JP3888140B2 - 画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステム - Google Patents

画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置としては、現像剤の一例としてのトナーによって感光体上に形成された潜像を現像する複数の現像ユニットを有し、これらの現像ユニットを回動軸を中心として放射状に配置したロータリー方式の現像装置や、前記現像ユニットを並列に配置したスライド方式の現像装置を備えた画像形成装置等が知られている。これらの画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号が送信されると、ロータリー方式の現像装置については、回動軸まわりに現像装置を回転させることによって、スライド方式の現像装置については、並列に配置された現像ユニットをスライドさせることによって、複数の現像ユニットのうちの一を感光体と対向する現像位置に位置決めする。そして、感光体上に形成された潜像を現像してトナー像を形成し、中間媒体上に転写する。このとき、複数の現像ユニットを順次切り替えながら、同様に現像、転写を繰り返し複数のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する。
【0003】
ところで、ユーザが画像形成装置を購入し、かかる画像形成装置を初めて使用するとき等には、現像ユニットが画像形成装置に装着されていないため、ユーザは現像ユニットを画像形成装置にセットアップする作業を行う必要がある。かかる作業を行う際に、ユーザは、取扱説明書を参照し、本説明書の手順にしたがって所定のボタンを押す等の操作により、上記セットアップを開始及び実行させる。
【0004】
しかしながら、このようなセットアップ方法では、ボタンの押し間違い等による現像ユニットの装着ミスが発生しやすく、また、これを回避するためにユーザは入念に取扱説明書を読まなければならないという不便さを生じさせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザにとって利便性の高い画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステムを実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
主たる本発明は、複数の現像ユニットが着脱可能であって移動可能な移動体を有し、この移動体が所定の着脱位置に位置したときにのみ該移動体に対する前記現像ユニットの着脱が許容される画像形成装置において、前記移動体に前記現像ユニットが一つも装着されていないことを示す情報を記憶可能な記憶領域と、該記憶領域から前記情報を消去するための制御部と、を備え、前記画像形成装置に電力が供給された際に、前記情報が前記記憶領域に記憶されている場合には、前記移動体が前記着脱位置に移動し、前記移動体が前記着脱位置に移動した後であって、一つ目の前記現像ユニットが前記移動体に装着された際に、前記制御部は、前記情報を前記記憶領域から消去することを特徴とする画像形成装置である。
【0007】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
【0009】
複数の現像ユニットが着脱可能であって移動可能な移動体を有し、この移動体が所定の着脱位置に位置したときにのみ該移動体に対する前記現像ユニットの着脱が許容される画像形成装置において、前記移動体に前記現像ユニットが一つも装着されていないことを示す情報を記憶可能であって、前記画像形成装置に電力が供給された際に前記情報が記憶されている場合には、前記移動体が前記着脱位置に移動することを特徴とする画像形成装置。
【0010】
前記移動体に前記現像ユニットが一つも装着されていないことを示す情報を記憶可能であって、前記画像形成装置に電力が供給された際に前記情報が記憶されている場合には、前記移動体が前記着脱位置に移動することにより、ユーザにとって利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができる。
【0011】
また、前記画像形成装置が工場から出荷されるときまでに、前記情報が記憶されることとしてもよい。
【0012】
このようにすれば、前記効果を奏する画像形成装置を容易に実現することができる。
【0013】
また、前記画像形成装置に電力が供給された際に前記情報が記憶されている場合には、前記移動体が、まず所定の初期位置に移動し、さらに該初期位置から前記着脱位置に移動することとしてもよい。
【0014】
このようにすれば、所定の初期位置を、所定の現像ユニット着脱位置への位置決めのための基準位置とすることができるから、前記着脱位置への移動を簡易な方法で実現することが可能となり、ユーザにとって利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができるという効果を奏する画像形成装置を容易に実現することができる。
【0015】
また、前記画像形成装置に電力が供給された際に前記情報が記憶されている場合には、所定の現像ユニットが着脱可能となるように、前記移動体が前記着脱位置に移動することとしてもよい。
【0016】
このようにすれば、ユーザは装着すべき現像ユニットを予め把握することができるから、より利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができる。
【0017】
また、前記移動体が前記着脱位置に移動した際に、現像ユニットが装着可能であることを報知することとしてもよい。
【0018】
このようにすれば、より利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができる。
【0019】
また、前記移動体が前記着脱位置に移動した際に、現像ユニットが装着可能であることを該現像ユニットに収容されている現像剤の色とともに報知することとしてもよい。
【0020】
このようにすれば、さらに利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができる。
【0021】
また、前記着脱位置は複数であり、前記現像ユニット毎に一つの着脱位置が定められていることとしてもよい。
【0022】
このようにすれば、唯一の着脱位置において総ての現像ユニットを装着可能とするために多数の着脱専用口を設ける必要は必ずしもなく、画像形成装置の簡略化が達成できるから、ユーザにとって利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができるという効果を奏する画像形成装置を容易に実現できる。
