JP3822336B2 - 刺繍縫いミシン - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシン本体に対して着脱される刺繍装置を備えた刺繍縫いミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種模様に関する縫製データに基づいて刺繍縫いを行うようにした刺繍縫いミシンが種々提案されている。この刺繍縫いミシンでは、ミシン本体に対して刺繍装置が着脱されるようになっており、刺繍装置をミシン本体のフリーアームに装着されることによって、ミシン本体の針板部分が上記刺繍装置のベッド部により拡大延長されるとともに、そのベッド部上を移動する刺繍枠駆動キャリッジに刺繍枠が連結され、当該刺繍枠に被縫製物が保持されるようになっている。
【0003】
上記刺繍枠駆動キャリッジは、刺繍装置のベッド部上を横切るように配置された長尺状体からなり、当該刺繍枠駆動キャリッジが左右方向(X方向)に往復移動されるとともに、上記刺繍枠が刺繍枠駆動キャリッジに沿って往復移動されるように構成されており、これによって、上記刺繍枠が左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に往復移動され、刺繍縫いが行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したように刺繍枠駆動キャリッジは、ベッド部の幅方向であるY方向に長く延在配置されているため、通常、ベッド部の側端から外方に突き出すように設けられている。そのため、ミシンを使用しない場合に、特にミシンを収納する際等において上記刺繍枠駆動キャリッジの外方突出部分が邪魔になってしまい、ミシンの収納作業に支障を来すとともに、ミシンの収納スペースが大きくなるという問題がある。さらに、上記刺繍枠駆動キャリッジがベッド部から外方に突出する部分は、他の物に衝突し易く、そのため破損を生じることもある。
【0005】
そこで本発明は、良好な収納性を有する刺繍縫いミシンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、ベッド面上の前後方向に移動する刺繍枠駆動キャリッジを有する刺繍装置が、ミシン本体に対して着脱可能に装着されるものであって、上記刺繍枠駆動キャリッジは、前記刺繍装置の機枠内に配置された左右方向案内手段に装着されるとともに、刺繍枠駆動キャリッジ内に設けられた前後方向案内手段に対して、被縫製物を保持する刺繍枠を着脱可能に連結する連結部材を装着し、上記各案内手段を駆動する駆動手段により前記刺繍枠を、ミシン本体側の縫針の上下動に同期して前後左右に移動させるようにした刺繍縫いミシンにおいて、上記刺繍枠駆動キャリッジは、前記刺繍装置のベッド面に対して略垂直方向に延在し、前記左右方向案内手段により左右に移動される移動部材に対して回動可能に設けられているとともに、当該刺繍枠駆動キャリッジを所定の回動位置で係止させる位置決め手段が設けられている。
【0007】
このような請求項1記載の発明によれば、刺繍縫いミシンを使用しない場合に収納等を行う際に、刺繍枠駆動キャリッジが手操作によって回動させられ、ベッド部の側端から外方に突き出さないように、例えばベッド部の長手方向(X方向)に沿うように折り畳まれ、その折り畳み位置で、位置決め手段によって係止させられるようになっている。
【0008】
また、請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の刺繍枠駆動キャリッジは、前後方向案内手段を駆動する駆動手段の駆動軸に対して回動可能に装着されている。
【0009】
このような請求項2記載の発明によれば、刺繍枠駆動キャリッジの回動軸が、当該刺繍枠駆動キャリッジの駆動軸と兼用されることとなり、部品点数の増大が防止されるようになっている。
【0010】
さらに、請求項3記載の発明では、上記請求項1記載の位置決め手段には、刺繍枠駆動キャリッジの回動軸の軸方向に凹凸嵌合して刺繍枠駆動キャリッジを所定の回動位置で係止させる係止機構が設けられ、当該係止機構の凹凸嵌合部分には、所定以上の回動力によって係止状態を解放させる傾斜案内面が設けられている。
【0011】
このような請求項3記載の発明にかかる係止機構を有する位置決め手段によれば、刺繍枠駆動キャリッジの回動・停止が、手動によって容易かつ確実に行われるようになっている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面により詳細に説明する。
