JP3823794B2 - 薄板形状制御装置及び薄板形状制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オンラインで該薄板の反りなどの形状を非接触で測定して非接触で前記薄板の形状を矯正する薄板形状制御装置及び薄板形状制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄板を製造するラインにおいて、その薄板の形状を反りの無い状態に保つことは、薄板の品質を良くするばかりでなく、その製造ラインの能率を向上させることにもつながる重要な要素である。
【0003】
図22は、溶融亜鉛鍍金薄板の製造ラインの構成を示す図である。
【0004】
前工程から搬送された薄板70は、先ず予熱炉71において薄板表面の油脂、可燃性物質などを燃焼除去した後、溶融亜鉛ポット72内に浸漬しながら通板されその表面に溶融亜鉛が付着する。
【0005】
そして、溶融亜鉛ポット72後に設置されてあるワイピングノズル73から噴出するガスにより、薄板に付着した鍍金を絞り取ることで鍍金付着量の調整が行われる。
【0006】
続くプロセスである合金化炉74においては薄板のFeと亜鉛の合金化層を形成し、急冷帯75においてスパングルの微細化を図った後、化成処理76で特殊の防錆、耐食処理を施し、コイルに巻き取られて出荷される。
【0007】
図23は、薄板の上流方向から見たワイピングノズルと薄板の位置関係を示す図である。
【0008】
ワイピングノズル73からはワイピングガス77が薄板70の表裏に板幅方向に均一に圧力がかかるようにスリット状に噴出されている。従って、図23に示すように薄板70が反っている場合には、薄板との距離などが異なるためワイピングガスの圧力が均一とならず、薄板の幅方向に付着量のムラが発生することになる。
【0009】
この問題点の解決方法として、電磁石を用いて非接触で薄板の形状を矯正する技術が知られている。
【0010】
図24は従来の薄板形状制御装置の構成を説明する図である。
【0011】
この技術は、薄板70の幅方向に設置された非接触の位置センサ78で薄板の形状を測定し、同じく薄板70の幅方向に設置された電磁石79を用いて薄板70に対して吸引力80を与えることで、薄板70の反りなどの形状不良を矯正しようとするものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような構成の形状制御技術では次のような問題点が指摘されている。
【0013】
図25は、位置センサ78の配置を示す図である。
【0014】
前述の溶融亜鉛鍍金薄板の製造ラインにおいては、例えば反り量を1mm以内に制御することを目的とすると、そのためには図25に示すように、複数の位置センサ78の設置位置誤差が互いに1mm以内になければならない。
【0015】
しかし、溶融亜鉛ポット72の周囲は設備の設置スペースが少なく複数の位置センサ78を一体として設置するような設備や機構を設けることには困難が伴う。従って、制御対象である薄板の板幅(〜2000mm)の範囲において、位置センサ78を個別に相対誤差1mm以内で設置する必要があるがこれは実際には困難であり、この結果精度良い制御が行えない。
【0016】
また、溶融亜鉛(420℃以上)を付着した薄板70は高温状態となっているため、位置センサ78は薄板70から輻射熱の影響を受ける。このため、輻射熱対策が常に有効に機能できなければ、位置センサ78が熱による温度ドリフト誤差を発生したり、あるいは位置センサ78自体が熱によって故障するなどの原因で形状制御が不安定となる恐れが高い。
【0017】
更に、位置センサ78は形状を矯正しようとする位置に設置すべきであるが、この位置はワイピングノズル73と干渉するため設置することが困難であり、また、ワイピングノズル73の近傍に設置すると周辺の気流の流れを乱して、鍍金むらなどの欠陥を引き起こす可能性が高い。従ってワイピングノズル73から離れた位置での形状を測定してその値に基づいて制御する結果、本来矯正するべき位置での形状制御が行われないという問題点がある。
【0018】
また、前記薄板製造ラインにおいては前記形状制御に関連して次のような問題点が指摘されている。
【0019】
先ず、鍍金薄板の製造量を増産しようとする場合には、通板速度を増加しこれに併せて絞り量を確保させるため、ワイピングノズル73の間隔を狭くしてワイピングガスの調整を行うが、薄板70が反っているためワイピングノズル73の間隔を狭くすることが困難となり、速度増加に制限が生じている。
【0020】
更に、薄板の品質を低下させるものとして、ワイピングガスの圧力が高い場合には溶融亜鉛がガスによって飛散し、薄板表面に付着することでスプラッシュ欠陥が発生することがある。この対策としてはワイピングノズル73の間隔を狭くしてワイピングガス77の流量を減少することで解決できることが経験上知られている。しかしながら、前述と同様に薄板70が反っているためワイピングノズル73の間隔を狭くすることが制限されるためスプラッシュ欠陥の低減に限界がある。
【0021】
以上のように、高精度の形状制御が行われない結果として、増産対応とスプラッシュ欠陥低減対策が十分に行えないという問題点がある。
【0022】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、狭隘で高温な環境の下でも安定して精度良く薄板の形状を制御することができ、また鍍金むらなどの欠陥を発生させずに薄板の形状を制御することができる薄板形状制御技術を提供することを目的とする。
【0023】
また本発明は薄板の製造速度を向上して増産を図ることができる鍍金薄板製造方法と、スプラッシュ欠陥を低減することのできる鍍金薄板製造方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置され、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上における画像濃度の一回微分値又は複数回微分値を求める微分手段と、前記微分手段により得られた微分値の2ヶ所のピーク位置を、前記直線上で最も離れる薄板の2点であると判定する判定手段と、前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御手段と、この制御信号に基づいて当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する矯正手段とを備えた薄板形状制御装置である。
【0025】
ここで、本明細書でいう薄板とは、熱間圧延材や冷間圧延材等のような帯状の板、いわゆる金属帯(鋼帯を含む)を意味している。また、この薄板における幅方向の両端部分が薄板側部であり、「撮像手段を薄板側面に配置する」というのは、撮像手段が薄板側部を望むように配設されていることを意味する。
【0026】
したがって、「薄板の側面から撮影する」というのは、上記薄板側部を望む位置で被写体光を受光することにより、薄板の幅方向の反り形状の反り量を測定することを示す。
【0027】
なお、薄板側部の側端面(薄板の厚み方向面)は、薄板に反りがあるときには、反りがない場合に比べて傾きを有するが、本明細書では、反りがないと仮想して薄板側面と撮像手段との位置関係を考えている。また、反りなどの発生していない理想的な平板形状の薄板が移動することによって形成される平面を走行面(これは、反り等がない場合の薄板幅方向でもある)と呼ぶ。
【0028】
