JP3819980B2 - カメラの描写性能評価装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラの撮影レンズの描写性能を評価する描写性能評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カメラの撮影レンズの描写性能を評価するに当たっては、解像力評価用のチャート図が記されたチャート板を検査されるべきレンズのついたカメラ(被検カメラ)にてフィルムへ撮影し、このフィルムを現像してチャート図の解像力を視覚的に判断する方法や、MTFを用いて性能評価する方法が知られている。又、このMTF検査装置において固体撮像素子(以下CCDと称する)を用いることも、特公昭62―35052号、特公昭64―11887号、特公平1―45861号、実開昭58―186454号等にて知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記チャート図を撮影したフィルムの画像を視覚的に判断する方法は、これを判断する人の技量に頼らざるを得ず熟練作業者でないと評価できないとか、評価結果にバラツキが出るため信頼性に欠けるといった不具合を生じていた。更に、当然のことながら、フィルムの現像という作業行程を経なければならず、非常に面倒なこととなっていた。
【0004】
一方、MTF検査装置においてはその出力結果が曲線グラフであることから、レンズの解像力が規定範囲内に入っているのか否かが感覚的には理解しずらく、やはり熟練者の判断に頼らざるを得ないとの不具合があった。また、カメラの検査に当たってはレンズ解像力の他に例えばAF(自動焦点)機能の検査やLD(レンズ駆動)量の検査ということも行われるが、MTF検査装置ではこのAF検査、LD検査等をも兼用させるということは不可能であった。
【0005】
上記観点から本出願人は、描写性能評価用にCCDカメラを用いて、解像度を含めたレンズの描写性能をデジタル的に出力させ、検査者が明確にレンズの良否を判定できるような評価装置を特願平9―7170として出願した。これはカメラの焦点面に磨りガラス状の光拡散面をもつ焦点板を配置し、これを固体撮像カメラで撮像し、判定手段にて描写性能を判定させるものである。
【0006】
しかしこの出願ではコンデンサレンズの一側に焦点板として、拡散面粒度を1乃至6ミクロン単位の大きさに、且つムラのないように仕上げた磨りガラス面状部を設けなければならず、その作成に当たって非常な困難を伴っていた。又、同じ拡散面状態の磨りガラス面状部をいくつも作成することはほぼ不可能であり、上記焦点板付きコンデンサレンズを交換すると見えの状態が変化してしまうという不具合があった。更にこの焦点板付きコンデンサレンズの取り扱い時に傷をつけやすいとの不具合があった。
【0007】
又、拡散面の粒度が不均一になってしまうことから、測定する像限ごとの絶対比較ができない、入射角が変わる度に焦点板を作成し直さねばならない、セット位置によっては収差が無視できなくなる、といった不具合も生じていた。
【0008】
本発明は、上記不具合に鑑みなされたものであって、上述のような精度を要求される焦点板を用いずとも解像力を含めたレンズ描写性能の評価を容易に行ない得るようなカメラの描写性能評価装置を得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、解像力評価用のチャート図をレンズを通して焦点面に結像させ、この結像を用いてレンズの描写性能を評価するカメラの描写性能評価装置において、一端を光入射面として上記カメラの焦点面に位置させられるとともに、他端を光出射面として上記カメラの撮影光軸と平行な状態でカメラ後方へ延出させられ、この出射面側の繊維径が入射面側の繊維径よりも大径とされた光学繊維束と、上記光学繊維束の他端に一体的に取り付けられた固体撮像素子と、上記固体撮像素子出力を受け、上記レンズによるチャート図の描写性能を判定する判定手段とを具備している。
【0010】
【発明の実施の形態】
図中、1は、望遠状態(以下T状態と略す)と広角状態(以下W状態と略す)との間で移動可能な焦点距離可変のズーム撮影レンズ1aとこの撮影レンズ1aが取り付けられたカメラ本体1bとからなる被検カメラであり、保持具2aに着脱自在に保持された状態で、搬送装置2に取り付けられている。上記カメラ1は保持具2aに取り付けられるに際しては裏蓋(図示省略)が開かれた状態となっている。
【0011】
また、上記カメラ1の撮影レンズ1a前方には、所定の距離をおいてT状態での描写性能評価用のチャート板3a及びW状態での描写性能評価用のチャート板3bよりなるチャート板3が、カメラの撮影レンズ光軸方向に移動自在な状態で配設されている。なお、上記W用チャート板3bは上記光軸から側方への退避も可能なようになっている。又このチャート板3には既知の解像力評価用チャート図等の描写性能評価用図が描かれている。
【0012】
一方、上記カメラの焦点面相当位置(フィルムが配置される位置)には、テーパーファイバー・オプティック・プレート(Taper−fiber Optic Plate)(以下T−FOPと略す)と称される光学繊維束4の一端4aが、保持具2bに保持された状態で配置されている。即ち、この一端4aは撮影レンズ1aを通過してきたチャート画像の入射面となっている。一方この光学繊維束4の他端4bには接着剤等の適宜の固着手段9によりCCD5aが密着状態で貼り付けられている。上記CCD5aは適宜の接続線5bを介してCCDカメラの本体5cに接続されている。即ち、上記CCD5aは市販のCCDカメラ5からこのCCD部分のみ取り出したものに相当し、本体5cはこのCCD5aを除いた部分に相当する。更にこのカメラ本体5cからの出力は、判定手段としての演算装置6を介して表示装置7へ接続されている。ここで、上記演算装置6はCCD5aに撮像されたチャート画像を基にレンズの描写性能をデジタル的な値として出力するようになっている。具体的には、この演算装置6では、上記CCD5aの各セル中における最大出力部分(Bmax)と最小出力部分(Bmin)とより、
