JP3825607B2 - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば帳票等の紙葉類を処理するための紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙葉類処理装置、例えば帳票に記された文字を光学的に読み取る光学的文字読取装置等は、帳票を1枚ずつ装置内部に取込んで搬送し、搬送経路上に設けられたCCDイメージセンサ等により帳票に記された文字をイメージとして読取るとともに、読み取った文字のイメージを1文字毎に検出して切出し文字認識を行うものである。
【0003】
ところで、このような光学的文字読取装置には、一般に、イメージセンサ等が配設された装置内部へ、積載された帳票を1枚ずつ分離して取り込むために帳票取込機構が設けられている。つまり、図13に正面図又は図14に側面図としてそれぞれ示すように、この帳票取込機構81は、様々なサイズの帳票82を安定して取り込めるようにそれぞれ並設され、ホッパテーブル83に積載された最上位の帳票82の上面と摺接するピックローラ84並びにフィードローラ85と、帳票82の下面と接触するとともに一方向クラッチ(one way clutch)86を備えていることで帳票82を取込む方向(回転方向Cの逆方向)に回転しないように構成された分離ローラ87とが協働しつつ、複数枚の帳票82を1枚ずつ分離して装置内部へ取込むといったものである。
【0004】
また、このような帳票取込機構81には、帳票82等との摺動によって生じる分離ローラ87表面の摩耗の均一化を図ることで、分離ローラ87から常に最良の帳票分離能力を引き出すための分離ローラ駆動機構88が付与されている。
【0005】
すなわち、この分離ローラ駆動機構88には、分離ローラ87を帳票82の取込方向の逆方向Cへ回転させる回転機構と、分離ローラ87を、対向するフィードローラ85と接触可能な接触位置とフィードローラ85から離間した非接触位置との間で昇降移動させる昇降機構とがそれぞれ設けられている。
【0006】
詳述すると、この分離ローラ駆動機構88は、読取装置本体のフレームに固定され分離ローラ87を矢印Y1、Y2方向へ昇降自在に支持するプレート89と、分離ローラ87に設けられたギア部87aに歯合する遊星ギア90と、遊星ギア90を回転可能に支持する可動板91と、可動板91を通じて遊星ギア90を(図13中の反時計方向に)付勢するスプリング92と、通電時に鉄心93aを吸着し可動板90を回動する自己吸着型のソレノイド93と、遊星ギア90と歯合する中継ギア部94を有し遊星ギア90を自転且つ(矢印U1、U2方向に)揺動するための中継プーリ95と、ベルト96、中継プーリ95、及び遊星ギア90を通じて分離ローラ87を回転させるためのモータ97とから構成されている。
【0007】
したがって、このように構成された分離ローラ駆動機構88では、装置内部への帳票82の非取込時に、ソレノイド93を制御して、スプリング92の付勢力に抗しつつ可動板89を(図13中の時計方向に)回動させ、遊星ギア90を矢印U2方向に揺動させる。これにより、分離ローラ87が自重で矢印Y2方向に落下しフィードローラ85からリリースされた状態となる。この際同時に、モータ97を僅かに回転させ、ベルト96、中継プーリ95、及び遊星ギア90を介して分離ローラ87を微少量だけ回転させる。このような動作制御により分離ローラ87の局所的な摩耗が抑制され分離ローラ87の高寿命化が図られている。
【0008】
一方、装置内部への帳票82の取込時に、ソレノイド93への通電を停止し、スプリング92の付勢力により、可動板89を(図13中の反時計方向に)回動させ、遊星ギア90を通じて分離ローラ87を矢印Y1方向に上昇させる。これにより、スプリング92の付勢力で分離ローラ87がフィードローラ85を押圧することになり、フィードローラ85と分離ローラ87とが協働しつつ、複数枚の帳票82を1枚ずつ分離して装置内部へ取込むことが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような分離ローラ駆動機構88を備えた従来の光学的文字読取装置は、分離ローラ87の回転機構と昇降機構とが、それぞれモータ97又はソレノイド93を駆動源とした各々ほぼ独立した2つの機構で構成されているので、分離ローラの駆動機構部分の構造が複雑となり装置の小型化が困難であるとともに多数の部品を要することからコスト面等で問題があった。
【0010】
また、従来の分離ローラ駆動機構88は、分離ローラ87を定期的に少しずつ回転させローラ表面の局所的な摩耗を避けることで、分離ローラ87の高寿命化を図っている。しかしながら、分離ローラ87の表面の汚れを除去し分離ローラ87に一定の分離能力を維持させること等は何ら考慮されておらず、分離ローラ87の高寿命化を図かる上で、このような点においても改善が望まれていた。
