JP2868037B2 - マイクロ波回路 - Google Patents
マイクロ波回路Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロ波またはミ
リ波帯等で用いるマイクロ波回路に係わり、特に、スロ
ットを介して入出力される高周波信号と中間周波信号の
周波数変換をする周波数変換器を備えたマイクロ波回路
に関するものである。
リ波帯等で用いるマイクロ波回路に係わり、特に、スロ
ットを介して入出力される高周波信号と中間周波信号の
周波数変換をする周波数変換器を備えたマイクロ波回路
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５は、特開平２−２４４８０３号に示
された従来のマイクロ波回路の斜視図である。また、図
６は図５の平面図、図７は図６のＡＡ断面図である。図
において、１は誘電体基板、３は地導体、６は地導体３
と共にマイクロストリップ線路を構成するストリップ導
体、２０はスロットアンテナ、９は接地ピン、３０は電
子回路である。
された従来のマイクロ波回路の斜視図である。また、図
６は図５の平面図、図７は図６のＡＡ断面図である。図
において、１は誘電体基板、３は地導体、６は地導体３
と共にマイクロストリップ線路を構成するストリップ導
体、２０はスロットアンテナ、９は接地ピン、３０は電
子回路である。
【０００３】上記マイクロ波回路では、誘電体基板１の
一方の面に地導体３を形成し、その地導体３の一部に、
長さが約１／２波長のスロットを設けてスロットアンテ
ナ２０とする。スロットアンテナ２０は、そのスロット
の中央の開放点近傍に接地ピン９により一方を接地した
ストリップ導体６と地導体３からなるマイクロストリッ
プ線路を介して電子回路３０と結合させた構成となって
いる。
一方の面に地導体３を形成し、その地導体３の一部に、
長さが約１／２波長のスロットを設けてスロットアンテ
ナ２０とする。スロットアンテナ２０は、そのスロット
の中央の開放点近傍に接地ピン９により一方を接地した
ストリップ導体６と地導体３からなるマイクロストリッ
プ線路を介して電子回路３０と結合させた構成となって
いる。
【０００４】次に動作を説明する。スロットアンテナ２
０に入力した信号波は、ストリップ導体６と地導体３か
らなるマイクロストリップ線路を介して、電子回路３０
に入力される。電子回路３０から出力された信号波は、
ストリップ導体６と地導体３とからなるマイクロストリ
ップ線路を介して出力される。
０に入力した信号波は、ストリップ導体６と地導体３か
らなるマイクロストリップ線路を介して、電子回路３０
に入力される。電子回路３０から出力された信号波は、
ストリップ導体６と地導体３とからなるマイクロストリ
ップ線路を介して出力される。
【０００５】また、図８は図５に示したマイクロ波回路
を近接させて並べたマイクロ波回路を示す平面図であ
る。
を近接させて並べたマイクロ波回路を示す平面図であ
る。
【０００６】図８において、等位相の信号が各々のスロ
ットアンテナ２０に入力したとき、出力波の位相を等し
くするために、スロットアンテナ２０に対して同一方向
にストリップ導体６を配設してスロットアンテナ２０と
結合させるため、電子回路３０を各々のスロットアンテ
ナ２０の同一側に配置している。
ットアンテナ２０に入力したとき、出力波の位相を等し
くするために、スロットアンテナ２０に対して同一方向
にストリップ導体６を配設してスロットアンテナ２０と
結合させるため、電子回路３０を各々のスロットアンテ
ナ２０の同一側に配置している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のマイクロ波
回路の電子回路３０にスロットアンテナ２０を介して入
出力される高周波信号と中間周波信号の周波数変換をす
る従来の周波数変換器を備えた場合には、局発信号の位
相を各周波数変換器で合わせ、共通の局発信号を用いよ
うとするとき、スロットアンテナ２０の裏面の電子回路
３０を各スロットアンテナ２０の同一側に配置する必要
があるため寸法の制約により、一対のスロットアンテナ
２０の間隔を所定の値まで狭く設定できず、所要のアン
テナ放射パターンが得られないという問題点がある。さ