図1に示されているように、ミシン本体1に対して刺繍装置2が着脱されるように構成されているが、まずミシン本体1の全体構造を説明すると、当該ミシン本体1のベッド部3から上方に立ち上がるようにして設けられた支柱状のアーム基部4の上端部分には、上記ベッド部3の上方位置に略水平に延在するようにしてミシンアーム5が設けられているとともに、上記アーム基部3には、各種の表示機能と操作スイッチの機能を兼用するタッチパネル表示装置のLCD表示板6が設けられている。
【0013】
上記ミシン本体1における縫い機構は、本縫いを行わせる周知の本縫い機構(図示省略)と、刺繍縫いを行わせる周知の刺繍縫い機構(図示省略)とから構成されており、内蔵のミシン制御手段によって、上記本縫い機構及び刺繍縫い機構のいずれかが選択的に用いられるように構成されている。
【0014】
上記刺繍装置2は、ミシン本体1のベッド部3に設けられたフリーアーム部に対して着脱されるように構成されており、ミシン本体1側と刺繍装置2側の両コネクターどうしが連結されるようになっている。なお、ミシン本体1側のコネクターには、刺繍装置2の着脱を検知する装着検知センサが設けられている。
【0015】
上記刺繍装置2は、当該刺繍装置2のベッド部2a上を長手方向(X方向)に往復移動する刺繍枠駆動キャリッジ8を備えており、その刺繍枠駆動キャリッジ8を介して上記刺繍枠7が、所定のプログラムにしたがって左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動されるように構成されたものであって、図2に示されているようなX駆動部2Xと、図2乃至図4に示されているようなY駆動部2Yとを有している。
【0016】
上記X駆動部2Xにおいては、刺繍装置2の長手方向である左右方向(X方向)に延在するようにして機枠メインフレーム2X1が固定状態で配置されており、その機枠メインフレーム2X1に対して、Xパルスモータ2X2が取り付けられている。このXパルスモータ2X2からの回転駆動力は、所定のギア列2X3を介してX駆動軸2X4に取り付けられたX駆動プーリー2X5に伝達され、当該X駆動プーリー2X5とXテンションプーリー2X6との間に掛け渡されたX駆動タイミングベルト2X7が、左右方向(X方向)に往復移動されるように構成されている。
【0017】
また、上記機枠メインフレーム2X1には、当該機枠メインフレーム2X1の全長にわたって左右方向(X方向)に延在するXガイド軸2X8が、左右方向案内手段を構成するように固定されており、このXガイド軸2X8に対して摺動自在に装荷されたX駆動台2X9が、上記X駆動タイミングベルト2X7に連結されて、当該X駆動タイミングベルト2X7とともに左右方向(X方向)に往復移動されるように構成されている。
【0018】
上記X駆動台2X9は、刺繍枠駆動キャリッジ8の一部を構成するものであって、このX駆動台2X9に、Y駆動部2YのYパルスモータ2Y1が固定されているとともに、図3に示されているように、キャリッジフレーム2Y2が取り付けられている。図2及び図3に示されているように、上記Yパルスモータ2Y1からの回転駆動力は、所定のギア列2Y3及び駆動ベルト2Y4を介して、上記キャリッジフレーム2Y2に設けられたY駆動プーリー2Y5に伝達され、当該Y駆動プーリー2Y5とYテンションプーリー2Y6との間に掛け渡されたY駆動タイミングベルト2Y7が、前後方向(Y方向)に往復移動されるように構成されている。上記Y駆動タイミングベルト2Y7にはY駆動台2Y8が固定されている。
【0019】
一方、上記キャリッジフレーム2Y2は、前後方向(Y方向)に所定の長さを有しており、当該キャリッジフレーム2Y2の略全長にわたって、前後方向案内手段を構成するYガイド軸2Y9が、前後方向(Y方向)に延在するように取り付けられている。このYガイド軸2Y9には、上述したY駆動台2Y8が摺動自在に装着されており、上記Y駆動タイミングベルト2Y7とともに前後方向(Y方向)に往復移動されるように構成されている。
【0020】
また、上記Y駆動台2Y8には、被縫製物を保持する刺繍枠7(図1参照)の連結部材2Y10が設けられており、この連結部材2Y10に対して着脱自在に取り付けられた刺繍枠7が、上記Y駆動タイミングベルト2Y7の移動に伴って前後方向(Y方向)に往復移動されるようになっている。
【0021】
このように刺繍装置2においては、X駆動部2Xにより、刺繍枠駆動キャリッジ8を介して刺繍枠7が左右方向(X方向)に往復移動されるとともに、Y駆動部2Yによって、刺繍枠駆動キャリッジ8に沿って刺繍枠7が前後方向(Y方向)に往復移動されるように構成されている。
【0022】
