JP2019101276A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019101276A JP2019101276A JP2017232877A JP2017232877A JP2019101276A JP 2019101276 A JP2019101276 A JP 2019101276A JP 2017232877 A JP2017232877 A JP 2017232877A JP 2017232877 A JP2017232877 A JP 2017232877A JP 2019101276 A JP2019101276 A JP 2019101276A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- image forming
- forming apparatus
- connection member
- fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
【課題】ユニットの着脱に伴って発生する不具合を回避できる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置1は、装置本体、着脱可能なユニットU1〜U5、回数算出部12、状況取得部13および判定部14を有する。装置本体は、装置側接続部材を有する。着脱可能なユニットU1〜U5は、装置本体に対して着脱可能であり、着脱に伴い装置側接続部材に対して挿抜されるユニット側接続部材を有する。回数算出部12は、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜回数を算出する。状況取得部13は、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜状況を取得する。判定部14は、回数算出部12によって算出された挿抜回数と、状況取得部13によって取得された挿抜状況とに基づいて、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化量が所定量以上であるか否かを判定する。【選択図】図8
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
装置本体に対して人の手によって着脱(挿抜)されるユニットを備える、画像形成装置が知られている。着脱可能なユニットの例としては、たとえば、用紙を収容するトレイユニット、用紙の搬送路の一部を含む搬送架台ユニット、感光体ドラム等を含むプロセス架台ユニット等が挙げられる。装置本体および着脱可能なユニットは、コネクター等の接続部材によって接続される場合がある。この場合、接続部材の接点は、ユニットの着脱に伴い繰り返し摩擦されることよって徐々に劣化し、寿命に達すると接触不良等の不具合を発生させる。
このため、従来より、コネクター等の接続部材の寿命を適切に判別するための、種々の技術が提案されてきた。たとえば、特許文献1には、コネクターに対する挿抜回数に基づいて、コネクターの寿命を判別する技術が記載されている。
しかし、上記の特許文献1に記載の技術では、挿抜回数のみに基づいてコネクターの寿命が判断される。コネクターの寿命は、たとえば、コネクターの挿抜速度等の様々な挿抜状況に基づいても変化し得るが、上記の技術ではこのような状況を考慮できず、寿命を適切に判定できないという問題がある。
また、画像形成装置における接続部材の挿抜速度は、接続部材の寿命以外にも影響し得る。たとえば、挿抜速度が速いと、画像形成装置に発生する振動が大きくなる。この場合、画像形成装置には、様々な不具合が発生することが想定される。
上記に関連して、たとえば、接続部材の挿抜速度が所定の速度以下になるように制限するダンパー等の機構を、画像形成装置の着脱可能なユニット毎に設置することも想定される。しかし、ユニット毎にそのような機構を設置すると、画像形成装置の構成が複雑になり、画像形成装置のサイズが大きくなるという別の問題が発生する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユニットの着脱に伴って発生する不具合を回避する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の上記の目的は、下記の手段によって達成される。
(1)装置本体側の接続部材である装置側接続部材を有する装置本体と、前記装置本体に対して着脱可能なユニットであって、着脱に伴い前記装置側接続部材に対して挿抜される接続部材であるユニット側接続部材を有するユニットと、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材の挿抜回数を算出する回数算出部と、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材の挿抜状況を取得する状況取得部と、前記回数算出部によって算出された前記挿抜回数と、前記状況取得部によって取得された前記挿抜状況とに基づいて、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材の接点の劣化量が所定量以上であるか否かを判定する判定部と、を有する画像形成装置。
(2)前記判定部によって前記劣化量が前記所定量以上であると判定された場合、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材を交換するように、ユーザーおよびサービスマンの少なくとも一方に通知する第1の通知部をさらに有する上記(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記判定部は、前記劣化量の増加の傾向を監視し、当該傾向に基づいて、前記劣化量が前記所定量以上になるタイミングをさらに判定する上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記判定部によって前記タイミングが判定された場合、当該タイミングが到達する前に、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材を交換するように、ユーザーおよびサービスマンの少なくとも一方に通知する第2の通知部をさらに有する上記(3)に記載の画像形成装置。
(5)前記状況取得部は、前記装置側接続部材に対する前記ユニット側接続部材の挿抜速度、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材の少なくとも一方の接点に発生する摩擦熱、または前記装置本体に発生する振動を、前記挿抜状況として取得する上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の画像形成装置。
(6)前記ユニット側接続部材の所定の位置を検出するセンサーをさらに有し、前記状況取得部は、前記センサーの検出に基づいて、前記挿抜速度を取得する上記(5)に記載の画像形成装置。
(7)音を検出するマイクをさらに有し、前記状況取得部は、前記マイクによって検出された前記音に基づいて、前記挿抜速度を取得する上記(5)または(6)に記載の画像形成装置。
(8)前記マイクは、前記装置本体の動作電源とは独立した電源を供給されることによって音を検出し、前記状況取得部は、前記装置本体の動作電源とは独立した前記電源を供給されることによって、前記マイクによって検出された前記音に基づいて、前記挿抜速度を取得する上記(7)に記載の画像形成装置。
(9)音を検出するマイクをさらに有し、前記マイクは、前記装置本体の動作電源とは独立した電源を外部装置から供給され、検出した前記音の信号を前記外部装置に送信する上記(5)または(6)に記載の画像形成装置。
(10)前記マイクは、前記装置本体の動作電源が切断されているときに、前記音を検出する上記(8)または(9)に記載の画像形成装置。
(11)装置本体側の嵌合部材である装置側嵌合部材を有する装置本体と、前記装置本体に対して着脱可能なユニットであって、着脱に伴い前記装置側嵌合部材に対して嵌合する嵌合部材であるユニット側嵌合部材を有するユニットと、前記装置側嵌合部材および前記ユニット側嵌合部材の嵌合時の状況である嵌合状況を取得する状況取得部と、前記状況取得部によって取得された前記嵌合状況に基づいて、前記嵌合時に前記装置本体および前記ユニットの少なくとも一方に不具合が発生したか否かを判定する判定部と、を有する画像形成装置。
(12)前記ユニットは、給紙トレイに対応するトレイユニットを含み、前記判定部は、前記不具合として、装着された前記トレイユニット、および前記装置本体に装着されていた前記トレイユニットの少なくとも一方に収容されている用紙の位置ずれが発生したか否かを判定し、前記判定部によって前記用紙の位置ずれが発生したと判定された場合、ユーザーに通知する通知部をさらに有する上記(11)に記載の画像形成装置。