【0011】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、複数枚の紙葉類を分離しつつ装置内部へ取り込むための紙葉類の分離機構が、常に優れた分離能力を発揮できるとともに、この分離機構部分を簡易的に構成することで、小型化の実現が可能で、しかも安価な紙葉類処理装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る紙葉類処理装置は、紙葉類が積載された積載部と、この積載部から前記紙葉類を取込む取込ローラと、前記取込ローラと対向して配置され、該取込ローラによって取込まれる前記紙葉類を1枚ずつ分離する一方向に回転可能な分離ローラと、前記分離ローラを、前記取込ローラと接触する接触位置と該取込ローラから離間した非接触位置との間で移動させる分離ローラ移動手段とを具備し、前記分離ローラの移動方向に対して直交する前記紙葉類の取込方向において、前記取込ローラと前記分離ローラとは、互いにシフトして配置され、さらに、前記分離ローラは、前記分離ローラ移動手段による前記接触位置への移動の際に、シフトして配置された前記取込ローラとの接触により生じるモーメントの作用する方向に回転可能に構成されていることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項2に係る紙葉類処理装置は、請求項1記載の紙葉類処理装置において、前記分離ローラが、前記取込ローラに対し前記紙葉類の取込方向の下流側にシフトして配置されていることを特徴とする。
【0016】
これらの発明によれば、取込ローラによって取込まれる紙葉類を1枚ずつ分離するための分離ローラが、この取込ローラに対し例えば紙葉類の取込方向の下流側にシフトして配置されているので、分離ローラと取込ローラとが接触する際に分離ローラを回転させるモーメントが働くことになる。したがって、この発明によれば、分離ローラを回転させることでローラ表面の局所的な摩耗を抑制し分離ローラの高寿命化を図るための分離機構部分が、簡易的な機構により構成されるので、小型化の実現が可能でしかも部品点数を抑えた安価な紙葉類処理装置を提供することができる。
【0017】
また、本発明の請求項3に係る紙葉類処理装置は、紙葉類が積載された積載部と、この積載部から前記紙葉類を取込む取込ローラと、前記取込ローラと対向して配置された第1の支持ローラと、前記第1の支持ローラを、前記取込ローラに対し進退自在にする支持手段と、前記第1の支持ローラから離間して設けられた第2の支持ローラと、前記第1及び第2の支持ローラ間に巻架され、前記取込ローラによって取込まれる前記紙葉類を該取込ローラと協働しつつ1枚ずつ分離する分離ベルトと、前記第1の支持ローラが進退移動するとともに前記分離ベルトが一方向へ回転するように前記第2の支持ローラを偏心駆動する駆動手段とを備え、前記第1の支持ローラは、前記駆動手段が前記第2の支持ローラを偏心駆動させる方向と同一の一方向にのみ回転可能に構成されていることを特徴とする。
【0018】
この発明に係る紙葉類処理装置は、取込ローラによって取込まれる紙葉類を1枚ずつ分離するための分離ベルトを、このベルトが巻架された2つのローラのうちの第2の支持ローラを偏心駆動することにより、取込ローラと対向する第2の支持ローラを例えば取込ローラより離間させつつ分離ベルトを一方向へ回転させることが可能なものである。したがって、この発明によれば、分離ベルトを回転させることでベルト表面の局所的な摩耗を抑制し分離ベルトの高寿命化を図るための分離機構部分が、簡易的な機構により構成されるので、小型化の実現が可能で、しかも部品点数を抑えた安価な紙葉類処理装置を提供することができる。
【0019】
さらに、本発明の請求項4に係る紙葉類処理装置は、請求項1乃至3のいずれかに1項に記載の紙葉類処理装置において、前記分離ローラ又は前記分離ベルトが、前記取込ローラと同一方向に回転することを特徴とする。
【0020】
この発明の紙葉類処理装置は、分離ローラや、分離ベルトが巻架された第1又は第2の支持ローラに、一方向クラッチ等を組み込むことにより実現されるものであって、複数枚の紙葉類を1枚ずつ確実に分離して装置内部へ取込むために、分離ローラ又は分離ベルトを紙葉類の取込方向(取込ローラの回転方向の逆方向)に回転させないように構成したものである。
【0021】
また、本発明の請求項5に係る紙葉類処理装置は、請求項1乃至4のいずれかに1項に記載の紙葉類処理装置において、前記分離ローラ又は前記分離ベルトに摺接して、これらの表面を清浄する清浄部材をさらに具備することを特徴とする。