上記刺繍枠7は、図1に示されているように、略矩形状の中空枠からなる外枠7aと内枠7bとから構成されており、これら両枠7a,7bどうしの間に布等の被縫製物が挟み込まれることによって、当該刺繍枠7に被縫製物が保持されながら、刺繍枠7とともに被縫製物が左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動される構成になされている。
【0023】
なお、上記刺繍枠7には、使用されている枠の種類を識別させるための識別板が設けられており、刺繍枠7の装着が行われたときに上記識別板の検出が行われることにより使用中の型式が判別されるようになっている。
【0024】
一方、図5及び図6に示されているように、上記刺繍枠駆動キャリッジ8のキャリッジフレーム2Y2は、Y補強板2Y11を介して前記X駆動台2X9に対して上側から重ね合わせるようにして取り付けられており、Yパルスモータ2Y1の出力軸の回りに回転可能になされている。
【0025】
すなわち、まず前記X駆動台2X9の上部には、平面略矩形状のY補強板2Y11がネジ固定されているとともに、そのY補強板2Y11の上面側に立設された第1軸受2Y12内を、Yパルスモータ2Y1の出力軸が下方に向かって回転可能に貫通している。そして、上記Y補強板2Y11の第1軸受2Y12の外側には、キャリッジフレーム2Y2の上面に立設された第2軸受2Y13が回転可能に装着されており、これによって、刺繍枠駆動キャリッジ8の全体が、前後方向案内手段の駆動手段を構成しているYパルスモータ2Y1の略鉛直方向に延びる出力軸の回りに、略水平に回転されるように構成されている。
【0026】
また、上記Y補強板2Y11とキャリッジフレーム2Y2との間には、刺繍枠駆動キャリッジ8を所定の回動位置で係止させるための位置決め手段9が設けられている。この位置決め手段9は、軸方向に凹凸嵌合する係止機構から構成されており、上記Y補強板2Y11側に設けられた4つの各係止突部9aが、キャリッジフレーム2Y2側に形成された4つの各係合孔部9b内に嵌合可能に設けられている。
【0027】
より具体的には、これらY補強板2Y11側の各係止突部9a及びキャリッジフレーム2Y2側の各係合孔部9bは、軸中心から放射状に略十字に延びており、このうち、上記係止突部9aは、その延在方向に直交する横断形状が略三角形状に形成されていて、当該係止突部9aの両側面が傾斜面に形成されている。また、前記係合孔部9bは、上記係止突部9aに外側から嵌まり込む平面略矩形状の貫通孔から形成されており、当該係止突部9aの孔縁部が、上記係止突部9aの傾斜面に当接することによってキャリッジフレーム2Y2がその位置に停止されるようになっている。
【0028】
このとき、上記Y補強板2Y11側の第1軸受2Y12の外周には、コイルバネ9cが装着されている。このコイルバネ9cは、上記Y補強板2Y11の第1軸受2Y12の先端部分に取り付けられたEリング9dと、キャリッジフレーム2Y2の第2軸受2Y13の先端面との間に圧縮状態で取り付けられており、このコイルバネ9cの付勢力によって、上記Y補強板2Y11に対してキャリッジフレーム2Y2が軸方向に密着され、その密着力によって、上記Y補強板2Y11側の4つの係止突部9aが、キャリッジフレーム2Y2側の4つの係合孔部9b内に確実に嵌合されるようになっている。
【0029】
一方、上述したように係合孔部9bと係止突部9aとの係合によって、停止状態にあるキャリッジフレーム2Y2を、所定以上の力で回動させた場合には、当該キャリッジフレーム2Y2側の各係合孔部9bの孔縁部が、上記係止突部9aの傾斜面上を滑り上がっていき、キャリッジフレーム2Y2が強制的に回動されることとなる。そして、このキャリッジフレーム2Y2が略90度回動されて、当該キャリッジフレーム2Y2側の各係合孔部9bがY補強板2Y11側の各係止突部9aに略一致すると、各係合孔部9bの穴縁部が各係止突部9aの傾斜側面に沿うように滑っていき、嵌合状態になされる。その結果、上記キャリッジフレーム2Y2がその位置に停止されることとなる。
【0030】
なお、図6中の符号11及び12は、キャリッジフレーム2Y2及びY補強板2Y11に対してそれぞれ円弧形状に貫通形成されたリード線通過用孔を示している。
【0031】
このように本実施形態にかかる装置は、刺繍装置2の刺繍枠駆動キャリッジ8が手操作によって90度間隔で回動・停止されるようになっており、刺繍縫いミシンを使用することなく収納等を行う場合に、刺繍装置2の刺繍枠駆動キャリッジ8を、例えばベッド部の長手方向(X方向)に沿うように回動させておけば、当該刺繍枠駆動キャリッジ8の端部がベッド部の側端から外方に突き出されなくなり、刺繍枠駆動キャリッジ8が邪魔にならないように折り畳まれることとなる。したがって、ミシンの収納等の作業が円滑に行われるようになっている。
