JP3822090B2 - 電荷検出回路の試験回路およびlsiならびに電荷検出回路の試験方法 - Google Patents

電荷検出回路の試験回路およびlsiならびに電荷検出回路の試験方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線センサ等の画像センサ等に備えられた電荷検出回路の動作確認試験を行うための電荷検出回路の試験回路およびLSIならびに電荷検出回路の試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フィルムを用いたX線撮像装置がX線診断装置として広く用いられてきた。しかし、近年、液晶表示装置に用いられるTFTアレイ基板上にX線を電荷に変換する光電変換層を形成して画像データを得る平面型X線センサが開発され、X線撮像装置としての実用段階に移行しつつある。
【0003】
一般的な2次元行列構造の画像センサの概略の構成は、本発明の説明で用いる図2に示すような構成と同様の構成となっている。
【0004】
すなわち、画像センサ48は、図2に示すように、硝子基板50の上に、光電変換層54およびバイアス電極52が形成されている。硝子基板50の光電変換層54側の面には、行列上に配置された画素電極56、蓄積容量(画素容量)17およびスイッチ素子18と、走査線(行)10およびデータ線(列)12が形成されている。そして、走査線10およびデータ線12は、それぞれ走査駆動器(ゲートドライバ)14および読み取り回路(電荷検出回路)16に接続されている。
【0005】
このように、画像センサ48は、光電変換層54と蓄積容量17とを主体とした、X線等の光子を電荷に変換して蓄積する光電変換部と、その光電変換部からの電荷の信号を読み取る読み取り回路16とを備えた構成となっている。
【0006】
ここで、図2の読み取り回路16を多数集積したLSIにおける読み取り回路16が正常に動作するか否かを調べるための試験方法について説明する。
【0007】
CSA20を備えたLSIの入力端子に、試験を行うための電荷供給回路100を接続した場合には、図12に示すような回路図となる。
【0008】
この回路図では、Tc2をオフ、Tc1をオンの状態にすると、コンデンサCTにVin×CTの電荷が充電される。
【0009】
次に、TC1をオフ、TC2をオンとすることにより、CSA20にはVin×CTの電荷が注入される。このとき、CSA20の出力は、Vrefに対して−Vin×CT/Cfの電圧となり、最終的にディジタルデータとなって出力される。
【0010】
電荷供給回路100を用いた従来の試験方法においては、この出力データを観察することにより、読み取り回路が正常に動作しているか否かを確認することができる。また、この試験方法では、電荷供給回路100に与える電圧Vinを何段階かに変化させることによって、CSA20へ供給する電荷量を変えてより詳細な試験を行うことができる。
【0011】
通常、上記のような読み取り回路16は、多数集積されて構成されるLSIの状態になっている。このため、このLSIが備えている全ての読み取り回路16の動作を確認するための試験は、図12に示す電荷供給回路100の先に探針を設け、探針を読み取り回路16が接続された各端子に順次接触させて端子毎に行われる。また、測定効率を向上させるため、電荷供給回路100と探針を複数設けた試験装置を構成し、複数の端子に接続された読み取り回路16の試験を同時に行う方法が広く行われている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の試験方法では、比較的容易に試験を行うことができるものの、多数集積された読み取り回路16に対して個々に電荷供給回路100を接続し、電圧を印加して試験を行う必要があるため、非常に効率が悪い。また、上記のように、1回の測定で複数の読み取り回路16について試験を行う場合においては、各電荷供給回路の物理的位置の違いによって線路の長さ等条件が異なってしまうため、寄生容量のばらつきの影響が大きくなり、高精度の試験を行うことが困難であった。
【0013】
実際に、100ポイントの入力範囲についてテストを行う場合には、Vinの入力電圧を100種類用意する、CTの容量を100種類用意する、あるいはVinの入力電圧とCTの容量の組み合わせとを100種類用意して試験が行われている。
【0014】
しかし、このような試験方法においても、試験用の電荷供給回路100の負担が大きくなり、読み取り回路16の動作確認試験を正確に行うことができないという問題を有している。
【0015】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、X線センサのように非常に精密な電荷検出を必要とする電荷検出回路の動作確認試験を正確に行うことができる電荷検出回路の試験回路およびLSIならびに電荷検出回路の試験方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の電荷検出回路の試験回路は、上記の課題を解決するために、電圧印加手段から電荷検出回路に信号波形を入力し、出力信号を観察することで当該電荷検出回路が正常に動作しているか否かを確認する電荷検出回路の試験回路において、上記電荷検出回路の試験を行う際には、上記電圧印加手段の出力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入するとともに、上記電荷検出回路の通常動作時には、上記コンデンサを回路から削除するための切り替え手段を備えていることを特徴としている。
【0017】
上記の構成によれば、切り替え手段により、電荷検出回路が通常に動作する場合にはコンデンサを挿入せず、電荷検出回路の動作確認試験を行う場合にはコンデンサを挿入することで、容易に電荷検出回路の動作確認試験モードと通常動作モードとを切り替えることができ、かつ容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0018】
すなわち、本発明の電荷検出回路の試験回路は、電荷検出回路を電圧入力回路として動作させるためのコンデンサと、該コンデンサを回路に挿入するか否かを決定する切り替え手段とを備えている。これにより、電荷検出回路の動作確認試験時と通常動作時とで、切り替え手段を用いて、コンデンサを回路から削除したり、回路へ挿入したりすることにより、電荷検出回路は試験回路を備えたまま通常の動作も行うことができる。そして、入力端子に印加した信号波形と、出力した信号波形とを比較観察することで、容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことが可能になる。
【0019】
さらに、本発明の電荷検出回路の試験回路によれば、切り替え手段により、コンデンサを回路から削除あるいは挿入するだけで、電荷検出回路の通常動作モードと動作確認試験モードとの切り替えができるため、電荷検出回路の試験回路をLSI等の装置の内部に設けることができる。よって、電荷検出回路の動作確認試験を行う際における電荷検出回路に対する電荷供給のために、従来の電荷供給回路を電荷検出回路の入力部に接続する手間を省くことができ、入力端子に信号波形を入力するだけで、効率よく電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0020】