【0023】
また、前記画像形成装置に電力が供給された際に前記情報が記憶されている場合には、所定の現像ユニットが着脱可能となるように、前記移動体が該現像ユニットに対応した着脱位置に移動し、該現像ユニットが装着された後に、順次、他の現像ユニットが着脱可能となるように前記移動体が該他の現像ユニットに対応した着脱位置に移動することとしてもよい。
【0024】
このようにすれば、総ての現像ユニットを装着する利便性の高いセットアップ手順をユーザに提供することができる。
【0025】
また、複数の現像ユニットが着脱可能であって移動可能な移動体を有し、この移動体が所定の着脱位置に位置したときにのみ該移動体に対する前記現像ユニットの着脱が許容される画像形成装置において、前記移動体に前記現像ユニットが一つも装着されていないことを示す情報を記憶可能であって、前記画像形成装置が工場から出荷されるときまでに、前記情報が記憶されており、前記着脱位置は複数であり、前記現像ユニット毎に一つの着脱位置が定められており、前記画像形成装置に電力が供給された際に前記情報が記憶されている場合には、前記移動体が、まず所定の初期位置に移動し、さらに該初期位置から、所定の現像ユニットが着脱可能となるように、前記着脱位置に移動し、前記移動体が前記着脱位置に移動した際に、現像ユニットが装着可能であることを報知し、前記現像ユニットが前記移動体に装着された後に、順次、他の現像ユニットが着脱可能となるように前記移動体が該他の現像ユニットに対応した着脱位置に移動することを特徴とする画像形成装置。
【0026】
このようにすれば、本発明の目的が最も有効に達成される画像形成装置を実現することができる。
【0027】
また、ユーザにとって利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができるという効果を奏する上記方法を画像形成装置に実行させるためのコンピュータプログラムを実現することも可能である。
【0028】
コンピュータ本体、コンピュータ本体に接続可能な表示装置、及び、コンピュータ本体に接続可能な画像形成装置であって、複数の現像ユニットが着脱可能であって移動可能な移動体を有し、この移動体が所定の着脱位置に位置したときにのみ該移動体に対する前記現像ユニットの着脱が許容される画像形成装置であって、前記移動体に前記現像ユニットが一つも装着されていないことを示す情報を記憶可能であって、前記画像形成装置に電力が供給された際に前記情報が記憶されている場合には、前記移動体が前記着脱位置に移動する画像形成装置、を具備することを特徴とするコンピュータシステム。
【0029】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0030】
===装置の全体構成例===
次に、図1を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタという)10を例にとって、その概要について説明する。図1は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図1には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット90は、プリンタ10の上部に配置されている。
【0031】
本実施の形態に係るプリンタ10は、図1に示すように、潜像を坦持する潜像坦持体である感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、複数の現像ユニットが着脱可能であって移動可能な移動体の一例としてのYMCK現像装置50、一次転写ユニット60、中間転写体70、クリーニングユニット75を有し、さらに、二次転写ユニット80、定着ユニット90、ユーザへの報知手段をなし液晶パネルでなる表示ユニット95、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット(図2)を有している。
【0032】
感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図1中の矢印で示すように時計回りに回転する。
【0033】
帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータから入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。
【0034】
YMCK現像装置50は、感光体20上に形成された潜像を、ブラック現像ユニット51に収容されたブラック(K)トナー、マゼンタ現像ユニット52に収容されたマゼンタ(M)トナー、シアン現像ユニット53に収容されたシアン(C)トナー、及び、イエロー現像ユニット54に収容されたイエロー(Y)トナーを用いて現像するための装置である。
【0035】
このYMCK現像装置50は、本実施例においては、回転することにより、前記4つの現像ユニット51、52、53、54の位置を動かすことを可能としている。すなわち、このYMCK現像装置50は、前記4つの現像ユニット51、52、53、54を4つの保持部55a、55b、55c、55dにより保持しており、前記4つの現像ユニット51、52、53、54は、中心軸50aを中心として、それらの相対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、感光体20が1回転する毎に選択的に感光体20に対向し、それぞれの現像ユニット51、52、53、54に収容されたトナーにて、感光体20上に形成された潜像を現像する。なお、各現像ユニットの詳細については後述する。
【0036】
一次転写ユニット60は、感光体20に形成された単色トナー像を中間転写体70に転写するための装置であり、4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間転写体70にフルカラートナー像が形成される。この中間転写体70は、エンドレスのベルトであり、感光体20と同じ周速度にて回転駆動される。二次転写ユニット80は、中間転写体70上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。
【0037】
定着ユニット90は、記録媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を紙等の記録媒体に融着させて永久像とするための装置である。
【0038】