【0032】
また、特に本実施形態にかかる装置では、刺繍枠駆動キャリッジ8の回動軸が、当該刺繍枠駆動キャリッジ8を駆動するY駆動部2YのYパルスモータ2Y11の出力軸と兼用されるため、刺繍枠駆動キャリッジ8の回動軸を別個に設ける必要がなくなり、部品点数の増大が防止されるようになっている。
【0033】
さらに、本実施形態にかかる装置では、刺繍枠駆動キャリッジ8の位置決め手段9を構成する各係止突起部9aに、周方向に対して傾斜した回動案内面が設けられていることから、刺繍枠駆動キャリッジ8の回動・停止操作が手動によって円滑かつ容易に行われるようになっている。
【0034】
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0035】
例えば、上記実施形態では、刺繍枠駆動キャリッジ8の位置決め手段9を構成する係止突起部9a及び係合孔部9bを十字状に配置しているが、刺繍枠駆動キャリッジ8の係止作用を備えれば、90度間隔以外のどのような配置関係でも採用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明は、刺繍装置の刺繍枠駆動キャリッジを手操作によって回動可能に設けるとともに、位置決め手段によって所定の位置に停止させるように構成したものであって、刺繍縫いミシンを使用することなく収納等を行う場合に、刺繍装置の刺繍枠駆動キャリッジを、例えばベッド部の長手方向(X方向)に沿うように回動させておくことによって当該刺繍枠駆動キャリッジの端部をベッド部の側端から外方に突き出さない位置に係止し、刺繍枠駆動キャリッジが邪魔にならないように折り畳むようにしたものであるから、ミシンの収納等の作業を円滑かつ容易に行うことが可能となるとともに、損傷の危険を回避することができ、刺繍縫いミシンの使用性、信頼性を高めることができる。
【0037】
また、請求項2記載の発明は、刺繍枠駆動キャリッジの回動軸を、当該刺繍枠駆動キャリッジの駆動部の軸と兼用させることによって、刺繍枠駆動キャリッジの回動軸を別個に設ける必要をなくし、部品点数の増大を防止するようにしたものであるから、上記請求項1記載の発明の効果をさらに向上させることができる。
【0038】
さらに、請求項3記載の発明は、刺繍枠駆動キャリッジの位置決め手段を構成する係止機構の凹凸嵌合部分に周方向に対して傾斜する回動案内面を設けることによって、刺繍枠駆動キャリッジの回動・停止操作を手動によって容易に行わせるようにしたものであるから、上記請求項1記載の発明の効果をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する刺繍縫いミシンの全体構成の一例を表した正面説明図である。
【図2】本発明を適用する刺繍装置の内部構造の主としてX駆動部を表した概観斜視説明図である。
【図3】本発明を適用する刺繍装置の内部構造の主としてY駆動部を表した概観斜視説明図である。
【図4】本発明を適用する刺繍装置の主として刺繍枠駆動キャリッジの内部構造を表した概観斜視説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における刺繍枠駆動キャリッジの回動機構及び位置決め手段を表した部分横断面説明図である。
【図6】図5に表した刺繍枠駆動キャリッジの回動機構及び位置決め手段の分解斜視説明図である。
【符号の説明】
1 ミシン本体
2 刺繍装置
2X X駆動部
2X9 X駆動台
2Y Y駆動部
2Y1 Yパルスモータ
2Y2 キャリッジフレーム
2Y11 Y補強板
2Y12 第1軸受
2Y13 第2軸受
9 位置決め手段
9a 係止突部
9b 係合孔部
9c コイルバネ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシン本体に対して着脱される刺繍装置を備えた刺繍縫いミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種模様に関する縫製データに基づいて刺繍縫いを行うようにした刺繍縫いミシンが種々提案されている。この刺繍縫いミシンでは、ミシン本体に対して刺繍装置が着脱されるようになっており、刺繍装置をミシン本体のフリーアームに装着されることによって、ミシン本体の針板部分が上記刺繍装置のベッド部により拡大延長されるとともに、そのベッド部上を移動する刺繍枠駆動キャリッジに刺繍枠が連結され、当該刺繍枠に被縫製物が保持されるようになっている。
