JP3823889B2 - 高周波能動装置および送受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばマイクロ波、ミリ波等の高周波信号を増幅する高周波能動装置および該高周波能動装置を用いて構成されるレーダ装置、通信装置等の送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高周波信号を増幅する高周波能動装置として、例えば180度カップラを用いて入力信号を互いに180度位相が異なる分割信号に分けると共に、これらの分割信号を電界効果トランジスタ(以下、FETという)をそれぞれ増幅した後、再び他の180度カップラを用いて分割信号を結合させて出力信号を得る構成が知られている(例えば、特表2000−500309号公報等)。
【0003】
これにより、従来技術では、FETをB級増幅させることによって全体としてプッシュプル動作させることができると共に、入力信号に対して歪の少ない出力信号を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、180度カップラを用いて入力信号の分割や出力信号の合成を行うため、増幅動作が可能となる信号の帯域が180度カップラの動作帯域によって制限されてしまうと共に、180度カップラの損失によって出力信号が減衰するという問題がある。また、180度カップラを実装するための実装空間を確保する必要があり、装置全体が大型化し易い傾向がある。
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、広帯域な信号を増幅することができる小型で低損失な高周波能動装置および送受信装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による高周波能動装置は、誘電体基板と、該誘電体基板の表面に互いに間隔を隔てて設けられた第1の表面電極および第2の表面電極と、該第1,第2の表面電極の間に挟設された表面側スロットと、前記誘電体基板の裏面に前記第1,第2の表面電極にそれぞれ対向して配置され、互いに所定の間隔を隔てて設けられた第1の裏面電極および第2の裏面電極と、前記表面側スロットと対向して配置され該第1,第2の裏面電極の間に挟設された裏面側スロットと、前記表面側スロットの途中に位置して前記誘電体基板の表面に設けられ、前記表面側スロットを伝搬する高周波信号のうち前記第1の表面電極から第2の表面電極に向かう信号を増幅する表面側能動素子と、前記裏面側スロットの途中に位置して該表面側能動素子と対向した位置で前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記裏面側スロットを伝搬する高周波信号のうち前記第2の裏面電極から第1の裏面電極に向かう信号を増幅する裏面側能動素子とによって構成している。
【0007】
このように構成したことにより、表面側スロットと裏面側スロットは平面誘電体線路を構成するから、高周波信号はこれらのスロットに沿って誘電体基板の内部等を伝搬する。このとき、表面側スロットと裏面側スロットには、ほぼ同じ位相の高周波信号が伝搬する。一方、表面側スロットを伝搬する高周波信号のうち第1の表面電極から第2の表面電極に向かう信号は、第2の表面電極から第1の表面電極に向かう信号に対して位相が180度異なる。同様に、裏面側スロットを伝搬する高周波信号のうち第1の裏面電極から第2の裏面電極に向かう信号は、第2の裏面電極から第1の裏面電極に向かう信号に対して位相が180度異なる。
【0008】
そして、表面側能動素子を用いて第1の表面電極から第2の表面電極に向かう信号を増幅し、裏面側能動素子を用いて第2の裏面電極から第1の裏面電極に向かう信号を増幅するから、表面側能動素子と裏面側能動素子とは、互いに位相が180度異なる信号を増幅することができる。この結果、表面側能動素子と裏面側能動素子とは、表面側スロットと裏面側スロットに対してこれらの増幅した信号を合成して出力するから、表面側能動素子と裏面側能動素子を例えばB級増幅動作させることによって、全体としてプッシュプル動作をさせることができる。
【0009】
請求項2の発明は、前記第1の表面電極には前記表面側スロットの途中から分岐し表面側スロットの分岐位置に仮想的な開放点を形成する表面側アイソレーションスタブを設け、前記表面側能動素子は、その制御端子が前記第1の表面電極のうち該表面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続され、前記第1の表面電極のうち該表面側アイソレーションスタブよりも出力側と前記第2の表面電極との間の高周波信号を増幅し、前記第2の裏面電極には前記裏面側スロットのうち前記表面側アイソレーションスタブの分岐位置と対応した途中位置から分岐し裏面側スロットの分岐位置に仮想的な開放点を形成する裏面側アイソレーションスタブを設け、前記裏面側能動素子は、その制御端子が前記第2の裏面電極のうち該裏面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続され、前記第2の裏面電極のうち該裏面側アイソレーションスタブよりも出力側と前記第1の裏面電極との間の高周波信号を増幅する構成としている。