C=(Bmax−Bmin)/(Bmax+Bmin)
にてコントラストCを出力するようになっている。表示装置7はこの演算装置6の出力結果をブラウン管上で表示したり、プリンタにて印刷したりするものである。
【0013】
また、上記光学繊維束4、CCD5a、本体5cは保持具2bに一体的に保持されて検査ブロック8を構成しており、この保持具2bはxyz方向及び上記撮像光軸を中心とした回転方向wに移動自在とされている。
【0014】
ここで上記光学繊維束としてのT−FOPについて説明する。Fiber Optic Plate(以下FOPと略称する)とは雑誌「テレビジョン学会技術報告」Vol.14.No.53(Sep.1990)に記載されているように、光学繊維を束ねてロッド状に構成したものであり、光情報の伝達用部材として既知のものである。
【0015】
この光学繊維は、全長に渡って同じ径に形成されているものであり、入射側端面に形成された実像がそのまま出射側端面から出てくる構成となっている。一方T−FOPとは、この光学繊維の径が入射側と出射側とで異なるように形成されているものである。即ち、図2に示すように一端側4aが細径、他端側4bが太径となるように形成されており、入射側端面としての一端側4aから入ってきた光学像は、これと異なる大きさで出射側端面としての他端側4bから出てくるようになっている。
【0016】
本実施の形態においては光学繊維の入射側端面4aの径を3μm.出射側端面4bの径を6μm.とし、これを束ねた光学繊維束4としては入射側端面4aが2m.m.出射側端面4bが4m.m.となっている。即ち、光学像の大きさをT−FOPを用いることにより2倍に拡大している。
【0017】
上記評価装置においてはまず、被検カメラ1を保持具2aに保持させ、レンズ焦点距離をW端あるいはT端等検査したい焦点距離に設定し、これに合わせてチャート板3a、あるいは3bの位置を設定する。次いで上記検査ブロック8を解析すべきチャート図に対応する位置へ移動させる。このとき、光学繊維束4の入射端面4aにはチャート図の実像が形成されている。また、上記検査ブロック8はxyz方向及び回転方向wで移動自在とされていることから、必要とされる部分の像解析を自由に行なわせることができる。
【0018】
次いで、図示しない適宜のスイッチを操作することにより、検査ブロック8により撮像結果を演算装置6にて演算させ、描写性能判断のための値として上記コントラストCに基づく値をデジタル値で出力させ、これを表示装置7にて表示させる。
【0019】
【発明の効果】
上記本発明によれば、レンズ描写性能を像の結像状態を表す値としてデジタル値で出力させることから、検査者が明確にレンズの良否を判定でき、更に、任意の位置での検査も可能とすることができる。又、レンズ解像力判定のみにとどまらず、コントラストの大小と合焦度合いとは対応関係にあるとの観点から、AFやLDといったカメラの光学的性能の良否の判定にも利用することができ、1台の評価装置で総合的にカメラレンズの描写性能を評価させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステムを示すブロック図
【図2】上記実施の形態における光学繊維束を示す図。
【符号の説明】
1 被検カメラ
2 搬送装置
3 チャート板
4 光学繊維束
5 CCDカメラ
6 演算装置
7 表示装置
8 検査ブロック
Claims (1)
- 描写性能評価用のチャート図をレンズを通して焦点面に結像させ、この結像画像を用いてレンズの描写性能を評価するカメラの描写性能評価装置において、
一端を光入射面として上記カメラの焦点面に位置させられるとともに、他端を光出射面として上記カメラの撮影光軸と平行な状態でカメラ後方へ延出させられ、この出射面側の繊維径が入射面側の繊維径よりも大径とされた光学繊維束と、
上記光学繊維束の他端に一体的に取り付けられた固体撮像素子と、
上記固体撮像素子出力を受け、上記レンズによるチャート図の描写性能を判定する判定手段と、
を具備したことを特徴とするカメラの描写性能評価装置。
Priority Applications (1)
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JP00829097A JP3819980B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | カメラの描写性能評価装置 |
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Publications (2)
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JPH10206992A JPH10206992A (ja) | 1998-08-07 |
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ID=11689051
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP3819980B2 (ja) |
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CN106406020B (zh) * | 2016-10-25 | 2019-02-12 | 北京小米移动软件有限公司 | 自动对焦测试装置 |
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1997
- 1997-01-21 JP JP00829097A patent/JP3819980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10206992A (ja) | 1998-08-07 |
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