また、上記切り替え手段は、上記コンデンサの前後に直列に接続された第1・第2スイッチと、該コンデンサと並列に接続された第3スイッチとを含んで構成されていることがより好ましい。
【0021】
これにより、電荷検出回路の通常動作モードと動作確認試験モードとを容易に切り替えることができるとともに、電荷検出回路の動作確認試験を容易に行うことができる。
【0022】
すなわち、電荷検出回路の通常動作時には、第3スイッチだけをONする。そして、電荷検出回路の動作確認試験時には、先ず第1スイッチだけをONし、コンデンサに電荷を蓄積する。続いて、第1スイッチおよび第2スイッチを共にONし、コンデンサを電荷検出回路の前段に挿入する。これにより、該コンデンサと電荷増幅器(CSA)とからなる回路が反転増幅回路として機能することになり、電荷に代えて電圧波形を入力できるようになる。よって、従来の試験時は必要であった電荷供給回路が不要となり、入力端子に信号波形を印加するだけで容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0023】
また、上記コンデンサの容量は、上記電荷検出回路が備えている電荷増幅器の帰還コンデンサの容量と同一であることがより好ましい。
【0024】
これにより、電荷検出回路の動作確認試験において、電荷検出回路が正常な動作を行っている場合には、入力信号波形と出力信号波形とを等しく表示することが可能になるため、入力信号波形と出力信号波形とを容易に比較することができる。
【0025】
すなわち、電荷検出回路の動作確認試験における入力した電圧(信号波形)をVとすると、電荷検出回路が正常である場合には、出力電圧を−(CT/Cf)×Vで示すことができる。よって、CT=Cfとすることにより、電荷検出回路が正常に動作している場合における入出力の信号波形の振幅を等しくすることで、両者の比較を容易に行うことができる。よって、電荷検出回路が正常に動作していない場合には、その異常を容易に発見できる。さらに、出力した信号波形が歪み成分等を含んでいる場合にも、その比較を容易に行うことができるため、電荷検出回路の特性を正確に検出できる。
【0026】
本発明のLSIは、上記の課題を解決するために、複数の電荷検出回路を集積して構成されているLSIであって、上記電荷検出回路の試験を行う際には、LSIの入力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入するとともに、上記電荷検出回路の通常動作時には、上記コンデンサを回路から削除するための切り替え手段を有する電荷検出回路の試験回路を備えていることを特徴としている。
【0027】
上記の構成によれば、LSI自身が、電荷検出回路の動作確認試験を行う試験回路を内部に備えているため、切り替え手段を切り替えてコンデンサを回路から削除あるいは回路へ挿入するだけで、電荷検出回路の通常動作モードと動作確認試験モードとを容易に切り替えることができ、かつ容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0028】
よって、動作確認試験を行う際の電荷検出回路に電荷を供給するために、従来の電荷供給回路を電荷検出回路の入力部に接続する手間を省くことができ、入力端子に信号波形を印加するだけで効率よく電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0029】
また、本発明の電荷検出回路の試験方法は、上記の課題を解決するために、電圧印加手段から電荷検出回路に信号波形を入力し、出力信号を観察することで当該電荷検出回路が正常に動作しているか否かを確認する電荷検出回路の試験方法において、上記電荷検出回路の試験を行う際には、上記電圧印加手段の出力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力のための反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入し、上記電荷検出回路が通常動作を行う際には、上記コンデンサを回路から削除するように切り替えることを特徴としている。
【0030】
上記の試験方法によれば、電荷検出回路が通常動作を行う場合にはコンデンサを挿入せず、電荷検出回路の動作確認試験を行う場合にはコンデンサを挿入することで、容易に電荷検出回路の動作確認試験モードと通常動作モードとを切り替えることができ、かつ容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0031】
すなわち、本発明の電荷検出回路の試験方法では、電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入するか否かを、通常動作モードと動作確認試験モードとで切り替えている。これにより、電荷検出回路は、試験回路を備えた状態で通常の動作も行うことができる。そして、入力端子に印加した信号波形と、出力した信号波形とを比較観察することで、容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことが可能になる。
【0032】
さらに、本発明の電荷検出回路の試験方法によれば、コンデンサを回路から削除あるいは挿入するだけで、電荷検出回路の通常動作モードと動作確認試験モードとの切り替えができるため、電荷検出回路の試験回路をLSI等の装置の内部に設けることができる。よって、電荷検出回路の動作確認試験を行う際における電荷検出回路に対する電荷供給のために、従来の電荷供給回路を電荷検出回路の入力部に接続する手間を省くことができ、入力端子に信号波形を入力するだけで、効率よく電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0033】
また、上記出力端子から正弦波からなる信号波形を入力するとともに、該正弦波の中心値が上記電荷検出回路が備えている電荷増幅器の非反転入力端子に入力される基準電圧と等しい場合には、上記正弦波の振幅をA、上記電荷増幅器の帰還コンデンサの容量をCf、上記電荷検出回路の試験回路のコンデンサの容量をCT、上記電荷増幅器による増幅率をGとすると、上記電荷増幅器の正弦波の出力信号波形の振幅が、以下の関係式(1)を満たすように入力信号波形を決定することがより好ましい。
【0034】
A×(CT/Cf)×|G|≦min(VA+,VA−)・・・・・(1)
(VA+:基準電圧と正側の電源電圧との電圧差、VA−:基準電圧と負側の電源電圧との電圧差)
これにより、正弦波である電荷増幅器からの出力信号波形の振幅が、上記関係式(1)を満たすように入力信号波形を決定することで、電荷検出回路の特性を正確に測定することができる。
【0035】
すなわち、電荷検出回路に設けられた電荷増幅器の出力信号波形の振幅は、入力信号波形の振幅を(CT/Cf)×|G|倍した大きさとなるため、電荷増幅器の出力信号波形の振幅は、A×(CT/Cf)×|G|となる。この出力信号波形の振幅が電荷検出回路のアナログ回路の動作範囲に収まらない場合には、出力信号波形に歪みが生じてしまうため、増幅回路の出力信号波形を用いて電荷検出回路の特性を正確に測定できなくなる。よって、電荷増幅器の出力信号波形の振幅が上記関係式を満たすように、入力信号波形を決定することで、電荷検出回路の特性を正確に測定できる。
