JP4384588B2 - 折り畳みコンテナー - Google Patents

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本発明は、底部を囲むように配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーに関するものである。
従来、平面形状が略長方形に形成された底部の相対する長辺部に、ヒンジ部材を介して連結された長側壁と、同じく上記底部の相対する短辺部に、ヒンジ部材を介して連結された短側壁とからなり、底部に対して略垂直に長側壁と短辺部を立てることにより、箱型に組み立てられ、また、折り畳む際には、底部の上に重なるように、長側壁及び短側壁を折り畳むようにした折り畳みコンテナーが知られており、箱型に組み立てられ状態においては、長側壁或いは短側壁が、底部方向に倒れないように、互いに、ロック機構により、ロックされるように構成されている。
一例として、長側壁に係合凹部を形成し、該係合凹部に、短側壁に上下動可能に配設したロック部材の先端部を挿入させることにより、ロック機構を構成した折り畳みコンテナーが、特許文献1に開示されている。
特開2003−40263号公報
図19及び図20に示されているように、上述した従来の折り畳みコンテナーにおいては、長側壁10の両端部には、係合凹部10aを有する係合部10bが形成されており、係合部10bの下端部には、傾斜面10b’が形成されている。一方、短側壁20には、適当なバネ部材により上方に付勢されたロック部材30が、上下動可能に配設されている。
折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てるのは、先ず最初に、長側壁10を垂直に立て、次いで、短側壁20を垂直方向に回動させることになるが、短側壁20が略垂直に立てられる直前において、ロック部材30の先端部が、長側壁10に形成された係合部10bの傾斜面10b’に当接することになり、この状態から、短側壁20を、更に垂直方向に回動させると、ロック部材30の先端部は、上述したバネ部材の付勢力に抗して、係合部10bの傾斜面10b’に沿って下動し、図19に示されているように、ロック部材30の先端部が、係合部10bの下端を越えた時点で、ロック部材30が、バネ部材の復元力により上動し、図20に示されているように、ロック部材30の先端部が、係合部10bの係合凹部10aに挿入され、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられることになる。この状態において、短側壁20に、外側から負荷が加わって、短側壁20が底部40方向に倒れようとしても、ロック部材30の先端部が、係合部10bに当接し、従って、短側壁20が底部40方向に倒れるようなことがない。
上述した従来の折り畳みコンテナーにおいては、短側壁20の起立時に、ロック部材30を作業者が手で下降させることなく、自動的に降下させるために、ロック部材30の上端部を、係合部10bの傾斜面10b’より下に位置させており、そのために、短側壁20のの起立時において、互いの傾斜面同士が当接し、ロック部材30が円滑に下降するように構成されている。しかし、短側壁20に配設されたロック部材30の先端部が、長側壁10に形成された係合部10bの係合凹部10aに挿入されているロック状態においては、図20に示されているように、ロック部材30の先端部の略下半分が、係合部10bの下端からはみ出しており、ロック部材30の先端部と係合部10bとの引っ掛かり部分が少ない。従って、折り畳みコンテナーに振動や衝撃が加わった際に、或いは、ロック部材30が少し下動しただけで、ロック部材30の先端部が、係合部10bから外れて、短側壁20が倒れるという問題があった。
上述した課題を解決するために、係合部10bの係合凹部10aの高さを高して、ロック部材30の先端部と係合部10bとの引っ掛かり部分を大きくすることができるが、このように、ロック部材30の先端部と係合部10bとの引っ掛かり部分を大きくすると、長側壁10と短側壁20のロック状態を解除する際に、ロック部材30の下動距離が長くなり、従って、ロック解除作業の作業性が悪くなるという問題がある。
また、折り畳み状態の折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てる際に、ロック部材30の両端に位置する先端部が、共に、長側壁10の両端部に形成された係合部10bの係合凹部10aに挿入されずに、ロック部材30の一方の先端部のみが、長側壁10の一方の係合凹部10aにのみ挿入され、ロック部材30のもう一方の先端部が、長側壁10のもう一方の係合凹部10aに挿入されず、長側壁10と短側壁20のロック状態が不十分であり、従って、短側壁20が底部40方向に倒れ易いという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、箱型に組み立てられた状態から、最初に、底部に重なるように倒される相対する一方の側壁と、該一方の側壁に次いで後から、底部に重ねられた前記一方の側壁の上に重なるように倒される相対するもう一方の側壁とを有する折り畳みコンテナーにおいて、前記最初に倒される相対する一方の側壁に、上下動可能なロック部材を取り付けるとともに、前記後から倒される相対するもう一方の側壁に、係合枠と係止突部が突設された弾性舌片とを形成し、箱型に組み立てられた状態においては、前記最初に倒される側壁に取り付けられた前記ロック部材の当接杆が、前記後から倒される側壁に形成された弾性舌片の係止突部と係合枠との間に形成された間隙に挿入されることにより、前記最初に倒される側壁が、底部方向に回動しようとしても、前記最初に倒される側壁に取り付けられた前記ロック部材の当接杆が、前記後から倒される側壁に形成された前記弾性舌片の係止突部に当接し、前記最初に倒される側壁の底部方向への回動が阻止されるように構成されており、また、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際には、前記最初に倒される側壁に取り付けられた前記ロック部材を下動させて、前記ロック部材の当接杆を、前記後から倒される側壁に形成された前記弾性舌片の係止突部と係合枠との間に形成された間隙から排出させることにより、前記弾性舌片を弾性変形させることなく、前記最初に倒される側壁を底部方向に倒すように構成したものである。
