JP3833447B2 - シボ織物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、経緯方向に表面凹凸感に富んだシボ織物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、シボ織物にはジョーゼットやデシンクレープ等の縮緬織物や、縦方向に畝のある楊柳織物等が多種多様に作られてきた。例えば、前者の場合、通常SZ方向の強撚糸を1本又は2本交互で経緯又は緯糸に織り付け、SZトルクの方向性が少ない繊細な凹凸感を持った表面シボ感を有したのものであり、後者の場合、緯糸方向に片撚りの強撚糸を織り付け、経方向に巾が数mmから十数mm程度の比較的強い表面シボ感を有することを特徴とするものである。
【0003】
また2重組織の裏面組織に、熱収縮の大きい繊維糸を表組織の1/4〜1/5の低い比率にて交織した生機をシボ出しし、表組織が浮き出た絞り染め風の縮織物の製造法が特開昭48−93762号公報にて提案されているが、これは二重組織に限定されたものであり、しかもしぼり風織物であるよりもチェック柄のふくれ織物調の商品であり、経緯方向に表面凹凸感に富んだ大きな畝の有るシボ織物を得るものではない。
【0004】
また近年の嗜好の多様化から、更に従来無い織物表面シボ感のあるものがニーズとしてあり、かかる表面シボ感のある織物を得る方法として、例えば特開昭57−154432号公報で提案されている方法は、強撚糸を2種用い、これらの比率を規定することで楊柳調のシボ感の中に、縮緬調のシボを併せ持った複合シボ織物を得るものであるが、経緯方向に表面凹凸感に富んだ大きな畝の有るシボ織物を得るものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、かかる従来のシボ織物における問題点を解消し、経緯方向に表面凹凸感に富んだ大きな畝の有るシボ織物を提供することにあり、またかかるシボ織物を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、経糸及び緯糸が、下記式(1)〜(4)を満足するポリエステルマルチフィラメント糸又はポリエステルマルチフィラメント複合糸から構成された糸A1〜4本と、セルロースアセテートマルチフィラメント糸又はセルロースアセテートマルチフィラメント複合糸から構成された糸B1〜4本の配列の繰り返しで配されていることを特徴とするシボ織物、
(1) 15000≦KA1≦32000
(2) 3500≦KB1≦12000
(3) 3≦L(W)≦10
(4) 3≦L(F)≦10
(但し、KA1は織物を構成している糸Aの撚り係数、KB1は織物を構成している糸Bの撚り係数、L(W)は経糸を構成している糸Aと糸Bの糸長比、L(F)は緯糸を構成している糸Aと糸Bの糸長比である)
及び、下記式(5)〜(9)を満足するポリエステルマルチフィラメント糸又はポリエステルマルチフィラメント複合糸から構成される糸Aとセルロースアセテートマルチフィラメント糸又はセルロースアセテートマルチフィラメント複合糸から構成される糸Bとを経糸及び緯糸として用い、経糸及び緯糸をそれぞれ糸A1〜4本と糸B1〜4本の配列の繰り返しで配した織物を、100〜130℃の温度の液中で染色シボ立て処理することを特徴とするシボ織物の製造方法、にある。
(5) 15000≦KA2≦32000
(6) 3500≦KB2≦12000
(7) F(A)≧4g
(8) F(B)≦0.5g
(9) 3.5g≦F(A)−F(B)≦25g
(但し、KA2は糸Aの撚り係数、KB2は糸Bの撚り係数、F(A)は糸Aの撚糸での熱応力の最大値、F(B)は糸Bの撚糸での熱応力の最大値である)
