしまうので使用者が手に触れたりした場合の外板のべこつき等による触感が悪くなるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑み、真空断熱材を使用しても、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない冷蔵庫を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、硬質ウレタンフォームとの接着面側に剥離部材を貼り付けた真空断熱材を内箱に貼り付け、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填,発泡させたものであり、硬質ウレタンフォームと真空断熱材が剥離部材を介して剥離することにより、硬質ウレタンフォームの発泡後の硬質ウレタンフォームの収縮時においても真空断熱材と硬質ウレタンフォームが接着していないため、前記剥離部がひずみの吸収を行い、真空断熱材の表面凹凸部分や、真空断熱材の強度が低下している部分が存在する場合においても、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保した断熱体を得ることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、剥離部材を真空断熱材に貼り付ける工程と、前記剥離部材側が硬質ウレタンフォームと接触するように真空断熱材を内箱に貼り付ける工程と、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填発泡させる工程とよりなる断熱体の製造方法であり、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保するとともに、あらかじめ剥離部材を真空断熱材に貼り付けることにより、製造現場で真空断熱材を上積み保管する際、剥離部材が真空断熱材のコーナー部分を保護するため、何らかの部品が当たった場合においても、真空断熱材の破袋といった問題が減少し、不良品の発生が著しく低下する。また、真空断熱材の取り扱いが容易になるため、内箱への貼り付け時の作業効率も高めることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、剥離部材として剥離紙を用いたものであり、安価に断熱体を製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断熱扉体の断面図を示す。
【0015】
図1において、冷蔵庫の前面開口部を覆う断熱扉体10は内箱11と外箱12と真空断熱材13と硬質ウレタンフォーム14とからなる。内箱11はABS樹脂から成るシート材を真空成形したものであり、外箱12は0.5mmの厚みを有する鋼板である。また、真空断熱材13は、無機多孔質からなる充填材を適用していることを特徴とする松下冷機(株)製のUVacuaである。更に、硬質ウレタンフォーム14は、薄壁部分にも充填可能な住化バイエルウレタン社製の高流動性ウレタン原料であるイソシアネートD28M及びポリオールD462Pを使用した。剥離部材としての剥離紙15は真空断熱材への貼り付け等で破れ難いような材料として、秤量が50g/m2、厚み0.074mm、引き裂き強度が300N以上有する紀州製紙(株)製のクラフト紙を使用した。
まず、真空断熱材13の片面を剥離部材15で覆う。真空断熱材13の4辺部分に剥離紙15をクラフトテープ等で止める。真空断熱材13表面と剥離紙15との間は空気層となり、接着していない。このようにあらかじめ剥離紙15を設けた真空断熱材13を内箱11に貼り付ける。このとき、内箱側と接する面は剥離紙を貼っていない面とする。前記真空断熱材13と内箱11との貼り付けには、硬質ウレタンフォーム14の発泡前に、真空断熱材13と内箱11が剥がれることがないように耐熱性のポリエチレン樹脂粘着テープであるダイヤチックス製のパイオランテープを使用した。
【0016】
上記のように作成した真空断熱材13を貼り合せた内箱11と外箱12とを係合して形成された空間内に硬質ウレタンフォーム14を充填し発泡するウレタン発泡工程を行ない断熱扉体10を完成する。
【0017】
このようにして作成した断熱扉体10は、硬質ウレタンフォーム14と真空断熱材13を剥離紙15を介して剥離させることにより、硬質ウレタンフォーム14の発泡後の低温収縮時においても真空断熱材13と硬質ウレタンフォーム14が接着していないため、真空断熱材13の表面凹凸部分や、真空断熱材13の強度が低下している部分が存在する場合においても、前記剥離部がひずみの吸収を行い、扉体表面の外観品位が低下するといった問題が無く、かつ高い断熱性能を確保した断熱扉体10を得ることができる。
【0018】
また、あらかじめ剥離紙15を真空断熱材13に貼り付けるため、真空断熱材13を上積み保管する際、剥離紙15が真空断熱材13のコーナー部分を保護することを兼ねることとなるため、何らかの部品が当たった場合においても、真空断熱材13の破袋といった問題が減少し、不良品の発生が著しく低下する。また、真空断熱材13の取り扱い性が容易になるため、内箱11への貼り付け時の作業効率も高めることができる。
【0019】
また、剥離部材として安価な剥離紙を用いているので、製造コストを低減することができる。
【0020】
なお、本実施の形態では、冷蔵庫の前面開口部を覆う断熱扉体で説明したが、冷蔵庫の断熱箱体を構成する外箱と内箱との間に、真空断熱材と硬質ウレタンフォームを充填する場合においても同様の作用効果を得ることができる。
