JP6951158B2 - 放射線撮像装置、その駆動方法および放射線撮像システム - Google Patents

放射線撮像装置、その駆動方法および放射線撮像システム Download PDF

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Description

本発明は、放射線撮像装置、その駆動方法および放射線撮像システムに関する。
放射線撮像装置のなかには、複数のセンサが配列されたセンサアレイと、各センサを駆動する駆動部と、各センサの信号を水平転送する転送部と、該水平転送された信号の群を画像データとして読み出す読出部とを備えるものがある(特許文献1参照)。この画像データをディスプレイに出力することで、医師等のユーザは放射線画像を観察することができる。
一般に、読出部には1/fノイズ(フリッカノイズ)に起因する出力値の変動(揺らぎ)が生じることがあるため、放射線画像には、撮像のタイミングによって異なる度合いの濃淡が生じる場合がある。このことは、放射線画像の品質の低下の原因となりうる。
特許文献1の読出部は、各センサの信号を増幅する差動増幅部(141等)、該増幅された信号をアナログデジタル変換する変換部(151等)、及び、各センサの信号に基準電圧信号(Vref)に応じた信号を加算する加算部(431等)を含む。特許文献1によれば、各センサの信号に基準電圧信号に応じた信号を加算することで上記読出部の出力値の変動を補正し、これによって放射線画像の品質を向上させる。
特開2014−30149号公報
本発明は、放射線画像の品質を更に向上させるための補正を比較的簡素な構成で実現することを目的とする。
本発明の一つの側面は放射線撮像装置にかかり、前記放射線撮像装置は、放射線を検出可能な複数のセンサが配列されたセンサアレイと、前記複数のセンサの走査を行毎に行うことにより前記センサアレイを駆動する駆動部と、前記駆動部によって駆動された前記センサアレイのセンサからセンサ信号を読み出し、前記センサ信号に基づいてアナログデジタル変換することにより画像データを生成する変換部を含む読出部と、処理部と、を備える放射線撮像装置であって、前記画像データは、第1画像データと第2画像データとを含み、前記読出部は、前記第1画像データを、前記第2画像データに基づいて補正する補正部を含み、前記第1画像データは、放射線が照射された前記センサアレイに対して第1モードにおいて前記複数のセンサのそれぞれから個別に前記読出部へ読み出された前記センサ信号に基づいて生成され、前記第2画像データは、放射線が照射されていない前記センサアレイに対して前記第1モードよりも前記複数のセンサの走査が少ない第2モードにおいて前記複数のセンサから2以上の単位で各センサ信号を合算して、或いは、平均化して1つの信号としてまとめて前記読出部へ読み出された前記1つの信号に基づいて生成され、前記処理部は、放射線が照射されていない状態の前記センサアレイから前記第2モードで画像データを取得する第1動作と、前記第1動作で得られた画像データと基準データとに基づいて補正用データを生成する第2動作と、前記第2動作で生成された補正用データを前記補正部に設定する第3動作と、を行うことを特徴とする。
本発明によれば、放射線画像の品質を向上させることができる。
放射線撮像システムの構成例を説明するための図である。 放射線撮像装置の撮像部を形成する単一の半導体チップの構成例を説明するための図である。 単一のセンサの構成例を説明するための図である。 ビニングモードを実現するための構成例を説明するための図である。 読出部の構成例を説明するための図である。 放射線撮像装置の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 各センサの信号の読出方法を説明するためのタイミングチャートである。 放射線撮像装置の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 放射線撮像装置の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図は、構造ないし構成を例示する目的で記載された模式図に過ぎず、図示された各部材の寸法は必ずしも現実のものを反映するものではない。また、各図において、同一の部材または同一の構成要素には同一の参照番号を付しており、以下、重複する内容については説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る放射線撮像システムSYSの構成を示すシステムブロック図である。放射線撮像システムSYSは、放射線撮像装置1、演算部2、放射線源3および放射線源制御部4を具備する。放射線撮像装置1は、撮像部11、読出部12および処理部13を備え、このような構成により、放射線源3からの放射線を検出して画像データを生成し、この画像データを演算部2に出力する。
演算部2には、例えばCPU(中央演算装置)及びメモリを備える汎用コンピュータが用いられ、演算部2には、液晶ディスプレイ等の表示部21、および、キーボード等の入力端末22が接続される。演算部2は、放射線撮像装置1から受け取った画像データを表示部21に出力し、この画像データに基づく放射線画像を表示部21に表示させる。医師等のユーザは、入力端末22を用いて、撮像を行うのに必要な情報を演算部2に入力することができる(以下「入力情報」という。)。入力情報は、例えば、患者等の被検者の情報、観察ないし検査の対象部位(組織)を示す情報、静止画あるいは動画等の撮像モードを示す情報、それらの関連情報を含む。
放射線撮像装置1と演算部2とは、通信可能に相互に接続されており、各種制御信号を授受可能である。放射線撮像装置1は、演算部2から、入力端末22の入力情報に基づいて、例えば、撮像を開始することを示す信号、その撮像に必要な情報を示す信号等を受け取る。また、放射線撮像装置1は、演算部2に対して、例えば、装置1の撮像準備が完了したことを示す信号、放射線の照射の開始の要求を示す信号、放射線の照射の終了の要求を示す信号等を出力する。
放射線源3は、放射線(典型的にはX線が用いられるが、アルファ線等の他の電磁波が用いられてもよい。)を発生する。この放射線は、ここでは不図示の被検者を通過し、放射線撮像装置1の撮像部11に入射する。演算部2は、放射線の照射の開始の要求を示す信号を放射線撮像装置1から受け取ったことに応じて、放射線源制御部4により放射線源3を駆動する。なお、放射線源制御部4は、演算部2の一部として構成されてもよいし、放射線源3に内蔵されてもよい。
放射線撮像装置1において、撮像部11は、複数の半導体チップDIが配列されて構成される。ここでは、複数の半導体チップDIが2行×7列で配列された構成を例示するが、この配列の態様に限られるものではない。詳細については後述とするが、各半導体チップDIは、光電変換素子(CMOSイメージセンサ等)を含むイメージセンサチップである。ここでは不図示とするが、複数の半導体チップDIは例えば基台上に配列され、また、基台上には、これら複数の半導体チップDIを覆うようにシンチレータが延設される。
読出部12は、複数の半導体チップDIに対応して複数設けられており、各読出部12は、対応の半導体チップDIからの信号の群に基づいて画像データを生成可能である。処理部13は、複数の読出部12から複数の画像データをそれぞれ受け取って単一の画像データに合成し、上記演算部2に出力する。処理部13は、撮像を行う際には、撮像部11および読出部12を制御する制御部としても機能する。