(13)トナーを清掃するクリーニング装置をさらに有し、前記判定部は、前記不具合として、前記装置本体および前記ユニットの少なくとも一方において前記トナーのこぼれが発生したか否かを判定し、前記クリーニング装置は、前記判定部によって前記トナーのこぼれが発生したと判定された場合、こぼれた前記トナーを清掃する上記(11)または(12)に記載の画像形成装置。
(14)前記状況取得部は、前記装置側嵌合部材に対する前記ユニット側嵌合部材の嵌合速度、前記装置側嵌合部材および前記ユニット側嵌合部材の少なくとも一方に発生する摩擦熱、または前記装置本体に発生する振動を、前記嵌合状況として取得する上記(11)〜(13)のいずれか一つに記載の画像形成装置。
(15)前記ユニット側嵌合部材の所定の位置を検出するセンサーをさらに有し、前記状況取得部は、前記センサーの検出に基づいて、前記嵌合速度を取得する上記(14)に記載の画像形成装置。
(16)音を検出するマイクをさらに有し、前記状況取得部は、前記マイクによって検出された前記音に基づいて、前記嵌合速度を取得する上記(14)または(15)に記載の画像形成装置。
(17)前記マイクは、前記装置本体の動作電源とは独立した電源を供給されることによって音を検出し、前記状況取得部は、前記装置本体の動作電源とは独立した前記電源を供給されることによって、前記マイクによって検出された前記音に基づいて、前記嵌合速度を取得する上記(16)に記載の画像形成装置。
(18)音を検出するマイクをさらに有し、前記マイクは、前記装置本体の動作電源とは独立した電源を外部装置から供給され、検出した前記音の信号を前記外部装置に送信する上記(14)または(15)に記載の画像形成装置。
(19)前記マイクは、前記装置本体の動作電源が切断されているときに、前記音を検出する上記(17)または(18)に記載の画像形成装置。
本発明によれば、画像形成装置は、着脱可能なユニットを有し、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜回数を算出し、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜状況を取得する。そして、画像形成装置は、算出された挿抜回数と取得された挿抜状況とに基づいて、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化量が所定量以上であるか否かを判定する。画像形成装置は、挿抜回数に加えて挿抜状況も考慮した上で、装置側接続部材およびユニット側接続部材の寿命を適切に判定できる。これにより、画像形成装置は、各ユニットの着脱に伴って発生する装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化による不具合を確実に回避できる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張され、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、制御部10、記憶部20、通信部30、操作表示部40、給紙部50、搬送部60、画像形成部70および定着部80を備える。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)であり、プログラムに従い、上記各部の制御や各種の演算処理を実行する。制御部10の機能構成については、後述する。
記憶部20は、予め各種プログラムや各種データを記憶するROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、各種プログラムや各種データを記憶するハードディスク等から構成される。
通信部30は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、ユーザーのPC(Personal Computer)等の他の機器と通信するためのインターフェースである。
操作表示部40は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備え、各種操作を受け付けたり、各種情報を表示したりする。
給紙部50は、印刷に使用される用紙を収容する複数の給紙トレイを備え、給紙トレイに収容されている用紙を一枚ずつ分離して給紙する。
搬送部60は、搬送路、搬送路に沿って設置された複数の搬送ローラー対、および、搬送ローラー対を駆動する駆動モーター(図示せず)を備え、給紙部50から給紙された用紙を、後述する画像形成部70や定着部80等に搬送する。
画像形成部70は、帯電、露光、現像、転写等の各工程を含む電子写真方式等の周知の作像プロセスを用いて、印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて、用紙上に画像を形成する。画像形成部70は、作像ユニット71、中間転写ベルト72および二次転写装置73を備える。作像ユニット71は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによる画像を形成する。中間転写ベルト72は、複数のローラーによって走行可能に支持される無端ベルトである。二次転写装置73は、複数のローラーによって走行可能に支持される無端ベルトである二次転写ベルト731を備え、作像ユニット71によって中間転写ベルト72上に形成されたトナー像を用紙に転写する。また、二次転写装置73は、二次転写ベルト731を清掃するクリーニング装置732をさらに備える。クリーニング装置732は、たとえば、図1に示すようなクリーニングブレードである。
定着部80は、加圧ローラーおよび加熱ローラーを備え、画像形成部70によって画像が形成された用紙を加圧および加熱することによって、画像を熱定着させる。
なお、画像形成装置1は、上記の構成要素以外の構成要素を含んでもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部を含まなくてもよい。
次に、画像形成装置1の着脱可能なユニットについて説明する。
図2は、画像形成装置の着脱可能なユニットを説明するための図である。
画像形成装置1は、画像形成装置1の本体(以下、単に「装置本体」とも呼ぶ)に対して着脱可能なユニットとして、トレイ1ユニットU1、トレイ2ユニットU2、搬送架台ユニットU3、プロセス架台ユニットU4および定着ユニットU5を備える。図2では、着脱可能なユニットU1〜U5の位置を破線によって示す。
トレイ1ユニットU1およびトレイ2ユニットU2は、給紙トレイに対応するユニットである。
搬送架台(ADU架台)ユニットU3は、たとえば、搬送路や搬送ローラー対等を含む搬送部60の一部を含むユニットである。
プロセス架台ユニットU4は、画像形成部70の一部を含むユニットである。プロセス架台ユニットU4は、たとえば、感光体ドラムや現像装置等を含む作像ユニット71や、中間転写ベルト72等を含む。
定着ユニットU5は、定着部80を含むユニットである。
着脱可能なユニットU1〜U5は、図2に示すような画像形成装置1の設置状態において、装置本体に対して手前または奥方向に引き出し可能に構成されている。画像形成装置1のユーザーやサービスマンは、着脱可能なユニットU1〜U5を引き出して、各ユニットU1〜U5に含まれる消耗品等を補充または交換したり、各ユニットU1〜U5のメンテナンス作業を実施したりできる。
なお、着脱可能なユニットの種類および個数等は、図2に示す例に限定されない。たとえば、画像形成装置1が備えるトレイユニットの個数は、図2に示す例に限定されない。また、画像形成装置1は、独立した定着ユニットU5を備えなくてもよく、定着部80は、プロセス架台ユニットU4に含まれてもよい。
続いて、着脱可能なユニットの詳細について説明する。以下では、着脱可能なユニットとして、トレイ1ユニットU1を例に挙げて説明する。
図3は、画像形成装置のトレイユニットを説明するための上面図である。
図3に示すように、トレイ1ユニットU1は、たとえば、ガイドレールを介して、装置本体に対して矢印の方向に着脱可能に構成されている。図3では、トレイ1ユニットU1が装置本体から引き出された状態を実線によって示し、装置本体に装着された状態を破線によって示す。
装置本体は、装着された状態のトレイ1ユニットU1の付近に、嵌合部材A11およびセンサーA12を備える。一方、トレイ1ユニットU1は、トレイ1ユニットU1の着脱に伴い、装置本体が備える嵌合部材A11に対して嵌合および離間する嵌合部材U11を備える。
第1実施形態では、嵌合部材A11およびU11は、コネクター等の接続部材である。以下では、装置本体側の接続部材を「装置側接続部材」、トレイ1ユニットU1を含む着脱可能なユニットU1〜U5側の接続部材を「ユニット側接続部材」とも呼ぶ。ユニット側接続部材U11は、トレイ1ユニットU1の着脱に伴い、装置側接続部材A11に対して挿抜される。たとえば、装置側接続部材A11は、ドロワコネクターのメス側であり、ユニット側接続部材U11は、ドロワコネクターのオス側であってもよい。