クリーニングユニット75は、一次転写ユニット60と帯電ユニット30との間に設けられ、感光体20の表面に当接されたゴム製のクリーニングブレード76を有し、一次転写ユニット60によって中間転写体70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーをクリーニングブレード76により掻き落として除去するための装置である。
【0039】
制御ユニット100は、図2に示すようにメインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され、メインコントローラ101には画像信号が入力され、この画像信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
【0040】
次に、このように構成されたプリンタ10の動作について、他の構成要素にも言及しつつ説明する。
【0041】
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、現像ユニットに設けられたトナー坦持体としての現像ローラ、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
【0042】
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、YMCK現像装置50は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像ユニット54を、感光体20に対向した現像位置に位置させる。
【0043】
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像ユニット54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。
【0044】
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
【0045】
上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体70に重なり合って転写される。これにより、中間転写体70上にはフルカラートナー像が形成される。
【0046】
中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって記録媒体に転写される。なお、記録媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
【0047】
記録媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて記録媒体に融着される。
【0048】
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75に支持されたクリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット75が備える残存トナー回収部に回収される。
【0049】
なお、感光体20は、帯電ユニット30及びクリーニングユニット75と共にユニット化されており、プリンタ10本体に対して着脱可能である。また、ブラック現像ユニット51、マゼンタ現像ユニット52、シアン現像ユニット53、及び、イエロー現像ユニット54は、プリンタ10本体に対してそれぞれ着脱可能であり、YMCK現像装置50に備えられた各保持部55a、55b、55c、55dのいずれにも装着可能に構成されている。
【0050】
===現像ユニットの概要===
次に、図3を用いて、現像ユニットの概要について説明する。図3は、現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。なお、図1同様、図3にも、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ510の中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図3では、イエロー現像ユニット54が、感光体20と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。
【0051】
YMCK現像装置50には、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像ユニット51、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像ユニット52、シアン(C)トナーを収容したシアン現像ユニット53、及び、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像ユニット54が設けられているが、各現像ユニットの構成は同様であるので、以下、イエロー現像ユニット54について説明する。
【0052】
イエロー現像ユニット54は、トナー坦持体としての現像ローラ510、シール部材520、トナー収容部530、フレーム540、トナー供給部材としてのトナー供給ローラ550、層厚規制部材としての規制ブレード560、規制ブレードを付勢するためのブレード裏部材570を有している。
【0053】
トナー坦持体としての現像ローラ510は、トナーTを坦持して感光体20と対向する現像位置に搬送する。この現像ローラ510は、アルミニウム、ステンレス、鉄等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッキ、クロムメッキ等が施されている。また、現像ローラ510は、中心軸を中心として回転可能であり、図3に示すように、感光体20の回転方向(図3において時計方向)と逆の方向(図3において反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図3に示すように、イエロー現像ユニット54が感光体20と対向している状態では、現像ローラ510と感光体20との間には空隙が存在する。すなわち、イエロー現像ユニット54は、感光体20上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体20上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ510と感光体20との間に交番電界が形成される。
【0054】