また本発明は、上記記載の発明である薄板形状制御装置において、前記撮像手段は、その扇状視野中心点が前記薄板の走行面の板幅方向延長面上に位置するように配置される薄板形状制御装置である。
【0029】
また本発明は、上記記載の発明である薄板形状制御装置において、前記判定手段は、微分値のピーク位置高さに基づいて、検出された2点が鋼板幅方向の中心近傍であるか、撮像手段側端であるか、あるいは撮像手段反対側端であるかをそれぞれ判別し、前記制御手段は、前記2点がそれぞれ何れの位置にあるかに対応して制御内容を決定する薄板形状制御装置である。
【0030】
また本発明は、薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置され、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像手段と、前記撮像手段の撮影結果に基づいて、当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、薄板形状を非接触で矯正する矯正手段とを備え、前記撮像手段は、その扇状視野中心点が前記薄板の走行面の板幅方向延長面上に位置するように配置される薄板形状制御装置である。
【0031】
また本発明は、上記記載の発明である薄板形状制御装置において、前記矯正手段は、前記撮像手段の撮影結果に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上で最も離れる当該薄板の2点を求める処理手段と、前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御手段と、この制御手段からの信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する矯正装置とから構成される薄板形状制御装置である。
【0032】
また本発明は、薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置され、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像手段と、前記撮像手段の撮影結果に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上で最も離れる当該薄板の2点を求める処理手段と、前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御手段と、前記制御手段からの信号に基づいて、当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する矯正装置とを備え、前記矯正装置は、前記薄板の幅方向に複数台設けられ、前記制御手段は、前記矯正装置のそれぞれに対して順次、所定量を付加した制御信号を出力して前記2点が近づいたかどうかを判定し、前記2点が近づいたときは前記所定量を付加した制御信号を新たな制御信号として保持し、前記2点が近づかないときは元の制御信号に戻すことを特徴とする薄板形状制御装置である。
【0033】
また本発明は、薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置され、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上における画像濃度の一回微分値又は複数回微分値を求める微分手段と、前記微分手段により得られた微分値の2ヶ所のピーク位置を、前記直線上で最も離れる薄板の2点であると判定する判定手段とを備えた薄板形状測定装置である。
【0034】
また本発明は、上記記載の発明である薄板形状測定装置において、前記撮像手段は、その扇状視野中心点が前記薄板の走行面の板幅方向延長面上に位置するように配置される薄板形状測定装置である。
【0036】
また本発明は、薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置された撮像手段によって、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影するステップと、前記撮像ステップで撮像された画像に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上における画像濃度の一回微分値又は複数回微分値を求める微分ステップと、前記微分ステップにより得られた微分値の2ヶ所のピーク位置を、前記直線上で最も離れる薄板の2点であると判定する判定ステップと、前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御ステップと、この制御信号に基づいて当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する矯正ステップとを備えた薄板形状制御方法である。
【0037】
また本発明は、薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置された撮像手段によって、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像ステップと、前記撮像ステップで撮影された画像に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上で最も離れる当該薄板の2点を求める処理ステップと、前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御ステップと、前記制御ステップの信号に基づいて、当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、前記走行中の薄板の形状を矯正装置によって非接触で矯正する矯正ステップとを備え、前記矯正装置は、前記薄板の幅方向に複数台設けられ、前記制御ステップは、前記矯正装置のそれぞれに対して順次、所定量を付加した制御信号を出力して前記2点が近づいたかどうかを判定し、前記2点が近づいたときは前記所定量を付加した制御信号を新たな制御信号として保持し、前記2点が近づかないときは元の制御信号に戻す薄板形状制御方法である。
【0048】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る薄板形状制御装置の第1の実施の形態を示す構成図である。
【0049】
本薄板形状制御装置は、図中上方に移動する薄板1の側面に配された位置センサ2、この位置センサ2からの信号を受けて制御信号を出力する制御器3、制御信号を増幅する増幅器4及び増幅された制御信号によって薄板の形状を変化させる複数の電磁石5で構成されている。
【0050】
図2は、薄板の上流方向から見た位置センサと電磁石の配置を示す図である。
【0051】
位置センサ2は、薄板1の側面に設置された投光器2aと対向する側面に設置された受光器2bとで構成されている。尚、図示していないが必要であればガスパージ装置を設けて撮影光路を整えるように構成する。
【0052】
また、電磁石5は薄板1の幅方向に複数台数設けられ、さらに薄板1の表裏に対になって配置されている。
【0053】
電磁石5は薄板1に対しては一方向の吸引力を及ぼすものであるため、薄板1の表裏に配置することで薄板1の吸引方向を選択して制御できるように構成したものである。
【0054】
次に、以上の構成の薄板形状制御装置の動作を説明する。
【0055】
