JP3941496B2 - 画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステム - Google Patents

画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置としては、例えば、現像材の一例としてのトナーによって感光体上に形成された潜像を現像する複数の現像ユニットを有し、これらの現像ユニットを回動軸を中心として放射状に配置したロータリー方式の現像装置や、前記現像ユニットを並列に配置したスライド方式の現像装置を備えた画像形成装置等が知られている。これらの画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号が送信されると、ロータリー方式の現像装置については、回動軸まわりに現像装置を回転させることによって、スライド方式の現像装置については、並列に配置された現像ユニットをスライドさせることによって、複数の現像ユニットのうちの一を感光体と対向する現像位置に位置決めする。そして、感光体上に形成された潜像を現像してトナー像を形成し、中間媒体上に転写する。このとき、複数の現像ユニットを順次切り替えながら、同様に現像、転写を繰り返し複数のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する。
【0003】
また、上記現像ユニットは、当該現像ユニットに収容されているトナーの色情報や、トナーの消費量等各種の情報を記憶可能な記憶手段を備えている。かかる記憶手段は、現像ユニットと当該現像ユニットと当接可能な画像形成装置本体側に備えられた当接部材とが互いに当接して、画像形成装置本体側に電気的に接続され、情報の送受信を行う。そして、このような動作は、主として現像ユニットの着脱に伴って行われ、送受信された当該情報は様々な用途に用いられる。
【0004】
ところで、前記当接部材と前記現像ユニットが互いに当接する当接回数には制限があり、本制限を超えて、双方を互いに当接させると、情報の送受信が不能となったり、また、情報の送受信は可能であっても誤った情報を送受信してしまう可能性がある。
【0005】
一方で、ユーザは、現像ユニットに収容されたトナー残量が少なくなった場合に、例えば、画像形成装置の出力結果に生ずる異常の原因をチェックする等の理由で、現像ユニットを頻繁に脱着することがある。このようなユーザの操作は、前記当接部材と前記現像ユニットが互いに当接する当接回数の増加を招き、当該当接回数が前記制限へ早期に到達してしまう可能性がある。
【0006】
したがって、画像形成装置の寿命前に前記当接回数が前記制限へ到達してしまわないように、換言すれば、前記当接回数の前記制限への到達が画像形成装置の寿命を決める支配的要因とならないように、前記当接部材と前記現像ユニットとの当接回数を減少させるための手法が望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、その寿命の短縮化を防止する画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステムを実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
主たる本発明は、各種の情報を記憶可能な記憶手段を備えた現像ユニットが着脱可能であって、前記現像ユニットの着脱に伴って前記記憶手段に対する情報の送受信を行うために、装着された前記現像ユニットと互いに当接可能な当接部材を備えた画像形成装置において、前記当接部材を前記現像ユニットに向けて移動させるための制御回路を有し、前記制御回路は、装着された前記現像ユニットに設けられたヒューズと接続し、前記ヒューズは、前記現像ユニット毎の、前記当接部材と前記現像ユニットとの当接回数が、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値に達した際に切られ、前記ヒューズが切られているときは、前記制御回路による前記当接部材の移動が不可能とされることにより、前記現像ユニットの使用が禁止されることを特徴とする画像形成装置、である。
【0009】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0010】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
【0011】
各種の情報を記憶可能な記憶手段を備えた現像ユニットが着脱可能であって、前記現像ユニットの着脱に伴って前記記憶手段に対する情報の送受信を行うために、装着された前記現像ユニットと互いに当接可能な当接部材を備えた画像形成装置において、前記現像ユニット毎に前記当接部材と前記現像ユニットとが互いに当接する当接回数を数え、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値に前記当接回数が達したら、前記現像ユニットの使用を禁止させることを特徴とする画像形成装置。
【0012】
前記現像ユニット毎に前記当接回数を数え、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値に前記当接回数が達したら、前記現像ユニットの使用を禁止させることにより、画像形成装置の寿命の短縮化を防止することが可能となる。
【0013】
また、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、総ての現像ユニットにおいて同じ値とすることとしてもよい。
【0014】
このようにすれば、所定の上限値の取扱いを簡略化させることができる。
【0015】
また、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を前記現像ユニット毎に変更可能な可変値とし、前記所定の上限値を、前記画像形成装置の使用量を示す値の変化に応じて設定することとしてもよい。
【0016】
このようにすれば、従来の技術の項で述べたユーザによる頻繁な現像ユニットの脱着をある程度許しながら当接部材と前記現像ユニットが互いに当接する当接回数を減少させて画像形成装置の寿命前に前記当接回数が制限値(寿命値)へ到達してしまわないようにするための理想的な所定の上限値を随時設定することが可能となる。
【0017】
また、前記画像形成装置の使用量を示す値は過去に交換された現像ユニットの総数であることとしてもよい。
【0018】
このようにすれば、画像形成装置の使用量を示す値を得る手段を特別に用意する必要がなくなる。
【0019】
また、前記画像形成装置の使用量を示す値は像担持体に形成された潜像を現像した回数であることとしてもよい。
【0020】
このようにすれば、像担持体に形成された潜像を現像した回数は画像形成装置の寿命とより密接に関連する値であるため、画像形成装置の寿命前に前記当接回数が制限値(寿命値)へ到達してしまわないようにするための理想的な所定の上限値を効果的に設定することができる。
【0021】
また、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を前記現像ユニット毎に変更可能な可変値とし、前記所定の上限値を、過去に各現像ユニットと前記当接部材とを互いに当接させた総当接回数の変化に応じて設定することとしてもよい。
【0022】
このようにすれば、従来の技術の項で述べたユーザによる頻繁な現像ユニットの脱着をある程度許しながら当接部材と前記現像ユニットが互いに当接する当接回数を減少させて画像形成装置の寿命前に前記当接回数が制限値(寿命値)へ到達してしまわないようにするための理想的な所定の上限値を随時設定することが可能となる。
【0023】
また、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる当接回数の制限値を前記画像形成装置の寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数で除算した数値以下とすることとしてもよい。
【0024】
このようにすれば、確実に、画像形成装置の寿命前に前記当接回数が当接回数の制限値(寿命値)へ到達してしまわないようにすることができる。
【0025】
また、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる当接回数の制限値を数値Aとし、前記画像形成装置の寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数を数値Bとし、過去に各現像ユニットと前記当接部材とを互いに当接させた総当接回数を数値Cとし、過去に装着された現像ユニットの総数を数値Dとした場合に、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、数値M=(A−C)÷(B−D)以下とすることとしてもよい。
【0026】
このようにすれば、確実に、画像形成装置の寿命前に前記当接回数が当接回数の制限値(寿命値)へ到達してしまわないようにすることができる。
【0027】
また、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる当接回数の制限値を数値Aとし、前記画像形成装置の寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数を数値Bとし、過去に各現像ユニットと前記当接部材とを互いに当接させた総当接回数を数値Cとし、過去に装着された現像ユニットの総数を数値Dとした場合に、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、数値M=A÷B×(D+1)−C以下とすることとしてもよい。
【0028】
このようにすれば、確実に、画像形成装置の寿命前に前記当接回数が当接回数の制限値(寿命値)へ到達してしまわないようにすることができる。
【0029】
また、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる当接回数の制限値を数値Aとし、前記画像形成装置の寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数を数値Bとし、過去に各現像ユニットと前記当接部材とを互いに当接させた総当接回数を数値Cとし、前記画像形成装置の寿命時までに像担持体に形成された潜像を現像すると見込まれる予測現像回数を数値Eとし、過去に前記潜像を現像した総現像回数を数値Fとした場合に、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、数値M=(A−C)÷(E−F)×E÷B以下とすることとしてもよい。
【0030】
このようにすれば、確実に、画像形成装置の寿命前に前記当接回数が当接回数の制限値(寿命値)へ到達してしまわないようにすることができる。
【0031】
また、互いに異なる色の現像剤が収容された複数の前記現像ユニットが着脱可能であって、1つの現像ユニットで像担持体に形成された潜像を現像可能な現像可能回数が各色毎に予測され、該現像可能回数に基づいて前記予測使用数を算出することとしてもよい。
【0032】
このようにすれば、精度良く適切な所定の上限値を決定することができるようになるから、前述した発明の目的がより効果的に達成される。
【0033】
また、前記潜像を現像した回数と使用された前記現像ユニットの数を前記各色毎に記憶し、前記回数及び前記数に基づいて前記現像可能回数を設定することとしてもよい。
【0034】
このようにすれば、より現実的な前記現像可能回数に基づいて前記予測使用数を算出することとなるから、さらに精度良く適切な所定の上限値を決定することができるようになり、その結果として前述した発明の目的がより効果的に達成される。
【0035】
また、互いに異なる色の現像剤が収容された複数の前記現像ユニットが着脱可能であって、白黒画像を形成する頻度とカラー画像を形成する頻度の比率が予測され、該比率に基づいて前記予測使用数を算出することとしてもよい。
【0036】
このようにすれば、さらに精度良く適切な所定の上限値を決定することができるようになるから、前述した発明の目的がより効果的に達成される。
【0037】
また、白黒画像を形成した回数とカラー画像を形成した回数を記憶し、これらの回数に基づいて前記予測使用数を算出する前記比率を設定することとしてもよい。
【0038】
このようにすれば、より現実的な前記比率に基づいて前記予測使用数を算出することとなるから、さらに精度良く適切な所定の上限値を決定することができるようになり、その結果として前述した発明の目的がより効果的に達成される。
【0039】
また、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値に前記当接回数が達する前に、警告することとしてもよい。
【0040】
このようにすれば、ユーザにかかる警告を認知させることにより、前記当接回数を減少させることが可能となる。
【0041】
また、画像形成装置の寿命の短縮化を防止することが可能となるという前記効果を奏する上記方法を画像形成装置に実行させるためのコンピュータプログラムを実現することも可能である。
【0042】
また、コンピュータ本体、コンピュータ本体に接続可能な表示装置、及び、コンピュータ本体に接続可能な画像形成装置であって、各種の情報を記憶可能な記憶手段を備えた現像ユニットが着脱可能であって、前記現像ユニットの着脱に伴って前記記憶手段に対する情報の送受信を行うために、装着された前記現像ユニットと互いに当接可能な当接部材を備えた画像形成装置であって、前記現像ユニット毎に前記当接部材と前記現像ユニットとが互いに当接する当接回数を数え、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値に前記当接回数が達したら、前記現像ユニットの使用を禁止させる画像形成装置、を具備することを特徴とするコンピュータシステム。
【0043】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0044】
