JP3818141B2 - 現像装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及びコンピュータシステム - Google Patents

現像装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及びコンピュータシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【従来の技術】
紙、布、フィルム等の各種の媒体に画像を形成する画像形成装置として、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の各種の装置が知られている。これらの画像形成装置では、装置のメンテナンスを容易なものとするため、トナー(又はトナーと現像手段)をトナー収容体に収めて交換可能とする方式が広く採用されている。そして、このような方式の画像形成装置がフルカラー画像を形成するものであれば、複数のトナー収容体が装置本体に装着されることとなる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
複数のトナー収容体を回転体に装着し、回転体を回転させて、各色の現像器を現像位置に移動させるロータリータイプの画像形成装置がある。ロータリータイプの画像形成装置では、複数のトナー収容体は、回転体の軸を中心として放射状に配置されることとなる。この場合、全てのトナー収容体が回転体に装着されていれば、複数のトナー収容体は回転軸に対して対称的に装着されている。
【0003】
しかし、トナー収容体の取付けや取外しの際に、トナー収容体が回転軸に対して非対称的に装着されることになる場合がある。このような場合、トナー収容体が回転体に偏って装着されているので、トナー収容体の重量によって、回転体を回転させようとする力が加わることとなり望ましくない。特に、回転体が4つのトナー収容体を装着可能であって、2つのトナー収容体が回転体に装着されているとき、2つのトナー収容体が隣り合って装着されていると、回転体を回転させようとする力は、大きなものとなる。
【0004】
また、回転体をモータによって回転させている場合、トナー収容体の重量によって回転体に回転させようとする力が働くと、モータに余計な負荷が加わる。その結果、モータの出力を大きくする必要があり、装置の大型化やコストアップを招くことになる。
【0005】
そこで、本発明は、トナー質量体の重量によって回転体に回転する力が加わることを軽減させる現像装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及びコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための主たる発明は、複数のトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取付けるとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取付けを許可又は禁止する現像装置であって、前記一のトナー収容体を取付けると偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取付けを禁止することを特徴とする現像装置である。
【0007】
また、上記目的を達成するための他の主たる本発明は、複数のトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取外すとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取外しを許可又は禁止する現像装置であって、前記一のトナー収容体を取外すと偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取外しを禁止することを特徴とする現像装置である。
【0008】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0009】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
複数のトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取付けるとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取付けを許可又は禁止することを特徴とする現像装置。
【0010】
このような現像装置によれば、トナー収容体を取付けた後の回転体の荷重状態を判断することができるので、取付け後の回転体の荷重状態を考慮してトナー収容体の取付けを許可・禁止することができる。
【0011】
また、かかる現像装置において、前記一のトナー収容体を取付けると偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取付けを禁止しても良い。
【0012】
このような現像装置によれば、トナー収容体を取付けた後、偏装着状態になることを防止することができる。
【0013】
また、かかる現像装置において、前記一のトナー収容体を取付けると、偶数個のトナー収容体が前記回転体に装着されている状態になる場合であって、該偶数個のトナー収容体が該回転体の回転軸に対して対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取付けを許可し、該偶数個のトナー収容体が該回転体の回転軸に対して非対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取付けを禁止しても良い。
【0014】
このような現像装置によれば、偏荷重状態が生じないトナー収容体の取付けを行うことができる場合に、偏荷重状態を生ずるようなトナー収容体の取付けを規制することができる。
【0015】
また、かかる現像装置において、前記回転体は、4つのトナー収容体を装着可能であることが良い。
【0016】
このような現像装置によれば、特に大きな偏荷重を生じさせ得る回転体に対して、取付け後の回転体の荷重状態を考慮してトナー収容体の取付けを許可・禁止することができる。
【0017】
また、かかる現像装置において、前記一のトナー収容体を取付けると、2つのトナー収容体が回転体に装着されている状態になる場合であって、該2つのトナー収容体が隣り合って装着されている状態になるとき、前記一のトナー収容体の取付けを禁止しても良い。
【0018】
このような現像装置によれば、特に大きな偏荷重を生じさせる状態になることを防止することができる。
【0019】
また、かかる現像装置において、前記検出器は、前記トナー収容体に設けられるメモリからの応答の有無に基づいて、トナー収容体の装着の有無を検出しても良い。
【0020】
このような現像装置によれば、トナー収容体の装着の検出を簡易な装置によって行うことができる。
【0021】
また、かかる現像装置において、前記回転体の回転位置によって前記トナー収容体の取付け可能な位置を制限し、該一のトナー収容体の取付けの禁止は、該一のトナー収容体を該取付け可能な位置に回転体を位置決めしないことによって行っても良い。
【0022】
このような現像装置によれば、トナー収容体の取付けの禁止を簡易な装置によって行うことができる。
【0023】
また、かかる現像装置において、前記一のトナー収容体の取付けを禁止するとき、音および画面表示のうちの少なくとも一方によって、該一のトナー収容体の取付けが禁止されている旨を報知しても良い。
【0024】
このような現像装置によれば、ユーザがトナー収容体の取付けが禁止されていることを知ることができる。
【0025】
また、かかる現像装置において、前記トナー収容体は、現像ローラを有しても良い。
【0026】
このような現像装置によれば、トナー収容体の質量が大きいので、偏荷重状態を防止したときに得られる効果も大きい。
【0027】
また、4つのトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該トナー収容体に設けられたメモリからの応答の有無に基づいて、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、一のトナー収容体を取付けると、2つのトナー収容体が該回転体に装着されている状態になる場合であって、該2つのトナー収容体が該回転体の回転軸に対して対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取付けを許可し、該2つのトナー収容体が該回転体の回転軸に対して非対称的に装着されている状態になるならば、音および画面表示のうちの少なくとも一方によって該一のトナー収容体の取付けが禁止されている旨を報知することを特徴とする現像装置。
【0028】
このような現像装置によれば、特に大きな偏荷重を生じさせ得る回転体に対して、取付け後の回転体の荷重状態を考慮してトナー収容体の取付けを許可・禁止することができ、ユーザはトナー収容体の取付けが禁止されていることを知ることができる。
【0029】
また、このような構成を備えた画像形成装置も実現可能である。
【0030】
このような画像形成装置によれば、装置の大型化やコストアップを抑えることができる。
【0031】
また、複数のトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備えた画像形成装置に対し、該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取付けるとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取付けを許可又は禁止することを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0032】