【0021】
また、剥離部材としての剥離紙15は上記説明に限定したものでなく、硬質ウレタンフォーム充填発砲後に、真空断熱材と硬質ウレタンフォームの接触面を剥離できる機能のものであればよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、硬質ウレタンフォームとの接着面側に剥離部材を貼り付けた真空断熱材を内箱に貼り付け、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填発泡させたことにより、剥離部がひずみの吸収を行い、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保した断熱体を得ることができる。
【0023】
また、請求項2に記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、剥離部材を真空断熱材に貼り付ける工程と、前記剥離部材側が硬質ウレタンフォームと接触するように真空断熱材を内箱に貼り付ける工程と、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填発泡させる工程とよりなる断熱体の製造方法であり、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保するとともに、製造現場で真空断熱材を上積み保管する際、剥離部材が真空断熱材のコーナー部分を保護するため、真空断熱材の破袋といった問題が減少し、不良品の発生が著しく低下する。また、真空断熱材の取り扱いが容易になるため、内箱への貼り付け時の作業効率も高めることができる。
【0024】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、剥離部材として剥離紙を用いたものであり、安価に断熱体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断熱扉体の断面図
【図2】従来の冷蔵庫の前面開口部に配置される扉の断面図
【図3】図2のA部拡大図
【符号の説明】
10 断熱扉体
11 内箱
12 外箱
13 真空断熱材
14 硬質ウレタンフォーム
15 剥離紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空断熱材を利用した冷蔵庫の断熱体及び断熱体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫の省エネルギー化や省スペース化を狙いに、冷蔵庫の断熱性能を高める一手段として、高断熱性能を有する真空断熱材を利用する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
省エネルギーの要請が益々高まる今日では、硬質ウレタンフォームと比較して数倍から10倍程度の断熱性能を有する真空断熱材を適切な範囲内で最大限に利用することにより断熱性能を向上させていくことが急務であるといえる。一方、冷蔵庫の断熱箱体を、真空断熱材を外板に接するように配置して硬質ウレタンフォームと複層して適用した場合、硬質ウレタンフォームと真空断熱材の収縮率の違いにより、断熱箱体の外観に変形が生じるという課題を有していた。
【0004】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
【0005】
図2は、従来の冷蔵庫の前面開口部に配置される扉の断面図、図3は、図2のA部拡大図である。
【0006】
図2,3において、1は金属製の外板、2は合成樹脂製の扉枠、3は合成樹脂製の内箱、4は発泡断熱材、5は真空断熱材である。6は真空断熱材5と外板1との間に介挿される離型紙で、真空断熱材5より大きく形成されている。したがって、外板1の内面に離型紙6を介して真空断熱材5が位置しているので、発泡断熱材4の発泡後に発泡断熱材4が収縮するが、離型紙6の作用により外板1と離型紙6との間に隙間xを生じさせることで外板1の変形を防止するものである。
【0007】
【特許文献1】
実開昭61−141690号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例に記載されている冷蔵庫では、外板の外見上の変形は防止できるものの、外板と発泡断熱材との間に隙間が生じてしまうので使用者が手に触れたりした場合の外板のべこつき等による触感が悪くなるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑み、真空断熱材を使用しても、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない冷蔵庫を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、硬質ウレタンフォームとの接着面側に剥離部材を貼り付けた真空断熱材を内箱に貼り付け、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填,発泡させたものであり、硬質ウレタンフォームと真空断熱材が剥離部材を介して剥離することにより、硬質ウレタンフォームの発泡後の硬質ウレタンフォームの収縮時においても真空断熱材と硬質ウレタンフォームが接着していないため、前記剥離部がひずみの吸収を行い、真空断熱材の表面凹凸部分や、真空断熱材の強度が低下している部分が存在する場合においても、