また、各種の情報を記憶可能な記憶手段を備えた現像ユニットが着脱可能であって、前記現像ユニットの着脱に伴って前記記憶手段に対する情報の送受信を行うために、装着された前記現像ユニットと互いに当接可能な当接部材を備えた画像形成装置において、前記現像ユニットの相違に関わらず、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる総ての総当接回数を数え、所定の総当接上限値に前記総当接回数が達したら、最後に前記当接部材と互いに当接させた前記現像ユニットの使用を禁止させることを特徴とする画像形成装置。
【0045】
前記現像ユニットの相違に関わらず、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる総ての総当接回数を数え、所定の総当接上限値に前記総当接回数が達したら、最後に前記当接部材と互いに当接させた前記現像ユニットの使用を禁止させることにより、画像形成装置の寿命の短縮化を防止することが可能となる。
【0046】
また、前記所定の総当接上限値を、前記画像形成装置の使用量を示す値の変化に応じて設定することとしてもよい。
【0047】
このようにすれば、従来の技術の項で述べたユーザによる頻繁な現像ユニットの脱着をある程度許しながら当接部材と前記現像ユニットが互いに当接する当接回数を減少させて画像形成装置の寿命前に前記総当接回数が制限値(寿命値)へ到達してしまわないようにするための理想的な所定の総当接上限値を随時設定することが可能となる。
【0048】
また、前記画像形成装置の使用量を示す値は過去に交換された現像ユニットの総数であることとしてもよい。
【0049】
このようにすれば、画像形成装置の使用量を示す値を得る手段を特別に用意する必要がなくなる。
【0050】
また、前記画像形成装置の使用量を示す値は像担持体に形成された潜像を現像した回数であることとしてもよい。
【0051】
このようにすれば、像担持体に形成された潜像を現像した回数は画像形成装置の寿命とより密接に関連する値であるため、画像形成装置の寿命前に前記総当接回数が制限値(寿命値)へ到達してしまわないようにするための理想的な所定の総当接上限値を効果的に設定することができる。
【0052】
また、前記所定の総当接上限値に前記総当接回数が達する前に、警告することとしてもよい。
【0053】
このようにすれば、ユーザにかかる警告を認知させることにより、前記当接回数を減少させることが可能となる。
【0054】
また、画像形成装置の寿命の短縮化を防止することが可能となるという前記効果を奏する上記方法を画像形成装置に実行させるためのコンピュータプログラムを実現することも可能である。
【0055】
また、コンピュータ本体、コンピュータ本体に接続可能な表示装置、及び、コンピュータ本体に接続可能な画像形成装置であって、各種の情報を記憶可能な記憶手段を備えた現像ユニットが着脱可能であって、前記現像ユニットの着脱に伴って前記記憶手段に対する情報の送受信を行うために、装着された前記現像ユニットと互いに当接可能な当接部材を備えた画像形成装置であって、前記現像ユニットの相違に関わらず、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる総ての総当接回数を数え、所定の総当接上限値に前記総当接回数が達したら、最後に前記当接部材と互いに当接させた前記現像ユニットの使用を禁止させる画像形成装置、を具備することを特徴とするコンピュータシステム。
【0056】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0057】
===装置の全体構成例===
次に、図1を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタという)10を例にとって、その概要について説明する。図1は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図1には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット90は、プリンタ10の上部に配置されている。
【0058】
本実施の形態に係るプリンタ10は、図1に示すように、潜像を坦持する潜像坦持体である感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像装置50、一次転写ユニット60、中間転写体70、クリーニングユニット75を有し、さらに、二次転写ユニット80、定着ユニット90、ユーザへの報知手段をなし液晶パネルでなる表示ユニット95、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット(図2)を有している。
【0059】
感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図1中の矢印で示すように時計回りに回転する。
【0060】
帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータから入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。
【0061】
YMCK現像装置50は、感光体20上に形成された潜像を、ブラック現像ユニット51に収容されたブラック(K)トナー、マゼンタ現像ユニット52に収容されたマゼンタ(M)トナー、シアン現像ユニット53に収容されたシアン(C)トナー、及び、イエロー現像ユニット54に収容されたイエロー(Y)トナーを用いて現像するための装置である。
【0062】
このYMCK現像装置50は、本実施例においては、回転することにより、前記4つの現像ユニット51、52、53、54の位置を動かすことを可能としている。すなわち、このYMCK現像装置50は、前記4つの現像ユニット51、52、53、54を4つの保持部55a、55b、55c、55dにより保持しており、前記4つの現像ユニット51、52、53、54は、中心軸50aを中心として、それらの相対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、感光体20が1回転する毎に選択的に感光体20に対向し、それぞれの現像ユニット51、52、53、54に収容されたトナーにて、感光体20上に形成された潜像を現像する。なお、各現像ユニットの詳細については後述する。
【0063】
一次転写ユニット60は、感光体20に形成された単色トナー像を中間転写体70に転写するための装置であり、4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間転写体70にフルカラートナー像が形成される。この中間転写体70は、エンドレスのベルトであり、感光体20と同じ周速度にて回転駆動される。二次転写ユニット80は、中間転写体70上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。
【0064】
定着ユニット90は、記録媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を紙等の記録媒体に融着させて永久像とするための装置である。
【0065】
クリーニングユニット75は、一次転写ユニット60と帯電ユニット30との間に設けられ、感光体20の表面に当接されたゴム製のクリーニングブレード76を有し、一次転写ユニット60によって中間転写体70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーをクリーニングブレード76により掻き落として除去するための装置である。
【0066】
制御ユニット100は、図2に示すようにメインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され、メインコントローラ101には画像信号が入力され、この画像信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
【0067】
次に、このように構成されたプリンタ10の動作について、他の構成要素にも言及しつつ説明する。
【0068】
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、現像ユニットに設けられたトナー坦持体としての現像ローラ、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
【0069】
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、YMCK現像装置50は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像ユニット54を、感光体20に対向した現像位置に位置させる。
【0070】
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像ユニット54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。
【0071】
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
【0072】
上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体70に重なり合って転写される。これにより、中間転写体70上にはフルカラートナー像が形成される。
【0073】
中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって記録媒体に転写される。なお、記録媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
【0074】
記録媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて記録媒体に融着される。
【0075】
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75に支持されたクリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット75が備える残存トナー回収部に回収される。
【0076】
===現像ユニットの概要===
次に、図3を用いて、現像ユニットの概要について説明する。図3は、現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。なお、図1同様、図3にも、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ510の中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図3では、イエロー現像ユニット54が、感光体20と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。
【0077】
YMCK現像装置50には、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像ユニット51、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像ユニット52、シアン(C)トナーを収容したシアン現像ユニット53、及び、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像ユニット54が設けられているが、各現像ユニットの構成は同様であるので、以下、イエロー現像ユニット54について説明する。
【0078】
イエロー現像ユニット54は、トナー坦持体としての現像ローラ510、シール部材520、トナー収容部530、フレーム540、トナー供給部材としてのトナー供給ローラ550、層厚規制部材としての規制ブレード560、規制ブレードを付勢するためのブレード裏部材570を有している。
【0079】
トナー坦持体としての現像ローラ510は、トナーTを坦持して感光体20と対向する現像位置に搬送する。この現像ローラ510は、アルミニウム、ステンレス、鉄等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッキ、クロムメッキ等が施されている。また、現像ローラ510は、中心軸を中心として回転可能であり、図3に示すように、感光体20の回転方向(図3において時計方向)と逆の方向(図3において反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図3に示すように、イエロー現像ユニット54が感光体20と対向している状態では、現像ローラ510と感光体20との間には空隙が存在する。すなわち、イエロー現像ユニット54は、感光体20上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体20上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ510と感光体20との間に交番電界が形成される。
【0080】
シール部材520は、イエロー現像ユニット54内のトナーTが器外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTを、掻き落とすことなく現像器内に回収する。このシール部材520は、ポリエチレンフィルム等からなるシールである。シール部材520は、シール支持板金522によって支持されており、シール支持板金522を介してフレーム540に取り付けられている。また、シール部材520の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢部材524が設けられており、シール部材520は、シール付勢部材524の弾性力によって、現像ローラ510に押しつけられている。なお、シール部材520が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも上方である。
【0081】