【0036】
なお、上記関係式(1)の右辺は、VA+およびVA−の小さい方を採用することを意味しており、VA+は、基準電圧と正側の電源電圧との電圧差、VA−は、基準電圧と負側の電源電圧との電位差を示している。
【0037】
また、上記電荷増幅器の出力側に位置する標本化回路の標本化周波数をfsとすると、上記正弦波の周波数は、fs/8以下になるように設定されることがより好ましい。
【0038】
これにより、出力信号に歪みが含まれている場合には、この歪み成分を正確に検出することができる。
【0039】
すなわち、出力信号の波形が歪むということは、基本周波数の高調波が含まれていることを示している。よって、その高調波を検出するためには、標本化周波数をその高調波の周波数の2倍以上にすればよい。一般に、4次以下の高調波成分に大部分の歪みのエネルギーが集中しているので、標本化周波数fsに対して、入力する正弦波の周波数をfs/8以上にすることで、より確実に出力信号の波形に含まれる歪み成分を検出できる。
【0040】
また、上記出力端子から入力される信号波形は、時間に対して一次関数で表される線形部分を含む波形であってもよい。
【0041】
これにより、入力された信号波形として、ランプ波等の一次の時間関数で表される線形部分を含む波形を用いることで、標本化回路の標本化定理を考慮する必要がなくなり、標本化周波数を適当に設定することができる。また、電荷検出回路の出力として示される線形部分の傾きや直線性を解析することにより、電荷検出回路の特性を容易に測定することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の電荷検出回路の試験回路およびLSIならびに電荷検出回路の試験方法に係る一実施形態について、図1〜図11に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0043】
本実施形態の試験用回路1(電荷検出回路の試験回路)は、図2に示す画像センサ48に備えられている読み取り回路16が、電荷検出回路として正常に動作するか否かを調べるための確認試験に用いられるものである。
【0044】
本実施形態では、先ず、図2〜図10を用いて、画像センサ48および画像センサ48の回路構成について以下で詳しく説明する。
【0045】
図2に示す画像センサ48は、硝子基板50の上に、光電変換層54およびバイアス電極52が形成されて構成されている。光電変換層54は、たとえば非晶質セレン(以下、a−Seと記す)の層などで形成されており、バイアス電極52はX線を透過する金属膜、たとえば金等の導体膜で形成されている。硝子基板50の光電変換層54側の面には、行列上に配置された画素電極56、蓄積容量(画素容量)17およびスイッチ素子18と、走査線(行)10およびデータ線(列)12が形成されている。そして、走査線10およびデータ線12は、それぞれ走査駆動器(ゲートドライバ)14および読み取り回路16に接続されている。
【0046】
このように、画像センサ48は、光電変換層54と蓄積容量17とを主体とした、X線等の光子を電荷に変換して蓄積する光電変換部と、その光電変換部からの電荷の信号を読み取る読み取り回路16とを備えた構成となっている。
【0047】
画素電極56は、スイッチ素子18を介してデータ線12に接続されており、スイッチ素子18のスイッチング動作は、走査駆動器14から走査線10を介して供給される電圧により行われる。したがって、スイッチ素子18として一般的な薄膜トランジスタ(以下、TFTと示す)を用いた場合には、TFTのソースは画素電極56に、ドレインはデータ線12に、ゲートは走査線10にそれぞれ接続されることになる。なお、以下の説明においては、スイッチ素子18としてTFTが用いられているものとして説明する。
【0048】
図2におけるA−A線矢視断面図は、図3に示すように、絶縁膜58を介して画素電極56と対向する位置に補助電極60が設けられており、画素電極56との間で蓄積容量17を構成している。この補助電極60は、全画素22において共通の基準電位(Vref)となるように配線されている。また、バイアス電極52は画素電極に対して高電圧、例えば数千ボルトを印加できるようになっている。
【0049】
上記のような画像センサ48に、X線光子68がバイアス電極52側から入射すると、バイアス電極52を透過したX線光子68は、光電変換層54において電子と正孔との対を発生させる。ここで、バイアス電極52に正の電圧が印加されているときは正孔が、負の電圧が印加されているときは電子が画素電極56側に移動し、X線光子68の入射位置に対応する位置にある画素電極56に達する。画素電極56に達した正孔または電子は、蓄積容量17にて保持される。蓄積容量17にて保持された正または負の電荷(以下、信号電荷と示す)は、TFTからなるスイッチ素子18がオンとなることでデータ線12に流出し、データ線12に接続された読み取り回路16によってその電荷量(信号電荷量)が読み取られる。
【0050】
走査駆動器14が所定の一本の走査線10にHighの電圧を出力すると、その走査線10に接続された全てのTFTがオン状態になり、各蓄積容量17に保持されている信号電荷が、対応するそれぞれのデータ線12に流出する。走査駆動器14が各走査線10に順次Highの電圧を出力することで全ての画素電極56のデータが読み取られ、一枚の画像データの読み取りが行われる。
【0051】
ここで、上記の画像センサ48に用いられている読み取り回路16に関して説明する。
【0052】
読み取り回路16が備えている電荷増幅器(Charge Sensitive Amplifier:以下、CSAと称す)20は、電荷量の読み取りに使われる。CSA20において、図4に示すように、演算増幅器20aの反転入力と出力とが帰還容量20bを介して互いに接続されており、負帰還回路を構成している。また、帰還容量20bと並列にリセットスイッチ20cが接続されており、帰還容量20bに蓄積された電荷を放電してリセットすることができる。データ線12は、演算増幅器20aの反転入力に接続されており、非反転入力は基準電位であるGNDに接続されている。
【0053】
TFTからなるスイッチ素子18と、蓄積容量17とを含めた画素22一つ当たりの読み取りの等価回路図は、図5に示すような回路となる。
【0054】
図5において、画素22は第i行目の走査線10である走査線10iおよび第j列目のデータ線12jに接続された画素であるものとする。なお、Cdlは、データ線12jの容量を表す。
【0055】
そして、図5における読み取り動作のタイミングチャートおよびCSA20の出力電位は、図6に示すようなグラフで示される。なお、図6のG(i)は走査線10iに出力される電圧を表し、またRSTはリセットスイッチ20cに出力されるリセット信号を表す。
【0056】