【0003】
上記刺繍枠駆動キャリッジは、刺繍装置のベッド部上を横切るように配置された長尺状体からなり、当該刺繍枠駆動キャリッジが左右方向(X方向)に往復移動されるとともに、上記刺繍枠が刺繍枠駆動キャリッジに沿って往復移動されるように構成されており、これによって、上記刺繍枠が左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に往復移動され、刺繍縫いが行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したように刺繍枠駆動キャリッジは、ベッド部の幅方向であるY方向に長く延在配置されているため、通常、ベッド部の側端から外方に突き出すように設けられている。そのため、ミシンを使用しない場合に、特にミシンを収納する際等において上記刺繍枠駆動キャリッジの外方突出部分が邪魔になってしまい、ミシンの収納作業に支障を来すとともに、ミシンの収納スペースが大きくなるという問題がある。さらに、上記刺繍枠駆動キャリッジがベッド部から外方に突出する部分は、他の物に衝突し易く、そのため破損を生じることもある。
【0005】
そこで本発明は、良好な収納性を有する刺繍縫いミシンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、ベッド面上の前後方向に移動する刺繍枠駆動キャリッジを有する刺繍装置が、ミシン本体に対して着脱可能に装着されるものであって、上記刺繍枠駆動キャリッジは、前記刺繍装置の機枠内に配置された左右方向案内手段に装着されるとともに、刺繍枠駆動キャリッジ内に設けられた前後方向案内手段に対して、被縫製物を保持する刺繍枠を着脱可能に連結する連結部材を装着し、上記各案内手段を駆動する駆動手段により前記刺繍枠を、ミシン本体側の縫針の上下動に同期して前後左右に移動させるようにした刺繍縫いミシンにおいて、上記刺繍枠駆動キャリッジは、前記刺繍装置のベッド面に対して略垂直方向に延在し、前記左右方向案内手段により左右に移動される移動部材に対して回動可能に設けられているとともに、当該刺繍枠駆動キャリッジを所定の回動位置で係止させる位置決め手段が設けられている。
【0007】
このような請求項1記載の発明によれば、刺繍縫いミシンを使用しない場合に収納等を行う際に、刺繍枠駆動キャリッジが手操作によって回動させられ、ベッド部の側端から外方に突き出さないように、例えばベッド部の長手方向(X方向)に沿うように折り畳まれ、その折り畳み位置で、位置決め手段によって係止させられるようになっている。
【0008】
また、請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の刺繍枠駆動キャリッジは、前後方向案内手段を駆動する駆動手段の駆動軸に対して回動可能に装着されている。
【0009】
このような請求項2記載の発明によれば、刺繍枠駆動キャリッジの回動軸が、当該刺繍枠駆動キャリッジの駆動軸と兼用されることとなり、部品点数の増大が防止されるようになっている。
【0010】
さらに、請求項3記載の発明では、上記請求項1記載の位置決め手段には、刺繍枠駆動キャリッジの回動軸の軸方向に凹凸嵌合して刺繍枠駆動キャリッジを所定の回動位置で係止させる係止機構が設けられ、当該係止機構の凹凸嵌合部分には、所定以上の回動力によって係止状態を解放させる傾斜案内面が設けられている。
【0011】
このような請求項3記載の発明にかかる係止機構を有する位置決め手段によれば、刺繍枠駆動キャリッジの回動・停止が、手動によって容易かつ確実に行われるようになっている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面により詳細に説明する。
図1に示されているように、ミシン本体1に対して刺繍装置2が着脱されるように構成されているが、まずミシン本体1の全体構造を説明すると、当該ミシン本体1のベッド部3から上方に立ち上がるようにして設けられた支柱状のアーム基部4の上端部分には、上記ベッド部3の上方位置に略水平に延在するようにしてミシンアーム5が設けられているとともに、上記アーム基部3には、各種の表示機能と操作スイッチの機能を兼用するタッチパネル表示装置のLCD表示板6が設けられている。
【0013】
上記ミシン本体1における縫い機構は、本縫いを行わせる周知の本縫い機構(図示省略)と、刺繍縫いを行わせる周知の刺繍縫い機構(図示省略)とから構成されており、内蔵のミシン制御手段によって、上記本縫い機構及び刺繍縫い機構のいずれかが選択的に用いられるように構成されている。