トナー収容部530は、トナーTを収容する部分であり、フレーム540の一部により構成されている。なお、トナー収容部530に収容されたトナーTを攪拌するための攪拌部材を設けてもよいが、本実施の形態では、YMCK現像装置50の回転に伴って各現像ユニット(ブラック現像ユニット51、マゼンタ現像ユニット52、シアン現像ユニット53、イエロー現像ユニット54)が回転し、これにより各現像ユニット内のトナーTが攪拌されるため、トナー収容部530には攪拌部材を設けていない。
【0082】
トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する。このトナー供給ローラ550は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ510に当接している。トナー供給ローラ550は、トナー収容部530の下部に配置されており、トナー収容部530に収容されたトナーTは、該トナー収容部530の下部にてトナー供給部材530によって現像ローラ510に供給される。トナー供給ローラ550は、中心軸を中心として回転可能であり、その中心軸は、現像ローラ510の回転中心軸よりも下方にある。また、トナー供給ローラ550は、現像ローラ510の回転方向(図3において反時計方向)と逆の方向(図3において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する機能を有するとともに、現像後に現像ローラ510に残存しているトナーを、現像ローラ510から剥ぎ取る機能をも有している。
【0083】
層厚規制部材としての規制ブレード560は、現像ローラ510に坦持されたトナーTの層厚を規制し、また、現像ローラ510に坦持されたトナーTに電荷を付与する。この規制ブレード560は、ゴム部560aと、ゴム支持部560bとを有している。ゴム部560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、ゴム支持部560bは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部560aは、ゴム支持部560bに支持されており、ゴム支持部560bは、その一端部が一対のブレード支持板金562に挟まれて支持された状態で、ブレード支持板金562を介してフレーム540に取り付けられている。また、規制ブレード560の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材570が設けられている。
【0084】
ここで、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力によって、ゴム部560aが現像ローラ510に押しつけられている。また、ブレード裏部材570は、ゴム支持部560bとフレーム540との間にトナーが入り込むことを防止して、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部560aの真裏からゴム部560aを現像ローラ510の方向へ付勢することによって、ゴム部560aを現像ローラ510に押しつけている。したがって、ブレード裏部材570は、ゴム部560aの現像ローラ510への均一当接性を向上させている。
【0085】
規制ブレード560の、ブレード支持板金562に支持されている側とは逆側の端、すなわち、先端は、現像ローラ510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離れた部分が、現像ローラ510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード560は、現像ローラ510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。また、規制ブレード560は、その先端が現像ローラ510の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード560が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも下方であり、かつ、トナー供給ローラ550の中心軸よりも下方である。
【0086】
フレーム540は、一体成型された複数のフレーム(上フレーム、下フレーム等)を接合して製造されたものであり、下部に開口部を有している。この開口部には、現像ローラ510がその一部が露出した状態で配置されている。
【0087】
このように構成されたイエロー現像ユニット54において、トナー供給ローラ550がトナー収容部530に収容されているトナーTを現像ローラ510に供給する。現像ローラ510に供給されたトナーTは、現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されるとともに、電荷が付与される。層厚が規制された現像ローラ510上のトナーTは、現像ローラ510のさらなる回転によって、感光体20に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体20上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTは、シール部材520を通過して、該シール部材520によって掻き落とされることなく現像ユニット内に回収される。
【0088】
また、各現像ユニット51、52、53、54は、それぞれの現像ユニットに収容されているトナーの色情報や、トナーの消費量等各種の情報を記憶可能な記憶手段、例えば、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶メモリ(以下、現像ユニット側メモリという)51a、52a、53a、54aを備えている。
【0089】
この現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aは、現像ユニットの一方端側面に設けられたコネクタ51b、52b、53b、54bと、装着された前記現像ユニットと互いに当接可能な当接部材の一例としての装置本体側(プリンタ側)に設けられた共通コネクタ34とが必要なときに互いに当接して、本体制御ユニット100のユニットコントローラ102と電気的に接続される。
【0090】
また、図示はしないが、各現像ユニット51、52、53、54は、ヒューズと当該ヒューズをプリンタ側のヒューズ用接触子を介して制御回路へ接続させるためのヒューズ用接触子を前記コネクタ51b、52b、53b、54bと反対側端側面に備えている。前記双方のヒューズ用接触子は、例えば、後述するコネクタ着脱位置において、互いに接触可能となる構成となっている。
【0091】
ユニットコントローラ102に設けられた前記制御回路は、後述する所定の条件を満たしたときに、ヒューズに所定の電流値を持った電流を流して、ヒューズを切ることが可能である。
【0092】
===YMCK現像装置の概要および装置本体との相対位置===
次に、YMCK現像装置50の概要について、図4を用いて説明する。
【0093】
YMCK現像装置50は、その中心に位置する回転軸50aを有し、この回転軸50aには現像装置を保持するための支持フレーム55が固定され、回転軸50aは、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板(図示せず)の間に架け渡されて、その両端部が支持されている。
【0094】
この支持フレーム55は、前述した4色の現像ユニット51、52、53、54が、前記回転軸50aを中心として着脱自在に保持される4つの保持部55a、55b、55c、55dを周方向に90°間隔で備えている。
【0095】
回転軸50aには不図示のパルスモータがクラッチを介して接続されており、このパルスモータを駆動することで支持フレーム55を回転させ、上記4つの現象装置51、52、53、54を所定の位置に位置決めできるようになっている。
【0096】
図4は、回転するYMCK現像装置50の3つの停止位置を示した図であり、図4(a)は、所定の初期位置として、YMCK現像装置50の回転方向の基準位置となるホームポジション位置(以下「HP位置」という)を、図4(b)は、YMCK現像装置50に装着されたブラック現像ユニット51のコネクタ51bと、装置本体側に設けられた共通コネクタ34とが対向するコネクタ着脱位置を、図4(c)は、ブラック現像ユニットの着脱位置を、それぞれ示している。
【0097】
ここで、図4(b)及び図4(c)において、コネクタ着脱位置と現像ユニット着脱位置とはブラック現像ユニット51を対象として示したが、YMCK現像装置50を90°づつ回転させると、各現像ユニットのコネクタ着脱位置と現像ユニット着脱位置となる。このとき、装置本体側の共通コネクタ34の接続対象となる現像ユニットがコネクタ着脱位置に位置すると、この現像ユニットに対し画像形成動作時の回転方向(図4では反時計方向)下流側に隣接する現像ユニットが、感光体20と対向する現像位置に配置される。
【0098】
図4(a)に示すように、YMCK現像装置50の回転軸50aの一方端側には、HP位置を検出するためのHP検出部31が設けられている。このHP検出部31は、回転軸50aの一方端に固着された信号生成用の円盤と、発光部、受光部を備えたフォト・インタラプター等からなるHPセンサとで構成されている。円盤の周縁部は、HPセンサの発光部と受光部との間に位置するように配置され、円盤に形成されたスリット部がHPセンサの検出位置に移動してくると、HPセンサからの出力信号が「L」から「H」に変化する。そして、この信号レベルの変化とパルスモータのパルス数に基づきYMCK現像装置50のHP位置を検出し、このHP位置を基準として、各現像ユニットをコネクタ着脱位置(現像位置)、及び、現像ユニット着脱位置に位置決めすることができるように構成されている。
【0099】
図4(b)は、前記HP位置から所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させたブラック現像ユニット51のコネクタ着脱位置である。このコネクタ着脱位置で、YMCK現像装置50に装着されたブラック現像ユニット51のコネクタ51bと、装置本体側に設けられた共通コネクタ34とが対向し、これらのコネクタを互いに当接又は離間させることが可能となる。
【0100】
図5を用いてさらに説明を加える。図5は、ブラック現像ユニットのコネクタと装置本体側に設けられた共通コネクタとの離間位置及び当接位置を示した図である。
【0101】
図5(a)は、装置本体側に設けられた共通コネクタ34とブラック現像ユニット51側に設けられたコネクタ51bが離間している状態を示している。共通コネクタ34は、ブラック現像ユニット51に対して接離移動可能に構成されており、必要に応じてブラック現像ユニット51に近づく方向(図5(b)に示される矢印の方向)に移動する。これによって、図5(b)に示されるように、共通コネクタ34は、ブラック現像ユニット51のコネクタ51bに当接し、ブラック現像ユニット51に取り付けられた現像ユニット側メモリ51aが制御ユニット100のユニットコントローラ102と電気的に接続され、それらの間でデータ転送が行われる。
【0102】
また、逆に、図5(b)に示される共通コネクタ34とブラック現像ユニット51のコネクタ51bが当接している状態から、共通コネクタ34が、ブラック現像ユニット51から遠ざかる方向(図5(b)に示される矢印の方向と逆方向)に移動する。これによって、図5(a)に示されるように、共通コネクタ34は、ブラック現像ユニット51のコネクタ51bから離間する。
【0103】
なお、上記の共通コネクタ34の移動は、例えば、パルスモータと当該パルスモータに接続される複数のギアと当該ギアに接続される偏心カムにより構成される不図示の機構により実現される。すなわち、所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させると、上記機構は、所定の離間位置から前記パルス数に対応した距離分共通コネクタ34を移動させ、当該共通コネクタ34を所定の当接位置に位置決めさせる。逆に、所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを逆回転させると、上記機構は、所定の当接位置から前記パルス数に対応した距離分共通コネクタ34を移動させ、当該共通コネクタ34を所定の離間位置に位置決めさせる。
【0104】
また、共通コネクタ34を移動させるための上記パルスモータを制御する制御回路は、当該コネクタ着脱位置において本体側と現像ユニット側の各々に備えられたヒューズ用接触子を介して既述のヒューズと接続されている。そして、ヒューズが切れているときには、前記制御回路は開放され、パルスモータは移動不可能となり、逆にヒューズが切れていないときには、パルスモータは移動可能となる。
【0105】
また、このブラック現像ユニット51に対するコネクタ着脱位置は、イエロー現像ユニット54の現像ローラ510と感光体20とが対向してイエロー現像ユニット54の現像位置となる。また、パルスモータがYMCK現像装置50を90°反時計方向に回転させると、シアン現像ユニット52のコネクタ着脱位置、及び、ブラック現像ユニット51の現像位置となり、YMCK現像装置50を90°回転する毎に順次各現像ユニットのコネクタ着脱位置、及び現像位置となる。
【0106】
前記YMCK現像装置50を支持し、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板の一方には、1つの現像ユニットが通過可能な着脱専用口37が設けられている。この着脱専用口37は、YMCK現像装置50を回転させて、現像ユニットごとにそれぞれ設定された現像ユニット着脱位置に停止させた際に、図4(c)に示すように、該当する現像ユニット(ここでは、ブラック現像ユニット51)のみを、回転軸50aに沿う方向に引き出すことが可能な位置に形成されている。また、着脱専用口37は、現像ユニットの外形より僅かに大きく形成され、現像ユニット着脱位置では、この着脱専用口37を通して回転軸50aに沿う方向に新しい現像ユニットを進入させ、支持フレーム55に現像ユニットを装着することができる。そして、現像ユニットが現像ユニット着脱位置以外に位置する間は、その現像ユニットの装着はフレーム側板によって規制されている。