最初に倒される相対する一方の側壁に、上下動可能なロック部材を取り付けるとともに、後から倒される相対するもう一方の側壁に、係合枠と係止突部が突設された弾性舌片とを形成し、箱型に組み立てられた状態においては、ロック部材の当接杆が、後から倒される相対するもう一方の側壁に形成された弾性舌片の係止突部と係合枠との間に形成された間隙に挿入されるとともに、ロック部材に形成された係止杆の先端部の全部が、弾性舌片に突設された係止突部の背後に位置するように構成されているので、折り畳みコンテナーに振動や衝撃が加わった際に、或いは、ロック部材の多少の下動により、簡単に、ロック部材の係止杆が、後から倒される相対するもう一方の側壁に形成された弾性舌片の係止突部と係合枠との間に形成された間隙から排出されるようなことがなく、従って、最初に倒される相対する一方の側壁と後から倒される相対するもう一方の側壁とのロック状態が解除されるようなことを、確実に防止することができる。
また、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを箱型に組み立てる際には、後から倒される相対するもう一方の側壁を略垂直に立てた後に、最初に倒される相対する一方の側壁を略垂直に立てることにより、ロック部材の当接杆により、弾性舌片を外側に弾性変形させて、ロック部材の当接杆を、弾性舌片の係止突部と係合枠との間に形成された間隙に挿入させるとともに、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際には、ロック部材を下動させて、ロック部材の当接杆を、弾性舌片の係止突部と前記係合枠との間に形成された間隙から排出させ、最初に倒される相対する一方の側壁を底部方向に倒すように構成したので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際には、弾性舌片を弾性変形させることがないので、弾性舌片の弾性変形回数を少なくすることができ、従って、弾性舌片の弾性力や弾性復元力の低下を防止することができ、よって、最初に倒される相対する一方の側壁と後から倒される相対するもう一方の側壁とのロック状態を、長時間に亘たって、確実に維持することができ、また、ロック作業やロック解除作業を、確実に迅速に行うことができ、ひいては、折り畳みコンテナーの使用寿命が長くなる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら、本実施例に限定されるものではない。
本発明の全体構成は、合成樹脂で一体成形された底部1と、底部1の相対する長辺側土手部1aにヒンジ連結された、同じく合成樹脂で一体成形された長側壁2と、底部1の相対する短辺側土手部1bにヒンジ連結された、同じく合成樹脂で一体成形された短側壁3とから構成されており、本実施例においては、長辺側土手部1aは、短辺側土手部1bより高く構成されている。
図1に示されている箱型に組み立てられた状態から、先ず最初に、短側壁3を、図2に示されているように、底部1に重なるように倒し、次いで、長側壁2を、底部1に重ねられた短側壁3に重なるように倒すことにより、図3に示されているように、折り畳みコンテナーを、高さの低いコンパクトに折り畳むことができるように構成されており、また、図3に示されている状態から、長側壁2を、略垂直に立て、次いで、短側壁3を略垂直に立てることにより、図1に示されているように、折り畳まれていた折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てることができるように構成されている。
次に、図1〜図5を用いて、長側壁2について説明する。
長側壁2は、横長の略長方形状の板状部2aを有しており、長側壁2の両垂直端には、板状部2aの内面(図1に示されているように、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの内側に位置する面)2a1に対して、略垂直な縦長の係合枠2bが形成されており、係合枠2bには、上下方向に所定の間隔を置いて、板状部2aに略平行な嵌合孔2b1が、適当数、形成されている。なお、本実施例には、4個の嵌合孔2b1が形成されている例が示されている。
また、上述した係合枠2b付近に位置する板状部2aの上部角部には、上下方向に所定の間隔を置いて形成された一対の水平溝部2c1と、係合枠2b側に位置する水平溝部2c1の端部を連結する垂直溝2c2とからなる略コの字状のスリット2cが形成されており、長側壁2の板状部2aに、このようなスリット2cを形成することにより、長側壁2には、係合枠2b側に自由端部を有する弾性舌片4が形成されている。また、弾性舌片4の先端部には、略三角柱状の係止突部4aが突設されており、係止突部4aの係合枠2b側の先端面4a1は、係合枠2bと略平行な平坦面として形成されており、また、係止突部4aの側面4a2は、係止突部4aの先端面4a1に向かうに従って、係合枠2bの先端方向に傾斜した傾斜面として形成されている。なお、係止突部4aの側面4a2を、以下、傾斜側面4a2と称する。
次に、図1、図6及び図7等を用いて、短側壁3について説明する。
短側壁3は、横長の略長方形状の板状部3aを有しており、板状部3aの上下端には、板状部3aに略垂直で、且つ、外側(図1に示されているように、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、折り畳みコンテナーの外側)に延在する上端水平リブ3b及び下端水平リブ3cが、それぞれ形成されており、上端水平リブ3bの両端と下端水平リブ3cの両端とは、側端垂直リブ3dにより連結されている。また、上端水平リブ3bの下方に位置する板状部3aには、上端水平リブ3bに平行な上部水平リブ3eが形成されており、上部水平リブ3eの両端も、側端垂直リブ3dに連結されている。更に、板状部3aには、上部水平リブ3eの下方で、且つ、上部水平リブ3eに近接して、上部水平リブ3eに平行な近接水平リブ3fが形成されており、近接水平リブ3fの両端も、側端垂直リブ3dに連結されている。更にまた、近接水平リブ3fと下端水平リブ3cとの間に位置する板状部3aには、2本の中間水平リブ3g、3hが形成されており、中間水平リブ3g、3hの両端も、それぞれ、側端垂直リブ3dに連結されている。なお、便宜的に、上方に位置する中間水平リブ3gを、上部中間水平リブ3gと称し、下方に位置する中間水平リブ3hを、下部中間水平リブ3hと称する。