【0014】
上記刺繍装置2は、ミシン本体1のベッド部3に設けられたフリーアーム部に対して着脱されるように構成されており、ミシン本体1側と刺繍装置2側の両コネクターどうしが連結されるようになっている。なお、ミシン本体1側のコネクターには、刺繍装置2の着脱を検知する装着検知センサが設けられている。
【0015】
上記刺繍装置2は、当該刺繍装置2のベッド部2a上を長手方向(X方向)に往復移動する刺繍枠駆動キャリッジ8を備えており、その刺繍枠駆動キャリッジ8を介して上記刺繍枠7が、所定のプログラムにしたがって左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動されるように構成されたものであって、図2に示されているようなX駆動部2Xと、図2乃至図4に示されているようなY駆動部2Yとを有している。
【0016】
上記X駆動部2Xにおいては、刺繍装置2の長手方向である左右方向(X方向)に延在するようにして機枠メインフレーム2X1が固定状態で配置されており、その機枠メインフレーム2X1に対して、Xパルスモータ2X2が取り付けられている。このXパルスモータ2X2からの回転駆動力は、所定のギア列2X3を介してX駆動軸2X4に取り付けられたX駆動プーリー2X5に伝達され、当該X駆動プーリー2X5とXテンションプーリー2X6との間に掛け渡されたX駆動タイミングベルト2X7が、左右方向(X方向)に往復移動されるように構成されている。
【0017】
また、上記機枠メインフレーム2X1には、当該機枠メインフレーム2X1の全長にわたって左右方向(X方向)に延在するXガイド軸2X8が、左右方向案内手段を構成するように固定されており、このXガイド軸2X8に対して摺動自在に装荷されたX駆動台2X9が、上記X駆動タイミングベルト2X7に連結されて、当該X駆動タイミングベルト2X7とともに左右方向(X方向)に往復移動されるように構成されている。
【0018】
上記X駆動台2X9は、刺繍枠駆動キャリッジ8の一部を構成するものであって、このX駆動台2X9に、Y駆動部2YのYパルスモータ2Y1が固定されているとともに、図3に示されているように、キャリッジフレーム2Y2が取り付けられている。図2及び図3に示されているように、上記Yパルスモータ2Y1からの回転駆動力は、所定のギア列2Y3及び駆動ベルト2Y4を介して、上記キャリッジフレーム2Y2に設けられたY駆動プーリー2Y5に伝達され、当該Y駆動プーリー2Y5とYテンションプーリー2Y6との間に掛け渡されたY駆動タイミングベルト2Y7が、前後方向(Y方向)に往復移動されるように構成されている。上記Y駆動タイミングベルト2Y7にはY駆動台2Y8が固定されている。
【0019】
一方、上記キャリッジフレーム2Y2は、前後方向(Y方向)に所定の長さを有しており、当該キャリッジフレーム2Y2の略全長にわたって、前後方向案内手段を構成するYガイド軸2Y9が、前後方向(Y方向)に延在するように取り付けられている。このYガイド軸2Y9には、上述したY駆動台2Y8が摺動自在に装着されており、上記Y駆動タイミングベルト2Y7とともに前後方向(Y方向)に往復移動されるように構成されている。
【0020】
また、上記Y駆動台2Y8には、被縫製物を保持する刺繍枠7(図1参照)の連結部材2Y10が設けられており、この連結部材2Y10に対して着脱自在に取り付けられた刺繍枠7が、上記Y駆動タイミングベルト2Y7の移動に伴って前後方向(Y方向)に往復移動されるようになっている。
【0021】
このように刺繍装置2においては、X駆動部2Xにより、刺繍枠駆動キャリッジ8を介して刺繍枠7が左右方向(X方向)に往復移動されるとともに、Y駆動部2Yによって、刺繍枠駆動キャリッジ8に沿って刺繍枠7が前後方向(Y方向)に往復移動されるように構成されている。
【0022】
上記刺繍枠7は、図1に示されているように、略矩形状の中空枠からなる外枠7aと内枠7bとから構成されており、これら両枠7a,7bどうしの間に布等の被縫製物が挟み込まれることによって、当該刺繍枠7に被縫製物が保持されながら、刺繍枠7とともに被縫製物が左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動される構成になされている。
【0023】
なお、上記刺繍枠7には、使用されている枠の種類を識別させるための識別板が設けられており、刺繍枠7の装着が行われたときに上記識別板の検出が行われることにより使用中の型式が判別されるようになっている。
【0024】
