JP3823697B2 - 同期パターン位置検出回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレーム単位で伝送されてくるシリアルデータをパラレル化してなるパラレルデータ上における同期パターンの位置を検出する同期パターン位置検出回路に関する。
【0002】
フレーム単位で伝送されてくるシリアルデータを所定のビット幅にパラレル化して処理する場合、シリアルデータのパラレルデータへの変換がフレームの先頭を基準に行われていない場合には、フレームの先頭ビットのパラレルデータ上の位置を知るために、フレームの先頭に位置する同期パターンのパラレルデータ上の位置を検出する必要がある。
【0003】
【従来の技術】
従来、この種の同期パターン位置検出回路として、同期パターン検出値を示している同期パターン検出信号よりも優先順位の低い同期パターン検出信号をマスクする、いわゆるプライオリティ・エンコード回路を使用したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の同期パターン位置検出回路においては、同期パターン検出値を示している同期パターン検出信号よりも優先順位の低い同期パターン検出信号をマスクするために必要なゲート回路の段数がパラレルデータの幅部分のビット数と同じだけ必要となるため、遅延時間が増加し、同期パターンのパラレルデータ上の位置の検出を高速に行うことができないという問題点があった。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑み、フレーム単位で伝送されてくるシリアルデータをパラレル化してなるパラレルデータ上における同期パターンの位置検出を高速に行うことができるようにした同期パターン位置検出回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、フレーム単位で伝送されてくるシリアルデータをパラレル化してなるパラレルデータの幅部分の各ビットがフレームの先頭ビットであるか否かを検出してなる複数の同期パターン検出信号と、各同期パターン検出信号の位置を示す複数の同期パターン位置信号とをパラレルに入力し、同期パターンのパラレルデータ上の位置を検出する同期パターン位置検出回路であって、第1、第2の同期パターン検出信号入力手段と、第1、第2の同期パターン位置信号入力手段とを有し、第1の同期パターン検出信号入力手段に入力する同期パターン検出信号のみが同期パターン検出値を示している場合、及び、第1、第2の同期パターン検出信号入力手段に入力する同期パターン検出信号が共に同期パターン検出値を示している場合には、第1の同期パターン位置信号入力手段に入力する同期パターン位置信号を選択して出力し、第2の同期パターン検出信号入力手段に入力する同期パターン検出信号のみが同期パターン検出値を示している場合には、第2の同期パターン位置信号入力手段に入力する同期パターン位置信号を選択して出力すると共に、第1、第2の同期パターン検出信号入力手段に入力する同期パターン検出信号をOR処理してなる同期パターン検出信号を出力する選択回路を、入力する複数の同期パターン検出信号及び同期パターン位置信号に対応させて階層的に接続している部分を含んでいるというものである。
【0007】
本発明によれば、階層的に接続している選択回路によって、同期パターン検出値を示している同期パターン検出信号及びこれに対応する同期パターン位置信号の選択をトーナメント方式で行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について説明する。
【0009】
第1実施形態・・図1〜図5
図1は本発明の第1実施形態の要部を示すブロック回路図であり、本発明の第1実施形態は、データ長を8×nビット(但し、nは整数)とするフレーム単位で伝送されてくるシリアルデータを8ビット幅のパラレルデータに変換して処理する場合に使用する同期パターン位置検出回路の例である。
【0010】
図1中、DET8〜DET1はそれぞれ1ビットからなる同期パターン検出信号であり、同期パターン検出回路(図示せず)から出力されるものである。同期パターン検出信号DETyは、8ビット・パラレルデータの8ビット幅部分のyビット目(2y-1 の位のビット)がフレームの先頭に位置する同期パターンの先頭ビット(フレームの先頭ビット)となっているか否かを示すものである。
【0011】
但し、フレーム中のインフォメーション・ビットの部分は、任意のデータが配列されるので、インフォメーション・ビットの部分には、同期パターンと同一のパターンが存在する可能性がある。したがって、同期パターン検出信号DETyは、同期パターンのみならず、インフォメーション・ビット中の同期パターンと同一のパターンにも反応することになる。
【0012】
本発明の第1実施形態では、同期パターン検出信号DETy=“1”の場合には、8ビット・パラレルデータの8ビット幅部分のyビット目が同期パターンの先頭ビット又は同期パターンと同一のパターンの先頭ビットとなっていることを示し、同期パターン検出信号DETy=“0”の場合には、8ビット・パラレルデータの8ビット幅部分のyビット目が同期パターンの先頭ビット又は同期パターンと同一のパターンの先頭ビットとなっていないことを示していることを前提としている。
【0013】
また、SIT8〜SIT1はそれぞれ同期パターン検出信号DET8〜DET1の8ビット・パラレルデータの8ビット幅部分の位置を示す3ビットからなる同期パターン位置信号であり、SIT8=000、SIT7=001、SIT6=010、SIT5=011、SIT4=100、SIT3=101、SIT2=110、SIT1=111である。