上述した近接水平リブ3fと上部中間水平リブ3gとの間に位置する板状部3aの中央部領域には、近接水平リブ3fと上部中間水平リブ3gとを連結するとともに、所定の間隔を置いて配置された相対する一対の区画垂直リブ3iが形成されている。また、近接水平リブ3fと上部中間水平リブ3gと相対する一対の区画垂直リブ3iとにより囲まれた板状部3aを削除することにより、作業者の少なくとも親指以外の4本の指が挿入可能な持ち手用透孔3jが形成されている。更に、上部水平リブ3eと近接水平リブ3fとは、適当数の補強垂直リブ3kにより連結されている。
近接水平リブ3fと下部中間水平リブ3hと区画垂直リブ3iと側端垂直リブ3dとにより囲まれた板状部3aを、近接水平リブ3f、上部中間水平リブ3g、区画垂直リブ3i及び側端垂直リブ3dの先端まで膨出させることにより、持ち手用透孔3jの両側部には、平坦なラベル貼着部3mが形成されている。また、ラベル貼着部3mの一部を、板状部3a方向に膨出させて、適当数の凹部3m1を形成することが好ましい。このように、ラベル貼着部3mの一部に、凹部3m1を形成することにより、ラベル貼付部3mに貼付されるラベルLが、このような凹部3m1が形成されておらず、ラベル貼付部3mの全面に貼着された場合に比べて、ラベル貼付部3mからのラベルLの剥離が容易になる。
また、ラベル貼着部3mを構成するとともに、凹部3m1に接する部分の下部中間水平リブ3hに、下部中間水平リブ3hの先端部を削除して、下部中間水平リブ3hの板状部3aからの高さを低くすることにより、ラベル剥離用切欠き凹部3h1を形成することが好ましい。このようなラベル剥離用切欠き凹部3h1を形成することにより、ラベル貼着部3mに貼着されたラベルLと下部中間水平リブ3hとの間には、ラベル剥離用切欠き凹部3h1を形成したことによる間隙が形成されるので、このラベル剥離用切欠き凹部3h1に、指を挿入することにより、ラベル貼着部3mからのラベルLの剥離が容易になる。
なお、3nは、下部中間水平リブ3hと下端水平リブ3cとの間に位置する板状部3aに形成された、下部中間水平リブ3hと下端水平リブ3cとを連結する垂直リブであり、必要に応じて適宜、形成することができる。
上述した上端水平リブ3b、下端水平リブ3c、側端垂直リブ3d、上部水平リブ3e、近接水平リブ3f、上部中間水平リブ3g、下部中間水平リブ3h、区画垂直リブ3i、補強垂直リブ3k及び垂直リブ3nの奥行高さ(板状部3aの外面(折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、外側に位置する面)3a1から、各リブの先端までの距離)は、略同じに形成されている。
側端垂直リブ3dの外側には、板状部3aを延在することにより、縦長の帯状枠3pが形成されており、帯状枠3pの縁部には、側端垂直リブ3dに略平行な嵌合突部3p1が突設されている。この嵌合突部3p1は、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、長側壁2の係合枠2bに形成された嵌合孔2b1に挿入されるように構成されており、帯状枠3pには、長側壁2の係合枠2bに形成された嵌合孔2b1と同じ数の嵌合突部3p1が突設されている。
上端水平リブ3bと上部水平リブ3eとの間には、上端水平リブ3bと上部水平リブ3eとを連結する連結垂直リブ3qが形成されており、板状部3aの外面3a1と連結垂直リブ3qとの間には、後述するロック部材が挿入可能な間隙S1が形成されている。本実施例においては、一例として、6本の連結垂直リブ3qが形成されている例が示されているが、6本に限定されることなく、適宜、複数本の連結垂直リブ3qを形成することができる。なお、3a2は、連結垂直リブ3qを成形するために板状部3aに形成された金型用の透孔である。
また、上端水平リブ3bと上部水平リブ3eとの間に位置する側端垂直リブ3dには、同じく、後述するロック部材が挿入可能なスリット3d1が形成されている。上述した板状部3aの外面3a1と連結垂直リブ3qとの間に形成された間隙S1と、側端垂直リブ3dに形成された上記のスリット3d1とは、間隙S1とスリット3d1とを、側端垂直リブ3dから見た場合に、間隙S1とスリット3d1とが、一致するように構成されている。
上端水平リブ3bと上部水平リブ3eとを連結する連結垂直リブ3qのうち、板状部3aの中央部寄りに位置する相対する2本の連結垂直リブ3q間に位置する板状部3aの外面3a1には、所定の間隔を置いて、略角柱状の係止突起3rが突設されている。一対の係止突起3rは、上端水平リブ3bと上部水平リブ3eとの略中間に位置しているとともに、係止突起3rの先端面3r1の略下半分には、先端面3r1から板状部3aの外面3a1に向かって下方に傾斜した傾斜面3r2が形成されている。
次に、主として、図8〜図10を用いて、短側壁3に配設される合成樹脂で一体成形されたロック部材5について説明する。
ロック部材5は、横長の本体部5aを有しており、横長の本体部5aは、横長板状部5a1と、横長板状部5a1の上端から、横長板状部5a1に対して略垂直に延在する上端水平部5a2と、横長板状部5a1の下端から、横長板状部5a1に対して略垂直に、上端水平部5a2と同じ方向に延在する下端水平部5a3と、横長板状部5a1の両端から、横長板状部5a1に対して略垂直に、上端水平部5a2と同じ方向に延在するとともに、上端水平部5a2の両端と下端水平部5a3の両端を連結する相対する側端部5a4とから構成されている。上端水平部5a2、下端水平部5a3及び側端部5a4の先端面は、略面一に形成されている。
