JP3817196B2 - トラック荷台における床落とし込みフック - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、トラック荷台における床落とし込みフックに係り、特に、トラック荷台上の積荷を固定するロープを掛け止めるフックの改良された構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、輸送等のためにトラックの荷台上に載置される積荷をロープにて固定すべく、トラック荷台の両側部には、それぞれ複数の床落とし込みフックが、トラック荷台の前後方向に所定の間隔を隔てて引出し可能に設けられ、目的とする積荷の固定のためにロープが引っ掛けられて、掛け止めされる際には、引き出され得るようにする一方、積荷固定の必要がない不使用時には、フックの一部のみがトラック荷台上に露呈せしめられた状態において、トラック荷台内に落とし込まれ、トラック荷台上の作業等の邪魔にならないようにされている。
【0003】
具体的には、この種の床落とし込みフックは、良く知られているように、水平方向に延びる頭部と、それから下方に一体的に延びる2本の脚部とを有し、全体として逆U字形状や鳥居形状を呈し、例えば図1に示される如く、そのようなフック12は、トラック荷台の側部に配設される枠体14に対して、引出し可能に設けられているのである。
【0004】
すなわち、図1においては、トラック荷台の片側のみが示されているが、フック12は、トラック荷台の左右両側において、荷台の前後方向に延びる枠体14に対して、側アオリ板16よりも内側に位置するように、また荷台の前後方向において所定間隔を隔てて複数の個所に設置されており、枠体14に設けられた取付孔18を通じて引出し可能となるように設けられている。なお、トラック荷台の床部20上には、荷物22が載置されており、この荷物22を固定すべく、ロープ24が、トラック荷台の左右両側部に設けられたフック12の頭部12aに引っ掛けられて、掛け止めされることによって、荷物22の自由な移動が阻止され得るようになっているのである。
【0005】
ところで、かかるフック12は、水平方向に延びる頭部12aと、そのような頭部12aから下方に延び、且つ側アオリ板16に向かって、換言すればトラック荷台の側部外方に向かって、くの字状に屈曲する2本の脚部12bとを有していると共に、それら2本の脚部12bの下部が、トラック荷台の側部外方に屈曲せしめられて、カギ部12cとされ、このカギ部12cの存在によって、枠体14の取付孔18からの抜け出しが阻止せしめられるようになっている。
【0006】
しかしながら、かかる構造のフック12にあっては、側アオリ板16に近接して、高さの高い大きな荷物を固定するとき、ロープ24の張掛方向(引張方向)とトラック荷台の床面との為す角度が必然的に大きくなり、そのために、脚部12bが取付孔18から抜け易くなる等の欠点があり、また、長期間の使用によって枠体14に設けられた取付孔18がフック12によって変形したり、摩耗したりして、その孔径が少しでも大きくなると、抜け易くなる等の問題点をも内在するものであった。
【0007】
このため、実用新案登録第2548484号や同第2576435号においては、トラック荷台のロープ掛け止め用フックとして、水平方向に延びる頭部から下方にくの字状に屈曲して垂下する2本の脚部の先端部にネジ部を設け、このネジ部に、脚部の抜け止めを規制するナットを螺合せしめることにより、かかるナットの存在にて、枠体に設けた取付孔からの抜け出しを阻止するようにした構造が、提案されている。
【0008】
しかして、そのようなフックの各脚部にナットを螺合せしめ、このナットの存在にて、取付孔からの抜け出しを阻止せしめる構造にあっては、トラックの荷台が振動の激しいところ故に、そのような激しい振動によってナットが緩み、脱落して、フックが抜け出し、外れてしまうという問題があり、このために、ナットの緩み止めを図るべく、ダブルナット構造を採用したり、場合によってはナットを脚部に溶接して、固定してしまう等の対策を取る必要があるが、そのような対策を取った場合にあっては、トラック荷台の枠体に対するフックの取付作業が非常に時間のかかるものとなるのである。
