JP3830712B2 - 乳飲料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳飲料に関するもので、詳しくは、PETボトル入り飲料に用いられるUHT殺菌を施した際の乳化物の熱安定性および長期間の保存安定性の優れた乳飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミルクコーヒーなどの乳成分を含む乳飲料は、保存のために加熱殺菌処理を経て製造されるが、生残する耐熱性の強い高温芽胞菌の増殖による変敗を防止するためにショ糖脂肪酸エステルを添加することが広く行われている。また、保存中における脂肪の遊離や蛋白質の凝集の発生を抑え、乳化安定性を長期間保持するために、ポリグリセリン脂肪酸エステルとショ糖脂肪酸エステルを併用する方法が提案されており(特開昭61−2426567号、特開昭62−215345号公報等)、これらの方法は安定性の面で非常に優れたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これらの方法はレトルト殺菌では問題ないが、近年、PET飲料の殺菌に利用されているUHT殺菌を施した場合には、含有される乳蛋白質が熱変性を起こして沈殿し易くなり、保存安定性が低下することから効果不十分となる。このため、UHT殺菌の処理時間を最小限に抑え、且つペクチン、カラギーナン等の増粘多糖類を添加する方法が行われているが、長期間の保存安定化には十分とはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、特定の曇点を有するポリグリセリン脂肪酸エステルを含有し、かつ特定のpHを有する乳飲料が、UHT殺菌を施しても長期間の乳化安定性を保持することができることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、20%塩化ナトリウム水溶液中、1重量%濃度で測定した曇点が95℃以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有し、かつpHが5.5〜7.0であることを特徴とする乳飲料に存する。
更に、他の要旨は、該ポリグリセリン脂肪酸エステルと共にショ糖脂肪酸エステルを含有することを特徴とする乳飲料に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の乳飲料は、乳成分である乳脂肪、乳蛋白質を含有する飲料であって、具体的には、全脂肪粉乳液、ミルクコーヒー、ミルク紅茶等が挙げられる。
乳成分としては、牛乳、全脂粉乳、スキンミルクパウダー、フレッシュクリーム等が挙げられるが、脱脂粉乳などの蛋白質とバターやミルクオイル等の乳脂とを個別に加えて調整してもよい。乳成分の含量は、牛乳換算で5〜60重量%、好ましくは10〜25重量%である。乳飲料のpHとしては、通常、5.5〜7.0の中性または弱酸性であることが好ましい。勿論、この他、砂糖、香料、ビタミンなどの公知の配合剤を加えてもよい。
【0006】
本発明の乳飲料に含有されるポリグリセリン脂肪酸エステルはポリグリセリンと脂肪酸との反応により得られるエステル体と未反応ポリグリセリンの混合物であり、この混合物特性は、ポリグリセリンの重合度、脂肪酸の種類、脂肪酸のエステル化率(未反応ポリグリセリン量)、エステル化の内訳比率(モノ体、ジ体、トリ体などの割合)などにより決定されるが、これら全ての要件の特定は極めて難しい。また、この特性は一般的に界面活性剤の特性を規定するために、用いられるHLBだけでは規定することができない。そこで、本発明では、近年、新たな規定法として提唱されている「曇点」での特定を行うものである。
【0007】
「曇点」とは水和している非イオン性界面活性剤が高温で脱水和して水から分離してくる現象であり、ポリオキシエチレン系の界面活性剤ではよく知られている。曇点はポリグリセリン脂肪酸エステルの構造・組成に鋭敏であり、脂肪酸石鹸の影響をも反映するので、親水性の程度や組成の違いをより正確に識別することができる。さらに、簡便に測定できることから、ポリグリセリン脂肪酸エステルの特徴を代表する物性として最も優れている。従って、ポリグリセリン脂肪酸エステルにおいては、曇点はHLB(親水性と疎水性のバランス)よりも有用な指標となる。ポリグリセリンは多数の水酸基を持つために、ポリオキシエチレン系の界面活性剤と比較すると、全般に曇点が高く、水の沸点を超えるものも多いので、そのような場合適当な塩水溶液を用いることにより簡易に測定することができる(特開平9−157386号公報参照)。通常、親水性が強いほど曇点は高くなる。また、エステル化率が同じであってもモノエステル含量が多いエステル組成の方がより親水性が高く、曇点も高くなる。
【0008】