なお、装置本体は、トレイ2ユニットU2、搬送架台ユニットU3、プロセス架台ユニットU4および定着ユニットU5のそれぞれに対して、センサーおよび装置側接続部材を備えてもよく、各ユニットは、ユニット側接続部材をそれぞれ備えてもよい。たとえば、装置本体は、装着された状態のトレイ2ユニットU2の付近に、接続部材A21およびセンサーA22を備えてもよく、トレイ2ユニットU2は、接続部材A21に挿抜される接続部材U21を備えてもよい。
以下では、トレイ1ユニットU1の装置側接続部材A11がドロワコネクターのメス側であり、ユニット側接続部材U11がドロワコネクターのオス側である場合を例に挙げて説明する。
図4は、ドロワコネクターの拡大図である。
図4に示すように、ユニット側接続部材U11は、装置側接続部材A11に所定の挿入量xだけ挿入されることによって、装置側接続部材A11と接続される。装置側接続部材A11およびユニット側接続部材U11は、接続されることによって、接点(コンタクト)を介して電気的に接続され得る。これにより、装置本体は、トレイ1ユニットU1に電源を供給したり、トレイ1ユニットU1から各種の電気信号を受信したりできる。
装置側接続部材A11およびユニット側接続部材U11の接点は、装置側接続部材A11およびユニット側接続部材U11の挿抜時に、互いに繰り返し摩擦されることによって徐々に劣化し、寿命に達すると接触不良等の不具合を発生させる。このため、装置側接続部材A11およびユニット側接続部材U11の挿抜回数が増加すると、接点の劣化量は増加する。ただし、接点の劣化量が増加する原因は、これに限定されない。接点の劣化量は、装置側接続部材A11に対するユニット側接続部材U11の挿抜速度等の、挿抜時の様々な状況に基づいても変化し得る。たとえば、挿抜速度が増加すると、接点に発生する摩擦熱が増加し、接点の劣化量も増加する。
続いて、制御部10の機能構成について説明する。
図5は、制御部の機能構成を示すブロック図である。
図5に示すように、制御部10は、プログラムを読み込んで処理を実行することによって、着脱検出部11、回数算出部12、状況取得部13、判定部14および通知部15として機能する。
着脱検出部11は、着脱可能なユニットU1〜U5の着脱を検出する。着脱検出部11は、たとえば、上述したようなセンサーA12等のセンサーからの検出信号や、装置側接続部材およびユニット側接続部材の間の電気信号の切断等に基づいて、各ユニットU1〜U5の着脱を検出する。
回数算出部12は、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜回数を、着脱可能なユニットU1〜U5毎に算出する。回数算出部12は、挿入回数(嵌合回数)および抜去回数(離間回数)をそれぞれ1回としてカウントする。すなわち、回数算出部12は、たとえば、一連の挿抜動作(挿入動作および抜去動作)が1回行われた場合、挿抜回数を2回として算出する。回数算出部12は、装置側接続部材および/またはユニット側接続部材が交換等によって新しくなった時点から、回数をリセットするとともに回数のカウントを開始する。回数算出部12は、カウント中の回数を記憶部20に記憶させてもよいし、通信部30等を介して外部のサーバー等の記憶部に記憶させてもよい。
状況取得部13は、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜時の状況(に関する情報)を取得する。状況取得部13は、たとえば、装置側接続部材に対するユニット側接続部材の挿抜速度を、挿抜時の状況(挿抜状況)として取得する。挿抜速度の取得方法の詳細については、後述する。
判定部14は、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化量を算出して、劣化量が所定量以上、すなわち所定の閾値以上であるか否かを判定する。判定部14は、たとえば、後述する劣化量判定テーブルに基づいて、接点の劣化量を判定する。接点の劣化量の判定方法の詳細については、後述する。
通知部15は、必要に応じて、ユーザーおよびサービスマンの少なくとも一方に通知を行う。通知部15は、たとえば、操作表示部40にメッセージを表示させたり、音声を出力させたり、通信部30等を介してPC等にメッセージを送信したりすることによって、通知を行う。
続いて、装置側接続部材に対するユニット側接続部材の挿抜速度の取得方法の詳細について説明する。
図6は、センサーの出力信号の一例を示す図である。
図6に示すように、センサーA12は、たとえば、ドロワコネクターのメス側であるユニット側接続部材U11の端子の先端部p1の付近を検出位置として、装置本体に設置される。そして、センサーA12は、ドロワコネクターのオス側であるユニット側接続部材U11の端子の先端部p2および後端部p3の間の位置を検出している間、検出信号を出力するように構成される。先端部p2および後端部p3には、たとえば、センサーA12が検出可能な目印等が付されていてもよい。
状況取得部13は、たとえば、装置側接続部材A11に対するユニット側接続部材U11の挿入時、センサーA12の検出信号を受信する。そして、状況取得部13は、当該検出信号に基づいて、センサーA12がユニット側接続部材U11の端子の先端部p2を検出してから後端部p3を検出するまでの経過時間を算出する。そして、状況取得部13は、当該経過時間と、先端部p2から後端部p3までの距離(挿入量)xとに基づいて、装置側接続部材に対するユニット側接続部材の挿入速度を取得する。同様に、状況取得部13は、装置側接続部材A11に対するユニット側接続部材U11の抜去時、センサーA12がユニット側接続部材U11の端子の後端部p3を検出してから先端部p2を検出するまでの経過時間と、挿入量xとに基づいて、抜去速度を取得する。
なお、挿抜速度の取得方法はこれに限定されない。画像形成装置1は、たとえば、装置側接続部材A11に対するユニット側接続部材U11の挿抜方向に沿って、距離xだけ離れて設置される2つのセンサーを備えてもよい。そして、状況取得部13は、2つのセンサーが検出を開始する時間差に基づいて、挿抜速度を取得してもよい。
続いて、接点の劣化量の判定方法の詳細について説明する。
図7は、劣化量判定テーブルの一例を示す図である。
劣化量判定テーブルT1およびT2は、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜回数および挿抜速度に基づいて、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化量を判定するためのテーブルである。劣化量判定テーブルT1およびT2は、たとえば、記憶部20や外部のサーバー等の記憶部(以下「記憶部20等」と呼ぶ)に記憶されており、制御部10によって参照される。図7に示す例では、劣化量判定テーブルT1は、劣化量を判定する時点における挿抜回数が1000回未満の場合に参照されるテーブルであり、劣化量判定テーブルT2は、当該挿抜回数が1000回以上の場合に参照されるテーブルである。なお、劣化量判定テーブルT1およびT2を切り替えるための挿抜回数の閾値は、1000回に限定されない。また、記憶部20等が記憶する劣化量判定テーブルの数は、図7に示す例に限定されない。記憶部20等は、たとえば、劣化量を判定する時点における挿抜回数が1000回未満の場合、1000〜2000回の場合、2000回より多い場合にそれぞれ参照される劣化量判定テーブルを記憶していてもよい。
劣化量判定テーブルT1およびT2は、図7に示すように、劣化補正係数を含む。劣化補正係数は、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点が、1回の挿入動作または抜去動作によって劣化する量を示す。劣化補正係数は、対象となる挿入動作または抜去動作における挿入速度または抜去速度を示すvに基づいて変化する。挿抜速度vの値が増加すると、劣化補正係数は増加する。
また、挿抜がある程度繰り返され、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化がある程度進行した後は、当該接点は、より容易に劣化しやすい状態になる。このため、図7に示すように、劣化量判定テーブルT2に含まれる劣化補正係数は、劣化量判定テーブルT1に含まれる劣化補正係数よりも、全体的に大きい数値に設定されてもよい。さらに、トレイ1ユニットU1用のドロワコネクターの仕様と、搬送架台ユニットU3用のドロワコネクターの仕様とは、異なる場合がある。このため、図7に示すように、劣化量判定テーブルT1およびT2は、異なるドロワコネクターに対する異なる劣化補正係数を含んでもよい。
判定部14は、装置側接続部材に対してユニット側接続部材が挿抜される度に、劣化量判定テーブルT1およびT2に基づいて、劣化補正係数を取得する。判定部14は、装置側接続部材および/またはユニット側接続部材が交換等によって新しくなった時点から、挿抜回数に劣化補正係数を乗じた値の積算を開始し、この積算値を劣化量として算出する。そして、判定部14は、劣化量が所定の閾値(たとえば5000等)以上になると、装置側接続部材およびユニット側接続部材が寿命に達したと判定する。