らに、スロットアンテナ２０の間隔を狭くするために、
スロットアンテナ２０を隣接させて線対称で２列に配置
し、スロットアンテナ２０の裏面の電子回路３０を各ス
ロットアンテナ２０の反対側に配置する場合、各々のス
ロットアンテナ２０に入力する信号波の位相が等しい場
合、出力される中間周波信号の位相が１８０度異なり、
この中間周波信号出力を位相合成するような用途には適
さないという問題点がある。
回路の電子回路３０にスロットアンテナ２０を介して入
出力される高周波信号と中間周波信号の周波数変換をす
る従来の周波数変換器を備えた場合には、局発信号の位
相を各周波数変換器で合わせ、共通の局発信号を用いよ
うとするとき、スロットアンテナ２０の裏面の電子回路
３０を各スロットアンテナ２０の同一側に配置する必要
があるため寸法の制約により、一対のスロットアンテナ
２０の間隔を所定の値まで狭く設定できず、所要のアン
テナ放射パターンが得られないという問題点がある。さ
らに、スロットアンテナ２０の間隔を狭くするために、
スロットアンテナ２０を隣接させて線対称で２列に配置
し、スロットアンテナ２０の裏面の電子回路３０を各ス
ロットアンテナ２０の反対側に配置する場合、各々のス
ロットアンテナ２０に入力する信号波の位相が等しい場
合、出力される中間周波信号の位相が１８０度異なり、
この中間周波信号出力を位相合成するような用途には適
さないという問題点がある。
【０００８】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、マイクロ波回路の各部分での反
射等による周波数特性の劣化等を低減するため、対称に
配置構成したマイクロ波回路において、共通の局発信号
に対して、各々のスロットに入出力する信号波を等位相
にした場合に各々の中間周波信号入出力端子に出入力す
る中間周波信号が等位相となるマイクロ波回路を得るこ
とを目的とする。
ためになされたもので、マイクロ波回路の各部分での反
射等による周波数特性の劣化等を低減するため、対称に
配置構成したマイクロ波回路において、共通の局発信号
に対して、各々のスロットに入出力する信号波を等位相
にした場合に各々の中間周波信号入出力端子に出入力す
る中間周波信号が等位相となるマイクロ波回路を得るこ
とを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこのマイクロ波回路では、隣接して配置され、等位
相の信号波を入出力する少なくとも一対のスロットと、
局発信号入力端子と、上記一対のスロットの対称軸に対
してほぼ対称に形成され、上記スロットと電磁的に結合
し、上記スロットを介して入出力される高周波信号の伝
送路を形成するストリップ導体と、中間周波信号を入出
力する中間周波信号入出力端子と、上記局発信号入力端
子に接続された局発信号の伝送路と、局発信号の入力励
起により高周波信号と中間周波数信号の周波数変換をす
る非線形素子とを有する第一の周波数変換器と第二の周
波数変換器とを備え、上記第一の周波数変換器と第二の
周波数変換器のそれぞれ対応する非線形素子の極性を逆
にしたものである。
めにこのマイクロ波回路では、隣接して配置され、等位
相の信号波を入出力する少なくとも一対のスロットと、
局発信号入力端子と、上記一対のスロットの対称軸に対
してほぼ対称に形成され、上記スロットと電磁的に結合
し、上記スロットを介して入出力される高周波信号の伝
送路を形成するストリップ導体と、中間周波信号を入出
力する中間周波信号入出力端子と、上記局発信号入力端
子に接続された局発信号の伝送路と、局発信号の入力励
起により高周波信号と中間周波数信号の周波数変換をす
る非線形素子とを有する第一の周波数変換器と第二の周
波数変換器とを備え、上記第一の周波数変換器と第二の
周波数変換器のそれぞれ対応する非線形素子の極性を逆
にしたものである。
【００１０】
【作用】上記のように構成されたマイクロ波回路におい
ては、第一の周波数変換器と第二の周波数変換器のそれ
ぞれ対応する非線形素子の極性を逆にすると、それぞれ
の非線形素子に加わる局発信号は逆向き、高周波信号は
同じ向きとなり、さらに、それぞれの非線形素子への中
間周波信号入出力端子の接続方向が逆向きとなるため、