曇点測定法としては、通常、1〜30%の塩化ナトリウム又は硫酸ナトリウム溶液にポリグリセリン脂肪酸エステルを溶解した後、測定する必要があり、その条件は対象となる試料の溶解性により異なるが、本発明の場合の測定法について説明する。本発明の場合、先ず、ポリグリセリン脂肪酸エステルを1重量%となるように20重量%塩化ナトリウム水溶液に分散し、加熱しながら撹拌し、均一な水溶液とする。そして得られたポリグリセリン脂肪酸エステル均一水溶液を、0℃以上100℃以下の任意の温度で2〜5℃刻みに振とう撹拌・静置し、ポリグリセリン脂肪酸エステルが油状あるいはゲル状の如く分離し、不均一水溶液となった状態を測定する。この不均一状態を「曇点」と呼び、本発明ではその際の温度を求める。0℃未満では氷の融点以下、100℃を越えると水の沸点以上となるために、正確な水溶液状態の観察が難しく曇点測定が困難となるので好ましくない。
【0009】
本発明で用いるポリグリセリン脂肪酸エステルは、曇点が90℃より低いと効果が不十分となる。なお、従来、曇点の高いものとして、例えば親水性銘柄としてデカグリセリンモノステアレート(阪本薬品工業社製MSW−750)が市販されているが、この曇点は約82℃である。従って、これを仮りに乳飲料に配合した場合には、高温長期保存によるオイルオフを完全に抑制することができず、本発明で目標とする乳化剤として十分な機能を発揮することができない。しかし曇点90℃以上のものを用いた場合には、UHT殺菌をしても良好な乳化安定性が長期間保持可能である。本発明では特に曇点が95℃以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、一般的にはポリグリセリンと脂肪酸をアルカリ触媒存在下に、180〜260℃の温度で反応させることにより得られるが、市場に流通しているポリグリセリン脂肪酸エステルには、ポリグリセリンと脂肪酸の反応仕込み比率によりHLB値の異なる各種の銘柄がある。ポリグリセリンに対して脂肪酸の仕込み比率が大きいと親水性の低い(曇点の低い)銘柄が得られ、逆の場合は親水性の高い(曇点の高い)銘柄が得られる。従って、親水性の高い銘柄を得ようとする場合、脂肪酸に対してポリグリセリンを等モルまたは過剰にする必要がある。しかし、このような仕込み比率であっても、通常のアルカリ触媒による反応では、モノエステル体の多いポリグリセリン脂肪酸エステルを得ることは困難であり、未反応のポリグリセリンとジエステル体以上の高置換度のポリグリセリン脂肪酸エステルを比較的多く含んだものが得られることになる。
【0010】
本発明の特定曇点のポリグリセリン脂肪酸エステルを得るためには、通常、アルカリ触媒の量を減じ、2段階反応で後半の温度を高める方法、例えば、反応温度180〜260℃でのエステル化反応後に、さらに反応温度を10〜50℃上昇させて1〜4時間反応させる方法を用いることができる(特開平7−145104号公報参照)。従って、特定の曇点を示すポリグリセリン脂肪酸エステルを得るためには、このような特定の反応条件で製造することが望ましい。例えば、特開昭62−215345号公報記載の公知の製造法であっても、得られるポリグリセリン脂肪酸エステルの曇点は、たとえ水酸基価が同様であっても全く異なるものとなる。
【0011】
反応させるポリグリセリンが過剰の場合には、未反応のポリグリセリンを製品中に多く含むことになる。未反応のポリグリセリン量が多いほどポリグリセリン脂肪酸エステルの親水性は高くなるが、実質のポリグリセリン脂肪酸エステル量は少なくなるために、乳化剤としての機能が劣る。従って、ポリグリセリン脂肪酸エステル中に残存するポリグリセリンの量は70重量%以下が好ましく、更に好ましくは60重量%以下のものである。
【0012】
ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の具体例としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの炭素数14〜22の飽和または不飽和の脂肪酸が挙げられるが、炭素数が小さい方が好ましい。中でも、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸が好ましく、特にミリスチン酸が好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリンの重合度としては、平均重合度が〜20、好ましくは平均重合度が4〜12である。ポリグリセリン脂肪酸エステルの含量は、一般に、乳飲料中の0.01〜0.1重量%であり、好ましくは0.025〜0.1重量%である。
【0013】
