JP3815270B2 - ナビゲーション装置及び制御プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ等を所定の目的地まで案内するナビゲーション装置及び制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、目的地までの経路を案内するナビゲーション装置が実用に供されている。このナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System)受信機などユーザの現在位置を検出する位置検出手段と、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等に格納されている地図情報を読み出し、ユーザの現在位置付近の地図を表示する表示手段と、目的地等からユーザの進むべき経路(以下、推奨経路という)を算出し、算出した推奨経路及び該現在位置等からユーザの進むべき方向等を決定し、音声ガイダンスや表示手段を用いて報知する報知制御手段等を具備している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ナビゲーション装置においては、進むべき方向を表示手段を用いて報知する場合、ユーザは表示手段に表示される内容を逐次確認する必要があり、周囲に対する注意が散漫になってしまうという問題があった。
また、音声ガイダンスを用いて進むべき方向を報知する場合、ユーザは音声ガイダンスの聞き漏らし等を抑制する必要がある。このため、例えばCD(Compact Disk)プレーヤ等により所望の音楽を再生していた場合には、ユーザは該音楽再生を停止する必要があった。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、音楽再生を制御することで、ユーザを目的地までナビゲートすることが可能なナビゲーション装置及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した問題を解決するため、本発明に記載のナビゲーション装置は、現在位置を示す位置情報の算出を行う位置算出手段と、地図情報を記憶する記憶手段と、前記地図情報と、前記位置算出手段によって算出される出発地を示す位置情報と、入力される目的地を示す位置情報とから前記目的地までの推奨経路を算出する経路算出手段と、音楽ソースを再生することにより楽音を発音する再生手段と、前記位置算出手段によって算出された現在位置を示す位置情報と、前記経路算出手段によって算出された推奨経路とを比較することにより、進むべき方向を特定し、特定した方向を報知する際に前記再生手段によって音楽ソースが再生されている場合には、特定した方向に基づいて前記再生手段による楽音の発音を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0005】
係るナビゲーション装置によれば、ユーザに進むべき方向を報知する際、音楽が再生されている場合には、特定した方向に基づいてヘッドホンの各スピーカ等から出力される楽音の音量等を制御する。ユーザはヘッドホン等を介して各スピーカから出力される楽音の音量等の変化を検知することのみにより、進むべき方向を決定することができる。
【0006】
また、本発明に記載のナビゲーション装置は、現在位置を示す位置情報の算出を行う位置算出手段と、前記地図情報と、前記位置算出手段によって算出される出発地を示す位置情報と、入力される目的地を示す位置情報とから前記目的地までの推奨経路を算出する経路算出手段と、前記出発地から前記目的地に至るまでの間、指定された音楽ソースを再生することにより楽音を発音する再生手段と、前記位置算出手段によって算出された現在位置を示す位置情報と、前記経路算出手段によって算出された推奨経路から前記目的地までの距離を求め、求めた前記目的地までの距離から前記目的地までの推定所要時間を算出する時間算出手段と、前記時間算出手段によって算出された推定所要時間に基づいて前記再生手段による音楽ソースの再生テンポを制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
係るナビゲーション装置によれば、ユーザを目的地までナビゲートする際、目的地到達までにかかる時間、すなわち推定所要時間を求め、求めた推定所要時間に応じて音楽の再生テンポを制御する。ユーザはヘッドホン等を介して出力される音楽の再生テンポを検知することにより、目的地まで急ぐべきであるか等を決定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに理解しやすくするため、視力障害者等に好適な歩行者用ナビゲーション装置、及び自動車等に好適な車両用ナビゲーション装置に適用した実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、本発明の技術的思想の範囲で任意に変更可能である。
