JP3268807B2 - 無線周波ミクサ回路 - Google Patents

無線周波ミクサ回路

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JP3268807B2
JP3268807B2 JP00507692A JP507692A JP3268807B2 JP 3268807 B2 JP3268807 B2 JP 3268807B2 JP 00507692 A JP00507692 A JP 00507692A JP 507692 A JP507692 A JP 507692A JP 3268807 B2 JP3268807 B2 JP 3268807B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線周波回路に関し、
特に無線周波ミクサ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】当技術において周知のように、無線周波
(RF)送受信システムはミリ波周波数帯域の如き高周
波帯域で使用される傾向なってきている。高周波帯域に
おいては、リミッタ、ミクサ等の如きRF受信機要素の
挿入損失が増え、従って、結果として受信機感度が低下
する。また、ミリ波周波数帯域で動作するRF受信機が
このような周波数帯域における使用が可能であるミクサ
を必要とすることも周知である。ミクサは、1つの周波
数のRF電力を効率的に処理できる異なる周波数のRF
電力へ変換する装置である。一般に、受信された無線周
波(RF)信号および局部発振器(LO)信号は、ミク
サ回路に送られ、RF信号およびLO信号の周波数の和
および差に等しい、しばしば側波帯と呼ばれる1対の周
波数成分を持つ中間周波数(IF)出力信号を生じる。
このように動作するミクサ回路は、基本的にポンプされ
たミクサであると言われる。大半の受信システムにおい
ては、下側波帯(ダウン・コンバートの結果)が使用さ
れるが、送信システムにおいては、上側波帯(アップ・
コンバートの結果)が選択される。付加されるノイズま
たは歪みが最小で信号の周波数をシフトする能力は、増
幅器、フィルタおよび検出器の如き無線周波信号処理回
路の特性が一般に周波数に依存することから重要にな
る。これらの信号処理機能を最適状態で実行するために
は、信号を信号処理回路がその機能を最もよく実行し得
る周波数へ変換することがしばしば必要となる。
【0003】マイクロ波/ミリ波の技術分野において
は、マイクロストリップの如きモノリシック回路および
プリント回路技術の組合わせを利用するいわゆるハイブ
リッド回路の開発の重要性が増してきた。ハイブリッド
回路は、典型的には回路のアクティブ(能動)部分がモ
ノリシック・マイクロ波/ミリ波集積回路(MIMI
C)として作られるが、モノリシック素子として作るこ
とが難しいフィルタの如き他の要素はプリント回路の伝
送線路を用いて作られている。従って、モノリシック回
路はプリント回路の伝送線路上に配置され、結果として
いわゆるハイブリッド回路を得る。ハイブリッド・マイ
クロ波/ミリ波集積回路(HMIMIC)は、低製造コ
ストとユニット間の電気的特性の低いバラつきを期待す
ることができる。ミクサの如き単一機能回路がこれらの
HMIMIC技術を用いて開発され製造されてきた。
【0004】ミクサおよび他の周波数変換回路において
は、下記の如く表わすことができる非線形伝達関数を持
つデバイスを含む。即ち、 I=f(V)=a0+a1V+a22+a33+・・・+ann 但し、IおよびVはそれぞれデバイスの電流および電圧
である。ミクサの場合は、非線形デバイスに加えられた
電圧V(t)は無線周波(RF)信号(VRFSinωRF
t)と局部発振器(LO)信号(VLOSinωLOt)の
複合であり、V(t)=VRF(sinωRFt)+V
LO(sinωLOt)となる。ここで、ωRFはラジアン単
位のRF信号周波数、ωLOはラジアン単位の局部発振器
信号周波数である。LO信号は、時に「ポンプ」波形と
呼ばれ、ミクサは時に、LO信号が非線形デバイスに加
えられる時ポンプされると言われる。非線形デバイスに
対するRF信号およびLO信号の印加は、結果として、
下式により得られるミクシング結果の無限級数を持つ複
合出力信号SOを生じ得る。即ち、 SO=a0+a1(VRFsinωRFt+VLOsinωLOt) +a2(VRFsinωRFt+VLOsinωLOt)2+・・・ +an(VRFsinωRFt+VLOsinωLOt)n 上記の如く、出力として望ましいミキシング結果即ち側
波帯は、信号入力の和および差(ωRF±ωLO)であり、
中間周波数(IF)と呼ばれる。
【0005】ミクサにおける1つの問題は、非線形デバ
イスが所望のミキシング結果以外に多くのミキシング結
果成分を生じることである。これらの成分は、元の入力
信号であるωRF、ωLOの高調波(nωRF,mωLO)を含
み、ここでnおよびmは正の整数である。別の成分は、
高調波(mωLO±ωRF)の相互変調成分およびDC出力
レベルである。一般に、入力信号および他のミキシング
結果成分をミクサからフィルタして所望の中間周波信号
を取出し、不要な周波数の信号成分を排除あるいは消滅
させることが必要である。
【0006】ミクサ回路の用途は上記のミリ波領域の如
き更に高い周波数まで拡がるため、別の問題が起生す
る。例えば、比較的低いIF信号周波数を維持するため
に、受信したRF信号周波数とミキシングするため必要
な局部発振ソースの周波数が同時に増加する。LO周波
数要件が増すに伴い、適当な電力、帯域幅およびノイズ
要件を満たすLO信号源の能力は達成が益々難しくな
る。従って、LO源の相対的コストが増加するが、LO
源の相対的信頼度は低下することになる。
【0007】この問題に対する1つの解決法は、いわゆ
る低調波励起(SHP)ミクサを使用することである。
このSHPミクサは、SHPミクサが基本励起ミクサで
通常使用されるLO周波数の約数で励起されることを除
いて、基本励起ミクサと同様に動作する。
【0008】ミリ波周波数領域においては、通常の分数
調長ポンプ導波路(管)ミクサは、ミクシング要素とし
て2対の逆並列ダイオードを含むいわゆる分数調波ポン
プ・ミクサである。各対のダイオードは、第1のダイオ
ードのカソードが第2のダイオードのアノードと接続さ
れ、第2のダイオードのカソードが第1のダイオードの
アノードと接続されている。平衡型構成の一実施例にお
いては、2対の逆並列ダイオードが水晶の如き薄い基板
上で並列に配置されている。この基板は、導波路の横断
面に配置されて、ダイオードが導波路内のRFエネルギ
を遮断するようにする。LO信号が電力分割器を介して
2対の逆並列ダイオードに与えられる。各対のダイオー
ドが、導波路内の印加RFエネルギおよび印加LO信号
に応答して、IF出力信号を生じる。このIF信号は、
適正に位相制御され、直角結合器の1対の入力ポートへ
送られ、残りのポートの1つが出力信号を生じ、最後の
ポートは周知のように特性インピーダンスで終端され
る。
【0009】上記の平衡分数調波ミクサ回路の試みには
幾つかの問題が存在する。第1に、逆並列ダイオード対
が並列であるため、ダイオード対、RF信号およびIF
信号の負荷インピーダンス間のインピーダンスの不整合
が倍増される。逆並列ダイオード対に対する良好な整合