【0009】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、トラック荷台に対する取付作業が容易な床落とし込みフックの構造を提供することにあり、また、他の課題とするところは、トラック走行中に床落とし込みフックが緩んで外れることのない取付構造を実現することにある。
【0010】
【解決手段】
そして、本発明は、かかる課題の解決のために、トラック荷台の側部に配設される枠体に対して、引出し可能に設けられ、積荷固定用のロープが引っ掛けられる際には引き出される一方、不使用時には一部のみが露呈した状態において前記枠体内に落とし込まれるフックにして、(a)前記枠体の外部に常に位置せしめられる、水平方向に延びる頭部と、水平方向に所定距離を隔てて該頭部から垂直方向に一体的に延び、前記枠体に設けられた取付孔を貫通して該枠体の内部に至る、くの字状に屈曲せしめられた2本の脚部とを有するフック本体と、(b)該フック本体の2本の脚部の先端にそれぞれ一体的に設けられて、前記枠体の内部に位置せしめられる、前記くの字に屈曲する面内において細長な形状を呈し、且つその細長な方向における両端部がそれぞれ係合部とされてなる構造の抜止め材受け部と、(c)前記枠体の内部において、前記フック本体の2本の脚部を橋絡するように取り付けられる、各脚部の先端に設けた前記抜止め材受け部が嵌め込まれて、その両端部の係合部がそれぞれ係止される孔形態乃至は切欠き形態の係止部の2つを有する抜止め材とを、有することを特徴とするトラック荷台における床落とし込みフックを、その要旨とするものである。
【0011】
このように、本発明に従うトラック荷台における床落とし込みフック構造によれば、その頭部から延びる2本の脚部の先端部に、それぞれ、一体的に設けられた抜止め材受け部に対して、それら2本の脚部を橋絡するように、抜止め材を、それに設けられた2つの係止部に嵌め込むようにすることによって、容易に取り付けられることとなるのであり、これによって、かかる床落とし込みフックのトラック荷台の枠体に対する取付作業が、極めて容易となるのである。
【0012】
しかも、トラック荷台の枠体の内部において、抜止め材が、フック本体の2本の脚部を橋絡するように、それら脚部に対して嵌合形態において取り付けられていることによって、そのようなフック本体の脚部が枠体に設けられた取付孔から抜け出すことが、確実に阻止され得ることとなるのであり、また、各脚部の先端部に一体的に設けた抜止め材受け部が、抜止め材に対して嵌め込まれて、その両端の係合部が抜止め材に設けた係止部に対して係止せしめられ、以て、それら抜止め材受け部と抜止め材との間の相対的な自由移動が効果的に阻止せしめられていることによって、かかる抜止め材がフック本体の脚部から脱落するようなことがなく、これにより、永年の使用においても、トラック荷台の枠体に対してフックを確実に保持せしめて、その使用を図ることが出来るのである。
【0013】
なお、このような本発明に従うトラック荷台における床落とし込みフックの好ましい態様の一つによれば、前記フック本体の2本の脚部に対して、それぞれの先端に設けられた抜止め材受け部との間に前記抜止め材が位置するように、抜止め材外れ防止ツメ部が、それぞれ一体的に形成されている構造が、採用されることとなる。このような抜止め材外れ防止ツメ部の存在によって、フック本体の2本の脚部に取り付けられた抜止め材は、脚部先端部に一体的に設けられた抜止め材受け部と抜止め材外れ防止ツメ部との間に位置せしめられて、抜止め材が脚部の上方に、換言すれば、頭部側に移動するのが阻止され、以て、脚部先端に設けた抜止め材受け部と抜け止め材との間の嵌合構造を、より一層確実に確保し得る等の特徴を発揮することとなる。
【0014】
また、本発明の望ましい態様の他の一つによれば、前記抜止め材が、全体としてコ字状横断面形状を呈する金属板材の成形品にて構成され、前記二つの係止部の間に位置する部位が、前記枠体の裏面に当接する平坦な当接面とされる一方、該当接面の左右に位置する、前記係止部の設けられる部位が、該当接面に対して所定の角度を持って傾斜する傾斜面とされている構造が、有利に採用されることとなる。
【0015】