読み取り動作は、まずリセットスイッチ20cをオンすることで開始される(A期間)。これにより、それ以前の動作で帰還容量20bに蓄積されていた電荷を放電してリセットし、CSA20の出力電位はGNDすなわち0となる。次に、RSTがLowになってから(D期間)、G(i)にHighの電圧が出力されてTFTのスイッチ素子18がオンとなり、蓄積容量17に蓄積されていた信号電荷(−Q)がデータ線12jに流出する。演算増幅器20aは、データ線12jに流出した電荷(−Q)が全て帰還容量の入力側の電極に集まるように動作し、その結果、帰還容量の出力側の電極には、等量で逆極性の電荷(+Q)が現れる。結局、CSA20の出力には、信号電荷に対応する電荷であるQを帰還容量20bの容量値で割った電位が現れる(B期間)。この電位を読み取ることで、信号電荷量を電位として検出できる。その後、この行のG(i)にLowの電圧が出力されてからしばらくして(C期間)、次の行の読み取り動作のためにRSTが再度リセットされ、それに伴ってCSA20の出力電位はGNDに戻る。
【0057】
ここで、相関2重サンプリング(Correlated Double Sampling:以下、CDSと示す)と呼ばれる電位読み取り方法について簡単に説明する。もし、図5に示す読み取り回路系が完全であれば、C期間で読み取られた電位は正確に信号電荷量に相当するはずである。しかしながら実際には、リセット後のD期間において、CSA20の出力電位は完全にGNDにはならずに、オフセットが存在する。オフセットの原因としては、演算増幅器20a自体の持つフリッカ雑音やオフセット、リセットスイッチ20cのON抵抗による熱雑音がOFFされる瞬間に帰還容量Cfに固定されることなどが挙げられる。
【0058】
上記CDSは、図6のsmp1とsmp2とで示したタイミングでCSA20の電位をそれぞれ読み取り、smp2で読み取った電位とsmp1で読み取った電位との差を求めることで、smp1とsmp2との間の期間でのCSA20の電位変動量を正確に求めることができる。CDSを行うことにより、D期間に存在するオフセットを取り除けるということは、すなわち、D期間におけるオフセットが0という理想回路系において、C期間に1回のみ電位を読み取る場合と等いので、以下では説明を単純化するため、CDSによって等価として扱える理想回路系において、読み取りをC期間に1回のみ行うものとして説明する。
【0059】
信号電荷がディジタルデータとして出力されるまでの1入力対応の読み取り回路(単位読み取り回路)の回路構成としては、図7に示すような構成となる。
【0060】
すなわち、CSA20の出力は、必要に応じて電圧増幅回路(メインアンプ)(以下、MAと示す)で増幅され、サンプルホールド回路(以下、S/Hと示す)にてサンプリングされ保持される。保持されたデータ電圧はマルチプレクサを介してAD(アナログディジタル)変換器(以下、ADCと示す)に入力されディジタル値に変換され、データラッチ回路(以下、DLと示す)にて保持される。なお、マルチプレクサは、1つのADCに複数の入力端子を割り当てるために用いられるものであり、回路の本質的なものではない。したがって、例えば各入力端子に1対1に対応してADCを構成する場合には不要となる。
【0061】
MAは、CSA20の出力電圧が小さい場合に、それ以降の回路が動作するのに十分な大きさの電圧範囲にまで出力電圧を増幅するために設けられている。
【0062】
X線撮影装置の一般的な用途である静止画像撮影(撮影モード)の場合には、照射するX線の線量が十分に大きい。したがって、そのデータの信号電荷量も大きく、CSA20に対して十分大きな電圧が与えられるため、MAは必ずしも必要ではない。しかし、動画像を得るための撮影(透視モード)を行う場合には、秒単位から分単位の期間、X線を照射し続ける必要があり、X線の総照射量を抑えるため、撮影モードより2桁ほど弱いX線が用いられている。したがって、透視モードでの信号電荷量は、撮影モードに比して極めて小さくなるため、MAが必要となる。なお、図7ではMAを1つのブロックで表しているが、増幅率によっては2段以上の構成が用いられることもある。
【0063】
読み取り回路16を多数集積したLSI(Large-Scale Integrated Circuit)として構成する場合のMAの典型的な回路構成としては、図8に示すように、MAは1段の反転増幅器から構成されており、増幅率Gは、
|G|=C1 /C2
となる。
【0064】
MAとして図8の回路を用いたときの(CSA+MA+S/H)回路は、図9に示すように、CSA20、MA、S/Hがこの順に接続されて構成されている。
【0065】
なお、S/Hは、その制御信号SHがHighの期間にMAの出力を標本化し、次に制御信号SHがHighになるまで、その標本化した電圧を維持するための回路である。
【0066】
図9の(CSA+MA+S/H)回路の制御信号は、図10に示すような制御タイミングとなる。
【0067】
すなわち、CSA20およびMAは、初期化スイッチを同時にオンして、その後CSA20のスイッチを先にオフとして、次にMAのスイッチをオフとする。これでCSA20およびMAが共に初期化され、その後で入力される電荷が電圧に変換される。S/Hの制御信号SHがHighの期間に、MAの出力がS/H回路により標本化され、次にHighになるまでその出力が保持される。保持された出力信号(電圧)は、その後段にあるADCでディジタル値に変換される。なお、制御信号SHがHighになってから次にHighになるまでの期間、すなわちSHのパルス間隔を標本化周期といい、その逆数を標本化周波数という。また、図10に示した制御信号SHは、回路を通常動作させたときの信号である。
【0068】
ここで、本発明の電荷検出回路の試験回路に係る試験用回路1について、図1を用いて詳しく説明すれば、以下の通りである。
【0069】
本実施形態の試験用回路1は、図1に示すように、LSI2におけるLSI2の入力端子INとCSA20との間に設けられており、スイッチNSW(第3スイッチ)と、該スイッチNSWと並列に接続されたコンデンサCTと、該コンデンサCTの前後に直列に接続されたスイッチTC1(第1スイッチ)、TC2(第2スイッチ)とを備えている。
【0070】
本実施形態の試験用回路1は、読み取り回路16の試験を行っている時以外、つまり読み取り回路16が通常動作を行う際にはスイッチNSWをオンにし、スイッチTC1、TC2をオフにしている。
【0071】
一方、読み取り回路16の試験を行う際には、スイッチNSWをオフにし、先ずTC1だけをオンすることで、コンデンサCTに電荷を蓄積させる。そして、TC1をオフ、TC2をオンすることにより、入力端子INとCSA20との間に挿入したコンデンサCTから、読み取り回路16のCSA20に対して電荷を供給することができる。
【0072】
これにより、コンデンサCTおよびCSA20からなる回路が反転増幅回路として機能するようになり、電荷に替えて電圧波形を入力できるようになる。よって、読み取り回路16の試験を行う際に従来の電荷供給回路が不要となる。
【0073】
図1に示す構成のLSI2の読み取り回路16に対して、実際に試験を行う際には、先ず、図示しないLSI試験機からLSI2の入力端子INに交流信号が与えられる。LSI2は、図7に示すMAで交流信号を増幅した後、S/Hでサンプルホールドし、続いてADCにおいて増幅した交流信号をディジタル値に変換する。
【0074】