各々のスロットに入出力する信号波を等位相にした場合
に各々の中間周波信号入出力端子に出入力する中間周波
信号が等位相となる。
ては、第一の周波数変換器と第二の周波数変換器のそれ
ぞれ対応する非線形素子の極性を逆にすると、それぞれ
の非線形素子に加わる局発信号は逆向き、高周波信号は
同じ向きとなり、さらに、それぞれの非線形素子への中
間周波信号入出力端子の接続方向が逆向きとなるため、
各々のスロットに入出力する信号波を等位相にした場合
に各々の中間周波信号入出力端子に出入力する中間周波
信号が等位相となる。
【００１１】
【実施例】実施例１．図１はこの発明のマイクロ波回路
の実施例１を示す平面図である。図２は図１のマイクロ
波回路の裏面を示す平面図、図３は図１のマイクロ波回
路の側面図である。図において、１はマイクロ波回路側
の誘電体基板、３はマイクロ波回路の地導体、５ａ，５
ｂは隣接して配置され、等位相の信号波を入出力する一
対のスロットであり、例えば長さを約１／２波長とした
スロット線路、６は地導体３と共にマイクロストリップ
線路を構成するストリップ導体、７ａ，７ｂは高周波信
号通過フィルタ、８ａ，８ｂは周波数変換をする非線形
素子であるダイオード、９はダイオード８ａ，８ｂの端
子を接地する接地ピン、１０は局発信号入力端子、１１
は電力等分配器、１２ａ，１２ｂは局発信号通過フィル
タ、１３ａ，１３ｂは中間周波信号通過フィルタ、１４
ａ，１４ｂは中間周波信号入出力端子である。なお、こ
こでマイクロ波回路はスロット線路５ａ，５ｂの対称軸
に対してほぼ対称に形成されており、シングルエンドミ
クサによる周波数変換器を備えた例である。
の実施例１を示す平面図である。図２は図１のマイクロ
波回路の裏面を示す平面図、図３は図１のマイクロ波回
路の側面図である。図において、１はマイクロ波回路側
の誘電体基板、３はマイクロ波回路の地導体、５ａ，５
ｂは隣接して配置され、等位相の信号波を入出力する一
対のスロットであり、例えば長さを約１／２波長とした
スロット線路、６は地導体３と共にマイクロストリップ
線路を構成するストリップ導体、７ａ，７ｂは高周波信
号通過フィルタ、８ａ，８ｂは周波数変換をする非線形
素子であるダイオード、９はダイオード８ａ，８ｂの端
子を接地する接地ピン、１０は局発信号入力端子、１１
は電力等分配器、１２ａ，１２ｂは局発信号通過フィル
タ、１３ａ，１３ｂは中間周波信号通過フィルタ、１４
ａ，１４ｂは中間周波信号入出力端子である。なお、こ
こでマイクロ波回路はスロット線路５ａ，５ｂの対称軸
に対してほぼ対称に形成されており、シングルエンドミ
クサによる周波数変換器を備えた例である。
【００１２】次に動作について説明する。まず、スロッ
ト線路５ａ，５ｂに等位相の信号波が入力される場合に
ついて、上記マイクロ波回路のうちの片方について説明
する。スロット線路５ａに入射した信号波は、ストリッ
プ導体６と地導体３により構成されたマイクロストリッ
プ線路を介して高周波信号通過フィルタ７ａに入力す
る。高周波信号通過フィルタ７ａは、高周波信号のみを
通過する。高周波信号通過フィルタ７ａを出力した高周
波信号は、ストリップ導体６と地導体３により構成され
たマイクロストリップ線路を介して一方の端子を接地ピ
ン９を介して接地されたダイオード８ａに入力される。
ト線路５ａ，５ｂに等位相の信号波が入力される場合に
ついて、上記マイクロ波回路のうちの片方について説明
する。スロット線路５ａに入射した信号波は、ストリッ
プ導体６と地導体３により構成されたマイクロストリッ
プ線路を介して高周波信号通過フィルタ７ａに入力す
る。高周波信号通過フィルタ７ａは、高周波信号のみを
通過する。高周波信号通過フィルタ７ａを出力した高周
波信号は、ストリップ導体６と地導体３により構成され
たマイクロストリップ線路を介して一方の端子を接地ピ
ン９を介して接地されたダイオード８ａに入力される。
【００１３】また、局発信号入力端子１０から入力した
局発信号は、ストリップ導体６と地導体３により構成さ
れたマイクロストリップ線路を介して電力等分配器１１
に入力する。電力等分配器１１にて等位相、等振幅で２
分配された局発信号は、ストリップ導体６と地導体３に
より構成されたマイクロストリップ線路を介して局発信