続いて、第1実施形態に係る画像形成装置1の処理の手順を説明する。画像形成装置1の処理は、着脱可能なユニットU1〜U5の着脱に伴って発生する、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化による不具合を回避するように制御するものである。
図8は、画像形成装置の処理の手順を示すフローチャートである。図8のフローチャートに示すアルゴリズムは、画像形成装置1の記憶部20にプログラムとして記憶されており、制御部10によって実行される。
図8に示すように、まず、制御部10は、着脱検出部11として、ユニット側接続部材を備える任意のユニットの着脱を検出したか否かを判断する(ステップS101)。すなわち、制御部10は、ユニット側接続部材を備える任意のユニットの装着および離脱のいずれか一方を検出したか否かを、たとえば、装置側接続部材およびユニット側接続部材の間の電気信号の切断等に基づいて判断する。
ユニットの着脱を検出しなかった場合(ステップS101:NO)、制御部10は処理を終了する。
ユニットの着脱を検出した場合(ステップS101:YES)、制御部10は、回数算出部12として、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜回数を算出する(ステップS102)。さらに、制御部10は、状況取得部13として、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜状況を取得する(ステップS103)。具体的には、制御部10は、たとえば、上述したような挿抜速度を挿抜状況として取得する。
続いて、制御部10は、判定部14として、ステップS102において算出した挿抜回数と、ステップS103において取得した挿抜状況とに基づいて、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化量を算出する(ステップS104)。具体的には、制御部10は、たとえば、上述したような劣化量判定テーブルT1およびT2に基づいて、劣化量を算出する。
続いて、制御部10は、判定部14として、ステップS104において算出した劣化量が、所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。
劣化量が閾値以上である場合(ステップS105:YES)、制御部10は、通知部15として、装置側接続部材およびユニット側接続部材を交換するように、ユーザーおよびサービスマンの少なくとも一方に通知する(ステップS106)。制御部10は、通信部30等を介してサービスマンに直接通知してもよいし、サービスマンに連絡するように操作表示部40を介してユーザーに通知してもよい。そして、制御部10は処理を終了する。
劣化量が閾値以上でない場合(ステップS105:NO)、すなわち、劣化量が閾値未満である場合、制御部10は処理を終了する。
以上のように、画像形成装置1は、着脱可能なユニットU1〜U5を有し、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜回数を算出し、装置側接続部材およびユニット側接続部材の挿抜状況を取得する。そして、画像形成装置1は、算出された挿抜回数と取得された挿抜状況とに基づいて、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化量が所定量以上であるか否かを判定する。画像形成装置1は、挿抜回数に加えて挿抜状況も考慮した上で、装置側接続部材およびユニット側接続部材の寿命を適切に判定できる。これにより、画像形成装置1は、各ユニットU1〜U5の着脱に伴って発生する装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化による不具合を確実に回避できる。
また、画像形成装置1は、劣化量が所定量以上であると判定した場合、装置側接続部材およびユニット側接続部材を交換するように、ユーザーおよびサービスマンの少なくとも一方に通知する通知部15(第1の通知部)を有する。これにより、画像形成装置1は、寿命に達したと判定した装置側接続部材およびユニット側接続部材を早急に交換させることができる。
また、画像形成装置1は、ユニット側接続部材の所定の位置を検出するセンサーをさらに有し、センサーの検出に基づいて、挿抜速度を取得する。これにより、画像形成装置1は、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化に影響する挿抜速度を、挿抜状況として取得できる。
なお、第1実施形態では、画像形成装置1の処理の一例を説明したが、第1実施形態はこれに限定されない。以下のような種々の変更や改良等が可能である。
画像形成装置1は、ステップS103において、たとえば、装置側接続部材に対するユニット側接続部材の挿抜速度を取得し、ステップS104において、挿抜速度に基づいて、装置側接続部材および前記ユニット側接続部材の接点の劣化量を算出すると説明した。しかし、第1実施形態はこれに限定されない。画像形成装置1は、挿抜状況として、挿抜速度の代わりに、摩擦熱または振動を取得してもよい。
画像形成装置1は、たとえば、熱を検出するセンサーを備えてもよい。そして、画像形成装置1は、挿抜時に装置側接続部材およびユニット側接続部材の少なくとも一方の接点に発生する摩擦熱をセンサーによって検出し、検出された摩擦熱に基づいて、接点の劣化量を算出してもよい。
あるいは、画像形成装置1は、振動を検出するセンサーを備えてもよい。そして、画像形成装置1は、挿抜時に装置本体に発生する振動をセンサーによって検出し、検出された振動に基づいて、接点の劣化量を算出してもよい。摩擦熱および振動は、挿抜速度と相関があり、挿抜速度が増加すると、摩擦熱および振動も増加する。
画像形成装置1が摩擦熱または振動に基づいて判定する場合、劣化量判定テーブルには、挿抜速度の代わりに、摩擦熱または振動に基づいて変化する劣化補正係数が設定されてもよい。このように、画像形成装置1は、挿抜速度を含む様々な状況に基づいて、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化量を算出できる。
(第1実施形態の変形例)
以下では、図面を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。
以下では、図面を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。
第1実施形態では、画像形成装置1は、劣化量が所定の閾値(所定量)以上であると判定した場合、装置側接続部材およびユニット側接続部材を交換するように、ユーザー等に通知すると説明した。変形例では、画像形成装置1は、異なるタイミングにおいてユーザー等に通知する。
図9は、メンテナンスタイミングおよび劣化量の関係の一例を示す図である。
第1実施形態では、画像形成装置1の制御部10は、ユニット側接続部材を備える任意のユニットの着脱がある度に、装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化量を算出する。変形例では、制御部10は、判定部14として、劣化量を算出する度に、算出した劣化量を記憶部20等に記憶させる。そして、制御部10は、判定部14として、劣化量の増加の傾向を監視し、当該傾向に基づいて、図9に示すような近似曲線を取得する。図9において、縦軸は劣化量を示し、黒丸は算出された劣化量を、破線は算出された劣化量に基づいて取得された近似曲線を示す。また、横軸は、サービスマンが定期的に行う画像形成装置1のメンテナンスのタイミングを示す。
制御部10は、判定部14として、近似曲線に基づいて、劣化量が所定の閾値以上になるタイミングを判定する。図9において、劣化量の閾値が5000であると仮定すると、近似曲線から予測される劣化量は、24回目のメンテナンス時には閾値未満であり、25回目のメンテナンス時には閾値以上になる。この場合、制御部10は、24回目および25回目のメンテナンスの間に、劣化量が閾値以上になるタイミングがあると判定する。
制御部10は、判定部14として劣化量が閾値以上になるタイミングを判定した後、通知部15として、当該タイミングが到達する前に、装置側接続部材およびユニット側接続部材を交換するように、ユーザーおよびサービスマンの少なくとも一方に通知する。これにより、直接通知された、あるいは通知されたユーザーから連絡されたサービスマンは、劣化量が閾値以上になる前の24回目のメンテナンス時に、装置側接続部材およびユニット側接続部材を交換できる。
以上のように、第1実施形態の変形例に係る画像形成装置1は、劣化量の増加の傾向を監視し、当該傾向に基づいて、劣化量が所定量以上になるタイミングをさらに判定する。これにより、画像形成装置1は、装置側接続部材およびユニット側接続部材の寿命を適切に予測でき、各ユニットU1〜U5の着脱に伴って発生する装置側接続部材およびユニット側接続部材の接点の劣化による不具合を回避できる。