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のシボ織物は、撚り係数KA1が15000以上32000以下の撚りが施されている糸Aと撚り係数KB1が3500以上12000以下の撚りが施されている糸Bとで経糸及び緯糸が構成されることが必要であり、糸Aの撚り係数KA1が15000未満では、シボ織物としてのシボ立ちが不足し、32000を超えると、シボ織物の風合いが硬くなる。また糸Bの撚り係数KB1が3500未満では、織物表面に単繊維の毛羽立ちが発生し、12000を超えると、シボ織物が硬い風合いとなる。
【0008】
なお、本発明でいう撚り係数Kは撚数T(回/m)と繊度D(デシテックス(dtex))から次式
撚り係数K=T√D
より算出される。
【0009】
とくに本発明のシボ織物が経緯方向に表面凹凸感に富んだ大きな畝のあるシボ織物であるためには、織物での経糸を構成している糸Aと糸Bの糸長比L(W)及び織物での緯糸を構成している糸Aと糸Bの糸長比L(F)がそれぞれ3以上10以下の範囲にあることが必要であり、糸長比L(W)、糸長比L(F)が3未満では、経方向、緯方向の凹凸感が不足し十分なシボを呈さず、また糸長比L(W)、糸長比L(F)が10を超えると、経方向、緯方向の凹凸感はあるものの一方の糸の浮きが多すぎ、スナッギング等物性面で問題が発生する。
【0010】
経糸を構成している糸Aと糸Bの糸長比L(W)は、本発明のシボ織物を経方向に15cmサンプリングし、経方向に10cm間隔の印を付けて織物長さLとし、経糸を糸Aと糸Bにそれぞれに分離し、糸A、糸Bにそれぞれ繊度D(dtex)×1/10gの荷重を付与し、、織物の状態で先に印をした糸A、糸Bのそれぞれの間隔の長さLA、LBを測定し、次式
L(W)=(LB−LA)×100/L
より求められる。緯糸を構成している糸Aと糸Bの糸長比L(F)についても、本発明のシボ織物を緯方向に15cmサンプリングし同様に求められる。
【0011】
本発明のシボ織物は、経糸及び緯糸がそれぞれ糸A1〜4本と糸B1〜4本の並んだ配列の繰り返しになって配された組織の織物であることが必要である。とくにシボ織物を無地調に表現するためにはA1〜2本と糸B1〜2本の同数本同士の配列の繰り返しであることが好ましい。糸Aと糸Bの一方が4本を超える配列の繰り返し或いは両方が4本を超える配列の繰り返しで配された織物である場合は、シボ立ち性が低下し、更に糸Aと糸Bとの糸長差及び色差等でサッカー柄やチェック柄に見えてしまうため、汎用性に劣る織物となる。
【0012】
本発明のシボ織物において、糸Aを構成する繊維としては、好ましい具体例としてポリエステルマルチフィラメント糸又はポリエステルマルチフィラメント複合糸が挙げられ、また糸Bを構成する繊維としては、好ましい具体例としてセルロースアセテートマルチフィラメント糸又はセルロースアセテートマルチフィラメント複合糸が挙げられる。
【0013】
糸Aがポリエステルマルチフィラメント糸又はポリエステルマルチフィラメント複合糸からなる場合、毛羽、糸切れ等が発生し難く、取り扱い性や寸法安定性に優れる。また糸Bがセルロースアセテートマルチフィラメント糸又はセルロースアセテートマルチフィラメント複合糸からなる場合、適度なドライタッチで光沢感発色性の優れたシボ織物となる。
【0014】
本発明において、ポリエステルマルチフィラメント複合糸は、ポリエステルマルチフィラメントとポリアミドフィラメント等の合成繊維フィラメント、レーヨン、キュプラ等の再生繊維フィラメント、セルロースアセテート等の半合成繊維フィラメント等との混繊糸又は合撚糸を意味し、またセルロースアセテートマルチフィラメント複合糸は、セルロースアセテートマルチフィラメントとポリエステルフィラメント、ポリアミドフィラメント等の合成繊維フィラメント、レーヨン、キュプラ等の再生繊維フィラメント等との複合仮撚糸等を意味する。
【0015】