【0009】
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る歩行者用ナビゲーション装置100の構成を示す図であり、図2は歩行者用ナビゲーション装置100の使用態様を模式的に示した図である。
本実施形態に係る歩行者用ナビゲーション装置100は、図2に示すようにユーザUに装着して使用されるナビゲーション装置であり、ユーザUが目的地に到達するまでの間、該ユーザUによって指定された音楽を再生し続け、再生音の音量を制御(後述)することにより、ユーザUを該目的地までナビゲートする。
【0010】
制御装置105は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、歩行者用ナビゲーション装置100を中枢的に制御するほか、ユーザUの要求に応じてROM等に格納されたナビゲーションプログラム(図示略)を起動し、後述するナビゲート処理等を実行する。
【0011】
位置検出装置110は、歩行者用ナビゲーション装置100の現在位置を検出する手段であり、GPS(Global Positioning System)受信機110a、自立型センサ110b等を備えている。
GPS受信機110aは、図2に示すように複数のGPS衛星111−k(k=1〜n)から電波を受信し、受信した電波から緯度、経度等の現在位置を求め、現位置情報として制御装置105に送出する。
【0012】
自立型センサ110bは、歩行者用ナビゲーション装置100を携帯するユーザUの歩行方向を検出する地磁気センサ112、ユーザUが歩行する向きを変えたときに生じる角速度を検出するジャイロセンサ113、ユーザUの歩数を計測する歩数計114等により構成され、これら各センサ等から現在位置を求め、現位置情報として制御装置105に送出する。また、この自立型センサ110bは、地磁気センサ112、ジャイロセンサ113等により、ユーザUの現在の進行方向を求めることも可能であり、ユーザUに関する位置情報として上記の現位置情報と併せて利用が可能である。
【0013】
一般に、GPS受信機110aは、受信環境(気象条件等)の変動により、各GPS衛星111−kに対して常に最適な受信状態を確保できるとは限らない。このため、本実施形態では、GPS受信機110a及び自立型センサ110bを併用し、GPS受信機110aが求めた現位置情報と自立型センサ110bが求めた現位置情報のいずれか一方の精度の高い現位置情報を採用し、精度の高い位置検出を実現する。なお、現位置情報の採用に関して、例えばGPS受信機110aの位置検出精度を判別するためのPDOP(Position Dilution Of Precision)値を用い、PDOP値が所定値以下の場合、GPS受信機110aが求めた現位置情報を採用し、PDOP値が所定値を越えた場合、自立型センサ110bが求めた現位置情報を採用する等の方法があるが、他の方法を採用することも可能である。
【0014】
地図データベースシステム120は、例えば全国各地の地図、歩道の有無、障害物等の地図データが記録されているメモリーカード(例えば、SDカード等)及び該メモリーカードに記録されている地図データを読み出すためのメモリーカードドライブ(図示略)等により構成されている。
【0015】
音楽データベースシステム130は、単数若しくは複数の音楽データによって構成された音楽ソース(例えばユーザUによって編集された複数種類の音楽データ等)が記録されている図示せぬMO(Magneto Optical disk)及び該MOに記録されている音楽データを読み出すためのMOドライブ(図示略)等により構成されている。なお、地図データ、音楽データを記録する記録媒体は、上述したメモリーカード、MOのほか、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等を適用することも可能である。
【0016】
入力装置140は、各種操作ボタン、該操作ボタンに接続された入力回路(図示略)等によって構成され、ユーザUは該操作ボタンを操作することにより電源のON/OFF切り換え、目的地の入力を行うほか、目的地に到達するまで再生する音楽データの選択操作(後述)等を行う。
【0017】
表示装置150は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等により構成され、制御装置105による制御の下、位置検出装置110によって検出された歩行者用ナビゲーション装置100の現在位置及び該現在位置周辺の地図等を表示する。なお、該現在位置周辺の地図等の具体的な表示方法については、実施形態の説明の項においてその詳細を明らかにする。