このようなコンピュータプログラムによれば、大型化やコストアップを抑えた画像形成装置を制御することが可能である。
【0033】
また、コンピュータ本体、該コンピュータ本体に接続可能な表示装置、及び該コンピュータ本体に接続可能な画像形成装置を備えたコンピュータシステムであって、該画像形成装置は、複数のトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該複数のトナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを有し、該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取付けるとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取付けを許可又は禁止することを特徴とするコンピュータシステム。
【0034】
このようなコンピュータシステムによれば、従来のシステムよりも優れたシステムを提供することができる。
【0035】
また、複数のトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取外すとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取外しを許可又は禁止することを特徴とする現像装置。
【0036】
このような現像装置によれば、トナー収容体を取外した後の回転体の荷重状態を判断することができるので、取外し後の回転体の荷重状態を考慮してトナー収容体の取外しを許可・禁止することができる。
【0037】
また、かかる現像装置において、前記一のトナー収容体を取外すと偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取外しを禁止しても良い。
【0038】
このような現像装置によれば、トナー収容体を取外した後、偏装着状態になることを防止することができる。
【0039】
また、かかる現像装置において、前記他のトナー収容体のうちのいずれかが未装着であれば、前記一のトナー収容体の取外しを禁止しても良い。
【0040】
このような現像装置によれば、偏装着状態になることを防止することができる。
【0041】
また、かかる現像装置において、前記一のトナー収容体を取外すと、偶数個のトナー収容体が前記回転体に装着されている状態になる場合であって、該偶数個のトナー収容体が該回転体の回転軸に対して対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取外しを許可し、該偶数個のトナー収容体が該回転体の回転軸に対して非対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取外しを禁止しても良い。
【0042】
このような現像装置によれば、偏荷重状態が生じないトナー収容体の取外しを行うことができる場合に、偏荷重状態を生ずるようなトナー収容体の取外しを規制することができる。
【0043】
また、かかる現像装置において、前記回転体は、4つのトナー収容体を装着可能であっても良い。
【0044】
このような現像装置によれば、特に大きな偏荷重を生じさせ得る回転体に対して、取外し後の回転体の荷重状態を考慮してトナー収容体の取外しを許可・禁止することができる。
【0045】
また、かかる現像装置において、前記一のトナー収容体を取外すと、2つのトナー収容体が回転体に装着されている状態になる場合であって、該2つのトナー収容体が隣り合って装着されている状態になるとき、前記一のトナー収容体の取外しを禁止しても良い。
【0046】
このような現像装置によれば、特に大きな偏荷重を生じさせる状態になることを防止することができる。
【0047】
また、かかる現像装置において、前記検出器は、前記トナー収容体に設けられるメモリからの応答の有無に基づいて、トナー収容体の装着の有無を検出しても良い。
【0048】
このような現像装置によれば、トナー収容体の装着の検出を簡易な装置によって行うことができる。
【0049】
また、かかる現像装置において、前記回転体の回転位置によって前記トナー収容体の取外し可能な位置を制限し、該一のトナー収容体の取外しの禁止は、該一のトナー収容体を該取外し可能な位置に回転体を位置決めしないことによって行っても良い。
【0050】
このような現像装置によれば、トナー収容体の取外しの禁止を簡易な装置によって行うことができる。
【0051】
また、かかる現像装置において、前記一のトナー収容体の取外しを禁止するとき、音および画面表示のうちの少なくとも一方によって、該一のトナー収容体の取外しが禁止されている旨を報知しても良い。
【0052】
このような現像装置によれば、ユーザがトナー収容体の取外しが禁止されていることを知ることができる。
【0053】
また、かかる現像装置において、前記トナー収容体は、現像ローラを有しても良い。
【0054】
このような現像装置によれば、トナー収容体の質量が大きいので、偏荷重状態を防止したときに得られる効果も大きい。
【0055】
また、4つのトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該トナー収容体に設けられたメモリからの応答の有無に基づいて、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、一のトナー収容体を取外すと、2つのトナー収容体が該回転体に装着されている状態になる場合であって、該2つのトナー収容体が該回転体の回転軸に対して対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取外しを許可し、該2つのトナー収容体が該回転体の回転軸に対して非対称的に装着されている状態になるならば、音および画面表示のうちの少なくとも一方によって該一のトナー収容体の取外しが禁止されている旨を報知することを特徴とする現像装置。
【0056】
このような現像装置によれば、特に大きな偏荷重を生じさせ得る回転体に対して、取外し後の回転体の荷重状態を考慮してトナー収容体の取外しを許可・禁止することができ、ユーザはトナー収容体の取外しが禁止されていることを知ることができる。
【0057】
また、このような構成を備えた画像形成装置も実現可能である。
【0058】
このような画像形成装置によれば、装置の大型化やコストアップを抑えることができる。
【0059】
また、複数のトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備えた画像形成装置に対し、該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取外すとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取外しを許可又は禁止することを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0060】
このようなコンピュータプログラムによれば、大型化やコストアップを抑えた画像形成装置を制御することが可能である。
【0061】
また、コンピュータ本体、該コンピュータ本体に接続可能な表示装置、及び該コンピュータ本体に接続可能な画像形成装置を備えたコンピュータシステムであって、該画像形成装置は、複数のトナー収容体を着脱可能であって回転する回転体と、該複数のトナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを有し、該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取外すとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取外しを許可又は禁止することを特徴とするコンピュータシステム。
【0062】
このようなコンピュータシステムによれば、従来のシステムよりも優れたシステムを提供することができる。
【0063】
===偏荷重状態/偏装着状態について===
図8を用いて、『偏荷重状態』及び『偏装着状態』について説明する。図8において、410は複数のトナー収容体を着脱可能なロータリー、430はロータリーの回転軸である。ロータリーは、回転軸を中心として、不図示のモータによって回転可能である。なお、ロータリーは、回転軸と別体であっても良いし、一体であっても良い。また、500は、トナーを収容するトナー収容体である。黒く塗りつぶしてある位置にはトナー収容体が装着されており、塗りつぶしのない位置にはトナー収容体が未装着である。
【0064】
『偏荷重状態』ではない状態とは、トナー収容体がロータリーの回転軸に対して対称的に装着されている状態を意味する。このような状態としては、図8(a)のような状態が想定される。すなわち、図8(a)左図はロータリーに全てのトナー収容体が装着された状態であり、図8(a)右図はロータリーの回転軸に対して対称的に2つのトナー収容体が装着された状態である。図8(a)のように『偏荷重状態』ではない状態であれば、トナー収容体の重量によるロータリーを回転させようとする力は生じない。
【0065】
一方、『偏荷重状態』とは、トナー収容体がロータリーの回転軸に対して非対称的に装着されている状態を意味する。言い換えると、(1)ある位置にはトナー収容体が装着されているが、その位置と対称的な位置にはトナー収容体が未装着である状態や、(2)ある位置にはトナー収容体が未装着であるが、その位置と対称的な位置にはトナー収容体が装着されている状態であれば、『偏荷重状態』となる。このような状態としては、図8(b)のような状態、及び、図8のようなロータリーであれば1個若しくは3個のトナー収容体がロータリーに装着されている状態が想定される。図8(b)のように『偏荷重状態』であれば、トナー収容体の重量によってロータリーに回転させる力が加わることになる。
【0066】