更に糸Bがセルロースアセテートマルチフィラメント糸又はセルロースアセテートマルチフィラメント複合糸からなる場合、或いは糸Aのポリエステルマルチフィラメント複合糸がセルロースアセテートフィラメントを含む場合は、シボ織物に占めるセルロースアセテートフィラメントの比率が30〜90重量%であることが、セルロースアセテートフィラメントに基づく適度なドライタッチと光沢感発色性に富むシボ織物となることから好ましく、セルロースアセテートフィラメントの比率が30重量%未満では、セルロースアセテートフィラメントの効果が不充分となる。
【0016】
本発明において好ましく用いられるポリエステルマルチフィラメント糸は、ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸が代表的なものとして挙げられる。また、好ましく用いられるセルロースアセテートマルチフィラメント糸は、平均酢化度48.8〜56.2%のセルロースジアセテートマルチフィラメント糸、酢化度56.2〜62.5%のセルローストリアセテートマルチフィラメント糸が挙げられる。
【0017】
また、ポリエステルマルチフィラメント糸がカチオン可染ポリエステルマルチフィラメント糸や太細ポリエステルマルチフィラメント糸の場合や、またレーヨンフィラメント等との複合糸である場合、更にはセルロースアセテートマルチフィラメント糸がカチオン可染性を有するセルロースアセテートマルチフィラメント糸である場合には、これらの任意の組合せを経糸、緯糸の両方又は一方に適用することにより、染色性の違いを利用した染め分け手法を用いてシャンブレーシボ織物や撚糸杢シボ織物、絣調外観のシボ織物等のより多彩な外観を表現することが可能となる。また本発明のシボ織物の地に、柄切り用の他種繊維が入ってもよい。
【0018】
次に本発明のシボ織物の製造方法について説明する。
本発明のシボ織物は、撚り係数KA2が15000以上32000以下の撚りが施され、撚糸での熱応力F(A)の最大値が4g以上の糸Aと撚り係数KB2が3500以上12000以下の撚りが施され、撚糸での熱応力F(B)の最大値が0.5g以下の糸Bとを、経糸及び緯糸として用い、経糸及び緯糸をそれぞれ糸A1〜4本と糸B1〜4本の並んだ配列の繰り返しで配して製織した織物を、100℃以上130℃以下の温度の液中で染色シボ立て処理することにより得られる。
【0019】
経糸及び緯糸として用いる糸Aの撚り係数KA2が15000未満では、シボ立ちが急激に低下し、32000を超えると、糸の解撚トルクによって糸が絡まる状態、いわゆるビリ付きによって製織性が損なわれる。また、経糸及び緯糸として用いる糸Bの撚り係数KB2が3500未満では、シボ立て後の糸の収束性が劣るため織物表面に単繊維の毛羽立ちが発生し易くなり、12000を超えると、織物に硬い風合いを与える。
【0020】
また、糸Aの撚糸での熱応力F(A)の最大値が4g未満では、経緯方向のシボ立ちが劣り、糸Bの撚糸での熱応力F(B)の最大値が0.5gを超えると、糸A、糸B共に収縮に寄与しるためシボ感が低下し、またふくらみ感の乏しい織物となる。更に、糸A及び糸Bの組み合わせにおいては、糸Aと糸Bとの撚糸での熱応力差が3.5g以上25g以下であることが必要である。糸Aと糸Bとの熱応力差が3.5g未満では、糸A、糸B共に収縮に寄与するためシボ感が低下し、経緯方向のシボ立ちが劣り、25gを超えると、シボ立ちは良好であるが、スナッギングの発生等物性面が問題となる。
【0021】
なお、熱応力とは、熱応力試験機を使用し、昇温速度120秒/300℃の条件で測定した撚止めセット後の撚糸1本あたりの熱応力であり、その最大値で示した。また、撚止めセットは、製織時に問題が出ない範囲で出来る限り低い温度で行うことが好ましく、好ましくは70〜85℃で行う。
【0022】
