JP3313402B2 - チューブ容器の製造方法 - Google Patents
チューブ容器の製造方法Info
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Description
内填させるチューブ容器の製造方法に関する。
成形体からなる容器胴部と、該胴部の一端に対して接合
している熱可塑性樹脂によるチューブ容器頭部、すなわ
ち、筒状の口頸部と該口頸部に連なる截頭円錐状の肩部
とによる容器頭部とで形成されており、射出成形等によ
って成形した別製のチューブ容器頭部を筒状成形体から
なるチューブ容器胴部の一端に熱融着させる方法、ある
いは、筒状成形体からなる容器胴部を装着した雄型と、
ドーナツ状に成形した熱可塑性樹脂製の頭部成形用素材
を装着した雌型とを利用し、これらの1対の雌,雄型間
にて前記頭部成形用素材をコンプレッション成形するこ
とにより、筒状成形体からなる容器胴部の一端に口頸部
と該口頸部に連なる肩部とによる頭部を成形すると同時
に接合する方法等によって製造されている。
容器の製造方法において、前者の筒状成形体からなる容
器胴部の一端に別製のチューブ容器頭部を熱融着させる
方法は、チューブ容器頭部の成形工程と、該チューブ容
器頭部を容器胴部の一端に熱融着させる工程とを別系統
で行なうものであり、そのための手間が煩雑で、しか
も、チューブ容器頭部と容器胴部との間の接合が安定し
ない。又、後者のドーナツ状に成形した熱可塑性樹脂製
の頭部成形用素材をコンプレッション成形するものは、
ドーナツ状の頭部成形用素材を成形することの手間が必
要であり、そのための手間が煩雑である。
器頭部や頭部成形用素材を予め成形しておく手間が必要
で無く、しかも溶融温度が高く、かつ、溶融した際の流
動性が少ないことから、前述の頭部成形用素材を利用す
るコンプレッション成形には適用し得ないニトリル系樹
脂{例えば、特公昭57−60234号公報に説明され
ているバレックス:登録商標}も、チューブ容器頭部と
して成形することのできるチューブ容器の製造方法を提
供する。
積層シートによる筒状成形体との接合が、極めて強固な
接着強度によって行なえるチューブ容器の製造方法を提
供する。
製造方法は、表面層及び裏面層の両方が、ニトリル系樹
脂又はエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂のいず
れかの同一の樹脂フィルムからなる積層シートを筒状に
成形することによって、筒状成形体からなるチューブ容
器胴部を得た後、該チューブ容器胴部をマンドレル状の
雄型の外周に装着して、該マンドレル状の雄型と雌型と
の間を型締めすることにより、前記マンドレル状の雄型
と雌型との間にキャビティーを形成し、次いで、該キャ
ビティー内に、前記チューブ容器胴部における表面層及
び裏面層を構成している樹脂フィルムの樹脂と同一の樹
脂の溶融熱可塑性樹脂を射出することにより、チューブ
容器胴部の一端に対して熱可塑性樹脂によるチューブ容
器頭部を一体に成形して接合させるチューブ容器の製造
方法からなる。
ニトリル系樹脂又はエチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂のいずれかの同一の樹脂フィルムからなる積層シ
ートを筒状に成形することによって、筒状成形体からな
るチューブ容器胴部を得た後、該チューブ容器胴部をマ
ンドレル状の雄型の外周に装着して、該マンドレル状の
雄型と雌型との間を仮型締めすることにより、前記マン
ドレル状の雄型と雌型との間にキャビティーを形成し、
次いで、該キャビティー内に、前記チューブ容器胴部に
おける表面層及び裏面層を構成している樹脂フィルムの
樹脂と同一の樹脂の溶融熱可塑性樹脂を射出した後に完
全な型締めを行なうことにより、チューブ容器胴部の一
端に対して熱可塑性樹脂によるチューブ容器頭部を一体
に成形して接合させるチューブ容器の製造方法からな
る。
ーブ容器胴部を装着させるマンドレル状の雄型は、その
外郭形状が、細径の円筒状部と該細径の円筒状部に連続
する末広がりの截頭円錐状部と該截頭円錐状部に連続す
る太径の円筒状部とをなしており、かかる外郭形状をな
すマンドレル状の雄型の太径の円筒状部の外周に筒状成
形体からなるチューブ容器胴部を装着させる。
部が装着されているマンドレル状の雄型と雌型との間に
形成されるキャビティーは、前記雄型における細径の円
筒状部と截頭円錐形状部と、雌型との間で形成される。
造方法において、マンドレル状の雄型の太径の円筒状部
の外周に装着させる筒状成形体は、前述の通り、チュー
ブ容器の容器胴部となるものであり、積層シートの1対
の側辺部同士を重畳,接着する等して得られる。