シール部材520は、イエロー現像ユニット54内のトナーTが器外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTを、掻き落とすことなく現像器内に回収する。このシール部材520は、ポリエチレンフィルム等からなるシールである。シール部材520は、シール支持板金522によって支持されており、シール支持板金522を介してフレーム540に取り付けられている。また、シール部材520の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢部材524が設けられており、シール部材520は、シール付勢部材524の弾性力によって、現像ローラ510に押しつけられている。なお、シール部材520が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも上方である。
【0055】
トナー収容部530は、トナーTを収容する部分であり、フレーム540の一部により構成されている。なお、トナー収容部530に収容されたトナーTを攪拌するための攪拌部材を設けてもよいが、本実施の形態では、YMCK現像装置50の回転に伴って各現像ユニット(ブラック現像ユニット51、マゼンタ現像ユニット52、シアン現像ユニット53、イエロー現像ユニット54)が回転し、これにより各現像ユニット内のトナーTが攪拌されるため、トナー収容部530には攪拌部材を設けていない。
【0056】
トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する。このトナー供給ローラ550は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ510に当接している。トナー供給ローラ550は、トナー収容部530の下部に配置されており、トナー収容部530に収容されたトナーTは、該トナー収容部530の下部にてトナー供給部材530によって現像ローラ510に供給される。トナー供給ローラ550は、中心軸を中心として回転可能であり、その中心軸は、現像ローラ510の回転中心軸よりも下方にある。また、トナー供給ローラ550は、現像ローラ510の回転方向(図3において反時計方向)と逆の方向(図3において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する機能を有するとともに、現像後に現像ローラ510に残存しているトナーを、現像ローラ510から剥ぎ取る機能をも有している。
【0057】
層厚規制部材としての規制ブレード560は、現像ローラ510に坦持されたトナーTの層厚を規制し、また、現像ローラ510に坦持されたトナーTに電荷を付与する。この規制ブレード560は、ゴム部560aと、ゴム支持部560bとを有している。ゴム部560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、ゴム支持部560bは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部560aは、ゴム支持部560bに支持されており、ゴム支持部560bは、その一端部が一対のブレード支持板金562に挟まれて支持された状態で、ブレード支持板金562を介してフレーム540に取り付けられている。また、規制ブレード560の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材570が設けられている。
【0058】
ここで、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力によって、ゴム部560aが現像ローラ510に押しつけられている。また、ブレード裏部材570は、ゴム支持部560bとフレーム540との間にトナーが入り込むことを防止して、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部560aの真裏からゴム部560aを現像ローラ510の方向へ付勢することによって、ゴム部560aを現像ローラ510に押しつけている。したがって、ブレード裏部材570は、ゴム部560aの現像ローラ510への均一当接性を向上させている。
【0059】
規制ブレード560の、ブレード支持板金562に支持されている側とは逆側の端、すなわち、先端は、現像ローラ510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離れた部分が、現像ローラ510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード560は、現像ローラ510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。また、規制ブレード560は、その先端が現像ローラ510の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード560が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも下方であり、かつ、トナー供給ローラ550の中心軸よりも下方である。
【0060】
フレーム540は、一体成型された複数のフレーム(上フレーム、下フレーム等)を接合して製造されたものであり、下部に開口部を有している。この開口部には、現像ローラ510がその一部が露出した状態で配置されている。
【0061】
このように構成されたイエロー現像ユニット54において、トナー供給ローラ550がトナー収容部530に収容されているトナーTを現像ローラ510に供給する。現像ローラ510に供給されたトナーTは、現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されるとともに、電荷が付与される。層厚が規制された現像ローラ510上のトナーTは、現像ローラ510のさらなる回転によって、感光体20に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体20上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTは、シール部材520を通過して、該シール部材520によって掻き落とされることなく現像ユニット内に回収される。
【0062】
また、各現像ユニット51、52、53、54は、それぞれの現像ユニットに収容されているトナーの色情報や、トナーの消費量等の当該現像ユニットに関する情報がデータとして記憶されたシリアルEEPROM等の不揮発性記憶メモリ(以下、現像ユニット側メモリという)51a、52a、53a、54aを備えている。この現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aは、現像ユニットの一方端側面に設けられたコネクタ51b、52b、53b、54bと、後述するプリンタ側に設けられた共通コネクタ34とが必要なときにのみ嵌合して、本体制御ユニット100のユニットコントローラ102と電気的に接続される。
【0063】