投光器2aからは平行な光が放射されるが、薄板1がこの光を遮るため受光器2b上には薄板1の影と光が生ずる。図2に示すように、影の幅は薄板1の反りの程度に対応して形成され、この幅は受光器2b上の影の両端点である位置X1と位置X2を観測することによって把握することができる。
【0056】
受光器2bは測定した前記位置X1と前記位置X2を制御器3に送信する。制御器3ではこの位置X1と位置X2に基づいて複数の電磁石5を制御して薄板1の形状を矯正する。
【0057】
図3は制御器の制御内容を示す流れ図である。
【0058】
制御器3は、複数の電磁石5の内から予め定めた順序に従って、最初に制御する電磁石を選択する(S1)。次に、受光器2bから送信された位置X1と位置X2が共に所定の範囲以内にあるかどうかを調べる(S2)。両値が所定の範囲内にあれば、それは薄板1の反り量が小さく矯正の必要が無いため制御動作は行わず初期状態で待機する。いずれかの値が所定の範囲外にあれば薄板1の反り量が大きく矯正の必要があるため次のステップの制御動作を開始する。
【0059】
図4は電磁石の出力と薄板の反り量の変化を示すタイムチャートである。
【0060】
先ず、選択された表裏一対の電磁石5に対して、交番する矩形波を加えた出力を行うように制御信号を配分して出力する(S3)。図4の(a)は薄板1の表面に対向して配された電磁石5aの出力信号を表わしている。現在出力している値M1に加えて、時間T1からT2の期間にΔMだけ出力を増加させている。また図4の(b)は薄板1の裏面に対向して配された電磁石5bの出力信号を表わしている。現在出力している値M2に加えて、時間T2からT3の期間にΔMだけ出力を増加させている
以上のように電磁石5に出力を与えることで、薄板1は時間T1からT2の期間では表面の方向に吸引されて移動し、時間T2からT3の期間では裏面の方向に吸引されて移動する動作を行う。
【0061】
この電磁石5への出力動作と並行して薄板1の位置を測定した位置センサ2の出力値、即ち位置X1と位置X2を読み取り(S4)、前記出力期間中において位置X1あるいは位置X2が所定の目標値との偏差を小さくする方向に移動したかどうかを調べる(S5)。
【0062】
偏差が小さくなるように薄板1の位置が移動した場合は、偏差を小さくさせた方向の電磁石5に所定量の制御信号を加算して出力する(S6)。
【0063】
図4の(c)は薄板1の反り量(X2−X1)の変化を表わしている。反り量は最初dであったものが、時間T2からT3の期間においてΔdだけ減少している。このことから、裏面の電磁石5bによって反り量が改善できることが示される。
【0064】
図4の(b)では、裏面の電磁石5bに対して時間T4以降に出力値を所定量増加させていることが示され、図4の(c)では、この結果として時間T4以降薄板1の反り量が減少している。
【0065】
前記出力期間中においても薄板1の位置が変化しない、あるいは薄板1の目標位置との偏差が大きくなるように薄板1の位置が移動した場合は、その電磁石5は現在の出力で固定し変更は行わない(S7)。
【0066】
以上の手順を全ての電磁石5について実施したかどうかを調べ(S8)、全ての電磁石5について実施していなければ、次の電磁石に対して処理を行う(S9)。全ての電磁石5について実施していれば初期の状態に戻り、最初の電磁石5から同様の手順で処理を行う。
【0067】
尚、ステップS2において、受光器2bから送信された位置X1と位置X2が共に所定の範囲以内にあるかどうかを調べたが、薄板1全体が左または右に移動している場合と区別する必要がある。この場合は薄板1の反り量(X2−X1)が変わらず、中心位置(X1+X2)/2が変化していることで判断できるため、表面側あるいは裏面側のいづれか片側の複数電磁石全てに出力信号を付加して薄板1全体を移動させることで制御する。
【0068】
尚、電磁石5の制御は、制御器3を用いた自動処理でなくても、オペレータによる手動操作で実現することができる。
【0069】
この場合、オペレータは受光器2bから送信された位置X1と位置X2を表示器(図示していない)により監視しながら、図3及び図4で説明した手順に従って制御器3を操作し、個々の電磁石5を制御する信号を出力させることで所望の結果を得ることができる。
【0070】
以上のように薄板の側方から非接触で薄板の反りを測定し、その値に基づいて制御するように形状制御装置を構成すれば、既存設備との干渉が回避でき、輻射熱の影響が受けにくい装置を構成することができる。
【0071】
図5は本発明に係る薄板形状制御装置の第2の実施の形態を示す構成図である。尚、同図において図1または図2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0072】
本実施の形態の薄板形状制御装置は、位置センサとしてカメラ7を用い、そのカメラ7で測定した信号を処理装置8に入力し、処理装置8で信号を処理した結果を制御器3に送信するように構成している。
【0073】
図6は、薄板の上流方向から見たカメラ7と電磁石の配置を示す図である。
【0074】
カメラ7は薄板1の側面に設置され薄板1の側面からの映像を撮影する。尚、図示していないが必要であれば光源などを対象の薄板に照射するように構成し、さらにガスパージ装置を設置して明瞭な撮影画像が確保できるように構成する。
【0075】
図7はカメラ7で撮影した薄板の側面からの画像である。この画像は処理装置8に設けた表示器(図示していない)に表示される。この画像では、周囲の背景は黒く表わされ、薄板1の映像は光を反射するために明るく撮影されている。従って、この画像において薄板の反りは明るい領域の幅で表わされるため、処理装置8は水平方向に読み出した1ラインの画像信号において輝度の高い領域の両端の位置を求めることで端点X1と端点X2を求めることができる。
【0076】
処理装置8は測定した前記位置X1と前記位置X2を制御器3に送信する。制御器3ではこの位置X1と位置X2に基づいて複数の電磁石5を制御して薄板1の形状を矯正する。
【0077】
尚、カメラ7で撮影した画像では薄板1のエッジの側面9を識別することは可能である。これはエッジの側面9における光の反射状況が薄板1のエッジの側面9以外の部分からの反射状況と異なるため信号処理あるいは画像処理で弁別できるからである。
【0078】
尚、電磁石5の制御は、制御器3を用いた自動処理でなくても、オペレータによる手動操作で実現することができる。
【0079】
この場合、オペレータは処理装置8に表示される画像を監視しながら、図3及び図4で説明した手順に従って制御器3を操作し、個々の電磁石5を制御する信号を出力させることで所望の結果を得ることができる。
【0080】
本構成によれば、位置センサとしてのカメラ7を片側のみに設置するため、片側のみにしか設置スペースが確保できない場合でも適用することができる。
【0081】
図8は、本発明に係る薄板形状制御装置の第3の実施形態の構成を説明する図である。尚、同図において、第1の実施の形態と同一の部分には同一の番号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0082】
本実施の形態の形状制御装置は、薄板の形状を矯正する装置に電磁石5の代わりに流体圧力パッド12を用いて構成している。流体圧力パッド12はその吹き出し口より流体を噴出する構造を有しており、その噴出する流体の圧力により薄板1を押し付けて形状を矯正するものである。
【0083】
電磁石5が薄板を吸引する作用を及ぼすものであるのに対して、流体圧力パッド12は薄板を押出す作用を及ぼす点が異なるのみであるため、電磁石5の表裏を逆にした配置で構成することによって形状制御を行うことができる。