次に、『偏装着状態』とは、偏荷重状態が生じないようなトナー収容体の取付け又は取外しを行うことが可能な場合に、偏荷重状態を生じさせるトナー収容体の取付け又は取外しを行った結果の状態を意味する。『偏装着状態』が起こり得る場合について、図8(c)及び(d)を用いて説明する。
【0067】
図8(c)の斜線部は、トナー収容体が取付けられる位置を表している。図8(c)のようにロータリーの斜線部の位置にトナー収容体が取付けられると、トナー収容体がロータリーの回転軸に対して対称的に装着されていないので、偏荷重状態となる。一方、ロータリーに1つのトナー収容体が装着されているときに、装着されているトナー収容体の位置と対称的な位置にトナー収容体を取付ければ、トナー収容体の取付け後に偏荷重状態になるのを回避することができる。したがって、図8(c)の斜線部の位置にトナー収容体を取付ければ、取付けた後、『偏装着状態』となる。
【0068】
また、図8(d)の斜線部は、トナー収容体が取外される位置を表している。図8(d)のようにロータリーの斜線部の位置にトナー収容体が取付けられると、トナー収容体がロータリーの回転軸に対して対称的に装着されていないので、偏荷重状態となる。一方、ロータリーに3つのトナー収容体が装着されているときに、トナー収容体が未装着の位置と対称的な位置にあるトナー収容体を取外せば、トナー収容体の取外し後に偏荷重状態になるのを回避することができる。したがって、図8(d)の斜線部の位置のトナー収容体を取外せば、取外した後、『偏装着状態』となる。
【0069】
すなわち、ロータリーが4つのトナー収容体を装着可能な場合では、図8(b)に示す状態が『偏装着状態』である。
【0070】
なお、上記の『偏荷重状態』及び『偏装着状態』の説明では、ロータリーが4つのトナー収容体を装着可能な場合について説明しているが、ロータリーが複数のトナー収容体を着脱可能であれば、上記のような『偏荷重状態』及び『偏装着状態』が起こり得るので、4つに限られるものではない。
【0071】
本発明の実施形態では、『偏装着状態』となることを規制している。なお、実施形態の『現像器』は、トナーを収容しているので、上記の『トナー収容体』に含まれる。
【0072】
===画像形成装置(レーザビームプリンタ)の概要===
<画像形成装置の構成について>
次に、図1を参照しつつ、画像形成装置としてレーザビームプリンタ1を例にとって、その概要について説明する。図1は、レーザビームプリンタ1を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図1には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ82は、レーザビームプリンタ1の下部に配置されており、定着装置7は、レーザビームプリンタ1の上部に配置されている。
【0073】
本実施の形態に係るレーザビームプリンタ1は、図1に示すように、感光体21の回転方向(図中の矢印)に沿って、感光体ユニット2、露光装置3、現像装置4、中間転写装置6を有し、さらに、定着装置7、給紙装置8、表示装置9、及び、コントローラ100を有している。
【0074】
感光体ユニット2は、感光体21と帯電装置23とを有する。感光体21は、潜像を担持する潜像担持体である。感光体21は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図1中の矢印で示すように時計回りに回転する。帯電装置23は、感光体21を帯電するための装置である。なお、感光体ユニット2の感光体21と帯電装置23は、一体的に形成し、レーザプリンタ1に対して着脱可能としても良い。
【0075】
露光装置3は、レーザを照射することによって帯電された感光体21上に潜像を形成する装置である。この露光装置3は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており(不図示)、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホスト装置から入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体21上に照射する。なお、帯電された感光体21上にレーザが照射されることにより、感光体21上に潜像が形成される。
【0076】
現像装置4は、感光体21上に形成された潜像をイエロー(Y)トナー、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、及び、ブラック(K)トナーを用いて現像するための装置である。この現像装置4は、ロータリー41と本体側コネクタとを有する。
【0077】
ロータリー41は、4つの現像器50a〜d(後述)を着脱可能に保持し、不図示のモータによって回転軸43を中心に回転する。全ての現像器50a〜dがロータリー41に装着されると、現像器50a〜dは、回転軸43を中心として放射状に配置される。そして、現像器50を装着した回転体がモータによって回転することによって、各現像器50a〜dは選択的に感光体21に対向することができる。また、後述するように、現像器50を装着した回転体が回転することによって、現像器を取外し位置(又は取付け位置)に位置決めすることができる。
【0078】
本体側コネクタ45は、現像器に搭載したEEPROM等の不揮発性メモリ(後述)と電気的に接続するために本体側に設けられたコネクタであり、各現像器に対して共通に使用される。本体側コネクタ45は、不図示の駆動手段によって、現像器50に対して近接方向又は離間方向に移動可能である。本体側コネクタと現像器側コネクタとの接続に関しては、後述する。
【0079】
現像器50には、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像器50a、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像器50b、シアン(C)トナーを収容したシアン現像器50c、及び、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像器50dを有している。また、各現像器50a〜dは、メモリと現像器側コネクタとを有する。メモリは、EEPROM等の不揮発性メモリであって、色情報やトナー残量情報等の各種情報を記憶する。現像器側コネクタと本体側コネクタとの接続に関しては、後述する。これら4つの現像器は、ロータリー41の回転軸43を中心として回転可能な構成になっており、感光体21が1回転する毎に選択的に感光体21に対向する。感光体21に対向した現像器50は、それぞれ収容するトナーにて感光体21上に形成された潜像を現像する。なお、各現像器の着脱については後述する。
【0080】
中間転写装置6は、一次転写装置61と、中間転写体63と、二次転写装置65とを有する。一次転写装置61は、感光体21に形成された単色トナー像を中間転写体63に転写するための装置である。中間転写体63は、エンドレスのベルトであり、感光体21と同じ周速度にて回転駆動される。二次転写装置65は、中間転写体63上に形成されたフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。二次転写装置65は、転写動作を行う最、中間転写体63に押圧されるとともに、二次転写電圧が印加される。
【0081】
定着装置7は、中間転写装置6によって記録媒体上に転写されたフルカラートナー像を紙等の媒体に融着させて永久像とするための装置である。
【0082】
給紙装置8は、給紙トレイ82と、給紙ローラ84と、レジローラ86とを有している。給紙トレイ82は紙、布、フィルム等の各種の記録媒体を収容しており、給紙装置8は、給紙トレイ82から給紙ローラ84及びレジローラ86を介して、二次転写装置65へ記録媒体を搬送する。
【0083】
表示装置9は、ユーザへの報知手段をなす液晶パネルを有する。
【0084】
コントローラ100は、図2に示すようにメインコントローラ110と、ユニットコントローラ120とを有する。メインコントローラ110は、画像信号が入力され、この画像信号に基づいて指令信号を出力する。ユニットコントローラ120は、メインコントローラからの指令信号に応じて、前記各装置を制御して、画像を形成する。なお、図2の詳細については、後述する。
【0085】
<画像形成装置の動作について>
次に、このように構成されたレーザビームプリンタ1の動作について、他の構成要素にも言及しつつ説明する。
【0086】
まず、不図示のホスト装置からの画像信号がレーザビームプリンタ1に入力されると、感光体21、各現像装置に設けられたトナー坦持体としての現像ローラ、及び、中間転写体63が回転する。感光体21は、回転しながら、帯電位置において帯電装置23により順次帯電される。
【0087】
感光体21の帯電された領域は、感光体21の回転に伴って露光位置に至り、露光装置3によって、第1色目、例えばイエローY、の画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、現像装置4は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像器50dを、感光体21に対向した現像位置に位置させる。
【0088】
感光体21上に形成された潜像は、感光体21の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像器50dによってイエロートナーで現像される。これにより、感光体21上にイエロートナー像が形成される。
【0089】
感光体21上に形成されたイエロートナー像は、感光体21の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写装置61によって、中間転写体63に転写される。この際、一次転写装置61には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、二次転写装置65は、中間転写体63から離間している。