【0010】
これにより、表面側能動素子の制御端子と裏面側能動素子の制御端子にはそれぞれ位相が180度異なる高周波信号を入力することができるから、一方の能動素子が増幅動作するときに、他方の能動素子の動作を停止させることができる。そして、表面側能動素子は第1の表面電極の第2の表面電極との間の高周波信号を増幅し、裏面側能動素子は第2の裏面電極の第1の裏面電極との間の高周波信号を増幅するから、表面側能動素子と裏面側能動素子とは、互いに位相が180度異なる高周波信号を交互に増幅することができ、全体としてプッシュプル動作をさせることができる。
【0011】
請求項3の発明は、前記表面側能動素子は電界効果トランジスタからなり、該表面側の電界効果トランジスタは、制御端子となるゲート端子が前記第1の表面電極のうち前記表面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続され、ソース端子が前記第2の表面電極に接続され、ドレイン端子が前記第1の表面電極のうち前記表面側アイソレーションスタブよりも出力側に接続され、前記裏面側能動素子は電界効果トランジスタからなり、該裏面側の電界効果トランジスタは、制御端子となるゲート端子が前記第2の裏面電極のうち前記裏面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続され、ソース端子が前記第1の裏面電極に接続され、ドレイン端子が前記第2の裏面電極のうち前記裏面側アイソレーションスタブよりも出力側に接続される構成としている。
【0012】
これにより、表面側のFETのゲート端子と裏面側のFETのゲート端子にはそれぞれ位相が180度異なる高周波信号として正負が逆の高周波電圧を入力することができるから、一方のFETが増幅動作するときに、他方のFETの動作を停止させることができる。そして、表面側のFETはソースとドレインとの間の信号として第1,第2の表面電極の間の高周波信号を増幅し、裏面側能動素子はソースとドレインとの間の信号として第2,第1の裏面電極の間の高周波信号を増幅するから、表面側のFETと裏面側のFETとは、互いに位相が180度異なる高周波信号を交互に増幅することができ、全体としてプッシュプル動作をさせることができる。
【0013】
請求項4の発明は、前記誘電体基板の表面には、前記表面側スロットの近傍に位置して周囲が電極によって取囲まれた表面開口部を設け、前記誘電体基板の裏面には、該表面開口部と対向した位置で前記裏面側スロットの近傍に配置され、周囲が電極によって取囲まれた裏面開口部を設け、前記表面開口部と裏面開口部とによって共振器を構成している。
【0014】
これにより、共振器は互いに対向した表面開口部と裏面開口部とによって構成するから、共振器を用いて小型で低損失なフィルタを構成することができる。また、共振器は表面側スロットおよび裏面側スロットの近傍に配置されるから、これらのスロットに対して共振器を容易に結合することができる。このため、表面側能動素子および裏面側能動素子を含めた装置全体を小型化することができると共に、共振器によるフィルタを用いて表面側スロットおよび裏面側スロットを伝搬する高周波信号からノイズを除去し、2つの能動素子を用いて低損失な状態で高周波信号を増幅することができる。
【0015】
請求項5の発明のように、本発明による高周波能動装置を用いて送受信装置を構成してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による高周波能動装置および送受信装置を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】
まず、図1ないし図6は第1の実施の形態による高周波能動装置を示し、図において、1は略平板状をなす誘電体基板で、該誘電体基板1は、例えば樹脂材料、セラミックス材料、またはこれらを混合して焼結した複合材料とによって形成されている。また、誘電体基板1は、その表面1Aと裏面1Bに後述の表面側導体層2と裏面側導体層4とがそれぞれ設けられている。
【0018】
2は誘電体基板1の表面1Aに形成された表面側導体層で、該表面側導体層2は、フォトリソグラフィープロセス等と用いて薄膜状の導電性金属材料によって形成され、互いに一定の間隔を隔てて設けられた第1の表面電極2Aおよび第2の表面電極2Bによって構成されている。