を達成するために、導波路インピーダンスは低く保持さ
れねばならない。導波路インピーダンスを下げるために
は、導波路の高さは小さくされねばならない。導波路の
寸法が既に比較的小さいミリ波周波数においては、ダイ
オードを導波路内に取付けることはかなり困難となる。
平衡分数調波ミクサ回路の第2の問題は、設計を更に複
雑にし、ミクサ回路の損失を増大する電力分割器回路を
設ける必要があることである。
【0010】分数調波ポンプ・ミクサの別の事例は、1
対の逆並列ダイオードを含むシングルエンド分数調波ポ
ンプ・ミクサである。先に述べたように、RF信号およ
びLO信号の複合波形の使用は、mωLO±ωRFを含む周
波数を有する出力を生じる。同じ複合波形が対称的な逆
並列ダイオード対に加えられる時、(m+n)が偶数で
あり(偶数次高調波と呼ばれる)、(ωRF−ωLO)およ
び(ωRF+ωLO)、およびDC項を含む周波数(mωLO
±nωRF)を有する信号は、ダイオード・ループ内のみ
を流れる。(m+n)が奇数である周波数を持ち、(ω
RF−2ωLO)を含む信号(奇数次高調波)がダイオード
対から外へ流れる。シングルエンドSHPミクサの典型
的な構成は、1つの逆並列ダイオード対と3つの帯域フ
ィルタを含む。帯域フィルタは、各ミクサ・ポートにお
ける不要な信号を除去するため使用される。
【0011】第1の電極にRF信号が供給され第2の電
極にLO信号が供給される逆並列ダイオード対を有する
ミクサは、典型的には、RF信号経路における不要な信
号をフィルタするための第1の電極における帯域フィル
タと、LO信号経路における不要な信号をフィルタする
ための第2の電極における帯域フィルタとを持つことに
なる。第3の帯域フィルタは、IF信号経路における不
要な信号をフィルタするために使用される。
【0012】ダイオード対、および上記の平衡導波路ミ
クサにおける導波路間のインピーダンス整合の問題は、
唯1つのダイオード対がシングルエンドSHPミクサに
おいて要求されるため、シングルエンドSHP導波路ミ
クサにおいてやや軽減される。それにも拘わらず、本質
的に低いダイオード・インピーダンスを本質的に高い導
波路インピーダンスと整合させることが問題として残
る。
【0013】各ミクサ・ポートにおける帯域フィルタを
使用することにおける更に別の問題は、帯域フィルタが
特にミリ波周波数において比較的高い挿入損失特性を呈
するため、ミクサの変換損失が増加することである。
【0014】このような構成における他の問題は、製造
公差に対する帯域フィルタの感応度の故に帯域フィルタ
がミリ波周波数において製造が難しいことである。
【0015】
【発明の概要】本発明によれば、3つの端子を持つミク
サ回路は、第1の電極と第2の電極とを有する逆並列接
続されたダイオード対を含む。このミクサは更に、第1
の端部がミクサの第1の端子と接続され、第2の端部が
逆並列ダイオード対の第1の電極と接続された第1のR
F伝搬ネットワークと、この第1のRF伝搬ネットワー
クと接続されてグラウンドに対する低インピーダンスD
C信号路を与える第1手段とを含み、この第1手段がR
F周波数における信号伝搬に対して第1のRF伝搬ネッ
トワークと第1手段が接続される点に高いインピーダン
ス経路を提供する。LO周波数における波長の4分の1
である電気的経路長を持つ第1の開回路伝送線路共振器
が、逆並列ダイオード対の第1の電極からの第1の電気
的経路長における第1のRF伝搬ネットワークと接続さ
れて、この第1のRF伝搬ネットワークに沿って伝搬す
るLO周波数における信号に対する高インピーダンス経
路を提供する。本ミクサ回路は更に、第1の端部がミク
サの第2の端子と接続され、第2の端部が逆並列ダイオ
ード対の第2の電極と接続された第2のRF伝搬ネット
ワークを含む。RF周波数における波長の4分の1であ
る電気的経路長を持つ第2の開回路伝送線路共振器が、
逆並列ダイオード対の第2の電極からの第2の電気的経
路長における第2のRF伝搬ネットワークと接続され
て、この第2のRF伝搬ネットワークに沿って伝搬する
RF周波数における信号に対する高インピーダンス経路
を提供する。このRFミクサ回路は更に、逆並列ダイオ
ード対の第2の電極とミクサの第3の端子との間に配置
され、第2のRF伝搬ネットワークに沿って逆並列ダイ
オード対の第2の電極からの第3の電気的経路長に第2
手段を含み、前記第2手段およびLO周波数で伝搬する
信号に対する第2のRF伝搬ネットワークとの接続に高
インピーダンスを提供する。この第2手段は更に、IF
周波数における信号に対して第2のRF伝搬ネットワー
クと第3のミクサ端子との間に整合されたインピーダン
ス経路を提供する。このような構成により、無線周波ミ
クサ回路は、特定のインピーダンスを特定の周波数にお
けるRF信号に提供する複数の伝送線路共振器を含み、
これにより帯域フィルタ回路の必要を除く。伝送線路共
振器の使用による帯域フィルタの除去は、RFミクサ回
路の変換損失における実質的な改善を提供するが、これ
はRF伝搬ネットワークに沿って配置されるフィルタ回
路が、同じRF伝搬ネットワークに沿って配置された伝
送線路共振器よりも、RF伝搬ネットワークに沿って伝
搬する信号に対する大きな挿入損失特性を提供するため
である。更に、この伝送線路共振器は、ハイブリッド・
マイクロ波/ミリ波集積回路回路としてのRFミクサ回
路の製造に対する利点を提供するが、これはこのような
伝送線路共振器が、従来技術において述べた帯域フィル
タ装置ほど製造公差に対して敏感でないためである。こ
のため、伝送線路共振器の使用は、電気的性能および製
造の利点の双方を提供する。
【0016】本発明の別の特徴によれば、ミクサは、第
1および第2の対向面を有する基板を含み、第1の面は
その上に載置されたグラウンド面を有する。基板の第2
の面上には、第1および第2の電極を持つ逆並列接続ダ
イオード対が配置されている。また、この第2の面上に
は、第1および第2の電極を有するフィルタが配置され
ている。本ミクサは更に、第1の端部がミクサの第1の
端子と接続され、かつ第2の端部がフィルタの第1の端
部と接続された第1のRF伝搬ネットワークを含む。第
2のRF伝搬ネットワークの第1の端部は第2のフィル
タ端子と接続され、第2のRF伝搬ネットワークの第2
の端部は逆並列接続ダイオード対の第1の電極と接続さ
れている。第2のRF伝搬ネットワークと接続された第
1手段は、グラウンドに対する低インピーダンスDC信
号路を提供し、RF周波数で伝搬する信号に対する第2
のRF伝搬ネットワークと第1手段が接続される点に高
インピーダンスを提供する。LO周波数における4分の
1波長と対応する電気的経路長を持つ第1の伝送線路共
振器が、逆並列ダイオード対の第1の電極からの予め定
めた電気的経路長における第2のRF伝搬ネットワーク
と接続されて、第1のダイオード対の端子からの第2の
RF伝搬ネットワークに沿って伝搬するLO周波数にお
ける信号に対する高インピーダンス経路を提供する。第
3のRF伝搬ネットワークは、逆並列ダイオード対の第
2の電極と、ミクサの第2の端子との間に接続されてい
る。RF周波数の4分の1波長と対応する電気的経路長
を持つ第2の伝送線路共振器が、逆並列ダイオード対の
第2の電極からの第1の予め定めた距離において第3の
RF伝搬ネットワークと接続されて、RF周波数におけ
る第3のRF伝搬ネットワークに沿って伝搬する信号に
