JP3817792B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、植立穀稈を刈り取って脱穀選別するコンバインに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
脱穀室後側の排稈室における排稈装置は、脱穀済排稈を挾持搬送して、後側の排稈処理装置へ搬送するものであるから、この排稈装置が搬送詰りを生ずると、この排稈室内から直接詰り排稈の取除処理を行わなければならない。このような排稈装置では、始端部であるフィードチェン側を上方へ開いて排稈の搬送挾持を開放し易くするが、この排稈装置の駆動伝動もこの始端部側から行わせるため、開閉作動が正確に安定して行われなければならない。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、脱穀済排稈を挾持搬送する排稈装置(1)を有した排稈室(2)に、脱穀室(3)後側の扱胴(4)を軸受(5)する後側壁枠(6)から穂先側後方へ亘る排稈フレーム(7)と、この排稈室(2)の穂先側に沿って前後方向に亘る穂部フレーム(8)とを、排稈室(2)後部で連結して一体化し、この排稈フレーム(7)と穂部フレーム(8)との連結部(9)の後側部近くに該排稈装置(1)後端部の上下回動の支軸(10)を設けて構成し、前記排稈装置(1)の始端部側に該排稈装置(1)を固定するロックレバー(44)を設けると共に、該ロックレバー(44)に上下二段のフック(45、46)を構成し、前記排稈装置(1)のチェンフレーム(26)の前端部にロックピン(42)を設け、前記下段のフック(46)に対して前記ロックピン(42)を係合させると排稈装置(1)は排稈位置(A)に固定支持され、前記上段のフック(45)に対して前記ロックピン(42)を係合させると排稈装置(1)は開放位置(B)に開放支持されるように構成したことを特徴とするコンバインの構成とする。
【0004】
【発明の作用】
脱穀室3の扱胴4の回転によって脱穀を受けた脱穀済の排稈は、排稈室2の排稈装置1に受継されて排送される。この排稈装置1に排稈の詰りを生じたときは、この排稈装置1を終端部の支軸10部回りに上方へ回動開放して、詰り排稈を排稈装置1の挾持部から取除く。この排稈装置1の始端側を下動して元位置に戻せば、この排稈装置1の駆動伝動を行いうる状態とすることができる。
【0005】
このような排稈装置1は、終端部が排稈フレーム7の穂部フレーム8に対する連結部9の近傍部に支軸10を有して、この支軸10部回りに上下回動されるものであるから、この支軸10による排稈装置1の支持構成が堅固で、正確な支持回動を維持できる。又、この支軸10は連結部9の後側部に位置されるため、排稈装置1の終端部を支持して、上方へ開放回動したとき、排稈装置1の終端部が下側の排稈処理装置等の構成部材に接触する等の邪魔になることを防止できる。また、排稈装置1を固定支持するロックレバー44を利用して排稈装置1を開放支持するように構成しているので、簡素な構成となる。
【0006】
【実施例】
コンバインの脱穀装置61は、扱胴軸11によって回転自在に軸受12,5される扱胴4、この扱胴4、及び処理胴13を内装し、下周面に脱穀網を有した脱穀室3、この脱穀室3の穀稈移送口14に沿って脱穀穀稈の株元部を挾持して搬送するフィードチェン15と挾扱杆62、このフィードチェン15によって搬送される脱穀済排稈を受継して搬送する排稈装置1、この排稈装置1を有し脱穀室3から送り込まれるわら屑を受けて脱粒処理しながら掻き出す掻出胴16等をのぞませる排稈室2、この排稈室2の後側にあって排塵作用を行う吸引排塵装置17等を有し、下部には唐箕や揺動選別棚等の選別装置を設けている。
【0007】
前記脱穀室3及び排稈室2の上側に亘って開閉可能の脱穀カバー63が設けられる。
脱穀室3と排稈室2との間の後側壁枠6は、前記扱胴軸11の後端部を軸受5するが、排稈フレーム7の後端部を支持させる。この排稈フレーム7は、穂先側後方へ斜めに向けて、排稈室2の後端部から穂先側横方向に屈曲させて下方の車台部にブラケット18で連結する。
【0008】
又、排稈室2の穂先側の掻出胴16の外壁19部には、前後方向に沿う穂部フレーム8が設けられ、前端部を脱穀装置61の脱穀選別穀粒の取出揚穀筒20にブラケット21で連結され、後端部には支軸10を有し、中間部はブラケット22を介して外壁19部に固定され、又ブラケット22を介して前記排稈フレーム7のブラケット24とボルト25締めにより連結固定している。
