JP3829428B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタルハライドランプ等の放電灯を負荷とする放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平8−78177号に示されるように、放電灯が接続される交流出力端子とグランドとの間の地絡(ショート)状態を検出したときに、点灯回路の動作を停止させることで、回路を保護すると共に感電事故を防止することが提案されている。ところが、この従来例では、交流出力端がグランドへ地絡(ショート)したことを検出するための特別な回路(地絡検出回路)を設けるものであり、その地絡検出回路が複雑になり、コストアップとなるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、交流出力端がグランドへ地絡した場合にも、速やかに出力電圧の発生を停止させ、回路保護や感電の防止を行う機能を特別な回路を設けることなく、簡単な回路構成で実現することにより、低コストで小型の点灯装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電圧の昇圧もしくは昇降圧もしくは降圧を行う直流−直流変換回路1と、直流−直流変換回路1の出力を交流電圧に変換して放電灯LPに供給する直流−交流変換回路2と、放電灯LPを起動させるためのイグナイタ回路3とを備える放電灯点灯装置において、直流−直流変換回路1の出力電圧を検出する電圧検出部と、直流−直流変換回路1の出力電圧の検出値が点灯判別のための基準値より低い値を所定時間以上にわたり継続したときに放電灯LPが点灯していることを判別する点灯判別部42と、起動動作期間を設定するためのタイマー部47と、このタイマー部47により設定された起動動作期間が経過した後、直流−直流変換回路1の出力電圧の検出値が点灯判別のための基準値以上のときに回路出力を停止させ る制御手段を備え、地絡時に、直流−直流変換回路1の出力電圧の検出値が前記基準値へ上昇するまでの時間を直流−交流変換回路1の半周期よりも短く設定したことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1に本発明の実施例1の回路構成を示す。Eは直流電源であり、12V系あるいは24V系等のバッテリーや、交流電源電圧を整流して得られる直流電圧等である。直流−直流変換回路1は、直流電源Eを放電灯LPを点灯するに必要な電圧に昇圧もしくは降圧もしくは昇降圧するための変換回路である。本例は昇降圧型の変換回路であり、トランスT0 の1次側に接続されたスイッチング素子Q0 がオン・オフすることにより、トランスT0 の2次側に電圧が誘起され、ダイオードD0 で整流されて、コンデンサC0 に充電される。次に、直流−交流変換回路2は、直流−直流変換回路1の出力を低周波で交番させ、負荷である放電灯LPに供給するための変換回路である。本例は、フルブリッジ型の変換回路であり、スイッチング素子Q1 ,Q4 がオンする期間と、スイッチング素子Q2 ,Q3 がオンする期間が低周波で交番する。次に、イグナイタ回路3は、メタルハライドランプ等の放電灯LPに高電圧を与え、絶縁破壊を引き起こし、放電を開始させるための起動回路である。
【0006】
この点灯装置は、直流電源Eの直流電圧を直流−直流変換回路1により昇圧し、直流−交流変換回路としての低周波インバータ回路2で低周波交流電圧に変換して、メタルハライドランプ、キセノンランプ等よりなる放電灯LPを交流点灯させるものである。低周波インバータ回路2は、放電灯LPの点灯時に100Hz〜数百Hzの周波数の交番電圧を出力する回路であり、本例では、MOSFET等で構成されるスイッチング素子Q1 〜Q4 を用いたフルブリッジ回路構成を示すが、ハーフブリッジ回路構成でも良い。
【0007】
直流−直流変換回路1は、スイッチング素子Q0 とトランスT0 、ダイオードD0 及び平滑コンデンサC0 で構成されており、スイッチング素子Q0 のオンデューティに応じた電圧を平滑コンデンサC0 に発生させる。直流−直流変換回路1の出力電圧は、電圧検出用の抵抗R1 ,R2 により分圧され、増幅部45で増幅されて電圧Voとして検出され、点灯判別部42に入力される。点灯判別部42では、この出力電圧検出値Voを、基準電圧部46から入力される点灯判別基準値Vohと比較して、所定時間以上にわたり継続してVo<Vohならば、放電灯LPが点灯していると判別する。また、タイマー部47は起動動作期間を設定するための計時動作を行うものであり、イグナイタ回路3による放電灯LPの起動動作(高圧パルス発生期間)を制限するために用いられる。
【0008】
上記タイマー部47により設定された起動動作期間が経過した後も、不点灯状態(出力電圧検出値Voが点灯判別基準値Vohよりも大きい状態)であるときには、直流−直流変換回路1の出力電圧を停止させる信号をPWM制御部41へ送る。なお、制御回路4の低周波ドライブ回路48は、低周波インバータ回路2のスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動するドライブ回路であり、スイッチング素子Q1 ,Q4 がオンする期間と、スイッチング素子Q2 ,Q3 がオンする期間とを所定の周期で交番するような駆動信号を出力している。
【0009】