【0019】
3は第1,第2の表面電極2A,2Bの間に挟んで設けられた表面側スロットで、該表面側スロット3は、一定の幅寸法をもって溝状に形成され、高周波信号の伝送方向(矢示A方向)に沿って延びている。
【0020】
4は誘電体基板1の裏面1Bに形成された裏面側導体層で、該裏面側導体層4は、表面側導体層2と同様に薄膜状の導電性金属材料によって形成されている。また、裏面側導体層4は、誘電体基板1を挟んで第1の表面電極2Aと対向した位置に形成された第1の裏面電極4Aと、誘電体基板1を挟んで第2の表面電極2Bと対向した位置に形成された第2の裏面電極4Bとによって構成され、第1,第2の裏面電極4A,4Bは、互いに一定の間隔を隔てて配置されている。
【0021】
5は第1,第2の裏面電極4A,4Bの間に挟んで設けられた裏面側スロットで、該裏面側スロット5は、表面側スロット3とほぼ同じ値の一定の幅寸法をもって溝状に形成され、誘電体基板1を挟んで表面側スロット3と対向して表面側スロット3と平行に延びている。
【0022】
そして、表面側スロット3と裏面側スロット5は平面誘電体伝送線路6(以下、PDTL6という)を構成し、該PDTL6は、高周波信号を誘電体基板1の内部とその近傍に集中させると共に、スロット3,5に沿って図1中の矢示A方向に向けて高周波信号を伝搬させるものである。
【0023】
7は第1の表面電極2Aに設けられた表面側アイソレーションスタブとしての表面側ショートスタブで、該表面側ショートスタブ7は、表面側スロット3の途中から分岐して例えば高周波信号の波長λに対して4分の1程度の長さ寸法(λ/4)をもって延び、その先端が短絡されている。そして、表面側ショートスタブ7は、表面側スロット3の分岐位置に仮想的な開放点を形成している。
【0024】
なお、表面側ショートスタブ7は、高周波信号の波長λに対して4分の1程度の長さ寸法(λ/4)をもって延びるものとしたが、例えば高周波信号の波長λに対して(2n+1)λ/4程度の長さ寸法(但し、n:整数)をもって延びる構成としてもよい。
【0025】
8は表面側スロット3の途中に位置して誘電体基板1の表面1Aに設けられた表面側能動素子としての表面側電界効果トランジスタ(以下、表面側FET8という)で、該表面側FET8は、表面側ショートスタブ7の基端(分岐端)側に位置して表面側スロット3の周囲を覆った状態でゲート端子G、ソース端子S、ドレイン端子Dが半田等のバンプ9を用いて表面側導体層2に接合され、誘電体基板1の表面1A側にフリップチップ実装されている。
【0026】
また、表面側FET8は、制御端子となるゲート端子Gが第1の表面電極2Aのうち表面側ショートスタブ7よりも入力側に接続され、ソース端子Sが第2の表面電極2Bに接続され、ドレイン端子Dが第1の表面電極2Aのうち表面側ショートスタブ7よりも出力側に接続されている。これにより、表面側FET8は、ゲート端子Gとドレイン端子Dとが表面側ショートスタブ7によって分離され、ゲート端子Gに入力される電圧に基づいてソース端子Sとドレイン端子Dとの間の高周波信号を増幅する。
【0027】
10は第2の裏面電極4Bに設けられた裏面側アイソレーションスタブとしての裏面側ショートスタブで、該裏面側ショートスタブ10は、裏面側スロット5のうち表面側ショートスタブ7の分岐位置と対応した途中位置から分岐して表面側ショートスタブ7とほぼ同じ長さ寸法をもって延び、その先端が短絡されている。そして、裏面側ショートスタブ10は、裏面側スロット5の分岐位置に仮想的な開放点を形成している。
【0028】
11は裏面側スロット5の途中に位置して誘電体基板1の裏面1Bに設けられた裏面側能動素子としての裏面側電界効果トランジスタ(以下、裏面側FET11という)で、該裏面側FET11は、裏面側ショートスタブ10の基端(分岐端)側に位置して裏面側スロット5の周囲を覆った状態でゲート端子G、ソース端子S、ドレイン端子Dが半田等のバンプ12を用いて裏面側導体層4に接合され、誘電体基板1の裏面1B側にフリップチップ実装されている。
【0029】
また、裏面側FET11は、制御端子となるゲート端子Gが第2の裏面電極4Bのうち裏面側ショートスタブ10よりも入力側に接続され、ソース端子Sが第1の裏面電極4Aに接続され、ドレイン端子Dが第2の裏面電極4Bのうち裏面側ショートスタブ10よりも出力側に接続されている。これにより、裏面側FET11は、ゲート端子Gとドレイン端子Dとが裏面側ショートスタブ10によって分離され、ゲート端子Gに入力される電圧に基づいてソース端子Sとドレイン端子Dとの間の高周波信号を増幅する。
【0030】
本実施の形態による高周波能動装置は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0031】