【0107】
なお、YMCK現像装置50を上記した現像位置、着脱専用位置、及びコネクタ着脱位置で確実に位置決め固定するために、不図示のロック機構が設けられている。
【0108】
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図2を参照しつつ説明する。制御ユニット100のメインコントローラ101は、インターフェイス112を介してホストコンピュータと接続され、このホストコンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113を備えている。ユニットコントローラ102は、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、一次転写ユニット60、クリーニングユニット75、二次転写ユニット80、定着ユニット90、表示ユニット95)及びYMCK現像装置50と電気的に接続され、それらが備えるセンサからの信号を受信することによって、各ユニット及びYMCK現像装置50の状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニット及びYMCK現像装置50を制御する。
【0109】
また、ユニットコントローラ102が備えるCPU120は、シリアルインターフェイス(I/F)121を介して、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモリとする)122に接続されている。またCPU120には、本体側メモリ122のみならず、各現像ユニット51、52、53、54に設けられた現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aにもシリアルインターフェイス121を介して接続されており、本体側メモリ122及び現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aとの間でデータ転送可能となるとともに、入出力ポート123を介して各現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aにチップセレクト信号CSを入力可能となっている。さらに、このCPU120は入出力ポート123を介してHP検出部31とも接続されている。
【0110】
===第一の実施の形態===
次に、図6を用いて、本発明の第一の実施の形態について説明する。図6は、第一の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【0111】
先ず、最初に、ユーザがプリンタ10を購入し、かかるプリンタ10を初めて使用するとき等に、ユーザはプリンタ10の電源をONにし、表示ユニット95に設けられたメニューボタンを操作して、現像ユニットのセットアップ命令を選択することにより、現像ユニットの装着を行う旨をプリンタ10に指示する(ステップS2)。
【0112】
ユニットコントローラ102は、表示ユニット駆動制御回路により本命令を読解し、その後、所定のパルス分だけパルスモータを回転させることにより、YMCK現像装置50を回転させて、ブラック現像ユニット51の装着が可能となるような現像ユニット着脱位置へ位置決めする(ステップS4)。
【0113】
その後、ユニットコントローラ102は、表示ユニット制御回路により表示ユニット95を制御し、ブラック現像ユニット51の装着が可能である旨を表示ユニット95においてユーザに報知する(ステップS6)。
【0114】
この報知を確認したユーザが、プリンタ10の外装カバーを開くと、このカバーに連動し、高圧側の電力供給ラインが遮断され、プリンタ10は待機状態となってユーザによるブラック現像ユニット51の装着が可能となる。ユーザは、現像ユニットを、この着脱専用口37を通してYMCK現像装置50に装着する(ステップS8)。
【0115】
ユーザが外装カバーを閉じることによって、遮断されていた高圧側の電力が供給され、プリンタ10は次処理を実行可能な状態に復帰する(ステップS10)。
【0116】
次に、ユニットコントローラ102は、装着された現像ユニットに備えられた現像ユニット側メモリに後述の情報を書き込むために、装置本体側に設けられた共通コネクタ34を移動させて当該共通コネクタ34と装着された現像ユニットのコネクタを互いに当接させるための指令を発し、当該指令を受けて、YMCK現像装置駆動制御回路はパルスモータを駆動してYMCK現像装置50を回転させて、装着された現像ユニットを、そのコネクタと共通コネクタ34とが対向する既述のコネクタ着脱位置に移動させる(ステップS11)。
【0117】
次に、ユニットコントローラ102は、装置本体側に設けられた共通コネクタ34を移動させて、当該共通コネクタ34と装着された現像ユニットのコネクタを互いに当接させる(ステップS12)。
【0118】
現像ユニット側メモリには、現像ユニット毎に当該現像ユニットのコネクタと前記共通コネクタ32とが互いに当接した当接回数を記憶しておくための記憶領域が設定されている。本実施の形態においては、当該記憶領域に記憶されるデータを当接回数データと呼ぶ。
【0119】
ユニットコントローラ102は、現像ユニット側メモリに備えられた当該記憶領域に記憶された当接回数データを読み込み、かかるデータに1を加算して、加算後のデータを当該記憶領域に新たに書き込む(ステップS38)。なお、現像ユニット出荷時には、前記当接回数データは0に設定されており、したがって、前記ステップにおいては、当接回数データは1となる。
【0120】
また、本ステップにおいては、現像ユニット側メモリに記憶されたトナーの色情報を、前記双方のコネクタを介して、本体側メモリ122へ送信する等の処理も行われうる。
【0121】
さらに、ユニットコントローラ102は、既に述べた当接回数データの現像ユニット側メモリの記憶領域への書き込みと共に、当該当接回数データを、現像ユニット毎に設定された所定の上限値Nmaxと比較する(ステップS40)。
【0122】
ここで、所定の上限値Nmaxは、例えば、前記双方のコネクタを互いに当接させる当接回数の制限値(寿命回数)をプリンタ10の寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数で除算した数値以下に設定される。数値例を上げて説明すると、当接回数の制限値(寿命回数)が1000回で現像ユニットの予測使用数が200/3個とすると、1000/(200/3)=15により、前記所定の上限値Nmaxは15以下に設定される。
【0123】
なお、上記現像ユニットの予測使用数の予測方法については、後に詳細な説明を加える。
【0124】
当接回数データを、当該所定の上限値Nmaxと比較した結果、前者が後者に達した場合には、所定の電流値を持った電流を現像ユニットに備えられた既述のヒューズに流すことにより、当該ヒューズを切る(ステップS42)。また、前者が後者に達していない場合には、ヒューズを切ることなく次のステップに進む。上記数値例に基づいて説明すると、当接回数データ=1である一方で、Nmax=15であるから、ヒューズを切ることなく次のステップに進むこととなる。
【0125】
その後、ユニットコントローラ102は、共通コネクタ34を装置本体側に後退移動させて、当該共通コネクタ34は、現像装置側のコネクタから抜き取られ、上記現像ユニットのコネクタから離間される(ステップS44)。
【0126】
図示はしないが、上記のステップS4からステップS44は、他の色のトナーを収容した現像ユニット、すなわち、マゼンタ現像ユニット52、シアン現像ユニット53、イエロー現像ユニット54に関しても実行され得る。
【0127】
各現像ユニット51、52、53、54の装着が完了した後には、ユニットコントローラ102は、YMCK現像装置駆動制御回路によりYMCK現像装置50を制御し、YMCK現像装置50を回転させて、HP位置へ位置決めする(ステップS46)。そして、プリンタ10はプリント待ち状態となる(ステップS48)。
【0128】
上記においては、現像ユニットの装着に係る動作について説明したが、次に、現像ユニットの交換に係る動作について説明する。なお、本動作は、YMCK現像装置から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを交換することなしに、同じ現像ユニットを再装着する場合にも適用される。
【0129】
先ず、最初に、ユーザは、表示ユニット95に設けられたメニューボタンを操作して、現像ユニットの交換命令を選択することにより、現像ユニットの交換を行う旨をプリンタ10に指示する(ステップS13)。このとき、ユーザは、交換の対象となる現像ユニットを指定して指示を行う。
【0130】
ユニットコントローラ102は、表示ユニット駆動制御回路により本命令を読解し、現像ユニットの交換に係る処理を行う前に、所定のパルス分だけパルスモータを回転させることにより、YMCK現像装置50を回転させて、交換の対象となる現像ユニットのコネクタ着脱位置へ位置決めする(ステップS14)。
【0131】
そして、ユニットコントローラ102は、装置本体側に設けられた共通コネクタ34を移動させて、当該共通コネクタ34と当該現像ユニットのコネクタを互いに当接させるよう試みる。
【0132】
ここで、既に述べた通り、共通コネクタ34を移動させるためのパルスモータを制御する制御回路は、コネクタ着脱位置において既述のヒューズと接続されており、ヒューズが切れているときには、パルスモータは移動不可能となり、逆にヒューズが切れていないときには、パルスモータは移動可能となる。
【0133】
したがって、交換の対象となる現像ユニットの当接回数データが所定の上限値Nmaxに達している場合には、共通コネクタ34と現像ユニットのコネクタを互いに当接させることは不可能となり、逆に、達していない場合には、当該共通コネクタ34と当該現像ユニットのコネクタを互いに当接させることが可能となる。(ステップS16)
前記双方のコネクタが互いに当接した場合には、ユニットコントローラ102は、現像ユニット側メモリに備えられた当該記憶領域に記憶された当接回数データを読み込み、かかるデータに1を加算して、加算後のデータを当該記憶領域に新たに書き込む(ステップS18)。なお、本ステップにおいては、現像ユニット側メモリに記憶されたトナーの消費量情報を、前記双方のコネクタを介して、本体側メモリ122へ送信する等の処理も行われうる。
【0134】
また、双方のコネクタを互いに当接させることができなかった場合については、後述する。
【0135】
さらに、ユニットコントローラ102は、既に述べた当接回数データの現像ユニット側メモリの記憶領域への書き込みと共に、当該当接回数データを、所定の上限値Nmaxと比較する(ステップS20)。ここで、所定の上限値Nmaxは、ステップS40において説明したNmaxと同じ値である。
【0136】
当接回数データを、当該所定の上限値Nmaxと比較した結果、前者が後者に達した場合には、所定の電流値を持った電流を現像ユニットに備えられた既述のヒューズに流すことにより、当該ヒューズを切る(ステップS22)。また、前者が後者に達していない場合には、ヒューズを切ることなく次のステップに進む。
【0137】
その後、ユニットコントローラ102は、共通コネクタ34を装置本体側に後退移動させて、当該共通コネクタ34は、現像装置側のコネクタから抜き取られ、上記現像ユニットのコネクタから離間される(ステップS24)。
【0138】
次に、ユニットコントローラ102は、所定のパルス分だけパルスモータを回転させることにより、YMCK現像装置50を回転させて、現像ユニットの交換が可能となるような現像ユニット着脱位置へ位置決めする(ステップS26)。
【0139】
その後、ユニットコントローラ102は、表示ユニット制御回路により表示ユニット95を制御し、現像ユニットの交換が可能である旨を表示ユニット95においてユーザに報知する(ステップS28)。
【0140】
この報知を確認したユーザが、プリンタ10の外装カバーを開くと、このカバーに連動し、高圧側の電力供給ラインが遮断され、プリンタ10は待機状態となってユーザによる現像ユニットの交換が可能となる。ユーザは、この着脱専用口37を通して、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、さらに、YMCK現像装置50に現像ユニットを装着する(ステップS30)。
【0141】
ユーザが外装カバーを閉じることによって、遮断されていた高圧側の電力が供給され、プリンタ10は次処理を実行可能な状態に復帰する(ステップS32)。
【0142】
次に、ユニットコントローラ102は、装着された現像ユニットに備えられた現像ユニット側メモリに後述の情報を書き込むために、装置本体側に設けられた共通コネクタ34を移動させて当該共通コネクタ34と装着された現像ユニットのコネクタを互いに当接させるための指令を発し、当該指令を受けて、YMCK現像装置駆動制御回路はパルスモータを駆動してYMCK現像装置50を回転させて、装着された現像ユニットを、そのコネクタと共通コネクタ34とが対向する既述のコネクタ着脱位置に移動させる(ステップS34)。
【0143】
次に、ユニットコントローラ102は、装置本体側に設けられた共通コネクタ34を移動させて、当該共通コネクタ34と装着された現像ユニットのコネクタを互いに当接させるよう試みる。ステップS16において説明した場合と同様に、装着された現像ユニットの当接回数データが所定の上限値Nmaxに達している場合には、共通コネクタ34と現像ユニットのコネクタを互いに当接させることは不可能となり、逆に、達していない場合には、当該共通コネクタ34と当該現像ユニットのコネクタを互いに当接させることが可能となる。(ステップS36)