【0009】
排稈装置1は、前記支軸10回りに回動自在のチェンフレーム26が株元側と穂先側とに沿って平行状に設けられ、この各チェンフレーム26の前端と後端とのスプロケット27,28間に株元排稈チェン29を張設し、スプロケット30,31間にラグを配置した穂先排稈チェン32を張設し、これら各排稈チェン29,32の下側には、排稈室2の底部側機体から支持される案内杆33,34を平行状に設けて、排稈チェン29,32と案内杆33,34との間に排稈の株元側と穂先側とを挾持させて後方へ搬送することができる。
【0010】
前記株元排稈チェン29、及び穂先排稈チェン32の駆動構成は、前記チェンフレーム26の前端部に固定のブラケット35にギヤケース36が設けられ、このギヤケース36内のベベルギヤによって前後方向の入力軸37から前記スプロケット27の軸38が伝動されて、このスプロケット27の株元排稈チェン29が駆動される。更には、この株元排稈チェン29により、中間部の軸に設けられた伝動スプロケット39,31を介して穂先排稈チェン32が伝動回転される。軸41により一体回転されるスプロケット39は株元排稈チェン29の中間部を張圧して回転され、スプロケット31は前記穂先排稈チェン32の終端部を張圧して回転させる。
【0011】
前記チェンフレーム26の前端部にはロックピン42が設けられ、このロックピン42が、前記後側壁枠6に対してピン43回りに前後回動操作されるロックレバー44の上下二段のフック45,46に係合されて、排稈装置1を排稈位置Aに固定したり、開放位置Bに支持固定することができる。
前記入力軸37のプーリ47と扱胴軸11後端のプーリ48との間にベルト49をかけ渡して排稈装置1を駆動する。
【0012】
50が排稈カッターで、排稈室2の後側に装着されて、排稈装置1の後端から送出される排稈を受けて短く切断処理するものである。この排稈カッター50の穂部側上方に排稈装置1の支軸10部が位置して設けられる。
刈取装置64部で刈取られた穀稈がフィードチェン15の前端部に受継されると、脱穀室3内で扱胴4の回転によって脱穀されて、脱穀物は処理胴13や掻出胴16等の処理を受けて脱穀され、選別装置によって選別されて、脱穀籾は揚穀筒20からグレンタンク65へ取出され、わら屑や排塵物等は吸引排塵装置17等を経て機外へ排出される。66はクローラ走行装置、67は車台、68は刈取装置64昇降用のリフトシリンダ、69は刈取穀稈搬送装置、70は刈刃相値、はグレンタンク65の排穀オーガである。
【0013】
又、脱穀室3で脱穀された排稈は、後側壁枠6下側の排稈12から排稈室2内へ排出されて、排稈位置Aに設定され排稈装置1に受継されて穂先側後方へ搬送される。この排稈装置1の後端から落下される排稈は排稈カッター50で受けられて切断処理される。
排稈装置1の伝動は、扱胴軸11の回転により、ベルト49を経て株元排稈チェン29が駆動され、伝動スプロケット39,31を経て穂先排稈チェン32が駆動されて、下側の案内杆33,34との間に挾持される排稈を搬送する。
【0014】
このような排稈装置1の排稈搬送作用力によって、排稈装置1自体が揺動されようとするが、前記排稈フレーム7と穂部フレーム8とが後端部側で連結されているために揺動が停止され、支軸10を移動させないように固定するものである。このため、排稈装置1をロックレバー44の操作で排稈位置Aにロックしても安定させることができ、駆動伝動を円滑に行わせることができる。又、排稈装置1の支軸10をできるだけ後端部に設定して、開放位置Bへの切替回動時、排稈装置1の後端部が排稈カッター50に接触し難くできる。
【0015】
排稈装置1を排稈位置Aにおくときは、ロックレバー44の下段のフック46でチェンフレーム26のロックピン42を係合しておくことにより、排稈作用時においても、この排稈装置1の浮上を阻止して、正確な排稈を行うことができる。又、ロックレバー44の上段のフック45でチェンフレーム26のロックピン42を支持することにより、排稈の挾持を開放した状態に維持できる。
【0016】
前記排稈室2の株元側壁板40部には、プレート51を設けている。このプレート51は、脱穀室3後端部の中仕切板52と、後側壁下枠54と、後部の排塵装置17の側板55との間に亘って連続され、穀稈移送口14の終端下側部に位置して設けられる。前記フィードチェン15を、脱穀室3の穀稈移送口14に沿う位置から後端部が側方へ開く位置へ回動させて、開放させることのできる形態では、このフィードチェンフレーム60の閉鎖位置をこのプレート51で支持して安定を図ることができる。