また、側端部5a4の外側面5a4’の下部には、外側面5a4’に対して垂直で、且つ、本体部5aの幅(横長板状部5a1に対して、垂直方向の長さ)W1と同じか、或いは、該幅W1より狭い幅を有する当接杆5bが形成されている。また、当接杆5bの先端面は、横長板状部5a1の前面(ロック部材5を、短側壁3に取り付けた際に、外側位置する面)5a1’に向かって傾斜した傾斜面5b1として形成されている。
更に、横長板状部5a1の略中央領域を、前面5a1’から、裏面(ロック部材5を、短側壁3に取り付けた際に、短側壁3の板状部3aと対向する面)5a1”方向に膨出させることにより、作業者の指が挿入可能な操作用凹部5cが形成されている。より具体的には、操作用凹部5cは、奥壁部5c1と天部5c2と底部5c3と相対する側壁部5c4とにより形成されており、奥壁部5c1の裏面(ロック部材5を、短側壁3に取り付けた際に、短側壁3の板状部3aと対向する面)5c1’は、平坦で、且つ、横長板状部5a1の裏面5a1”と略面一になるように構成されている。また、底部5c3は、底部5c3の先端部から奥壁部5c1に向かって形成された、複数の段部5c3’からなる登り階段状に形成されている。
操作用凹部5cを構成する相対する側壁部5c4付近に位置する奥壁部5c1の一部を、横長板状部5a1の前面5a1’方向に膨出させることにより、奥壁部5c1には、一対の縦長の溝部5dが形成されており、溝部5dを形成する天部5d1は、上述した上端水平部5a2の延長部として形成されている。
また、ロック部材5の本体部5aを構成する下端水平部5a3の下面には、所定の間隔を置いて、一対の帯状の弾性片5eが形成されている。ロック部材5を平面図的に見た場合に、弾性片5eは、上端水平部5a2や下端水平部5a3から出ないように形成されているとともに、一対の帯状の弾性片5eは、共に、相対する側端部5a4の何方か一方の側端部5a4方向に向かって、同じ向きに傾斜している。
ロック部材5の本体部5aの高さH1は、短側壁3に形成された上端水平リブ3bの下面と上部水平リブ3eの上面との間の間隔H2の略半分であり、また、ロック部材5の全体の高さ(ロック部材5の本体部5aを構成する上端水平部5a2の上面から弾性片5eの先端5e1までの距離)H3は、短側壁3に形成された上端水平リブ3bの下面と上部水平リブ3eの上面との間の間隔H2と略同じに形成されている。更に、短側壁3の板状部3aに突設された一対の係止突起3rの下端から上部水平リブ3eの上面までの距離H4は、ロック部材5の本体部5aの高さH1に、弾性片5eの厚さT1を加えた距離と同じか、それより若干、大きく形成されている。
次に、図11〜図14を用いて、短側壁3へのロック部材5の取り付けについて説明する。
図11に示されているように、ロック部材5の本体部5aを構成する横長板状部5a1と短側壁3の板状部3aとが、略平行になるように、且つ、ロック部材5の一方の当接杆5bが、短側壁3の一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1の側方に位置するように、更に、ロック部材5の一対の傾斜した弾性片5eが、側端垂直リブ3dから離反するような状態となるように、更にまた、ロック部材5の本体部5aに形成された操作用凹部5cが外側に位置するように、ロック部材5を、短側壁3の一方の側端垂直リブ3dの側方に配置する。
次いで、短側壁3の一方の側端垂直リブ3dの側方に位置するロック部材5の当接杆5bを、一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1に挿通し、更に、順次、図12に示されているように、ロック部材5の当接杆5b及び本体部5aを、短側壁3に形成された連結垂直リブ3qと板状部3aの外面3a1との間に形成された間隙S1に挿通し、最後に、ロック部材5の当接杆5bを、もう一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1に挿通する。このような、短側壁3の一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1、短側壁3に形成された連結垂直リブ3qと板状部3aの外面3a1との間に形成された間隙S1及びもう一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1へのロック部材5の挿通作業の際には、ロック部材5の一対の帯状の弾性片5eを、ロック部材5の本体部5aを構成する下端水平部5a3に当接或いは略当接するように弾性変形させるとともに、ロック部材5の本体部5aを構成する下端水平部5a3を、短側壁3の上部水平リブ3eに接近させて、ロック部材5の本体部5aを構成する上端水平部5a2が、短側壁3の板状部3aの外面3a1に突設された係止突起3rに当接しないようにする。
上述したように、ロック部材5を、短側壁3の一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1、短側壁3に形成された連結垂直リブ3qと板状部3aの外面3a1との間に形成された間隙S1及びもう一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1に挿通し、図13に示されているように、ロック部材5の当接杆5bを、短側壁3に形成された帯状枠3pの前方に位置させる。この際、ロック部材5の当接杆5bが、短側壁3に形成された帯状枠3pを越えて外側に飛び出ないように構成されている。
次いで、ロック部材5を、上方、即ち、短側壁3の上端水平リブ3b方向に移動させると、ロック部材5の一対の縦長の溝部5dを構成する天部5d1が、短側壁3の板状部3aに突設された一対の係止突起3rに、それぞれ、当接する。この状態から、更に、強制的に、ロック部材5を上方に移動させると、ロック部材5の溝部5dを構成する天部5d1は、係止突起3rの傾斜面3r2に沿って、更に上方に移動し、遂には、係止突起3rを乗り越え、天部5d1が、係止突起3rを乗り越えた時点で、係止突起3rが、ロック部材5の溝部5dに挿入されることになる。