まず、PDTL6に高周波信号を入力すると、スロット3,5との幅方向に対して電界E(図4参照)が形成されると共に、スロット3,5の長さ方向と誘電体基板1の厚さ方向とに対して磁界(図示せず)が形成される。そして、高周波信号は、スロット3,5内に露出する誘電体基板1の表面1Aと裏面1BとをE面とするTE10モードに準じたモードの電磁波をなしてスロット3,5に沿って伝搬する。このとき、高周波信号は、スロット3,5が開口した誘電体基板1の表面1Aと裏面1Bとでそれぞれ全反射を繰り返し、誘電体基板1の内部とその近傍に集中して伝搬する。
【0032】
ここで、表面側スロット3と裏面側スロット5には、ほぼ同じ位相の高周波信号が伝搬する。一方、表面側スロット3を伝搬する高周波信号のうち第1の表面電極2Aから第2の表面電極2Bに向かう信号は、第2の表面電極2Bから第1の表面電極2Aに向かう信号に対して電界Eが逆向きとなり、位相が180度異なる。同様に、裏面側スロット5を伝搬する高周波信号のうち第1の裏面電極4Aから第2の裏面電極4Bに向かう信号は、第2の裏面電極4Bから第1の裏面電極4Aに向かう信号に対して位相が180度異なる。
【0033】
これにより、表面側FET8のゲート端子Gと裏面側FET11のゲート端子Gにはそれぞれ位相が180度異なる高周波信号として正負が逆の高周波電圧が入力される。このため、それぞれのFET8,11をB級動作させた場合には、表面側FET8が増幅動作するときに裏面側FET11の増幅動作は停止し、裏面側FET11が増幅動作するときに表面側FET8の増幅動作は停止する。この結果、表面側FET8と裏面側FET11とは、互いに位相が180度異なる高周波信号を交互に増幅するから、全体としてプッシュプル動作をさせることができる。
【0034】
かくして、本実施の形態では、PDTL6を構成する表面側スロット3と裏面側スロット5の途中で互いに対面した位置に表面側FET8と裏面側FET11を設けたから、表面側FET8と裏面側FET11を用いてPDTL6を伝搬する高周波信号のうち互いに位相が180度異なる信号を増幅することができ、従来技術のように180度カップラを用いることなくプッシュプル動作をさせることができる。このため、180度カップラを用いた場合に比べて、損失を低減できると共に、装置全体を小型化することができる。
【0035】
また、第1,第2の表面電極2A,2Bと第2,第1の裏面電極4B,4Aとは、互いに幅方向の逆位置に配置されることによって、高周波信号の周波数に関係なく常に逆位相(逆電圧)の信号が伝搬するから、180度カップラのように帯域が制限されることがなく、広帯域にわたって高周波信号を増幅することができる。
【0036】
さらに、高周波信号の伝搬方向に延びるPDTL6の中心線を軸として第1,第2の表面電極2A,2Bと第1,第2の裏面電極4A,4Bとは線対称となる形状をなしている。このため、図5および図6に示すように誘電体基板1の表面1Aと裏面1Bとで同一の電極パターンとなると共に、FET8,11は端子の配置も含めて同一のものを用いることができるから、2つのFET8,11の動作が同じになり易く、FET8,11の動作の相違に基づくプッシュプル動作時の歪みを低減することができる。そして、FET8,11は同一のものを用いるから、異なるものを使用する場合に比べて、製造コストを低下させることができる。
【0037】
また、PDTL6を用いて高周波能動装置を構成したから、誘電体基板1の表面1Aと裏面1Bとで対称な電極形状とすることができ、スロット3,5間に高周波信号のエネルギーを閉じ込め易く、マイクロストリップライン等の他の伝送線路を用いた場合に比べて不要モードの発生を抑制しつつ高周波信号を増幅することができる。
【0038】
次に、図7ないし図9は本発明の第2の実施の形態を示し、本発明の特徴は、表面側スロットと裏面側スロットからなるPDTLの近傍に表面開口部と裏面開口部からなる共振器を設けたことにある。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0039】
21はPDTL6の近傍に設けられた例えば合計3個のTE010モード共振器で、該TE010モード共振器21は、表面側スロット3の端部近傍に位置して表面側導体層2を貫通して設けられた円形状の表面開口部22と、該表面開口部22と対向した位置で裏面スロット5の端部近傍に配置され裏面側導体層4を貫通して設けられた円形状の裏面開口部23とによって構成されている。そして、これらの開口部22,23は誘電体基板1の表面1Aと裏面1Bとで対称形状をなす、その周囲が電極となる導体層2,4によって取り囲まれている。
【0040】