このような抜止め材の枠体との当接部分と、抜止め材受け部を係止するための係止部の設けられる部位とが、所定の傾斜角度を有する異なる面上に位置するように、形成されていることによって、抜止め材自体をトラック荷台の枠体の裏面に効果的に当接せしめ、特に、抜止め材外れ防止ツメ部が設けられている場合にあっては、そのようなツメ部が干渉しないようにして、抜止め材を枠体の裏面に効果的に当接せしめ得るようにすると共に、フック本体の頭部にロープが掛け止められて引張せしめられ、枠体の裏面に抜け止め材が当接せしめられた際に、かかる抜止め材に対して、フック先端部に設けた抜止め材受け部に回動方向の力が作用し、以て、抜止め材と抜止め材受け部との間の係止乃至は係合作用が確実に確保され得て、抜止め材がフック本体の脚部から外れることが、より一層効果的に阻止せしめられ得るのである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の代表的な具体例を示す図面を参照しつつ、本発明について、更に具体的に明らかにすることとする。
【0017】
先ず、図2及び図3には、本発明に従う床落とし込みフックにおけるフック本体30が明らかにされており、そのようなフック本体30の正面図及び平面図が図2の(a)及び(b)にそれぞれ示されている一方、図3(a)には、そのようなフック本体30の右側面図が示されており、更に図3(b)には、図3(a)におけるA方向視図が示されている。
【0018】
そして、それらの図において、フック本体30は、金属製とされて、水平方向に所定長さで延びるロッド状の頭部30aと、かかる頭部30aから、それとは直角方向に、互いに平行に一体的に延び、且つ同じ方向にくの字状に屈曲せしめられた、丸棒形状の2本の脚部30b,30bとを有しており、そして、それら2本の脚部30b,30bが、頭部30aに対して、その両端部から中心側に所定距離(ここでは、頭部30aの約1/4長さの距離)入り込んだ位置において、水平方向に所定距離を隔てて設けられており、それら頭部30aと2本の脚部30b,30bとによって、鳥居形状を呈する構造とされている。なお、フック本体30の2本の脚部30b,30bのくの字に屈曲する面(くの字の存在する面)は、図2の(a)、(b)及び図3(a)の対比から明らかな如く、頭部30aの延びる方向に対して垂直な面であり、また、2本の脚部30b、30bの平行な方向における平面に対して垂直となる面である。
【0019】
また、かかるフック本体30の2本の脚部30b,30bの先端たる下端部には、それぞれ、脚部30bとほぼ同一直径の丸棒状ブロック形状を呈する抜止め材受け部32が、脚部30bのくの字に屈曲する面内において延びる細長な形状を呈するように、一体的に設けられている。具体的には、この抜止め材受け部32は、その上面が切削されて、平坦面32aとされている一方、下面側に位置する一方の端部の角部が平坦な面取り部32bとされていると共に、他方の端部角部が湾曲した面取り形状をもって構成されるR形状部32cとされている。そして、このような形状の抜止め材32に対して、その上面の平坦面32aにおいて、R形状部32cが設けられた端部側に変位した位置において、フック本体30の各脚部30b,30bの下端部が一体的に連結されているのであり、これによって、かかる抜止め材受け部32の細長な方向(軸心方向)における両端部において、平坦な面取り部32bの設けられた端部側が長手の係合部34aとされている一方、R形状部32cの設けられた端部側が短尺な係合部34bとされているのである。
【0020】
さらに、フック本体30の各脚部30bには、それぞれ、抜止め材外れ防止ツメ部36が、抜止め材材受け部32よりも上方に所定距離離れて位置するように、且つ抜止め材受け部32の長手の係合部34aに対向するように、一体的に設けられている。なお、そのような外れ防止ツメ部36は、所定幅において脚部30bの軸心方向に延びるように設けられており、その下部側が、急激に立ち上がる傾斜面にて構成されている一方、上部側が、なだらかな傾斜面となるように形成されている。
【0021】
一方、上記したフック本体30に対して、その2本の脚部30b,30bを橋絡するように、取り付けられる抜止め材40の概要が、図4及び図5に示されている。具体的には、図4(a)及び(b)には、そのような抜止め材40の正面図及び右側面図が、それぞれ示されており、また図5(a)には、そのような抜止め材40の平面図が示され、更に図5(b)には、図4(b)におけるB方向視図が示されている。