本発明の乳飲料には、上記のポリグリセリン脂肪酸エステルの他に、各種の成分を含有することが出来るが、本発明では特に、ショ糖脂肪酸エステルを併用すると乳飲料自体の安定性が一層向上するので好ましい。そのショ糖脂肪酸エステルとしては、通常、モノエステル含量が50%以上であり、構成脂肪酸の70%以上がパルミチン酸またはステアリン酸のもの、特に、モノエステル含量が70%以上であり、構成脂肪酸の80%以上がパルミチン酸であるショ糖脂肪酸エステルが好ましい。これらショ糖脂肪酸エステルの配合は静菌効果の面からも好ましい。ショ糖脂肪酸エステルの含量は例えば、0.03〜0.1重量%が好ましく、ポリグリセリン脂肪酸エステルとショ糖脂肪酸エステルの比率は重量比で、1/1〜7/3が好ましい。その他の乳化剤成分としては、レシチン、リゾレシチン、モノグリセライド、有機酸モノグリセライド、ジグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0014】
本発明の乳飲料は、殺菌処理、特に、UHT殺菌を施しても殺菌直後の乳化物の耐熱性が高く、さらに長期間の乳化安定性を保持することができる。通常レトルト殺菌は、121℃、20〜40分の条件で行われるが、PETボトル用飲料などに用いられるUHT殺菌は、より高温、例えば、殺菌温度130〜150℃で、且つ、121℃での殺菌価(Fo)が10〜50に相当する超高温殺菌である。UHT殺菌は飲料に直接水蒸気を吹き込むスチームインジェクション式や飲料を水蒸気中に噴射して加熱するスチームインフュージョン式などの直接加熱方式、プレートやチューブなど表面熱交換器を用いる間接加熱方式など公知の方法で行うことができ、例えばプレート式殺菌装置を用いることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。また、比、%および部はいずれも重量比、重量%および重量部を表す。
【0016】
実施例1〜3および比較例1
焙煎コーヒー豆40gを95℃の脱塩水400gで抽出し、コーヒー抽出液を得た。コーヒー抽出液313g、牛乳375g、グラニュー糖84g及び表1記載の乳化剤を全量に対して、0.1%配合し、これに脱塩水を加えて全量を1500gとした。重曹を加えてpHを6.8に調整し、これを高圧ホモジナイザーを用いて60〜70℃の温度で150kg/50kgの圧力で均質化後、プレート式UHT殺菌装置により殺菌温度137℃、殺菌時間(ホールド時間)60秒の条件で殺菌し、無菌状態で30g試験管に採取し冷却することによりミルクコーヒーを得た。次に、得られたミルクコーヒーを40℃で2週間保存し、FormalAction社製、TurbiscanMA2000によりクリームオフ量を測定した。評価結果を表1に示した。
【0017】
<TurbiscanMA2000によるクリームオフ量の測定>
光源を一定時間間隔でサンプル管の上下方向にスキャンすることにより、サンプルからの後方散乱光を検出し、測定時間に対して後方散乱光強度の変化率を観測することにより、クリームオフの状態を把握することができる。サンプル管上部の測定により、クリームオフ量の情報が得られる。時間とともに後方散乱光強度の変化率が正に大きくなるほどクリームオフ量が多く、乳化安定性は劣る。そこで、表1における乳化安定性(クリーミング)を次のように評価した。
◎:400 分での後方散乱光強度の変化率が3%未満
○:400 分での後方散乱光強度の変化率が3%〜4%未満
△:400 分での後方散乱光強度の変化率が4%以上
【0018】
【表1】
Figure 0003830712
【0019】
実施例4および比較例2〜3
全脂粉乳49.5g、グラニュー糖90g及び乳化剤として表2に示す曇点を有するデカグリセリンステアリン酸エステルを全量に対して0.05%となるように配合し、これを脱塩水に溶解し、1規定乳酸水溶液によりpHを6.6に調整して全量を1500gとした。これを高圧ホモジナイザーを用いて60〜70℃の温度で150kg/50kgの圧力で均質化後、プレート式UHT殺菌装置により殺菌温度132℃、殺菌時間(ホールド時間)90秒の条件で殺菌し、無菌状態で30g試験管に採取し冷却することにより全脂肪粉乳液を得た。殺菌直後および55℃で2ヶ月間保存した後の全脱脂粉乳液について、メジアン粒径(粒径の出現頻度の合計が50%となる粒径)測定および目視観察を行い、乳化安定性について評価した。なお、粒径測定はHORIBA社製、LA−500を用いた。評価結果を表2にまとめて示した。
【0020】
なお、表2におけるオイルオフの状態は以下のように評価した。
○:オイルオフがまったく観察されない
△:極僅かなオイルオフが観察される
×:オイルオフにより生じる凝集物が観察される
【0021】
【表2】
Figure 0003830712
【0022】
製造例1
デカグリセリン(平均重合度9.15、平均分子量695、水酸基価900)188g(0.27モル)とミリスチン酸(純度99%、平均分子量228)62g(0.27モル)を加熱ジャケット付き攪拌型反応槽に仕込み、25%水酸化ナトリウム0.025g(対原料合計0.0025wt%)を加えて、窒素気流下、240℃に昇温して3時間反応させた後、更に260℃で4時間反応させてデカグリセリンミリスチン酸エステル234gを得た。