対する高インピーダンス経路を提供する。第2の手段
は、ダイオード対の第2の電極とミクサの第3の端子と
の間に配置されている。この第2の手段は、ダイオード
対の第2の電極からの第2の予め定めた距離において第
3のRF伝搬ネットワークに沿って配置されている。第
2の手段は、LO周波数における信号に対する第3のR
F伝搬ネットワークに対する第2の手段の接続において
高インピーダンス特性を提供し、またIF周波数におけ
る第3のRF伝搬ネットワークに沿って伝搬する信号に
対して、第3のRF伝搬ネットワークと第3のミクサ端
子間の整合されたインピーダンス信号経路を応答する。
IF周波数における4分の1波長と対応する電気的経路
長を持つ第3の伝送線路共振器は、第3のRF伝搬ネッ
トワークに沿って予め定めた距離に配置されて、前記第
2の手段が第3のRF伝搬ネットワークと接続される点
に高インピーダンスを提供し、これによりIF周波信号
を第2の手段を経て第3のミクサ端子へ伝搬させる。こ
のような構成により、1つの基板と、フィルタ・ネット
ワークと共働して、伝送線路に沿って予め定めた距離に
隔てられた複数の伝送線路共振器とを有するミクサが、
低変換損失のミクサ回路として使用するため提供され
る。即ち、伝送線路共振器およびフィルタ・ネットワー
クは共に、RF伝搬ネットワークに沿って選択されたイ
ンピーダンスを提供して、ミクサにおける周波数選択信
号経路を提供する。このようなミクサ回路は、基板に配
置された伝送線路がダイオードに対して信号経路を提供
するため、導波路インピーダンスに対するダイオードの
インピーダンスの整合の問題を排除する。このようなミ
クサ回路はまた、低挿入損失特性を提供し、周波数範囲
にわたり所望の周波数選択信号経路を提供するように更
に容易に設計することができ、またモノリシック・マイ
クロ波集積回路として提供することができる。更に、こ
の伝送線路共振器は、更に容易に製造され、一般に大き
さが帯域フィルタ・ネットワークよりも小さい。
【0017】本発明の上記の諸特徴ならびに本発明自体
については、図面の以降の詳細な記述から更によく理解
できよう。
【0018】
【実施例】まず図1において、RF受信システム10が
受信した入力信号をリミッタ14へ送るアンテナ12を
含むことが示される。このリミッタ14は、受信システ
ム10における残る回路を過大な電力レベルから保護す
るため使用される。リミッタ14は、入力信号をフィル
タ16へ送る。帯域フィルタ16は、適当にフィルタさ
れた信号を低ノイズ増幅器(LNA)18へ送る。LN
A18は、RF信号を入力としてRFミクサ20の端子
20aへ送る。RFミクサ20は、端子20bにおける
局部発振(LO)信号が供給される。入力RF信号およ
び局部発振信号に応答して、ミクサ20は、端子20c
に出力信号を与える。この出力信号は、本例ではLO信
号とRF信号との間の和または差である。
【0019】次に図2において、RFミクサ20(図
1)は端子20a、20b、20cを有することが示さ
れる。ミクサ20は、第1の端部が端子20aに接続さ
れ第2の端部が逆並列接続ダイオード対24の第1の端
子24aに接続された第1のRF伝搬ネットワーク22
aを含む。ミクサ20は更に、ダイオード対端子24a
からの距離l1におけるRF伝搬ネットワーク22aに
沿って配置された中間周波数(IF)における4分の1
波長と対応する電気的経路長を有する第1の伝送線路共
振器26を含む。l1がIF周波数における4分の1波
長の電気的経路長と対応するように選定される時、高イ
ンピーダンス(理想的には、RF開回路)がダイオード
対端子24aにおけるIF周波信号に対し提供される。
【0020】グラウンドに対するDC経路を提供するた
め、伝送線路セクション28a、28b、および伝送線
路共振器28cからなるネットワーク28が、端子24
aから距離l2において第1のRF伝搬ネットワーク2
2aと接続されている。端子24aからの距離l2は厳
密を要しないが、ミクサ端子20aとダイオード対端子
24aとの間の電気的経路長に基いて分析あるいは実験
により、最適の性能を生じる距離を決定することができ
る。伝送線路28aの第1の端部は、第1のRF伝搬ネ
ットワーク22aと接続される。伝送線路28aの第2
の端部は伝送線路28bの第1の端部と接続され、この
伝送線路の第2の端部は接地されている。伝送線路共振
器28cの第1の端部は伝送線路28aの第2の端部と
接続されている。それぞれRF周波数における4分の1
波長と対応する電気的経路長を持つ伝送線路セクション
28aおよび伝送線路共振器28cは一緒に、RF伝搬
ネットワーク22aに沿って伝搬するRF周波信号に対
するRF伝搬ネットワーク22aとのネットワーク28
の接続点に高インピーダンスを提供する。
【0021】LO周波数における4分の1波長と対応す
る電気的経路長を持つ第3の伝送線路共振器30は、逆
並列接続ダイオード対24の端子24aにRF伝搬ネッ
トワーク22aに沿って配置される。この伝送線路共振
器30は、端子24aにおけるLO信号に対して低イン
ピーダンス(理想的には、RF短絡回路インピーダン
ス)を提供し、これによりダイオード対端子24aに現
れるLO周波信号をダイオード対24に対して反射す
る。LO周波信号は端子24aにおいてダイオード対2
4に反射されるため、LO信号はダイオード対端子24
aとミクサ端子20aとの間でRF伝搬ネットワーク2
2aに沿って伝搬することが阻止され、これにより一定
の最適なLO周波信号レベルがダイオード対24に対し
て与えられる。
【0022】ミクサ20は更に、第1の端部が逆並列接
続ダイオード対24の端子24bと接続され第2の端部
がミクサ端子20bと接続された第2のRF伝搬ネット
ワーク22bを含む。ミクサ20は更に、逆並列ダイオ
ード対24の端子24bにおいて第2のRF伝搬ネット
ワーク22bに沿って配置されたRF周波数における4
分の1波長と対応する電気的経路長を持つ第4の伝送線
路共振器32を含んでいる。
【0023】伝送線路共振器32は、端子24bにおけ
るRF周波信号に対して低インピーダンス(理想的に
は、RF短絡回路インピーダンス)を提供し、これによ
りダイオード対端子24bにおけるRF周波信号をダイ
オード対24に戻るよう反射する。RF周波信号はダイ
オード対24へ反射されるため、RF周波信号はRF伝
搬ネットワーク22bに沿ってダイオード対端子24b
とミクサ端子20bとの間に伝搬することを阻止され
る。即ち、さもなければRF伝搬ネットワーク22bか
ら「リーク」され、従ってダイオード対24から離れる
ようにリークされるRF周波信号のエネルギは、その代
わり再びダイオード対24へ反射されて更にRF周波信
号エネルギをミクサに対して提供する。このため、反射
されたRF周波信号のエネルギは逆並列ダイオード対に
おいて使用されて、最小のミクサ変換損失をもたらす。
【0024】RF伝搬ネットワーク22bとミクサ端子
20cとの間の信号経路を提供する、伝送線路セクショ
ン34a、34b、および第5の伝送線路共振器34c
からなるネットワーク34は、ダイオード対端子24b
からの距離l3でRF伝搬ネットワーク22bと接続さ
れる。端子24bからの距離l3は厳密を要しないが、
最適のミクサ性能(即ち、低挿入損失)を提供する距離
を、ミクサ端子20b、20cおよびダイオード対端子
24b間の電気的経路長に基いて分析または実験により