【0022】
この発明に係る紙葉類処理装置は、例えば分離ローラ又は分離ベルトの表面に付着した紙葉類の繊維等による汚れを除去することが可能なので、分離ローラ又は分離ベルトに一定の分離能力を維持させることができ、これにより分離ローラ又は分離ベルトの高寿命化を図かることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0024】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る紙葉類処理装置としての例えば光学的文字読取装置を概略的に示す図である。
【0025】
同図に示すように、この光学的文字読取装置1は、装置内部に搬入される複数枚の帳票が積載されるホッパテーブル2と、ホッパテーブル2に積載された帳票の上面に摺接して帳票を装置内部に取込むピックローラ3及びフィードローラ4と、フィードローラ4によって装置内部に取込まれる帳票の下面に接触し、フィードローラ4と協働して帳票を一枚ずつ分離する分離ローラ6と、搬送路5の上下に対向して配置され、帳票を両面から挟持しつつ下流側へと搬送する複数の上部搬送ローラ7及び下部搬送ローラ8と、搬送されてきた帳票の表面に光を照射する光源14と、帳票の表面から反射光をCCD13へ導くミラー10、11及びレンズ12と、一方、搬送されてきた帳票の裏面のイメージを読取るための裏面密着センサ15と、プラテンローラ16に対向して設けられ、処理した帳票に対し連番等を印字する印字ヘッド17と、印字ヘッド17によって所定の印字処理を終え、フラッパ18に仕分けられつつ装置外部に搬出された帳票を収容するスタッカ19、20とから主に構成されている。
【0026】
ところで、本実施形態の光学的文字読取装置1には、CCD13や裏面密着センサ15等が配設された装置内部へ、積載された帳票を1枚ずつ分離して取り込む(給紙を行う)ために帳票取込機構21が設けられている。
【0027】
図2に正面図又は図3に側面図としてそれぞれ示すように、この帳票取込機構21は、複数枚の帳票22を1枚ずつ分離して装置内部へ取込むために、ベルト23を通じてそれぞれ同期して回転するとももに、前述したようにホッパテーブル2に積載された最上位の帳票22の上面と摺接するピックローラ3並びにフィードローラ4と、帳票22の下面と接触するとともに一方向クラッチ(one way clutch)6aを備えていることで帳票22を取込む方向(回転方向Cの逆方向)に回転しないように構成された分離ローラ6とが協働することで実現されている。
【0028】
また、このような帳票取込機構21には、帳票22等との摺動によって生じる分離ローラ6表面の摩耗の均一化を図ることで、分離ローラ6から常に最良の帳票分離能力を引き出すための分離ローラ駆動機構24が付与されている。
【0029】
すなわち、この分離ローラ駆動機構24は、分離ローラ6を自転可能に保持する可動プレート25と、読取装置本体のフレームに固定され分離ローラ6が保持された可動プレート25を矢印Y1、Y2方向へ昇降自在に支持する固定プレート26と、可動プレート25を分離ローラ6が上昇する方向、つまり矢印Y1方向に付勢するスプリング27と、非通電時にスプリング27により矢印X2方向に付勢されている鉄心28を通電時に矢印X1方向に吸着することで、可動プレート25等を通じて分離ローラ6を、フィードローラ4と接触する接触位置とフィードローラ4から離間した非接触位置との間で(矢印Y1、Y2方向へ)昇降移動させるための自己吸着型のソレノイド29と、可動プレート25及び鉄心28に回動可能に固定され、鉄心28の動力を可動プレート25に伝達するリンクレバー30と、ソレノイド29による可動プレート25を介した分離ローラ6の矢印Y2方向への下降動作に伴って、互いの摩擦力により分離ローラ6がフィードローラ4並びにピックローラ3と同一の回転方向、すなわち矢印C方向に回転するように分離ローラ6の周面を矢印F方向に押圧しつつ接触する例えば板バネ等で成形された接触部材31とから構成されている。
【0030】
次に、このように構成された分離ローラ駆動機構24による分離ローラ6の動作について説明する。なお、本実施形態の光学的文字読取装置1では、例えば装置1の電源がonにされ、装置の稼動が開始される度に分離ローラ6の駆動が行われるものとする。
【0031】
装置内部への帳票22の非取込時(非給紙時)に、ソレノイド29を通電し、鉄心27を矢印X1方向に吸着すると、リンクレバー30が(図3中の反時計方向に)回動する。これにより、図4又は図5に示すように、スプリング27の付勢力に抗しつつ可動プレート25が、可動プレート25に保持された分離ローラ6とともに矢印Y2方向に下降し、分離ローラ6がフィードローラ4からリリースされた状態となる。この際、分離ローラ6の周面が接触部材31により押圧されていることから、分離ローラ6の下降に伴って生じる摩擦力により、分離ローラ6が矢印C方向に回転する。本実施形態の光学的文字読取装置1では、このような動作制御により分離ローラ6の局所的な摩耗が抑制され分離ローラ6の高寿命化が図られている。