号通過フィルら１２ａに入力される。局発信号通過フィ
ルタ１２ａは、局発信号のみを通過する構成になってお
り、局発信号通過フィルタ１２ａを通過した局発信号
は、ストリップ導体６と地導体３により構成されたマイ
クロストリップ線路を介してダイオード８ａに入力し、
ダイオード８ａを励起する。
局発信号は、ストリップ導体６と地導体３により構成さ
れたマイクロストリップ線路を介して電力等分配器１１
に入力する。電力等分配器１１にて等位相、等振幅で２
分配された局発信号は、ストリップ導体６と地導体３に
より構成されたマイクロストリップ線路を介して局発信
号通過フィルら１２ａに入力される。局発信号通過フィ
ルタ１２ａは、局発信号のみを通過する構成になってお
り、局発信号通過フィルタ１２ａを通過した局発信号
は、ストリップ導体６と地導体３により構成されたマイ
クロストリップ線路を介してダイオード８ａに入力し、
ダイオード８ａを励起する。
【００１４】ダイオード８ａに入力した高周波信号と局
発信号は、ダイオード８ａにおいてミクシングされ、中
間周波信号を発生する。ダイオード８ａにおいて発生し
た中間周波信号は、ストリップ導体６と地導体３により
構成されたマイクロストリップ線路を介して中間周波信
号通過フィルタ１３ａに入力される。中間周波信号通過
フィルタ１３ａは中間周波信号のみを通過する構成にな
っており、中間周波信号通過フィルタ１３ａを通過した
中間周波信号は、ストリップ導体６と地導体３により構
成されたマイクロストリップ線路を介して、中間周波信
号入出力端子１４ａに出力され、これがマイクロ波回路
の出力になる。
発信号は、ダイオード８ａにおいてミクシングされ、中
間周波信号を発生する。ダイオード８ａにおいて発生し
た中間周波信号は、ストリップ導体６と地導体３により
構成されたマイクロストリップ線路を介して中間周波信
号通過フィルタ１３ａに入力される。中間周波信号通過
フィルタ１３ａは中間周波信号のみを通過する構成にな
っており、中間周波信号通過フィルタ１３ａを通過した
中間周波信号は、ストリップ導体６と地導体３により構
成されたマイクロストリップ線路を介して、中間周波信
号入出力端子１４ａに出力され、これがマイクロ波回路
の出力になる。
【００１５】一方、上記マイクロ波回路のうちの他方の
スロット線路５ｂに入射した信号波についても、同様に
中間周波信号入出力端子１４ｂより出力される。
スロット線路５ｂに入射した信号波についても、同様に
中間周波信号入出力端子１４ｂより出力される。
【００１６】ここで、スロット線路５ａ，５ｂに同一の
高周波信号が入力した場合、ダイオード８ａとダイオー
ド８ｂに加わる局発信号の位相は１８０度異なり、高周
波信号の位相は等しくなり、さらに、ダイオード８ａと
ダイオード８ｂへの中間周波信号入出力端子１４ａ，１
４ｂの接続方向が逆向きとなるため、スロット線路５
ａ，５ｂに入力する信号波の位相を等しくした場合に、
中間周波信号入出力端子１４ａ，１４ｂに出力する中間
周波信号の位相を等しくできる。
高周波信号が入力した場合、ダイオード８ａとダイオー
ド８ｂに加わる局発信号の位相は１８０度異なり、高周
波信号の位相は等しくなり、さらに、ダイオード８ａと
ダイオード８ｂへの中間周波信号入出力端子１４ａ，１
４ｂの接続方向が逆向きとなるため、スロット線路５
ａ，５ｂに入力する信号波の位相を等しくした場合に、
中間周波信号入出力端子１４ａ，１４ｂに出力する中間
周波信号の位相を等しくできる。
【００１７】実施例２．上記実施例１では、マイクロ波
回路の周波数変換器としてシングルエンドミクサを用い
たものを示したが、バランス型ミクサを用いても同様の
効果がある。次に、バランス型ミクサを用いた実施例に
ついて説明する。
回路の周波数変換器としてシングルエンドミクサを用い
たものを示したが、バランス型ミクサを用いても同様の
効果がある。次に、バランス型ミクサを用いた実施例に
ついて説明する。
【００１８】図４は、この発明のマイクロ波回路の実施
例２を示すマイクロ波回路の平面図である。図におい
て、５ａ，５ｂは隣接して配置され、等位相の信号波を
入出力する一対のスロットであり、例えば長さを約１／
２波長としたスロット線路、６１，６２は地導体３と共
