JP3821445B2 - 封緘装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、小部数とはいえ、手作業による封緘作業を日常的に繰り返すことは作業効率上好ましくない。また、部数が多くなると封緘作業に時間がかかりすぎてしまう。
しかしながら、この封緘装置は、接着剤の保管や補充の作業が必要となるだけでなく、定期的に塗布手段部分の清掃を行わなければならず、装置の維持管理に多大な労力を払わなければならない。
また、封緘する封筒の幅寸法が異なると、粘着膜を付着させたテープの幅寸法を変更する必要があるため、テープの幅寸法の異なる多種類の接着テープを準備する必要があり、さらにまた、接着テープの交換作業が煩雑である。
またさらに、装置の構造上、封筒のフラップの端部(封筒の長さ方向のフラップ上端部)まで粘着剤を貼着できないので、フラップの端部が捲れてしまい、場合によっては封緘部が剥がれてしまうおそれがある。
封筒のフラップに粘着剤を転写し、フラップを折り返して封筒本体にフラップを貼着させて封緘する封緘装置において、
フィルム基材上に粘着剤層を設けた粘着シートが掛け渡される転写ローラと、該転写ローラの直下に先端が位置するように該転写ローラの下方に配置されるフラップ折り返し位置決め板と、該転写ローラに対向して配置されるシリコンゴムからなる補助ローラと、該フラップ折り返し位置決め板の下方に配置される、該封筒を載せる載置板を備え、
該フラップ折り返し位置決め板の先端に該フラップの折り返し位置が重なるとともに該フラップを該フラップ折り返し位置決め板の先端から補助ローラ側に突き出すように位置決めして該載置板に載せられる封筒を、該補助ローラが該フラップ折り返し位置決め板の先端を中心点として回動して該フラップを折り返し、さらに該フラップを該転写ローラに押圧して、該フラップに粘着剤を転写するように構成してなることを特徴とする。
封緘装置20は、上端中央に例えば反射式のセンサ26が設けられる。また、フラップ折り返し位置決め板6が設けられるとともに、フラップ折り返し位置決め板6の下方の、フラップ折り返し位置決め板6と重なる位置に封筒を載せる載置板15が配置される。なお、参照符合4は補助ローラを、参照符合13はプレスローラを、参照符合14は送りローラを、それぞれ示す。これらの部材についてはさらに後述する。
なお、封筒Eを上記のように封緘装置20にセットした後、封筒ストッパー17をX1方向に移動させて、封筒Eの後端(図1中、右端)に突き当たったところで封筒ストッパー17を止めておくと、以降、同一寸法の封筒Eの封緘作業を繰り返すときには、フラップE1を上記のように位置決めする代わりに封筒Eの後端を封筒ストッパー17に当接させることで、フラップE1を簡単に位置決めすることができる。
封緘装置20は、粘着剤転写手段30と、補助ローラ4および補助ローラ回動手段32と、上記したプレスローラ13および送りローラ14を有する。
供給リール2には、フィルム基材上にほぼ全幅にわたって粘着剤を塗布または貼付して粘着剤層を形成した粘着シート1が巻回される。粘着シート1は、供給リール2から引き出されて転写ローラ19に掛け渡され、さらに、粘着剤が剥離された粘着シート1は巻取リール3で巻き取られるように構成される。供給リール2および巻取リール3の間には無端状ベルト5が掛け回される。供給リール2、転写ローラ19および巻取リール3は、詳細を後述するように、転写ローラ19に掛け渡された粘着シート1が、粘着シート1に密着した封筒EのフラップE1の移動に伴って移動することによって、それぞれが連動して回転する。
粘着シート1は、封緘装置20で処理予定の幅寸法の異なる多種類の封筒のうちで最大の幅寸法のものに幅寸法を合わせる。但し、これに限らず、粘着シート1の幅寸法を、例えば、最も処理頻度の高い封筒の幅寸法に合わせてもよく、この場合、最も処理頻度の高い封筒よりもさらに幅の大きい封筒については、装置寸法の異なる別の封緘装置で処理する。