の雄型と雌型との間の型締め又は仮型締めによって形成
されるキャビティー内に射出させる溶融熱可塑性樹脂
は、口頸部と該口頸部に連なる肩部とからなるチューブ
容器頭部を形成するための成形用原料であり、前記チュ
ーブ容器胴部における表面層及び裏面層を構成している
樹脂フィルムの樹脂と同一の樹脂を射出成形用の樹脂と
して使用する。
的な構成を実施例を以って説明する。
系樹脂[バレックス(登録商標)]フィルム(表面層)
/厚さ12μの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムと厚さ9μのアルミニウム箔(中芯層)/厚さ5
0μのニトリル系樹脂[バレックス(登録商標)]フィ
ルム(裏面層)」の各層間をドライラミネートして得ら
れた積層シートを、マンドレルを利用して一方の側辺部
と他方の側辺部とを重ね合わせて筒形状にし、重ね合わ
せ部における積層シートの裏面層と表面層とを高周波溶
着することによってチューブ容器胴部となる筒状成形体
を得た。
る筒状成形体2を、マンドレル状の雄型3の外周に装着
させ、該マンドレル状の雄型3と雌型4との間の仮型締
めを行なうことにより、前記マンドレル状の雄型3と雌
型4との間にキャビティー5を形成し、次いで、該キャ
ビティー5内に、溶融状態のニトリル系樹脂[バレック
ス(登録商標)]を、射出成形機に接続しているダイス
ノズル6から射出した後に完全な型締めを行ない、チュ
ーブ容器胴部2の一端7に対して、ニトリル系樹脂によ
るチューブ容器頭部8、すなわち、細首の口頸部9と該
口頸部9に連なる末広がり状の截頭円錐形状をなす肩部
10とによるチューブ容器頭部8を一体に成形すると同
時に接合し、[図3]にて符号1で表示されるチューブ
容器を得た。
が、細径の円筒状部11と該細径の円筒状部11に連続
する末広がりの截頭円錐状部12と該截頭円錐状部12
に連続する太径の円筒状部13とで形成されている。マ
ンドレル状の雄型3と雌型4との間に形成されているキ
ャビティー5は、マンドレル状の雄型3の細径の円筒状
部11と該細径の円筒状部11に連続する末広がりの截
頭円錐状部12と、雌型4との間で形成されており、該
キャビティー5の形状とチューブ容器頭部8の形状とが
同一形状となる。
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム(表面層)
/厚さ12μの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムと厚さ9μのアルミニウム箔(中芯層)/厚さ1
00μのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィ
ルム(裏面層)」の各層間をドライラミネートして得ら
れた積層シートを、マンドレルを利用して一方の側辺部
と他方の側辺部とを重ね合わせて筒形状にし、重ね合わ
せ部における積層シートの裏面層と表面層とを高周波溶
着することによってチューブ容器胴部となる筒状成形体
を得た。
にしてマンドレル状の雄型の外周に装着させ、該マンド
レル状の雄型と雌型との間の型締めを行なうことによ
り、前記マンドレル状の雄型と雌型との間にキャビティ
ーを形成し、次いで、該キャビティー内にエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体樹脂を、射出成形機に接続して
いるダイスノズルから射出し、チューブ容器胴部の一端
に対してエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂によ
るチューブ容器頭部、すなわち、細首の口頸部と該口頸
部に連なる末広がり状の截頭円錐形状をなす肩部とによ
るチューブ容器頭部を一体に成形すると同時に接合し、
チューブ容器を得た。
れたチューブ容器は、射出成形によって成形されたチュ
ーブ容器頭部と、積層シートによる筒状成形体の接合面
とが同一の樹脂によって形成されており、チューブ容器
頭部と筒状成形体からなるチューブ容器胴部との間に極
めて強固な接着強度が得られた。
ューブ容器頭部とチューブ容器胴部との間の接合を、チ
ューブ容器頭部の射出成形工程での溶融樹脂の溶着によ
って行なうものであるために、チューブ容器頭部を、例
えば射出成形等によって別工程で成形した後に、積層シ
ートによる筒状成形体からなるチューブ容器胴部の一端
に前記チューブ容器頭部を熱溶着で接着させたり、ある
いは、別工程によってドーナツ状に成形した熱可塑性樹
脂製の頭部成形用素材を準備し、これを装着した雌型を
利用して、1対の雌,雄型間にて前記頭部成形用素材を
コンプレッション成形することによってチューブ容器頭
部を成形しながら接着する等によるチューブ容器の製造