決定することができる。伝送線路34aの第1の端部は
RF伝搬ネットワーク22bと接続され、伝送線路34
aの第2の端部は伝送線路34bの第1の端部と接続さ
れる。伝送線路34bの第2の端部は、ミクサの端子2
0cと接続されている。伝送線路34cは、伝送線路3
4aの第2の端部と接続されている。それぞれLO周波
数における4分の1波長と対応する電気的経路長を持つ
伝送線路34aおよび伝送線路共振器34cは、RF伝
搬ネットワーク22bに沿って伝搬するLO周波信号に
対してRF伝搬ネットワーク22bとのネットワーク3
4の接続点において高インピーダンスを提供する。この
ため、LO周波信号は、ネットワーク34を経てミクサ
端子20cへ伝搬することが阻止される。
【0025】ミクサ20は、更に、ネットワーク34が
RF伝搬ネットワーク22bと接続される点からの距離
4でRF伝搬ネットワーク22bに沿って配置された
IF周波数における4分の1波長と対応する電気的経路
長を持つ第6の伝送線路共振器36を含む。距離l4
IF周波数における4分の1波長に等しい電気的経路長
と対応する時、伝送線路共振器36は、ネットワーク3
4がRF伝搬ネットワーク22bと接続される点におい
てRF伝搬ネットワーク22bに沿ってダイオード対端
子24bから端子20bへ伝搬するIF周波信号に対し
て高インピーダンスを提供する。このため、IF周波信
号は、適当に隔てられた伝送線路共振器36により与え
られるIF周波信号に対する高インピーダンスの故に、
RF伝搬ネットワーク22bに沿ってダイオード対24
からネットワーク34を経てミクサ端子20cへ伝搬す
る。上記の実施例は、伝送線路28bの第2の端部から
接地するDC経路を含み、ミクサ端子20cが伝送線路
34bの第2の端部と接続される。あるいはまた、ミク
サ端子20cは、伝送線路28bの第2の端部と接続さ
れ、伝送線路34bの第2の端部を接地することにより
対グラウンドDC経路を提供することもできる。その場
合、距離l1およびl4は、然るべく調整する必要があ
る。この実施例は一般に、比較的高いミクサ変換損失を
もたらす結果となる。
【0026】次に図3において、ミクサ20(図2)が
分数調波ポンプ・ミクサとして動作する時、ミクサ20
(図2)におけるダイオード対24(図2)から提供さ
れるミキシング結果の周波数スペクトルが示される。こ
の周波数スペクトルは、ミクサ端子20a(図2)を介
してダイオード対端子24a(図2)へ送られる33G
Hzの周波数を有する入力RF信号、およびミクサ端子
24bを介してダイオード対へ与えられる14GHzの
周波数を有するLOポンプ信号から提供される。
【0027】実線は、ダイオード対端子24a、24b
(図2)に存在する周波数を表わす。IF周波信号のみ
が、ミクサ回路20(図2)のミクサ端子20cへ進む
ことが許される。破線は、ダイオード対24により構成
されるループ内に流れるが、ミクサ回路20のミクサ出
力端子20cに現れないように抑制される周波数を示し
ている。ミクシングの過程で発生されるRF信号のより
高次の高調波の振幅レベルがここでは重要でないと見做
されるほど振幅が小さいため、基本入力RF信号の高調
波はこの周波数スペクトルには示されない。LO信号お
よびこのLO信号の高調波は、伝送線路共振器34c
(図2)により出力端子20c(図2)に現れないよう
に排除される。
【0028】次に図4および図5において、RFミクサ
回路20(図2)の一実施例が端子20a'、20b'お
よび20c'を持つハイブリッド・モノリシック・マイ
クロ波/ミリ波集積回路(HMIMIC)20'として
構成されて示される。RFミクサ回路20'が、本例で
は厚さが約0.254mm(0.010インチ)のアルミ
ナまたはひ化ガリウムの如き他の適当なモノリシック・
マイクロ波/ミリ波基板材料からなる基板40上に配置
される。基板40は、その底面上に接地面導体41が配
置されている。基板40は、その頂面上に複数のストリ
ップ導体および逆並列ダイオード対24'が配置されて
いる。
【0029】このストリップ導体は、対応するマイクロ
ストリップ伝送線路22a'、22b'、28a'、28
b'、34a'、34b'として伝送線路セクション22
a、22b、28a、28b、34a、34b(図2)
を提供する。このストリップ導体はまた、対応するマイ
クロストリップ伝送線路26'、28c'、30'、3
2'、34c'および36'として伝送線路共振器26、
28c、30、32、34c、36(図2)を提供す
る。この伝送線路共振器は、図2に関して述べたものと
略々同じである予め定めた電気的経路長l1〜l4に配置
されている。本例では、伝送線路セクション同じ伝送線
路共振器は滑らかに湾曲しているが、これは急激なスト
リップ導体の不連続が高周波信号への急激なインピーダ
ンス変化を生じるためである。このようなインピーダン
スの不連続はしばしば、特に高周波における伝搬エネル
ギの好ましからざる放射を生じる。このため、円滑に湾
曲した伝送線路セクションおよび伝送線路共振器の使用
は、これに流れる高周波信号に対して良好に整合された
インピーダンスを持つコンパクトな信号経路を提供す
る。
【0030】逆並列ダイオード対24'(図5)は、第
1および第2のダイオード(図5)、本例ではひ化ガリ
ウム(GaAs)からなる基板25上にモノリシック回
路として提供されるショットキー・バリア・ダイオード
を含む。ダイオードD1、D2は、第1の端子24a'
を提供する第2のダイオードのアノードA2と接続され
た第1のダイオードのカソードC1、および第2の端子
24b'を提供する第2のダイオードのカソードC2と
接続された第1のダイオードのアノードA1と接続され
ている。このように接続されたダイオードは、逆並列ダ
イオード対として接続されると言われる。ダイオード対
端子24a'、24b'は、周知の如き熱圧縮ボンディン
グ技術を用いて伝送線路セクション22a'、22b'と
接続される。ダイオード対24'は、使用周波数におけ
る所定の周波数応答を行うように選定される。
【0031】再び図4において、基板40は、一般にキ
ャリヤ44と呼ばれるベースに取付けられてキャリヤ4
4と接地面導体41との間にコンタクトを生じる。いわ
ゆるキャリヤ44は、基板40を物理的に支持すると共
に、キャリヤ44と接地面導体41が同じ電位になるよ
うに基板の接地面41とキャリヤ44間に小さな電気抵
抗の経路を提供することができる金属、本例では真鍮か
ら作られる。
【0032】グラウンドへの帰路が、結合ワイヤ46
a、46bを用いてミクサ20'に提供される。典型的
には、このようなワイヤは、金からなり、約0.025
mm(0.001インチ)の直径を持ち、ミクサ20'と
キャリヤ44との間に対グラウンドDC経路を提供する
ためボール・ボンディング技術を用いてマイクロストリ
ップ伝送線路28b'の第2の端部とキャリヤ44との
間に接続されている。本例では、この対グラウンドDC
経路は、ボンド・ワイヤを用いて提供されるが、あるい
はまたボンド・リボンを用いて、あるいは周知のように
バイアホール技術により提供することもできる。
【0033】先に述べた伝送線路セクションおよび伝送
線路共振器は、以下に述べる如き処理法を用いて作られ
る。
【0034】先に述べたように、基板40は、70乃至
100ミクロンの金が載置された約0.254mm(0.