【0090】
上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体63に重なり合って転写される。これにより、中間転写体63上にはフルカラートナー像が形成される。
【0091】
中間転写体63上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体63の回動に伴って二次転写位置に至り、二次転写装置65によって記録媒体に転写される。なお、記録媒体は、給紙トレイ82から、給紙ローラ84、レジローラ86を介して二次転写装置65へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写装置65は中間転写体63に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
【0092】
記録媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着装置7によって加熱加圧されて記録媒体に融着される。
【0093】
なお、感光体21は、帯電装置23ととも感光体ユニット2としてユニット化されており、この感光体ユニット2はレーザビームプリンタ1本体に対して着脱可能である。また、ブラック現像器50a、マゼンタ現像器50b、シアン現像器50c、及び、イエロー現像器50dは、レーザビームプリンタ1本体に対してそれぞれ着脱可能である。
【0094】
===現像器の概要===
次に、図3を参照しつつ、現像器の概要について説明する。図3は、現像器の主要構成要素を示した断面図である。なお、図1同様、図3にも、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ510の中心軸は、感光体21の回転軸よりも下方にある。また、図1では、イエロー現像器50dが感光体21と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。
【0095】
現像装置50には、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像器50a、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像器50b、シアン(C)トナーを収容したシアン現像器50c、及び、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像器50dが設けられているが、各現像装置の構成は同様であるので、以下、イエロー現像器50dについて説明する。
【0096】
イエロー現像器50dは、現像剤坦持体としての現像ローラ510、シール部材520、トナー収容部530、フレーム540、トナー供給部材としてのトナー供給ローラ550、層厚規制部材としての規制ブレード560、規制ブレードを付勢するためのブレード裏部材570を有している。
【0097】
トナー坦持体としての現像ローラ510は、トナーTを坦持して感光体21と対向する現像位置に搬送する。この現像ローラ510は、アルミニウム、ステンレス、鉄等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッキ、クロムメッキ等が施されている。また、現像ローラ510は、中心軸を中心として回転可能であり、図3に示すように、感光体21の回転方向(図3において時計方向)と逆の方向(図3において反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体21の回転軸よりも下方にある。また、図3に示すように、イエロー現像器50dが感光体21と対向している状態では、現像ローラ510と感光体21との間には空隙が存在する。すなわち、イエロー現像器50dは、感光体21上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体21上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ510と感光体10との間に交番電界が形成される。
【0098】
シール部材520は、イエロー現像器50d内のトナーTが器外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTを、掻き落とすことなく現像器内に回収する。このシール部材520は、ポリエチレンフィルム等からなるシールである。シール部材520は、シール支持板金522によって支持されており、シール支持板金522を介してフレーム540に取付けられている。また、シール部材520の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢部材524が設けられており、シール部材520は、シール付勢部材524の弾性力によって、現像ローラ510に押しつけられている。なお、シール部材520が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも上方である。
【0099】
トナー収容部530は、トナーTを収容する部分であり、フレーム540の一部により構成されている。本実施の形態では、ロータリー41の回転に伴って各現像装置(ブラック現像器50a、マゼンタ現像器50b、シアン現像器50c、イエロー現像器50d)が回転し、これにより各現像装置内のトナーTが攪拌されるため、トナー収容部530には攪拌部材を設けていない。一方、トナー収容部590に収容されたトナーTを攪拌するための攪拌部材を設けてもよい。
【0100】
トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する。このトナー供給ローラ550は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ510に当接している。トナー供給ローラ550は、トナー収容部530の下部に配置されており、トナー収容部530に収容されたトナーTは、該トナー収容部530の下部にてトナー供給部材530によって現像ローラ510に供給される。トナー供給ローラ550は、中心軸を中心として回転可能であり、その中心軸は、現像ローラ510の回転中心軸よりも下方にある。また、トナー供給ローラ550は、現像ローラ510の回転方向(図3において反時計方向)と逆の方向(図3において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する機能を有するとともに、現像後に現像ローラ510に残存しているトナーを、現像ローラ510から剥ぎ取る機能をも有している。
【0101】
層厚規制部材としての規制ブレード560は、現像ローラ510に坦持されたトナーTの層厚を規制し、また、現像ローラ510に坦持されたトナーTに電荷を付与する。この規制ブレード560は、ゴム部560aと、ゴム支持部560bとを有している。ゴム部560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、ゴム支持部560bは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部560aは、ゴム支持部560bに支持されており、ゴム支持部560bは、その一端部が一対のブレード支持板金562に挟まれて支持された状態で、ブレード支持板金562を介してフレーム540に取付けられている。また、規制ブレード560の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材570が設けられている。
【0102】
ここで、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力によって、ゴム部560aが現像ローラ510に押しつけられている。また、ブレード裏部材570は、ゴム支持部560bとフレーム540との間にトナーが入り込むことを防止して、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部560aの真裏からゴム部560aを現像ローラ510の方向へ付勢することによって、ゴム部560aを現像ローラ510に押しつけている。したがって、ブレード裏部材570は、ゴム部560aの現像ローラ510への均一当接性を向上させている。
【0103】
規制ブレード560の、ブレード支持板金562に支持されている側とは逆側の端、すなわち、先端は、現像ローラ510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離れた部分が、現像ローラ510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード560は、現像ローラ510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。また、規制ブレード560は、その先端が現像ローラ510の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード560が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも下方であり、かつ、トナー供給ローラ550の中心軸よりも下方である。
【0104】
フレーム540は、一体成型された複数のフレーム(上フレーム、下フレーム等)を接合して製造されたものであり、下部に開口部を有している。この開口部には、現像ローラ510がその一部が露出した状態で配置されている。
【0105】