また、誘電体基板1には、TE010モード共振器21を挟んで他の表面側スロット3′と裏面側スロット5′とからなるPDTL6′が設けられている。そして、TE010モード共振器21はPDTL6,6′間に列状に並んで配置され、PDTL6,6′を通過する高周波信号に対して所定帯域の信号を通過させる帯域通過フィルタを構成している。
【0041】
かくして、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができるが、本実施の形態では、PDTL6の近傍に位置してTE010モード共振器21を設けたから、FET8,11が設けられたPDTL6とTE010モード共振器21とを容易に結合させることができる。また、開口部22,23からなるTE010モード共振器21は誘電体基板1の表面1Aと裏面1Bとで対称形状をなす開口部22,23によって構成するから、小型で低損失な帯域通過フィルタを構成することができる。このため、高周波機能装置全体を小型化することができると共に、共振器21による帯域通過フィルタを用いてPDTL6を伝搬する高周波信号からノイズを除去しつつFET8,11を用いて低損失な状態で高周波信号を増幅することができる。
【0042】
次に、図10は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、本発明による高周波能動装置を用いて通信装置を構成したことにある。
【0043】
31は本実施の形態による送受信装置としての通信装置で、該通信装置31は、バイアス電圧Vdと制御電圧Vcによって駆動する電圧制御発振器32と、該電圧制御発振器32に混合器33、帯域通過フィルタ34、電力増幅器35、ディプレクサ36を介して接続されたアンテナ37と、該電圧制御発振器32とディプレクサ36との間に接続された混合器38、帯域通過フィルタ39、低雑音増幅器40とによって構成されている。
【0044】
そして、混合器33、帯域通過フィルタ34、電力増幅器35は、電圧制御発振器32による搬送波と中間周波信号IFとを混合してアップコンバートした送信信号をアンテナ37から送信する送信部を構成している。また、混合器38、帯域通過フィルタ39、低雑音増幅器40は、アンテナ37から受信した受信信号と電圧制御発振器32による搬送波とを混合して中間周波信号IFにダウンコンバートする受信部を構成している。
【0045】
また、これらの電圧制御発振器32、混合器33、帯域通過フィルタ34、電力増幅器35、ディプレクサ36、アンテナ37、混合器38、帯域通過フィルタ39、低雑音増幅器40等は例えば1枚の誘電体基板(図示せず)に一体化して形成されると共に、該誘電体基板に設けられた第1の実施の形態によるPDTL6と同様の平面誘電体伝送線路41(以下、PDTL41という)によって接続されている。また、電力増幅器35は、第1の実施の形態によるショートスタブ7,10、FET8,11と同様にPDTL41の途中に設けた一対のショートスタブ、電界効果トランジスタ(図示せず)によって構成され、帯域通過フィルタ34,39は例えば誘電体基板の両面に設けた円形開口部からなるTE010モード共振器等によって構成されている。
【0046】
本実施の形態による通信装置は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0047】
まず、通信装置を用いて送信を行うときには、混合器33に対して電圧制御発振器32を用いて搬送波としての所定周波数の信号を入力すると共に、中間周波信号IFを入力する。これにより、混合器33は、搬送波と中間周波信号IFを混合してアップコンバートし、このアップコンバートされた送信信号を電力増幅器35を用いて増幅した後にアンテナ37から送信する。
【0048】
一方、通信装置を用いて受信を行うときには、アンテナ37から受信した受信信号は、低雑音増幅器40を用いて増幅した後に混合器38に入力される。このとき、混合器38には電圧制御発振器32による搬送波も入力されるから、混合器38は、搬送波と受信信号とを混合して中間周波信号IFにダウンコンバートする。
【0049】
かくして、本実施の形態によれば、PDTL41の途中に一対のFETからなる電力増幅器35を設けたから、180度カップラを用いずに電力増幅器35にプッシュプル動作をさせることができ、小型で大出力のモジュールを構成することができる。また、PDTL41は誘電体基板の両面対称な開口部からなるTE010モード共振器等と容易に一体化することができるから、エネルギーの閉じ込め性を高めることができ、小型で低損失なモジュールを実現することができ、通信装置全体の電力効率を高め、消費電力を低減することができる。
【0050】
なお、前記第3の実施の形態では、本発明による高周波能動装置を通信装置に適用した場合を例を挙げて説明したが、例えば送受信装置としてレーダ装置等に適用してもよい。