また、画像形成装置1は、劣化量が閾値以上になるタイミングが到達する前に、装置側接続部材およびユニット側接続部材を交換するように、ユーザーおよびサービスマンの少なくとも一方に通知する通知部15(第2の通知部)をさらに有する。したがって、画像形成装置1は、寿命に達するよりも前のタイミングにおいて行われるメンテナンス時に、装置側接続部材およびユニット側接続部材を予め交換させることができる。これにより、画像形成装置1は、劣化量が閾値以上になった場合に発生し得るダウンタイムを抑止できる。
なお、画像形成装置1以外の装置が、劣化量の増加の傾向を示す近似曲線を算出し、ユーザー等に通知してもよい。たとえば、画像形成装置1は、算出した劣化量を通信部30等を介して外部のサーバー等の記憶部に記憶させてもよく、外部のサーバーが、近似曲線を算出してユーザー等に通知してもよい。
(第2実施形態)
以下では、図面を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。
以下では、図面を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。
第1実施形態では、画像形成装置1が、接続部材の接点の劣化による不具合を回避することについて説明した。第2実施形態では、画像形成装置1が、着脱可能なユニットU1〜U5の装着に伴って発生する他の不具合を回避することについて説明する。
第2実施形態に係る画像形成装置1は、第1実施形態に係る画像形成装置1と略同様の構成を備えるため、詳細な説明を省略する。ただし、第2実施形態では、装置本体が備える嵌合部材と、着脱可能なユニットU1〜U5が備える嵌合部材とは、コネクター等の接続部材でなくてもよい。すなわち、装置本体側の嵌合部材(以下「装置側嵌合部材」と呼ぶ)と、着脱可能なユニットU1〜U5側の嵌合部材(以下「ユニット側嵌合部材」と呼ぶ)とは、たとえば、位置決めピン等の任意の他の嵌合部材であってもよい。また、画像形成装置1の制御部10は、回数算出部12として機能しなくてもよい。
図10は、第2実施形態に係る画像形成装置の処理の手順を示すフローチャートである。第2実施形態に係る画像形成装置1の処理は、着脱可能なユニットU1〜U5の装着に伴って発生する用紙の位置ずれの不具合を回避するように制御するものである。
図10に示すように、まず、制御部10は、着脱検出部11として、トレイ1ユニットU1またはトレイ2ユニットU2(以下、まとめて「トレイユニット」と呼ぶ)の装着を検出したか否かを判断する(ステップS201)。
トレイユニットの装着を検出しなかった場合(ステップS201:NO)、制御部10は処理を終了する。
トレイユニットの装着を検出した場合(ステップS201:YES)、制御部10は、状況取得部13として、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の嵌合時の状況(嵌合状況)を取得する(ステップS202)。制御部10は、ステップS201において装着されたトレイユニットが備えるユニット側嵌合部材について、嵌合状況を取得する。具体的には、制御部10は、各種センサーの検出に基づいて、たとえば、嵌合速度、摩擦熱または振動等を嵌合状況として取得する。なお、嵌合速度、摩擦熱または振動の取得方法は、第1実施形態における挿入速度、摩擦熱または振動の取得方法と同様であってもよい。
続いて、制御部10は、判定部14として、ステップS202において取得した嵌合状況に基づいて、嵌合時に用紙の位置ずれが発生したか否かを判定する(ステップS203)。
制御部10は、たとえば、装置側嵌合部材と、トレイユニットが備えるユニット側嵌合部材との嵌合速度が所定の閾値以上である場合、当該トレイユニットに収容されている用紙の位置ずれが発生したと判定する。嵌合速度が増加すると、トレイユニットが嵌合時に受ける衝撃(振動)も増加し、トレイユニットに収容されている用紙の位置がずれやすくなるためである。なお、制御部10は、摩擦熱または振動に基づいて、用紙の位置ずれが発生したと判定してもよい。また、所定の閾値は、第1実施形態における所定の閾値とは異なってもよい。
用紙の位置ずれが発生した場合(ステップS203:YES)、制御部10は、通知部15として、用紙の位置ずれが発生した旨をユーザーに通知する(ステップS204)。制御部10は、たとえば、用紙の再セットを要求する旨のメッセージを操作表示部40に表示させることによって、ユーザーに通知してもよい。そして、制御部10は処理を終了する。
用紙の位置ずれが発生しなかった場合(ステップS203:NO)、制御部10は処理を終了する。
上述したように、装置側嵌合部材と、トレイユニットが備えるユニット側嵌合部材との嵌合速度が増加すると、トレイユニットに収容されている用紙の位置がずれやすくなる。しかし、トレイユニットに収容されている用紙の位置がずれる場合は、これに限定されない。たとえば、装置側嵌合部材と、任意の着脱可能なユニットU1〜U5が備えるユニット側嵌合部材との嵌合速度が非常に大きい場合、嵌合時に装置本体も大きな衝撃を受ける。この場合、装置本体側に既に装着されているトレイユニットに収容されている用紙の位置もずれる可能性があると考えられる。
このため、制御部10は、ステップS201において、任意の着脱可能なユニットU1〜U5の装着を検出し、ステップS202において、装置側嵌合部材と、装着された各ユニットU1〜U5が備えるユニット側嵌合部材との嵌合状況を取得してもよい。そして、制御部10は、ステップS203において、たとえば嵌合速度が所定の閾値以上である場合、ステップS201において装着されたトレイユニット、およびステップS201の時点で装置本体に既に装着されていたトレイユニットの少なくとも一方に収容されている用紙の位置ずれが発生したと判定してもよい。さらに、制御部10は、ステップS204において、装着されたトレイユニット、および装置本体に装着されていたトレイユニットの少なくとも一方に収容されている用紙の位置ずれが発生した旨を、ユーザーに通知してもよい。
以上のように、第2実施形態に係る画像形成装置1は、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の嵌合状況に基づいて、嵌合時に装置本体および各ユニットU1〜U5の少なくとも一方に不具合が発生したか否かを判定する。これにより、画像形成装置1は、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の嵌合による不具合を回避でき、不具合が発生したまま印刷が開始され、印刷の無駄が発生することを回避できる。
また、画像形成装置1は、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の嵌合状況に基づいて、用紙の位置ずれが発生したか否かを判定し、当該不具合が発生したと判定した場合、ユーザーに通知する。したがって、画像形成装置1は、用紙を早急に再セットさせることができ、トレイユニットに収容されている用紙の位置ずれが発生したまま印刷が開始されることを回避できる。これにより、画像形成装置1は、不具合が発生したまま用紙が斜めに給紙され、印刷画像の位置がずれることを防止できる。
なお、画像形成装置1は、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の嵌合状況に基づいて、用紙の位置ずれが発生したか否かを判定すると説明した。しかし、第2実施形態はこれに限定されない。画像形成装置1は、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の離間時にも、用紙の位置ずれが発生したか否かを判定してもよい。
(第3実施形態)
第2実施形態では、画像形成装置1が、用紙の位置ずれの不具合を回避することについて説明した。第3実施形態では、画像形成装置1が、さらに別の不具合を回避することについて説明する。
第2実施形態では、画像形成装置1が、用紙の位置ずれの不具合を回避することについて説明した。第3実施形態では、画像形成装置1が、さらに別の不具合を回避することについて説明する。
第3実施形態に係る画像形成装置1は、第2実施形態に係る画像形成装置1と略同様の構成を備えるため、説明を省略する。
図11は、第3実施形態に係る画像形成装置の処理の手順を示すフローチャートである。第3実施形態に係る画像形成装置1の処理は、着脱可能なユニットU1〜U5の装着に伴って発生するトナーのこぼれの不具合を回避するように制御するものである。
図11に示すように、まず、制御部10は、着脱検出部11として、任意の着脱可能なユニットU1〜U5の装着を検出したか否かを判断する(ステップS301)。
ユニットの装着を検出しなかった場合(ステップS301:NO)、制御部10は処理を終了する。
ユニットの装着を検出した場合(ステップS301:YES)、制御部10は、状況取得部13として、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の嵌合状況を取得する(ステップS302)。具体的には、制御部10は、各種センサーの検出に基づいて、たとえば、嵌合速度、摩擦熱または振動等を嵌合状況として取得する。