【0018】
音楽制御出力装置160は、音楽データベースシステム130から転送される音楽データをアナログ音楽信号に変換するD/Aコンバータ、該アナログ音楽信号を増幅し、ヘッドホン170に供給するアンプ(いずれも図示略)等を備え、ユーザUが目的地に到達するまでの間、ユーザUによって選択された音楽データの再生を行う。また、音楽制御出力装置160は、制御装置105による制御の下、図3に示すヘッドホン170に内蔵されている左スピーカLSP及び右スピーカRSPから発音される楽音の音量を各々制御することが可能となっている。
【0019】
(2)実施形態の動作
図4は、制御装置105が実行するナビゲート処理を説明するためのフローチャートである。
ユーザUによって歩行者用ナビゲーション装置100に電源が投入されると、制御装置105は位置検出装置110に対し、現在位置の検出を開始すべき旨の指令を送出する(ステップS1)。該指令を受け取った位置検出装置110のGPS受信機110aは、GPS衛星111−kからの電波受信を開始し、受信した電波から緯度、経度等の現在位置を求め、現位置情報として制御装置105に送出する。なお、受信環境の変動等により、GPS受信機110aが各GPS衛星111−kに対して常に最適な受信状態を確保できない場合等には、自立型センサ110bが求めた現位置情報を採用する。
【0020】
制御装置105は、位置検出装置110から現位置情報を受け取ると(ステップS2)、受け取った現位置情報を出発地に対応する位置情報として表示装置150に供給すると共に、該現位置情報に対応する地図データを表示装置150に供給する(ステップS3)。表示装置150は、現位置情報及び地図データを受け取ると、該地図データに対応する地図(ユーザUの現在位置周辺の地図)にユーザの現在位置を示すマークSPを重畳して表示する(図5参照)。なお、マークSP中に示す矢印向きは、現時点におけるユーザUの歩行向きを示しており、この例では、ユーザUの歩行の向きは該地図平面内で上向きとなっている。
【0021】
ユーザUは、該表示装置150に表示されている地図を確認すると、操作ボタンを操作して目的地の入力を行う。なお、目的地の入力に関して、「a県b市c町d丁目e番f号」等住所を直接入力するほか、地図データベースシステム120に電話番号と住所、駅名や病院名等の施設名と住所等が対応付けて格納されている場合には、直接住所を入力することなく、電話番号や施設名等を入力しても良い。
【0022】
制御装置105は、ユーザUによって目的地の入力が行われたことを検知すると(ステップS4)、ユーザUの現在位置から目的地までの推奨経路(例えば、ユーザUの現在位置から目的地までの最短経路等)を算出し、算出結果と共に現在位置を示す現位置情報、目的地を示す位置情報、出発地及び目的地を含む領域に対応する地図データを表示装置150に供給する。これにより、表示装置150にはユーザUの現在位置及び歩行向き(マークSP内に示される矢印向き)を示すマークSP、目的地を示すDP、推奨経路RPが重畳された現在位置周辺の地図が表示される(図6参照)。
【0023】
ユーザUは、表示装置150に表示された内容を確認すると、図示せぬ確定ボタンを押下する。制御装置105は、確定ボタンが押下されたことを検知し、目的地及び推奨経路等を確定すると(ステップS5)、音楽データベースシステム130に記録されている音楽データの曲名等を再生する音楽の選択を促す文字メッセージ(「再生する音楽を(曲名)より選択してください。」等)に挿入し、表示装置150に表示する。
【0024】
ユーザUは、操作ボタンを操作して再生する音楽の選択を行う。本実施形態では、目的地に到着するまで選択された音楽の再生を継続するため、例えば選択された音楽が1曲であり、到着するまでに1曲分の再生が終了してしまう場合には、目的地に到着するまでリピート再生する、あるいは曲順で次に登録されている音楽を自動再生するように予め設定する。
【0025】
このように再生すべき音楽が選択されると、制御装置105は音楽データベースシステム130から選択された音楽に対応する音楽データを読み出し、読み出した音楽データ及び音楽再生を開始すべき指令を音楽出力制御装置160へ出力する(ステップS6→ステップS7)。音楽出力制御装置160は制御装置105から音楽データを受け取ると、再生した楽音がヘッドホン170の左スピーカLSP及び右スピーカRSPから均等な音量で出力されるように該音楽データを再生する。
【0026】
一方、制御装置105は、位置検出装置110から順次供給される現位置情報に従って、表示装置150に表示される現位置情報を示すマークSPを進めると共に(ステップS8)、目的地に到達したか否かを判断する(ステップS9)。制御装置105は、未だ目的地に到達していないと判断すると(ステップS9;NO)、ユーザUの現在位置と推奨経路とを比較することにより、このまま直進すべきであるか否かを判断する(ステップS10)。