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保した断熱体を得ることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、剥離部材を真空断熱材に貼り付ける工程と、前記剥離部材側が硬質ウレタンフォームと接触するように真空断熱材を内箱に貼り付ける工程と、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填発泡させる工程とよりなる断熱体の製造方法であり、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保するとともに、あらかじめ剥離部材を真空断熱材に貼り付けることにより、製造現場で真空断熱材を上積み保管する際、剥離部材が真空断熱材のコーナー部分を保護するため、何らかの部品が当たった場合においても、真空断熱材の破袋といった問題が減少し、不良品の発生が著しく低下する。また、真空断熱材の取り扱いが容易になるため、内箱への貼り付け時の作業効率も高めることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、剥離部材として剥離紙を用いたものであり、安価に断熱体を製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断熱扉体の断面図を示す。
【0015】
図1において、冷蔵庫の前面開口部を覆う断熱扉体10は内箱11と外箱12と真空断熱材13と硬質ウレタンフォーム14とからなる。内箱11はABS樹脂から成るシート材を真空成形したものであり、外箱12は0.5mmの厚みを有する鋼板である。また、真空断熱材13は、無機多孔質からなる充填材を適用していることを特徴とする松下冷機(株)製のUVacuaである。更に、硬質ウレタンフォーム14は、薄壁部分にも充填可能な住化バイエルウレタン社製の高流動性ウレタン原料であるイソシアネートD28M及びポリオールD462Pを使用した。剥離部材としての剥離紙15は真空断熱材への貼り付け等で破れ難いような材料として、秤量が50g/m2、厚み0.074mm、引き裂き強度が300N以上有する紀州製紙(株)製のクラフト紙を使用した。
まず、真空断熱材13の片面を剥離部材15で覆う。真空断熱材13の4辺部分に剥離紙15をクラフトテープ等で止める。真空断熱材13表面と剥離紙15との間は空気層となり、接着していない。このようにあらかじめ剥離紙15を設けた真空断熱材13を内箱11に貼り付ける。このとき、内箱側と接する面は剥離紙を貼っていない面とする。前記真空断熱材13と内箱11との貼り付けには、硬質ウレタンフォーム14の発泡前に、真空断熱材13と内箱11が剥がれることがないように耐熱性のポリエチレン樹脂粘着テープであるダイヤチックス製のパイオランテープを使用した。
【0016】
上記のように作成した真空断熱材13を貼り合せた内箱11と外箱12とを係合して形成された空間内に硬質ウレタンフォーム14を充填し発泡するウレタン発泡工程を行ない断熱扉体10を完成する。
【0017】
このようにして作成した断熱扉体10は、硬質ウレタンフォーム14と真空断熱材13を剥離紙15を介して剥離させることにより、硬質ウレタンフォーム14の発泡後の低温収縮時においても真空断熱材13と硬質ウレタンフォーム14が接着していないため、真空断熱材13の表面凹凸部分や、真空断熱材13の強度が低下している部分が存在する場合においても、前記剥離部がひずみの吸収を行い、扉体表面の外観品位が低下するといった問題が無く、かつ高い断熱性能を確保した断熱扉体10を得ることができる。
【0018】
また、あらかじめ剥離紙15を真空断熱材13に貼り付けるため、真空断熱材13を上積み保管する際、剥離紙15が真空断熱材13のコーナー部分を保護することを兼ねることとなるため、何らかの部品が当たった場合においても、真空断熱材13の破袋といった問題が減少し、不良品の発生が著しく低下する。また、真空断熱材13の取り扱い性が容易になるため、内箱11への貼り付け時の作業効率も高めることができる。
【0019】
また、剥離部材として安価な剥離紙を用いているので、製造コストを低減することができる。
【0020】
なお、本実施の形態では、冷蔵庫の前面開口部を覆う断熱扉体で説明したが、冷蔵庫の断熱箱体を構成する外箱と内箱との間に、真空断熱材と硬質ウレタンフォームを充填する場合においても同様の作用効果を得ることができる。
【0021】
また、剥離部材としての剥離紙15は上記説明に限定したものでなく、硬質ウレタンフォーム充填発砲後に、真空断熱材と硬質ウレタンフォームの接触面を剥離できる機能のものであればよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、硬質ウレタンフォームとの接着面側に剥離部材を貼り付けた真空断熱材を内箱に貼り付け、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填発泡させたことにより、剥離部がひずみの吸収を行い、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保した断熱体を得ることができる。
【0023】