このように構成されたイエロー現像器50dにおいて、トナー供給ローラ550がトナー収容部590に収容されているトナーTを現像ローラ510に供給する。現像ローラ510に供給されたトナーTは、現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されるとともに、電荷が付与される。層厚が規制された現像ローラ510上のトナーTは、現像ローラ510のさらなる回転によって、感光体21に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体21上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTは、シール部材520を通過して、該シール部材520によって掻き落とされることなく現像装置内に回収される。
【0106】
また、各現像器50a〜dには、この現像器に収容されているトナーの色情報や、トナーの消費量などの当該現像器に関する情報がデータとして記憶されたシリアルEEPROM等の不揮発性記憶メモリ(以下、現像器側メモリという)を備えている。この現像器側メモリは、現像器の一方端側面に設けられた現像器側コネクタ55(図5)と後述する本体側コネクタ45とが必要に応じて嵌合したときに、コントローラ100のユニットコントローラ120と電気的に接続される。
【0107】
===現像装置の概要===
次に、図1、図4を参照しつつ現像装置4の概要について説明する。
【0108】
現像装置4は、その中心に位置する回転軸43を有する。回転軸43は、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板(図示せず)の間に架け渡されて、その両端部が支持されている。この回転軸43には、現像器を着脱可能に保持するためのロータリー41が固定されている。
【0109】
ロータリー41は、回転軸43を中心として周方向に90°間隔で4つの保持部を備えている。前述した4色の現像器50a〜dがロータリー41の保持部に装着されると、現像器50a〜dも90°間隔で配置される。
【0110】
また、不図示のパルスモータが、クラッチを介して回転軸43に接続されている。このパルスモータの駆動により、ロータリー41を回転させ、上記4つの現象器50a〜dを所定の位置に位置決めできる。
【0111】
図4は、回動する現像装置4の3つの停止位置を示した図であり、図4(a)は、ロータリー41の回転方向の基準位置となるホームポジション位置(以下「HP位置」という)、図4(b)は、ブラック現像器50aのメモリと本体側メモリとが対向するコネクタ着脱位置、図4(c)は、ブラック現像器50aの取出位置、をそれぞれ示している。ここで、図4(b)および図4(c)において、コネクタ着脱位置と現像器取出位置とはブラック現像器50aを対象として示したが、ロータリー41を90°づつ回転させると、各現像装置のコネクタ着脱位置と現像器取出位置となる。このとき、本体側コネクタ45の接続対象となる現像器がコネクタ着脱位置に位置すると、この現像器に対し画像形成動作時の回転方向(図4では反時計方向)下流側に隣接する現像器が、感光体20と対向する現像位置に配置される。
【0112】
図4(a)に示すように、現像装置4の回転軸43の一方端側には、HP位置を検出するためのHP検出部47が設けられている。このHP検出部47は、回転軸43の一方端に固着された信号生成用の円盤471と、発光部、受光部を備えたフォト・インタラプター等からなるHPセンサ473とで構成されている。円盤471の周縁部は、HPセンサ473の発光部と受光部との間に位置するように配置され、円盤471に形成されたスリット部がHPセンサ473の検出位置に移動してくると、HPセンサ473からの出力信号が「L」から「H」に変化する。そして、この信号レベルの変化とパルスモータのパルス数に基づきロータリー41のHP位置を検出し、このHP位置を基準として、各現像器をコネクタ着脱位置(現像位置)、及び、現像器取出位置に位置決めすることができるように構成されている。
【0113】
図4(b)は、前記HP位置から所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転したブラック現像器50aのコネクタ着脱位置であり、このコネクタ着脱位置で、ロータリーに装着されたブラック現像器50aの現像器側コネクタ55aと、装置本体側に設けられた本体側コネクタ45とが対向する。
【0114】
本体側コネクタ45は、ブラック現像器50aのコネクタ55aと嵌合されるため、図5に示すように対向する現像器(50a)に対して接離移動可能に構成されており、必要に応じて現像装置に近づく方向に移動してブラック現像器50aのコネクタ55aと嵌合する。これによって、ブラック現像装置51に取付けられた現像装置側メモリ580aが制御ユニット100のユニットコントローラ102と電気的に接続され、それらの間でデータ転送が行われる。
【0115】
このブラック現像器50aに対するコネクタ着脱位置は、マゼンタ現像器50bの現像位置(現像ローラ510と感光体21とが対向する位置)となる。また、パルスモータがロータリー41を90°反時計方向に回転すると、イエロー現像器50dのコネクタ着脱位置、及び、ブラック現像器50aの現像位置となり、ロータリー41を90°回転する毎に順次各現像装置のコネクタ着脱位置、及び現像位置となる。
【0116】
図4(c)に示すように、前記回転軸43を支持しプリンタ1の筐体をなす2枚のフレーム側板の一方には、1つの現像装置が通過可能な取出専用口493が設けられている。この取出専用口493は、ロータリー41を回転させて、現像器ごとにそれぞれ設定された現像器取出位置に停止させた際に、図4(c)に示すように、該当する現像器(ここでは、ブラック現像器50a)のみを、回転軸43の軸方向と平行な方向に引き出すことが可能な位置に形成されている。また、取出専用口493は、現像器の外形より僅かに大きく形成され、現像器取出位置では、この取出専用口493を通して回転軸43の軸方向と平行な方向に新しい現像器を進入させ、ロータリー41に現像器を装着することができる。そして、現像器が現像器取出位置以外に位置する間は、その現像器の取り出しはフレーム側板によって規制されている。
【0117】
なお、不図示のロック機構が、ロータリー41を上記した現像位置、取出専用位置、及びコネクタ着脱位置で確実に位置決め固定するために、設けられている。
【0118】
===コントローラの概要===
次に、コントローラ100の構成について図2を参照しつつ説明する。コントローラ100は、メインコントローラ110と、ユニットコントローラ120とを有している。
【0119】
メインコントローラ110は、CPU111、インターフェイス112、及び、画像メモリ113とを有する。インターフェイス112は、ホスト装置(不図示)と接続されており、ホスト装置から画像信号が入力される。画像メモリ113は、ホスト装置から入力された画像信号を記憶するため記憶手段である。メインコントローラ110は、ホスト装置から入力された画像信号に基づいて印字信号を作成し、ユニットコントローラ120に印字信号を出力する。
【0120】
ユニットコントローラ120は、CPU121、各装置の制御回路、シリアルインターフェイス(I/F)122、シリアルEEPROM123、及び、入出力ポート124等を有する。各装置の制御回路は、本体の各装置(感光体ユニット2、露光装置3、現像装置4、中間転写装置6、定着装置7、給紙装置8、表示装置9)とそれぞれ電気的に接続されている。そして、ユニットコントローラ120は、各装置が備えるセンサからの信号を受信することによって、各装置の状態を検出しつつ、メインコントローラ110から入力される信号に基づいて、各装置を制御する。
【0121】
また、ユニットコントローラ120が備えるCPU121は、シリアルインターフェイス(I/F)122を介して電子カウンタに用いるシリアルEEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモリとする)123に接続されている。この本体側メモリ123には、装置制御のために必要となるデータが記憶されている。またCPU121には、本体側メモリ123のみならず、各現像器50a〜dに設けられた現像器側メモリ580a〜dにもシリアルインターフェイス122を介して接続されており、本体側メモリ123及び現像器側メモリ580a〜dとの間でデータ転送可能となるとともに、入出力ポート124を介して各現像器側メモリ580a〜dにチップセレクト信号CSを入力可能となっている。さらに、このCPU121は入出力ポート124を介してHP検出器47とも接続されている。
【0122】
===現像器の装着状況の検出===
以下、装着の有無の検出動作について説明する。ここでは、ブラック現像器50aの装着の有無の検出動作について説明するが、他の現像器であっても同様である。
【0123】
ブラック現像器50aの装着の有無の検出動作は、例えば、ブラック現像器50aの交換動作終了後に行われる。交換動作の終了は、例えば、ユーザがプリンタの外装カバーを閉じることによって遮断されていた電力が供給されたときを合図とする。外装カバーの閉止後、ロータリー41をモータによって回転することにより、取出専用位置にあるブラック現像器50aはコネクタ着脱位置に位置決めされる。その後、本体側コネクタ45をブラック現像器50aに向けて近接させる。
【0124】
仮に、ブラック現像器50aがロータリーに装着されていれば、本体側コネクタ45の近接動作によって、本体側コネクタ45と現像器側コネクタ55とを嵌合し、現像器側メモリ580が本体側と電気的に接続されるので、現像器側メモリからの応答を得られる。一方、ブラック現像器50aがロータリーに未装着であれば、本体側コネクタの近接動作を行っても、本体側コネクタ45と嵌合する現像器側コネクタがないので、現像器側メモリからの応答を得られない。
【0125】
したがって、現像器に設けられている現像器側メモリからの応答の有無を検出すれば、現像器の装着の有無を検出することができる。つまり、この場合の本体側コネクタ45は、現像器の装着の有無を検出する検出器としての機能も有することになる。なお、現像器側コネクタ端子同士を短絡し、ループバック応答により現像器の装着の有無を検出しても良い。