【0027】
制御装置105は、直進すべきであると判断した場合(図7に示す、A参照)、ヘッドホン170の左のスピーカLSP及び右のスピーカRSPから出力される楽音の音量バランスを均等に保持すべき指令を音楽出力制御装置160へ送出した後(ステップS10→ステップS11)、ステップS7に戻る。なお、前掲図5及び図6と同様、図7のマークSP中に示す矢印向きは、現時点におけるユーザUの歩行向きを示している。
【0028】
一方、制御装置105は、右に曲がるべきであると判断した場合(図7に示す、B参照)、ヘッドホン170の右のスピーカRSPから出力される楽音の音量を上げると共に、左のスピーカLSPから出力される楽音の音量を下げるべき指令を音楽出力制御装置160へ送出し(ステップS10→ステップS12→ステップS13)、ステップS7に戻る。音楽出力制御装置160は、右のスピーカRSPから出力される楽音の音量を上げ、左のスピーカLSPから出力される楽音の音量を下げるための制御を行う。これにより、ヘッドホン170を装着しているユーザUは、右に曲がるべきであると判断する。
【0029】
制御装置105は、ユーザUが右に曲がったことを検知するまでの間、ステップS13の処理を繰り返し実行する。この場合、繰り返し回数によらず常に左右のスピーカLSP、RSPから出力される楽音の音量を一定に保持することも可能であるが(図8に示す、A参照)、例えば繰り返し回数に応じて右のスピーカRSPから出力される楽音の音量を段階的に上げ、左のスピーカLSPから出力される楽音の音量を段階的に下げるようにしても良い(図8に示す、B参照)。
【0030】
その後、制御装置105は、ユーザUが右に曲がったことを検知し、再び直進すべきであると判断すると(図7に示す、B参照)、ヘッドホン170の左のスピーカLSP及び右のスピーカRSPから出力される楽音の音量バランスを均等に戻すべき指令を音楽出力制御装置160へ送出する(ステップS8→ステップS9→ステップS10→ステップS11)。音楽出力制御装置160は、右のスピーカRSPから出力される楽音の音量と、左のスピーカLSPから出力される楽音の音量とを等しくするための制御を行う。これにより、ヘッドホン170を装着しているユーザUは、直進すべきであると判断する。
【0031】
また、制御装置105は、左に曲がるべきであると判断した場合(図7に示す、C参照)、ヘッドホン170の左のスピーカLSPから出力される楽音の音量を上げ、右のスピーカRSPから出力される楽音の音量を下げるべき指令を音楽出力制御装置160へ送出し(ステップS10→ステップS12→ステップS14→ステップS15)、ステップS7に戻る。
【0032】
さらに、制御装置105は、後退すべきであると判断した場合(図7に示す、D参照)、ヘッドホン170の左のスピーカLSP及び右のスピーカRSPから出力される楽音の音量を下げるべき指令を音楽出力制御装置160へ送出し(ステップS10→ステップS12→ステップS14→ステップS16→ステップS17)、ステップS7に戻る。なお、ステップS7に戻った後の動作については、上述した場合と同様に説明することができるため、説明を割愛する。
【0033】
このような処理を繰り返し実行している間に、制御装置105はユーザUが目的地に到達したことを検出すると(ステップS9;YES)、音楽再生を停止すべき指令を音楽出力制御装置160に送出し(ステップS18)、処理を終了する。
【0034】
以上説明したように、本実施形態に係る歩行者用ナビゲーション装置100によれば、ヘッドホン170の左のスピーカLSP及び右のスピーカRSPから出力される楽音の音量を制御することで、ユーザUを目的地までナビゲートすることができる。
【0035】
従って、該歩行者用ナビゲーション装置100を携帯するユーザUは、表示装置150に表示される地図を注視する必要がない。このため、例えばユーザUが視覚弱者や視覚障害者である場合、あるいは健常者であっても両手がふさがっており(両手に荷物を持っている場合等)、表示装置150を目視することができない場合においても、ユーザUは各スピーカから出力される楽音の音量変化を検出することで進むべき方向等を決定することができる。これにより、表示装置150を注視するあまり周囲に対する注意力が散漫となり、不慮の事故を引き起こす等の問題を抑制することが可能となる。
【0036】