ここで、交流信号の周波数とS/Hの周期とを調整することで、交流信号を再現可能なディジタルの出力データ列を得ることができる。そして、入力された交流信号と出力データ列から再現した交流信号とを比較することにより、LSI2に備えられた読み取り回路16(CSA20)の動作が正常であるか否かを確認することができるとともに、増幅率、直線性、歪み率などの読み取り回路16の各特性についても測定することが可能となる。
【0075】
以上のように、本実施形態の試験用回路1では、テストモード時に、LSI2の入力端子INとCSA20との間にコンデンサCTを挿入することにより、LSI2の入力端子INに信号波形を入力するだけで、容易に読み取り回路16の試験を行うことができる。
【0076】
また、本実施形態の試験用回路1によれば、CSA20を有するLSI2のテストが容易に可能となる。また、非常に精密な測定が必要なX線センサ等の信号読み出し回路として設計されたLSIでも、各端子毎に正確な特性の測定が可能となり、LSIの量産時のテスト効率を大きく向上させることができる。さらに、特性が均一のLSIを選別することにより、X線センサ性能を向上させることが可能となる。
【0077】
ここで、本実施形態の試験用回路1を用いて試験を行う際に、LSI2の入力端子INに入力すべき信号波形と、CSA20の制御信号RSTおよびMAが存在するときのMAの制御信号MAとの関係について、図11を用いて説明すれば以下の通りである。
【0078】
本実施形態の試験方法では、図11に示すように、RST、MAのリセット信号は最初の一回だけ入力され、その後は入力されずにS/Hを動作させ、さらに図示しない制御信号によりADCを動作させている。また、MAもCSA20と同時にリセットされることにより、MAの出力信号波形にもオフセットがかかることはないため、出力信号波形はVrefを中心とした波形となる。
【0079】
図11において、CSA20の制御信号RSTおよびMAの制御信号MAがHighとなっている期間、つまりCSA20およびMAが初期化されている期間には、入力端子INはVrefレベルとなっており信号波形はまだ印加されていない。RSTおよびMAがLow、CSA20の帰還コンデンサCfのスイッチSWがオフになってから、上述した信号波形が入力端子INに印加される。
【0080】
続いて、CSA20の制御信号RSTがLowになった後の動作について説明すれば、以下の通りである。
【0081】
このとき、CSA20の回路は、CT/Cfの増幅率を持った反転増幅器として動作するため、CSA20は振幅がCT/Cf倍で位相が反転した波形を出力する。このCSA20の出力波形は、MAにおいて増幅される。そして、増幅された波形は、S/H回路でサンプルホールドされ、ADCにおいてディジタル値に変換される。
【0082】
この時、信号波形は、試験用回路1のコンデンサCT、CSA20の帰還回路のコンデンサCfの容量をそれぞれCT,Cfとし、信号波形の中心値をVref、振幅A、MAの倍率をGとすると、MAの出力信号波形は、入力信号波形の振幅が(CT/Cf)×|G|倍となった大きさとなるため、MAの出力信号波形の振幅は、A×(CT/Cf)×|G|で示される。
【0083】
本実施形態の電荷検出回路の試験方法では、MAの出力信号波形の振幅は、読み取り回路16のダイナミックレンジを越えないように決定される。
【0084】
すなわち、例えば、LSI2のオぺアンプのアナログ電源の電圧が、Vrefを中心として、+VA、−VAであるとすると、
A×(CT/Cf)×|G|≦VA
となる。
【0085】
もし、入力された信号波形がVrefを中心として非対称であり、Vrefに対してその絶対値が正側にVA+、負側にVA−であるとすると、MAの出力信号波形の振幅が、
A×(CT/Cf)×|G|≦min(VA+,VA−)
の条件を満たすように入力信号波形が決定される。なお、上記式における右辺はVA+およびVA−の小さい方を採用することを意味しており、VA+は、基準電圧と正側の電源電圧との電圧差、VA−は、基準電圧と負側の電源電圧との電位差を示している。
【0086】
このように、A×(CT/Cf)×|G|で示されるMAの出力信号波形の振幅が、LSI2のアナログ回路の動作電圧範囲に収まるように入力信号波形を決定することで、出力信号波形に歪みが生じ、読み取り回路16の特性が正確に測定できなくなることを防止することができる。
【0087】
さらに、本実施形態の試験用回路1では、挿入したコンデンサCTおよびCSA20の帰還回路のコンデンサCfの容量は、CT=Cfの関係を満たしている。
【0088】
これにより、読み取り回路16の動作確認試験において、読み取り回路16が正常な動作を行っている場合には、限りなく入力信号波形と出力信号波形とを等しく表示することが可能になり、入力信号波形と出力信号波形との比較が容易になる。
【0089】
すなわち、動作確認試験における入力電圧(信号波形)をVとすると、読み取り回路16が正常である場合には、出力電圧は(CT/Cf)×Vで示すことができる。よって、CT=Cfとすることにより、読み取り回路16が正常に動作している場合における入力時の信号波形と出力時の信号波形とを等しくすることができる。よって、入力時の信号波形と出力時の信号波形との比較が容易になり、読み取り回路16が正常に動作していないことを明確に認識できる。
【0090】
さらに、容量のばらつきを原因とするCT/Cf比の変動を最小限に抑えることを考慮すれば、挿入したコンデンサCTおよびコンデンサCfの容量は、上記のようにCT=Cfであることが望ましい。
【0091】
なお、一般に、LSIの内部に設けられたコンデンサの容量比CT/Cfは、絶対値のばらつきと比較するとかなり正確なものであるが、1パーセント程度のばらつきは避けられない。これは基本的に測定系がそれだけのばらつきの要素を含んでいることを意味している。試験用回路1のコンデンサCTとして、コンデンサCfと容量が等しいコンデンサを用いた場合には、コンデンサを全く同一のパターン(形状)にできるため、CT/Cfで示される比のばらつきを最小限に抑えることができる。
【0092】
すなわち、例えば、コンデンサCT,Cfが、共に長方形の同じパターンである場合には、マスクのずれが生じた場合でも、同じLSI基板上に設けられた同一パターンのコンデンサは同一のずれ方をするため、CT/Cf比はほとんど変化しない。よって、コンデンサCT,Cfを同じパターンで形成した場合には、CT/Cf比のばらつきを最小限に抑えることができる。
【0093】
なお、出力電圧の波形が入力電圧に対して負号がつくか否かは、図7に示す回路の各部の構成によって変わり、本質的なものではない。よって、これ以降においては本質に関わる箇所以外については負号の有無は問題としないものとする。
【0094】
次に、入力信号波形が正弦波である場合における、周波数とS/Hの周期との関係について説明する。
【0095】
S/Hの周波数をfsとすると、標本化定理により、入力信号波形の周波数がfs/2以下であればADCの出力として得られれたディジタルデータ列から元の正弦波を正確に再現できることになる。
【0096】
ただし、この関係を満たすだけでは歪み率は測定できない。歪むということは、すなわち基本周波数の高調波を持っているということであるから、その高調波を検出するためには、標本化周波数がその高調波の周波数の2倍以上であることが必要である。