【0022】
それらの図において、抜止め材40は、ここでは、所定厚さの金属板材をプレス加工して得られる、全体としてコ字状横断面形状を呈する横長の成形品にて、構成されており、その長手方向の両端部には、それぞれU字状外形を与える切り欠きにて構成される係止部42,42が、外方に開口せる形態において、それぞれ設けられている。そして、それら2つの係止部42,42の間に位置する、抜止め材40のコ字状形状における係止部42形成接続部が、所定の傾斜角度をもって上方に延びる平坦な面を与えるように山形状に突出せしめられ、以て、それら2つの係止部42,42の間において所定高さの三角形状の山部として形成されている。即ち、この2つの係止部42,42の間に位置する抜止め材40の部位が、後述せるように、枠体の裏面に当接する平坦な当接面44とされる一方、この当接面44の左右に位置する係止部42の設けられた平坦な部位が、かかる当接面44に対して所定の角度を持って傾斜する傾斜面46,46とされているのである。
【0023】
そして、かくの如き構造の抜止め材40を、前記したフック本体30の脚部30b,30bに取り付けるには、図6に示されるように、抜止め材40の両側部に設けた係止部42,42に対して、フック本体30の脚部30b,30bの下端部に一体的に設けた抜止め材受け部32を、例えば、その長手の係合部34aの先端部から挿入せしめ、それら抜止め材40とフック本体30とを相対的に回動せしめるようにして、抜止め材40のコ字状形状内に抜止め材受け部32の全体を嵌め込んで、かかる抜止め材受け部32の両端部に設けられた2つの係合部34a,34bを、それぞれ、抜止め材40の係止部42におけるU字形状の両側部に係止せしめることにより、或いは、フック本体30の脚部30b、30bの間に、抜止め材40を斜めにして挿入し、一方の脚部30bを抜止め材40の対応する係止部42に嵌入して、抜止め材40のコ字状形状内に抜止め材受け部32を嵌め込んだ後、他方の脚部30bを同様にして対応する係止部42に嵌入して、抜止め材受け部32を嵌め込むことにより、フック本体30の2本の脚部30b,30bを橋絡する形態において、抜止め材40の組付けが実現され得るのであり、これによって、図7(a)及び(b)に示される如き正面形態及び平面形態を呈する組付け体となるのである。
【0024】
また、このようにしてフック本体30の脚部30b、30bに組付けられた抜止め材40にあっては、それら脚部30bからの脱落が抜止め材受け部32の存在によって確実に阻止され得ることとなる一方、脚部30b上方への移動が、抜止め材外れ防止ツメ部36に対して抜止め材40の係止部42の縁部が当節することにより、効果的に規制せしめられるようになっており、これにて、抜止め材40の確実な係止が実現されているのである。
【0025】
ところで、かくの如き本発明に従う、フック本体30と抜止め材40とを含む床落とし込みフックを、トラック荷台の側部に設けられた枠体に対して配設するに際しては、図8に示される如く、トラック荷台の側部においてトラック荷台の前後方向に延びるように設けられた枠体50の上部板部分50aに形成されている、2本の脚部30bに対応した2つの取付孔52に対して、先ず、フック本体30が、その脚部30bの下端部に設けた抜止め材受け部32の長手の係合部34aの先端から挿入せしめられて、それぞれの脚部30bが、対応する取付孔52を通じて、枠体50の内部に挿入せしめられた後、それぞれの脚部30bの下端部に一体的に設けた抜止め材受け部32に対する抜止め材40の組付けが前述の如くして行われ、以て、フック本体30の2本の脚部30b,30bが抜止め材40にて橋絡されることによって、かかるフック本体30が枠体50に設けられた取付孔52から抜け出すことが確実に阻止せしめられることとなるのである。なお、かかるフック本体30の取付孔52への挿入に際しては、従来と同様に、脚部30bのくの字形状が荷台の側部外方に向って屈曲するようにして、その挿入作業が実施されることとなる。
【0026】