にマイクロストリップ線路を構成するストリップ導体、
８１ａ，８１ｂ，８２ａ，８２ｂは周波数変換をする非
線形素子であるダイオード、１５は高周波信号において
長さがλ／４となるオープンスタブ（λ：高周波信号の
マイクロストリップ線路における１波長）、１６はハイ
ブリッド回路であり、その他は図１と同様である。な
お、図４のマイクロ波回路の裏面および側面は図２およ
び図３に示したものと同一構成である。
例２を示すマイクロ波回路の平面図である。図におい
て、５ａ，５ｂは隣接して配置され、等位相の信号波を
入出力する一対のスロットであり、例えば長さを約１／
２波長としたスロット線路、６１，６２は地導体３と共
にマイクロストリップ線路を構成するストリップ導体、
８１ａ，８１ｂ，８２ａ，８２ｂは周波数変換をする非
線形素子であるダイオード、１５は高周波信号において
長さがλ／４となるオープンスタブ（λ：高周波信号の
マイクロストリップ線路における１波長）、１６はハイ
ブリッド回路であり、その他は図１と同様である。な
お、図４のマイクロ波回路の裏面および側面は図２およ
び図３に示したものと同一構成である。
【００１９】次に動作について説明する。実施例１と同
一構成部分については説明を省略する。まず、スロット
線路５ａ，５ｂに等位相の信号波が入力される場合につ
いて、上記マイクロ波回路のうちの片方について説明す
る。スロット線路５ａに入力した高周波信号は、ストリ
ップ導体６と地導体３により構成されたマイクロストリ
ップ線路を介してハイブリッド回路１６に入力する。ハ
イブリッド回路１６にて２分配された高周波信号は、ス
トリップ導体６１およびストリップ導体６２と地導体３
からなるマイクロストリップ線路を介して、一方の端子
を高周波信号において長さλ／４となるオープンスタブ
１５に接続したダイオード８１ａ及び８２ａに入力す
る。
一構成部分については説明を省略する。まず、スロット
線路５ａ，５ｂに等位相の信号波が入力される場合につ
いて、上記マイクロ波回路のうちの片方について説明す
る。スロット線路５ａに入力した高周波信号は、ストリ
ップ導体６と地導体３により構成されたマイクロストリ
ップ線路を介してハイブリッド回路１６に入力する。ハ
イブリッド回路１６にて２分配された高周波信号は、ス
トリップ導体６１およびストリップ導体６２と地導体３
からなるマイクロストリップ線路を介して、一方の端子
を高周波信号において長さλ／４となるオープンスタブ
１５に接続したダイオード８１ａ及び８２ａに入力す
る。
【００２０】また、局発信号入力端子１０から入力した
局発信号は、ストリップ導体６と地導体３により構成さ
れたマイクロストリップ線路を介して電力等分配器１１
に入力する。電力等分配器１１にて等位相、等振幅で２
分配された局発信号は、ストリップ導体６と地導体３に
より構成されたマイクロストリップ線路を介してハイブ
リッド回路１６に入力する。ハイブリッド回路１６にて
２分配された局発信号は、ストリップ導体６１およびス
トリップ導体６２と地導体３からなるマイクロストリッ
プ線路を介して、一方の端子を高周波信号において長さ
がλ／４となるオープンスタブ１５に接続したダイオー
ド８１ａ及び８２ａに入力し、ダイオード８１ａ及び８
２ａを励起する。
局発信号は、ストリップ導体６と地導体３により構成さ
れたマイクロストリップ線路を介して電力等分配器１１
に入力する。電力等分配器１１にて等位相、等振幅で２
分配された局発信号は、ストリップ導体６と地導体３に
より構成されたマイクロストリップ線路を介してハイブ
リッド回路１６に入力する。ハイブリッド回路１６にて
２分配された局発信号は、ストリップ導体６１およびス
トリップ導体６２と地導体３からなるマイクロストリッ
プ線路を介して、一方の端子を高周波信号において長さ
がλ／４となるオープンスタブ１５に接続したダイオー
ド８１ａ及び８２ａに入力し、ダイオード８１ａ及び８
２ａを励起する。
【００２１】ここで、ストリップ導体６１と６２の長さ
を異ならせ、９０度位相をずらすことにより、ダイオー
ド８１ａと８２ａに入力する高周波信号の位相を等し
く、また局発信号の位相を逆相にする。
を異ならせ、９０度位相をずらすことにより、ダイオー