本ステップについてさらに説明を加える。ステップS30において、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを他の現像ユニットと交換して、当該他の現像ユニットをYMCK現像装置50に装着する場合には、通常、当該他の現像ユニットに備えられたヒューズが切れていることはあり得ないから、前記の双方のコネクタを互いに当接させることが不可能となることはない。一方で、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを交換することなしに、同じ現像ユニットをYMCK現像装置50に再装着する(以下で、かかる操作を同じ現像ユニットの再装着と呼ぶときがある)場合であって、かつ、ステップS12において、現像ユニットのヒューズが切られた場合には、前記の双方のコネクタを互いに当接させることが不可能となる。
【0144】
前記双方のコネクタが互いに当接した場合には、ユニットコントローラ102は、現像ユニット側メモリに備えられた当該記憶領域に記憶された当接回数データを読み込み、かかるデータに1を加算して、加算後のデータを当該記憶領域に新たに書き込む(ステップS38)。
【0145】
すなわち、ステップS30において、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを他の現像ユニットと交換して、当該他の現像ユニットをYMCK現像装置50に装着する場合には、初期値0の当接回数データに1が加算されることにより、加算後の当該データは1となる。一方で、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを交換することなしに、同じ現像ユニットをYMCK現像装置50に再装着する場合であって、かつ、ステップS12において、現像ユニットのヒューズが切られていない場合には、今まで加算されてきた当接回数データにさらに1が加算されることとなる。
【0146】
なお、双方のコネクタを互いに当接させることができなかった場合については、後述する。
【0147】
さらに、ユニットコントローラ102は、既に述べた当接回数データの現像ユニット側メモリの記憶領域への書き込みと共に、当該当接回数データを、所定の上限値Nmaxと比較する(ステップS40)が、これ以降の手順は、前記ステップS40からステップS48で説明したものと同様である。
【0148】
次に、ステップS16及びステップS36において、前記の双方のコネクタを互いに当接させることができなかった場合について説明する。この場合には、ユニットコントローラ102は、表示ユニット制御回路により表示ユニット95を制御し、装着されている現像ユニットを他の新たな現像ユニットへ交換するよう表示ユニット95においてユーザに報知する(ステップS50)。そして、ステップS30へ進み、現像ユニットの交換を待つ。
【0149】
なお、ここでも、上記報知に従わないで、ユーザがYMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを交換することなしに、同じ現像ユニットをYMCK現像装置50に再装着した場合には、ステップS36で、ユニットコントローラ102は、前記の双方のコネクタを互いに当接させることができないから、ステップS56で上記報知を行った後、再度現像ユニットの交換を待つことになる。
【0150】
すなわち、上記を換言すると、現像ユニット毎に共通コネクタ34と当該現像ユニットのコネクタとの当接回数を数え、現像ユニット毎に設定された所定の上限値Nmaxに当該当接回数が達したら、当該現像ユニットのヒューズを切ることにより、共通コネクタ34と当該現像ユニットのコネクタをもはや当接させないようにすると共に、当該現像ユニットを他の現像ユニットへ交換するまで当該現像ユニットの使用を禁止させる。
【0151】
なお、以上の処理を行うためのプログラムは、ユニットコントローラ102に備えられたROMに格納されており、かかるプログラムはCPU120により実行される。
【0152】
このように、現像ユニット毎に当接回数を数え、現像ユニット毎に設定された所定の上限値Nmaxに前記当接回数が達したら、前記現像ユニットの使用を禁止させることにより、プリンタの寿命の短縮化を防止することが可能となる。
【0153】
すなわち、従来の技術の項で説明したとおり、前記当接回数には制限があり、本制限を超えて、双方のコネクタを互いに当接させると、情報の送受信が不能となったり、また、情報の送受信は可能であっても誤った情報を送受信してしまう可能性がある。
【0154】
一方で、ユーザは、現像ユニットに収容されたトナー残量が少なくなった場合に、例えば、プリンタの出力結果に生ずる異常の原因をチェックする等の理由で、現像ユニットを頻繁に脱着することがある。このようなユーザの操作は、前記当接回数の増加を招き、当該当接回数が前記制限へ早期に到達してしまう可能性がある。
【0155】
そこで、現像ユニット毎に当接回数を数え、現像ユニット毎に設定された所定の上限値Nmaxに前記当接回数が達したら、当該現像ユニットが他の現像ユニットへ交換されるまで当該現像ユニットの使用を禁止させることにより、トナー残量が少なくなった現像ユニットのユーザによる交換を促進させる。このことにより、既述のユーザによる頻繁な現像ユニットの脱着を抑止し、前記当接回数を減少させることが可能となる。
【0156】
結果として、プリンタの寿命前に前記当接回数が前記制限へ到達してしまわないように、換言すれば、前記当接回数の前記制限への到達がプリンタの寿命を決める支配的要因とならないようにすることができるから、プリンタの寿命の短縮化を防止することとなる。
【0157】
なお、上記実施の形態においては、所定の上限値Nmaxを総ての現像ユニットにおいて同じ値としたが、これに限定されるものではなく、異なる値としてもよい。
【0158】
ただし、同じ値とすることにより、上限値Nmaxの取扱いを簡略化させることができるという点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0159】
また、上記実施の形態においては、所定の上限値Nmaxを、前記双方のコネクタを互いに当接させる当接回数の制限値(寿命回数)をプリンタの寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数で除算した数値以下に設定したが、これに限定されるものではない。
【0160】
ただし、確実に、プリンタの寿命前に前記当接回数が前記制限へ到達してしまわないようにすることができるという点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0161】
また、上記実施の形態においては、前記双方のコネクタが互いに当接した当接回数を現像ユニット側メモリにおいて管理したが、本体側メモリで管理してもよい。
【0162】
===第二の実施の形態===
次に、図7を用いて、本発明の第二の実施の形態について説明する。図7は、第二の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【0163】
第一の実施の形態と同様に、先ず、現像ユニットの装着に係る動作について説明し、次に、現像ユニットの交換に係る動作について説明する。なお、後述する現像ユニットの交換に係る動作は、YMCK現像装置から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを交換することなしに、同じ現像ユニットを再装着する場合にも適用される。
【0164】
第一の実施の形態の場合と同様、先ず、ユーザはプリンタ10の電源をONにし、メニューボタンを操作して、現像ユニットのセットアップ命令を選択することにより、現像ユニットの装着を行う旨をプリンタ10に指示することから始める(ステップS2)。
【0165】
その後の手順は、基本的に、ステップS12まで第一の実施の形態で説明したものと同様である(ステップS4、ステップS6、ステップS8、ステップS10、ステップS11、ステップS12)。
【0166】
ユニットコントローラ102は、共通コネクタ34を移動させて、当該共通コネクタ34と装着された現像ユニットのコネクタを互いに当接させた後(ステップS12)、現像ユニット側メモリから、現像ユニット毎に固有のシリアルナンバーを読み込む(ステップS54)。
【0167】
現像ユニット側メモリには、現像ユニット毎に固有のシリアルナンバーを記憶しておくための記憶領域が設定されており、かかる記憶領域に、前もって前記シリアルナンバーが記憶されている。
【0168】
次に、ユニットコントローラ102は、後のステップにおいて当接回数データを比較させる(ステップS40)ための、現像ユニット(のシリアルナンバー)毎の所定の上限値Nmaxを設定する処理を行う。
【0169】
すなわち、ユニットコントローラ102は読み込まれたシリアルナンバーが新規のものであるかどうかを判定し(ステップS56)、新規のものであればNmaxに数値を設定し(ステップS58)、新規のものでなければNmaxに数値を設定することなく、ステップS60へ移行させる。Nmaxへの数値の設定に関しては後述する。
【0170】
なお、現像ユニットの装着の場合には、ステップS56で判定されるシリアルナンバーは新規のものとなるから、Nmaxに数値が設定される。
【0171】
次に、ユニットコントローラ102は、前ステップで読み込まれたシリアルナンバーに対応した現像ユニットの当接回数データに1を加算する(ステップS60)。
【0172】
本実施の形態においては、現像ユニットのコネクタと共通コネクタ32とが互いに当接した当接回数を記憶しておくための記憶領域が、本体側メモリ122に現像ユニット(のシリアルナンバー)毎に設定されている。本実施の形態においても、当該記憶領域に記憶されるデータを当接回数データと呼ぶ。
【0173】
なお、現像ユニット出荷時には、前記当接回数データは0に設定されており、したがって、前記ステップにおいては、当接回数データは1となる。
【0174】
また、本ステップにおいては、現像ユニット側メモリに記憶されたトナーの色情報を、前記双方のコネクタを介して、本体側メモリ122へ送信する等の処理も行われうる。
【0175】
ステップS40以降の手順は、基本的に、第一の実施の形態で説明したものと同様である(ステップS40、ステップS42、ステップS44、ステップS46、ステップS48)。
【0176】
次に、現像ユニットの交換に係る動作について説明する。
【0177】
第一の実施の形態の場合と同様、先ず、ユーザは、表示ユニット95に設けられたメニューボタンを操作して、現像ユニットの交換命令を選択することにより、現像ユニットの交換を行う旨をプリンタ10に指示することから始める(ステップS13)。このとき、ユーザは、交換の対象となる現像ユニットを指定して指示を行う。
【0178】
その後の手順は、基本的に、ステップS16まで第一の実施の形態で説明したものと同様である(ステップS14、ステップS16)。
【0179】
前記双方のコネクタが互いに当接した(ステップS16)場合には、ユニットコントローラ102は、本体側メモリ122に現像ユニット(のシリアルナンバー)毎に設定されている記憶領域に記憶されている当接回数データに1を加算する(ステップS52)。なお、本ステップにおいては、現像ユニット側メモリに記憶されたトナーの消費量情報を、前記双方のコネクタを介して、本体側メモリ122へ送信する等の処理も行われうる。
【0180】
さらに、ユニットコントローラ102は、当該当接回数データを、所定の上限値Nmaxと比較する(ステップS20)が、その後の手順は、基本的に、ステップS36まで第一の実施の形態で説明したものと同様である(ステップS22、ステップS24,ステップS26、ステップS28、ステップS30、ステップS32、ステップS34、ステップS36)。
【0181】
前記双方のコネクタが互いに当接した(ステップS36)場合には、ユニットコントローラ102は、現像ユニット側メモリから、現像ユニット毎に固有のシリアルナンバーを読み込む(ステップS54)。
【0182】
次に、ユニットコントローラ102は、後のステップにおいて当接回数データを比較させる(ステップS40)ための、現像ユニット(のシリアルナンバー)毎の所定の上限値Nmaxを設定する処理を行う。
【0183】
すなわち、ユニットコントローラ102は読み込まれたシリアルナンバーが新規のものであるかどうかを判定し(ステップS56)、新規のものであればNmaxに数値を設定し(ステップS58)、新規のものでなければNmaxに数値を設定することなく、ステップS60へ移行させる。
【0184】
すなわち、ステップS30において、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを他の現像ユニットと交換して、当該他の現像ユニットをYMCK現像装置50に装着する場合には、ステップS56で判定されるシリアルナンバーは新規のものとなるから、当該他の現像ユニットに対応したNmaxに数値が設定される。一方で、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを交換することなしに、同じ現像ユニットをYMCK現像装置50に再装着する場合には、ステップS56で判定されるシリアルナンバーは新規のものとならないから、Nmaxに数値が設定されることなく、以前のNmaxの値が維持される。
【0185】
次に、ユニットコントローラ102は、前ステップで読み込まれたシリアルナンバーに対応した現像ユニットの当接回数データに1を加算する(ステップS60)。
【0186】
すなわち、ステップS30において、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを他の現像ユニットと交換して、当該他の現像ユニットをYMCK現像装置50に装着する場合には、初期値0の当接回数データに1が加算されることにより、加算後の当該データは1となる。一方で、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを交換することなしに、同じ現像ユニットをYMCK現像装置50に再装着する場合には、今まで加算されてきた当接回数データにさらに1が加算されることとなる。
【0187】
また、本ステップにおいては、現像ユニット側メモリに記憶されたトナーの色情報を、前記双方のコネクタを介して、本体側メモリ122へ送信する等の処理も行われうる。
【0188】
