JP3982031B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、脱穀装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
扱胴と処理胴とを有する複胴形態の脱穀装置では、これら両扱胴軸と処理胴軸との間を直接にベルト伝動やチェン伝動で行う形態が多いが、減速比の設定が難しく、騒音の発生し易いものである。また、穀稈移送口下部の網カバーは、チェンレールの前側又は後側を支点として、外側に大きく開放しないと取り外せない構成であった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、扱胴(1)を軸装する扱胴軸(2)と、脱穀室(6)の後端部から掻出されたわら屑を処理する後側の処理胴(69)及び二番還元された未処理物を脱穀処理する前側の処理胴(3)を同軸で軸装する処理胴軸(4)とを平行させて軸装した複胴形態の脱穀装置(5)において、これら扱胴(1)を軸装する脱穀室(6)乃至前側の処理胴(3)を軸装する処理室(39)の前壁(7)の前側面に沿って、入力軸(8)から前記処理胴軸(4)を連動するベベルギヤ(9,10)と該処理胴軸(4)から扱胴軸(2)を連動するスパーギヤ(11,12,13)とを内装したギヤケース(14)を該前壁(7)の穀稈供給口(45)の奥側の最も応力の集中し易い個所を補強するように上下方向に取付け、前記脱穀装置(5)の穀稈移送口(44)の外側壁部に装着して脱穀装置(5)に穀稈を供給するフィードチェン(47)のチェンレール(73)を、前後一対の平行リンク(74)で上下動可能に支持し、該チェンレール(73)を下降すると、フィードチェン(47)の張りが緩まって前記穀稈移送口(44)が開放されて、穀稈移送口(44)下部の網カバー(75)を取外すことができるように構成したことを特徴とする脱穀装置の構成とする。
【0004】
【発明の効果】
入力軸8の駆動によってギヤケース14内のベベルギヤ9,10を介して処理胴軸4及び処理胴3,69が回転されると共に、この処理胴軸4から同ギヤケース14内のスパーギヤ11,12,13を介して扱胴軸2及び扱胴1へ伝動される。このようなギヤケース14が脱穀室6乃至処理室39の前壁7の前側面に沿って該前壁7の穀稈供給口45の奥側の最も応力の集中し易い個所を補強するように上下方向に取付けられるために、該扱胴軸2を軸装する前壁7部の強度を増すことができ、安定した脱穀フレームの構成とすることができる。又、ギヤケース14は、スパーギヤ11,12,13が前壁7部に沿って並べられるために、薄い構成とすることができ、他の軸や伝動構成等の前壁7から前方への突出を短かくすることができ、減速比を適宜に設定し易くして、騒音を小さくできる。
また、チェンレール73を上昇させると、フィードチェン47は上方の挾扼杆48に接近して穀稈は挾持搬送しうる状態となるが、チェンレール73を下降Bさせると、フィードチェン47の張りが緩まって、穀稈移送口44を開放し易く、この穀稈移送口44下部の網カバー75を取外し易くなる。そして、脱穀網42の交換、着脱等のメンテナンスが行い易くなる。
【0005】
【発明の実施の形態】
コンバインは、クローラ走行装置15を有する車体16上に、前部一側には、穀稈引起装置17や刈刃装置18、穀稈搬送装置19等を有した刈取フレーム20を懸架させて昇降可能に設けて、刈取装置21を構成し、この刈取装置21から搬送される穀稈を受継して挾持搬送しながら脱穀する脱穀装置5が車体16の後部に搭載される。又、車体16の他側部には、操縦台22や操縦席23、脱穀された穀粒を収容するグレンタンク24、このグレンタンク24内の穀粒を機外へ取出す排穀オーガ25等を搭載している。エンジンEは、該操縦席23の下側に搭載して、走行装置15や刈取装置21、脱穀装置5、及び排穀オーガ25等を伝動する。
【0006】
26はエンジン軸で、ベルト27を介してミッションケース28の油圧無段変速装置HSTを伝動し、このミッションケース28の動力取出軸29からは、ベルトテンションクラッチ30を介して刈取装置21各部を伝動する刈取入力軸31を伝動し、ミッションケース28下端のホイル軸32から左右のクローラ走行装置15の駆動スプロケット33を伝動する。又、エンジン軸26からはベルト34でカウンタ軸35を伝動し、このカウンタ軸35から、ベルトテンションクラッチ36等を介してグレンタンク24の送出オーガ37や排穀オーガ25等を伝動する。更に、このカウンタ軸35からベルトテンションクラッチ38を介して脱穀装置5前側の入力軸8を伝動する。