【0032】
一方、装置内部への帳票22の取込時(給紙時)に、ソレノイド29への通電を停止すると、スプリング27の付勢力により、鉄心27が矢印X1方向に移動し、リンクレバー30が(図3中の時計方向に)回動する。さらに、図2又は図3に示すように、スプリング27の付勢力により可動プレート25が、可動プレート25に保持された分離ローラ6とともに矢印Y1方向に上昇し、分離ローラ6がフィードローラ4と接触する給紙可能な状態となる。この際、分離ローラ6は、接触部材31と接触しているものの、一方向クラッチ6aの作用により、矢印C方向と逆方向には回転せずに接触部材31表面と単に摺動しつつ上昇することになる。このようにして上昇した分離ローラ6は、スプリング27の付勢力により、フィードローラ4を押圧することになり、フィードローラ4と分離ローラ6とが協働しつつ、複数枚の帳票22を1枚ずつ分離して装置内部へ取込むことが可能となる。
【0033】
このように、本実施形態の光学的文字読取装置1は、ピックローラ3及びフィードローラ4によって取込まれる帳票22を1枚ずつ分離するための分離ローラ6の周面に接触する接触部材31が、駆動源であるソレノイド29による分離ローラ6の移動に伴い、この分離ローラ6を一方向に回転させるものである。したがって、本実施形態の光学的文字読取装置1は、ローラ表面の局所的な摩耗を抑制し分離ローラ6の高寿命化を図るための分離ローラ駆動機構24が、駆動源が単一の簡易的な機構となるので、小型化の実現が可能でしかも部品点数を抑えた安価な装置として構成される。
【0034】
なお、本実施形態の光学的文字読取装置1では、分離ローラ6の表面の汚れを除去し分離ローラ6に一定の分離能力を維持させること等は何ら考慮されていなかったが、図6に示すように、接触部材31と分離ローラ6との間に、分離ローラ6の周面を清浄するための布繊部材32を介在させてもよい。これにより、例えば分離ローラ6の表面に付着した帳票22の繊維等による汚れを除去することができるので、分離ローラ6に一定の分離能力を維持させることが可能となり、分離ローラ6の高寿命化を図かることができる。
【0035】
また、図7に示すように、様々なサイズの帳票22を安定して装置内部に取り込めるように、それぞれ2組のピックローラ3、フィードローラ4及び分離ローラ駆動機構24を並設してもよい。これにより、例えば一方の分離ローラ6に達しない小さいサイズの帳票22を給紙する場合、一方の分離ローラ6とフィードローラ4とで給紙を行いながら、他方の分離ローラ6をフィードローラ4から離間させ高寿命化を図かるための分離ローラ6の回転動作を実施することが可能となり帳票22の給紙処理を迅速に行うことができる。
【0036】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この実施形態の光学的文字読取装置は、第1の実施形態の光学的文字読取装置1が備えていた帳票取込機構21に代えて、帳票取込機構41が設けられている。
【0037】
すなわち、この帳票取込機構41に付与される分離ローラ駆動機構42は、図8に示すように、接触部材31を設ける代わりに、フィードローラ4によって取込まれる帳票22を1枚ずつ分離するための分離ローラ6が、フィードローラ4に対し帳票22の搬送方向H1(帳票22の取込方向)の下流側にシフトして配置されている。これにより、図9に示すように、分離ローラ6が矢印Y1方向に上昇しフィードローラ4と接触する際に分離ローラ6を矢印C方向に回転させるモーメントが働くことになる。
【0038】
したがって、本実施形態の光学的文字読取装置は、ローラ表面の局所的な摩耗を抑制し分離ローラ6の高寿命化を図るための分離ローラ駆動機構42が、第1の実施形態の分離ローラ駆動機構24よりも、より簡易的な機構となるので、小型化の実現が可能でしかも部品点数を抑えた安価な装置として構成される。
【0039】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。この実施形態の光学的文字読取装置は、第1の実施形態の光学的文字読取装置1が備えていた帳票取込機構21に代えて、帳票取込機構51が設けられている。
【0040】