【0126】
このように検出された現像器の装着についての検出結果は、ユニットコントローラ120の本体側メモリ123に記憶される。ユニットコントローラ120の本体側メモリ123には、現像器の装着状況を1bitの「1」または「0」のデータで記憶しておくための4つの記憶領域が設定されている。ここで、「1」は、現像器が未装着である事象を示す未装着データであり、「0」は、現像装置が装着されている事象を示す装着データである。この4つの記憶領域は、ロータリー41における装着位置情報に対応付けされている。ここでは、例えば、第1記憶領域にはブラック現像器50a、第2記憶領域にはマゼンタ現像器50b、第3記憶領域にはシアン現像器50c、第4記憶領域にはイエロー現像器50dの装着状況を示すデータがそれぞれ記憶されている。なお、現像器がすべて装着されている場合には、各記憶領域にはいずれも「0」が記憶されている。なお、プリンタ本体側メモリ123の記憶領域のデータを読み取ることによって、たとえプリンタ本体側のユニットコントローラ120が各現像器50に備えられた現像器側メモリ580と常時通信できない構造であっても、各現像器の装着の有無について確認することができる。
【0127】
なお、上記の説明では、交換動作終了後に現像器の装着の有無の検出動作を行ったが、これに限られるものではない。例えば、主電源がOFFになった場合や、いずれかの現像器が取出専用位置にあるときに主電源がOFFになった場合等に、上記の検出動作を行っても良い。
【0128】
===現像器の交換===
次に、上記のように構成された画像形成装置における現像器の交換動作について説明する。ここでは、ブラック現像器50aを交換する場合を例示し、図6を参照しつつ説明するが、その他の色の現像器を交換する場合についても同様である。なお、本実施形態では、現像器の交換動作の際に偏装着状態になるのを防止するための措置を施している(S103)。
【0129】
プリンタ1は、最初は指示待ち状態にある(S101)。ブラック現像器50aの交換は、ユーザ等がこの装置が備える入力手段やこの装置に接続されたホスト装置等から入力される交換指令信号によって実行される(S102)。
【0130】
本実施形態では、交換動作の開始に先立ち、偏装着状態になることを防止するための判断が行われる(S103)。偏装着状態の判断は、ユニットコントローラ120の本体側メモリ123に記憶されたブラック現像器以外の現像器の装着に関する情報に基づいて行われる。ブラック現像器の交換動作の際は、ブラック現像器の取外動作があるので、第2記憶領域(M)、第3記憶領域(C)及び第4記憶領域(Y)の順で「100」又は「001」と記憶されているときは、ブラック現像器50aの交換時(取外し時)に偏装着状態になると判断される(図8(d)参照)。なお、この場合の偏装着状態とは、(1)シアン現像器50cとイエロー現像器50dの2つだけが装着された状態、または(2)マゼンタ現像器50bとシアン現像器50cの2つだけが装着された状態である。いずれの状態も、ロータリーに装着されている2つのトナー収容体が、隣り合って装着されている状態である。
【0131】
ここで、ユニットコントローラ120が、本体側メモリ123に記憶されたデータに基づいて、ブラック現像器50aを取外すと偏装着状態になると判断したときは、ブラック現像器50aの交換動作は禁止される。交換動作の禁止は、現像器の取外し可能な位置が側板491によって取外専用位置に限定されているので、ブラック現像器を取外専用位置に位置決めしないことによって行われる。そして、音、表示装置9による画面表示、又はホスト装置等によって、交換動作が禁止されている旨をユーザに報知する(S120)。
【0132】
ユニットコントローラ120が、本体側メモリ123に記憶されたデータに基づいて、ブラック現像器50aを取外しても偏装着状態にならないと判断したときは、ブラック現像器50aの交換動作が許可される(S104〜)。
【0133】
まず、ユニットコントローラ120が、本体側メモリ123の第1記憶領域のデータを「0」から「1」に書き換える(S104)。第1記憶領域のデータを「1」にした後に、ロータリー41を回転させて、ブラック現像器50aを取外し可能な取出専用位置に移動して位置決めする(S105)。その後、このプリンタ1が備える表示装置9や、この装置に接続されたホスト装置等によって、ブラック現像器50aが交換可能であることを報知する(S106)。この報知を確認したユーザが、プリンタ1の外装カバーを開くと、このカバーに連動し、高圧側の電力供給ラインが遮断され、ユーザによるブラック現像器50aの交換が可能となる。ユーザは、取出専用口493の奥に配置されているブラック現像器50aを、この取出専用口493を通してロータリー41から引き出し、新たなブラック現像器を取付ける(S107)。ユーザが外装カバーを閉じることによって(S108)、遮断されていた高圧側の電力が供給され、プリンタ1はプリント可能な状態に復帰するための処理を実行する。
【0134】
次に、ロータリー41のブラック現像器50aの装着状況の検出動作が開始される。すなわち、ユニットコントローラ120はパルスモータを駆動してロータリー41を回転させ、装着されたブラック現像器50aをコネクタ着脱位置に移動し(S109)、本体側コネクタを現像器側コネクタの方向に近接させる(S110)。
【0135】
ユーザによる交換動作(S107)の際にブラック現像器50aがロータリー41に装着されていれば、本体側コネクタの近接動作によって本体側コネクタと現像器側コネクタとが嵌合するので、現像器側からの応答が得られる(S111)。現像器側からの応答があれば、ロータリー41にブラック現像器50aが装着されていることが検出できるので、第1記憶領域のデータを「0」に書き換え(S112)、交換動作が完了したことを音や表示装置によってユーザに報知する(S113)。
【0136】
一方、ユーザによる交換動作(S107)の際にブラック現像器50aがロータリー41に装着されていなければ、本体側コネクタの近接動作をしても本体側コネクタは嵌合するものがないので、現像器側からの応答が得られない(S111)。現像器側からの応答がなければ、ロータリー41にブラック現像器50aが装着されていないことが検出できるので、第1記憶領域のデータを「1」の状態のままとする(S130)。必要であれば、ブラック現像器50aが未装着である旨をユーザに報知しても良いし、空になっているロータリー41のブラック現像器の収容部を再び取出専用位置に移動しても良い。
【0137】
なお、ユニットコントローラ120の本体側メモリ123の書き換えられた第1記憶領域のデータは、その後の現像器の交換動作時に、偏装着状態の判断等に用いられる。
【0138】
===現像器の取付け===
上記の交換動作では、現像器が取外された場合に偏装着状態になるかどうかを判断していた。しかし、偏装着状態は、ロータリーの空になっている現像器収容部に現像器が取付けられるときにも生じ得る(図8(c)参照)。そこで、現像器取付けの際にも、偏装着状態になるのを防止する必要がある。
【0139】
以下、上記のように構成された画像形成装置における現像器の取付動作について説明する。ここでは、ブラック現像器50aを取付ける場合を例示し、図7を参照しつつ説明するが、その他の色の現像器を取付ける場合についても同様である。
【0140】
プリンタ1は、最初は指示待ち状態にある(S201)。ブラック現像器50aの取付けは、ユーザ等がこの装置が備える入力手段やこの装置に接続されたホスト装置等から入力される交換指令信号によって実行される(S202)。
【0141】
本実施形態では、取付動作の開始に先立ち、偏装着状態になることを防止するための判断が行われる(S203)。偏装着状態の判断は、ユニットコントローラ120の本体側メモリ123に記憶されたブラック現像器以外の現像器の装着に関する情報に基づいて行われる。ブラック現像器の取付動作の際は、第2記憶領域(M)、第3記憶領域(C)及び第4記憶領域(Y)の順で「011」又は「110」と記憶されているときは、ブラック現像器50aの取付け時に偏装着状態になると判断される(図8(c)参照)。
【0142】
ここで、ユニットコントローラ120が、本体側メモリ123に記憶されたデータに基づいて、ブラック現像器50aを取付けると偏装着状態になると判断したときは、ブラック現像器50aの取付動作は禁止される。取付動作の禁止は、前述の側板491によって取外専用位置に現像器の取付け可能な位置が限定されているので、ロータリー41のブラック現像器50aの収容部を取出専用位置に位置決めしないことによって行われる。そして、音、表示装置9による画面表示、又はホスト装置等によって、取付動作が禁止されている旨をユーザに報知する(S220)。
【0143】
ユニットコントローラ120が、本体側メモリ123に記憶されたデータに基づいて、ブラック現像器50aを取付けても偏装着状態にならないと判断したときは、取付動作が許可される(S204〜)。
【0144】
まず、ロータリー41を回転させて、空になっているロータリー41のブラック現像器50aの収容部を取出専用位置に移動して位置決めする(S204)。その後、このプリンタ1が備える表示装置9や、この装置に接続されたホスト装置等によって、ブラック現像器50aを取付け可能であることを報知する(S205)。この報知を確認したユーザが、プリンタの外装カバーを開くと、このカバーに連動し、高圧側の電力供給ラインが遮断され、ユーザによるブラック現像器50aの取付けが可能となる。ユーザは、取出専用口493の奥に位置決めされているロータリーの収容部にブラック現像器50aを取付ける(S206)。ユーザが外装カバーを閉じることによって(S207)、遮断されていた高圧側の電力が供給され、プリンタ1はプリント可能な状態に復帰するための処理を実行する。