処理部13は、本実施形態ではASIC(特定用途向け集積回路)で構成されるものとするが、処理部13の機能は、PLD(プログラマブルロジックデバイス)等の他の半導体集積回路で実現されてもよい。或いは、処理部13の機能は、CPU及びメモリで実現されてもよい。即ち、本明細書で説明される処理部13の機能は、ハードウェア及びソフトウェアの何れによっても実現可能である。このことは演算部2についても同様とする。
なお、放射線撮像システムSYSの構成は上述の例に限られるものではなく、各ユニットの機能の一部は他のユニットにより実現されてもよい。例えば、処理部13の機能の一部は演算部2によって実現されてもよいし、読出部13の機能の一部は処理部13によって実現されてもよい。また、必要に応じて付随的に他のユニットが上述の構成に追加されてもよい。
図2は、単一の半導体チップDIの構成を示すブロック図である。半導体チップDIは、センサアレイ110、駆動部111および転送部112を含む。センサアレイ110は、アレイ状に(即ち、複数の行および複数の列を形成するように)配列された複数のセンサSEを含む。本実施形態では、センサアレイ110はm行×n列で形成され、ここでは区別のため、第i行かつ第j列に位置するセンサSEを「SEij」と示す(iは1〜mの任意の整数とし、jは1〜nの任意の整数とする。)。例えば、第1行かつ第2列に位置するセンサSEを「SE12」と示す。なお、以下において、これらを特に区別しない場合には単に「センサSE」と表現する。
駆動部111は、センサアレイ110の複数のセンサSEを行毎に駆動する。本実施形態では、センサアレイ110の各行には1以上の信号線113が配されており、駆動部111は、各行のセンサSEを、それらに対して対応の信号線113を介して各種駆動信号を供給することで、駆動する。駆動部111は、第1行〜第m行を走査可能に或いはこれらを順に選択可能に構成され、垂直走査回路、行選択回路等とも称されうる。駆動部111は、例えばシフトレジスタやデコーダを用いて構成されうる。詳細については後述とするが、駆動部111は、スタートパルス信号VSTおよびクロック信号CLKVを受け、それらに基づいて行の選択を行う(なお、図中には第1行〜第m行に対応するV1〜Vmを示す。)。
詳細については後述とするが、駆動部111により駆動された各センサSEは、S1信号、S2信号およびN信号を出力する。センサアレイ110の各列には、列信号線114S1、114S2および114が配されており、上記S1信号、S2信号およびN信号は、それぞれ、列信号線114S1、114S2および114を介して出力される。
列信号線114S1、114S2および114は、スイッチSWを介して、それぞれ、出力線115S1、115S2および115に接続されている。スイッチSWは、転送部112からの制御信号に基づいて導通状態/非導通状態に制御される。これにより、第1列〜第n列のS1信号、S2信号およびN信号は、それぞれ、出力線115S1、115S2および115を介して、列毎に順に転送される(水平転送)。転送部112は、第1列〜第n列を走査可能に或いはこれらを順に選択可能に構成され、水平走査回路、列選択回路等とも称されうる。詳細については後述とするが、転送部112は、スタートパルス信号HSTおよびクロック信号CLKHを受け、それらに基づいて列の選択を行う(なお、図中には第1列〜第n列に対応するH1〜Hnを示す。)。
出力線115S1、115S2および115は、スイッチSWCSを介して、それぞれ、端子ES1、ES2およびEに接続されている。スイッチSWCSは、端子ECSで受けた制御信号に基づいて導通状態/非導通状態に制御される。これにより、出力線115S1、115S2および115を伝搬するS1信号、S2信号およびN信号は、それぞれ、端子ES1、ES2およびEを介して、半導体チップDI外に出力される。
図3は、単一のセンサSEの構成を示す回路図である。センサSEは、大きく3つの部分PS1〜PS3に分けられる。第1部分PS1は、主に、放射線を検出する検出部として作用する。第2部分PS2は、主に、該検出結果に応じた信号を増幅する増幅部として作用する。第3部分PS3は、主に、該増幅された信号をサンプリングするサンプリング部として作用する。
第1部分PS1は、光電変換部PD、MOSトランジスタM1〜M2、並びに、キャパシタCFD及びCFD’を含む。本実施形態では、光電変換部PDにはフォトダイオードが用いられ、アノードは接地電圧に固定され、また、カソードは、キャパシタCFDに接続されると共にトランジスタM1を介してキャパシタCFD’に接続される。また、トランジスタM2は、上記カソードと電源電圧VRESとの間に接続される。第1部分PS1は、このような構成により、2つの感度モード(高感度モード、及び、低感度モード(ダイナミックレンジモード))のそれぞれで、放射線を検出可能である。
本実施形態では、光電変換部PDには放射線に応じた光が入射し、それにより、その光に応じた電荷が発生する。該発生した電荷は、トランジスタM1が非導通状態の場合にはキャパシタCFDに転送され、トランジスタM1が導通状態の場合にはキャパシタCFD及びCFD’の双方に転送される。トランジスタM1は、制御信号WIDEにより制御され、制御信号WIDEがHレベル(ハイレベル)のとき導通状態となり、制御信号WIDEがLレベル(ローレベル)のとき非導通状態となる。トランジスタM1が非導通状態の場合は高感度モードに対応し、キャパシタCFDの電圧が、光電変換部PDで発生した電荷量に応じて変化する。トランジスタM1が導通状態の場合は低感度モードに対応し、キャパシタCFD及びCFD’が並列接続された状態であるため、これら双方の電圧が、光電変換部PDで発生した電荷量に応じて変化する。
トランジスタM2は、制御信号PRESに基づいて、光電変換部PD、並びに、キャパシタCFD及びCFD’(の電圧)をリセット(或いは初期化)する。なお、キャパシタCFD’は、トランジスタM1が導通状態の下でリセットされる。
第2部分PS2は、MOSトランジスタM3〜M7、及び、キャパシタCCLを含む。トランジスタM3〜M4は電流源素子と共に、電源電圧‐接地電圧間において直列接続されており、トランジスタM4のゲートは、第1部分PS1の光電変換部PDに接続される(フォトダイオードのカソードに接続される。)。キャパシタCCLは、トランジスタM3及びM4間のノードn1と、他のノードn2との間に配される。トランジスタM5は、電源電圧VCLとノードn2との間に配される。トランジスタM6〜M7は電流源素子と共に、電源電圧‐接地電圧間において直列接続されており、トランジスタM7のゲートはノードn2に接続される。
トランジスタM3及びM6は、制御信号ENに基づいて導通状態/非導通状態に制御される。トランジスタM3が導通状態となると、トランジスタM4は、そのゲートで受けた信号を増幅する増幅動作を示す。同様に、トランジスタM6が導通状態となると、トランジスタM7は、そのゲートで受けた信号を増幅する増幅作用を示す。また、トランジスタM5は、制御信号PCLに基づいて導通状態/非導通状態に制御される。トランジスタM5が導通状態となると、ノードn2(の電圧)がリセットされる。
トランジスタM2、M3、M5及びM6が導通状態のとき、キャパシタCCLには回路構成に起因する所定の電圧が発生し、ここで、トランジスタM5を非導通状態にすると、キャパシタCCLは該電圧にクランプされる。その後、トランジスタM2を非導通状態にすると、トランジスタM4は、第1部分PS1から受けた電圧に応じた電圧をノードn1に伝達する。ノードn1の電圧変化はキャパシタCCLを介してノードn2に伝えられ、トランジスタM7は、このノードn2の電圧に応じた電圧を、後段の第3部分PS3に出力する。第2部分PS2は、このような構成により、第1部分PS1からの信号を増幅して第3部分PS3に出力する。
