JP3831887B2 - パール積層チューブの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブ容器等に使用される、パール感を有するパール積層チューブの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パール粒子を混在させてパール感を付与した合成樹脂製のパール積層チューブとしては、従来、図3に示すように、基層1の外側に、粒子径約10〜60μのパール粒子21を混在させた合成樹脂から成るパール層2を積層したものや、図4に示すように、ラミネートフィルム11から成る基層1と、前記したと同じパール層2と、無色または染料等で着色した透明な合成樹脂から成る外層3とを積層したもの等が知られている。
【0003】
そして、上記いずれのパール積層チューブも、共押出成形法により、各層の樹脂を溶融状態で接合、積層させることを主工程として製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の製造方法にあっては、使用するパール粒子21の粒子径を略60μ以上にすると、この大きなパール粒子21により、チューブの表面、すなわち図3の場合はパール層2の表面、図4の場合は外層3の表面にそれぞれ凹凸4が生じ、チューブの品質、商品価値が損なわれてしまう、と言う問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、使用するパール粒子の粒子径に関係無く、パール層の表面を平滑に成形することを技術的課題とし、もってパール積層チューブの品質、商品価値を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の手段は、
基層となる合成樹脂製フィルムをパイプ状の基層パイプに成形すること、
この成形された基層パイプの表面に、パール粒子を混在させた合成樹脂材料を押出成形によって連続的に被覆してパール層を形成すると共に、直ちにこのパール層の表面を強制冷却して固化させること、
次いで、このパール層の表面に、透明な合成樹脂材料を押出成形によって連続的に被覆して外層を形成すると共に、直ちにこの外層の表面を強制冷却して固化させること、
にある。
【0007】
上記工程において、パール層は、予め成形された基層パイプの表面に押出成形により被覆形成され、かつ、直ちにその表面が強制冷却されるので、このパール層の表面部分がいち早く固化することとなり、その結果、その後の内部の固化によるパール層の収縮においても、パール粒子が表面に出てくることがないため、パール粒子の粒子径に関係なく、すなわち大きなパール粒子を使用した場合であっても表面に凹凸が生ずることがなく、常に平滑なパール層表面を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図1〜2を参照しながら説明する。
まず、図1(a)に示すように、基層1となる薄肉のラミネートフィルム11を筒状にし、その重合部分12を高周波または熱板等により熱溶着して、基層パイプ1aに成形する。
【0009】
このラミネートフィルム11は、図2に示すように、基材13の両面に合成樹脂層14、15を積層したもので、この基材13としては、両合成樹脂層14、15の材料よりも融点の高い、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイロン等の合成樹脂材料、またはアルミニウム、鉄等の異種材料のフィルムを使用する。
【0010】
次に、図1(b)に示すように、基層パイプ1aを第一金型5に通しながら、パール粒子21を混在させた樹脂材料を押出成形によって基層パイプ1aの表面に連続的に被覆してパール層2を形成し、次いで直ちに、このパール層2の表面を第一冷却ブロック6において水または冷却空気等により冷却して固化させ、平滑な表面を得る(図2(a)参照)。
【0011】
しかる後、パール感をより現出させるために、このパール層2の形成されたパイプを第二金型7に通しながら、無色または染料等で着色した透明な合成樹脂材料を押出成形によってパール層2の表面に連続的に被覆して外層3を形成し、次いで直ちに、この外層3の表面を第二冷却ブロック8において冷却し固化させる(図2(b)参照)。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
パール粒子を混在させたパール層は、予め成形された基層パイプの表面に押出成形により被覆形成され、かつ、直ちにその表面が強制冷却されるので、この表面部分がいち早く固化することとなり、その結果、その後の内部の固化によるパール層の収縮においても、パール粒子が表面に出てくることがないため、パール粒子の粒子径に関係なく、すなわち大きなパール粒子を使用した場合であっても表面に凹凸が生ずることがなく、常に平滑なパール層表面を得ることができ、もってパール積層チューブの品質、商品価値を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す工程図。
【図2】本発明の各段階におけるチューブの積層状態を示す断面図。
【図3】従来例を示すチューブの断面図。
【図4】他の従来例を示すチューブの断面図。
【符号の説明】
1 ; 基層
1a; 基層パイプ
2 ; パール層
3 ; 外層
4 ; 凹凸
5 ; 第一金型
6 ; 第一冷却ブロック
7 ; 第二金型
8 ; 第二冷却ブロック
11; ラミネートフィルム
12; 重合部分
13; 基材
14; 合成樹脂層
15; 合成樹脂層
21; パール粒子
Claims (1)
- 基層(1) となる合成樹脂製フィルムをパイプ状の基層パイプ(1a)に成形し、該基層パイプ(1a)の表面に、パール粒子(21)を混在させた合成樹脂材料を押出成形によって連続的に被覆してパール層(2) を形成すると共に、直ちに該パール層(2) の表面を強制冷却して固化させ、次いで、該パール層(2) の表面に、透明な合成樹脂材料を押出成形によって連続的に被覆して外層(3) を形成すると共に、直ちに該外層(3) の表面を強制冷却して固化させる、パール積層チューブの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05063999A JP3831887B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | パール積層チューブの製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05063999A JP3831887B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | パール積層チューブの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000247345A JP2000247345A (ja) | 2000-09-12 |
JP3831887B2 true JP3831887B2 (ja) | 2006-10-11 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP05063999A Expired - Lifetime JP3831887B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | パール積層チューブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3831887B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020074640A (ko) * | 2001-03-21 | 2002-10-04 | 롯데알미늄 주식회사 | 다층라미네이트 튜브의 제조방법 |
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1999
- 1999-02-26 JP JP05063999A patent/JP3831887B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2000247345A (ja) | 2000-09-12 |
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