また、ユーザUは、進むべき方向を決定する際、表示装置150の表示内容を確認するためにポケット等から歩行者用ナビゲーション装置100を取り出すといった煩雑な操作を回避することができる。なお、上述した本実施形態に係る歩行者用ナビゲーション装置100は、出発地から目的地に到着するまで選択された音楽を再生し続ける構成であったが、例えば出発地を出発してから5分経過後に音楽再生を開始し、目的地到着予定5分前に音楽再生を終了することも可能である。すなわち、出発地から目的地に至る経路の所定区間(複数区間でも可)のみ音楽再生を継続すれば、本発明を適用することが可能である。
【0037】
(3)変形例
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0038】
<変形例1>
上述した本実施形態に係る歩行者用ナビゲーション装置100は、ヘッドホン170の各スピーカから出力される楽音の音量を制御することで、ユーザUを目的地までナビゲートする構成であったが、例えば各スピーカから出力される楽音の音量、該楽音の出力タイミングを制御し、楽音の音像を3次元音場空間の所定の位置に定位することで、ユーザUを目的地までナビゲートするように構成しても良い。具体的には、音楽出力制御装置160にヘッドホン用の楽音の伝達特性(頭部音響伝達関数;HRTF)で音楽データの畳み込み演算等を実行する音像定位部を設け、楽音の音像を3次元音場空間の所定の位置に定位する。
【0039】
図9は、変形例1に係る制御装置105が実行するナビゲート処理を説明するためのフローチャートであり、図10は、ナビゲート処理を説明するための模式図である。なお、図9において前掲図4と対応する部分には同一符号を付し、説明を省略する。
制御装置105は、ステップS10において直進すべきであると判断すると、音像を定位する方向、すなわち、楽音が聞こえてくる方向をユーザUの前側(図10に示す、a参照)に設定すべき指令を音楽出力装置160に送出する(ステップS21)。
【0040】
一方、制御装置105は、右に曲がるべきであると判断すると、音像を定位する方向をユーザUの右側(図10に示す、b参照)に設定すべき指令を音楽出力制御装置160に送出する(ステップS23)。
同様に、制御装置105は、左に曲がるべきであると判断すると、音像を定位する方向をユーザUの左側(図10に示す、c参照)に設定すべき指令を音楽出力制御装置160に送出し(ステップS25)、後退すべきであると判断すると、音像を定位する方向をユーザUの後側(図10に示す、d参照)に設定すべき指令を音楽出力制御装置160に送出する(ステップS27)。
【0041】
音楽出力制御装置160は、制御装置105からの指令に基づいて楽音の音像を3次元音場空間内に定位する。ヘッドホン170を装着したユーザUは、楽音が聞こえてくる方向を検知することで、進むべき方向を決定することができる。なお、本変形例では、音像を定位する方向とユーザUが進むべき方向とを一致させた場合について説明を行ったが、歩行者用ナビゲーション装置100の設計等に応じて適宜変更可能である。また、音像を定位する方向として前側、左側、右側、後側の4方向を例示したが、ユーザUが進むべき方向に応じて、例えば斜左前上側、斜左前下側、斜右前上側、斜右前下側、斜左後上側、斜左後下側、斜右後上側、斜右後下側に音像を定位させるようにしても良い。
【0042】
<変形例2>
上述した変形例1に係る歩行者用ナビゲーション装置100は、楽音の音像を3次元音場空間の所定の位置に定位することで、ユーザUを目的地までナビゲートする構成であったが、例えば音楽データベースシステム130に格納されている音楽データがMIDI(Musical Instruments Digital Interface)規格に準拠した音楽データである場合には、次のように構成することでユーザUを目的地までナビゲートするようにしても良い。すなわち、複数チャネルのパート音をヘッドホン170の左のスピーカLSPから出力すると共に、前記チャネルとは異なる複数チャネルのパート音を右のスピーカRSPから出力し、ユーザUの進むべき方向に応じて各スピーカから出力されるパート音の数を減らす等の制御を行う。
【0043】
図11は、ユーザの進むべき方向と各スピーカから出力されるパート音との関係を示す図である。
図11に示すように、ユーザUが直進すべき場合、制御装置105は、各スピーカに割り当てられた複数チャネルのパート音を全て出力すべき指令を音楽出力制御装置160に送出する。一方、ユーザUが右に曲がるべき場合、制御装置105は、右のスピーカRSPに割り当てられた複数のパート音のうち、2chのパート音(ベース)をマスク(消音)すべき指令を音楽出力制御装置160に出力する。
【0044】
また、ユーザUが左に曲がるべき場合、制御装置105は、左のスピーカLSPに割り当てられた複数のパート音のうち、3chのパート音(ヴァイオリン)をマスクすべき指令を音楽出力制御装置160に出力し、ユーザUが後退すべき場合、制御装置105は、右のスピーカRSP及び左のスピーカLSPに割り当てられた2chのパート音(ベース)、3chのパート音(ヴァイオリン)をそれぞれマスクする。