続いて、制御部10は、判定部14として、ステップS302において取得した嵌合状況に基づいて、嵌合時にトナーのこぼれが発生したか否かを判定する(ステップS303)。
トナーのこぼれは、画像形成部70が画像を形成する際に飛散して、機内の特定の場所に積もったトナーが、衝撃(振動)によって、搬送路や二次転写ベルト731等にこぼれる(落下する)ことによって発生する。制御部10は、たとえば、装置側嵌合部材と、任意の着脱可能なユニットU1〜U5が備えるユニット側嵌合部材との嵌合速度が所定の閾値以上である場合、トナーのこぼれが発生したと判定する。嵌合速度が増加すると、装置本体および装着された各ユニットU1〜U5が嵌合時に受ける衝撃(振動)も増加し、装置本体および装着された各ユニットU1〜U5の少なくとも一方における特定の場所に積もったトナーが、こぼれやすくなるためである。
なお、制御部10は、摩擦熱または振動に基づいて、トナーのこぼれが発生したと判定してもよい。また、所定の閾値は、第1実施形態および/または第2実施形態における所定の閾値とは異なってもよい。
トナーのこぼれが発生した場合(ステップS303:YES)、制御部10は、こぼれたトナーをクリーニング装置732等に清掃させる(ステップS304)。制御部10は、たとえば、二次転写装置73における二次転写ベルト731を所定の距離だけ走行させ、クリーニング装置732にこぼれたトナーを清掃させてもよい。あるいは、制御部10は、画像形成装置1が備える任意の他のクリーニング装置(たとえば、図1に示すような中間転写ベルト72のクリーニング装置等)に、こぼれたトナーを清掃させてもよい。そして、制御部10は処理を終了する。
トナーのこぼれが発生していない場合(ステップS303:NO)、制御部10は処理を終了する。
以上のように、第3実施形態に係る画像形成装置1は、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の嵌合状況に基づいて、トナーのこぼれが発生したか否かを判定し、当該不具合が発生したと判定した場合、こぼれたトナーを清掃する。これにより、画像形成装置1は、トナーのこぼれが発生したまま印刷が開始され、用紙がトナーで汚れることを防止できる。
なお、画像形成装置1は、第2実施形態と同様に、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の離間時にも、トナーのこぼれが発生したか否かを判定してもよい。
また、第2実施形態および第3実施形態の処理は、組み合わせて用いられてもよい。すなわち、画像形成装置1は、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の嵌合状況に基づいて、用紙の位置ずれ、およびトナーのこぼれが発生したか否かを同時に判定し、ユーザーに通知したり、こぼれたトナーを清掃したりしてもよい。
また、画像形成装置1は、第2実施形態および第3実施形態でも、ユニットの着脱がある度に、不具合の有無を判定した結果を記憶部20等に記憶させてもよい。そして、画像形成装置1は、不具合の発生の経緯を監視し、装置本体および着脱可能なユニットU1〜U5の少なくとも一方の故障の予兆を見極めるように構成されてもよい。
(第4実施形態)
上記実施形態では、画像形成装置1が、挿抜速度(第1実施形態)、嵌合速度(第2実施形態および第3実施形態)、摩擦熱または振動を取得すると説明した。第4実施形態では、画像形成装置1が、さらに別の要素を取得することについて説明する。
上記実施形態では、画像形成装置1が、挿抜速度(第1実施形態)、嵌合速度(第2実施形態および第3実施形態)、摩擦熱または振動を取得すると説明した。第4実施形態では、画像形成装置1が、さらに別の要素を取得することについて説明する。
図12は、第4実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
図12に示すように、第4実施形態に係る画像形成装置1の構成は、マイク90を除いて、第1実施形態に係る画像形成装置1の構成と同様である。
マイク90は、装置本体の任意の位置に設置され、音を検出する。マイク90は、全ての着脱可能なユニットU1〜U5が備えるユニット側嵌合部材(ユニット側接続部材を含む)と、装置側嵌合部材(装置側接続部材を含む)との全ての嵌合音および離間音(挿抜音)を検出できるような位置に設置されることが好ましい。なお、1つのマイク90が全ての音を検出できない場合、画像形成装置1は、2つ以上のマイク90を備えてもよい。
図13は、マイクによって検出される音の信号の一例を示す図である。
画像形成装置1の制御部10は、図13に示すような音信号に基づいて、第1実施形態〜第3実施形態の処理を実行する。制御部10は、たとえば、着脱検出部11として、マイク90によって検出された音の大きさと、マイク90および着脱可能なユニットU1〜U5の距離とに基づいて、いずれのユニットが着脱されたかを検出する(ステップS101、S201およびS301)。また、制御部10は、状況取得部13として、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材の嵌合音または離間音(挿抜音)に基づいて、嵌合速度または離間速度(挿抜速度)を取得する(ステップS103、S202およびS302)。たとえば、装置側嵌合部材およびユニット側嵌合部材が、図4に示すようなドロワコネクターである場合、制御部10は、挿入量xと、挿抜音の継続時間とに基づいて、挿抜速度を取得する。
以上のように、第4実施形態に係る画像形成装置1は、マイク90をさらに有する。そして、画像形成装置1は、マイク90によって検出された音に基づいて、挿抜速度(第1実施形態)や嵌合速度(第2実施形態および第3実施形態)を取得する。これにより、画像形成装置1は、着脱可能なユニットU1〜U5の各々に対してセンサーを設置できない場合でも、各ユニットU1〜U5の着脱に伴って発生する不具合を回避できる。
なお、画像形成装置1は、装置本体の動作電源が切断されているときであって、各ユニットU1〜U5に対して設置された各センサーに電源が供給できない場合に、第4実施形態を適用してもよい。この場合、画像形成装置1は、マイク90と、制御部10の少なくとも一部のみに、装置本体の動作電源とは独立した電源を供給する。画像形成装置1が、装置本体の動作電源が切断されているときに、1つのマイク90に独立した電源を供給することは、各ユニットU1〜U5に対して設置された各センサーに独立した電源を供給することよりもはるかに容易である。
この場合、マイク90は、装置本体の動作電源とは独立した電源を供給されることによって、音を検出する。そして、制御部10は、装置本体の動作電源とは独立した電源を供給されることによって、状況取得部13として、マイク90によって検出された音に基づいて、挿抜速度(第1実施形態)や嵌合速度(第2実施形態および第3実施形態)を取得する。このように、画像形成装置1は、装置本体の動作電源が切断されているときでも、マイク90等を予備電源等によって動作させることによって、第1実施形態〜第3実施形態の処理を実行できる。
(第5実施形態)
第4実施形態では、画像形成装置1は、音に基づいて処理を実行すると説明した。第5実施形態では、画像形成装置1以外の装置が、音に基づいて処理を実行することについて説明する。
第4実施形態では、画像形成装置1は、音に基づいて処理を実行すると説明した。第5実施形態では、画像形成装置1以外の装置が、音に基づいて処理を実行することについて説明する。
図14は、第5実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
図14に示すように、第5実施形態に係る構成は、外部装置2を除いて、第4実施形態の構成と同様である。第5実施形態では、マイク90は、外部装置2に接続される。そして、マイク90は、装置本体の動作電源とは独立した電源を外部装置2から供給され、検出した音信号を外部装置2に送信する。
外部装置2は、マイク90に電源を供給する。また、外部装置2は、マイク90から受信した音の信号に基づいて、第4実施形態に係る画像形成装置1と同様の処理を実行する。たとえば、外部装置2は、マイク90によって検出された音に基づいて、挿抜速度(第1実施形態)や嵌合速度(第2実施形態および第3実施形態)を取得する。
以上のように、第5実施形態に係る画像形成装置1では、マイク90は、装置本体の動作電源とは独立した電源を外部装置2から供給されることによって検出した音の信号を、外部装置2に送信する。そして、外部装置2は、当該音の信号に基づいて、挿抜速度(第1実施形態)や嵌合速度(第2実施形態および第3実施形態)を取得する。これにより、画像形成装置1は、装置本体の動作電源が完全に切断されているときでも、第1実施形態〜第3実施形態の処理を、外部装置2に実行させることができる。