【0007】
前記脱穀装置5は、上部に扱胴軸2と処理胴軸4とを平行にして軸装する脱穀室6及び処理室39を設け、これらの後側には排稈室40、及び吸引排塵機41等を配置している。脱穀室6の下側部には脱穀網42を設け、上側は脱穀カバー43を設け、外側の穀稈移送口44には、前側の穀稈供給口45から後端の排出口46に亘って、下側にフィードチェン47を掛け渡し、上側には挾扼杆48を設けて、脱穀穀稈の株元部を挾持搬送しながら脱穀させる。又、処理室39の後端には揺動選別棚49の上面に処理物を掻出す掻出口50を設ける。
【0008】
この処理室39では、脱穀室6から脱穀網42を経て直接送込まれる脱穀物や、下部の選別室51で選別されて二番揚穀機52で還元される未処理物等を脱穀処理する。
この処理室39の脱穀室6との間は脱穀網42で仕切られるが、底部は板金製の処理樋67で、後端部に二番受樋55との間の二番揚穀機52がのぞまされ、前端部に排出口66が設けられ、揺動選別棚49の前端部上面に開口される。
【0009】
この処理室39の後方には脱穀室6後部の掻出口68と排稈室40との横側に沿って排わら処理胴(後側の処理胴)69を該処理胴軸4と同軸として軸装する排わら処理室70を設け、後端には排出口71を設けて、下部の揺動選別棚49の後部上にのぞませている。脱穀室6の後端部から掻出口68を通して排わら処理室70に掻出されたわら屑は、この排わら処理胴69の回転と処理網72との間で処理されて、処理物はこの処理網72から揺動選別棚49上に漏下されると共に、わら屑も排塵口71から排出される。
【0010】
前記処理胴(前側の処理胴)3の径は、排わら処理胴69の径よりも小径に設定しているが、同径に形成するもよい。又、これら処理胴3の軸2をできるだけ下位に軸装することにより、この処理室39の排出口66から揺動選別棚49上への処理物の拡散効果を、脱穀網42に邪魔されることなく、よくすることができる。
これら脱穀室6や処理室39の下方の選別室51には、揺動選別棚49、及びこの揺動選別棚49で選別される選別物を唐箕53からの選別風で風選する選別風路54、選別物を受ける一番受樋56,二番受樋55等を配置する。この選別風路54の後端は揺動選別棚49の後部を吹き抜けて上側の排稈室40を吸引排塵機41へ吸引される。
【0011】
前記脱穀室6の前側の前壁7は、穀稈供給口45の上方部で扱胴1が扱胴軸2で軸装され、この供給口45の奥側、即ち穂先部側の処理室39の前側面に亘って形成される。57はこの供給口45の奥側に上下方向に亘って設けた縦フレームで、扱胴軸2の上方を横方向に亘って設けられる横フレーム58と直交状にして連結している。該供給口45の下側で前壁7の前側には供給漏斗59が設けられる。又、処理室39の前側の壁面は、該前壁7と同一面に形成したが、この前壁7よりも後退して、この前壁7との間に適宜の間隔部を形成するもよい。
【0012】
伝動機構のギヤケース14は、前壁7の前側面に沿ってボルト締めによって固定される。このギヤケース14は、穀稈供給口45の奥側で上下方向に長くして設けられ、下端部に処理胴軸4を、この上側にスパーギヤ12のギヤ軸60を、上端部にプーリ63を有した出力軸64を軸装して、これら出力軸64と扱胴軸2のプーリ62との間にベルト61を掛け渡している。処理胴軸4の外側方には入力軸8を軸受してベベルギヤ9,10で処理胴軸4を伝動する。この入力軸8の外側端にはプーリ65を有して前記ベルトテンションクラッチ38を介してカウンタ軸35から伝動する。
【0013】
このように、ギヤケース14は前壁7の前面に沿って上下方向に亘って取付けられ、供給口45の奥側の最も応力の集中し易い個所を補強することができるため、構成を簡潔化でき、下位の処理胴軸4と上部の扱胴軸2との間で、スパーギヤ11〜14による減速比の設定が行い易く、出力軸64と扱胴軸2との関係位置をほぼ水平状の位置にして、ベルト61による伝動間隔を短かくでき、又このベルト61の下辺が穀稈供給口45に露出して供給穀稈に触れることも少い。
【0014】