【0097】
また、歪みの成分のエネルギーは、一般に第4調波までにその大部分が含まれている。よって、歪み率を測定する場合には、少なくとも4次までの高調波成分を検出し、S/Hの周波数fsの1/8の周波数の正弦波を入力すればよい。また、測定に余裕を持たせるためには、さらにその1/2程度以下、すなわち、1/16程度以下の周波数にすることが望ましい。例えば、fsを20kHzとすると、2.5kHzから1.25kHz程度以下の正弦波を入力すればよいことになる。これにより、歪み成分の測定を余裕を持って行うことができ、正確な歪み成分の測定が可能になる。
【0098】
本実施形態の電荷検出回路の試験回路を用いた試験方法では、以上のような条件を満たす信号波形を電荷検出回路の試験回路に入力して、入力信号波形と再現した波形(出力信号波形)とを比較することにより、歪み率、オフセット、倍率等の回路特性を正確に測定できる。
【0099】
なお、ここで「再現した波形」と示したのは、あくまでも観念的な意味合いであり、必ずしも実際に出力されたディジタルデータ列をD/A変換して、入力されたアナログ信号を再現する必要はない。実際、汎用的なアナログIC試験装置は、入力したアナログ信号波形をA/D変換してディジタルデータ列に変換し、該データを数値処理することで該信号の高調波成分や歪み率、オフセット等を計算している。つまり、変換したディジタル信号をアナログ信号に再変換して、波形を再現しなくても、歪み率等を算出できる。
【0100】
本実施形態の試験用回路1においては、このようなアナログIC試験装置を用いて動作確認試験、特性検出試験を行った場合であっても、容易に試験を行うことができる。
【0101】
なお、本実施形態では、入力する信号波形として正弦波を用いた例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。入力される信号波形としては、一般的に正弦波が使用されるが、例えば、ランプ波形、三角波あるいは鋸歯状波等のその他の波形を用いることができる。ただし、本実施形態のように、入力信号波形は正弦波を用いることが望ましい。すなわち、入力信号波形として正弦波以外の波形を用いた場合には、その信号波形が基本周波数以上の高調波を含んでいるため、元の周波数を正確に再現するためには高調波の周波数も考慮しなければならず、特性検査等を正確に行うことができない。さらに、正弦波は最も単純に発生できる波形であり、如何なる信号発生器でも発生させることができる。よって、基本周波数以上の高調波を含んでおらず、容易に発生させることができる正弦波を入力信号波形として使用するで、歪み率等の特性に関する試験を容易に行うことができる。
【0102】
一方、入力信号波形としてランプ波形等の、時間に対して一次関数で示される部分(線形部分)を有する波形を用いる場合には、S/Hの標本化定理を考慮する必要がないため、適当な周期で標本化すればよい。これにより、電荷検出回路の出力として現れる線形部分の傾きや直線性を解析することで、目的とする読み取り回路16の特性を測定することができる。なお、ここで「回路の出力として現れる」とは、上記と同様に観念的な意味合いであり、ディジタルデータとして得られた出力をそのまま解析データとして用いることを示しており、アナログデータを再現するという意味ではない。
【0103】
なお、以上の説明では、LSI2の出力はディジタルデータとして得られる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、出力をディジタルで行うかアナログで行うかについては、本質的に無関係である。例えば、LSI2にアナログ/ディジタル変換器が内蔵されておらず、アナログデータを回路の出力とする場合には、出力したアナログ信号を直接試験器に入力して特性を解析することも可能である。
【0104】
また、X線画像センサ等は、極めて多数の画素により構成されており、電荷検出回路も画素毎に必要であるから、極めて多数の電荷検出回路が必要となる。よって、読み出し回路についても、電荷検出回路とともに多数集積されてLSI化されることが望ましい。
【0105】
そこで、本発明の電荷検出回路の試験回路によれば、上記のように、読み取り回路16の通常動作時と試験時とで、スイッチをON/OFFするだけで切り替えができるため、LSI2に内蔵することができる。
【0106】
また、電荷検出回路は非常に特殊な分野のLSIであり、従来のアナログIC用の汎用試験装置では試験が困難であった。そこで、本発明の電荷検出回路の試験回路によれば、電荷検出回路の特性を測定するための試験回路とその試験回路を用いた測定方法に関して、平面型X線画像センサの読み出し回路のような極めて高精度な電荷読み出しを必要とする電荷検出回路の試験を行うことができるとともに、汎用のアナログIC試験装置を用いた場合でも正確に試験を行うことができる。
【0107】
なお、本実施形態では、以上のように、本発明の電荷検出回路の試験回路が、X線センサのような非常に微小な信号を精密に検出する必要がある読み出し回路16を集積したLSI2の試験に使用されることを説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。電荷検出回路以外にも電荷増幅器を備えた回路を有する装置であれば、どのような装置であってもその装置の動作確認試験を正確かつ容易に行うことが可能になる。
【0108】
また、本発明は、電荷検出増幅器を多数集積したLSIであって、該LSIの試験態様において、該LSIの入力端子と該入力端子に対応する電荷検出増幅器との間に、コンデンサが挿入されるように構成されることを特徴とするLSIの試験回路と表現することもできる。
【0109】
さらに、本発明は、電圧印加手段から電荷検出回路に信号波形を入力し、出力信号を観察することで当該電荷検出回路が正常に動作しているか否かを確認する電荷検出回路の試験回路において、上記電荷検出回路の試験を行う際には、上記電圧印加手段の出力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入することを特徴とする電荷検出回路の試験回路と表現することも可能である。
【0110】
これにより、従来の電荷供給装置を試験を行う度に接続する必要がなく、容易に正確な電荷検出回路の試験を行うことができる。
【0111】
【発明の効果】
本発明の電荷検出回路の試験回路は、以上のように、上記電荷検出回路の試験を行う際には、上記電圧印加手段の出力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入するとともに、上記電荷検出回路の通常動作時には、上記コンデンサを回路から削除するための切り替え手段を備えている構成である。
【0112】
それゆえ、切り替え手段により、電荷検出回路が通常に動作する場合にはコンデンサを挿入せず、電荷検出回路の動作確認試験を行う場合にはコンデンサを挿入することで、容易に電荷検出回路の動作確認試験モードと通常動作モードとを切り替えることができ、かつ容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことができるという効果を奏する。
【0113】