【0051】
また、第1および第2の実施の形態では、表面側アイソレーションスタブ、裏面側アイソレーションスタブとしてショートスタブ7,10を用いるものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば表面側アイソレーションスタブ、裏面側アイソレーションスタブとして例えば高周波信号の波長λに対して(n+1)λ/2程度の長さ寸法(但し、n:整数)を有するオープンスタブを用いる構成としてもよい。
【0052】
さらに、前記第2の実施の形態では、円形状の表面開口部22、裏面開口部23を用いてTE010モード共振器21を構成するものとしたが、例えば四角形状の表面開口部、裏面開口部を用いてPDTL共振器を構成してもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、表面側スロットと裏面側スロットの途中で互いに対向した位置に表面側能動素子と裏面側能動素子を設けたから、表面側能動素子と裏面側能動素子を用いて2つのスロットに沿って伝搬する高周波信号のうち互いに位相が180度異なる信号を増幅することができ、プッシュプル動作をさせることができる。このため、180度カップラを用いた場合に比べて、損失を低減できると共に、装置全体を小型化することができる。また、第1,第2の表面電極と第2,第1の裏面電極とは高周波信号の周波数に関係なく常に逆位相の信号が伝搬するから、180度カップラのように帯域が制限されることがなく、広帯域にわたって高周波信号を増幅することができる。
【0054】
請求項2の発明によれば、第1の表面電極には表面側アイソレーションスタブを設け、表面側能動素子の制御端子を第1の表面電極のうち該表面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続すると共に、第2の裏面電極には裏面側アイソレーションスタブを設け、裏面側能動素子の制御端子を第2の裏面電極のうち該裏面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続したから、表面側能動素子の制御端子と裏面側能動素子の制御端子にはそれぞれ位相が180度異なる高周波信号を入力することができる。このため、一方の能動素子が増幅動作するときに、他方の能動素子の動作を停止させることができるから、表面側能動素子と裏面側能動素子とは、互いに位相が180度異なる高周波信号を交互に増幅することができ、全体としてプッシュプル動作をさせることができる。
【0055】
請求項3の発明によれば、表面側能動素子と裏面側能動素子をそれぞれ電界効果トランジスタ(FET)によって構成したから、表面側のFETのゲート端子と裏面側のFETのゲート端子にはそれぞれ位相が180度異なる高周波信号として正負が逆の高周波電圧を入力することができ、全体としてプッシュプル動作をさせることができる。また、誘電体基板の表面と裏面とで同一の電極パターンとなると共に、表面側と裏面側とでFETは端子の配置も含めて同一のものを用いることができるから、FETの動作の相違に基づくプッシュプル動作時の歪みを低減することができると共に、異なるFETを使用する場合に比べて、製造コストを低下させることができる。
【0056】
請求項4の発明によれば、誘電体基板の表面と裏面には表面側スロットと裏面側スロットの近傍に位置して互いに対向した表面開口部と裏面開口部とを設け、これらの表面開口部と裏面開口部とによって共振器を構成したから、共振器を用いて小型で低損失なフィルタを構成することができると共に、共振器を表面側スロットおよび裏面側スロットに対して容易に結合することができる。このため、表面側能動素子および裏面側能動素子を含めた装置全体を小型化することができると共に、共振器によるフィルタを用いて表面側スロットおよび裏面側スロットを伝搬する高周波信号からノイズを除去し、2つの能動素子を用いて低損失な状態で高周波信号を増幅することができる。
【0057】
さらに、請求項5の発明によれば、本発明による高周波能動装置を用いて送受信装置を構成したから、送受信装置全体の損失を低減することができ、電力効率を高めて消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による高周波能動装置を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態による高周波能動装置を分解して示す分解斜視図である。
【図3】図1中の矢示III−III方向からみた高周波能動装置を示す断面図である。
【図4】図1中の矢示IV−IV方向からみた高周波能動装置を示す断面図である。
【図5】第1の実施の形態による高周波能動装置を示す平面図である。
【図6】第1の実施の形態による高周波能動装置を示す底面図である。