第3部分PS3は、本実施形態では3つのサンプリング部USHS1、USHS2及びUSHNを含む。サンプリング部USHS1は、トランジスタM8〜M9、キャパシタCS1、及び、スイッチSW10を含む。トランジスタM8及びキャパシタCS1はサンプルホールド回路を形成し、第2部分PS2から受けた電圧をサンプリング可能である。このサンプリングは、トランジスタM8の導通状態/非導通状態を制御信号TS1に基づいて切り替えることで実現可能である。スイッチSW10は、制御信号VSRに基づいて導通状態/非導通状態に制御される。トランジスタM9は、キャパシタCS1の電圧をゲートで受けてソースフォロワ動作を行い、スイッチSW10を介して、キャパシタCS1の電圧に応じた電圧を「S1信号」として前述の列信号線114S1(図2参照)に出力する。
サンプリング部USHS2およびUSHNのそれぞれは、上記サンプリング部USHS1同様の構成を有する。即ち、サンプリング部USHS2は、トランジスタM11〜M12、キャパシタCS2、及び、スイッチSW13を含み、これらは、それぞれ、トランジスタM8〜M9、キャパシタCS1、及び、スイッチSW10同様の動作を行う。トランジスタM11は、制御信号TS2に基づいて導通状態/非導通状態に制御される。そして、トランジスタM12は、キャパシタCS2の電圧に応じた電圧を「S2信号」として列信号線114S2に出力する。
同様に、サンプリング部USHNは、トランジスタM14〜M15、キャパシタCN、及び、スイッチSW16を含み、これらは、それぞれ、トランジスタM8〜M9、キャパシタCS1、及び、スイッチSW10同様の動作を行う。トランジスタM14は、制御信号TNに基づいて導通状態/非導通状態に制御される。そして、トランジスタM15は、キャパシタCNの電圧に応じた電圧を「N信号」として列信号線114に出力する。
このような構成により、本実施形態では、サンプリング部USHS1は、高感度モードにおける第2部分PS2からの信号をS1信号としてサンプリングする。また、サンプリング部USHS2は、低感度モードにおける第2部分PS2からの信号をS2信号としてサンプリングする。また、サンプリング部USHNは、制御信号PCLを導通状態としたときの第2部分PS2の出力信号(即ち、リセットされた第2部分PS2の出力信号)をN信号としてサンプリングする。なお、高感度モード/低感度モードは、第1感度モード/第2感度モード等と称されてもよい。
以上で説明されたトランジスタM1等は、本実施形態では何れもNMOSトランジスタとするが、他の実施形態として、それらの一部/全部にPMOSトランジスタが用いられてもよいし、或いは、他の構造のトランジスタが用いられてもよい。
ここで、本実施形態では、上述のセンサSEが配列されて成るセンサアレイ110は、2以上のセンサSEの信号をまとめて出力可能な「ビニングモード」を動作モードとして有する。例えば、互いに隣り合う2つのセンサSEの間にはスイッチが配されており、これにより、一方のセンサSEのS1信号と他方のセンサSEのS1信号とをまとめて(合算して、或いは、平均化して)1つの信号として出力可能となっている。同様に、一方のセンサSEのS2信号と他方のセンサSEのS2信号とをまとめて1つの信号として出力可能であり、また、一方のセンサSEのN信号と他方のセンサSEのN信号とをまとめて1つの信号として出力可能である。
図4(A)は、上記ビニングモードを実現するためのセンサアレイ110の構成の一例を示す図である。本実施形態では、複数のセンサSEは、2行×2列の4つの単位で、S1信号、S2信号及びN信号のそれぞれについて合算可能に、スイッチで相互に接続される。例えば、図中に示されるように、列方向で隣り合う2つのセンサSEは、スイッチとしてのトランジスタを含む接続部91で接続されている。
図4(B)は、上記接続部91の構成を説明するための図である。ここでは、センサSE11及びSE21の間の接続部91を例として説明する。接続部91は、センサSE11における第3部分PS3のサンプリング部USHS1と、センサSE21における第3部分PS3のサンプリング部USHS1とを接続する。具体的には、接続部91は、センサSE11のキャパシタCS1と、センサSE21のキャパシタCS1とを接続する。接続部91は、トランジスタM911及びM912を含んでおり、これらが導通状態となることで、センサSE11のS1信号と、センサSE21のS1信号とを、1つの信号にまとめることができる。トランジスタM911及びM912は、制御信号ADD0に基づいて導通状態/非導通状態に制御される。
ここでは図を見やすくするため、センサSE11及びSE21の2つのサンプリング部USHS1を接続する接続部91を示したが、サンプリング部USHS2についても同様に接続部91が配され、また、サンプリング部USHNについても同様に接続部91が配される。これにより、センサSE11のS2信号と、センサSE21のS2信号とを、1つの信号にまとめることができ、また、センサSE11のN信号と、センサSE21のN信号とを、1つの信号にまとめることができる。
再び図4(A)を参照すると、複数のセンサSEは、更に、制御信号ADD1で制御される接続部91により、4行×4列の16個の単位で、各センサ信号(S1信号、S2信号およびN信号のそれぞれ)をまとめることが可能に接続され、また、制御信号ADD2で制御される接続部91により、8行×8列の64個の単位で、各センサ信号をまとめることが可能に接続される。
上述の構成により上記ビニングモードを実現可能となり、等価的に全てのセンサSEの各センサ信号を比較的短い時間で出力可能となる。これに対して、複数のセンサSEのそれぞれから個別に各センサ信号を読み出す動作モードを、本明細書では「通常モード」と称する。
例えば、通常モードで各センサ信号を読み出す場合(複数のセンサSEのそれぞれから個別に各センサ信号を読み出す場合)、制御信号ADD0〜ADD2は何れもLレベルに設定される。例えば、2行×2列の4個の単位で各センサ信号をまとめて読み出すビニングモードでは、制御信号ADD0はHレベルに設定され、制御信号ADD1及びADD2はLレベルに設定される。例えば、4行×4列の16個の単位で各センサ信号をまとめて読み出すビニングモードでは、制御信号ADD0及びADD1はHレベルに設定され、制御信号ADD2はLレベルに設定される。例えば、8行×8列の64個の単位で各センサ信号をまとめて読み出すビニングモードでは、制御信号ADD0〜ADD2は何れもHレベルに設定される。
図5は、読出部12の構成を示す図である。読出部12は、差動増幅部121、変換部122および補正部123を含む。差動増幅部121は、反転入力端子(図中において「−」で示された入力端子)、及び、非反転入力端子(図中において「+」で示された入力端子)を含み、これらで受けた2つの信号値の差を増幅可能である。
本実施形態では、差動増幅部121の反転入力端子には、半導体チップDIの端子ES1からスイッチM50を介して出力されたS1信号、又は、半導体チップDIの端子ES2からスイッチM51を介して出力されたS2信号が、入力される。即ち、S1信号およびS2信号は、選択的に、差動増幅部121の反転入力端子に入力される。スイッチM50及びM51は、制御信号TRO1及びTRO2に基づいて導通状態/非導通状態に制御される。また、差動増幅部121の非反転入力端子には、半導体チップDIの端子Eから出力されたN信号が入力される。