また、請求項2に記載の発明は、外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、剥離部材を真空断熱材に貼り付ける工程と、前記剥離部材側が硬質ウレタンフォームと接触するように真空断熱材を内箱に貼り付ける工程と、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填発泡させる工程とよりなる断熱体の製造方法であり、外観上の見栄えが良くかつ触感も損ねない、かつ高い断熱性能を確保するとともに、製造現場で真空断熱材を上積み保管する際、剥離部材が真空断熱材のコーナー部分を保護するため、真空断熱材の破袋といった問題が減少し、不良品の発生が著しく低下する。また、真空断熱材の取り扱いが容易になるため、内箱への貼り付け時の作業効率も高めることができる。
【0024】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、剥離部材として剥離紙を用いたものであり、安価に断熱体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断熱扉体の断面図
【図2】従来の冷蔵庫の前面開口部に配置される扉の断面図
【図3】図2のA部拡大図
【符号の説明】
10 断熱扉体
11 内箱
12 外箱
13 真空断熱材
14 硬質ウレタンフォーム
15 剥離紙
Claims (3)
- 外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、硬質ウレタンフォームとの接着面側に剥離部材を貼り付けた真空断熱材を内箱に貼り付け、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填発泡させた断熱体。
- 外箱と内箱の間に硬質ウレタンフォームと真空断熱材とを備えた断熱体において、剥離部材を真空断熱材に貼り付ける工程と、前記剥離部材側が硬質ウレタンフォームと接触するように真空断熱材を内箱に貼り付ける工程と、外箱と前記内箱とで形成された空間内に前記硬質ウレタンフォームを充填発泡させる工程とよりなる断熱体の製造方法。
- 剥離部材として剥離紙を用いたことを特徴とする請求項1または2に記載の断熱体および断熱体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003179133A JP2005016776A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 断熱体および断熱体の製造方法。 |
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JP2003179133A JP2005016776A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 断熱体および断熱体の製造方法。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005016776A true JP2005016776A (ja) | 2005-01-20 |
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ID=34180534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003179133A Withdrawn JP2005016776A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 断熱体および断熱体の製造方法。 |
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JP (1) | JP2005016776A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009541673A (ja) * | 2006-06-22 | 2009-11-26 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 断熱要素 |
JP2011069559A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Hitachi Appliances Inc | 冷蔵庫 |
JP2011069560A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Hitachi Appliances Inc | 冷蔵庫 |
CN102425906A (zh) * | 2011-11-09 | 2012-04-25 | 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 | 冰箱、冰箱侧板和冰箱侧板的制造方法 |
EP2824405A3 (de) * | 2013-07-11 | 2015-08-05 | Seven-Air Gebr. Meyer AG | Hochleistungs-Thermopaneel |
WO2017150494A1 (ja) * | 2016-03-02 | 2017-09-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 真空断熱体、これを備える断熱機器、及び真空断熱体の製造方法 |
-
2003
- 2003-06-24 JP JP2003179133A patent/JP2005016776A/ja not_active Withdrawn
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