【0014】
また、1−1〜1−4、2−1、2−2、3は階層的に接続された同一回路構成の選択回路であり、Aは第1の入力端子群、Bは第2の入力端子群、Xは出力端子群である。
【0015】
図2は選択回路1−1〜1−4、2−1、2−2、3の構成を示すブロック回路図である。図2中、A1〜A4は第1の入力端子群Aをなす入力端子であり、A1は同期パターン検出信号用の入力端子、A2〜A4は同期パターン位置信号用の入力端子である。また、B1〜B4は第2の入力端子群Bをなす入力端子であり、B1は同期パターン検出信号用の入力端子、B2〜B4は同期パターン位置信号用の入力端子である。また、X1〜X4は出力端子群Xをなす出力端子であり、X1は同期パターン検出信号用の出力端子、X2〜X4は同期パターン位置信号用の出力端子である。
【0016】
また、4は入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DETと入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DETとをOR処理してなる同期パターン検出信号DETを出力するOR回路である。
【0017】
また、5は入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DETと入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DETとを比較する比較回路であり、入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DET=“1”、入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”の場合、入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DET=“1”、入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DET=“1”の場合、及び、入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”、入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”の場合には“0”を出力し、入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”、入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DET=“1”の場合には“1”を出力するものである。
【0018】
なお、比較回路5は、入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”、入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”の場合には“1”を出力するように構成しても何ら問題はない。
【0019】
また、6は比較回路5の出力に制御されて、入力端子A2〜A4に入力する同期パターン位置信号SIT又は入力端子B2〜B4に入力する同期パターン位置信号SITを選択する選択回路であり、比較回路5の出力=“0”の場合には、入力端子A2〜A4に入力する同期パターン位置信号SITを選択して出力し、比較回路5の出力=“1”の場合には、入力端子B2〜B4に入力する同期パターン位置信号SITを選択して出力するように構成されたものである。
【0020】
このように構成された選択回路1−1〜1−4、2−1、2−2、3においては、入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DET=“1”、入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”の場合、入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DET=“1”、入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DET=“1”の場合、及び、入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”、入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”の場合には、入力端子A2〜A4に入力する同期パターン位置信号SITが選択され、入力端子A1に入力する同期パターン検出信号DET=“0”、入力端子B1に入力する同期パターン検出信号DET=“1”の場合には、入力端子B2〜B4に入力する同期パターン位置信号SITが選択される。
【0021】
したがって、たとえば、図3に示すように、同期パターン検出回路から出力する同期パターン検出信号DET8〜DET1=“0”の場合には、選択回路1−1から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT8、選択回路1−2から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT6、選択回路1−3から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT4、選択回路1−4から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT2となる。