すなわち、本発明の電荷検出回路の試験回路は、電荷検出回路に電荷を供給するためのコンデンサと、該コンデンサを回路に挿入するか否かを決定する切り替え手段とを備えている。これにより、電荷検出回路の動作確認試験時と通常動作時とで、切り替え手段を用いて、コンデンサを回路から削除したり、回路へ挿入したりすることにより、電荷検出回路は試験回路を備えたまま通常の動作も行うことができる。そして、入力端子に印加した信号波形と、出力した信号波形とを比較観察することで、容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことが可能になる。
【0114】
さらに、本発明の電荷検出回路の試験回路によれば、切り替え手段により、コンデンサを回路から削除あるいは挿入するだけで、電荷検出回路の通常動作モードと動作確認試験モードとの切り替えができるため、電荷検出回路の試験回路をLSI等の装置の内部に設けることができる。よって、電荷検出回路の動作確認試験を行う際における電荷検出回路に対する電荷供給のために、従来の電荷供給回路を電荷検出回路の入力部に接続する手間を省くことができ、入力端子に信号波形を入力するだけで、効率よく電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0115】
また、上記切り替え手段は、上記コンデンサの前後に直列に接続された第1・第2スイッチと、該コンデンサと並列に接続された第3スイッチとを含んで構成されていることがより好ましい。
【0116】
それゆえ、電荷検出回路の通常動作モードと動作確認試験モードとを容易に切り替えることができるとともに、電荷検出回路の動作確認試験を容易に行うことができるという効果を奏する。
【0117】
すなわち、電荷検出回路の通常動作時には、第3スイッチだけをONする。そして、電荷検出回路の動作確認試験時には、先ず第1スイッチだけをONし、コンデンサに電荷を蓄積する。続いて、第1スイッチをOFFし、第2スイッチをONすることで、コンデンサに蓄積した電荷を電荷検出回路に供給することができる。これにより、従来の試験時は必要であった電荷供給回路が不要となり、入力端子に信号波形を印加するだけで容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0118】
また、上記コンデンサの容量は、上記電荷検出回路が備えている電荷増幅器の帰還コンデンサの容量と同一であることがより好ましい。
【0119】
それゆえ、電荷検出回路の動作確認試験において、電荷検出回路が正常な動作を行っている場合には、入力信号波形と出力信号波形とを等しく表示することが可能になるため、入力信号波形と出力信号波形とを容易に比較することができるという効果を奏する。
【0120】
すなわち、電荷検出回路の動作確認試験における入力した電圧(信号波形)をVとすると、電荷検出回路が正常である場合には、出力電圧を(CT/Cf)×Vで示すことができる。よって、CT=Cfとすることにより、電荷検出回路が正常に動作している場合における入出力の信号波形を等しくすることで、両者の比較を容易に行うことができる。よって、電荷検出回路が正常に動作していない場合には、その異常を容易に発見できる。さらに、出力した信号波形が歪み成分等を含んでいる場合にも、その比較を容易に行うことができるため、電荷検出回路の特性を正確に検出できる。
【0121】
本発明のLSIは、以上のように、上記電荷検出回路の試験を行う際には、LSIの入力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入するとともに、上記電荷検出回路の通常動作時には、上記コンデンサを回路から削除するための切り替え手段を有する電荷検出回路の試験回路を備えている構成である。
【0122】
それゆえ、LSI自信が、電荷検出回路の動作確認試験を行う試験回路を内部に備えているため、切り替え手段を切り替えてコンデンサを回路から削除あるいは回路へ挿入するだけで、電荷検出回路の通常動作モードと動作確認試験モードとを切り替えることができ、かつ容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことができるという効果を奏する。
【0123】
よって、動作確認試験を行う際の電荷検出回路に電荷を供給するために、従来の電荷供給回路を電荷検出回路の入力部に接続する手間を省くことができ、入力端子に信号波形を印加するだけで効率よく電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0124】
また、本発明の電荷検出回路の試験方法は、以上のように、上記電荷検出回路の試験を行う際には、上記電圧印加手段の出力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入し、上記電荷検出回路が通常動作を行う際には、上記コンデンサを回路から削除するように切り替える方法である。
【0125】
それゆえ、電荷検出回路が通常動作を行う場合にはコンデンサを挿入せず、電荷検出回路の動作確認試験を行う場合にはコンデンサを挿入することで、容易に電荷検出回路の動作確認試験モードと通常動作モードとを切り替えることができ、かつ容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことができるという効果を奏する。
【0126】
すなわち、本発明の電荷検出回路の試験方法では、電荷検出回路に電荷を供給するためのコンデンサを挿入するか否かを、通常動作モードと動作確認試験モードとで切り替えている。これにより、電荷検出回路は、試験回路を備えた状態で通常の動作も行うことができる。そして、入力端子に印加した信号波形と、出力した信号波形とを比較観察することで、容易に電荷検出回路の動作確認試験を行うことが可能になる。
【0127】
さらに、本発明の電荷検出回路の試験方法によれば、コンデンサを回路から削除あるいは挿入するだけで、電荷検出回路の通常動作モードと動作確認試験モードとの切り替えができるため、電荷検出回路の試験回路をLSI等の装置の内部に設けることができる。よって、電荷検出回路の動作確認試験を行う際における電荷検出回路に対する電荷供給のために、従来の電荷供給回路を電荷検出回路の入力部に接続する手間を省くことができ、入力端子に信号波形を入力するだけで、効率よく電荷検出回路の動作確認試験を行うことができる。
【0128】
また、上記出力端子から正弦波からなる信号波形を入力するとともに、該正弦波の中心値が上記電荷検出回路が備えている電荷増幅器の非反転入力端子に入力される基準電圧と等しい場合には、上記正弦波の振幅をA、上記電荷増幅器の帰還コンデンサの容量をCf、上記電荷検出回路の試験回路のコンデンサの容量をCT、上記電荷増幅器による増幅率をGとすると、上記電荷増幅器の正弦波の出力信号波形の振幅が、以下の関係式(1)を満たすように入力信号波形を決定することがより好ましい。
【0129】
A×(CT/Cf)×|G|≦min(VA+,VA−)・・・・・(1)
(VA+:基準電圧と正側の電源電圧との電圧差、VA−:基準電圧と負側の電源電圧との電圧差)
それゆえ、正弦波である電荷増幅器からの出力信号波形の振幅が、上記関係式(1)を満たすように入力信号波形を決定することで、電荷検出回路の特性を正確に測定することができるという効果を奏する。