===YMCK現像装置の概要および装置本体との相対位置===
次に、複数の現像ユニットが着脱可能であって移動可能な移動体の一例としてのYMCK現像装置50の概要について、図4を用いて説明する。
【0064】
YMCK現像装置50は、その中心に位置する回転軸50aを有し、この回転軸50aには現像装置を保持するための支持フレーム55が固定され、回転軸50aは、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板(図示せず)の間に架け渡されて、その両端部が支持されている。
【0065】
この支持フレーム55は、前述した4色の現像ユニット51、52、53、54が、前記回転軸50aを中心として着脱自在に保持される4つの保持部55a、55b、55c、55dを周方向に90°間隔で備えている。
【0066】
回転軸50aには不図示のパルスモータがクラッチを介して接続されており、このパルスモータを駆動することで支持フレーム55を回転させ、上記4つの現象装置51、52、53、54を所定の位置に位置決めできるようになっている。
【0067】
図4は、回転するYMCK現像装置50の3つの停止位置を示した図であり、図4(a)は、所定の初期位置として、YMCK現像装置50の回転方向の基準位置となるホームポジション位置(以下「HP位置」という)を、図4(b)は、ブラック現像ユニットのメモリとシリアルEEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモリとする)とが対向するコネクタ着脱位置を、図4(c)は、ブラック現像ユニットの着脱位置を、それぞれ示している。ここで、図4(b)および図4(c)において、コネクタ着脱位置と現像ユニット着脱位置とはブラック現像ユニット51を対象として示したが、YMCK現像装置50を90°づつ回転させると、各現像ユニットのコネクタ着脱位置と現像ユニット着脱位置となる。このとき、本体側の共通コネクタ34の接続対象となる現像ユニットがコネクタ着脱位置に位置すると、この現像ユニットに対し画像形成動作時の回転方向(図4では反時計方向)下流側に隣接する現像ユニットが、感光体20と対向する現像位置に配置される。
【0068】
図4(a)に示すように、YMCK現像装置50の回転軸50aの一方端側には、HP位置を検出するためのHP検出部31が設けられている。このHP検出部31は、回転軸50aの一方端に固着された信号生成用の円盤と、発光部、受光部を備えたフォト・インタラプター等からなるHPセンサとで構成されている。円盤の周縁部は、HPセンサの発光部と受光部との間に位置するように配置され、円盤に形成されたスリット部がHPセンサの検出位置に移動してくると、HPセンサからの出力信号が「L」から「H」に変化する。そして、この信号レベルの変化とパルスモータのパルス数に基づきYMCK現像装置50のHP位置を検出し、このHP位置を基準として、各現像ユニットをコネクタ着脱位置(現像位置)、及び、現像ユニット着脱位置に位置決めすることができるように構成されている。
【0069】
図4(b)は、前記HP位置から所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させたブラック現像ユニット51のコネクタ着脱位置であり、このコネクタ着脱位置で、YMCK現像装置50に装着されたブラック現像ユニット51の前記コネクタ51bと、装置本体側に設けられた共通コネクタ34とが対向する。
【0070】
共通コネクタ34は、ブラック現像ユニット51のコネクタ51bと嵌合されるため、図5に示すようにYMCK現像装置50に対して接離移動可能に構成されており、必要に応じて現像ユニットに近づく方向に移動してブラック現像ユニット51のコネクタ51bと嵌合する。これによって、ブラック現像ユニット51に取り付けられた現像ユニット側メモリ51aが制御ユニット100のユニットコントローラ102と電気的に接続され、それらの間でデータ転送が行われる。
【0071】
このブラック現像ユニット51に対するコネクタ着脱位置は、イエロー現像ユニット54の現像ローラ510と感光体20とが対向してイエロー現像ユニット54の現像位置となる。また、パルスモータがYMCK現像装置50を90°反時計方向に回転させると、シアン現像ユニット52のコネクタ着脱位置、及び、ブラック現像ユニット51の現像位置となり、YMCK現像装置50を90°回転する毎に順次各現像ユニットのコネクタ着脱位置、及び現像位置となる。
【0072】
前記YMCK現像装置50を支持し、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板の一方には、1つの現像ユニットが通過可能な着脱専用口37が設けられている。この着脱専用口37は、YMCK現像装置50を回転させて、現像ユニットごとにそれぞれ設定された現像ユニット着脱位置に停止させた際に、図4(c)に示すように、該当する現像ユニット(ここでは、ブラック現像ユニット51)のみを、回転軸50aに沿う方向に引き出すことが可能な位置に形成されている。また、着脱専用口37は、現像ユニットの外形より僅かに大きく形成され、現像ユニット着脱位置では、この着脱専用口37を通して回転軸50aに沿う方向に新しい現像ユニットを進入させ、支持フレーム55に現像ユニットを装着することができる。そして、現像ユニットが現像ユニット着脱位置以外に位置する間は、その現像ユニットの装着はフレーム側板によって規制されている。
【0073】
なお、YMCK現像装置50を上記した現像位置、着脱専用位置、及びコネクタ着脱位置で確実に位置決め固定するために、不図示のロック機構が設けられている。
【0074】
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図2を参照しつつ説明する。制御ユニット100のメインコントローラ101は、インターフェイス112を介してホストコンピュータと接続され、このホストコンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113を備えている。ユニットコントローラ102は、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、一次転写ユニット60、クリーニングユニット75、二次転写ユニット80、定着ユニット90、表示ユニット95)及びYMCK現像装置50と電気的に接続され、それらが備えるセンサからの信号を受信することによって、各ユニット及びYMCK現像装置50の状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニット及びYMCK現像装置50を制御する。