【0022】
したがって、また、選択回路2−1から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT8、選択回路2−2から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT4となり、選択回路3から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT8となる。この場合には、選択回路3から出力する同期パターン検出信号DET=“0”となるので、同期パターンは検出されなかったことになる。
【0023】
また、たとえば、図4に示すように、同期パターン検出回路から出力する同期パターン検出信号DET8、DET7=“0”、DET6=“1”、DET5〜DET1=“0”の場合には、選択回路1−1から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT8、選択回路1−2から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT6、選択回路1−3から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT4、選択回路1−4から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT2となる。
【0024】
したがって、また、選択回路2−1から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT6、選択回路2−2から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT4となり、選択回路3から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT6となる。この場合には、8ビット・パラレルデータの8ビット幅部分の6ビット目に同期パターンの先頭ビット又は同期パターンと同一のパターンの先頭ビットがあることが分かる。
【0025】
そこで、選択回路3から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT6という結果を一定の周期で連続して得ることができた場合には、8ビット・パラレルデータの8ビット幅部分の6ビット目に同期パターンの先頭ビットが存在すると判定することができる。
【0026】
これに対して、選択回路3から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT6という結果を一定の周期で連続して得ることができない場合には、この結果は、インフォメーション・ビット中の同期パターンと同一のパターンを検出したものと判定することができる。
【0027】
また、たとえば、図5に示すように、同期パターン検出回路から出力する同期パターン検出信号DET8=“1”、DET7〜DET4=“0”、DET3=“1”、DET2、DET1=“0”の場合には、選択回路1−1から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT8、選択回路1−2から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT6、選択回路1−3から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT3、選択回路1−4から出力する同期パターン検出信号DET=“0”、同期パターン位置信号SIT=SIT2となる。
【0028】
したがって、また、選択回路2−1から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT8、選択回路2−2から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT3となり、選択回路3から出力する同期パターン検出信号=“1”、同期パターン位置信号=SIT8となる。この場合、8ビット・パラレルデータの8ビット幅部分の8ビット目に同期パターンの先頭ビット又は同期パターンと同一のパターンの先頭ビットがあることが分かる。
【0029】
そこで、選択回路3から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT8という結果を一定の周期で連続して得ることができた場合には、8ビット・パラレルデータの8ビット幅部分の8ビット目に同期パターンの先頭ビットが存在すると判定することができる。
【0030】
これに対して、選択回路3から出力する同期パターン検出信号DET=“1”、同期パターン位置信号SIT=SIT8という結果を一定の周期で連続して得ることができない場合には、この結果は、インフォメーション・ビット中の同期パターンと同一のパターンを検出したものと判定することができる。
【0031】
なお、本発明の第1実施形態においては、同期パターン検出信号の検出の優先順位は、選択回路1−1〜1−4、2−1、2−2、3の特性上、DET8>DET7>・・・>DET2>DET1となっているが、同期パターン検出信号に検出の優先順位を付けておかないと、同期パターン検出信号DET8〜1の中に“1”(同期パターン検出値)となるものが複数個ある場合、同期パターンの検出が不可能となるからである。
【0032】