ステップS40以降の手順は、基本的に、第一の実施の形態及び本実施の形態で既に説明したものと同様である(ステップS40、ステップS42、ステップS44、ステップS46、ステップS48)。
【0189】
また、ステップS16及びステップS36において、前記の双方のコネクタを互いに当接させることができなかった場合の手順についても、第一の実施の形態で既に説明したものと同様である。
【0190】
<<<上限値Nmaxの設定方法>>>
次に、ステップS58において、所定の上限値Nmaxに数値を設定する方法について、3つの例を上げて説明する。
【0191】
第一の例は、既述の双方のコネクタを互いに当接させる当接回数の制限値を数値Aとし、プリンタの寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数を数値Bとし、過去に前記双方のコネクタを互いに当接させた総当接回数を数値Cとし、過去に装着された現像ユニットの総数を数値Dとした場合に、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値Nmaxを、数値M=(A−C)÷(B−D)以下とするものである。
【0192】
具体例を上げて説明する。当接回数の制限値Aは1000回、プリンタの寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数Bは200/3個と予測されるものとする。
【0193】
先ず、現像ユニットの装着を行う際、ステップS58において、現像ユニットに対して上限値Nmaxの設定が行われるが、このときには、総当接回数C及び現像ユニットの総数Dは共に0である。したがって、M=(1000−0)÷(200/3−0)=15となり、上限値Nmaxは15以下の数値に設定される。
【0194】
次に、この現像ユニットを交換する際に、ステップS58において、他の現像ユニットに対して上限値Nmaxの設定が行われる場合について考察する。このときには、総当接回数Cは2回、現像ユニットの総数Dは1個となっている。したがって、M=(1000−2)÷(200/3−1)=15.2となり、上限値Nmaxは15.2以下の数値に設定される。ただし、上記は、他の現像ユニットへの交換前に、一度も同じ現像ユニットの再装着を行わなかった場合であって、かかる操作を行う場合には、一回の操作あたり総当接回数Cが2増加する。
【0195】
本例は見方を変えれば、最初に算出された数値M=15のうち前記当接が行われなかった分(上記例においてはC=2だから、当接が行われなかった分は15−2=13)を、以降のプリンタの寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットに関して均等に振り分けて、Mを増加させて算出していることとなる。すなわち、上記例においては、1現像ユニットあたりの上記振り分け分は15.2−15=0.2である。
【0196】
第二の例は、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値Nmaxを、数値M=(A−C)÷(B−D)の代わりに数値M=A÷B×(D+1)−C以下とするものである。
【0197】
具体例を上げて説明する。第一の例と同様に、当接回数の制限値Aは1000回、プリンタの寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数Bは200/3個と予測されるものとする。
【0198】
先ず、現像ユニットの装着を行う際、ステップS58において、他の現像ユニットに対して上限値Nmaxの設定が行われるが、このときには、総当接回数C及び現像ユニットの総数Dは共に0である。したがって、M=1000÷(200/3)×(0+1)−0=15となり、上限値Nmaxは15以下の数値に設定される。
【0199】
次に、この現像ユニットを交換する際に、ステップS58において、他の現像ユニットに対して上限値Nmaxの設定が行われる場合について考察する。このときには、総当接回数Cは2回、現像ユニットの総数Dは1個となっている。したがって、M=1000÷(200/3)×(1+1)−2=28となり、上限値Nmaxは28以下の数値に設定される。ただし、上記は、他の現像装置への交換前に、一度も同じ現像ユニットの再装着を行わなかった場合であって、かかる操作を行う場合には、一回の操作あたり総当接回数Cが2づつ増加する。
【0200】
本例は見方を変えれば、最初に算出された数値M=15のうち、前記当接が行われなかった分(上記例においてはC=2だから、当接が行われなかった分は15−2=13)を、次の現像ユニットに振り分けてMを増加させて算出していることとなる。すなわち、上記例においては、次の現像ユニットへの振り分け分は28−15=13である。
【0201】
第三の例は、さらに、プリンタの寿命時までに像担持体に形成された潜像を現像すると見込まれる予測現像回数を数値Eとし、過去に前記潜像を現像した総現像回数を数値Fとした場合に、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、数値M=(A−C)÷(E−F)×E÷B以下とするものである。
【0202】
具体例を上げて説明する。当接回数の制限値Aは1000回、現像ユニットの予測使用数Bは200/3個、予測現像回数Eは400000回と予測されるものとする。
【0203】
先ず、現像ユニットの装着を行う際、ステップS58において、他の現像ユニットに対して上限値Nmaxの設定が行われるが、このときには、総当接回数C及び総現像回数Fは共に0である。したがって、M=(1000−0)÷(400000−0)×400000÷(200/3)=15となり、上限値Nmaxは15以下の数値に設定される。
【0204】
次に、この現像ユニットを交換する際に、ステップS58において、他の現像ユニットに対して上限値Nmaxの設定が行われる場合について考察する。
【0205】
本例においては、例えば、既述の感光体20の回転数をカウンタにより数える等の方法で得られた前記総現像回数Fが、随時、本体側メモリ122に記憶される。当該総現像回数Fが、上限値Nmaxの設定が行われるときに6000回であったとすると、総当接回数Cは2回となっているので、M=(1000−2)÷(400000−6000)×400000÷(200/3)=15.2となり、上限値Nmaxは15.2以下の数値に設定される。ただし、上記は、他の現像装置への交換前に、一度も同じ現像ユニットの再装着を行わなかった場合であって、かかる操作を行う場合には、一回の操作あたり総当接回数Cが2増加する。
【0206】
本例においては、最初に算出された数値M=15のうち前記当接が行われなかった分を、以降のプリンタの寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットに関して均等に振り分けて、Mを増加させて算出している点については第一の例と同様である。しかし、以降のプリンタの寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットにする振り分け量を、過去に装着された現像ユニットの総数Dの代わりに、前記総現像回数Fに基づいて決定している点で異なる。上記例においても、1現像ユニットあたりの上記振り分け分は15.2−15=0.2である。
【0207】
なお、上記において、3つの例に基づいて上限値Nmaxに数値を設定する方法を説明したが、これらの例に共通の事項として以下の点がある。
【0208】
先ず、所定の上限値Nmaxを現像ユニット毎に変更可能な可変値とし、Nmaxを、プリンタの使用量を示す値の変化に応じて設定することとしている点である。プリンタの使用量を示す値とは、第一及び第二の例では、過去に交換された現像ユニットの総数であり、第三の例では、像担持体に形成された潜像を現像した回数である。
【0209】
すなわち、前記総当接回数C等との関係で、プリンタの使用量が少ない傾向にあるときは、所定の上限値Nmaxを低めに設定し、逆にプリンタの使用量が多い傾向にあるときは、所定の上限値Nmaxを多めに設定することとしている。
【0210】
次に、所定の上限値Nmaxを現像ユニット毎に変更可能な可変値とし、Nmaxを、過去に上記双方のコネクタを互いに当接させた総当接回数の変化に応じて設定することとしている点である。
【0211】
すなわち、前記プリンタの使用量等との関係で、前記総当接回数が少ない傾向にあるときは、所定の上限値Nmaxを多めに設定し、逆にプリンタの使用量が多い傾向にあるときは、所定の上限値Nmaxを少なめに設定することとしている。
【0212】
なお、上記現像ユニットの予測使用数Bの予測方法については、後に詳細な説明を加える。
【0213】
また、以上の処理を行うためのプログラムは、ユニットコントローラ102に備えられたROMに格納されており、かかるプログラムはCPU120により実行される。
【0214】
このように、所定の上限値Nmaxを現像ユニット毎に変更可能な可変値とし、Nmaxを、プリンタの使用量を示す値の変化に応じて、あるいは、過去に上記双方のコネクタを互いに当接させた総当接回数の変化に応じて設定することとすれば、従来の技術の項で述べたユーザによる頻繁な現像ユニットの脱着をある程度許しながら前記双方のコネクタの当接回数を減少させてプリンタの寿命前に前記当接回数が制限へ到達してしまわないようにするための理想的な上限値Nmaxを随時設定することが可能となる。
【0215】
なお、上記においては、プリンタの使用量を示す値の例として、過去に交換された現像ユニットの総数と像担持体に形成された潜像を現像した回数を上げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ドットカウントや中間転写体の回転数であってもよい。
【0216】
ただし、過去に交換された現像ユニットの総数とすれば、既述のステップS54の手順において現像ユニット側メモリから現像ユニットのシリアルナンバーを読み込むことにより前記総数を把握、管理することが可能であるから、特別にプリンタの使用量を示す値を得る手段が不要となるという点でより望ましく、また、像担持体に形成された潜像を現像した回数とすれば、当該回数はプリンタの寿命とより密接に関連する値であるため、プリンタの寿命前に前記当接回数が制限へ到達してしまわないようにするための理想的な上限値Nmaxを効果的に設定することができるという点でより望ましい。
【0217】
また、上記においては、上限値Nmaxの3つの計算例を上げたが、これらに限定されるものではない。
【0218】
ただし、確実に、プリンタの寿命前に前記当接回数が前記制限へ到達してしまわないようにすることができるという点で、上記計算例の方がより望ましい。
【0219】
===現像ユニットの予測使用数の予測方法===
次に、第一の実施の形態及び第二の実施の形態において説明した現像ユニットの予測使用数を予測する方法について、例を上げて説明する。
【0220】
既述の通り、上記実施の形態においては、感光体20上に形成された潜像を現像するためのトナーを収容した現像ユニットがブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の各色毎に用意される。
【0221】
そして、例えば、白黒画像を形成する場合にはブラック(K)トナーを収容した現像ユニットが、カラー画像形成する場合には、ブラック(K)トナー、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナーを収容した現像ユニットが用いられる。
【0222】
現像ユニットの予測使用数の算出例を以下に述べる。今、プリンタの寿命時までに像担持体に形成された潜像を現像すると見込まれる予測現像回数は、400000回と予測されるものとする。また、一つの現像ユニットで前記潜像を現像可能な現像可能回数は、ブラック現像ユニットについては6000回、マゼンタ現像ユニットについては4000回、シアン現像ユニットについては5000回、イエロー現像ユニットについては7000回と予測されるものとする。また、白黒画像を形成する頻度とカラー画像を形成する頻度の比率は、1:2と予測されるものとする。
【0223】
これらの条件により、先ず、各々の現像ユニットを用いて前記潜像を現像すると見込まれる予測現像回数は、ブラック現像ユニットについては400000×((1+2)/(1+2×4))=400000/3回、マゼンタ、シアン、イエロー現像ユニットについては、各々、400000×(2/(1+2×4))=800000/9回となる。
【0224】
各々の現像ユニットを用いて前記潜像を現像すると見込まれる予測現像回数を一つの現像ユニットで前記潜像を現像可能な現像可能回数で除算した結果が、各現像ユニット毎の予測使用数となるから、当該予測使用数は、ブラック現像ユニットに関しては(400000/3)/6000=22.2個、マゼンタ現像ユニットに関しては(800000/9)/4000=22.2個、シアン現像ユニットに関しては(800000/9)/5000=17.8個、イエロー現像ユニットに関しては(800000/9)/7000=12.7個となる。したがって、求めようとした現像ユニットの予測使用数=22.2+22.2+17.8+12.7=74.9個となる
このように、1つの現像ユニットで像担持体に形成された潜像を現像可能な現像可能回数が各色毎に予測され、該現像可能回数に基づいて前記予測使用数を算出することにより、精度良く適切な上限値Nmaxを決定することができるようになるから、第一の実施の形態及び第二の実施の形態において記述した発明の目的がより効果的に達成される。
【0225】
また、白黒画像を形成する頻度とカラー画像を形成する頻度の比率が予測され、該比率に基づいて前記予測使用数を算出することにより、さらに精度良く適切な上限値Nmaxを決定することができるようになるから、第一の実施の形態及び第二の実施の形態において記述した発明の目的がより効果的に達成される。
【0226】
なお、前記潜像を現像した回数と使用された前記現像ユニットの数を前記各色毎に記憶し、前記回数及び前記数に基づいて一つの現像ユニットで前記潜像を現像可能な現像可能回数を設定することとしてもよい。
【0227】