【0045】
以上説明した制御装置105の処理は、前掲図9に示すステップS21、ステップS23、ステップS25、ステップS27にそれぞれ対応する処理である。なお、本変形例に係る制御装置105が実行するその他の処理については、変形例1と同様に説明することができるため省略する。また、各スピーカに対するパート音の割り当ては、歩行者用ナビゲーション装置100の設計等に応じて適宜変更可能であり、例えばメロディー音を構成する複数のパート音を右のスピーカRSPに割り当て、伴奏音を構成する複数のパート音を左のスピーカLSPに割り当てることも可能である。
【0046】
<変形例3>
上述した変形例2に係る歩行者用ナビゲーション装置100は、各スピーカから出力されるパート音の数を減らす等の制御を行うことで、ユーザUを目的地までナビゲートする構成であったが、例えば各スピーカから出力される楽音の品質を制御することで、ユーザUを目的地までナビゲートするようにしても良い。
具体的には、ユーザUが直進すべき場合、制御装置105は、各スピーカから出力される楽音の音質レベルを「大」に設定すべき旨の指令を音楽出力制御装置160に送出する。一方、ユーザUが右に曲がるべき場合、制御装置105は、左のスピーカLSPから出力される楽音の音質レベルを「大」に設定すると共に、右のスピーカRSPから出力される楽音の音質レベルを「小」に設定すべき指令を音楽出力制御装置160に出力する。
【0047】
また、ユーザUが左に曲がるべき場合、制御装置105は、左のスピーカLSPから出力される楽音の音質レベルを「小」に設定すると共に、右のスピーカRSPから出力される楽音の音質レベルを「大」に設定すべき指令を音楽出力制御装置160に出力し、ユーザUが後退すべき場合、制御装置105は、各スピーカから出力される楽音の音質レベルを「小」に設定すべき指令を音楽出力制御装置160に出力する。
【0048】
一方、音楽制御出力装置160は、このような音質レベルに係る指令を受け取ると、該指令に基づき音楽データの振幅レベルの許容値|Pm|を設定する(図12(a)参照)。この許容値|Pm|は、音質レベルに比例し、音質レベルが「大」に設定された場合の許容値|Pm0|は、音質レベルが「小」に設定された場合の許容値|Pm1|よりも大きくなるよう設定される。
【0049】
図13は、音楽制御出力装置160が実行する音質設定処理を示すフローチャートである。なお、以下では、説明の便宜上、ヘッドホン170の左のスピーカLSPから出力される楽音の音質レベルを「大」から「小」へ切り換える場合について説明を行う。
音楽出力制御装置160は、制御装置105による制御の下、音楽データベースシステム130から転送される音楽データを所定サンプリング周期でサンプリングし(ステップCS1)、該音楽データの絶対値が設定した音質レベルに対応する許容値|Pm|よりも大きいか否かを判断する(ステップCS2)。
【0050】
ここで、例えば音質レベルが「大」に設定された状態において、図12(b)に示す音楽データPi1が入力されると、音楽出力制御装置160は、音楽データの絶対値|Pi1|と音質レベル「大」に対応する許容値|Pm0|とを比較する。音楽出力制御装置160は、音楽データの絶対値|Pi1|が該許容値|Pm0|以下であると判断すると(ステップCS2;NO)、音楽データPi1をそのまま左のスピーカLSPへ出力し(ステップCS3→ステップCS4)、再びステップCS1に移行し、ステップCS2→ステップCS3→ステップCS4→ステップCS1といった処理を繰り返し実行する(図12(b)に示す、A参照)。
【0051】
音楽出力制御装置160は、このような処理を繰り返し実行している間に、制御装置105から音質レベルを「小」に設定すべき指令を受けると、音質レベルを「大」から「小」に切り換える。音楽出力制御装置160は、音楽データの絶対値が音質レベル「小」に対応する許容値|Pm1|以下である場合には、上記と同様、ステップCS1→ステップCS2→ステップCS3→ステップCS4といった一連の処理を繰り返し実行する。
【0052】
その後、音質設定レベル「小」に対応する許容値|Pm1|よりも大きな音楽データPi21が入力されると(ステップCS2;YES)、音楽出力制御装置160はステップCS5へ進む。ステップCS5において、音楽出力制御装置160は、左のスピーカLSPから出力される楽音の品質を低下させるべく、音質レベル「小」に対応する許容値|Pm1|を左のスピーカLSPへ出力し、再びステップCS1へ移行する。
【0053】