上述したようにして、ロック部材5が、短側壁3に取り付けられることになる。ロック部材5が、短側壁3に取り付けられた際には、図14に示されているように、ロック部材5の本体部5aを構成する上端水平部5a2が、短側壁3の上端水平リブ3bに当接或いは接近して位置するとともに、ロック部材5の弾性片5eの先端5e1が、短側壁3の上部水平リブ3eに当接或いは接近して位置することになる。また、この状態においては、短側壁3の板状部3aに突設された係止突起3rは、ロック部材5に形成された溝部5dの下部に位置している。更に、ロック部材5が、短側壁3に取り付けられた際には、ロック部材5を構成する当接杆5bの傾斜面5b1が、外側に位置するように構成されている。
なお、短側壁3へのロック部材5の取り付け作業の際には、上述したように、ロック部材5を、短側壁3の一方の側端垂直リブ3dの側方に配置するとともに、図11に示されているように、ロック部材5の一対の傾斜した弾性片5eが、共に、上記の一方の側端垂直リブ3dから離反するような状態に配置することにより、弾性片5eを、作業者が、手で、ロック部材5の本体部5aを構成する下端水平部5a3に当接或いは略当接するように弾性変形させることなく、ロック部材5を、短側壁3の一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1、連結垂直リブ3qと板状部3aの外面3a1との間に形成された間隙S1及びもう一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1に挿通することができる。従って、短側壁3へのロック部材5の取り付け作業の作業性が向上する。即ち、ロック部材5の一対の傾斜した弾性片5eが、共に、上記の一方の側端垂直リブ3dから離反するような状態に配置することにより、ロック部材5を、短側壁3の一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1に挿通する際に、弾性片5eの先端5e1が、側端垂直リブ3dに当接するようなことがなく、弾性片5eの側面5e2が、スリット3d1の下端に当接し、作業者が、弾性片5eを、ロック部材5の本体部5aを構成する下端水平部5a3に当接或いは略当接するように弾性変形することなく、自然に、弾性片5eが、下端水平部5a3に当接或いは略当接するように、弾性変形することになる。
勿論、ロック部材5の一対の傾斜した弾性片5eが、共に、上記の一方の側端垂直リブ3dに接近するような状態に、ロック部材5を配置することもできるが、この状態で、弾性片5eを、下端水平部5a3に当接或いは略当接するように弾性変形させることなく、ロック部材5を、短側壁3の一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1、連結垂直リブ3qと板状部3aの外面3a1との間に形成された間隙S1及びもう一方の側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1に挿通しようとすると、弾性片5eの先端5e1が、側端垂直リブ3dに当接し、弾性片5eを、側端垂直リブ3dに形成されたスリット3d1に挿通することができない。従って、ロック部材5の一対の傾斜した弾性片5eが、共に、上記の一方の側端垂直リブ3dに接近するような状態に、ロック部材5を配置した際には、作業者が、手で、弾性片5eを、ロック部材5の本体部5aを構成する下端水平部5a3に当接或いは略当接するように弾性変形させる必要がある。
なお、上述した実施例には、ロック部材5の本体部5aを構成する下端水平部5a3の下面に形成された一対の帯状の弾性片5eが、共に、相対する側端部5a4の何方か一方の側端部5a4方向に向かって、同じ向きに傾斜するように形成されている例が示されているが、必ずしも、一対の帯状の弾性片5eが、共に、相対する側端部5a4の何方か一方の側端部5a4方向に向かって、同じ向きに傾斜している必要はない。即ち、一対の帯状の弾性片5eの先端5e1が、互いに接近するように傾斜させることも、また、一対の帯状の弾性片5eの先端5e1が、遠ざかるように傾斜させることもできる。このような場合には、上述したロック部材5の短側壁3への取り付け作業の際には、弾性片5eの先端5e1が、側端垂直リブ3dに当接しないように、何方か一方の弾性片5eを、作業者が、手で、ロック部材5の本体部5aを構成する下端水平部5a3に当接或いは略当接するように弾性変形させることになる。
次に、図3に示されているように、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、図1に示されているように、箱型に組み立てる作業について説明する。
折り畳みコンテナーを、図3に示されている折り畳まれた状態から、図1に示されている箱型に組み立てるには、先ず最初に、短側壁3に重ねられた略水平状態の長側壁2を、垂直方向に回動させて、図2に示されているように、略垂直に立てる。次いで、底部1に重なるようにして折り畳まれている短側壁3を、略水平状態から垂直方向に回動させると、短側壁3の帯状枠3pが、長側壁2に形成された係合枠2bに対向するように接近し、更に、短側壁3を、垂直方向に回動させると、図15に示されているように、短側壁3に取り付けられたロック部材5の当接杆5bに形成された傾斜面5b1が、長側壁2の板状部2aの内面2a1から突出している弾性舌片4の係止突部4aの傾斜側面4a2に当接するとともに、ロック部材5の当接杆5bが、弾性舌片4を、外側方向に、弾性舌片4の弾性に抗して湾曲させる。更に、短側壁3を、垂直方向に回動させると、短側壁3に取り付けられたロック部材5の当接杆5bに形成された傾斜面5b1と長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aの傾斜側面4a2との当接と前後して、短側壁3の帯状枠3pに突設された嵌合突部3p1が、長側壁2の係合枠2bに形成された嵌合孔2b1に挿入される。短側壁3の帯状枠3pに突設された嵌合突部3p1が、長側壁2の係合枠2bに形成された嵌合孔2b1に挿入される過程において、短側壁3に取り付けられたロック部材5の当接杆5bが、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aから外れて、弾性舌片4が、その弾性により、元の位置に戻り、短側壁3に取り付けられたロック部材5の当接杆5bが、図17に示されているように、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aの先端面4a1と長側壁2の係合枠2bとの間に形成された間隙に挿入されることになる。従って、短側壁3が、底部1方向に回動しようとしても、短側壁3に取り付けられたロック部材5の当接杆5bが、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aに当接し、短側壁3の底部1方向への回動が阻止されることになり、短側壁3に外側から負荷が掛かっても、短側壁3が、底部1方向に倒れるようなことがない。同様にして、もう一方の短側壁3を、略水平状態から垂直方向に回動させて、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てる。