このようにすれば、より現実的な前記現像可能回数に基づいて前記予測使用数を算出することとなるから、さらに精度良く適切な上限値Nmaxを決定することができるようになり、その結果として第一の実施の形態及び第二の実施の形態において記述した発明の目的がより効果的に達成される。
【0228】
また、白黒画像を形成した回数とカラー画像を形成した回数を記憶し、これらの回数に基づいて前記予測使用数を算出する前記比率を設定することとしてもよい。
【0229】
このようにすれば、より現実的な前記比率に基づいて前記予測使用数を算出することとなるから、さらに精度良く適切な上限値Nmaxを決定することができるようになり、その結果として第一の実施の形態及び第二の実施の形態において記述した発明の目的がより効果的に達成される。
【0230】
===第三の実施の形態===
次に、図8を用いて、本発明の第三の実施の形態について説明する。図8は、第三の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【0231】
第一及び第二の実施の形態と同様に、先ず、現像ユニットの装着に係る動作について説明し、次に、現像ユニットの交換に係る動作について説明する。なお、後述する現像ユニットの交換に係る動作は、YMCK現像装置から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを交換することなしに、同じ現像ユニットを再装着する場合にも適用される。
【0232】
第一及び第二の実施の形態の場合と同様、先ず、ユーザはプリンタ10の電源をONにし、メニューボタンを操作して、現像ユニットのセットアップ命令を選択することにより、現像ユニットの装着を行う旨をプリンタ10に指示することから始める(ステップS2)。
【0233】
その後の手順は、基本的に、ステップS12まで第一及び二の実施の形態で説明したものと同様である(ステップS4、ステップS6、ステップS8、ステップS10、ステップS11、ステップS12)。
【0234】
ユニットコントローラ102は、共通コネクタ34を移動させて、当該共通コネクタ34と装着された現像ユニットのコネクタを互いに当接させた後(ステップS12)、現像ユニット側メモリから、現像ユニット毎に固有のシリアルナンバーを読み込む(ステップS54)。
【0235】
現像ユニット側メモリには、現像ユニット毎に固有のシリアルナンバーを記憶しておくための記憶領域が設定されており、かかる記憶領域に、前もって前記シリアルナンバーが記憶されている。
【0236】
次に、ユニットコントローラ102は、後のステップにおいて後述する総当接回数データを比較させるための、所定の総当接上限値Tmaxを設定又は更新する処理を行う。
【0237】
ここで、本実施の形態の第一及び第二の実施の形態との相違点を述べる。
【0238】
先ず、本実施の形態においては、現像ユニットの相違に関わらず、既述の双方のコネクタの総ての当接回数(本実施の形態において、総当接回数と呼ぶ)を数える。また、所定の上限値についても、現像ユニット毎に設定するのではなく、前記総当接回数に対して設定する。本実施の形態において、当該所定の上限値を総当接上限値Tmaxと呼ぶ。
【0239】
ユニットコントローラ102は読み込まれたシリアルナンバーが新規のものであるかどうかを判定し(ステップS56)、新規のものであればTmaxに数値を設定又は更新し(ステップS58)、新規のものでなければTmaxに数値を設定、更新することなく、ステップS64へ移行させる。Tmaxへの数値の設定に関しては後述する。
【0240】
なお、現像ユニットの装着の場合には、ステップS56で判定されるシリアルナンバーは新規のものとなるから、Tmaxに数値が設定される。
【0241】
次に、ユニットコントローラ102は、総当接回数データに1を加算する(ステップS64)。
【0242】
本実施の形態においては、現像ユニットのコネクタと共通コネクタ32とが互いに当接した総ての当接回数、すなわち、総当接回数を記憶しておくための記憶領域が、本体側メモリ122に設定されている。本実施の形態においては、当該記憶領域に記憶されるデータを総当接回数データと呼ぶ。
【0243】
なお、現像ユニットが装着される前には、前記総当接回数データは0に設定されており、したがって、前記ステップにおいては、総当接回数データは1となる。
【0244】
また、本ステップにおいては、現像ユニット側メモリに記憶されたトナーの色情報を、前記双方のコネクタを介して、本体側メモリ122へ送信する等の処理も行われうる。
【0245】
さらに、ユニットコントローラ102は、当該総当接回数データを、所定の総当接上限値Tmaxと比較する(ステップS66)。
【0246】
ステップS66以降の手順は、基本的に、第一及び第二の実施の形態で説明したものと同様である(ステップS42、ステップS44、ステップS46、ステップS48)。
【0247】
次に、現像ユニットの交換に係る動作について説明する。
【0248】
第一の実施の形態の場合と同様、先ず、ユーザは、表示ユニット95に設けられたメニューボタンを操作して、現像ユニットの交換命令を選択することにより、現像ユニットの交換を行う旨をプリンタ10に指示することから始める(ステップS13)。このとき、ユーザは、交換の対象となる現像ユニットを指定して指示を行う。
【0249】
その後の手順は、基本的に、ステップS16まで第一及び第二の実施の形態で説明したものと同様である(ステップS14、ステップS16)。
【0250】
前記双方のコネクタが互いに当接した(ステップS16)場合には、ユニットコントローラ102は、本体側メモリ122に設定されている記憶領域に記憶されている総当接回数データに1を加算する(ステップS61)。なお、本ステップにおいては、現像ユニット側メモリに記憶されたトナーの消費量情報を、前記双方のコネクタを介して、本体側メモリ122へ送信する等の処理も行われうる。
【0251】
さらに、ユニットコントローラ102は、当該総当接回数データを、所定の総当接上限値Tmaxと比較する(ステップS70)が、その後の手順は、基本的に、ステップS36まで第一及び第二の実施の形態で説明したものと同様である(ステップS22、ステップS24,ステップS26、ステップS28、ステップS30、ステップS32、ステップS34、ステップS36)。
【0252】
前記双方のコネクタが互いに当接した(ステップS36)場合には、ユニットコントローラ102は、現像ユニット側メモリから、現像ユニット毎に固有のシリアルナンバーを読み込む(ステップS54)。
【0253】
次に、ユニットコントローラ102は、後のステップにおいて後述する総当接回数データを比較させるための、所定の総当接上限値Tmaxを設定又は更新する処理を行う。
【0254】
ユニットコントローラ102は読み込まれたシリアルナンバーが新規のものであるかどうかを判定し(ステップS56)、新規のものであればTmaxに数値を設定又は更新し(ステップS58)、新規のものでなければTmaxに数値を設定、更新することなく、ステップS64へ移行させる。
【0255】
すなわち、ステップS30において、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを他の現像ユニットと交換して、当該他の現像ユニットをYMCK現像装置50に装着する場合には、ステップS56で判定されるシリアルナンバーは新規のものとなるから、Tmaxは更新される。一方で、YMCK現像装置50から現像ユニットを取り外し、当該現像ユニットを交換することなしに、同じ現像ユニットをYMCK現像装置50に再装着する場合には、ステップS56で判定されるシリアルナンバーは新規のものとならないから、Tmaxが更新されることなく、以前のTmaxの値が維持される。
【0256】
次に、ユニットコントローラ102は、総当接回数データに1を加算する(ステップS64)。
【0257】
また、本ステップにおいては、現像ユニット側メモリに記憶されたトナーの色情報を、前記双方のコネクタを介して、本体側メモリ122へ送信する等の処理も行われうる。
【0258】
さらに、ユニットコントローラ102は、当該総当接回数データを、所定の総当接上限値Tmaxと比較する(ステップS66)。
【0259】
ステップS66以降の手順は、基本的に、第一及び第二の実施の形態で説明したものと同様である(ステップS42、ステップS44、ステップS46、ステップS48)。
【0260】
<<<上限値Tmaxの設定方法>>>
次に、ステップS62において、所定の上限値Tmaxを設定又は更新する方法について、例を上げて説明する。
【0261】
本例においては、既述の双方のコネクタを互いに当接させる当接回数の制限値を数値Aとし、プリンタの寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数を数値Bとし、過去に装着された現像ユニットの総数を数値Dとした場合に、所定の総当接上限値Tmaxを、数値M=A÷B×(D+1)以下とする。
【0262】
具体例を上げて説明する。当接回数の制限値Aは1000回、プリンタの寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数Bは200/3個と予測されるものとする。
【0263】
先ず、現像ユニットの装着を行う際、ステップS62において、総当接上限値Tmaxの設定が行われるが、このときには、現像ユニットの総数Dは0である。したがって、M=1000÷(200/3)×(0+1)=15となり、総当接上限値Tmaxは15以下の数値に設定される。
【0264】
次に、この現像ユニットを交換する際に、ステップS62において、総当接上限値Tmaxが更新される場合について考察する。このときには、現像ユニットの総数Dは1個となっている。したがって、M=1000÷(200/3)×(1+1)=30となり、総当接上限値Tmaxは30以下の数値に設定される。
【0265】
すなわち、プリンタの使用量が少ない傾向にあるときは、所定の総当接上限値Tmaxを低めに設定し、逆にプリンタの使用量が多い傾向にあるときは、所定の総当接上限値Tmaxを多めに設定することとしている。
【0266】
なお、以上の処理を行うためのプログラムは、ユニットコントローラ102に備えられたROMに格納されており、かかるプログラムはCPU120により実行される。
【0267】
このように、現像ユニットの相違に関わらず、上記双方のコネクタを互いに当接させる総ての総当接回数を数え、所定の総当接上限値に前記総当接回数が達したら、最後に共通コネクタ34と互いに当接させた現像ユニットの使用を禁止させることとすれば、プリンタの寿命の短縮化を防止することが可能となる。
【0268】
すなわち、従来の技術の項で説明したとおり、前記総当接回数には制限があり、本制限を超えて、双方のコネクタを互いに当接させると、情報の送受信が不能となったり、また、情報の送受信は可能であっても誤った情報を送受信してしまう可能性がある。
【0269】
一方で、ユーザは、現像ユニットに収容されたトナー残量が少なくなった場合に、例えば、プリンタの出力結果に生ずる異常の原因をチェックする等の理由で、現像ユニットを頻繁に脱着することがある。このようなユーザの操作は、前記総当接回数の増加を招き、当該総当接回数が前記制限へ早期に到達してしまう可能性がある。
【0270】
そこで、総当接回数を数え、所定の総当接上限値Tmaxに前記総当接回数が達したら、最後に共通コネクタ34と互いに当接させた現像ユニットが他の現像ユニットへ交換されるまで当該現像ユニットの使用を禁止により、トナー残量が少なくなった現像ユニットのユーザによる交換を促進させる。このことにより、既述のユーザによる頻繁な現像ユニットの脱着を抑止し、前記総当接回数を減少させることが可能となる。
【0271】
結果として、プリンタの寿命前に前記総当接回数が前記制限へ到達してしまわないように、換言すれば、前記総当接回数の前記制限への到達がプリンタの寿命を決める支配的要因とならないようにすることができるから、プリンタの寿命の短縮化を防止することとなる。
【0272】
なお、本実施の形態においては、所定の総当接上限値Tmaxをプリンタの使用量を示す値の変化に応じて設定することとしたが、これに限定されるものではない。
【0273】
ただし、従来の技術の項で述べたユーザによる頻繁な現像ユニットの脱着をある程度許しながら前記双方のコネクタの当接回数を減少させてプリンタの寿命前に前記総当接回数が制限へ到達してしまわないようにするための理想的な総当接上限値Tmaxを随時設定することが可能となるという点で、本実施の形態の方がより望ましい。
【0274】
また、本実施の形態においては、プリンタの使用量を示す値の例として、過去に交換された現像ユニットの総数を上げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、像担持体に形成された潜像を現像した回数、ドットカウント、又は、中間転写体の回転数であってもよい。
【0275】
ただし、過去に交換された現像ユニットの総数とすれば、既述のステップS54の手順において現像ユニット側メモリから現像ユニットのシリアルナンバーを読み込むことにより前記総数を把握、管理することが可能であるから、特別にプリンタの使用量を示す値を得る手段が不要となるという点でより望ましく、また、像担持体に形成された潜像を現像した回数とすれば、当該回数はプリンタの寿命とより密接に関連する値であるため、プリンタの寿命前に前記総当接回数が制限へ到達してしまわないようにするための理想的な総当接上限値Tmaxを効果的に設定することができるという点でより望ましい。
【0276】
===その他の実施の形態===
以上、幾つかの上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0277】
上記実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。
【0278】
また、上記実施の形態においては、YMCK現像装置が回転して、各現像ユニットが選択的に感光体と対向するロータリー方式の現像装置を備えたプリンタについて説明したが、これに限らず、現像ユニットが並列配置されてスライドする方式等、必要に応じてプリンタと現像ユニットとが電気的に接続される構成であれば構わない。