一方、図5及び図6に示されているように、上記刺繍枠駆動キャリッジ8のキャリッジフレーム2Y2は、Y補強板2Y11を介して前記X駆動台2X9に対して上側から重ね合わせるようにして取り付けられており、Yパルスモータ2Y1の出力軸の回りに回転可能になされている。
【0025】
すなわち、まず前記X駆動台2X9の上部には、平面略矩形状のY補強板2Y11がネジ固定されているとともに、そのY補強板2Y11の上面側に立設された第1軸受2Y12内を、Yパルスモータ2Y1の出力軸が下方に向かって回転可能に貫通している。そして、上記Y補強板2Y11の第1軸受2Y12の外側には、キャリッジフレーム2Y2の上面に立設された第2軸受2Y13が回転可能に装着されており、これによって、刺繍枠駆動キャリッジ8の全体が、前後方向案内手段の駆動手段を構成しているYパルスモータ2Y1の略鉛直方向に延びる出力軸の回りに、略水平に回転されるように構成されている。
【0026】
また、上記Y補強板2Y11とキャリッジフレーム2Y2との間には、刺繍枠駆動キャリッジ8を所定の回動位置で係止させるための位置決め手段9が設けられている。この位置決め手段9は、軸方向に凹凸嵌合する係止機構から構成されており、上記Y補強板2Y11側に設けられた4つの各係止突部9aが、キャリッジフレーム2Y2側に形成された4つの各係合孔部9b内に嵌合可能に設けられている。
【0027】
より具体的には、これらY補強板2Y11側の各係止突部9a及びキャリッジフレーム2Y2側の各係合孔部9bは、軸中心から放射状に略十字に延びており、このうち、上記係止突部9aは、その延在方向に直交する横断形状が略三角形状に形成されていて、当該係止突部9aの両側面が傾斜面に形成されている。また、前記係合孔部9bは、上記係止突部9aに外側から嵌まり込む平面略矩形状の貫通孔から形成されており、当該係止突部9aの孔縁部が、上記係止突部9aの傾斜面に当接することによってキャリッジフレーム2Y2がその位置に停止されるようになっている。
【0028】
このとき、上記Y補強板2Y11側の第1軸受2Y12の外周には、コイルバネ9cが装着されている。このコイルバネ9cは、上記Y補強板2Y11の第1軸受2Y12の先端部分に取り付けられたEリング9dと、キャリッジフレーム2Y2の第2軸受2Y13の先端面との間に圧縮状態で取り付けられており、このコイルバネ9cの付勢力によって、上記Y補強板2Y11に対してキャリッジフレーム2Y2が軸方向に密着され、その密着力によって、上記Y補強板2Y11側の4つの係止突部9aが、キャリッジフレーム2Y2側の4つの係合孔部9b内に確実に嵌合されるようになっている。
【0029】
一方、上述したように係合孔部9bと係止突部9aとの係合によって、停止状態にあるキャリッジフレーム2Y2を、所定以上の力で回動させた場合には、当該キャリッジフレーム2Y2側の各係合孔部9bの孔縁部が、上記係止突部9aの傾斜面上を滑り上がっていき、キャリッジフレーム2Y2が強制的に回動されることとなる。そして、このキャリッジフレーム2Y2が略90度回動されて、当該キャリッジフレーム2Y2側の各係合孔部9bがY補強板2Y11側の各係止突部9aに略一致すると、各係合孔部9bの穴縁部が各係止突部9aの傾斜側面に沿うように滑っていき、嵌合状態になされる。その結果、上記キャリッジフレーム2Y2がその位置に停止されることとなる。
【0030】
なお、図6中の符号11及び12は、キャリッジフレーム2Y2及びY補強板2Y11に対してそれぞれ円弧形状に貫通形成されたリード線通過用孔を示している。
【0031】
このように本実施形態にかかる装置は、刺繍装置2の刺繍枠駆動キャリッジ8が手操作によって90度間隔で回動・停止されるようになっており、刺繍縫いミシンを使用することなく収納等を行う場合に、刺繍装置2の刺繍枠駆動キャリッジ8を、例えばベッド部の長手方向(X方向)に沿うように回動させておけば、当該刺繍枠駆動キャリッジ8の端部がベッド部の側端から外方に突き出されなくなり、刺繍枠駆動キャリッジ8が邪魔にならないように折り畳まれることとなる。したがって、ミシンの収納等の作業が円滑に行われるようになっている。
【0032】
また、特に本実施形態にかかる装置では、刺繍枠駆動キャリッジ8の回動軸が、当該刺繍枠駆動キャリッジ8を駆動するY駆動部2YのYパルスモータ2Y11の出力軸と兼用されるため、刺繍枠駆動キャリッジ8の回動軸を別個に設ける必要がなくなり、部品点数の増大が防止されるようになっている。
【0033】
さらに、本実施形態にかかる装置では、刺繍枠駆動キャリッジ8の位置決め手段9を構成する各係止突起部9aに、周方向に対して傾斜した回動案内面が設けられていることから、刺繍枠駆動キャリッジ8の回動・停止操作が手動によって円滑かつ容易に行われるようになっている。