【0084】
流体圧力パッド12を用いて構成することで、磁石が使えない環境や対象、例えば対象物が強磁性体でない場合であっても、本制御装置を適用することができる。
【0085】
図9は、本発明に係る薄板形状制御装置の第4の実施の形態の構成を説明する図である。尚、同図において、第1の実施の形態と同一の部分には同一の番号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0086】
本実施の形態の形状制御装置は、電磁石5を表裏面に互いに対向して配置するのではなく、表面または裏面のいずれか一方に配置した構成である。
【0087】
薄板の製造ラインなどにおいて反りが発生する場合、その反りの方向または反りの形状は予め予測できることが多い。従ってこのような場合は、薄板の両端と反りの山部及び谷部の位置に合わせて、電磁石5を片側に設置すれば十分である。
【0088】
電磁石5を片側のみに設置するように構成することで、矯正装置の設置台数を削減することができる。
【0089】
図10は、本発明に係る薄板形状制御装置の第5の実施の形態の構成を説明する図である。尚、同図において、第1の実施の形態と同一の部分には同一の番号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0090】
本実施の形態の形状制御装置は、溶融亜鉛鍍金薄板の製造ラインにおいてカメラ7をワイピングノズル20と離して設置した構成である。
【0091】
この構成では、カメラ7による薄板1の反り量測定信号に基づいて、制御器3が電磁石5に制御信号を与えることで薄板形状制御が行われるが、この形状制御はカメラ7の位置における薄板形状を制御するものであり、ワイピングノズル20位置の薄板形状を目標値として直接制御するものではない。
【0092】
しかし、薄板の製造ラインなどにおいて反りが発生する場合、その反りの方向または反りの形状は予め予測できることが多い。本実施の形態での制御は、このような場合に適用することができる。
【0093】
図11は、本発明に係る薄板形状制御装置の第5の実施の形態における形状制御原理を説明する図である。
【0094】
図11の(a)は、カメラ7の位置における薄板1の断面形状を示している。図中実線は制御前の薄板形状13を表わし、点線は制御後の薄板形状14を表わしている。制御後の薄板形状14は本来矯正するべき形状に対してオーバアクションとなる形状である。
【0095】
図11の(b)は、ワイピングノズル20の位置における薄板1の断面形状を示している。図中実線は制御前の薄板形状13を表わし、点線は制御後の薄板形状14を表わしている。制御後の薄板形状14は本来矯正するべき形状になっている。
【0096】
図12は薄板の上流方向から見たカメラ7と電磁石の配置を示す図である。
【0097】
予め予測される反りの形状を制御するものであるため、電磁石5は薄板1の両端と中央部の3ヶ所においてラインの片側に配置する構成としてある。この構成を用いて、現状の薄板形状13を薄板形状14に制御する。
【0098】
図13は本発明に係る薄板形状制御装置の制御内容を示す流れ図である。
【0099】
カメラ7によって薄板1を撮影した画像では、前述のように光の反射状況を識別して処理することで、薄板1の手前のエッジ部1xを弁別することが可能である。但し、薄板1の奥のエッジ部1zはエッジの側面9が画面に表れていないためそれを弁別することは困難である。このため、制御器3は先ず薄板1のエッジ部1xを画像の中央部に移動するよう電磁石5xに出力する(S11)。
【0100】
続いて、薄板の中央部1yを画像右側の所定位置にくるように電磁石5yを操作する(S12)。この操作は画像中の薄板の像の、エッジ部でない部分が右側の所定位置に移動するように制御すれば良い。
【0101】
次に、薄板の奥のエッジ部1zが画像左側の所定位置にくるように電磁石5zを操作する(S13)。この操作は画像中の薄板の像が左側の所定位置に移動するように制御すれば良い。
【0102】
そして、この後、薄板の手前のエッジ部1xを画像の左側の所定位置に移動するように電磁石5xを操作する(S14)。
【0103】
尚、電磁石5の制御は、制御器3を用いた自動処理でなくても、オペレータによる手動操作で実現することができる。
【0104】
この場合、オペレータは処理装置8に設けられた表示器(図示していない)に表示される薄板の映像または処理装置8で画像処理された画像を監視しながら、図13で説明した手順に従って制御器3を操作し、個々の電磁石5を制御する信号を出力させることで所望の結果を得ることができる。
【0105】
以上の手順によって、カメラ7をワイピングノズル20と離して設置した構成においても、カメラ7の位置において薄板形状を所定の形状に制御することが可能である。
【0106】
図14は、本発明に係る薄板形状制御装置の第6の実施の形態の構成を説明する図である。尚、同図において図5と同一機能を示す部分には同一符号を付して、その詳細の説明を省略する。
【0107】
本実施の形態の薄板形状制御装置では、図5の構成と異なり処理装置8は、カメラ7で撮影された画像に基づいて事前の演算処理を行う画像濃度演算部8aとその結果から薄板形状を算出する形状計算部8bとで構成されている。
【0108】
また本図では、薄板1の上流方向から見たカメラ7と電磁石などのアクチュエータ15x、15y、15zとの配置が示されている。ここで、アクチュエータは薄板1の手前の端部を制御するためのアクチュエータ15x、薄板1の中央部を制御するためのアクチュエータ15y及び薄板1の奥の端部を制御するためのアクチュエータ15zで構成されている。尚、本図では、薄板1の両側にアクチュエータ設けられているがこの形態に制限されず、アクチュエータの特性に応じて片側のみに配置するなど適宜配置は変更して構成するものとする。
【0109】
続いて、処理装置8の動作について説明する。
【0110】
図15は、処理装置8の処理方法を説明する図であり、図15の(1)はカメラ7のピントを薄板1のカメラ7に近い端部に合わせた場合に得られる画像を示している。この画像では、薄板1が反っているため側面から撮影した場合でも巾のある端面画像が得られる
こうして得られた画像において、水平な方向、即ち薄板1 の走行面に垂直な直線16を引きその直線16と薄板1の画像との交わる点を交点16aと交点16bとする。そうすると、図に示すように薄板1の湾曲した凹凸形状はそのプロセスの特徴から常に同一の方向に凸となる形状を示すため、本実施例では、交点16aは薄板1の手前側のエッジあるいは奥側のエッジの水平位置を表し、交点16bは薄板1中央部の水平位置を表している。
【0111】
この画像で特徴的なことは、カメラ7のピントが薄板1の手前の端部に調整しているため、交点16aが薄板1の手前側のエッジであれば、その撮像はシャープな画像となるが、薄板1の奥側のエッジであれば交点16aの近傍ではピントのぼけた映像となっている点である。
【0112】
この差異を定量化するため、図15の(2)に示すように、直線16に沿って走査した画像の濃度信号を画像濃度演算部8aで微分した波形を求める。この微分波形では、ピントの合った部分では大きな微分値を持ち、ピントの合っていない部分では小さな微分値となる。従って、形状計算部8bは微分値に基づいてその交点位置をカメラ7から近距離、中距離、遠距離の部分に分類することが可能となる。尚、実施例では1回微分した値の絶対値を用いているが、この例に限定されるものではなく、2回微分した値あるいは更に複数回微分した値を用いたものであっても良い。