010インチ)のアルミナである。金は直接アルミナに
接着しないため、典型的には約20Åのチタン−タング
ステンからなる導電性層が前記金層と前記アルミナ基板
との間に配置されてアルミナ基板に対する金の接着を促
進する。
【0035】ストリップ導体は、フォトレジスト層(図
示せず)を基板の第1面の導体層上に被着させ、図4に
示した伝送線路セクションおよび伝送線路共振器を構成
するストリップ導体と対応する導体層の部分を選択的に
マスクするようにフォトレジスト層をパターン化するこ
とにより提供される。硫酸および塩酸の混合物の如き化
学的エッチャントが、導電性層のマスクされない部分と
接触させられてこのようなマスクされない導体部分を除
去し、図4に関して先に述べた伝送線路共振器および伝
送線路セクションを形成するストリップ導体を残す。基
板の第2の面上の導電性層が、接地面導体41を基板に
提供する。ここに述べたこのプロセスは、いわゆるサブ
トラクティブ・プロセスである。
【0036】あるいはまた、いわゆる「リフトオフ」法
によってストリップ導体を提供することもできる。リフ
トオフ法では、基板はその第2の面上のみに導電性層を
置いて基板に対する接地面として働くようにする。パタ
ーン化されたフォトレジスト層は、基板の第1の面上に
提供され、導電性層はパターン化層により提供される基
板の第1の面のフォトレジスト部分および露出部分に被
着される。次にフォトレジストは、「リフトオフ」され
てその上に被着された金属を除去するが、基板上に被着
された金属を後に残し、これにより図4に示される如き
パターン化されたストリップ導体を提供する。
【0037】次に図6において、RFミクサ40が端子
40a、40b、40cを持つように示される。このミ
クサ40は、42で全体的に示されるRF伝搬ネットワ
ークを含み、セクション42a、42bからなり、端子
40aと接続された第1の端部と逆並列接続ダイオード
対46の第1の端子46aと接続された第2の端部とを
有する。
【0038】伝搬ネットワーク42は、本例ではフィル
タ44を含むことが示される。フィルタ44は、伝搬ネ
ットワーク42に沿って直列あるいはシャント状に配置
されて、伝搬ネットワーク42に沿って伝搬する信号を
選択的にフィルタする。
【0039】伝送線路セクション48a、48bからな
る対グラウンドDC経路を提供するネットワーク48
は、端子46aから距離l1でRF伝搬ネットワーク4
2bと接続されている。端子46aからの距離l1は厳
密ではないが、最適の性能を生じる距離はミクサ端子4
0aとダイオード端子46a間の電気的経路長に基いて
分析または実験により決定することができる。伝送線路
セクション48aの第1の端部は、RF伝搬ネットワー
ク42bと接続されている。伝送線路48aは、伝送線
路42bに沿って伝搬するRF周波信号に対して比較的
高い特性インピーダンスを提供すること、またこれによ
り伝送線路42bからのRF周波信号がネットワーク4
8と結合することを阻止することが望ましい。伝送線路
48aの第2の端部は、伝送線路48bの第1の端部と
接続され、この伝送線路の第2の端部は接地されてい
る。
【0040】LO周波数における4分の1波長と対応す
る電気的経路長を持つ第1の伝送線路共振器50は、逆
並列接続ダイオード対46の端子46aにおいてRF伝
搬ネットワーク42bに沿って配置される。伝送線路共
振器50は、図2に関して述べた伝送線路共振器30
(図2)と同じ機能および利点を提供する。
【0041】ミクサ40は更に、第1の端部が逆並列接
続ダイオード対46の端子46bと接続され第2の端部
がミクサ端子40bと接続された第3のRF伝搬ネット
ワーク43を含む。ミクサ40は更に、逆並列接続ダイ
オード対46の端子46bにおいて第3のRF伝搬ネッ
トワーク43に沿って配置されたRF周波数における4
分の1波長と対応する電気的経路長を持つ第2の伝送線
路共振器52を含む。伝送線路共振器52は、図2に関
して述べた伝送線路共振器32(図2)と同じ機能およ
び利点を提供する。
【0042】RF伝搬ネットワーク43とミクサ端子4
0cとの間に信号経路を提供する、伝送線路セクション
54a、54bおよび第3の伝送線路共振器54cから
なるネットワーク54は、ダイオード対端子46bから
の距離l2において第3のRF伝搬ネットワーク43と
接続されている。端子46bからの距離l2は厳密では
ないが、最小の挿入損失量でダイオード対端子46bと
RFミクサ端子40cとの間にIF信号に対する信号経
路を提供する距離は、ダイオード対端子46bとミクサ
端子40b、40cとの間の電気的経路長に基いて分析
または実験により決定することができる。ネットワーク
54は、図2に関して述べたネットワーク34(図2)
と略々同じである。
【0043】ミクサ40は更に、伝送線路セクション5
6a、56b、56cからなり、IF周波数における4
分の1波長と対応する全電気的経路長を有する第4の伝
送線路共振器56を含む。伝送線路共振器56は、ネッ
トワーク54がRF伝搬ネットワーク43と接続される
点からの距離l3でRF伝搬ネットワーク43に沿って
配置される。距離l3がIF周波数における4分の1波
長に等しい電気的経路長と対応する時、伝送線路共振器
56は、RF伝搬ネットワーク43に沿ってダイオード
対46bからミクサ端子40bへ伝搬するIF周波信号
に対して高インピーダンスを提供する。即ち、高インピ
ーダンスが、ネットワーク54がRF伝搬ネットワーク
43と接続される点においてIF周波信号へ与えられ、
これによりIF周波信号をミクサ端子40cと接続され
たネットワーク54に伝搬させる。
【0044】伝送線路セクション56a、56b、56
cは一緒に、RF伝搬ネットワーク43に沿って伝搬す
るLO周波信号に対して大きなインピーダンス不整合を
提供する。このため、伝搬ネットワーク43に沿って伝
搬するLO周波信号はネットワーク56に結合すること
を阻止される。
【0045】次に図7において、図6に関して述べるR
Fミクサ回路40(図6)の一実施例が、端子40
a'、40b'、40c'を持つハイブリッド・モノリシ
ック・マイクロ波/ミリ波集積回路(HMIMIC)ミ
クサ40'として構成されるよう示される。RFミクサ
40'は、本例では約0.254mm(0.010イン
チ)のアルミナまたは他の適当なマイクロ波基板材料か
らなる基板58上に配置されている。この基板58は、
その底面上に接地面導体60が配置されている。基板5
8は、その頂面上に複数のストリップ導体と1つの逆並
列ダイオード対46'とが配置されている。
【0046】このストリップ導体は、対応するマイクロ
ストリップ伝送線路42a'、42b'、43'、48
a'、48b'、54a'、54b'として伝送線路セクシ
ョン42a、42b、43、48a、48b、54a、
54b(図6)を提供する。伝送線路セクション42
a'、42b'、43'は、伝搬するRF、LOおよびI
F周波信号に対して50Ωの特性インピーダンスを提供
する。このストリップ導体はまた、対応するマイクロス
トリップ伝送線路共振器50'、52'、54c'、56'
として伝送線路共振器50、52、54c、56(図
5)を提供する。一般に、複数のストリップ導体の滑ら
かなコーナおよび曲部は、図4に関して述べた如く伝搬
するRF周波信号に対して連続的インピーダンス特性を
提供する。
【0047】50Ω入出力特性インピーダンスを持つ帯
域フィルタ44'は、結合された伝送線路、本例ではマ
イクロストリップ伝送線路共振器44a'、44b'およ
び44c'からなっている。伝送線路共振器44a'およ
び44c'はそれぞれ、RF周波数における4分の1波
長と対応する電気的経路長を有し、伝送線路共振器44
b'はRF周波数における4分の1波長と対応する電気
的経路長を有する。導体44a'、44b'、44c'の
幅、ならびに前記隅部間の間隔(番号なし)は、フィル
タ44'の通過帯域にわたり最小挿入損失特性および最