【0145】
次に、ロータリー41のブラック現像器50aの装着状況の検出動作が開始される。すなわち、ユニットコントローラ120はパルスモータを駆動してロータリー41を回転させ、装着された現像器をコネクタ着脱位置に移動し(S208)、本体側コネクタを現像器側コネクタの方向に近接させる(S209)。
【0146】
ユーザによる取付動作(S206)の際にブラック現像器50aがロータリー41に装着されていれば、本体側コネクタの近接動作によって本体側コネクタと現像器側コネクタとが嵌合するので、現像器側からの応答が得られる(S210)。現像器側からの応答があれば、ロータリー41にブラック現像器50aが装着されていることが検出できるので、第1記憶領域のデータを「0」に書き換え(S211)、ブラック現像器50aの取付動作が完了したことを音や表示装置によってユーザに報知する(S212)。
【0147】
一方、ユーザによる取付動作(S206)の際にブラック現像器50aがロータリーに装着されていなければ、本体側コネクタの近接動作をしても本体側コネクタは勘合するものがないので、現像器側からの応答が得られない(S210)。現像器側からの応答がなければ、ロータリー41にブラック現像器50aが装着されていないことが検出できるので、第1記憶領域のデータを「1」の状態のままとする(S230)。必要であれば、ブラック現像器50aが未装着である旨をユーザに報知しても良いし、空になっているロータリー41のブラック現像器の収容部を再び取出専用位置に移動しても良い。
【0148】
なお、ユニットコントローラ120の本体側メモリ123の書き換えられた第1記憶領域のデータは、その後の現像器の取付動作時に、偏装着状態の判断等に用いられる。
【0149】
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係る現像装置等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
【0150】
特に、現像器の取付けや取外しの禁止の手段は、前述の実施形態のように側板の取出専用口によって現像器の交換可能な位置を規制して、ロータリーの回転によって取付けや取外しを禁止するものに限られるものではない。例えば、現像器の取付けや取外しの禁止の手段として、現像器の取付けや取外しを機械的なロック手段等により規制しても良いし、ユーザによる指示を行うときに取付けや取外しを指示できる現像器をソフト的に規制しても良い。つまり、取付けや取外しを禁止することによって、図8(b)のような偏装着状態になるのを防止できれば、他の手段を用いても良い。
【0151】
さらに、偏装着状態になる取付けや取外しを過剰に禁止しても良い。例えば、2つ以上の現像器がロータリーに未装着である状態を防止すれば、図8(b)のような偏装着状態を防止できる。つまり、ある現像器を取外すときに他の現像器が一つでも未装着であるならば、その現像器の取外しを禁止すれば、偏装着状態になることを防止することができる。
【0152】
また、前述の実施形態においては、ロータリーへ着脱するものは、トナー収容部と現像ローラ等の現像手段とを一体的に備えた現像器であったが、これに限られるものではない。つまり、トナー収容体と現像手段が別体の場合は、トナー収容体のみの着脱であっても良い。
【0153】
また、前述の実施形態においては、現像器の装着の有無の検出は、本体側コネクタ等を用い、現像器側の応答の有無によって検出していたが、これに限られるものではない。例えば、現像器の装着の有無を検出するため、機械的なスイッチを設けても良いし、センサ等を設けても良いし、その他、現像器の装着の有無を検出できる検出器であれば良い。
【0154】
また、前述の実施形態においては、ロータリーに4つの現像器が装着可能であったが、これに限られるものではない。例えば、ロータリーが4つ以上の現像器を装着可能であっても良い。
【0155】
また、前述した実施形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタ、モノクロレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等、各種の画像形成装置に適用可能である。
【0156】
また、前述した実施形態において、画像形成装置のコントローラの説明をしたが、このようなコントローラを制御するコンピュータプログラムが、画像形成装置のメモリに取り込まれている。そして、このコンピュータプログラムを実行することにより、前述した実施形態における画像形成装置の動作を達成している。
【0157】
さらに、前述した実施形態に係る現像装置、コンピュータ本体、このコンピュータ本体に接続可能なCRT等の表示装置、及びこれらに接続可能なマウスやキーボード等の入力装置を備えたコンピュータシステムも実現可能であり、このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0158】
【発明の効果】
本発明によれば、トナー質量体の重量によって回転体に回転する力が加わることを軽減させる現像装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザビームプリンタ1を構成する主要構成要素を示した図である。
【図2】図1の画像形成装置のコントローラを示した図である。
【図3】現像器の主要構成要素を示した断面図である。
【図4】ロータリーの概略と停止位置を示す図である。
【図5】現像器と本体とのコネクタ接続構造を示す図である。
【図6】現像器の交換動作を示す図である。
【図7】現像器の取付け動作を示す図である。
【図8】偏荷重状態及び偏装着状態に関する説明図である。
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ
2 感光体ユニット
3 露光装置
4 現像装置
6 中間転写装置
7 定着装置
8 給紙装置
9 表示装置
21 感光体
23 帯電装置
41 ロータリー(回転体)
43 回転軸
45 本体側コネクタ
47 HP検出器
49 規制部材
50 現像器(トナー収容体)
55 現像器側コネクタ
61 一次転写装置
63 中間転写体
65 二次転写装置
82 給紙トレイ
84 給紙ローラ
86 レジローラ
100 コントローラ
110 メインコントローラ
111 CPU
112 インターフェイス
113 画像メモリ
120 ユニットコントローラ
121 CPU
122 シリアルI/F
123 シリアルEEPROM
124 入出力ポート
471 円盤
473 HPセンサ
491 側板
493 取出口
510 現像ローラ
520 シール部材
530 トナー収容部
540 フレーム
550 トナー供給ローラ
560 規制ブレード
570 ブレード裏部材
580 メモリ
T トナー

Claims (25)

  1. 複数のトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、
    該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取付けるとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取付けを許可又は禁止する現像装置であって、
    前記一のトナー収容体を取付けると偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取付けを禁止することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記一のトナー収容体を取付けると、偶数個のトナー収容体が前記回転体に装着されている状態になる場合であって、
    該偶数個のトナー収容体が該回転体の回転軸に対して対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取付けを許可し、
    該偶数個のトナー収容体が該回転体の回転軸に対して非対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取付けを禁止することを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の現像装置において、
    前記回転体は、4つのトナー収容体を装着可能であることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3に記載の現像装置において、
    前記一のトナー収容体を取付けると、2つのトナー収容体が回転体に装着されている状態になる場合であって、
    該2つのトナー収容体が隣り合って装着されている状態になるとき、
    前記一のトナー収容体の取付けを禁止することを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置において、
    前記検出器は、前記トナー収容体に設けられるメモリからの応答の有無に基づいて、トナー収容体の装着の有無を検出することを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置において、
    前記回転体の回転位置によって前記トナー収容体の取付け可能な位置を制限し、
    該一のトナー収容体の取付けの禁止は、該一のトナー収容体を該取付け可能な位置に回転体を位置決めしないことにより行うことを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の現像装置において、
    前記一のトナー収容体の取付けを禁止するとき、
    音および画面表示のうちの少なくとも一方によって、該一のトナー収容体の取付けが禁止されている旨を報知することを特徴とする現像装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の現像装置において、