【0075】
また、ユニットコントローラ102が備えるCPU120は、シリアルインターフェイス(I/F)121を介して電子カウンタに用いる本体側メモリ122に接続されている。この本体側メモリ122には、装置制御のために必要となるデータが記憶されている。またCPU120には、本体側メモリ122のみならず、各現像ユニット51、52、53、54に設けられた現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aにもシリアルインターフェイス121を介して接続されており、本体側メモリ122及び現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aとの間でデータ転送可能となるとともに、入出力ポート123を介して各現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aにチップセレクト信号CSを入力可能となっている。さらに、このCPU120は入出力ポート123を介してHP検出部31とも接続されている。
【0076】
ユニットコントローラ102の本体側メモリ122には、YMCK現像装置50に現像ユニット51、52、53、54が一つも装着されていないことを示す情報を1bitの「1」または「0」のデータで記憶しておくための記憶領域が設定されている。ここで、「1」は、現像ユニット51、52、53、54が一つも装着されていないことを示すデータであり、「0」は現像ユニット51、52、53、54のいずれかが装着されていることを示すデータである。本実施の形態においては、この「1」又は「0」の情報を、現像ユニットセットアップフラグと呼ぶ。
【0077】
===第一の実施の形態===
次に、図6を用いて、本発明の第一の実施の形態について説明する。図6は、第一の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【0078】
先ず、最初に、ユーザがプリンタ10を購入し、かかるプリンタ10を初めて使用するとき等に、ユーザはプリンタ10に電力を供給するために電源をONにする(ステップS2)。
【0079】
次に、ユニットコントローラ102は、電源がONされたことを感知し、YMCK現像装置50に現像ユニット51、52、53、54が一つも装着されていないことを示す情報が本体側メモリ122に書き込まれているかどうかを読みに行く(ステップS4)。より具体的には、ユニットコントローラ102は、ユニットコントローラ102の本体側メモリ122に備えられた記憶領域のデータのうち、上記現像ユニットセットアップフラグに相当するデータを入出力ポート123を介してCPU120へ送信し、CPU120は、このデータが「1」であるか「0」であるかを判定する。
【0080】
なお、通常、ユーザがプリンタ10を購入し、かかるプリンタ10を初めて使用するときには、現像ユニットがプリンタに装着されていないため、この現像ユニットセットアップフラグは、プリンタ10製造の際等プリンタが工場から出荷されるときまでに、「1」とされる。したがって、前記のCPU120による判定結果は現像ユニットセットアップフラグ=1となり、次のステップ(ステップS6)へ進む。なお、現像ユニットセットアップフラグ=0のケースについては後述する。
【0081】
次に、現像ユニットセットアップフラグ=1と判定されると、ユニットコントローラ102は、YMCK現像装置駆動制御回路によりYMCK現像装置50を制御し、YMCK現像装置50を回転させて、HP位置へ位置決めする(ステップS6)。
【0082】
次に、ユニットコントローラ102は、本HP位置から所定のパルス分だけパルスモータを回転させることにより、YMCK現像装置50をさらに回転させて、ブラック現像ユニット51の装着が可能となるような現像ユニット着脱位置へ位置決めする(ステップS8)。
【0083】
その後、ユニットコントローラ102は、表示ユニット制御回路により表示ユニット95を制御し、ブラック現像ユニット51の装着が可能である旨を表示ユニット95においてユーザに報知する(ステップS10)。
【0084】
この報知を確認したユーザが、プリンタ10の外装カバーを開くと、このカバーに連動し、高圧側の電力供給ラインが遮断され、プリンタ10は待機状態となってユーザによるブラック現像ユニット51の装着が可能となる。ユーザは、ブラック現像ユニット51を、この着脱専用口37を通してYMCK現像装置50に装着する(ステップS12)。
【0085】
ユーザが外装カバーを閉じることによって、遮断されていた高圧側の電力が供給され、プリンタ10は次処理を実行可能な状態に復帰する(ステップS14)。
【0086】
次に、ユニットコントローラ102は、本体側メモリ122に備えられた記憶領域のデータのうち、上記現像ユニットセットアップフラグに相当するデータを「1」から「0」へ書き換える(ステップS15)。これは、既述の通り、「1」は、現像ユニット51、52、53、54が一つも装着されていないことを示すデータである一方で、前ステップにおいて、ブラック現像ユニット51が装着されたからである。
【0087】
より具体的には、以下のような動作が行われる。ユニットコントローラ102は、パルスモータを駆動してYMCK現像装置50を回転させ、装着された現像ユニットのコネクタと共通コネクタ34とが対向する既述のコネクタ着脱位置に移動させ、それらのコネクタを嵌合して、新たに装着された現像ユニットの現像ユニット側メモリからデータを読み取ることを試みる。かかるデータの通信において、現像ユニット側からの応答がある場合には、現像ユニットが新たに装着されたものと判断され、本体側メモリ122に備えられた記憶領域のデータのうち、上記現像ユニットセットアップフラグに相当するデータを「1」から「0」へ書き換える。
【0088】
次に、シアン現像ユニット53について、既述のステップS8、ステップS10、ステップS12と同様の操作が行われる(ステップS16)。ユーザが、シアン現像ユニット53を着脱専用口37を通してYMCK現像装置50に装着後、外装カバーを閉じることによって、遮断されていた高圧側の電力が供給され、プリンタ10は次処理を実行可能な状態に復帰する(ステップS14)点についても同様である(ステップS18)。
【0089】
その後、順次、マゼンタ現像ユニット52、及び、イエロー現像ユニット54について、同様の操作が行われる(ステップS20,ステップS22,ステップS24,ステップS26)。
【0090】
各現像ユニット51、52、53、54の装着後、ユニットコントローラ102は、YMCK現像装置駆動制御回路によりYMCK現像装置50を制御し、YMCK現像装置50を回転させて、HP位置へ位置決めする(ステップS28)。そして、プリンタ10はプリント待ち状態となる(ステップS30)。