しかも、このようにして実現される枠体50の取付孔52へのフック本体30の2本の脚部30b,30bの挿入、更には、それら2本の脚部30b,30bに対する抜止め材40の取付けの作業は、単なる挿入作業に加えて、抜止め材40の係合部42内への抜止め材受け部32のワンタッチでの嵌め込み作業にて済むこととなるのであり、従来の如き、ナットの螺合やダブルナットの採用、更にはナットの溶着等の作業が全く不要となるのであって、これにより、その取付作業性は著しく向上され得ることとなったのである。
【0027】
また、図8(a)には、本発明に従う床落とし込みフックが不使用状態にあるときには、枠体50内に落とし込まれて、フック本体30の頭部30aのみが枠体50の上面上に位置せしめられて、外部に露呈されてなる状態が示されている一方、そのような床落とし込みフックを使用するに際しては、かかるフック本体30が枠体50より引き出され、図8(b)に示される如く、フック本体30の脚部30bの抜止め材受け部32が嵌め込まれて、取り付けられた抜止め材40における当接面44が、枠体50の裏面に当接せしめられ、これによって、フック本体30の抜け出しが効果的に阻止せしめられ得るようになっていると共に、フック本体30の脚部30bの下端部に設けた抜止め材受け部32が、抜止め材40の傾斜面46に当接することにより、そのような抜止め材受け部32と抜止め材40との間の係合作用も、より一層確実に確保され得るようになっているのである。
【0028】
なお、図9には、上述の如くしてトラックの荷台の側部に配設される枠体に対して取り付けられた本発明に従う床落とし込みフックに対して、積荷の固定を行うべく、ロープ54が引っ掛けられた状態が明らかにされている。そこでは、枠体50から引き出された床落とし込みフックのフック本体30に対して、その鳥居形状を与える頭部30aの両端部に対してロープ54が引っ掛けられて、荷台の左右方向に掛け渡され、これによって、荷台上に載置された荷物が固定せしめられるようになっているのである。
【0029】
以上、本発明に従うトラック荷台における床落とし込みフックの代表的な具体例に基づいて、本発明の構成を詳述してきたが、本発明が、そのような具体例に何等限定して解釈されるものでは決してなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、本発明が、当業者の知識に基づいて種々なる設計上の変更を加えたり、改良等を施したりした形態において実施され得るものであることは、言うまでもないところであり、また、そのような変形された実施の形態が、何れも、本発明の範疇に属するものであることが、理解されるべきである。
【0030】
例えば、本発明に従う床落とし込みフックにおけるフック本体30としては、従来と同様に、金属製、特に鉄材質のものが一般的に用いられ、溶接、鍛造、鋳造等の、公知の各種の手法に従って、製造され得るものである。
【0031】
また、かかるフック本体30の全体形状としても、例示の如き鳥居形状が有利に採用され得るものではあるが、よく知られているような逆U字状等の形状を呈するものであっても、何等差支えないのである。
【0032】
さらに、抜止め材40の形状にあっても、例示の如きコ字状形状の他に、フック本体30の2本の脚部30b,30bを橋絡し得る各種の形状が採用され得るものであり、加えて、そのような抜止め材40に設けられる2つの係止部42,42の形状としても、例示の如きU字形状の他に、各種形状の切り欠き形態において設けられ得、更には、そのような切り欠き形態に代えて、孔形態のものであっても、そこに、抜止め材受け部32が嵌め込まれて、その両端の係合部34a,34bがそれぞれ係止せしめられ得る構造である限りにおいて、何れの形態のものにあっても採用可能であることは、言うまでもないところである。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本発明に従うトラック荷台における床落とし込みフックにあっては、その取付作業が極めて容易であって、ワンタッチで取り付け可能となる優れた特徴を有しているものであり、また、その抜止めも効果的に実現され得て、従来の如き複雑な構造や手間のかかる作業も必要でなく、トラック走行中に、そのような床落とし込みフックが緩んで外れることがない構造を実現し得たところに、大きな特徴を有しているのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の床落とし込みフックを用いた積荷の固定構造の一例を示す、トラック荷台の左右方向の断面におけるトラック荷台の一方の側部部分を示す部分説明図である。