補助ローラ回動手段32は、ほぼL字状に形成されたアングル34と、リンク機構42と、スライド板7を有する。
前記したフラップ折り返し位置決め板6は、一側にスリット50が形成されたアングル状の係合部材6aが延出される。係合部材6aのスリット50が形成された部分がスライド板7に被されて、スリット50とスリット38が重なる状態として、フラップ折り返し位置決め板6がスリット36を挿通して装置本体の内部に延出、配置される。これにより、フラップ折り返し位置決め板6がスライド可能に構成される(前進手段)。
スライド板7には、本体フレーム22の側壁22bに形成されたスリット44を挿通して装置本体の内部に延出する棒状の係合部材9の一端が固着される。また、スリット38、50を挿通する係合部材(スライド板ガイドねじ)45が本体フレーム22の側壁22bに固着される。
リンク機構42は、クランク10および連結部材11を有する。クランク10の一端には回転軸46の一端が固着され、回転軸46の他の一端は本体フレーム22の側壁22bを挿通して、装置本体の内部に設けられる駆動源47に接続される。クランク10の他の一端は、クランク10よりも長さ寸法が大きい連結部材11の一端に回動可能に係合される。連結部材11の他の一端は、ボス状(突起状)に形成された係合部材48によってスライド板7に回動可能に係合される。
なお、図5および以下に説明する図6、図7において、クランク10の補助ローラ4を支承する部材の一部を破断して、フラップ折り返し位置決め板6の先端等の位置が分かりやすいように表示している。
図5および図6の粘着剤の転写工程において、フラップE1の幅寸法が粘着シート1の幅寸法よりも小さい場合、粘着シート1のフラップE1からはみ出した部分は補助ローラ4に当接する。粘着シート1のこの部分には転写されない粘着剤が残っているが、補助ローラ4がシリコンゴムでできているため、補助ローラ4に付着して汚損することがない。
2 供給リール
3 巻取リール
4 補助ローラ
5 無端状ベルト
6 フラップ折り返し位置決め板
6a 係合部材
7 スライド板
8 支持アーム
9、45、48 係合部材
10 クランク
11 連結部材
12 コイルスプリング
13 プレスローラ
14 送りローラ
15 載置板
17 封筒ストッパー
19 転写ローラ
20 封緘装置
22 本体フレーム
22a 壁
22b 側壁
24 アーム
26 センサ
30 粘着剤転写手段
32 補助ローラ回動手段
34 アングル
37 ねじ
40 軸部材
42 リンク機構
46 回転軸
47 駆動源
Claims (2)
- 封筒のフラップに粘着剤を転写し、フラップを折り返して封筒本体にフラップを貼着させて封緘する封緘装置において、
フィルム基材上に粘着剤層を設けた粘着シートが掛け渡される転写ローラと、該転写ローラの直下に先端が位置するように該転写ローラの下方に配置されるフラップ折り返し位置決め板と、該転写ローラに対向して配置されるシリコンゴムからなる補助ローラと、該フラップ折り返し位置決め板の下方に配置される、該封筒を載せる載置板を備え、
該フラップ折り返し位置決め板の先端に該フラップの折り返し位置が重なるとともに該フラップを該フラップ折り返し位置決め板の先端から補助ローラ側に突き出すように位置決めして該載置板に載せられる封筒を、該補助ローラが該フラップ折り返し位置決め板の先端を中心点として回動して該フラップを折り返し、さらに該フラップを該転写ローラに押圧して、該フラップに粘着剤を転写するように構成してなることを特徴とする封緘装置。 - 前記転写ローラと前記補助ローラの間に前記フラップを挟持した状態で前記フラップ折り返し位置決め板を前進させる前進手段が設けられ、該フラップの先端まで粘着剤を転写するように構成してなることを特徴とする請求項1記載の封緘装置。
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