適のインピーダンス特性を提供するように選定される。
フィルタ44'の第1の端部は、RF伝搬ネットワーク
42a'の一体部分として提供され、フィルタ44'の第
2の端部は、マイクロストリップ伝送線路42b'の一
体部分として提供される。
【0048】任意の整合ネットワーク45が、伝送線路
42b'の第1の端部から距離l5においてマイクロスト
リップ伝送線路42b'に沿って配置され、フィルタ4
4'およびマイクロストリップ伝送線路42b'間のイン
ピーダンス整合を改善する。距離l5は、フィルタ44'
およびマイクロストリップ伝送線路42b'間に最適の
インピーダンス整合を生じるように実験または分析によ
り選定される。伝送線路42b'の第2の端部は、逆並
列接続ダイオード対46'の端子46a'と接続されてい
る。
【0049】逆並列接続ダイオード対46'は、図5に
関して述べた如きGaAsからなるモノリシック回路と
して提供されかつ逆並列ダイオード対として接続される
ショットキー・バリア・ダイオードからなっている。逆
並列接続ダイオード対46'は、図4に関して述べた手
法を用いてマイクロストリップ伝送線路42b'、43'
と接続されている。
【0050】対グラウンドDC経路を提供するため逆並
列接続ダイオード対46a'から距離l1において伝送線
路42b'と接続されたネットワーク48'は、マイクロ
ストリップ伝送線路セクション48a'、48b'からな
っている。マイクロストリップ伝送線路48a'の幅
は、RF周波信号に対して比較的高い特性インピーダン
スを提供し、これによりRF伝搬ネットワーク42b'
に沿って伝搬するRF信号に対して比較的トランスパレ
ントのままである。マイクロストリップ伝送線路48
a'の第2の端部は、マイクロストリップ伝送線路48
b'の第1の端部と接続されている。対グラウンドDC
帰路は、図4に関して述べた如きボンド・ワイヤ、ボン
ド・リボンを用いまたはバイアホール法によりマイクロ
ストリップ伝送線路48b'の第2の端部から提供する
ことができる。本例では、結合ワイヤ49が伝送線路3
8b'と接続された状態で示されるが、対接地接続は示
さない。
【0051】それぞれテーパ状の第1の端部を持つマイ
クロストリップ伝送線路共振器50'、52'、56'
は、図6の対応する共振器50、52、56に関して述
べたように、適当なRF伝搬ネットワークに接続され
る。RF伝搬ネットワークと接続されたテーパ状第1の
端部は、伝送線路共振器とRF伝搬ネットワークとの間
にはそれほどの結合度を提供せず、またRF伝搬ネット
ワークに対しては更に正確な接触点を提供する。このた
め、伝送線路共振器は、所定のインピーダンス値と密に
対応するインピーダンス値を提供する。従って、テーパ
状の第1端部は、ミクサ回路40'の電気的性能を改善
する。
【0052】ネットワーク54'は、マイクロストリッ
プ伝送線路43'およびミクサ端子40c'間でダイオー
ド対端子46b'から距離l2において接続されている。
ネットワーク54'は、マイクロストリップ伝送線路5
4a'、54b'およびマイクロストリップ伝送線路共振
器54c'からなっている。ネットワーク54'は、ネッ
トワーク34(図2)に関して述べたように、マイクロ
ストリップ伝送線路43'に沿って伝搬するLO周波信
号に対して高インピーダンス特性を、また伝送線路4
3'に沿って伝搬するIF周波信号に対して整合された
インピーダンス特性を提供する。マイクロストリップ伝
送線路54a'の幅は、これを伝搬するIF周波信号に
対しては整合インピーダンスを提供しながら、これを伝
搬するLO周波信号に対しては高特性インピーダンスを
伝送線路54a'に提供するように選定される。
【0053】このように、伝送線路43'とネットワー
ク54'との間の信号経路がIF周波信号に対して提供
されるが、同時に伝送線路43'とネットワーク54'と
の間のLO周波信号の結合は最小限に抑えられる。
【0054】IF周波数における4分の1波長と対応す
る電気的経路長を持つ第4の伝送線路共振器56は、ネ
ットワーク54'がRF伝搬ネットワーク43'と接続さ
れる点から距離l3においてマイクロストリップ伝送線
路43'に沿って配置される。距離l3がIF周波数にお
ける4分の1波長と対応する電気的経路長を持つように
選定される時、マイクロストリップ伝送線路セクション
56a'、56b'、56c'からなるマイクロストリッ
プ伝送線路共振器56'は、ネットワーク54'がRF伝
搬ネットワーク43'と接続される点においてマイクロ
ストリップ伝送線路43'に沿って伝搬するIF周波信
号に対して高インピーダンス特性を提供する。距離l3
は、分析または実験により決定することができる。この
ため、適当に隔てられたネットワーク56'により提供
される高インピーダンスが、IF周波信号をネットワー
ク54'を経てミクサ端子40c'へ伝搬させる。
【0055】任意の整合ネットワーク57を伝送線路4
3'および56'間に配置することができる。ネットワー
ク57はネットワーク56'が端子40b'へ送られるL
O周波信号に対する伝送線路43'に接続される点にお
いて高インピーダンスを提供することを助け、これによ
りLO周波信号がネットワーク56'に伝搬することを
阻止すると考えられる。
【0056】周知のように、任意の整合ネットワーク
(図示せず)は、このようなハイブリッド・マイクロ波
/ミリ波集積回路において生じるインピーダンス変動を
補償するため必要とされる如き複数のストリップ導体の
いずれかあるいは全てに沿って配置することができる。
このような任意の整合ネットワークは、このようなRF
ミクサ回路に生じる望ましくない信号反射を補償するた
め要求されるインピーダンス整合の柔軟性を提供する。
このような反射は、ダイオードのインピーダンスにおけ
る変動、ストリップ導体間の結合、基板の誘電率におけ
る変動、ならびに当業者には周知である如きインピーダ
ンス変動の他の原因によって起生する。
【0057】図4に関して述べた如きサブトラクティブ
・プロセスまたはアディティブ・プロセスのいずれかに
よって、複数のマイクロストリップ伝送線路および伝送
線路共振器を提供することができる。
【0058】本発明の望ましい実施態様について記述し
たが、当業者には、これら実施態様の思想を取入れた他
の実施態様が可能であることが明らかであろう。従っ
て、これらの実施態様は開示された実施態様に限定され
るべきものではなく、頭書の特許請求の範囲によっての
み限定されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的なRF受信システムを示すブロック図で
ある。
【図2】RFミクサ回路を示す概略図である。
【図3】本発明において使用されるミキシング・プロセ
スにおいて生じる種々の信号間の相対的な振幅および周
波数分離を「小信号」の場合で示す振幅対周波数の関係
グラフである。
【図4】RFミクサ回路の第1の実施例を示す平面図で
ある。
【図5】逆並列ダイオード対を詳細に示す図4の一部の
拡大図である。
【図6】RFミクサ回路を示す概略図である。
【図7】RFミクサ回路の第2の実施例を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10 RF受信システム 12 アンテナ 14 リミッタ 16 フィルタ 18 低ノイズ増幅器(LNA) 20 RFミクサ回路 20a、20b、20c ミクサ端子 22a 第1のRF伝搬ネットワーク 22b 第2のRF伝搬ネットワーク 24 逆並列接続ダイオード対 24' 逆並列ダイオード対 25 基板 26 第1の伝送線路共振器 28 ネットワーク 28c 伝送線路共振器 30 第3の伝送線路共振器 32 第4の伝送線路共振器 34 ネットワーク 34c 伝送線路共振器 36 第6の伝送線路共振器 40 ミクサ 40' ハイブリッド・モノリシック・マイクロ波/ミ