【0023】
製造例2
デカグリセリン(平均重合度9.15、平均分子量695、水酸基価900)183g(0.26モル)とパルミチン酸(純度96%、平均分子量257)67g(0.25モル)を用い、製造例1と同様に反応を行い、デカグリセリンパルミチン酸エステル229gを得た。
【0024】
実施例5〜8および比較例4
紅茶葉(ティンブラ茶)100gを80℃の脱塩水1000gで抽出し、紅茶抽出液を得た。続いて、紅茶抽出液250g、牛乳500g、砂糖150gを混合し、続いて表3記載の乳化剤2.5gを脱塩水497.5gに溶解した乳化剤水溶液500gを加え、さらに脱塩水を加えて全量を2500gとした。これを高圧ホモジナイザーを用いて60〜70℃の温度で150kg/50kgcmー2の圧力で均質化後、プレート式UHT殺菌装置により殺菌温度137℃、殺菌時間(ホールド時間)60秒の条件で殺菌し、無菌状態で殺菌済みの500mLPETボトルに充填し、冷却することによりミルク紅茶を得た。殺菌直後および40℃で2ヶ月間保存した後のミルク紅茶について、メジアン粒径(粒径の出現頻度の合計が50%となる粒径)測定を行った。また、40℃で2ヶ月間保存した後のミルク紅茶について、FormalAction社製、TurbiScan MA2000によるクリームオフ量測定を行った。さらに、PETボトルの目視観察により、40℃で2週間保存後および2ヶ月保存後の、クリームの再分散性、オイルオフについて評価した。評価結果を表3にまとめて示した。
なお、表3におけるクリームオフ量、クリーム再分散性、オイルオフは以下のように評価した。
【0025】
*クリームオフ量評価基準
◎:600分での後方散乱光強度の変化率が3%未満
○:600分での後方散乱光強度の変化率が3%〜4%未満
△:600分での後方散乱光強度の変化率が4%〜5%未満
×;600分での後方散乱光強度の変化率が5%以上
*クリーム再分散性評価基準
◎:軽く揺らしただけで分散する
○:暫く揺らすと分散する
△:クリームが壁面に付着し分散しにくい
×:クリームが塊が浮遊する
*オイルオフ評価基準
○:オイルオフが観察されない
△:少量のオイルオフが観察される
×:多量のオイルオフが観察される
××:オイルオフにより生じる凝集物が観察される
【0026】
【表3】
Figure 0003830712
【0027】
【表4】
Figure 0003830712
【0028】
【発明の効果】
本発明により、乳脂肪分、乳蛋白質を含有し、且つ、UHT殺菌を施しても長期間の乳化安定性を保持することができる乳飲料が提供される。

Claims (9)

  1. 20%塩化ナトリウム水溶液中1重量%濃度で測定した曇点が95℃以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有し、かつpHが5.5〜7.0であることを特徴とする乳飲料。
  2. 該ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリンの平均重合度が4〜12であり、且つ、残存ポリグリセリンの量が70重量%以下であることを特徴とする請求項1記載の乳飲料。
  3. 該ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成脂肪酸が、炭素数14〜22の飽和または不飽和の脂肪酸から選ばれる1又は2以上の脂肪酸であることを特徴とする請求項1または2記載の乳飲料。
  4. 該ポリグリセリン脂肪酸エステルの含量が0.01〜0.1重量%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の乳飲料。
  5. 該ポリグリセリン脂肪酸エステルと共にショ糖脂肪酸エステルを含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の乳飲料。
  6. 該ショ糖脂肪酸エステル中のモノエステル含量が50%以上であり、かつ、該ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸の70%以上がパルミチン酸またはステアリン酸であることを特徴とする請求項5記載の乳飲料。
  7. 該ポリグリセリン脂肪酸エステルとショ糖脂肪酸エステルの比率が1/1〜7/3である請求項5または6記載の乳飲料。
  8. 該ショ糖脂肪酸エステルの含量が0.03〜0.1重量%である請求項5乃至7のいずれかに記載の乳飲料。
  9. 該乳飲料が全脂肪粉乳液、ミルクコーヒー、またはミルク紅茶であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の乳飲料。
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