長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aの高さH5は、短側壁3に取り付けられたロック部材5の当接杆5bの高さH6と略同じか、或いは、短側壁3に取り付けられたロック部材5の当接杆5bの高さH6より高く形成されており、また、折り畳みコンテナーが上述したように箱型に組み立てられた際には、ロック部材5の当接杆5bの少なくとも先端部の全部が、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aの背後に位置するように構成されている。
上述したように、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、ロック部材5の当接杆5bの少なくとも先端部の全部が、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aの背後に位置するように構成されているので、ロック部材30の先端部と係合部10bとの引っ掛かり部分が少ない、上述した従来の折り畳みコンテナーのように、折り畳みコンテナーに振動や衝撃が加わった際に、或いは、ロック部材30が少し下動しただけで、簡単に、ロック部材30の先端部が、係合部10bから外れて、短側壁20が倒れるというような課題を解決することができる。
次に、図1に示されているように、箱型に組み立てられている折り畳みコンテナーを、図3に示されているように、折り畳む折り畳みコンテナーの折り畳み作業について説明する。
先ず最初に、ロック部材5の操作用凹部5cに手を入れて、操作用凹部5cを構成する複数の段部5c3’からなる登り階段状の底部5c3に指を当てて、弾性片5eの弾性力に抗して、ロック部材5を、下動、即ち、上部水平リブ3e方向に移動させて、図16に示されているように、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aの背後に位置しているロック部材5の当接杆5bを、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aと係合枠2bとの間に形成された間隙から排出させて、短側壁3に取り付けられたロック部材5の当接杆5bと長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aとによる、長側壁2と短側壁3のロック状態を解除する。次いで、短側壁3を、底部1方向に倒して、底部1に重ねる。その後、長側壁2を底部1方向に倒して、底部1に重ねられている短側壁3の上に重ねることにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを、折り畳むことができる。なお、ロック部材5から手を離すことにより、ロック部材5の下動により弾性変形した弾性片5eの弾性復元力により、ロック部材5は、上動、即ち、上端水平リブ3b方向に移動し、元の位置に戻ることになる。
また、従来、略垂直に立てられた長側壁2に次いで、短側壁3を垂直方向に回動させることにより、短側壁3の帯状枠3pにより、長側壁2に形成された弾性舌片4を外側に弾性変形させるとともに、短側壁3の帯状枠3pが、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aから外れた時点で、弾性舌片4が、その弾性復元力により元の位置に戻り、このことにより、短側壁3の帯状枠3pが、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aと係合枠2bとの間に位置し、長側壁2と短側壁3とをロック状態とするように構成された折り畳みコンテナーは、特開2004−51199号公報等に開示されている。しかしながら、このように構成された折り畳みコンテナーの長側壁2と短側壁3とのロック状態を解除する際には、短側壁3に取り付けられた適当なロック部材により、長側壁2に形成された弾性舌片4を、再度、外側に弾性変形させて、短側壁3の帯状枠3pを、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aと係合枠2bとの間隙から排出させた後に、短側壁3を、底部1方向に倒すことになる。このように、長側壁2と短側壁3とをロック状態とする際に、長側壁2に形成された弾性舌片4を弾性変形させ、また、長側壁2と短側壁3とのロック状態を解除する際にも、長側壁2に形成された弾性舌片4を弾性変形させなければならず、従って、長側壁2と短側壁3とのロック作業及び長側壁2と短側壁3とのロック解除作業の両方の作業において、長側壁2に形成された弾性舌片4が弾性変形されることになる。このように、長側壁2に形成された弾性舌片4の弾性変形回数が多いので、弾性舌片4が白化したり、また、弾性舌片4の弾性力や弾性復元力が低下し、長側壁2と短側壁3とのロック状態を、確実に維持することができなかったり、長側壁2と短側壁3とのロック作業やロック解除作業を、確実に迅速に行えないという問題があった。また、ロック解除作業の際には、弾性舌片4とロック部材5を上方に保持するための弾性片5eの2つの弾性部材を押さなければならず、従って、通常より、ロック解除力を必要とし、ロック解除作業の作業性が悪いという問題があった。