    前記トナー収容体は、現像ローラを有することを特徴とする現像装置。
  9. 4つのトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該トナー収容体に設けられたメモリからの応答の有無に基づいて、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、
    一のトナー収容体を取付けると、2つのトナー収容体が該回転体に装着されている状態になる場合であって、
    該2つのトナー収容体が該回転体の回転軸に対して対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取付けを許可し、
    該2つのトナー収容体が該回転体の回転軸に対して非対称的に装着されている状態になるならば、音および画面表示のうちの少なくとも一方によって該一のトナー収容体の取付けが禁止されている旨を報知することを特徴とする現像装置。
  10. 複数のトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、
    該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取付けるとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取付けを許可又は禁止する画像形成装置であって、
    前記一のトナー収容体を取付けると偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取付けを禁止することを特徴とする画像形成装置。
  11. 複数のトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備えた画像形成装置に対し、
    該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取付けるとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取付けを許可又は禁止することを実行させ、
    前記一のトナー収容体を取付けると偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取付けを禁止することを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. コンピュータ本体、該コンピュータ本体に接続可能な表示装置、及び該コンピュータ本体に接続可能な画像形成装置を備えたコンピュータシステムであって、
    該画像形成装置は、
    複数のトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該複数のトナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを有し、
    該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取付けるとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取付けを許可又は禁止し、
    前記一のトナー収容体を取付けると偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取付けを禁止することを特徴とするコンピュータシステム。
  13. 複数のトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、
    該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取外すとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取外しを許可又は禁止する現像装置であって、
    前記一のトナー収容体を取外すと偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取外しを禁止することを特徴とする現像装置。
  14. 請求項13に記載の現像装置において、
    前記他のトナー収容体のうちのいずれかが未装着であれば、前記一のトナー収容体の取外しを禁止することを特徴とする現像装置。
  15. 請求項13又は14に記載の現像装置において、
    前記一のトナー収容体を取外すと、偶数個のトナー収容体が前記回転体に装着されている状態になる場合であって、
    該偶数個のトナー収容体が該回転体の回転軸に対して対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取外しを許可し、
    該偶数個のトナー収容体が該回転体の回転軸に対して非対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取外しを禁止することを特徴とする現像装置。
  16. 請求項13〜15のいずれかに記載の現像装置において、
    前記回転体は、4つのトナー収容体を装着可能であることを特徴とする現像装置。
  17. 請求項16に記載の現像装置において、
    前記一のトナー収容体を取外すと、2つのトナー収容体が回転体に装着されている状態になる場合であって、
    該2つのトナー収容体が隣り合って装着されている状態になるとき、
    前記一のトナー収容体の取外しを禁止することを特徴とする現像装置。
  18. 請求項13〜17のいずれかに記載の現像装置において、
    前記検出器は、前記トナー収容体に設けられるメモリからの応答の有無に基づいて、トナー収容体の装着の有無を検出することを特徴とする現像装置。
  19. 請求項13〜18のいずれかに記載の現像装置において、
    前記回転体の回転位置によって前記トナー収容体の取外し可能な位置を制限し、
    該一のトナー収容体の取外しの禁止は、該一のトナー収容体を該取外し可能な位置に回転体を位置決めしないことにより行うことを特徴とする現像装置。
  20. 請求項13〜19のいずれかに記載の現像装置において、
    前記一のトナー収容体の取外しを禁止するとき、
    音および画面表示のうちの少なくとも一方によって、該一のトナー収容体の取外しが禁止されている旨を報知することを特徴とする現像装置。
  21. 請求項13〜20のいずれかに記載の現像装置において、
    前記トナー収容体は、現像ローラを有することを特徴とする現像装置。
  22. 4つのトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該トナー収容体に設けられたメモリからの応答の有無に基づいて、該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、
    一のトナー収容体を取外すと、2つのトナー収容体が該回転体に装着されている状態になる場合であって、
    該2つのトナー収容体が該回転体の回転軸に対して対称的に装着されている状態になるならば、該一のトナー収容体の取外しを許可し、
    該2つのトナー収容体が該回転体の回転軸に対して非対称的に装着されている状態になるならば、音および画面表示のうちの少なくとも一方によって該一のトナー収容体の取外しが禁止されている旨を報知することを特徴とする現像装置。
  23. 複数のトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備え、
    該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取外すとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取外しを許可又は禁止する画像形成装置であって、
    前記一のトナー収容体を取外すと偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取外しを禁止することを特徴とする画像形成装置。
  24. 複数のトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該トナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを備えた画像形成装置に対し、
    該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取外すとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取外しを許可又は禁止することを実行させ、
    前記一のトナー収容体を取外すと偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取外しを禁止することを実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  25. コンピュータ本体、該コンピュータ本体に接続可能な表示装置、及び該コンピュータ本体に接続可能な画像形成装置を備えたコンピュータシステムであって、
    該画像形成装置は、
    複数のトナー収容体を着脱可能であって、回転する回転体と、
    該複数のトナー収容体の装着の有無を検出する検出器とを有し、
    該複数のトナー収容体のうちの一のトナー収容体を取外すとき、該検出器により検出された他のトナー収容体についての検出結果に基づいて、該一のトナー収容体の取外しを許可又は禁止し、
    前記一のトナー収容体を取外すと偏装着状態になるならば、前記一のトナー収容体の取外しを禁止することを特徴とするコンピュータシステム。
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