リ波集積回路 (HMIMIC)ミクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−135005(JP,A) 特開 平4−78203(JP,A) 実開 昭62−75619(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03D 9/06 H03D 7/02

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2のダイオードからなり、
    第1のダイオードのアノードが第2のダイオードのカソ
    ードと接続されて第1の電極を提供し、第1のダイオー
    ドのカソードが第2のダイオードのアノードと結合され
    て第2の電極を提供するダイオード対と、 第1の端部がミクサの第1の端子と結合され、第2の端
    部が前記ダイオード対の第1の電極と結合された第1の
    RF伝搬ネットワークと、 前記第1のRF伝搬ネットワークと結合されて、低イン
    ピーダンスの対グラウンドDC経路を提供し、第1の無
    線周波(RF)周波数で伝搬する信号に対する高インピー
    ダンス信号経路を提供する第1の手段と、 前記第1のRF伝搬ネットワークと結合され、第2のR
    F周波数における波長の4分の1である電気的経路長を
    有する第1の伝送線路共振器と、 第1の端部が前記ミクサの第2の端子と結合され、第2
    の端部が前記ダイオード対の第2の電極と結合された第
    2のRF伝搬ネットワークと、 前記第2のRF伝搬ネットワークと結合され、前記第1
    のRF周波数における波長の4分の1である電気的経路
    長を有する第2の伝送線路共振器と、 第1の端部が前記第2のRF伝搬ネットワークと結合さ
    れ、第2の端部がミクサの第3の端子と結合されて、第
    3のRF周波数で伝搬する信号に対し、前記第2のRF
    伝搬ネットワークと前記ミクサの前記第3の端子との間
    に整合インピーダンス信号経路を提供し、前記第2のR
    F周波数で前記第2のRF伝搬ネットワークに沿って伝
    搬する信号に対し、第1の端部において高インピーダン
    スを提供する第2の手段と、 を設けてなるミクサ。
  2. 【請求項2】 前記第1の手段が、 前記第1のRF伝搬ネットワークと結合された第1の端
    部と、第2の端部とを有し、前記第1の周波数における
    波長の4分の1である電気的経路長を有する第1の伝送
    線路セクションと、 前記第1の伝送線路セクションの前記第2の端部と結合
    された第1の端部と接地された第2の端部とを有する第
    2の伝送線路セクションと、 前記第1の伝送線路セクションの前記第2の端部と結合
    された第1の端部を有し、前記第1の周波数における波
    長の4分の1と対応する電気的経路長を有する第3の伝
    送線路共振器と、 を含む請求項1記載のミクサ。
  3. 【請求項3】 前記第2の手段が、 前記第2のRF伝搬ネットワークと結合された第1の端
    部と、第2の端部とを有し、前記第2の周波数における
    波長の4分の1と対応する電気的経路長を有する第3の
    伝送線路セクションと、 前記第1の伝送線路セクションの前記第2の端部と結合
    された第1の端部とミクサの前記第3の端子と結合され
    た第2の端部とを有する第4の伝送線路セクションと、 前記第3の伝送線路セクションの前記第2の端部と結合
    された第1の端部を有し、前記第2の周波数における波
    長の4分の1と対応する電気的経路長を有する第4の伝
    送線路共振器と、 を含む請求項2記載のミクサ。
  4. 【請求項4】 前記第1の伝送線路共振器が前記ダイオ
    ード対の前記第1の電極と結合され、前記第2の伝送線
    路共振器が前記ダイオード対の前記第2の電極と結合さ
    れる請求項3記載のミクサ。
  5. 【請求項5】 第1および第2のダイオードからなり、
    第1のダイオードのアノードが第2のダイオードのカソ
    ードと接続されて第1の電極を提供し、第1のダイオー
    ドのカソードが第2のダイオードのアノードと結合され
    て第2の電極を提供するダイオード対と、 第1の端部がミクサの第1の端子と結合され、第2の端
    部が前記ダイオード対の第1の電極と結合された第1の
    RF伝搬ネットワークと、 前記ダイオード対の前記第1の電極からの第1の電気的
    経路長において前記第1のRF伝搬ネットワークと結合
    されて、IF周波数で前記第1のRF伝搬ネットワーク
    に沿って伝搬する信号に対し高インピーダンスを提供す
    る第1の手段と、 前記第1のRF伝搬ネットワークと結合されて、低イン
    ピーダンスの対グラウンドDC信号経路を提供し、RF
    周波数において伝搬する信号に対する高インピーダンス
    信号経路を提供する第2の手段と、 前記第1のRF伝搬ネットワークと結合され、LO周波
    数における波長の4分の1である電気的経路長を有する
    第1の伝送線路共振器と、 第1の端部が前記ミクサの第2の端子と結合され、前記
    RF伝搬ネットワークの第2の端部が前記ダイオード対
    の第2の電極と結合された第2のRF伝搬ネットワーク
    と、 前記第2のRF伝搬ネットワークと結合され、前記RF
    周波数における波長の4分の1である電気的経路長を有
    する第2の伝送線路共振器と、 第1の端部が前記第2のRF伝搬ネットワークと結合さ
    れ、第2の端部がミクサの第3の端子と結合されて、前
    記1F周波数で伝搬する信号に対し、前記第2のRF伝
    搬ネットワークと前記ミクサの前記ミクサ端子との間に
    整合インピーダンス信号経路を提供し、前記LO周波数
    で前記第2のRF伝搬ネットワークに沿って伝搬する信
    号に対し、第1の端部において高インピーダンスを提供
    する第3の手段と、 前記第3の手段の前記第1の端部から第1の電気的経路
    長において前記第2のRF伝搬ネットワークと結合され
    て、前記第2のRF伝搬ネットワークの前記第1の端部
    から前記1F周波数で伝搬する信号に対し高インピーダ
    ンスを提供する第4の手段と、 を設けてなるミクサ。
  6. 【請求項6】 前記第1の手段が、前記1F周波数にお
    ける波長の4分の1である電気的経路長を有する第3の
    伝送線路共振器を含み、前記ダイオード対の前記第1の
    電極からの前記第1の電気的経路長が前記1F周波数に
    おける4分の1波長と対応する請求項5記載のミクサ。
  7. 【請求項7】 前記第3の手段が、 前記第2のRF伝搬ネットワークと結合された第1の端
    部と、第2の端部とを有し、前記LO周波数における波
    長の4分の1である電気的経路長を有する第1の伝送線
    路セクションと、 第1の端部が前記第1の伝送線路セクションの前記第2
    の端部と結合され第2の端部がミクサの前記第3の端子
    と結合された第2の伝送線路セクションと、 前記第1の伝送線路セクションの前記第2の端部と結合
    された第1の端部を有し、前記LO周波数における波長
    の4分の1と対応する電気的経路長を有する第4の伝送
    線路共振器と、 を含む請求項6記載のミクサ。
  8. 【請求項8】 前記第4の手段が、 前記1F周波数における波長の4分の1である電気的経
    路長を有する第5の伝送線路共振器を含み、前記第3の
    手段の前記第1の端部からの前記第1の電気的経路長が
    前記1F周波数における波長の4分の1と対応する請求
    項7記載のミクサ。
  9. 【請求項9】 前記第2の手段が、 前記第2のRF伝搬ネットワークと結合された第1の端
    部と、第2の端部とを有する第3の伝送線路セクション