【0017】
脱穀室3の脱穀網53終端部に仕切板52を設け、後側壁枠6直下には排稈口を形成するように後側壁下枠54を設け、排塵装置17の側板55の外側には、吸引ファン軸58を軸支して入力軸57から連動するギヤケース56を有する。前記プレート51は、これらの仕切板52と、後側壁下枠54と、側板55との間に亘って連結するもので、外側には、ロックフック59を設けて、チェンフレーム60後端のフックをこのロックフック59に係合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 脱穀装置の平面図。
【図2】 排稈装置部の拡大平面図。
【図3】 その一部の拡大平面図。
【図4】 その斜視図。
【図5】 その一部の拡大側面図。
【図6】 排稈室側部の拡大側面図。
【図7】 全体側面図。
【符号の説明】
1 排稈装置
2 排稈室
3 脱穀室
4 扱胴
5 軸受
6 後側壁枠
7 排稈フレーム
8 穂部フレーム
9 連結部
10 支軸
26 チェンフレーム
42 ロックピン
44 ロックレバー
45 上段フック
46 下段フック
A 排稈位置
B 開放位置
Claims (1)
- 脱穀済排稈を挾持搬送する排稈装置(1)を有した排稈室(2)に、脱穀室(3)後側の扱胴(4)を軸受(5)する後側壁枠(6)から穂先側後方へ亘る排稈フレーム(7)と、この排稈室(2)の穂先側に沿って前後方向に亘る穂部フレーム(8)とを、排稈室(2)後部で連結して一体化し、この排稈フレーム(7)と穂部フレーム(8)との連結部(9)の後側部近くに該排稈装置(1)後端部の上下回動の支軸(10)を設けて構成し、前記排稈装置(1)の始端部側に該排稈装置(1)を固定するロックレバー(44)を設けると共に、該ロックレバー(44)に上下二段のフック(45、46)を構成し、前記排稈装置(1)のチェンフレーム(26)の前端部にロックピン(42)を設け、前記下段のフック(46)に対して前記ロックピン(42)を係合させると排稈装置(1)は排稈位置(A)に固定支持され、前記上段のフック(45)に対して前記ロックピン(42)を係合させると排稈装置(1)は開放位置(B)に開放支持されるように構成したことを特徴とするコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26037496A JP3817792B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26037496A JP3817792B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | コンバイン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1098936A JPH1098936A (ja) | 1998-04-21 |
JP3817792B2 true JP3817792B2 (ja) | 2006-09-06 |
Family
ID=17347044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26037496A Expired - Lifetime JP3817792B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3817792B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4581351B2 (ja) * | 2003-08-07 | 2010-11-17 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
CN104919970A (zh) * | 2015-06-18 | 2015-09-23 | 山东亚丰农业机械装备有限公司 | 谷物联合收割机 |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP26037496A patent/JP3817792B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1098936A (ja) | 1998-04-21 |
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