ド８１ａと８２ａに入力する高周波信号の位相を等し
く、また局発信号の位相を逆相にする。
【００２２】ダイオード８１ａおよび８２ａに入力した
高周波信号と局発信号は、ダイオード８１ａおよび８２
ａにおいてミクシングされ、中間周波信号を発生する。
ダイオード８１ａおよび８２ａにおいて発生した中間周
波信号は、ストリップ導体６と地導体３により構成され
たマイクロストリップ線路を介して合成され、中間周波
数信号入出力端子１４ａに出力され、これがマイクロ波
回路の出力になる。
高周波信号と局発信号は、ダイオード８１ａおよび８２
ａにおいてミクシングされ、中間周波信号を発生する。
ダイオード８１ａおよび８２ａにおいて発生した中間周
波信号は、ストリップ導体６と地導体３により構成され
たマイクロストリップ線路を介して合成され、中間周波
数信号入出力端子１４ａに出力され、これがマイクロ波
回路の出力になる。
【００２３】ここで、オープンスタブ１５のダイオード
８１ａ，８２ａ側より中間周波信号を取り出すことによ
り、高周波信号が中間周波信号入出力端子１４ａへ漏れ
出さない。また、ダイオード８１ａ，８２ａに局発信号
を逆位相で入力することにより、ダイオード８１ａ、８
２ａから漏れ出した局発信号は、中間周波信号を合成す
る際に打ち消しあい、中間周波信号入出力端子１４ａへ
漏れ出さない。
８１ａ，８２ａ側より中間周波信号を取り出すことによ
り、高周波信号が中間周波信号入出力端子１４ａへ漏れ
出さない。また、ダイオード８１ａ，８２ａに局発信号
を逆位相で入力することにより、ダイオード８１ａ、８
２ａから漏れ出した局発信号は、中間周波信号を合成す
る際に打ち消しあい、中間周波信号入出力端子１４ａへ
漏れ出さない。
【００２４】なお、以上の実施例ではスロット線路５
ａ，５ｂに等位相の信号波が入力され、周波数変換器が
ミクサとして動作する場合について説明したが、周波数
変換器をアップコンバータとして動作させ、スロット線
路５ａ，５ｂから等位相の信号波を出力する場合は上記
説明の逆であり、上記同様の効果が得られることは言う
までもない。
ａ，５ｂに等位相の信号波が入力され、周波数変換器が
ミクサとして動作する場合について説明したが、周波数
変換器をアップコンバータとして動作させ、スロット線
路５ａ，５ｂから等位相の信号波を出力する場合は上記
説明の逆であり、上記同様の効果が得られることは言う
までもない。
【００２５】実施例３．以上の実施例では周波数変換を
する非線形素子として半導体素子であるダイオードを用
いた場合について示したが、非線形素子としてＦＥＴな
どを用いても同様の効果が得られる。その場合、極性と
してｎ型とｐ型のＦＥＴを用いればよい。
する非線形素子として半導体素子であるダイオードを用
いた場合について示したが、非線形素子としてＦＥＴな
どを用いても同様の効果が得られる。その場合、極性と
してｎ型とｐ型のＦＥＴを用いればよい。
【００２６】実施例４．さらに非線形素子として用いる
半導体素子の特性の違いにより、各々の出力の振幅の違
いが発生しない様に、誘電体基板にかえて半導体基板を
用いてモノリシック化したものであっても、同様の効果
が得られる。
半導体素子の特性の違いにより、各々の出力の振幅の違
いが発生しない様に、誘電体基板にかえて半導体基板を
用いてモノリシック化したものであっても、同様の効果
が得られる。
【００２７】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、マイク
ロ波回路の配置構成の対称性を損なうこと無く、共通の
局発信号に対して、各々のスロットに入出力する信号波
を等位相にした場合に各々の中間波信号入出力端子に出
入力する中間周波信号が等位相となるマイクロ波回路を
得られる効果がある。
ロ波回路の配置構成の対称性を損なうこと無く、共通の
局発信号に対して、各々のスロットに入出力する信号波
を等位相にした場合に各々の中間波信号入出力端子に出
入力する中間周波信号が等位相となるマイクロ波回路を
得られる効果がある。
【図１】この発明の実施例１を示す平面図である。
【図２】図１の裏面を示す平面図である。
【図３】図１の側面図である。
【図４】この発明の実施例２を示す平面図である。
【図５】従来のマイクロ波回路の斜視図である。