すなわち、図10に示すように、新たな分離ローラ駆動機構52が付与されるこの帳票取込機構51は、第1の実施形態の帳票取込機構21に設けられていた分離ローラ6、ソレノイド27及び接触部材31等に代えて、フィードローラ4と対向して配置され、一方向クラッチが組み込まれていることで、矢印C方向にのみ回転可能な第1の支持ローラ53と、固定プレート26に対し第1の支持ローラ53を矢印Y、1Y2方向に昇降自在に支持する可動プレート57と、第1の支持ローラ53から離間して設けられ、回転中心を偏心させて形成されている第2の支持ローラ54と、第1及び第2の支持ローラ53、54間に巻架され、フィードローラ4によって取込まれる帳票22を当該フィードローラ4と協働しつつ1枚ずつ分離する分離ベルト55と、第1の支持ローラ53を矢印Y、1Y2方向に昇降移動させるとともに分離ベルト55を矢印C方向へ回転させるように、第2の支持ローラ54を偏心駆動するモータ56とを備えて構成されている。
【0041】
第2の支持ローラ54の偏心量は、図11に示すように、第1及び第2の支持ローラ53、54間の離間距離がほぼ最大となったときに、分離ベルト55の張力T2により、スプリング27の付勢力に抗しつつ、第1の支持ローラ53を保持する可動プレート57を、矢印Y2方向に下降させることができるように調整されている。
【0042】
また、第2の支持ローラ54の偏心量は、図10に示すように、第1及び第2の支持ローラ53、54間の離間距離がほぼ最少となったときに、分離ベルト55の張力T1を極めて小さくして、スプリング27の付勢力により、第1の支持ローラ53を保持する可動プレート57を、矢印Y1方向に上昇させることができるように調整されている。
【0043】
したがって、このように構成された帳票取込機構51では、装置内部への帳票82の非取込時(非給紙時)に、図11に示すように、第1及び第2の支持ローラ53、54間の離間距離がほぼ最大となるように、モータ56によって第2の支持ローラ54を矢印C方向に偏心駆動する。これにより、第1の支持ローラ53を矢印Y2方向に下降させ、分離ベルト55をフィードローラ4から離間させることができるとともに、分離ベルト55を僅かに矢印C方向に回転させることができる。本実施形態の光学的文字読取装置では、このような動作制御により分離ベルト55の局所的な摩耗が抑制され分離ベルト55の高寿命化が図られている。
【0044】
一方、装置内部への帳票82の取込時(給紙時)に、図10に示すように、第1及び第2の支持ローラ53、54間の離間距離がほぼ最少となるように、モータ56によって第2の支持ローラ54を矢印C方向に偏心駆動する。これにより、第1の支持ローラ53を矢印Y1方向に上昇させ、分離ベルト55をフィードローラ4に接触させることができるとももに、分離ベルト55を僅かに矢印C方向に回転させることができる。このようにしてフィードローラ4に接触した分離ベルト55は、スプリング27の付勢力により、フィードローラ4を押圧することになり、フィードローラ4と分離ローラ6とが協働しつつ、複数枚の帳票22を1枚ずつ分離して装置内部へ取込むことが可能となる。
【0045】
このように、本実施形態の光学的文字読取装置は、ピックローラ3及びフィードローラ4によって取込まれる帳票22を1枚ずつ分離するための分離ベルト55を、このベルト55が巻架された2つのローラのうちの第2の支持ローラ54を偏心駆動することにより、フィードローラ4と対向する第2の支持ローラ54をフィードローラ4より離間させつつ分離ベルト55を一方向へ回転させることが可能なものである。したがって、本実施形態の光学的文字読取装置は、ベルト表面の局所的な摩耗を避け分離ベルト55の高寿命化を図るための分離ローラ駆動機構52が、駆動源が単一の簡易的な機構となるので、小型化の実現が可能でしかも部品点数を抑えた安価な装置として構成される。
【0046】
なお、図12に示すように、第1の実施形態の変形例と同様、分離ベルト55の外周面を清浄するための布繊部材58を、この分離ベルト55の外周面と摺動する位置に設け、分離ベルト55の高寿命化を図かることができるように分離ローラ駆動機構を構成してもよい。
【0047】
また、上述した各実施形態は光学的文字読取装置を本発明に適用したものであったが、装置内部に紙葉類を取込み搬送する例えばファクシミリ、プリンタ、又は複写機等にも、無論本発明を適用することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、分離ローラ(又は分離ベルト)等を回転させローラ表面の局所的な摩耗を避けることで分離ベルトの高寿命化を図るための分離機構部分が、簡易的な機構により構成されるので、小型化の実現が可能で、しかも部品点数を抑えた安価な紙葉類処理装置を提供することができる。
【0049】