上記実施形態では、画像形成装置1を一つの装置として説明した。しかし、上記実施形態はこれに限定されない。たとえば、画像形成装置1について、各種の判定処理を実行する情報処理装置と、画像形成処理を実行する装置とが、別々に構成されてもよい。この場合、情報処理装置と画像形成処理を実行する装置とは、バスを介して接続される。
また、上述した実施形態に係る画像形成装置1における処理は、上記のフローチャートのステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上記のステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上記の実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、上述した実施形態に係る画像形成装置1における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置1の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 画像形成装置、
10 制御部、
11 着脱検出部、
12 回数算出部、
13 状況取得部、
14 判定部、
15 通知部、
20 記憶部、
30 通信部、
40 操作表示部、
50 給紙部、
60 搬送部、
70 画像形成部、
80 定着部、
A11 装置側接続部材(装置側嵌合部材)、
A12 センサー、
U1 トレイ1ユニット、
U11 ユニット側接続部材(ユニット側嵌合部材)、
U2 トレイ2ユニット、
U3 搬送架台ユニット、
U4 プロセス架台ユニット、
U5 定着ユニット。
10 制御部、
11 着脱検出部、
12 回数算出部、
13 状況取得部、
14 判定部、
15 通知部、
20 記憶部、
30 通信部、
40 操作表示部、
50 給紙部、
60 搬送部、
70 画像形成部、
80 定着部、
A11 装置側接続部材(装置側嵌合部材)、
A12 センサー、
U1 トレイ1ユニット、
U11 ユニット側接続部材(ユニット側嵌合部材)、
U2 トレイ2ユニット、
U3 搬送架台ユニット、
U4 プロセス架台ユニット、
U5 定着ユニット。
Claims (19)
- 装置本体側の接続部材である装置側接続部材を有する装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能なユニットであって、着脱に伴い前記装置側接続部材に対して挿抜される接続部材であるユニット側接続部材を有するユニットと、
前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材の挿抜回数を算出する回数算出部と、
前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材の挿抜状況を取得する状況取得部と、
前記回数算出部によって算出された前記挿抜回数と、前記状況取得部によって取得された前記挿抜状況とに基づいて、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材の接点の劣化量が所定量以上であるか否かを判定する判定部と、
を有する画像形成装置。 - 前記判定部によって前記劣化量が前記所定量以上であると判定された場合、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材を交換するように、ユーザーおよびサービスマンの少なくとも一方に通知する第1の通知部をさらに有する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記判定部は、前記劣化量の増加の傾向を監視し、当該傾向に基づいて、前記劣化量が前記所定量以上になるタイミングをさらに判定する請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記判定部によって前記タイミングが判定された場合、当該タイミングが到達する前に、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材を交換するように、ユーザーおよびサービスマンの少なくとも一方に通知する第2の通知部をさらに有する請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記状況取得部は、前記装置側接続部材に対する前記ユニット側接続部材の挿抜速度、前記装置側接続部材および前記ユニット側接続部材の少なくとも一方の接点に発生する摩擦熱、または前記装置本体に発生する振動を、前記挿抜状況として取得する請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記ユニット側接続部材の所定の位置を検出するセンサーをさらに有し、
前記状況取得部は、前記センサーの検出に基づいて、前記挿抜速度を取得する請求項5に記載の画像形成装置。 - 音を検出するマイクをさらに有し、
前記状況取得部は、前記マイクによって検出された前記音に基づいて、前記挿抜速度を取得する請求項5または6に記載の画像形成装置。 - 前記マイクは、前記装置本体の動作電源とは独立した電源を供給されることによって音を検出し、
前記状況取得部は、前記装置本体の動作電源とは独立した前記電源を供給されることによって、前記マイクによって検出された前記音に基づいて、前記挿抜速度を取得する請求項7に記載の画像形成装置。 - 音を検出するマイクをさらに有し、
前記マイクは、前記装置本体の動作電源とは独立した電源を外部装置から供給され、検出した前記音の信号を前記外部装置に送信する請求項5または6に記載の画像形成装置。 - 前記マイクは、前記装置本体の動作電源が切断されているときに、前記音を検出する請求項8または9に記載の画像形成装置。
- 装置本体側の嵌合部材である装置側嵌合部材を有する装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能なユニットであって、着脱に伴い前記装置側嵌合部材に対して嵌合する嵌合部材であるユニット側嵌合部材を有するユニットと、
前記装置側嵌合部材および前記ユニット側嵌合部材の嵌合時の状況である嵌合状況を取得する状況取得部と、
前記状況取得部によって取得された前記嵌合状況に基づいて、前記嵌合時に前記装置本体および前記ユニットの少なくとも一方に不具合が発生したか否かを判定する判定部と、
を有する画像形成装置。 - 前記ユニットは、給紙トレイに対応するトレイユニットを含み、
前記判定部は、前記不具合として、装着された前記トレイユニット、および前記装置本体に装着されていた前記トレイユニットの少なくとも一方に収容されている用紙の位置ずれが発生したか否かを判定し、
前記判定部によって前記用紙の位置ずれが発生したと判定された場合、ユーザーに通知する通知部をさらに有する請求項11に記載の画像形成装置。 - トナーを清掃するクリーニング装置をさらに有し、
前記判定部は、前記不具合として、前記装置本体および前記ユニットの少なくとも一方において前記トナーのこぼれが発生したか否かを判定し、
前記クリーニング装置は、前記判定部によって前記トナーのこぼれが発生したと判定された場合、こぼれた前記トナーを清掃する請求項11または12に記載の画像形成装置。 - 前記状況取得部は、前記装置側嵌合部材に対する前記ユニット側嵌合部材の嵌合速度、前記装置側嵌合部材および前記ユニット側嵌合部材の少なくとも一方に発生する摩擦熱、または前記装置本体に発生する振動を、前記嵌合状況として取得する請求項11〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記ユニット側嵌合部材の所定の位置を検出するセンサーをさらに有し、
前記状況取得部は、前記センサーの検出に基づいて、前記嵌合速度を取得する請求項14に記載の画像形成装置。 - 音を検出するマイクをさらに有し、
前記状況取得部は、前記マイクによって検出された前記音に基づいて、前記嵌合速度を取得する請求項14または15に記載の画像形成装置。 - 前記マイクは、前記装置本体の動作電源とは独立した電源を供給されることによって音を検出し、
前記状況取得部は、前記装置本体の動作電源とは独立した前記電源を供給されることによって、前記マイクによって検出された前記音に基づいて、前記嵌合速度を取得する請求項16に記載の画像形成装置。 - 音を検出するマイクをさらに有し、
前記マイクは、前記装置本体の動作電源とは独立した電源を外部装置から供給され、検出した前記音の信号を前記外部装置に送信する請求項14または15に記載の画像形成装置。 - 前記マイクは、前記装置本体の動作電源が切断されているときに、前記音を検出する請求項17または18に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017232877A JP2019101276A (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017232877A JP2019101276A (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019101276A true JP2019101276A (ja) | 2019-06-24 |