【0130】
すなわち、電荷検出回路に設けられた電荷増幅器の出力信号波形の振幅は、入力信号波形の振幅を(CT/Cf)×|G|倍した大きさとなるため、電荷増幅器の出力信号波形の振幅は、A×(CT/Cf)×|G|となる。この出力信号波形の振幅が電荷検出回路のアナログ回路の動作範囲に収まらない場合には、出力信号波形に歪みが生じてしまうため、増幅回路の出力信号波形を用いて電荷検出回路の特性を正確に測定できなくなる。よって、電荷増幅器の出力信号波形の振幅が上記関係式を満たすように、入力信号波形を決定することで、電荷検出回路の特性を正確に測定できる。
【0131】
また、上記電荷増幅器の出力側に位置する標本化回路の標本化周波数をfsとすると、上記正弦波の周波数は、fs/8以下になるように設定されることがより好ましい。
【0132】
それゆえ、出力信号に歪みが含まれている場合には、この歪み成分を正確に検出することができるという効果を奏する。
【0133】
すなわち、出力信号の波形が歪むということは、基本周波数の高調波が含まれていることを示している。よって、その高調波を検出するためには、標本化周波数がその高調波の周波数の2倍以上にすればよい。よって、標本化周波数fsに対して、入力する正弦波の周波数をfs/8とすることで、より確実に出力信号の波形に含まれる歪み成分を検出できる。
【0134】
また、上記出力端子から入力される信号波形は、時間に対して一次関数で表される線形部分を含む波形であることがより好ましい。
【0135】
それゆえ、標本化回路の標本化定理を考慮する必要がなくなり、標本化周波数を適当に設定することができ、電荷検出回路の出力として示される線形部分の傾きや直線性を解析することにより、電荷検出回路の特性を容易に測定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る試験用回路を集積して構成されたLSIの一部分を示す回路図である。
【図2】図1のLSIを備えたX線センサの構造を示す斜視図である。
【図3】図1のX線センサにおけるA−A線矢視断面図である。
【図4】電荷検出回路に備えられた電荷増幅器の基本構成を示す回路図である。
【図5】1データ線に対応した画素および電荷増幅器の等価回路の構成を示す回路図である。
【図6】信号電荷の読み取り動作を示す説明図である。
【図7】1入力対応の単位読み取り回路の回路構成を示すブロック図である。
【図8】MAとしての回路の一例を示す回路図である。
【図9】図8の回路を用いた(CSA+MA+S/H)の回路図である。
【図10】図9の回路の通常動作させるときの制御タイミングを示す説明図である。
【図11】本発明の電荷検出回路の試験方法による制御タイミングを示す説明図である。
【図12】従来の電荷増幅器の動作試験を行うための回路構成の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 試験用回路(電荷検出回路の試験回路)
2 LSI
10 走査線
10i 走査線
12 データ線
12j データ線
14 走査駆動器
16 読み取り回路(電荷検出回路)
17 蓄積容量
18 スイッチ素子
20 電荷増幅器
20a 演算増幅器
20b 帰還容量
20c リセットスイッチ
22 画素
48 画像センサ
50 硝子基板
52 バイアス電極
54 光電変換層
56 画素電極
58 絶縁膜
60 補助電極
68 X線光子
ADC アナログ/ディジタル変換器
Cdl 容量
Cf コンデンサ(帰還コンデンサ)
CT コンデンサ
CSA 電荷増幅器
DL データラッチ回路
G(i) 電圧
MA 電圧増幅回路,制御信号
NSW スイッチ(第3スイッチ)
RST 電荷増幅器のリセット信号
S/H サンプルホールド回路
SH 制御信号
TC1 スイッチ(第1スイッチ)
TC2 スイッチ(第2スイッチ)

Claims (8)

  1. 電圧印加手段から電荷検出回路に信号波形を入力し、出力信号を観察することで当該電荷検出回路が正常に動作しているか否かを確認する電荷検出回路の試験回路において、
    上記電荷検出回路の試験を行う際には、上記電圧印加手段の出力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入するとともに、
    上記電荷検出回路の通常動作時には、上記コンデンサを回路から削除するための切り替え手段を備えていることを特徴とする電荷検出回路の試験回路。
  2. 上記切り替え手段は、上記コンデンサの前後に直列に接続された第1・第2スイッチと、該コンデンサと並列に接続された第3スイッチとを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電荷検出回路の試験回路。
  3. 上記コンデンサの容量は、上記電荷検出回路が備えている電荷増幅器の帰還コンデンサの容量と同一であることを特徴とする請求項1または2に記載の電荷検出回路の試験回路。
  4. 複数の電荷検出回路を集積して構成されているLSIであって、
    上記電荷検出回路の試験を行う際には、LSIの入力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入するとともに、上記電荷検出回路の通常動作時には、上記コンデンサを回路から削除するための切り替え手段を有する電荷検出回路の試験回路を備えていることを特徴とするLSI。
  5. 電圧印加手段から電荷検出回路に信号波形を入力し、出力信号を観察することで当該電荷検出回路が正常に動作しているか否かを確認する電荷検出回路の試験方法において、
    上記電荷検出回路の試験を行う際には、上記電圧印加手段の出力端子と上記電荷検出回路との間に、上記電荷検出回路を電圧入力に対する反転増幅回路として機能させるためのコンデンサを挿入し、上記電荷検出回路が通常動作を行う際には、上記コンデンサを回路から削除するように切り替えることを特徴とする電荷検出回路の試験方法。
  6. 上記出力端子から正弦波からなる信号波形を入力するとともに、該正弦波の中心値が上記電荷検出回路が備えている電荷増幅器の非反転入力端子に入力される基準電圧と等しい場合には、
    上記正弦波の振幅をA、上記電荷増幅器の帰還コンデンサの容量をCf、上記電荷検出回路の試験回路のコンデンサの容量をCT、上記電荷増幅器による増幅率をGとすると、上記電荷増幅器の正弦波の出力信号波形の振幅が、以下の関係式(1)を満たすように入力信号波形を決定することを特徴とする請求項5に記載の電荷検出回路の試験方法。
    A×(CT/Cf)×|G|≦min(VA+,VA−)・・・・・(1)
    (VA+:基準電圧と正側の電源電圧との電圧差、VA−:基準電圧と負側の電源電圧との電圧差)
  7. 上記電荷増幅器の出力側に位置する標本化回路の標本化周波数をfsとすると、上記正弦波の周波数は、fs/8以下になるように設定されることを特徴とする請求項6に記載の電荷検出回路の試験方法。
  8. 上記出力端子から入力される信号波形は、時間に対して一次関数で表される線形部分を含む波形であることを特徴とする請求項5に記載の電荷検出回路の試験方法。
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