図8、図9において、上例と異なる点は、脱穀装置5の穀稈移送口44の外側壁部に装着するフィードチェン47のチェンレール73を、前後一対の平行リンク74で、上下動可能に支持して取付ける。このチェンレール73を上昇Aさせると、フィードチェン47は上方の挾扼杆48に接近して穀稈を挾持搬送しうる状態となり、チェンレール73を下降Bさせると、フィードチェン47の張りが緩まって、穀稈移送口44を開放し易く、この穀稈移送口44下部の網カバー75を取外し易くし、脱穀網42の交換、着脱等のメンテナンスを行い易くする。
【0015】
前記平行リンク74は、網カバー75の外側に取付けられる。フィードチェン47はチェンレール73の前後端のスプロケット76,77に亘って掛け渡し、脱穀フレーム78の前部に取付ける伝動ケース79の駆動スプロケット80によって駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 脱穀装置部の正面図。
【図2】 その一部の一部展開する側面図。
【図3】 伝動経路図。
【図4】 脱穀装置の側断面図。
【図5】 その正断面図。
【図6】 コンバインの側面図。
【図7】 その正面図。
【図8】 一部別実施例を示すフィードチェン部の側面図。
【図9】 その正面図。
【符号の説明】
1 扱胴
2 扱胴軸
3 処理胴(前側の処理胴)
4 処理胴軸
5 脱穀装置
6 脱穀室
7 前壁
8 入力軸
9 ベベルギヤ
10 ベベルギヤ
11 スパーギヤ
12 スパーギヤ
13 スパーギヤ
14 ギヤケース
39 処理室
44 穀稈移送口
45 穀稈供給口
47 フィードチェン
69 排わら処理胴(後側の処理胴)
73 チェンレール
74 前後一対の平行リンク
75 網カバー
Claims (1)
- 扱胴(1)を軸装する扱胴軸(2)と、脱穀室(6)の後端部から掻出されたわら屑を処理する後側の処理胴(69)及び二番還元された未処理物を脱穀処理する前側の処理胴(3)を同軸で軸装する処理胴軸(4)とを平行させて軸装した複胴形態の脱穀装置(5)において、これら扱胴(1)を軸装する脱穀室(6)乃至前側の処理胴(3)を軸装する処理室(39)の前壁(7)の前側面に沿って、入力軸(8)から前記処理胴軸(4)を連動するベベルギヤ(9,10)と該処理胴軸(4)から扱胴軸(2)を連動するスパーギヤ(11,12,13)とを内装したギヤケース(14)を該前壁(7)の穀稈供給口(45)の奥側の最も応力の集中し易い個所を補強するように上下方向に取付け、前記脱穀装置(5)の穀稈移送口(44)の外側壁部に装着して脱穀装置(5)に穀稈を供給するフィードチェン(47)のチェンレール(73)を、前後一対の平行リンク(74)で上下動可能に支持し、該チェンレール(73)を下降すると、フィードチェン(47)の張りが緩まって前記穀稈移送口(44)が開放されて、穀稈移送口(44)下部の網カバー(75)を取外すことができるように構成したことを特徴とする脱穀装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33717197A JP3982031B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33717197A JP3982031B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 脱穀装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11168966A JPH11168966A (ja) | 1999-06-29 |
JP3982031B2 true JP3982031B2 (ja) | 2007-09-26 |
Family
ID=18306119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP33717197A Expired - Fee Related JP3982031B2 (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 脱穀装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3982031B2 (ja) |
-
1997
- 1997-12-08 JP JP33717197A patent/JP3982031B2/ja not_active Expired - Fee Related
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