また、本発明によれば、分離ローラ(又は分離ベルト)の表面の汚れを除去することが可能なので、分離ローラに一定の分離能力を維持させることができ、これにより分離ローラの高寿命化を図かることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光学的文字読取装置を概略的に示す図。
【図2】図1の光学的文字読取装置に設けられた帳票取込機構を正面からみた断面図。
【図3】図2の帳票取込機構の側面を示す断面図。
【図4】非給紙状態である図2の帳票取込機構を正面からみた断面図。
【図5】非給紙状態である図2の帳票取込機構の側面を示す断面図。
【図6】接触部材が組み込まれた図2の帳票取込機構を正面からみた断面図。
【図7】2つの分離ローラ駆動機構が並設された帳票取込機構の側面を示す断面図。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る光学的文字読取装置に設けられた帳票取込機構を正面からみた断面図。
【図9】給紙状態である図8の帳票取込機構を正面からみた断面図。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る光学的文字読取装置に設けられた帳票取込機構を正面からみた断面図。
【図11】非給紙状態である図10の帳票取込機構を正面からみた断面図。
【図12】接触部材が組み込まれた図10の帳票取込機構を正面からみた断面図。
【図13】従来の光学的文字読取装置に設けられた帳票取込機構を正面からみた断面図。
【図14】図13の帳票取込機構の側面を示す断面図。
【符号の説明】
1…光学的文字読取装置
2…ホッパテーブル
3…ピックローラ
4…フィードローラ
6…分離ローラ
6a…一方向クラッチ(one way clutch)
21、41、51…帳票取込機構
22…帳票
24、42、52…分離ローラ駆動機構
25、57…可動プレート
26…固定プレート
27…スプリング
28…鉄心
29…ソレノイド
30…リンクレバー
31…接触部材
53…第1の支持ローラ
54…第2の支持ローラ
55…分離ベルト
56…モータ
32、58…布繊部材

Claims (5)

  1. 紙葉類が積載された積載部と、
    この積載部から前記紙葉類を取込む取込ローラと、
    前記取込ローラと対向して配置され、該取込ローラによって取込まれる前記紙葉類を1枚ずつ分離する一方向に回転可能な分離ローラと、
    前記分離ローラを、前記取込ローラと接触する接触位置と該取込ローラから離間した非接触位置との間で移動させる分離ローラ移動手段とを具備し、
    前記分離ローラの移動方向に対して直交する前記紙葉類の取込方向において、前記取込ローラと前記分離ローラとは、互いにシフトして配置され、
    さらに、前記分離ローラは、前記分離ローラ移動手段による前記接触位置への移動の際に、シフトして配置された前記取込ローラとの接触により生じるモーメントの作用する方向に回転可能に構成されていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 前記分離ローラは、前記取込ローラに対し前記紙葉類の取込方向の下流側にシフトして配置されていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 紙葉類が積載された積載部と、
    この積載部から前記紙葉類を取込む取込ローラと、
    前記取込ローラと対向して配置された第1の支持ローラと、
    前記第1の支持ローラを、前記取込ローラに対し進退自在にする支持手段と、
    前記第1の支持ローラから離間して設けられた第2の支持ローラと、
    前記第1及び第2の支持ローラ間に巻架され、前記取込ローラによって取込まれる前記紙葉類を該取込ローラと協働しつつ1枚ずつ分離する分離ベルトと、
    前記第1の支持ローラが進退移動するとともに前記分離ベルトが一方向へ回転するように前記第2の支持ローラを偏心駆動する駆動手段とを備え、
    前記第1の支持ローラは、前記駆動手段が前記第2の支持ローラを偏心駆動させる方向と同一の一方向にのみ回転可能に構成されていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  4. 前記分離ローラ又は前記分離ベルトは、前記取込ローラと同一方向に回転することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記分離ローラ又は前記分離ベルトに摺接して、これらの表面を清浄する清浄部材をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
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