【0113】
このようにして、各交点とカメラ7との距離が判明するので、制御器3はこの処理結果を用いて各アクチュエータ15x、15y、15zに対して制御信号を出力し薄板1の形状制御を行うことができる。
【0114】
図16は本発明に係る薄板形状制御装置の制御内容を示すフロー図である。
【0115】
画像濃度演算部8aは、撮影した画像を薄板1の走行面に垂直な直線16で走査したときの濃度(輝度)波形信号を取り出し(S20)、得られた信号を微分した信号を求める(S21)。そして、形状計算部8bが、その微分波形に基づいて画像上での薄板エッジ位置とその位置の信号が近点にあるか遠点にあるかを判断する(S22)。
【0116】
薄板エッジ位置が近点にある場合(S23)は、制御器3は手前のアクチュエータ15xに対して制御信号を出力し(S24)、薄板エッジ位置が遠点にある場合(S23)は、制御器3は奥のアクチュエータ15zに対して制御信号を出力する(S25)。
【0117】
以上のようにして、本発明によれば平面的な画像に基づいて薄板エッジ迄の距離を判別することができるため、制御対象であるアクチュエータを特定することができ、精度の良い制御動作を行うことができる。
【0118】
尚、本実施例ではカメラ7のピントを手前のエッジに合わせて調整しているが、奥のエッジに合わせて調整している場合でも同様に処理することができる。但しこの場合は、エッジの画像の微分値が大きい場合はそのエッジは奥のエッジを表し、エッジの画像の微分値が小さい場合はそのエッジは手前のエッジを表していると判断することになる。
【0119】
さらに交点16bにカメラ7のピントを合わせるようにしてもよい。この場合、交点16aが手前エッジと奥エッジの何れを示すのかが判断しにくくなる。そこで、アクチュエータの制御としては手前奥の両エッジが同様な位置にあると仮定して手前と奥の両アクチュエータに同様な制御信号を出力するか、両アクチュエータを一方づつ制御してみて、最終的には交点16a、16b間の距離が短くなったときの制御に固定するようにしてもよい。
【0120】
また、本実施例の画像濃度は、白黒グレースケールの256階調に限るものではなく、カラーRGB表現の各色の色階調など、画像のピントの状態を表せるものであれば用いることが可能である。
【0121】
図17は、薄板の上流方向から見た薄板の理想的走行面と撮像装置との配置を示す図である。ここでは撮像装置はカメラ7である。撮像装置は、一般的に複数または単数のレンズを有するカメラ7を用いることができ、カメラ7の受光部分はCCDやPSDなど、映像が捕らえられるものであれば何でも良い。あるいは、カメラ7に限らず、0°より大きい画角を有して扇状にレーザ光を発光するレーザ距離センサなども用いることができる。
【0122】
図中、視野の両端から発せられた主光線を破線で図示してある。主光線は、視野内の各位置から発せられ、レンズに入射し屈折した後、開き絞りの中心を通るような直線で表されるが、開き絞りのレンズによる像(入射瞳)を考えれば、視野内の各位置と入射瞳の中心をレンズの屈折を考えずに直接結んだ直線に他ならない。即ち、視野内の各点からレンズに到達するまでの主光線を延長した直線は、仮想的な一点を必ず通過する。ここでは、その点を「扇型視野中心」17と呼ぶこととする。また、このように、視野内の各点からの主光線が互いに平行でなく、一点で交わるような受光光学系となっていることを「0°より大きい画角を有する」と表現することにする。
【0123】
ここで、薄板の理想的走行面18の板幅方向延長線が、扇状視野中心17を通過するようにカメラ7を配置する。このとき、延長線とカメラ7の光軸とが平行である必要は無く、図18のように延長線が扇状視野中心17を通過しさえすればよい。このとき撮影画像上での投影幅は画像の量子化誤差の範囲内で常に一定の幅となる。もし図19のように延長線とカメラ7の光軸が平行だったとしても、延長線が扇状視野中心17からずれてしまうと、薄板の理想的走行面18は撮影画像上で大きな誤差、即ち大きな幅を持ってしまい計測精度が落ちることになる。
【0124】
図20は本発明に係る薄板製造方法の実施の形態が適用される製造ラインを説明する構成図である。尚、同図において、前述の実施の形態と同一の部分には同一の番号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0125】
本発明が適用される溶融亜鉛鍍金薄板製造ラインには、薄板1を移送するための駆動ロール21、駆動ロールの回転速度を制御する速度制御装置22、薄板に付着した溶融金属の量を絞るためのワイピングノズル20、このワイピングノズル20の間隔を調整する間隔調整装置23、ワイピングノズル20から噴出するガスの流量を制御するガス量制御装置24、位置センサ2、位置センサ2の測定値を出力するセンサ出力装置25、この位置センサ2からの信号に基づいて制御信号を発生する制御器3及びこの制御信号によって薄板の形状を変化させる複数の電磁石5が備えられている。
【0126】
以上の構成の溶融亜鉛鍍金薄板製造ラインにおいて、製造ラインの速度を増速する方法を説明する。薄板1の形状は前述の薄板形状制御装置の働きによって制御されているため、制御結果はセンサ出力装置25の測定値である反り量を確認することで把握できる。
【0127】
先ず、薄板1が制御された状態での反り量を確認し、その結果に基づいてワイピングノズル20の間隔を間隔調整装置23によって薄板と接触しない間隔まで接近させる。ワイピングノズル20の間隔を接近させることによって鍍金付着量を絞り取る能力がアップするため、その能力増に対応した値だけ薄板の通板速度を増加することが可能となる。
【0128】
具体的には、ワイピングノズル20の間隔、ワイピングガス量及び鍍金付着量と製造ラインの速度を対応させた基準テーブルに基づいて製造ライン速度を決定し、速度制御装置22を操作して速度を変更する。
【0129】
次に、前述の構成の溶融亜鉛鍍金薄板製造ラインにおいて、スプラッシュ欠陥を低減する方法を説明する。薄板1の形状は前述の薄板形状制御装置の働きによって制御されているため、制御結果はセンサ出力装置25の測定値である反り量を確認することで把握できる。
【0130】
先ず、薄板1が制御された状態での反り量を確認し、その結果に基づいてワイピングノズル20の間隔を間隔調整装置23によって薄板と接触しない間隔まで接近させる。ワイピングノズル20の間隔を接近させることによって鍍金付着量を絞り取る能力がアップするため、その能力増に対応した値だけワイピングガス量を低減することが可能となる。
【0131】
具体的には、ワイピングノズル20の間隔、製造ラインの速度及び鍍金付着量とワイピングガス量を対応させた基準テーブルに基づいてワイピングガス量を決定し、ガス量制御装置24を操作してガス量を変更する。
【0132】
以上の薄板製造方法によれば、薄板制御装置と組み合わせて鍍金薄板の増産を図り、また品質向上を図ることができる。
【0133】
図21は本発明の薄板形状制御装置を薄板の塗装ラインに適用した例を示す図である。
【0134】
前工程から搬送された薄板30は、先ず前処理炉31において薄板表面の油脂、可燃性物質などを燃焼除去した後、コータ32において表裏面に塗装が行われる。続いて塗料を乾燥させるためオーブン33内で加熱され、その後コイルに巻き取られて出荷される。
【0135】