【図7】第2の実施の形態による高周波能動装置を示す斜視図である。
【図8】第2の実施の形態による高周波能動装置を示す平面図である。
【図9】第2の実施の形態による高周波能動装置を示す底面図である。
【図10】第3の実施の形態による通信装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板
2 表面側導体層(電極)
2A 第1の表面電極
2B 第2の表面電極
3 表面側スロット
4 裏面側導体層(電極)
4A 第1の裏面電極
4B 第2の裏面電極
5 裏面側スロット
6,41 PDTL
7 表面側ショートスタブ(表面側アイソレーションスタブ)
8 表面側FET(表面側能動素子)
10 裏面側ショートスタブ(裏面側アイソレーションスタブ)
11 裏面側FET(裏面側能動素子)
21 TE010モード共振器
22 表面開口部
23 裏面開口部
35 電力増幅器

Claims (5)

  1. 誘電体基板と、
    該誘電体基板の表面に互いに間隔を隔てて設けられた第1の表面電極および第2の表面電極と、
    該第1,第2の表面電極の間に挟設された表面側スロットと、
    前記誘電体基板の裏面に前記第1,第2の表面電極にそれぞれ対向して配置され、互いに所定の間隔を隔てて設けられた第1の裏面電極および第2の裏面電極と、
    前記表面側スロットと対向して配置され該第1,第2の裏面電極の間に挟設された裏面側スロットと、
    前記表面側スロットの途中に位置して前記誘電体基板の表面に設けられ、前記表面側スロットを伝搬する高周波信号のうち前記第1の表面電極から第2の表面電極に向かう信号を増幅する表面側能動素子と、
    前記裏面側スロットの途中に位置して該表面側能動素子と対向した位置で前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記裏面側スロットを伝搬する高周波信号のうち前記第2の裏面電極から第1の裏面電極に向かう信号を増幅する裏面側能動素子とによって構成してなる高周波能動装置。
  2. 前記第1の表面電極には前記表面側スロットの途中から分岐し表面側スロットの分岐位置に仮想的な開放点を形成する表面側アイソレーションスタブを設け、
    前記表面側能動素子は、その制御端子が前記第1の表面電極のうち該表面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続され、前記第1の表面電極のうち該表面側アイソレーションスタブよりも出力側と前記第2の表面電極との間の高周波信号を増幅し、
    前記第2の裏面電極には前記裏面側スロットのうち前記表面側アイソレーションスタブの分岐位置と対応した途中位置から分岐し裏面側スロットの分岐位置に仮想的な開放点を形成する裏面側アイソレーションスタブを設け、
    前記裏面側能動素子は、その制御端子が前記第2の裏面電極のうち該裏面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続され、前記第2の裏面電極のうち該裏面側アイソレーションスタブよりも出力側と前記第1の裏面電極との間の高周波信号を増幅する構成としてなる請求項1に記載の高周波能動装置。
  3. 前記表面側能動素子は電界効果トランジスタからなり、該表面側の電界効果トランジスタは、制御端子となるゲート端子が前記第1の表面電極のうち前記表面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続され、ソース端子が前記第2の表面電極に接続され、ドレイン端子が前記第1の表面電極のうち前記表面側アイソレーションスタブよりも出力側に接続され、
    前記裏面側能動素子は電界効果トランジスタからなり、該裏面側の電界効果トランジスタは、制御端子となるゲート端子が前記第2の裏面電極のうち前記裏面側アイソレーションスタブよりも入力側に接続され、ソース端子が前記第1の裏面電極に接続され、ドレイン端子が前記第2の裏面電極のうち前記裏面側アイソレーションスタブよりも出力側に接続される構成としてなる請求項2に記載の高周波能動装置。
  4. 前記誘電体基板の表面には、前記表面側スロットの近傍に位置して周囲が電極によって取囲まれた表面開口部を設け、前記誘電体基板の裏面には、該表面開口部と対向した位置で前記裏面側スロットの近傍に配置され、周囲が電極によって取囲まれた裏面開口部を設け、前記表面開口部と裏面開口部とによって共振器を構成してなる請求項1,2または3に記載の高周波能動装置。
  5. 前記請求項1ないし4のうちいずれかに記載の高周波能動装置を用いた送受信装置。
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