このような構成により、スイッチM50が導通状態かつスイッチM51が非導通状態のとき、S1信号とN信号との差に応じた信号が出力され、これにより、センサSEの構成に起因するノイズ成分(N信号相当の成分)が、S1信号から除去される。また、スイッチM50が非導通状態かつスイッチM51が導通状態のとき、S2信号とN信号との差に応じた信号が出力され、これにより、センサSEの構成に起因する上記ノイズ成分が、S2信号から除去される。
変換部122は、本実施形態では、差動増幅部121の出力信号をクロック信号ADCLKに基づいてアナログデジタル変換(AD変換)するアナログデジタルコンバータである。変換部122は、該AD変換された信号を端子ADOUTから前述の処理部13(図1参照)に出力する。なお、変換部122には、例えばシリアルパラレル変換等、データ転送のための変換処理を行う機能が設けられてもよい。
補正部123は、変換部1231、増幅部1232および加算部1233を含む。本実施形態では、変換部1231は、処理部13から端子DAINで受けたデジタル信号をクロック信号DACLKに基づいてデジタルアナログ変換(DA変換)を行うデジタルアナログコンバータである。増幅部1232は、該DA変換された信号を増幅する。加算部1233は、増幅部1232からの信号を、差動増幅部121の反転入力端子に入力される信号に加算可能である。詳細については後述とするが、このような構成により、差動増幅部121の反転入力端子に入力される上述のS1信号あるいはS2信号は、差動増幅部121に入力される際、補正部123により補正されうる。
図6は、放射線撮像装置1の駆動方法を示すタイミングチャートである。図中の横軸は時間軸である。縦軸には、同期信号(「SYNC」とする。)、各種制御信号(制御信号EN、TS1、TS2、PRES、PCL、TN及びWIDE(図3参照)、並びに、制御信号ADD0(図4(A)及び図4(B)参照))、読出動作の状態を示す状態信号(「RO」とする。)、及び、放射線の照射の要求を示す照射要求信号(「EN_IRR」とする。)を示し、それらの信号レベル(信号の波形)を図中に示す。
本実施形態では、同期信号SYNCのHレベルパルスを受けるたびに1回分の撮像を行って1枚分の放射線画像を取得することで、複数の静止画を取得する、いわゆる連続撮影を行うものとする。
ここでは不図示とするが、前述の制御信号ADD1及びADD2は何れもLレベルに固定されているものとする。即ち、本実施形態では、制御信号ADD0がHレベルのとき、センサアレイ110は、複数のセンサSEの各センサ信号(即ち、S1信号、S2信号およびN信号)を2行×2列の4個の単位でまとめて読み出すビニングモードに設定されるものとする。そして、制御信号ADD0がLレベルのとき、センサアレイ110は、通常モードに設定されるものとする。
照射要求信号EN_IRRは、演算部2より放射線源制御部4を用いて放射線源3に伝えられる。照射要求信号EN_IRRがLレベルからHレベルに変わることは、放射線の照射の開始の要求を示し、照射要求信号EN_IRRがHレベルからLレベルに変わることは、放射線の照射の終了の要求を示す。即ち、照射要求信号EN_IRRがHレベルの間、放射線が照射されているものとする。
また、状態信号ROは、センサアレイ110から信号の読出動作を行うか否かを示し、詳細については後述とするが、状態信号ROがHレベルの間、センサアレイ110から信号読出が行われる。即ち、複数のセンサSEのそれぞれの各センサ信号は、制御信号ADD0がLレベルかつ状態信号ROがHレベルの間、通常モードで読み出され、また、制御信号ADD0がHレベルかつ状態信号ROがHレベルの間、ビニングモードで読み出される。
本実施形態に係る放射線撮像装置1の駆動方法の概要としては、先ず、放射線撮像装置1の起動後に初期設定が行われ、時刻t100〜t104において基準データを準備する。その後、時刻t105〜t114では、同期信号SYNCに応答して1枚分の放射線画像を取得する。より詳細には、時刻t105〜t109において、放射線非照射状態の下で画像データ(暗画像データ)を取得し、その後の時刻t110〜t115において、放射線照射状態の下で画像データ(放射線画像データ)を取得する。ここで、時刻t110〜t115で放射線画像データを読み出す際、時刻t105〜t109で読み出された暗画像データに基づいて補正する。
以下、本駆動方法の詳細について述べる。
先ず、時刻t100で、ユーザにより入力端末22を用いて入力された入力情報に基づいて初期設定が行われる。例えば、放射線撮像装置1内の各ユニットに電源電圧が供給され、各ユニットを適切に動作可能な状態にする。
時刻t101では、制御信号EN、PRES、PCL及びWIDEがHレベルになる。これにより、各センサSEの第1部分PS1及び第2部分PS2がリセットされる。より詳細には、光電変換部PD並びにキャパシタCFD及びCFD’がリセットされ、それらに電圧VRESが供給され、また、ノードn2がリセットされ、ノードn2に電圧VCLが供給される。
時刻t102では、制御信号TS1、TS2、TN及びADD0がHレベルになる。これにより、各センサSEにおいて、第3部分PS3のサンプリング部USHS1、USHS2及びUSHNのそれぞれは初期状態となる。
時刻t103では、制御信号EN、TS1、TS2、PRES、PCL、TN及びWIDEがLレベルになる。制御信号TS1、TS2及びTNがLレベルとなることで、サンプリング部USHS1、USHS2及びUSHNのそれぞれには初期状態の信号(即ち、第2部分PS2のリセット時の信号)がサンプリングされる。また、制御信号EN、PRES、PCL及びWIDEがLレベルとなることで、第1部分PS1及び第2部分PS2のリセットが解除される形となる。
また、時刻t103では、状態信号ROがHレベルとなる。時刻t103では、制御信号ADD0がHレベルに維持されているため、状態信号ROがHレベルとなったことに応じて、ビニングモードでの信号読出が開始される。なお、この信号読出の方法の詳細については後述とする。
時刻t104では、上記ビニングモードでの信号読出が完了して状態信号ROがLレベルとなると共に、制御信号ADD0がLレベルになる。時刻t103〜t104においてビニングモードで読み出されたセンサSEの各センサ信号(S1信号、S2信号およびN信号)は、読出部12および処理部13において画像データとして処理される。ここで、時刻t101〜t104では、照射要求信号EN_IRRはLレベルに維持されており、即ち放射線は照射されていない。そのため、ここで得られる画像データは、放射線の検出に基づく光信号ないし信号成分を実質的に有しない。本明細書においては区別のため、放射線非照射状態の下で得られる画像データを「暗画像データ」と表現する。
小括すると、時刻t101〜t104では暗画像データをビニングモードで取得する。ここで得られた暗画像データを、図中において「D」と示す。このデータDは、処理部13において基準データとして保持される。
時刻t104の後、比較的長時間が経過した後の時刻t105で、同期信号SYNCのHレベルパルスが与えられる。これに応答して、時刻t106〜t109では、t101〜t104同様の手順で、暗画像データをビニングモードで取得する。ここで、時刻t108では、照射要求信号EN_IRRがHレベルとなって放射線の照射が開始されるが、このとき、各センサSEのサンプリング部USHS1、USHS2及びUSHNのそれぞれでは初期状態の信号のサンプリングが完了している。そのため、ここで得られる画像データは暗画像データである。ここで得られた暗画像データを、図中において「D」と示す。