このように、本発明の第1実施形態によれば、データ長を8×nビットとするフレーム単位で伝送されてくるシリアルデータを8ビット幅のパラレルデータに変換して処理する場合、選択回路1−1〜1−4、2−1、2−2、3を3段に階層化して接続するだけで、同期パターン検出値(“1”)を示している同期パターン検出信号及びこれに対応する同期パターン位置信号をトーナメント方式によって選択することができるので、8ビット・パラレルデータ上における同期パターンの位置検出を高速に行うことができる。
【0033】
第2実施形態・・図6
図6は本発明の第2実施形態の要部を示すブロック回路図であり、本発明の第2実施形態は、データ長を128×nビットとするフレーム単位で伝送されてくるシリアルデータを128ビット幅のパラレルデータに変換して処理する場合に使用する同期パターン位置検出回路の例である。
【0034】
図6中、DET128〜DET1はそれぞれ1ビットからなる同期パターン検出信号、SIT128〜SIT1はそれぞれ同期パターン検出信号DET128〜DET1の128ビット・パラレルデータの128ビット幅部分の位置を示す7ビットからなる同期パターン位置信号であり、この例の場合も、同期パターン検出信号DETzの同期パターン検出値は“1”である。
【0035】
また、7−1、7−2、7−63、7−64、8−1、8−2、8−32、9−1、9−2、9−16、10−1、10−2、10−8、11−1、11−4、12−1、12−2、13は同一回路構成の選択回路であり、図2に示すように構成されるものである。なお、選択回路7−2、7−63間に配置される選択回路7−3〜7−62と、選択回路8−2、8−32間に配置される選択回路8−3〜8−31と、選択回路9−2、9−16間に配置される選択回路9−3〜9−15と、選択回路10−2、10−8間に配置される選択回路10−3〜10−7と、選択回路11−1、11−4間に配置される選択回路11−2、11−3は、図示を省略してる。
【0036】
本発明の第2実施形態によれば、データ長を128×nビットとするフレーム単位で伝送されてくるシリアルデータを128ビット幅のパラレルデータに変換して処理する場合、選択回路7−1〜7−64、8−1〜8−32、9−1〜9−16、10−1〜10−8、11−1〜11−4、12−1、12−2、13を7段に階層化して接続するだけで、同期パターン検出値(“1”)を示している同期パターン検出信号及びこれに対応する同期パターン位置信号をトーナメント方式によって選択することができるので、128ビット・パラレルデータ上における同期パターンの位置検出を高速に行うことができる。
【0037】
なお、本発明によれば、データ長を2m ×nビットとするフレーム単位で伝送されてくるシリアルデータを2m ビット幅(但し、mは2以上の整数)にパラレル化して処理する場合には、[2m-1 +2m-2 +・・・+1]個の図2に示す選択回路をm段に階層化して接続すれば足りる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、階層的に接続している選択回路によって、同期パターン検出値を示している同期パターン検出信号及びこれに対応する同期パターン位置信号の選択をトーナメント方式によって行うことができるので、パラレルデータ上における同期パターンの位置検出を高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の要部を示すブロック回路図である。
【図2】本発明の第1実施形態が備える選択回路の構成を示すブロック回路図である。
【図3】本発明の第1実施形態の動作を説明するためのブロック回路図である。
【図4】本発明の第1実施形態の動作を説明するためのブロック回路図である。
【図5】本発明の第1実施形態の動作を説明するためのブロック回路図である。
【図6】本発明の第2実施形態の要部を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
DET 同期パターン検出信号
SIT 同期パターン位置信号
1−1〜1−4、2−1、2−2、3 選択回路

Claims (1)

  1. 複数の同期パターン検出信号と、各同期パターン検出信号の位置を示す複数の同期パターン位置信号とをパラレルに入力し、同期パターンのパラレルデータ上の位置を検出する同期パターン位置検出回路であって、
    第1、第2の同期パターン検出信号入力手段と、第1、第2の同期パターン位置信号入力手段とを有し、前記第1の同期パターン検出信号入力手段に入力する同期パターン検出信号のみが同期パターン検出値を示している場合、及び、前記第1、第2の同期パターン検出信号入力手段に入力する同期パターン検出信号が共に同期パターン検出値を示している場合には、前記第1の同期パターン位置信号入力手段に入力する同期パターン位置信号を選択して出力し、前記第2の同期パターン検出信号入力手段に入力する同期パターン検出信号のみが同期パターン検出値を示している場合には、前記第2の同期パターン位置信号入力手段に入力する同期パターン位置信号を選択して出力すると共に、前記第1、第2の同期パターン検出信号入力手段に入力する同期パターン検出信号をOR処理してなる同期パターン検出信号を出力する選択回路を前記複数の同期パターン検出信号及び前記複数の同期パターン位置信号に対応させて階層的に接続している部分を含んでいることを特徴とする同期パターン位置検出回路。
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