以上の構成のプロセスでは、コータ32によるコーティングからオーブン33を出るまでは、塗料が乾燥していないため、移動する薄板を支えてガイドするロールは設けられていない。従って、オーブン33内において、薄板に反りなどが発生した場合、乾燥ムラによる品質低下を生ずることがあった。しかしながらオーブン33内は高温であり、従来技術による薄板の反りを測定する計測器をオーブン内に設置するには環境対策が必要であることから、その実施が困難であった。
【0136】
本適用例では、オーブン33の一部を透明な耐熱材で構成し、その耐熱材を通して側面から薄板の反り量を計測し、その計測結果に基づいてオーブン33の前後に設置した非接触の形状矯正装置により薄板の形状を制御するように構成してある。
【0137】
このように本発明は、薄板の製造ラインや処理ラインについても広く適用することができる。
【0138】
尚、本発明は以下のような各形態において実施することができる。
【0139】
(1)金属を溶融加熱させた容器内に薄板を通板し、この薄板の反りを含む形状を矯正しながらワイピングノズルからワイピングガスを噴出して金属の付着量を調整して鍍金された薄板を製造する鍍金薄板製造方法において、前記薄板の一方の側面に配置した投光器から平行光を出射し、前記薄板の前記投光器に対向する他方の側面に配置した受光器で、前記投光器からの前記薄板の影である投影形状を受光し、この受光器で受光した投影形状が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求め、前記求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力し、この制御信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する。
【0140】
(2)薄板を金属を溶融加熱させた容器内に通板し、この薄板の反りを含む形状を矯正しながらワイピングノズルからワイピングガスを噴出して金属の付着量を調整して鍍金された薄板を製造する薄板製造方法において、前記薄板の側面に配置した撮像装置で該薄板の側面の映像を撮影し、前記撮像装置で撮影した該薄板の映像が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求め、 前記求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力し、この制御信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する。
【0141】
(3)薄板を金属を溶融加熱させた容器内に通板し、この薄板の反りを含む形状を矯正しながらワイピングノズルからワイピングガスを噴出して金属の付着量を調整して鍍金された薄板を製造する薄板製造方法において、前記薄板の一方の側面に配置した投光器から平行光を出射し、前記薄板の前記投光器に対向する他方の側面に配置した受光器で、前記投光器からの前記薄板の影である投影形状を受光し、この受光器で受光した投影形状が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求め、前記求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力し、この制御信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正し、この形状矯正結果に基づいて前記鍍金の付着量を調整するワイピングノズルの間隔を変更し、この変更したワイピングノズルの間隔に基づいて前記薄板の通板速度を変更する。
【0142】
(4)薄板を金属を溶融加熱させた容器内に通板し、この薄板の反りを含む形状を矯正しながらワイピングノズルからワイピングガスを噴出して金属の付着量を調整して鍍金された薄板を製造する薄板製造方法において、前記薄板の側面に配置した撮像装置で該薄板の側面の映像を撮影し、前記撮像装置で撮影した該薄板の映像が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求め、前記求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力し、この制御信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正し、この形状矯正結果に基づいて前記鍍金の付着量を調整するワイピングノズルの間隔を変更し、この変更したワイピングノズルの間隔に基づいて前記薄板の通板速度を変更する。
【0143】
(5)薄板を金属を溶融加熱させた容器内に通板し、この薄板の反りを含む形状を矯正しながらワイピングノズルからワイピングガスを噴出して金属の付着量を調整して鍍金された薄板を製造する薄板製造方法において、前記薄板の一方の側面に配置した投光器から平行光を出射し、前記薄板の前記投光器に対向する他方の側面に配置した受光器で、前記投光器からの前記薄板の影である投影形状を受光し、この受光器で受光した投影形状が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求め、前記求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力し、この制御信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正し、この形状矯正結果に基づいて前記鍍金の付着量を調整するワイピングノズルの間隔を変更し、この変更したワイピングノズルの間隔に基づいて前記ワイピングノズルから噴出するワイピングガスの量を変更する。
【0144】
(6)薄板を金属を溶融加熱させた容器内に通板し、この薄板の反りを含む形状を矯正しながらワイピングノズルからワイピングガスを噴出して金属の付着量を調整して鍍金された薄板を製造する薄板製造方法において、前記薄板の側面に配置した撮像装置で該薄板の側面の映像を撮影し、前記撮像装置で撮影した該薄板の映像が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求め、前記求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力し、この制御信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正し、この形状矯正結果に基づいて前記鍍金の付着量を調整するワイピングノズルの間隔を変更し、この変更したワイピングノズルの間隔に基づいて前記ワイピングノズルから噴出するワイピングガスの量を変更する。
【0145】
また、本発明は以下のような各形態の制御装置として構成することができる。
【0146】
(1)薄板の製造ラインまたは処理ラインに設置されてオンラインで該走行中の薄板の反りを含む形状を非接触で測定し、かつ非接触で前記走行中の薄板の形状を矯正する薄板形状制御装置であって、前記薄板の一方の側面に配置され、平行光を出射する投光器と、前記薄板の前記投光器に対向する他方の側面に配置され、前記投光器から前記薄板の影である投影形状を受光する受光器と、この受光器で受光した投影形状が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求める処理装置と、前記処理装置で求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力する制御器と、この制御器からの信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正するそれぞれ前記薄板の表面側と裏面側に対向して配置された矯正装置とを備えた薄板形状制御装置。