本発明方法においては、前述したように、糸Aとしては、好ましくはポリエステルマルチフィラメント糸又はポリエステルマルチフィラメント複合糸を、撚糸して撚止めセット後の撚糸の状態の糸を用い、また糸Bとしては、好ましくはセルロースアセテートマルチフィラメント糸又はセルロースアセテートマルチフィラメント複合糸を、撚糸して撚止めセット後の撚糸の状態の糸を用いる。
【0023】
また、本発明方法においては、糸Aと糸Bとを経糸及び緯糸として用いて製織する際には、良好なシボ立ちを得るために、経糸及び緯糸をそれぞれ糸A1〜4本と糸B1〜4本の並んだ配列の繰り返しとして配して製織し織物とする。また無地調に表現したシボ織物を得るには、糸A1〜2本と糸B1〜2本の同数本同士の配列の繰り返しで配した組織に製織することが好ましい。
【0024】
更に、本発明のシボ織物を得る方法においては、経糸及び緯糸に用いる糸Aと糸Bの熱応力、撚り係数にもよるが、染色シボ立て処理は、100〜130℃の温度の液中で行うことが必要である。この染色シボ立て処理において、織物を構成する経糸及び緯糸の糸Aと糸Bとの熱応力の差及び撚りの戻りの差により、経緯方向にそれぞれ配列された糸Aと糸Bとの間に熱収縮差を生じて糸長差ができ、織り組織の拘束を受けて織物表面に凹凸感を奏するシボが発現する。
【0025】
染色シボ立て処理において、温度が100℃未満では、収縮差の発現が不充分であるためシボ立ちが不足となり、130℃を超えると、シボ立ちは良いが、シボ斑が発生する。また、緯シボを発現させるためには、シボ立て及び染色時の経張力を極力低く抑えることが好ましい。染色シボ立て処理は、シボ斑の発生を抑えるうえで液流中で行うことが好ましく、また、染色シボ立て処理は、シボ立てを染色だけで行う必要はなく、染色に先立つリラックス処理、染色のいずれか一方の温度の高い方で行うか或いは両方で行うことができる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、実施例中、シボ織物のシボの形態は目視、及び織物の畝の巾は計測、風合い、ふくらみ感は触感、により評価した。
【0027】
(実施例1)
ポリエチレンテレフタレート(以下ポリエステル)マルチフィラメント(33デシテックス(dtex)/12フィラメント(f))を、表1に示す撚糸条件で撚糸し、80℃でスチームによる撚止めセットを行った糸を糸Aとして用い、セルローストリアセテート(以下トリアセテート)マルチフィラメント糸(61dtex/15f)を、表1に示す撚糸条件で撚糸し、80℃でスチームによる撚止めセットを行った糸を糸Bとして用いた。この糸A及び糸Bの熱応力は表1に示した。
【0028】
経糸及び緯糸として糸Aと糸Bを表1に示すような本数に配列した繰り返しとし、経糸規格 100 本/2.54cm(吋)、緯糸規格80本/2.54cm(吋)の平組織で製織し、得られた織物を液流染色機にて130℃でリラックス処理を行ってシボ出しを行ない、以下の条件で染色して評価を行った。
染料:ダイアニックス TA−N200%ブラック(Dystar社製分散染料) 2%owf
染色温度:120℃
染色時間:60分
【0029】
得られた織物は、経方向に2〜10mm、緯方向に10〜30mmの間隔のランダムで自然な経緯シボが形成されたシボ織物であり、更にトリアセテートフィラメント特有のドライ感のある適度なシャリ感を有し、シルキーな風合いと光沢感を兼ね備え、衣料用途に好適なシボ織物であった。得られた織物の評価結果は表2に示した。
【0030】
(比較例1〜2)
表1に示した糸使い、撚係数、熱応力の糸を用い、経糸及び緯糸として糸Aと糸Bを表1に示すような本数に配列した繰り返しとした以外は、実施例1と同様に製織し、シボ立てのリラックス処理を行った。得られた織物は、表2にその評価結果を示したとおり、シボ立ちが不足しておりふくらみ感の乏しい織物であった。
【0031】