その後、時刻t110では、制御信号EN及びTS1がHレベルとなる。制御信号ENがHレベルとなることで、第2部分PS2は、第1部分PS1からの信号(放射線に応じた信号)を増幅して第3部分PS3に出力する。ここでは制御信号WIDEがLレベルに維持されており、即ちセンサSEは高感度モードであるため、第1部分PS1のキャパシタCFDの電圧に応じた信号が、第2部分PS2により増幅され、第3部分PS3に出力される。また、制御信号TS1がHレベルとなることで、サンプリング部USHS1のトランジスタM8が導通状態となり、これにより、第2部分PS2からの電圧(S1信号相当)がキャパシタCS1に充電される。
時刻t111では、照射要求信号EN_IRRおよび制御信号TS1がLレベルとなる。照射要求信号EN_IRRがLレベルとなることで、放射線の照射が終了となる。また、制御信号TS1がLレベルとなることで、サンプリング部USHS1では、キャパシタCS1に充電された上記電圧が保持(或いは固定)され、即ち、S1信号としてサンプリングされる。
また、時刻t111では、制御信号WIDE及びTS2がHレベルとなる。制御信号WIDEがHレベルとなることで、センサSEは低感度モードとなる。より詳しくは、第1部分PS1においてトランジスタM1が導通状態となってキャパシタCFD及びCFD’が並列接続された状態となる。そのため、キャパシタCFD及びCFD’の合成容量に応じた電圧が発生し、この電圧に応じた信号が、第2部分PS2により増幅され、第3部分PS3に出力される。また、制御信号TS2がHレベルとなることで、サンプリング部USHS2のトランジスタM11が導通状態となり、これにより、第2部分PS2からの電圧(S2信号相当)がキャパシタCS2に充電される。
時刻t112では、制御信号TS2がLレベルとなると共に、制御信号PRES及びPCLがHレベルとなる。制御信号TS2がLレベルとなることで、サンプリング部USHS2では、キャパシタCS2に充電された上記電圧が保持され、即ち、S2信号としてサンプリングされる。また、制御信号PRES及びPCLがHレベルとなることで、第1部分PS1及び第2部分PS2がリセットされる。
時刻t113では、制御信号TNがHレベルとなると共に、制御信号PRES及びWIDEがLレベルとなる。制御信号TNがHレベルとなることで、サンプリング部USHNのトランジスタM14が導通状態となり、上記リセットされた第2部分PS2からの電圧(N信号相当)がキャパシタCNに充電される。また、制御信号PRES及びWIDEがLレベルとなることで、第1部分PS1のリセットが解除される形となる。
時刻t114では、制御信号TN及びPCLがLレベルとなる。制御信号TNがLレベルとなることで、サンプリング部USHNでは、キャパシタCNに充電された上記電圧が保持され、即ち、N信号としてサンプリングされる。また、制御信号PCLがLレベルとなることで、第2部分PS2のリセットが解除される形となる。
また、時刻t114では、状態信号ROがHレベルとなる。時刻t114では、制御信号ADD0がLレベルに維持されているため、状態信号ROがHレベルとなったことに応じて、通常モードでの信号読出が開始される。
時刻t115では、上記通常モードでの信号読出が完了して状態信号ROがLレベルとなる。時刻t114〜t115において通常モードで読み出されたセンサSEの各センサ信号(S1信号、S2信号およびN信号)は、読出部12および処理部13において画像データとして処理される。ここで得られる画像データは、放射線の検出に基づく光信号ないし信号成分を有する。以下では、放射線照射状態の下で得られる画像データを「放射線画像データ」と表現し、放射線非照射状態の下で得られる前述の「暗画像データ」と区別する。
小括すると、時刻t110〜t115では放射線画像データを通常モードで取得する。ここで得られた放射線画像データを、図中において「D」と示す。
以上の説明では単一のセンサSEに着目して、その内部の動作を述べたが、このことは他のセンサSEにおいても同様であり、センサレイ110を形成するm行×n列の全てのセンサSEについて一括で制御されうる。例えば、サンプリング部USHS1でのS1信号のサンプリングは、全てのセンサSEにおいて一括で行われる(S2信号およびN信号のサンプリングについても同様である。)。
その後の時刻t116〜t125については、上述の時刻t106〜t115の内容と同様である。即ち、同期信号SYNCの2回目のHレベルパルスを受けたことに応答して、時刻t116〜t119では暗画像データDをビニングモードで取得し、時刻t120〜t125では放射線画像データDを通常モードで取得する。同期信号SYNCの3回目以降のHレベルパルスを受けた場合も同様である。
ここで、状態信号ROがHレベルになったときの信号読出の態様を、以下、図7(A)及び図7(B)を参照しながら説明する。
以下では、通常モードでの信号読出(時刻t114〜t115の信号読出)について述べるが、ビニングモードでの信号読出(時刻t103〜t104及びt108〜t109の信号読出)の場合も同様に考えることができる。
図7(A)は、信号読出を行う際の半導体チップDI及び読出部12の駆動方法を示すタイミングチャートである。図中の横軸は時間軸である。縦軸には、制御信号VST、CLKV、TRO1、TRO2、HST、CLKH及びADCLK(図2及び図5参照)を示し、それらの信号レベルを図中に示す。
信号読出の方法の概要としては、先ず、時刻t200でスタートパルス信号VSTを受けた後、時刻t230までの期間において、各種制御信号にはHレベルパルスが周期的に与えられる。これにより、m行×n列の全てのセンサSEから各センサ信号(即ち、S1信号、S2信号およびN信号のそれぞれ)が順に出力され、読出部12により読み出される。
スタートパルス信号VSTは、駆動部111による選択対象の行をリセットするための信号である。クロック信号CLKVのHレベルパルスを受けるたびに、選択対象の行が次の行にシフトする形となる。例えば、スタートパルス信号VSTを受けた後、クロック信号CLKVのHレベルパルスが与えられると、第1行が選択される。その後、クロック信号CLKVのHレベルパルスが与えられるたびに、第2行、第3行、・・・、第m行と順に選択される。
スタートパルス信号HSTは、転送部112による選択対象の列をリセットするための信号である。クロック信号CLKHのHレベルパルスを受けるたびに、選択対象の列が次の列にシフトする形となる。例えば、スタートパルス信号HSTを受けた後、クロック信号CLKHのHレベルパルスが与えられると、第1列が選択される。その後、クロック信号CLKVのHレベルパルスが与えられるたびに、第2列、第3列、・・・、第n列と順に選択される。
クロック信号CLKHの周波数は、クロック信号CLKVよりも高く、例えば、クロック信号CLKVを受けて第i行が選択されている間に、クロック信号CLKHを受けて第1列から第n列まで選択されることとなる。その後、クロック信号CLKVを受けて第(i+1)行が次に選択され、その間に、クロック信号CLKHを受けて第1列から第n列まで同様に選択されることとなる。
スイッチM50を導通状態にしてS1信号を読み出すことを可能とする制御信号TRO1は、信号読出の間、クロック信号CLKVと同様の周期でHレベル/Lレベルを示す。また、スイッチM51を導通状態にしてS2信号を読み出すことを可能とする制御信号TRO2は、信号読出の間、制御信号TRO1とは反対の論理レベルを示す。