    と、 第1の端部が前記第1の伝送線路セクションの前記第2
    の端部と結合され、第2の端部が接地された第4の伝送
    線路セクションとを含み、 前記第3の伝送線路セクションが、前記RF周波数にお
    いて前記第2のRF伝搬ネットワークよりも高いインピ
    ーダンス特性を有し、前記第4の伝送線路セクション
    が、前記RF周波数において前記第2のRF伝搬ネット
    ワークよりも低いインピーダンス特性を有する請求項8
    記載のミクサ。
  10. 【請求項10】 前記第2の手段が、 前記第2のRF伝搬ネットワークと結合された第1の端
    部を有し、前記RF周波数における波長の4分の1であ
    る電気的経路長を有する第3の伝送線路セクションと、 第1の端部が前記第1の伝送線路セクションの前記第2
    の端部と結合され、第2の端部が接地された第4の伝送
    線路セクションと、 前記第1の伝送線路セクションの前記第2の端部と結合
    された第1の端部を有し、前記RF周波数における波長
    の4分の1と対応する電気的経路長を有する第3の伝送
    線路共振器と、 を含む請求項8記載のミクサ。
  11. 【請求項11】 第1および第2のダイオードからなる
    ダイオード対を設け、第1のダイオードのアノードは第
    2のダイオードのカソードと接続されて第1の電極を提
    供し、第1のダイオードのカソードは第2のダイオード
    のアノードと結合されて第2の電極を提供し、 第1の端部がミクサの第1の端子と結合され第2の端部
    が前記ダイオード対の第1の電極と結合された第1のR
    F伝搬ネットワークと、 前記ダイオード対の前記第1の電極からのIF周波数に
    おける波長の4分の1と対応する第1の電気的経路長に
    おいて前記第1のRF伝搬ネットワークと結合された第
    1の伝送線路共振器とを設け、該第1の伝送線路共振器
    は前記IF周波数における波長の4分の1と対応する電
    気的経路長を有し、 第1の端部が前記第1のRF伝搬ネットワークと結合さ
    れ第2の端部が接地されて、低インピーダンスの対グラ
    ウンドDC信号経路を提供し、RF周波数において伝搬
    する信号に対して第1の端部において高インピーダンス
    を提供する第1の手段と、 前記第1のRF伝搬ネットワークと結合され、LO周波
    数における波長の4分の1と対応する電気的経路長を有
    する第2の伝送線路共振器と、 第1の端部が前記ミクサの第2の端子と結合され、前記
    RF伝搬ネットワークの第2の端部が前記ダイオード対
    の第2の電極と結合された第2のRF伝搬ネットワーク
    と、 前記RF周波数における波長の4分の1である電気的経
    路長を有し、前記第2のRF伝搬ネットワークと結合さ
    れた第3の伝送線路共振器と、 第1の端部が前記第2のRF伝搬ネットワークと結合さ
    れ第2の端部が第3のミクサ端子と結合されて、前記I
    F周波数において伝搬する信号に対し、前記第2のRF
    伝搬ネットワークと前記第3のミクサ端子との間に整合
    インピーダンス信号経路を提供し、前記LO周波数にお
    いて前記第2のRF伝搬ネットワークに沿って伝搬する
    信号に対し、第1の端部において高インピーダンスを提
    供する第2の手段と、 前記第2の手段の前記第1の端部から前記IF周波数に
    おける波長の4分の1と対応する第1の電気的経路長に
    おいて前記第2のRF伝搬ネットワークと結合され、前
    記IF周波数における波長の4分の1である電気的経路
    長を有する第4の伝送線路共振器と、 を設けてなるミクサ。
  12. 【請求項12】 第1および第2の対向面を有する基板
    を設け、該第1の面は接地面導体を載置し、前記第2の
    面上に、 第1および第2のダイオードからなるダイオード対を載
    置し、該第1のダイオードのアノードが前記第2のダイ
    オードのカソードに結合されて第1の電極を提供し、第
    1のダイオードのカソードが第2のダイオードのアノー
    ドに結合されて第2の電極を提供し、 第1の端部がミクサの第1の端子と結合され第2の端部
    が前記ダイオード対の第1の端部と結合され、所定の周
    波数特性を生じるように選定された幅、長さおよび間隔
    を持つ複数のストリップ導体からなる結合ライン・フィ
    ルタを含み、更に所定のインピーダンス特性を生じるよ
    うに選定された幅および長さを持つストリップ導体から
    なる整合ネットワークを含み、更に所定のインピーダン
    ス特性を生じるように選定された幅および長さを持つス
    トリップ導体からなる整合ネットワークを含む第1のス
    トリップ導体と、 前記第1のストリップ導体と結合され、該第1のストリ
    ップ導体と比較して比較的高い第1のインピーダンス部
    分を有し、前記第1のストリップ導体と比較して比較的
    低い第2のインピーダンス部分を有して、低インピーダ
    ンスの対グラウンドDC信号経路を提供するとともに、
    RF周波数において伝搬する信号に対し高インピーダン
    ス経路を提供する第2のストリップ導体と、 テーパ状部分が前記第1のストリップ導体と接続され、
    LO周波数における波長の4分の1である電気的経路長
    を有し、テーパ状部分を有して第1の伝送線路共振器の
    第1の端部を含むストリップ導体からなる第1の伝送線
    路共振器と、 第1の端部が前記ダイオード対の第2の電極と結合さ
    れ、第2の端部がミクサの第2の端子と結合されて、所
    定のインピーダンス特性を生じるように選定された幅お
    よび長さを有するストリップ導体からなる整合ネットワ
    ークを含む第3のストリップ導体と、 第1の端部が前記第3のストリップ導体と結合されて、
    前記RF周波数における波長の4分の1である電気的経
    路長を有する第2の伝送線路共振器とを載置し、該第2
    の伝送線路共振器は、前記第2の伝送線路共振器の前記
    第1の端部を含むテーパ状部分を有するストリップ導体
    からなり、 第1の端部が前記第3のストリップ導体と結合され、第
    2の端部がミクサの第3の端子と結合されて、前記IF
    周波数において伝搬する信号に対し、前記第3のストリ
    ップ導体とミクサの前記第3の端子との間に整合インピ
    ーダンス信号経路を提供し、前記LO周波数において前
    記第3のストリップ導体に沿って伝搬する信号に対し、
    第1の端部において高インピーダンスを提供する第4の
    ストリップ導体と、 前記第3のストリップ導体と結合された第1の端部を有
    し、前記IF周波数における波長の4分の1である電気
    的経路長を有する第3の伝送線路共振器とを載置し、該
    第3の伝送線路共振器が、前記伝送線路共振器の前記第
    1の端部を含むテーパ状部分を有するストリップ導体か
    らなり、第3のストリップ導体と比較して比較的低い第
    2のインピーダンス部分を有するとともに、第2の部分
    より大きなインピーダンス特性を有する第3の部分を有
    する、 ミクサ。
  13. 【請求項13】 前記基板が厚さ約0.254mm
    (0.010インチ)のアルミナからなる請求項12記
    載のミクサ。
  14. 【請求項14】 前記フィルタが帯域フィルタ特性を提
    供する請求項13記載のミクサ。
  15. 【請求項15】 前記ダイオード対が、マイクロ波/ミ
    リ波GaAsモノリシック集積回路として提供されるシ
    ョットキー・バリア・ダイオードからなる請求項14記
    載のミクサ。
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