Family
ID=66973582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017232877A Pending JP2019101276A (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019101276A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113267974A (zh) * | 2020-01-30 | 2021-08-17 | 佳能株式会社 | 图像形成系统 |
JP7447690B2 (ja) | 2020-06-10 | 2024-03-12 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07225533A (ja) * | 1994-02-10 | 1995-08-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置の給紙装置 |
JPH07302019A (ja) * | 1994-05-09 | 1995-11-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置管理システム |
JP2003005596A (ja) * | 2001-06-22 | 2003-01-08 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2003186359A (ja) * | 2001-12-20 | 2003-07-04 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステム |
JP2005003894A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Canon Inc | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法 |
JP2017078761A (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2017120489A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 富士ゼロックス株式会社 | 診断装置、診断システム及びプログラム |
-
2017
- 2017-12-04 JP JP2017232877A patent/JP2019101276A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07225533A (ja) * | 1994-02-10 | 1995-08-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置の給紙装置 |
JPH07302019A (ja) * | 1994-05-09 | 1995-11-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置管理システム |
JP2003005596A (ja) * | 2001-06-22 | 2003-01-08 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2003186359A (ja) * | 2001-12-20 | 2003-07-04 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステム |
JP2005003894A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Canon Inc | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法 |
JP2017078761A (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2017120489A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 富士ゼロックス株式会社 | 診断装置、診断システム及びプログラム |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113267974A (zh) * | 2020-01-30 | 2021-08-17 | 佳能株式会社 | 图像形成系统 |
JP2021120701A (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-19 | キヤノン株式会社 | 画像形成システム及び方法 |
US11514283B2 (en) | 2020-01-30 | 2022-11-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming system |
JP7561496B2 (ja) | 2020-01-30 | 2024-10-04 | キヤノン株式会社 | 画像形成システム及び方法 |
JP7447690B2 (ja) | 2020-06-10 | 2024-03-12 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4478091B2 (ja) | 画像形成装置および廃トナーの警告方法 | |
JP4810389B2 (ja) | 画像形成装置の遠隔管理システム | |
JP2006331424A (ja) | 印刷システムにおける発生文脈反映型不具合対処方法及び装置 | |
JP2019101276A (ja) | 画像形成装置 | |
US7817930B2 (en) | Image forming apparatus, control method therefor, and program | |
CN101105663B (zh) | 图像形成装置和排纸托盘切换方法 | |
JP5377273B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5483186B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010139596A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2012068492A (ja) | 搬送装置および画像形成装置 | |
JP6429543B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成システム | |
JP2018072768A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009169076A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP6596985B2 (ja) | 給紙装置、画像形成装置、障害発生低減方法及びプログラム | |
JP5117149B2 (ja) | 画像形成装置 | |
CN103853024B (zh) | 成像设备与盒 | |
JP2008116590A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010286663A (ja) | 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム | |
JP6175884B2 (ja) | 電力供給監視装置、画像処理装置 | |
JP2011065064A (ja) | 画像形成装置およびプログラム | |
JP5611908B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2015072358A (ja) | クリーニングブレード状態判定装置及びクリーニングブレード状態判定プログラム | |
JP2023136852A (ja) | 音診断システム、情報処理装置及びプログラム | |
JP2008092315A (ja) | 画像形成装置の遠隔管理システム | |
JP2016173436A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210922 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211005 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220405 |