方法と比較して、チューブ容器頭部のための別系統での
成形を行なう必要が無く、製造工程が簡略である。
前記の通り、チューブ容器頭部とチューブ容器胴部との
間の接合を、チューブ容器頭部の射出成形工程での溶融
樹脂の溶着によって行なうものであって、しかも、前記
射出成形によってチューブ容器頭部の成形を行なうため
の樹脂として、チューブ容器胴部をなしている筒状成形
体の表面層及び裏面層を構成している樹脂と同一の樹脂
を使用しているために、チューブ容器頭部の形成のため
に射出される樹脂と積層シートによる筒状成形体の接合
面の樹脂とが同一の樹脂になる。このために、チューブ
容器頭部と筒状成形体からなるチューブ容器胴部との間
に、安定した極めて強固な接着強度が形成される。
示す要部断面図である。
程を示す要部断面図である。
部断面図である。
ャビティー 6:射出成形機に連結しているダイスノズル 7:筒状成形体2の一端 8:チューブ容器頭部 9:口頸部 10:肩部
Claims (2)
- 【請求項1】 表面層及び裏面層の両方が、ニトリル
系樹脂又はエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂の
いずれかの同一の樹脂フィルムからなる積層シートを筒
状に成形することによって、筒状成形体からなるチュー
ブ容器胴部を得た後、該チューブ容器胴部をマンドレル
状の雄型の外周に装着して、該マンドレル状の雄型と雌
型との間を型締めすることにより、前記マンドレル状の
雄型と雌型との間にキャビティーを形成し、次いで、該
キャビティー内に、前記チューブ容器胴部における表面
層及び裏面層を構成している樹脂フィルムの樹脂と同一
の樹脂の溶融熱可塑性樹脂を射出することにより、チュ
ーブ容器胴部の一端に対して熱可塑性樹脂によるチュー
ブ容器頭部を一体に成形して接合させることを特徴とす
るチューブ容器の製造方法。 - 【請求項2】 表面層及び裏面層の両方が、ニトリル
系樹脂又はエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂の
いずれかの同一の樹脂フィルムからなる積層シートを筒
状に成形することによって、筒状成形体からなるチュー
ブ容器胴部を得た後、該チューブ容器胴部をマンドレル
状の雄型の外周に装着して、該マンドレル状の雄型と雌
型との間を仮型締めすることにより、前記マンドレル状
の雄型と雌型との間にキャビティーを形成し、次いで、
該キャビティー内に、前記チューブ容器胴部における表
面層及び裏面層を構成している樹脂フィルムの樹脂と同
一の樹脂の溶融熱可塑性樹脂を射出した後に完全な型締
めを行なうことにより、チューブ容器胴部の一端に対し
て熱可塑性樹脂によるチューブ容器頭部を一体に成形し
て接合させることを特徴とするチューブ容器の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17735192A JP3313402B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | チューブ容器の製造方法 |
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JP17735192A JP3313402B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | チューブ容器の製造方法 |
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JPH05337982A JPH05337982A (ja) | 1993-12-21 |
JP3313402B2 true JP3313402B2 (ja) | 2002-08-12 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17735192A Expired - Fee Related JP3313402B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | チューブ容器の製造方法 |
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---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-06-11 JP JP17735192A patent/JP3313402B2/ja not_active Expired - Fee Related
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