例えば、第i行が選択されている間、先ず、第1列から第n列までのS1信号が順に読み出される。このようにして読み出されたS1信号は、前述のとおり、差動増幅部121により、対応のN信号との差がとられ、増幅される。そして、該S1信号は、変換部122によりクロック信号ADCLKに基づいてAD変換される。
上記S1信号が読み出された後、次に、第1列から第n列までのS2信号が順に読み出される。このようにして読み出されたS2信号は、前述のとおり、差動増幅部121により、対応のN信号との差がとられ、増幅される。そして、該S2信号は、変換部122によりクロック信号ADCLKに基づいてAD変換される。
図7(B)は、図7(A)におけるクロック信号CLKVの1サイクル分(時刻t210〜220とする。)のタイミングチャートの拡大図である。
時刻t210では、クロック信号CLKVがHレベルとなる(なお、他の信号はLレベルとなっている。)。これにより、第1行が選択された状態となる。その後、時刻t211では、制御信号TRO1がHレベルとなると共に、スタートパルス信号HSTが与えられる。これにより、選択対象の列がリセットされる。
時刻t212では、クロック信号CLKHのHレベルパルスが与えられる。これにより、第1列が選択される。そして、時刻t213では、クロック信号ADCLKのHレベルパルスが与えられる。これにより、第1行かつ第1列のセンサSEからのS1信号およびN信号の差に応じたデジタル信号が生成される。
時刻t214では、クロック信号CLKHのHレベルパルスが与えられる。これにより、第2列が選択される。その後、同様の手順で、第1行かつ第2列のセンサSEからのS1信号およびN信号の差に応じたデジタル信号が生成される。
上記動作を繰り返すことで、時刻t212〜t215では、第1行について、S1信号に対応するデジタル信号が、第1列〜第n列について順に生成されることとなる。
時刻t215〜t218では、制御信号TRO1がLレベルかつ制御信号TRO2がHレベルの状態の下で、時刻t211〜t214同様の手順でS2信号を読み出される。即ち、時刻t215〜t218では、第1行について、S2信号に対応するデジタル信号が、第1列〜第n列について順に生成されることとなる。
小括すると、通常モードの信号読出では、状態信号ROがHレベルになったことに応じて、先ず、第1行について第1列〜第n列まで順に走査することで、S1信号に対応するデジタル信号が読み出される(時刻t211〜t215)。その後、第1行について第1列〜第n列まで順に走査することで、S2信号に対応するデジタル信号が読み出される(時刻t215〜t220)。第2行以降についても同様の駆動制御が行われる(時刻t220〜t230)。このようにして、放射線画像データDが取得される。
なお、処理部13は、複数の読出部12から複数の放射線画像データDをそれぞれ受け取り、単一のデータに合成して演算部2に出力する。演算部2は、表示部21に放射線画像を表示させる際、これら放射線画像データDに含まれるS1信号の群およびS2信号の群の一方または双方を用いることができる。
ビニングモードの場合、本実施形態では、2行×2列の4個の単位でまとめて各センサ信号を読み出すため、奇数行および偶数行の一方のみを選択して走査し、かつ、奇数列および偶数列の一方のみを選択して走査すればよい。そのため、再び図6を参照すると、ビニングモードの信号読出に要する時間(時刻t103〜t104、t108〜t109)は、上記通常モードの信号読出に要する時間(時刻t114〜t115)の実質的に4分の1程度に留まる。
ここで、時刻t114〜t115での信号読出の際、それらの信号に対して補正部123(図5参照)による補正が行われる。この補正は、時刻t108〜t109のビニングモードで取得された暗画像データDに基づいて行われ、より詳細には、暗画像データDと基準データとの差に応じた補正用データ(或いはパラメータ)を用いて行われる。本実施形態では、この基準データとして、時刻t103〜t104のビニングモードで取得された暗画像データDが用いられる。
上記補正用データをPとすると、例えば、
P={(ΣSIG_N)−(ΣSIG_0)}/(m×n/4)、
ΣSIG_N:暗画像データDを構成するデジタル信号の信号値の合計値、
ΣSIG_0:基準データDを構成するデジタル信号の信号値の合計値、
m:センサアレイ110の行数、
n:センサアレイ110の列数、
により算出可能である。
なお、センサアレイ110に所望の特性を満たさないセンサSEが存する場合には、暗画像データDその他の画像データには欠陥画素が存することとなる。その場合には、補正用データPの算出は、暗画像データDに含まれる欠陥画素からのデータを除いて行われればよく、付随的に、欠陥画素からのデータは他の画素からのデータに置換されてもよい。
上記データPは補正部123に設定され、このデータPに相当する信号補正値が、時刻t114〜t115において各センサSEから読み出される信号(S1信号又はS2信号)に加算される。本実施形態では、データPは、変換部1231によりDA変換され且つ増幅部1232により増幅され、これにより、データPに相当する信号補正値が生成される。
この信号補正値は、1/fノイズに起因する読出部12の出力値の変動量に相当する。1/fノイズは、フリッカノイズとも称され、本来出力されるべき信号成分に重畳され且つ経時的に変動するノイズ成分である。この原因としては、例えば、読出部12における差動増幅部121や変換部122が定電流源素子を含んでおり、この定電流源素子での電荷のトラップおよびリリースが比較的低い周期で発生すること等が考えられる。そのため、或るタイミングでの読出部12の出力値と、他のタイミングでの読出部12の出力値とは、信号読出のタイミングを除いて同一条件であっても、互いに異なることがある。
このことを本実施形態の例で言い換えると、或る撮像条件における時刻t103〜t104での読出部12の出力値と、同撮像条件における時刻t108〜t109での読出部12の出力値とは、互いに異なっており、上記信号補正値は、これらの差に相当する。この信号補正値は、加算部1233により各センサSEから読み出された信号(S1信号又はS2信号)に加算される。
上記データPは、時刻t109の後、少なくとも、放射線画像データDのための信号読出が開始される時刻t114まで、好適には時刻t109〜t110の間、に算出されるとよい。本実施形態では、暗画像データDはビニングモードにより比較的短い時間で取得されるため、データPの算出に要する時間を短くすることができる。
以上、本実施形態では、センサアレイ110は、動作モードとして、複数のセンサSEのそれぞれの信号を個別に出力する通常モードと、2以上のセンサSEの信号をまとめて出力するビニングモードと有する。そして、読出部12は、センサアレイ110からビニングモードで暗画像データDを読み出し、その後、センサアレイ110から読み出された放射線画像データDを、この暗画像データDに基づいて補正部123により補正する。
本実施形態では、暗画像データDを読み出す前に基準データDを予め取得しておく。例えば時刻t101〜t104においてビニングモードで読み出された暗画像データを、基準データDとして取得する。そして、読出部12により放射線画像データDを読み出す際、それらを形成する信号の群を、暗画像データDと基準データDとの差に応じた信号補正値を加算して補正する。本実施形態では、この信号補正値は、基準データDを取得したタイミングから、暗画像データDを取得したタイミングまでの間に、1/fノイズに起因して生じた読出部12の出力値の変動量に相当する。