【図2】本発明に従うトラック荷台における床落とし込みフックの一つの具体例に係るフック本体の説明図であって、(a)は、その正面図、(b)は、その平面図である。
【図3】図2に示される床落とし込みフックのフック本体の異なる方向における形状を示す説明図であって、(a)は、その右側面図であり、(b)は、図3(a)におけるA方向視図である。
【図4】図2及び図3に示されるフック本体の2本の脚部に組み付けられる抜止め材を説明する図であって、(a)は、その正面図であり、(b)は、その右側面図である。
【図5】図4に示される抜止め材の、更に別の方向からの形状を明らかにする説明図であって、(a)は、その平面図であり、(b)は、図4(b)におけるB方向視図である。
【図6】本発明に従う床落とし込みフックにおけるフック本体と抜止め材との組付け工程を示す説明図である。
【図7】本発明に従う床落とし込みフックを構成するフック本体と抜止め材との組付け状態を示す説明図であって、(a)は、その組付け体の正面説明図であり、(b)は、その組付け体の平面説明図である。
【図8】本発明に従う床落とし込みフックをトラック荷台の枠体に対して取り付けてなる状態を示す説明図であって、(a)は、その不使用時の状態を示す断面説明図であり、(b)は、その使用のために枠体から引き出された状態を示す断面説明図である。
【図9】本発明に従う床落とし込みフックがトラック荷台の枠体から引き出され、そのフック本体の頭部に対してロープが引っ掛けられた状態を示す部分斜視説明図である。
【符号の説明】
12 フック
14 枠体
16 側アオリ板
18 取付孔
20 床部
22 荷物
30 フック本体
30a 頭部
30b 脚部
32 抜止め材受け部
32a 平坦面
32b 面取り部
32c R形状部
34 係合部
40 抜止め材
42 係止部
44 当接面
46 傾斜面
50 枠体
52 取付孔
54 ロープ

Claims (2)

  1. トラック荷台の側部に配設される枠体(50)に対して、引出し可能に設けられ、積荷固定用のロープ(54)が引っ掛けられる際には引き出される一方、不使用時には一部のみが露呈した状態において前記枠体内に落とし込まれるフックにして、
    前記枠体の外部に常に位置せしめられる、水平方向に延びる頭部(30a)と、水平方向に所定距離を隔てて該頭部から垂直方向に一体的に延び、前記枠体に設けられた取付孔(52)を貫通して該枠体の内部に至る、くの字状に屈曲せしめられた2本の脚部(30b)とを有するフック本体(30)と、
    該フック本体の2本の脚部の先端にそれぞれ一体的に設けられて、前記枠体の内部に位置せしめられる、前記くの字に屈曲する面内において細長な形状を呈し、且つその細長な方向における両端部がそれぞれ係合部(34a,34b)とされてなる構造の抜止め材受け部(32)と、
    前記枠体の内部において、前記フック本体の2本の脚部を橋絡するように取り付けられる、各脚部の先端に設けた前記抜止め材受け部が嵌め込まれて、その両端部の係合部がそれぞれ係止される孔形態乃至は切欠き形態の係止部(42)の2つを有する抜止め材(40)とを、
    有すると共に、該抜止め材が、全体としてコ字状横断面形状を呈する金属板材の成形品にて構成され、前記2つの係止部の間に位置する部位が前記枠体の裏面に当接する平坦な当接面(44)とされる一方、該当接面の左右に位置する、前記係止部の設けられる部位が、該当接面に対して所定の角度をもって傾斜する傾斜面(46)とされていることを特徴とするトラック荷台における床落とし込みフック。
  2. 前記フック本体の2本の脚部に対して、それぞれの先端に設けられた抜止め材受け部との間に前記抜止め材が位置するように、抜止め材外れ防止ツメ部(36)が、それぞれ一体的に形成されている請求項1に記載のトラック荷台における床落とし込みフック。
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