【0147】
(2)薄板の製造ラインまたは処理ラインに設置されてオンラインで該走行中の薄板の反りを含む形状を非接触で測定し、かつ非接触で前記走行中の薄板の形状を矯正する薄板形状制御装置であって、前記薄板の一方の側面に配置され、平行光を出射する投光器と、前記薄板の前記投光器に対向する他方の側面に配置され、前記投光器から前記薄板の影である投影形状を受光する受光器と、この受光器で受光した投影形状が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求める処理装置と、前記処理装置で求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力する制御器と、この制御器からの信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正するそれぞれ前記薄板の表面側あるいは裏面側に配置された矯正装置とを備えた薄板形状制御装置。
【0148】
(3)薄板の製造ラインまたは処理ラインに設置されてオンラインで該走行中の薄板の反りを含む形状を非接触で測定し、かつ非接触で前記走行中の薄板の形状を矯正する薄板形状制御装置であって、前記薄板の側面に配置され該薄板の側面からの映像を撮影する撮像装置と、前記撮像装置で撮影した該薄板の映像が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求める処理装置と、前記処理装置で求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力する制御器と、この制御器からの信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正するそれぞれ前記薄板の表面側と裏面側に対向して配置された矯正装置とを備えた薄板形状制御装置。
【0149】
(4)薄板の製造ラインまたは処理ラインに設置されてオンラインで該走行中の薄板の反りを含む形状を非接触で測定し、かつ非接触で前記走行中の薄板の形状を矯正する薄板形状制御装置であって、前記薄板の側面に配置され該薄板の側面からの映像を撮影する撮像装置と、前記撮像装置で撮影した該薄板の映像が前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求める処理装置と、前記処理装置で求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力する制御器と、この制御器からの信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正するそれぞれ前記薄板の表面側あるいは裏面側に配置された矯正装置とを備えた薄板形状制御装置。
【0150】
(5)帯状鋼板にワイピングノズルからワイピングガスを噴出させることで鍍金の付着量を調整する気体絞り装置を備えた連続溶融亜鉛鍍金ラインに設置されてオンラインで該走行中の帯状鋼板の反りを含む形状を非接触で測定し、かつ非接触で前記走行中の帯状鋼板の形状を矯正する薄板形状制御装置であって、前記帯状鋼板の側面に配置されワイピングガスと衝突している部位の該帯状鋼板の側面からの映像を撮影する前記ワイピングノズルが設置されたライン上の位置と異なるライン上の位置に設置された撮像装置と、前記撮像装置で撮影した該帯状鋼板の映像が前記帯状鋼板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる2点の位置を求める処理装置と、前記処理装置で求めた2点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力する制御器と、この制御器からの信号に基づいて前記走行中の帯状鋼板の形状を非接触で矯正する矯正装置とを備えた薄板形状制御装置。
【0151】
(6)薄板の製造ラインまたは処理ラインに設置されてオンラインで該走行中の薄板の反りを含む形状を非接触で測定し、かつ非接触で前記走行中の薄板の形状を矯正する薄板形状制御装置であって、前記薄板の側面に配置され該薄板の側面からの映像を撮影する撮像装置と、前記撮像装置で撮影した該薄板の映像と薄板のエッジの側面の映像とが前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線と交わる3点の位置を求める処理装置と、前記処理装置で求めた3点の位置を各々所定の位置に移動させるように制御信号を出力する制御器と、この制御器からの信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する矯正装置とを備えた薄板形状制御装置。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の薄板形状制御装置は、薄板の側方から非接触で薄板の反りを測定し、その値に基づいて形状を制御するよう構成されているため、既存設備との干渉を回避して本来矯正すべき位置での形状制御を行うことができる。
【0153】
また、本発明の薄板形状制御装置によれば矯正装置を両側に設けなくても片側に設置して形状制御ができるため、矯正装置の設置台数を削減することができる。
【0154】
また、本発明の鍍金薄板製造方法は、前記薄板形状制御装置を使用することで鍍金薄板の増産を図り、品質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄板形状制御装置の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】薄板の上流方向から見た位置センサと電磁石の配置を示す図。
【図3】制御器の制御内容を示す流れ図。
【図4】電磁石の出力と薄板の反り量の変化を示すタイムチャート。
【図5】本発明に係る薄板形状制御装置の第2の実施の形態を示す構成図。
【図6】薄板の上流方向から見たカメラと電磁石の配置を示す図。
【図7】カメラで撮影した薄板の側面からの画像を示す図。
【図8】本発明に係る薄板形状制御装置の第3の実施形態の構成を説明する図。
【図9】本発明に係る薄板形状制御装置の第4の実施の形態の構成を説明する図。
【図10】本発明に係る薄板形状制御装置の第5の実施の形態の構成を説明する図。
【図11】本発明の第5の実施の形態における形状制御原理を説明する図。
【図12】薄板の上流方向から見たカメラと電磁石の配置を示す図。
【図13】本発明に係る薄板形状制御装置の制御内容を示す流れ図。
【図14】本発明に係る薄板形状制御装置の第6の実施の形態の構成を説明する図。
【図15】処理装置の処理方法を説明する図。
【図16】薄板形状制御装置の制御内容を示すフロー図。
【図17】薄板の上流方向から見た薄板の理想的走行面と撮像装置との配置を示す図。
【図18】薄板の上流方向から見た薄板の理想的走行面と撮像装置との配置を示す図。
【図19】薄板の上流方向から見た薄板の理想的走行面と撮像装置との配置を示す図。
【図20】本発明に係る薄板製造方法の実施の形態を説明する構成図。
【図21】本発明である薄板形状制御装置を薄板の塗装ラインに適用した例を示す図。
【図22】溶融亜鉛鍍金薄板の製造ラインの構成を示す図。
【図23】薄板の上流方向から見たワイピングノズルと薄板の位置関係を示す図。
【図24】従来の薄板形状制御装置の構成を説明する図。
【図25】位置センサの配置を示す図。