しかしながら、上述した実施例においては、長側壁2と短側壁3とをロック状態とする際には、長側壁2に形成された弾性舌片4が弾性変形することになるが、長側壁2と短側壁3とのロック状態を解除する際には、上述したように、短側壁3に取り付けられたロック部材5を下動させて、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aの背後に位置するロック部材5の当接杆5bを、長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aと係合枠2bとの間に形成された間隙から排出させるだけであり、長側壁2に形成された弾性舌片4は弾性変形されるようなことはない。従って、長側壁2に形成された弾性舌片4の弾性変形回数が、上述した従来の折り畳みコンテナーに比べて少なく、弾性舌片4の弾性力や弾性復元力の低下を防止することができ、よって、長側壁2と短側壁3とのロック状態を、長時間に亘たって、確実に維持することができるとともに、長側壁2と短側壁3とのロック作業やロック解除作業を、確実に、且つ、迅速に行うことができ、ひいては、折り畳みコンテナーの使用寿命が長くなる。
更に、特開2004−51199号公報等に開示されている長側壁に形成された弾性舌片の弾性力を高めることにより、長側壁2と短側壁3とのロック状態を確実なものとし、折り畳みコンテナーに衝撃が加わった際に、簡単には、長側壁2と短側壁3とのロック状態が解除されないように構成することもできるが、弾性舌片の弾性力を高めると、弾性舌片の弾性変形には大きな力が必要となり、従って、長側壁2と短側壁3とのロック作業及びロック解除作業の作業性が悪くなるという問題があるが、上述した実施例においては、長側壁2と短側壁3とのロック状態の解除作業の際には、長側壁2に形成された弾性舌片4を弾性変形する必要がないので、長側壁2と短側壁3とのロック状態を確実に維持するために、弾性舌片の弾性力を高めても、長側壁2と短側壁3とのロック解除作業の作業性が向上することになる。
上述したように、短側壁3に取り付けられたロック部材5の当接杆5bと長側壁2に形成された弾性舌片4の係止突部4aとによる、長側壁2と短側壁3とのロック状態を解除する際には、ロック部材5の操作用凹部5cに手を入れて、ロック部材5を下動させることになるが、図8や図18等の示されているように、指が押し当てられる操作用凹部5cの底部5c3には、複数の段部5c3’からなる登り階段が形成されているので、指が滑って、ロック部材5の下動が失敗するようなことがなく、確実に、ロック部材5を下動させることができ、従って、長側壁2と短側壁3とのロック解除作業の作業性が向上する。
また、ロック部材5の操作用凹部5cを構成する底部5c3には、複数の段部5c3’からなる登り階段が形成されているので、このような登り階段が形成されておらず、底部5c3が、単なる水平状の板部に形成されている従来の底板に比べて、指の当接面積が大きく、従って、底部5c3に、確実に、且つ、容易に、指を当てることができるので、ロック部材5を下動を確実に行うことができ、ひいては、長側壁2と短側壁3とのロック解除作業の作業性が向上する。
更に、ロック部材5の操作用凹部5cを構成する底部5c3には、複数の段部5c3’からなる登り階段が形成されているので、底部5c3が、単なる水平状の板部に形成されている従来の底板に比べて、底部5c3の剛性や強度が大きくなり、従って、長側壁2と短側壁3とのロック解除作業の際に、底部5c3に指を当てても、底部5c3が変形するようなことがない。よって、長側壁2と短側壁3とのロック解除作業を確実に行うことができる。
なお、上述した実施例には、ロック部材5の操作用凹部5cを構成する底部5c3が、略平坦な傾斜面に形成されている例が示されているが、底部5c3を外側に湾曲させた形状とすることも、また、内側に湾曲させた形状とすることもできる。このように、底部5c3を湾曲させることにより、指の当接面積を更に大きくすることができ、従って、長側壁2と短側壁3とのロック解除作業の作業性が更に向上することになる。
また、上述したように、短側壁3には、作業者の手が挿入可能な持ち手用透孔3jが形成されており、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーを運搬する際には、親指以外の4本の指を、外側から持ち手用透孔3jに挿入するとともに、親指を、持ち手用透孔3jの上方に位置する上端水平リブ3bに回して、持ち手用透孔3jの上方に位置する部分を、手で握って、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーを運搬することが行われている。
本実施例においては、図1や図18に示されているように、短側壁3の上端水平リブ3bと板状部3aとにより形成される略直角な角部3sのうち、持ち手用透孔3jの上方に位置する角部3sには、傾斜面或いは湾曲状のアール3s’が形成されている。このように、持ち手用透孔3jの上方に位置する角部3sに、傾斜面或いは湾曲状のアール3s’を形成することにより、上述したように、持ち手用透孔3jの上方に位置する部分を、手で握った際に、親指の付け根部分が、傾斜面或いは湾曲状のアール3s’に当接することになり、従って、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーを運搬する際に、親指の付け根部分が痛くなるようなことがなく、持ち手用透孔3jの上方に位置する部分を、しっかりと握ることができる。
また、上述したように、短側壁3に取り付けられるロック部材5を、合成樹脂で一体成形したことにより、上述した従来の折り畳みコンテナーに取り付けられている、複数の部品から構成されているロック部材のように、ロック部材を構成する部品間に緩みが生じ、ロック部材としての機能が失われたり、ロック部材が分解するというような問題を解決することができる。
また、ロック部材5を、合成樹脂で一体成形したことにより、ロック部材5の組み付け作業を省略することができ、ひいては、折り畳みコンテナーの組み付け作業の作業効率を向上させることができる。