【0091】
なお、現像ユニットのセットアップは既に完了しており印刷が可能となっている通常の状態において電源をOFFからONに切り替えた場合等ステップS4において現像ユニットセットアップフラグ=0の場合には、ステップS6からステップS26の処理をスキップし、ユニットコントローラ102は、YMCK現像装置50を回転させて、HP位置へ位置決めし(ステップS28)、プリンタ10はプリント待ち状態となる(ステップS30)。
【0092】
また、以上の処理を行うためのプログラムは、ユニットコントローラ102に備えられたROMに格納されており、かかるプログラムはCPU120により実行される。
【0093】
このように、YMCK現像装置50に現像ユニットが一つも装着されていないことを示す情報をプリンタ10に記憶させることを可能とし、プリンタ10に電力が供給された際に前記情報が記憶されている場合にはYMCK現像装置50を現像ユニット着脱位置に移動させることにより、ユーザにとって利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができる。
【0094】
従来の技術の項で説明したとおり、ユーザが現像ユニットをYMCK現像装置50にセットアップする作業を行う際に、ユーザは、取扱説明書を参照し、本説明書の手順にしたがって所定のボタンを押す等の操作により、上記セットアップを開始及び実行させる。
【0095】
しかしながら、このようなセットアップ手順では、ボタンの押し間違いによる現像ユニットの装着ミスが発生しやすく、また、これを回避するためにユーザは入念に取扱説明書を読まなければならないという不便さを生じさせる。
【0096】
そこで、現像ユニットセットアップフラグを現像ユニットのセットアップ前に「1」としておき、この立てられたフラグにより、プリンタの電源をONしたときに自動的にYMCK現像装置50を現像ユニット着脱位置に移動させてユーザに対して現像ユニットの装着を可能とさせれば、ユーザによる所定のボタンを押す操作を省略させることができ、現像ユニットの装着ミスを回避することができる。また、ユーザは、取扱説明書を入念に読まなければならないという煩わしさからも解放されることとなる。
【0097】
===その他の実施の形態===
以上、一実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0098】
上記実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。
【0099】
また、上記実施の形態においては、YMCK現像装置50が回転して、各現像ユニットが選択的に感光体と対向するロータリー方式の現像装置を備えたプリンタについて説明したが、これに限らず、現像ユニットが並列配置されてスライドする方式等、複数の現像ユニットが移動して選択的に感光体と対向し、必要に応じてプリンタと現像ユニットとが電気的に接続される構成であれば構わない。
【0100】
また、感光体についても、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ローラに限られず、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。
【0101】
また、第一の実施の形態においては、プリンタ製造の際等プリンタが工場から出荷されるときまでに、現像ユニットセットアップフラグを「1」としたが、これに限定されるものではない。例えば、販売店でかかる操作を行っても良いし、ユーザがプリンタ購入後プリンタの保護カバーをはずしたとき等に本フラグを「1」とするようにしてもよい。
【0102】
ただし、ユーザにとって利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができるという効果を奏するプリンタを容易に実現できるという点で、第一の実施の形態の方がより望ましい。
【0103】
また、第一の実施の形態においては、現像ユニットセットアップフラグ=1と判定されると、ユニットコントローラ102は、YMCK現像装置50を回転させて、HP位置へ位置決めし(ステップS6)、本HP位置から所定のパルス分だけパルスモータを回転させることにより、YMCK現像装置50をさらに回転させて、ブラック現像ユニット51の装着が可能となるような現像ユニット着脱位置へ位置決めする(ステップS8)こととしたが、現像ユニットセットアップフラグ=1と判定された後に、YMCK現像装置50をHP位置へ位置決めすることなく、YMCK現像装置50をブラック現像ユニット51の装着が可能となるような現像ユニット着脱位置へ位置決めする(ステップS8)こととしてもよい。すなわち、上記ステップS6を省略してもよい。
【0104】
ただし、YMCK現像装置50を、一旦、HP位置へ位置決めして、その後ブラック現像ユニット51の装着が可能となるような現像ユニット着脱位置へ位置決めすることとすれば、HP位置を、現像ユニット着脱位置への位置決めのための基準位置とすることができるから、ユーザにとって利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができるという効果を奏するプリンタを容易に実現できるという点で、第一の実施の形態の方がより望ましい。
【0105】
また、第一の実施の形態においては、ブラック現像ユニット→シアン現像ユニット→マゼンタ現像ユニット→イエロー現像ユニットの順に、各ユニットの装着が可能となるような現像ユニット着脱位置へ位置決めしたが、この順序は、状況に応じて、例えば、ユーザの購入するプリンタ毎に、または、電源をONするタイミング毎に、変化してもよい。例えば、あるユーザの購入したプリンタは、ブラック現像ユニット→シアン現像ユニット→マゼンタ現像ユニット→イエロー現像ユニットの順序である一方、他のユーザの購入した同機種のプリンタは、シアン現像ユニット→ブラック現像ユニット→イエロー現像ユニット→マゼンタ現像ユニットの順序であってもよい。
【0106】
ただし、プリンタの電源をONした後に、所定の現像ユニットが着脱可能となるように、YMCK移動装置が現像ユニット着脱位置に移動する、すなわち、上記順序を固定する、こととすれば、ユーザにとってより利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができるという点で、第一の実施の形態の方がより望ましい。
【0107】