ここでは過去の1枚分の暗画像データを基準データDとする態様を例示したが、この例に限られるものではない。例えば、他の実施形態として、基準データDは、過去の複数の暗画像データに基づいて(例えば、それらを平均化あるいは荷重加算した結果に基づいて)生成されてもよい。その場合、基準データDは、新たな暗画像データDが得られるたびに更新されてもよい。或いは、更に他の実施形態として、放射線撮像装置1の作製時に該放射線撮像装置1の所定の評価(放射線画像の品質評価)を行い、その評価結果に基づいて基準データDを決定してもよい。
本実施形態によれば、読出部12の上記出力値の変動を補正することが可能となり、撮像のタイミングに関わらず品質のばらつきのない放射線画像を取得することができる。なお、本実施形態では、放射線画像データDを通常モードで取得する態様を例示したが、放射線画像データDをビニングモードで取得することも可能であり、その場合においても同様の補正を行うことが可能である。
また、図1を参照しながら述べたとおり、本実施形態では、放射線撮像装置1は、複数の半導体チップDIが配列され且つそれらに対応する複数の読出部12が設けられた構成を有する。そのため、上述の補正を行わない場合、複数の読出部12から得られる複数の放射線画像データDには、互いに異なるノイズ成分が重畳することがあり、結果として、表示部21に表示される放射線画像にはブロック単位の濃淡の差を生じることがある。これに対して、本実施形態によれば、上述の補正を行うことで、放射線画像に上記濃淡の差を生じさせることなく、医師等のユーザにとって観察しやすい放射線画像にすることが可能となる。よって、本実施形態によれば放射線画像の高品質化を比較的簡素な構成で実現可能となる。
(第2実施形態)
前述の第1実施形態では、各行について、第1列〜第n列のS1信号に対応するデジタル信号を読み出し(時刻t211〜t215)、その後、第1列〜第n列のS2信号に対応するデジタル信号を読み出す(時刻t215〜t220)、という態様を例示した。しかし、信号読出の方法はこの例に限られるものではない。即ち、他の方法で信号読出を行う場合においても第1実施形態で説明した補正を行うことが可能であり、第1実施形態同様の効果が得られる。
以下では、第2実施形態として、S1信号およびS2信号を何れも各センサSEにおける第3部分PS3のサンプリング部USHS1によりサンプリングする態様、即ち、サンプリング部USHS2を用いないでS1信号およびS2信号を読み出す態様を説明する。
図8は、本実施形態に係る放射線撮像装置の駆動方法を示すタイミングチャートを、第1実施形態の図6同様に示す。本実施形態ではサンプリング部USHS2を用いないため、制御信号TS2については図8において不図示とする(制御信号TS2はLレベルに固定されているものとする。)。
時刻t300〜t310までの制御内容は、時刻t100〜t110同様の内容(第1実施形態の図6参照)であるため、ここでは説明を省略する。
時刻t310、t311、t312では、時刻t110、t111、t114同様の制御が行われ、この間、制御信号WIDEはLレベルに維持されているため、各センサSEではサンプリング部USHS1においてS1信号がサンプリングされる。
時刻t312〜t313では、状態信号ROがHレベルとなり、複数のセンサSEのそれぞれからS1信号が通常モードで読み出され、これにより、放射線画像データ(区別のため「DS1」とする。)が得られる。
時刻t313では、制御信号WIDEがHレベルとなり、即ち、センサSEは低感度モードとなる。その後、時刻t313〜t315では、時刻t310〜t312同様の制御が行われ、各センサSEではサンプリング部USHS1においてS2信号がサンプリングされる。
時刻t315〜t316では、状態信号ROがHレベルとなり、複数のセンサSEのそれぞれからS2信号が通常モードで読み出され、これにより、放射線画像データ(区別のため「DS2」とする。)が得られる。
その後の時刻t316〜t320については、上述の時刻t305〜t309の内容と同様である。即ち、同期信号SYNCの2回目のHレベルパルスを受けたことに応答して、時刻t316〜t320では暗画像データDをビニングモードで取得する。そして、その後、時刻t312〜t313及びt315〜t316同様の手順で放射線画像データDS1及びDS2をそれぞれ通常モードで取得する。同期信号SYNCの3回目以降のHレベルパルスを受けた場合も同様である。
なお、本実施形態によれば、サンプリング部USHS2は実質的に不使用となるため、サンプリング部USHS2は各センサSE(の第3部分PS3)から削除されてもよい。
また、本実施形態では、放射線画像データDS1を取得した後に放射線画像データDS2を取得する形となるため、状態信号ROがHレベルになったときの信号読出の態様は、第1実施形態(図7(A)及び図7(B)参照)のものから変更されうる。例えば、先ず、制御信号TRO1がHレベルかつ制御信号TRO2がLレベルの間に第1行〜第m行の各行について第1列〜第n列まで選択されて走査され、放射線画像データDS1が得られる。そして、その後、制御信号TRO1がLレベルかつ制御信号TRO2がHレベルの間に第1行〜第m行の各行について第1列〜第n列まで選択されて走査され、放射線画像データDS2が得られる。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態に係る放射線撮像装置の駆動方法を示すタイミングチャートである。本実施形態は、主に、ビニングモードで暗画像データを基準データDとして取得した後(時刻t403〜t404の後)、更に通常モードで暗画像データを補正用画像データDとして取得する(時刻t404〜t405)、という点で前述の第1実施形態と異なる。この補正用画像データDは、各センサSEでの暗電流成分に相当するノイズ信号の群で構成され、各撮像で得られる放射線画像データDを更に補正するのに用いられる。本実施形態においても第1実施形態で説明した補正を行うことが可能であり、第1実施形態同様の効果が得られ、本実施形態によれば、更に、放射線画像データDから各センサSEの暗電流成分に相当するノイズ成分を除去することが可能となる。
なお、本実施形態では、制御信号WIDEをLレベルに維持し、即ち、各センサSEを高感度モードに固定的に設定するものとする。
時刻t400〜t404までの制御内容は、時刻t100〜t104同様の内容(第1実施形態の図6参照)であるため、ここでは説明を省略する。
時刻t403〜t404で、ビニングモードで暗画像データを基準データDとして取得した後、時刻t404で制御信号ADD0をLレベルにし、その後の時刻t404〜t405では、通常モードで暗画像データを補正用画像データDとして取得する。
時刻t406〜t410では、暗画像データDをビニングモードで取得する。その制御内容は、時刻t105〜t109同様の内容であるため、ここでは説明を省略する。
時刻t411〜t416では、放射線画像データを通常モードで取得する。その制御内容は、時刻t110〜t115同様の内容であるため、ここでは説明を省略する。本実施形態では、制御信号WIDEをLレベルに維持して各センサSEを高感度モードに固定的に設定するため、この期間では制御信号TS2はLレベルに維持され、S2信号のサンプリングは行われないものとする。よって、ここで得られる放射線画像データを、図中において「DS1」と示す。