【符号の説明】
1…薄板
2…位置センサ
2a…投光器
2b…受光器
3…制御器
4…増幅器
5…電磁石
7…カメラ
8…処理装置
8a…画像濃度演算部
8b…形状計算部
9…エッジの側面
12…流体圧力パッド
16…走行面に垂直な直線
16a…交点
16b…交点
17…扇状視野中心
18…走行面
20…ワイピングノズル
22…速度制御装置
23…間隔調整装置
24…ガス量制御装置
25…センサ出力装置
72…溶融亜鉛ポット
73…ワイピングノズル
77…ワイピングガス
78…位置センサ
79…電磁石
Claims (10)
- 薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置され、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上における画像濃度の一回微分値又は複数回微分値を求める微分手段と、
前記微分手段により得られた微分値の2ヶ所のピーク位置を、前記直線上で最も離れる薄板の2点であると判定する判定手段と、
前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御手段と、
この制御信号に基づいて当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する矯正手段と
を備えたことを特徴とする薄板形状制御装置。 - 前記撮像手段は、その扇状視野中心点が前記薄板の走行面の板幅方向延長面上に位置するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の薄板形状制御装置。
- 前記判定手段は、微分値のピーク位置高さに基づいて、検出された2点が鋼板幅方向の中心近傍であるか、撮像手段側端であるか、あるいは撮像手段反対側端であるかをそれぞれ判別し、
前記制御手段は、前記2点がそれぞれ何れの位置にあるかに対応して制御内容を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の薄板形状制御装置。 - 薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置され、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像手段と、
前記撮像手段の撮影結果に基づいて、当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、薄板形状を非接触で矯正する矯正手段とを備え、
前記撮像手段は、その扇状視野中心点が前記薄板の走行面の板幅方向延長面上に位置するように配置されることを特徴とする薄板形状制御装置。 - 前記矯正手段は、前記撮像手段の撮影結果に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上で最も離れる当該薄板の2点を求める処理手段と、前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御手段と、この制御手段からの信号に基づいて前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する矯正装置とから構成されることを特徴とする請求項4に記載の薄板形状制御装置。
- 薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置され、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像手段と、
前記撮像手段の撮影結果に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上で最も離れる当該薄板の2点を求める処理手段と、
前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御手段と、
前記制御手段からの信号に基づいて、当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する矯正装置とを備え、
前記矯正装置は、前記薄板の幅方向に複数台設けられ、
前記制御手段は、前記矯正装置のそれぞれに対して順次、所定量を付加した制御信号を出力して前記2点が近づいたかどうかを判定し、前記2点が近づいたときは前記所定量を付加した制御信号を新たな制御信号として保持し、前記2点が近づかないときは元の制御信号に戻すことを特徴とする薄板形状制御装置。 - 薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置され、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上における画像濃度の一回微分値又は複数回微分値を求める微分手段と、
前記微分手段により得られた微分値の2ヶ所のピーク位置を、前記直線上で最も離れる薄板の2点であると判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする薄板形状測定装置。 - 前記撮像手段は、その扇状視野中心点が前記薄板の走行面の板幅方向延長面上に位置するように配置されることを特徴とする請求項7に記載の薄板形状測定装置。
- 薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置された撮像手段によって、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影するステップと、
前記撮像ステップで撮像された画像に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上における画像濃度の一回微分値又は複数回微分値を求める微分ステップと、
前記微分ステップにより得られた微分値の2ヶ所のピーク位置を、前記直線上で最も離れる薄板の2点であると判定する判定ステップと、
前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御ステップと、
この制御信号に基づいて当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、前記走行中の薄板の形状を非接触で矯正する矯正ステップと
を備えたことを特徴とする薄板形状制御方法。 - 薄板製造ラインまたは薄板処理ライン上の薄板側面に配置された撮像手段によって、オンラインで走行中の薄板の反りを含む形状を当該薄板の側面から映像として撮影する撮像ステップと、
前記撮像ステップで撮影された画像に基づき、前記薄板の走行面に垂直な方向に引いた直線上で最も離れる当該薄板の2点を求める処理ステップと、
前記2点を近づけるように制御信号を出力する制御ステップと、
前記制御ステップの信号に基づいて、当該走行中の薄板の反り量を低減させるように、前記走行中の薄板の形状を矯正装置によって非接触で矯正する矯正ステップとを備え、
前記矯正装置は、前記薄板の幅方向に複数台設けられ、
前記制御ステップは、前記矯正装置のそれぞれに対して順次、所定量を付加した制御信号を出力して前記2点が近づいたかどうかを判定し、前記2点が近づいたときは前記所定量を付加した制御信号を新たな制御信号として保持し、前記2点が近づかないときは元の制御信号に戻すことを特徴とする薄板形状制御方法。
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