(実施例2〜3)
表1に示した糸使い、撚係数、熱応力の糸を用い、経糸及び緯糸として糸Aと糸Bを表1に示すような本数に配列した繰り返しとし、経糸規格55本/2.54cm(吋)、緯糸規格55本/2.54cm(吋)の8枚変形模紗組織(糸Bを浮組織に配置)で製織し、この織物を液流染色機にて120℃でリラックス処理を行いシボ出しを行ない、実施例1と同じ条件で染色して評価を行った。なお、糸Aは表1に示すような合撚糸を用いた。
【0032】
得られた織物は、表2に示したような間隔の従来ない経緯方向のランダムで自然な経緯シボが形成されたシボ織物であり、トリアセテートフィラメント特有のドライ感のある適度なシャリ感を有し、シルキーな風合いと光沢感を兼ね備え、衣料用途に好適なシボ織物であった。更に実施例3では糸Aの合撚糸に含まれるキュプラフィラメントが不染となって白残しに表現され、ミックス感を有するシボ織物であった。
【0033】
(比較例3)
表1に示した糸使い、撚係数、熱応力の糸を用い、経糸及び緯糸として糸Aと糸Bを表1に示すような本数に配列した繰り返しとした以外は、実施例1と同様に平組織で製織し、シボ立てリラックス処理を行った。得られた織物は、表2にその評価結果を示したとおり、チェック柄のふくれ状織物となってしまい、経緯方向にナチュラルでランダムな畝のあるシボは形成されなかった。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】
本発明のシボ織物は、経緯方向に大きな畝のある表面凹凸感に富んだ、従来には無い外観を有し、更に適度なふくらみ感、軽量感、ストレッチ感、及びシャリ感をも併せ持つものであり、衣料用途に好適なるものであり、また経糸及び緯糸の構成及び配列を考慮した本発明方法によるならば、上記のようなシボ織物を容易に得ることができる。
Claims (4)
- 経糸及び緯糸が、下記式(1)〜(4)を満足するポリエステルマルチフィラメント糸又はポリエステルマルチフィラメント複合糸から構成された糸A1〜4本と、セルロースアセテートマルチフィラメント糸又はセルロースアセテートマルチフィラメント複合糸から構成された糸B1〜4本の配列の繰り返しで配されていることを特徴とするシボ織物。
(1) 15000≦KA1≦32000
(2) 3500≦KB1≦12000
(3) 3≦L(W)≦10
(4) 3≦L(F)≦10
(但し、KA1は織物を構成している糸Aの撚り係数、KB1は織物を構成している糸Bの撚り係数、L(W)は経糸を構成している糸Aと糸Bの糸長比、L(F)は緯糸を構成している糸Aと糸Bの糸長比である) - 織物に占めるセルロースアセテートフィラメントの比率が30〜90重量%である請求項1に記載のシボ織物。
- 下記式(5)〜(9)を満足するポリエステルマルチフィラメント糸又はポリエステルマルチフィラメント複合糸から構成される糸Aとセルロースアセテートマルチフィラメント糸又はセルロースアセテートマルチフィラメント複合糸から構成される糸Bとを経糸及び緯糸として用い、経糸及び緯糸をそれぞれ糸A1〜4本と糸B1〜4本の配列の繰り返しで配した織物を、100〜130℃の温度の液中で染色シボ立て処理することを特徴とするシボ織物の製造方法。
(5) 15000≦KA2≦32000
(6) 3500≦KB2≦12000
(7) F(A)≧4g
(8) F(B)≦0.5g
(9) 3.5g≦F(A)−F(B)≦25g
(但し、KA2は糸Aの撚り係数、KB2は糸Bの撚り係数、F(A)は糸Aの撚糸での熱応力の最大値、F(B)は糸Bの撚糸での熱応力の最大値である) - 織物に占めるセルロースアセテートフィラメントの比率を30〜90重量%とする請求項3に記載のシボ織物の製造方法。
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