以上の回路構成において、無負荷時に直流−直流変換回路1の出力電圧検出値Voが上昇して基準値Vohに達するまでの時間をT1とする。また、低周波インバータ回路2の交番周波数の半周期をT2とすると、T1<T2と設定することにより、地絡時に異常検出を簡単な回路構成で行うことができる。
【0010】
図1のA点が地絡した場合、低周波インバータ回路INVの出力極性が反転するごとに、直流−直流変換回路1の出力がA点に接続される地絡時とA点に接続されない非地絡時とが交互に切り替わることになるので、直流−直流変換回路1の出力電圧の検出値Voの波形は、図2に示すように、非地絡時と地絡時とで高電圧期間と低電圧期間を交互に繰り返す波形となる。地絡時には、A点を介して地絡電流が流れるため、出力電圧の検出値Voはほとんど上昇しない。一方、非地絡時には、放電灯LPのインピーダンスに応じて出力電圧の検出値Voが上昇する。例えば、放電灯LPが無負荷状態である場合には、出力電圧の検出値Voは点灯判別基準値Vohより高い電圧まで上昇する。また、例えば、安定点灯時に地絡した場合は、放電灯LPのインピーダンスは比較的大きい(数百Ω)ため、放電灯LPには電流が流れなくなる。一度、放電灯LPへ電流が流れない時間が発生すると、非地絡区間でも放電灯LPへ電流が流れなくなり、無負荷状態になる。
【0011】
したがって、無負荷時に直流−直流変換回路1の出力電圧Voが上昇して、点灯判別基準値Vohに達するまでの時間をT1とし、低周波インバータ回路の半周期をT2とすると、T1<T2と設定することにより、安定点灯時に地絡しても直ちに出力を停止させることができる。
【0012】
(実施例2)
実施例1において、放電灯LPの始動直後は、ランプ電圧が安定点灯時よりも低く、ランプ電圧が上昇するまでは、非地絡側での直流−直流変換回路1の出力電圧検出値Voの上昇速度が遅くなるため、安定点灯時と比べて地絡を検出するのが遅くなる。そこで、始動直後の低周波インバータ回路2の半周期T2を安定点灯時の半周期T2よりも長く、すなわち、始動直後の低周波インバータ回路2の交番周波数(例えば150Hz)よりも安定点灯時の交番周波数(例えば250Hz)を高く設定することにより、始動直後の地絡でも検出しやすくし、出力電圧を停止しやすくできる。
【0013】
(実施例3)
実施例1において、放電灯LPの始動直後は、ランプ電圧が安定点灯時よりも低く、ランプ電圧が上昇するまでは、非地絡側での直流−直流変換回路1の出力電圧検出値Voの上昇速度が遅くなるため、安定点灯時と比べて地絡を検出するのが遅くなる。そこで、始動直後の点灯判別基準値Vohよりも、安定点灯時の点灯判別基準値Voh’を高く設定することにより、簡単な回路で地絡検出ができる。
【0014】
(実施例4)
本実施例では、上述の実施例1の回路構成において、直流−直流変換回路1の平滑コンデンサC0 に、スイッチング素子とコンデンサの直列回路を並列接続したものであり、安定点灯時には該スイッチング素子をオンさせて、平滑コンデンサC0 にコンデンサを並列接続して平滑コンデンサの容量を増やし、直流−直流変換回路1の出力電圧の上昇速度を遅くすることにより、相対的に安定点灯時の点灯判別基準値Vohを上げる。なお、上記各実施例1〜4を適宜組み合わせても良いことは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、地絡時に、直流−直流変換回路の出力電圧の検出値が点灯判別部の基準値へ上昇するまでの時間を直流−交流変換回路の半周期よりも短く設定したので、点灯判別部を地絡検出回路として兼用することができ、簡単な回路で地絡時の異常検出を行い、出力を停止させることができ、低コストで安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の回路図である。
【図2】 本発明の実施例1の動作説明のための波形図である。
【符号の説明】
1 直流−直流変換回路
2 直流−交流変換回路
3 イグナイタ回路
4 制御回路
E 直流電源
LP 放電灯
Claims (3)
- 直流電圧の昇圧もしくは昇降圧もしくは降圧を行う直流−直流変換回路と、直流−直流変換回路の出力を交流電圧に変換して放電灯に供給する直流−交流変換回路と、放電灯を起動させるためのイグナイタ回路とを備える放電灯点灯装置において、直流−直流変換回路の出力電圧を検出する電圧検出部と、直流−直流変換回路の出力電圧の検出値が点灯判別のための基準値より低い値を所定時間以上にわたり継続したときに放電灯が点灯していることを判別する点灯判別部と、起動動作期間を設定するためのタイマー部と、このタイマー部により設定された起動動作期間が経過した後、直流−直流変換回路の出力電圧の検出値が点灯判別のための基準値以上のときに回路出力を停止させる制御手段を備え、地絡時に、直流−直流変換回路の出力電圧の検出値が前記基準値へ上昇するまでの時間を直流−交流変換回路の半周期よりも短く設定したことを特徴とする放電灯点灯装置。
- 放電灯の始動直後における直流−交流変換回路の出力反転周期は、安定点灯時における直流−交流変換回路の出力反転周期よりも長く設定したことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 放電灯の始動直後における点灯判別のための基準値は、安定点灯時における点灯判別のための基準値よりも実質的に小さく設定したことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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