【0279】
また、感光体についても、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ローラに限られず、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。
【0280】
また、上記実施の形態においては、共通コネクタを移動させることによって、上記の双方のコネクタを互いに当接及び離間させることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、現像ユニットのコネクタの方を移動させたり、双方のコネクタを両方とも移動させたりしてもよい。
【0281】
また、上記実施の形態においては、共通コネクタと当接させる部材として、現像ユニットに設けられたコネクタを例に説明したが、これに限定されるものではなく、現像ユニットに設けられた部材であればよい。例えば、共通コネクタを直接現像ユニット側メモリに当接させてもよい。
【0282】
また、上記実施の形態においては、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色の現像ユニットを例に説明したが、現像ユニットの数は4つに限定されるものではなく、その数はこれよりも多くても、少なくてもよい。
【0283】
また、上記実施の形態においては、現像ユニットに当接される装置本体側に設けられたコネクタとして唯一の共通コネクタを例に説明したが、現像ユニットに当接される装置本体側に設けられたコネクタは複数あってもよい。例えば、4つの現像ユニット各々に対して装置側に設けられたコネクタが4つ用意されていてもよい。
【0284】
また、上記実施の形態においては、所定の上限値に当接回数が達したら、当該現像ユニットのヒューズを切ることにより、共通コネクタと当該現像ユニットのコネクタをもはや当接させないようにすると共に、当該現像ユニットを他の現像ユニットへ交換するまで当該現像ユニットの使用を禁止させることとしたが、必ずしも、現像ユニットのヒューズを切る等して、上記双方のコネクタを互いに当接させないようにする必要はない。この場合には、前記当接回数が所定の上限値Nmax及びTmaxを超えることとなるが、次の現像ユニットに対して設定されるNmaxや更新される次のTmax等の値を設定する際に、この超えた分を考慮すればよい。
【0285】
また、上記実施の形態においては、共通コネクタと現像ユニットのコネクタを当接させないようにするための手段として、ヒューズを切ることとしたがこれに限定されるものではない。例えば、現像ユニットのコネクタの位置や方向を機械的に変えることにより、共通コネクタと当接させないようにしてもよい。
【0286】
また、上記実施の形態においては、現像ユニット毎に固有のシリアルナンバーによって、新規の現像ユニットであるかどうかを判断していたが、これに限定されるものではない。例えば、現像ユニットに備えられた現像ユニット側メモリに記憶されたトナー残量が初期トナー量と一致しているかどうかで判断してもよい。
【0287】
また、所定の上限値Nmax又はTmaxに当接回数が達する前に、警告することとしてもよい。
【0288】
このようにすれば、ユーザがかかる警告を認知することにより、前述した同じ現像ユニットの再装着が抑止されるから、前記当接回数を減少させることが可能となる。
【0289】
また、コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な表示装置と、前記コンピュータ本体に接続可能な前述の実施形態に係る画像形成装置と、必要に応じて備えられるマウスやキーボード等の入力装置、フレキシブルディスクドライブ装置、及び、CD−ROMドライブ装置を有するコンピュータシステムも実現可能であり、このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0290】
【発明の効果】
本発明によれば、その寿命の短縮化を防止する画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステムを実現することが可能となる。
【0291】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。
【図2】図1の画像形成装置の制御ユニットを示すブロック図である。
【図3】現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。
【図4】YMCK現像装置の概略と停止位置を示す図である。
【図5】ブラック現像ユニットのコネクタと装置本体側に設けられた共通コネクタとの離間位置及び当接位置を示した図である。
【図6】第一の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図7】第二の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図8】第三の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 レーザビームプリンタ(本体)
20 感光体
30 帯電ユニット
31 HP検出部
34 共通コネクタ
37 着脱専用口
40 露光ユニット
50 YMCK現像装置
50a 回転軸
51 ブラック現像ユニット
51a、52a、53a、54a 記憶素子(現像ユニット側メモリ)
51b、52b、53b、54b コネクタ
52 マゼンタ現像ユニット
53 シアン現像ユニット
54 イエロー現像ユニット
55 支持フレーム
55a、55b、55c、55d 保持部
60 一次転写ユニット
70 中間転写体
75 クリーニングユニット
76 クリーニングブレード
80 二次転写ユニット
90 定着ユニット
92 給紙トレイ
94 給紙ローラ
95 表示ユニット
96 レジローラ
100 制御ユニット
101 メインコントローラ
102 ユニットコントローラ
112 インターフェイス
113 画像メモリ
120 CPU
121 シリアルインターフェイス
122 本体側メモリ(記憶素子)
123 入出力ポート
510 現像ローラ
520 シール部材
522 シール支持板金
524 シール付勢部材
530 トナー収容部
540 フレーム
550 トナー供給ローラ
560 規制ブレード
560a ゴム部
560b ゴム支持部
562 ブレード支持板金
570 ブレード裏部材
T トナー

Claims (16)

  1. 各種の情報を記憶可能な記憶手段を備えた現像ユニットが着脱可能であって、前記現像ユニットの着脱に伴って前記記憶手段に対する情報の送受信を行うために、装着された前記現像ユニットと互いに当接可能な当接部材を備えた画像形成装置において、
    前記当接部材を前記現像ユニットに向けて移動させるための制御回路を有し、
    前記制御回路は、装着された前記現像ユニットに設けられたヒューズと接続し、
    前記ヒューズは、前記現像ユニット毎の、前記当接部材と前記現像ユニットとの当接回数が、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値に達した際に切られ、
    前記ヒューズが切られているときは、前記制御回路による前記当接部材の移動が不可能とされることにより、前記現像ユニットの使用が禁止されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、総ての現像ユニットにおいて同じ値とすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を前記現像ユニット毎に変更可能な可変値とし、前記所定の上限値を、前記画像形成装置の使用量を示す値の変化に応じて設定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置の使用量を示す値は過去に交換された現像ユニットの総数であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置の使用量を示す値は像担持体に形成された潜像を現像した回数であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を前記現像ユニット毎に変更可能な可変値とし、前記所定の上限値を、過去に各現像ユニットと前記当接部材とを互いに当接させた総当接回数の変化に応じて設定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる当接回数の制限値を前記画像形成装置の寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数で除算した数値以下とすることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項4又は請求項6に記載の画像形成装置において、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる当接回数の制限値を数値Aとし、前記画像形成装置の寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数を数値Bとし、過去に各現像ユニットと前記当接部材とを互いに当接させた総当接回数を数値Cとし、過去に装着された現像ユニットの総数を数値Dとした場合に、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、数値M=(A−C)÷(B−D)以下とすることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項4又は請求項6に記載の画像形成装置において、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる当接回数の制限値を数値Aとし、前記画像形成装置の寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数を数値Bとし、過去に各現像ユニットと前記当接部材とを互いに当接させた総当接回数を数値Cとし、過去に装着された現像ユニットの総数を数値Dとした場合に、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、数値M=A÷B×(D+1)−C以下とすることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置において、前記当接部材と前記現像ユニットとを互いに当接させる当接回数の制限値を数値Aとし、前記画像形成装置の寿命時までにその使用が見込まれる現像ユニットの予測使用数を数値Bとし、過去に各現像ユニットと前記当接部材とを互いに当接させた総当接回数を数値Cとし、前記画像形成装置の寿命時までに像担持体に形成された潜像を現像すると見込まれる予測現像回数を数値Eとし、過去に前記潜像を現像した総現像回数を数値Fとした場合に、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値を、数値M=(A−C)÷(E−F)×E÷B以下とすることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項7乃至請求項10に記載のいずれかの画像形成装置において、互いに異なる色の現像剤が収容された複数の前記現像ユニットが着脱可能であって、1つの現像ユニットで像担持体に形成された潜像を現像可能な現像可能回数が各色毎に予測され、該現像可能回数に基づいて前記予測使用数を算出することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11に記載の画像形成装置において、前記潜像を現像した回数と使用された前記現像ユニットの数を前記各色毎に記憶し、前記回数及び前記数に基づいて前記現像可能回数を設定することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項7乃至請求項12に記載のいずれかの画像形成装置において、互いに異なる色の現像剤が収容された複数の前記現像ユニットが着脱可能であって、白黒画像を形成する頻度とカラー画像を形成する頻度の比率が予測され、該比率に基づいて前記予測使用数を算出することを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13に記載の画像形成装置において、白黒画像を形成した回数とカラー画像を形成した回数を記憶し、これらの回数に基づいて前記予測使用数を算出する前記比率を設定することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1乃至請求項14に記載のいずれかの画像形成装置において、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値に前記当接回数が達する前に、警告することを特徴とする画像形成装置。
  16. コンピュータ本体、
    コンピュータ本体に接続可能な表示装置、及び、
    コンピュータ本体に接続可能な画像形成装置であって、各種の情報を記憶可能な記憶手段を備えた現像ユニットが着脱可能であって、前記現像ユニットの着脱に伴って前記記憶手段に対する情報の送受信を行うために、装着された前記現像ユニットと互いに当接可能な当接部材を備えた画像形成装置であって、
    前記当接部材を前記現像ユニットに向けて移動させるための制御回路を有し、前記制御回路は、装着された前記現像ユニットに設けられたヒューズと接続し、前記ヒューズは、前記現像ユニット毎の、前記当接部材と前記現像ユニットとの当接回数が、前記現像ユニット毎に設定された所定の上限値に達した際に切られ、前記ヒューズが切られているときは、前記制御回路による前記当接部材の移動が不可能とされることにより、前記現像ユニットの使用が禁止される画像形成装置、
    を具備することを特徴とするコンピュータシステム。
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