その後の時刻t417〜t426については、上述の時刻t407〜t416の内容と同様である。即ち、同期信号SYNCの2回目のHレベルパルスを受けたことに応答して、同様の手順で、暗画像データDをビニングモードで取得した後、放射線画像データDS1を通常モードで取得する。同期信号SYNCの3回目以降のHレベルパルスを受けた場合も同様である。
本実施形態においても第1実施形態同様の補正を行うことが可能であり、第1実施形態同様の効果が得られる。更に、本実施形態によれば、放射線画像データDから各センサSEの暗電流成分に相当するノイズ成分を除去することが可能となり、放射線画像の更なる高品質化に有利である。
本実施形態では、放射線画像データDS1を取得する一方で放射線画像データDS2を取得しないため、状態信号ROがHレベルになったときの信号読出の態様は、第1実施形態(図7(A)及び図7(B)参照)のものから変更されうる。例えば、制御信号TRO1がHレベルに維持され且つ制御信号TRO2がLレベルに維持されている間に、第1行〜第m行の各行について第1列〜第n列まで選択されて走査され、これにより、放射線画像データDS1が得られる。
(プログラム)
本発明は、上記実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、該システム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理により実現されてもよい。例えば、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によって実現されてもよい。
(その他)
以上、いくつかの好適な態様を例示したが、本発明はこれらの例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その一部が変更されてもよい。例えば、或る実施形態の内容に、他の実施形態の内容の一部が組み合わされてもよいし、これと共に/これに代替して、必要に応じて公知の要素が追加され又は削除されてもよい。また、本明細書に記載された個々の用語は、本発明を説明する目的で用いられたものに過ぎず、本発明は、その用語の厳密な意味に限定されるものでないことは言うまでもなく、その均等物をも含みうる。
1:放射線撮像装置、110:センサアレイ、12:読出部、123:補正部。

Claims (10)

  1. 放射線を検出可能な複数のセンサが配列されたセンサアレイと、
    前記複数のセンサの走査を行毎に行うことにより前記センサアレイを駆動する駆動部と、
    前記駆動部によって駆動された前記センサアレイのセンサからセンサ信号を読み出し、前記センサ信号に基づいてアナログデジタル変換することにより画像データを生成する変換部を含む読出部と、
    処理部と、を備える放射線撮像装置であって、
    前記画像データは、第1画像データと第2画像データとを含み、
    前記読出部は、前記第1画像データを、前記第2画像データに基づいて補正する補正部を含み、
    前記第1画像データは、放射線が照射された前記センサアレイに対して第1モードにおいて前記複数のセンサのそれぞれから個別に前記読出部へ読み出された前記センサ信号に基づいて生成され、
    前記第2画像データは、放射線が照射されていない前記センサアレイに対して前記第1モードよりも前記複数のセンサの走査が少ない第2モードにおいて前記複数のセンサから2以上の単位で各センサ信号を合算して、或いは、平均化して1つの信号としてまとめて前記読出部へ読み出された前記1つの信号に基づいて生成され
    前記処理部は、
    放射線が照射されていない状態の前記センサアレイから前記第2モードで画像データを取得する第1動作と、
    前記第1動作で得られた画像データと基準データとに基づいて補正用データを生成する第2動作と、
    前記第2動作で生成された補正用データを前記補正部に設定する第3動作と、
    を行う
    ことを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記複数のセンサのそれぞれは、
    放射線を検出する検出部と、
    前記検出部からの信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部により増幅された信号を第1信号としてサンプリングし且つ前記増幅部をリセットしたときの該増幅部の出力信号を第2信号としてサンプリングするサンプリング部と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記センサアレイにおいて、前記2以上のセンサに対応する2以上のサンプリング部は、それらが保持する第1信号および第2信号をそれぞれ合算可能に、スイッチを含む接続部により接続されており、
    前記駆動部は、前記第2モードにおいて、前記接続部により前記2以上のセンサに対応する2以上のサンプリング部が接続された状態で、前記2以上のセンサのうちの一方のみを選択して前記複数のセンサの走査を行うように、前記センサアレイを駆動する
    ことを特徴とする請求項2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記読出部は、前記第1信号と前記第2信号との差を増幅可能な差動増幅部
    を含み、
    前記変換部は、前記差動増幅部の出力信号を変換する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記処理部は、前記第2動作において、前記第1動作で得られた画像データに含まれる欠陥画素からのデータを除いて、前記補正用データを生成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記センサアレイを行毎に駆動する駆動部と、
    前記駆動部により駆動された前記センサアレイからの信号を列毎に転送する転送部と、
    を更に備え、
    前記補正部は、前記第3動作で設定された補正用データに応じた信号を、前記転送部により転送された各信号に対して加算する加算部を含む
    ことを特徴とする請求項に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記基準データは、前記第1動作の前に、放射線が照射されていない状態の前記センサアレイから前記第2モードで読み出された画像データである
    ことを特徴とする請求項から請求項の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記基準データは、前記第1動作の前に、放射線が照射されていない状態の前記センサアレイから前記第2モードで読み出された複数の画像データに基づいて生成される
    ことを特徴とする請求項から請求項の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記センサアレイは単一の半導体チップに設けられており、
    前記放射線撮像装置は、基台上に配列された複数の前記半導体チップを備え、
    前記読出部は、前記複数の半導体チップに対応するように複数設けられた
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  10. 請求項1から請求項の何れか1項に記載の放射線撮像装置と、
    放射線を発生する放射線源と、を具備する
    ことを特徴とする放射線撮像システム。
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