また、上記順序が固定された場合に、その固定された順序は、どのような順序でも構わない。また、上記においては、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色の現像ユニットを例に説明したが、現像ユニットの数は4つに限定されるものではなく、その数はこれよりも多くても、少なくてもよい。
【0108】
また、第一の実施の形態においては、ステップS10等において、現像ユニットの装着が可能である旨をその色情報とともにユーザに報知することとしたが、必ずしも色情報とともに報知する必要はない。また、ユーザに全く報知をしなくてもよい。
【0109】
ただし、ユーザにとっての利便性を考慮すれば、ユーザにこのような報知を行う方が望ましく、また、現像ユニットの色情報とともに報知を行う方がより望ましい。
【0110】
また、第一の実施の形態においては、ユーザへの報知は、プリンタ10に備えられた表示ユニット95において行われることとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、コンピュータ本体に接続可能な表示装置において行われてもよい。
【0111】
また、第一の実施の形態においては、4色の現像ユニット毎に4つの現像ユニット着脱位置のうちの一の着脱位置が定められており、YMCK現像装置50を各々の現像ユニットに相当する着脱位置へ順次位置決めすることにより、唯一の着脱専用口から各々の現像ユニットを装着できるようにしたが、必ずしも、現像ユニット毎にYMCK現像装置50の着脱位置を定める必要はない。例えば、YMCK現像装置50を回転させて、唯一の着脱位置へ位置決めし、この状態で総ての現像ユニットを装着可能とするようにしてもよい。
【0112】
ただし、この場合には、総ての現像ユニットを装着可能とするために多数の着脱専用口を設ける必要があり、プリンタの複雑化を招く可能性があるから、ユーザにとって利便性の高い現像ユニットのセットアップ手順をユーザに提供することができるという効果を奏するプリンタを容易に実現できるという点で
、第一の実施の形態の方がより望ましい。
【0113】
また、第一の実施の形態においては、ユーザに対して総ての現像ユニットの装着を可能とさせるために、プリンタの電源をONしたときに、自動的に、各現像ユニットに対応した現像ユニット着脱位置にYMCK現像装置50が順次移動することとしたが、これに限定されるものではない。
【0114】
例えば、プリンタの電源をONしたときに自動的にYMCK現像装置50が現像ユニット着脱位置に移動して、ユーザに対して装着を可能とさせる現像ユニットは一番目の現像ユニット(第一の実施の形態においてはブラック現像ユニット)のみであって、2番目以降の現像ユニットについては、従来の技術において記述したように、取扱説明書の手順にしたがって所定のボタンを押す等の操作によりセットアップを実行させることとしてもよい。
【0115】
ただし、ユーザにとっての利便性を考慮すれば、第一の実施の形態の方がより望ましい。
【0116】
また、コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な表示装置と、前記コンピュータ本体に接続可能な前述の実施形態に係る画像形成装置と、必要に応じて備えられるマウスやキーボード等の入力装置、フレキシブルディスクドライブ装置、及び、CD−ROMドライブ装置を有するコンピュータシステムも実現可能であり、このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0117】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザにとって利便性の高い画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。
【図2】図1の画像形成装置の制御ユニットを示すブロック図である。
【図3】現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。
【図4】YMCK現像装置の概略と停止位置を示す図である。
【図5】現像ユニットと本体とのコネクタ接続構造を示す図である。
【図6】第一の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 レーザビームプリンタ(本体)
20 感光体
30 帯電ユニット
31 HP検出部
34 共通コネクタ
37 着脱専用口
40 露光ユニット
50 YMCK現像装置
50a 回転軸
51 ブラック現像ユニット
51a、52a、53a、54a 記憶素子(現像ユニット側メモリ)
51b、52b、53b、54b コネクタ
52 マゼンタ現像ユニット
53 シアン現像ユニット
54 イエロー現像ユニット
55 支持フレーム
55a、55b、55c、55d 保持部
60 一次転写ユニット
70 中間転写体
75 クリーニングユニット
76 クリーニングブレード
80 二次転写ユニット
90 定着ユニット
92 給紙トレイ
94 給紙ローラ
95 表示ユニット
96 レジローラ
100 制御ユニット
101 メインコントローラ
102 ユニットコントローラ
112 インターフェイス
113 画像メモリ
120 CPU
121 シリアルインターフェイス
122 本体側メモリ(記憶素子)
123 入出力ポート
510 現像ローラ
520 シール部材
522 シール支持板金
524 シール付勢部材
530 トナー収容部
540 フレーム
550 トナー供給ローラ
560 規制ブレード
560a ゴム部
560b ゴム支持部
562 ブレード支持板金
570 ブレード裏部材
T トナー

Claims (2)

  1. 複数の現像ユニットが着脱可能であって移動可能な移動体を有し、この移動体が所定の着脱位置に位置したときにのみ該移動体に対する前記現像ユニットの着脱が許容される画像形成装置において、
    前記移動体に前記現像ユニットが一つも装着されていないことを示す情報を記憶可能な記憶領域と、該記憶領域から前記情報を消去するための制御部と、を備え、
    前記画像形成装置に電力が供給された際に、前記情報が前記記憶領域に記憶されている場合には、前記移動体が前記着脱位置に移動し、
    前記移動体が前記着脱位置に移動した後であって、一つ目の前記現像ユニットが前記移動体に装着された際に、前記制御部は、前記情報を前記記憶領域から消去することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    一つ目の前記現像ユニットは、ブラックトナーを収容したブラック現像ユニットであることを特徴とする画像形成装置。
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