【図６】図５の平面図である。
【図７】図５のＡＡ断面図である。
【図８】従来のマイクロ波回路の平面図である。
１ 誘電体基板 ３ 地導体 ５ａ，５ｂ スロット線路 ６ ストリップ導体 ７ａ，７ｂ 高周波信号通過フィルタ ８ａ，８ｂ ダイオード ８１ａ，８１ｂ ダイオード ８２ａ，８２ｂ ダイオード ９ 接地ピン １０ 局発信号入力端子 １１ 電力等分配器 １２ａ，１２ｂ 局発信号通過フィルタ １３ａ，１３ｂ 中間周波信号通過フィルタ １４ａ，１４ｂ 中間周波信号入出力端子 １５ オープンスタブ１５ １６ ハイブリッド回路 ２０ スロットアンテナ ３０ 電子回路
フロントページの続き (72)発明者 浦崎 修治 鎌倉市大船五丁目１番１号 三菱電機株 式会社 電子システム研究所内 (56)参考文献 特開 平２−244803（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−10613（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−101030（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−79521（ＪＰ，Ｕ) 特公 平２−19646（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H03D 9/06 H01Q 23/00
Claims (1)
- 【請求項１】 隣接して配置され、等位相の信号波を入
出力する少なくとも一対のスロットと、局発信号入力端
子と、上記一対のスロットの対称軸に対してほぼ対称に
形成され、上記スロットと電磁的に結合し、上記スロッ
トを介して入出力される高周波信号の伝送路を形成する
ストリップ導体と、中間周波信号を入出力する中間周波
信号入出力端子と、上記局発信号入力端子に接続された
局発信号の伝送路と、局発信号の入力励起により高周波
信号と中間周波信号の周波数変換をする非線形素子とを
有する第一の周波数変換器と第二の周波数変換器とを備
え、上記第一の周波数変換器と第二の周波数変換器のそ
れぞれ対応する非線形素子の極性を逆にしたことを特徴
とするマイクロ波回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3934992A JP2868037B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | マイクロ波回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3934992A JP2868037B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | マイクロ波回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05243835A JPH05243835A (ja) | 1993-09-21 |
| JP2868037B2 true JP2868037B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=12550606
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3934992A Expired - Fee Related JP2868037B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | マイクロ波回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2868037B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP3934992A patent/JP2868037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05243835A (ja) | 1993-09-21 |
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