【0034】
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0035】
例えば、上記実施形態では、刺繍枠駆動キャリッジ8の位置決め手段9を構成する係止突起部9a及び係合孔部9bを十字状に配置しているが、刺繍枠駆動キャリッジ8の係止作用を備えれば、90度間隔以外のどのような配置関係でも採用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明は、刺繍装置の刺繍枠駆動キャリッジを手操作によって回動可能に設けるとともに、位置決め手段によって所定の位置に停止させるように構成したものであって、刺繍縫いミシンを使用することなく収納等を行う場合に、刺繍装置の刺繍枠駆動キャリッジを、例えばベッド部の長手方向(X方向)に沿うように回動させておくことによって当該刺繍枠駆動キャリッジの端部をベッド部の側端から外方に突き出さない位置に係止し、刺繍枠駆動キャリッジが邪魔にならないように折り畳むようにしたものであるから、ミシンの収納等の作業を円滑かつ容易に行うことが可能となるとともに、損傷の危険を回避することができ、刺繍縫いミシンの使用性、信頼性を高めることができる。
【0037】
また、請求項2記載の発明は、刺繍枠駆動キャリッジの回動軸を、当該刺繍枠駆動キャリッジの駆動部の軸と兼用させることによって、刺繍枠駆動キャリッジの回動軸を別個に設ける必要をなくし、部品点数の増大を防止するようにしたものであるから、上記請求項1記載の発明の効果をさらに向上させることができる。
【0038】
さらに、請求項3記載の発明は、刺繍枠駆動キャリッジの位置決め手段を構成する係止機構の凹凸嵌合部分に周方向に対して傾斜する回動案内面を設けることによって、刺繍枠駆動キャリッジの回動・停止操作を手動によって容易に行わせるようにしたものであるから、上記請求項1記載の発明の効果をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する刺繍縫いミシンの全体構成の一例を表した正面説明図である。
【図2】本発明を適用する刺繍装置の内部構造の主としてX駆動部を表した概観斜視説明図である。
【図3】本発明を適用する刺繍装置の内部構造の主としてY駆動部を表した概観斜視説明図である。
【図4】本発明を適用する刺繍装置の主として刺繍枠駆動キャリッジの内部構造を表した概観斜視説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における刺繍枠駆動キャリッジの回動機構及び位置決め手段を表した部分横断面説明図である。
【図6】図5に表した刺繍枠駆動キャリッジの回動機構及び位置決め手段の分解斜視説明図である。
【符号の説明】
1 ミシン本体
2 刺繍装置
2X X駆動部
2X9 X駆動台
2Y Y駆動部
2Y1 Yパルスモータ
2Y2 キャリッジフレーム
2Y11 Y補強板
2Y12 第1軸受
2Y13 第2軸受
9 位置決め手段
9a 係止突部
9b 係合孔部
9c コイルバネ
Claims (3)
- ベッド面上の前後方向に移動する刺繍枠駆動キャリッジを有する刺繍装置が、ミシン本体に対して着脱可能に装着されるものであって、
上記刺繍枠駆動キャリッジは、前記刺繍装置の機枠内に配置された左右方向案内手段に装着されるとともに、刺繍枠駆動キャリッジ内に設けられた前後方向案内手段に対して、被縫製物を保持する刺繍枠を着脱可能に連結する連結部材を装着し、上記各案内手段を駆動する駆動手段により前記刺繍枠を、ミシン本体側の縫針の上下動に同期して前後左右に移動させるようにした刺繍縫いミシンにおいて、
上記刺繍枠駆動キャリッジは、前記刺繍装置のベッド面に対して略垂直方向に延在し、前記左右方向案内手段により左右に移動される移動部材に対して回動可能に設けられているとともに、
当該刺繍枠駆動キャリッジを所定の回動位置で係止させる位置決め手段が設けられていることを特徴とする刺繍縫いミシン。 - 請求項1記載の刺繍枠駆動キャリッジは、前後方向案内手段を駆動する駆動手段の駆動軸に対して回動可能に装着されていることを特徴とする刺繍縫いミシン。
- 請求項1記載の位置決め手段には、刺繍枠駆動キャリッジの回動軸の軸方向に凹凸嵌合して刺繍枠駆動キャリッジを所定の回動位置で係止させる係止機構が設けられ、
当該係止機構の凹凸嵌合部分には、所定以上の回動力によって係止状態を解放させる傾斜案内面が設けられていることを特徴とする刺繍縫いミシン。
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