なお実施例には、箱型に組み立てられた状態から、先に、短側壁3を、底部1に重なるように倒し、次いで、長側壁2を、底部1に重ねられている短側壁3に重なるように倒すようにした折り畳みコンテナーが示されているが、折り畳みコンテナーを、先に、長側壁2を、底部1に重なるように倒し、次いで、短側壁3を、底部1に重ねられている長側壁2に重なるように倒すように構成することもできる。この場合には、底部1に形成されている短辺側土手部を、長辺側土手部より高く形成するとともに、上述し短側壁3に取り付けられているロック部材5を、長側壁2に取り付けるとともに、長側壁2に形成された弾性舌片4を、短側壁3に形成することになる。
図1は、本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の斜視図である。 図2は、本発明の折り畳みコンテナーの組み立て或いは折り畳み途中の斜視図である。 図3は、本発明の折り畳みコンテナーの折り畳まれた状態の斜視図である。 図4は、本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の部分拡大斜視図である。 図5は、本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の部分拡大正面図である。 図6は、本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の部分斜視図である。 図7は、本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の部分拡大斜視図である。 図8は、本発明の折り畳みコンテナーを構成するロック部材の正面から見た斜視図である。 図9は、本発明の折り畳みコンテナーを構成するロック部材の背後からの斜視図である。 図10は、本発明の折り畳みコンテナーを構成するロック部材の一部断面を含む部分斜視図である。 図11は、ロック部材の短側壁への取り付けを説明するための本発明の折り畳みコンテナーの短側壁とロック部材の斜視図である。 図12は、ロック部材の短側壁への取り付けを説明するための図11と同様の本発明の折り畳みコンテナーの短側壁とロック部材の斜視図である。 図13は、ロック部材の短側壁への取り付けを説明するための図11と同様の本発明の折り畳みコンテナーの短側壁とロック部材の斜視図である。 図14は、ロック部材が取り付けられた状態の本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の部分斜視図である。 図15は、ロック部材のロック作業を説明するための本発明の折り畳みコンテナーの長側壁等の部分拡大斜視図である。 図16は、ロック部材のロック作業を説明するための図15と同様の本発明の折り畳みコンテナーの長側壁等の部分拡大斜視図である。 図17は、ロック部材のロック作業を説明するための図15と同様の本発明の折り畳みコンテナーの長側壁等の部分拡大斜視図である。 図18は、ロック部材及び短側壁の一部断面を含む本発明の折り畳みコンテナーの部分拡大斜視図である。 図19は、従来の折り畳みコンテナーにおけるロック作業を説明するための長側壁及び短側壁等の部分拡大斜視図である。 図20は、従来の折り畳みコンテナーにおけるロック作業を説明するための図19と同様の長側壁及び短側壁等の部分拡大斜視図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・底部
2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長側壁
2b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係合枠
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・短側壁
3p・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帯状枠
4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾性舌片
4a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係止突部
5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロック部材
5b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・当接杆
5c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・操作用凹部
5e・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾性片

Claims (1)

  1. 箱型に組み立てられた状態から、最初に、底部に重なるように倒される相対する一方の側壁と、該一方の側壁に次いで後から、底部に重ねられた前記一方の側壁の上に重なるように倒される相対するもう一方の側壁とを有する折り畳みコンテナーにおいて、前記最初に倒される相対する一方の側壁に、上下動可能なロック部材を取り付けるとともに、前記後から倒される相対するもう一方の側壁に、係合枠と係止突部が突設された弾性舌片とを形成し、箱型に組み立てられた状態においては、前記最初に倒される側壁に取り付けられた前記ロック部材の当接杆が、前記後から倒される側壁に形成された弾性舌片の係止突部と係合枠との間に形成された間隙に挿入されることにより、前記最初に倒される側壁が、底部方向に回動しようとしても、前記最初に倒される側壁に取り付けられた前記ロック部材の当接杆が、前記後から倒される側壁に形成された前記弾性舌片の係止突部に当接し、前記最初に倒される側壁の底部方向への回動が阻止されるように構成されており、また、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際には、前記最初に倒される側壁に取り付けられた前記ロック部材を下動させて、前記ロック部材の当接杆を、前記後から倒される側壁に形成された前記弾性舌片の係止突部と係合枠との間に形成された間隙から排出させることにより、前記弾性舌片を弾性変形させることなく、前記最初に倒される側壁を底部方向に倒すように構成されていることを特徴とする折り畳みコンテナー。
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