音楽出力制御装置160は、音楽データの絶対値が音質レベル「小」に対応する許容値|Pm1|以下である場合、該音楽データをそのまま左のスピーカLSPへ出力する。一方、音楽データの絶対値が音質レベル「小」に対応する許容値|Pm1|よりも大きい場合には、音質レベル「小」に対応する許容値|Pm1|を左のスピーカLSPへ出力する(図12(b)に示す、B参照)。
【0054】
この結果、音質レベルが「小」に設定された状態での出力波形f1の振幅は、音質レベルが「大」に設定された状態での出力波形f0の振幅よりも小さくなり、音量が小さく歪んだ楽音が左のスピーカLSPから出力される。ユーザUは、この左のスピーカLSPから出力される楽音の歪みを検知することで、進むべき方向を決定することができる。なお、右のスピーカRSPから出力される楽音の音質レベルを変更する場合も上記と同様に説明することができるため、省略する。
また、楽音の品質を変化させる方法としては、本変形例において説明した楽音を歪ませる方法のほか、楽音をこもらせる方法、楽音にノイズを付加する方法、楽音に無音区間を生成する方法等があり、いずれの方法を採用するかは、設計等に応じて適宜変更可能である。
【0055】
<変形例4>
上述した本実施形態では、視力障害者等に好適な歩行者用ナビゲーション装置を例に説明を行ったが、例えば自動車、バイク等に好適な車両用ナビゲーション装置に適用することも可能である。
図14は、変形例4に係る車両用ナビゲーション装置200の構成を示す図である。前掲図1と比較して明らかなように、本変形例に係る車両用ナビゲーション装置200には、図1に示す歩数計114、ヘッドホン170の代わりに、速度センサ214、スピーカシステム270が設けられている。その他の構成要素は前掲図1に示す歩行者用ナビゲーション装置100と同様であるため、対応する部分には同一符号を付し、説明を省略する。
【0056】
速度センサ214は、車両用ナビゲーション装置200を搭載した車両(以下、搭載車両という)の速度を検出するセンサである。
スピーカシステム270は、複数のスピーカ(例えば1対のスピーカ)によって構成され、各スピーカは車両の左前面、右前面等に設けられている。音楽制御出力装置160は、上述した本実施形態と同様、各スピーカから発音される楽音の音量を各々制御することが可能となっている。
【0057】
係る構成の下、ユーザによって電源が投入されると、制御装置105は前掲図4に示すナビゲート処理を実行する。なお、本変形例に係る制御装置105が実行するナビゲート処理は、上述した本実施形態と同様に説明することができるため、説明を割愛する。
【0058】
以上説明したように、本変形例に係る車両用ナビゲーション装置200によれば、各スピーカから出力される楽音の音量を制御することで、搭載車両を目的地までナビゲートすることができる。
これにより、該搭載車両を運転するユーザは、各スピーカから出力される楽音の音量変化を検出することで進むべき方向等を決定することができ、表示装置150の表示内容を注視するあまり周囲に対する注意力が散漫となり、不慮の事故を引き起こす等の問題を抑制することが可能となる。
【0059】
なお、本変形例では、1対のスピーカがそれぞれ搭載車両の左前面、右前面等に設けられている場合を例示したが、例えば2対のスピーカがそれぞれ搭載車両の左前面、右前面、左後面、右後面等に設けられている場合にも適用可能である。この場合、各スピーカから出力される楽音の音量をどのように制御するかは、任意に変更可能である。
【0060】
<変形例5>
また、本実施形態において説明した歩行者用ナビゲーション装置100に係る諸機能を携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、ページャ、PDA(Personal Digital Assistance)等に代表される携帯情報端末に搭載しても良い。
また、歩行者用ナビゲーション装置100に外部機器インタフェースを設け、該携帯情報端末と有線接続、あるいは無線接続可能な構成としても良い。これにより、例えば位置検出装置110が検出した位置情報を利用する代わりに該携帯情報端末が取得した位置情報(基地局から取得した位置情報等)を利用して、ユーザをナビゲートすることが可能となる。
【0061】
<変形例6>
また、上述した本実施形態に係る歩行者用ナビゲーション装置100は、ユーザUの進むべき方向に基づいてヘッドホン170から出力される楽音の音量を制御する構成であった。これに対し、本変形例に係る歩行者用ナビゲーション装置100は、推定所要時間(後述)等に基づいて音楽出力制御装置170による音楽再生テンポの制御を行う。
【0062】
図15は、変形例6に係るナビゲート処理を説明するためのフローチャートである。なお、図14において前掲図4と対応する部分には同一符号を付し、説明を省略する。
制御装置105は、ステップSa4において目的地が入力されたことを検知すると、ユーザUの現在位置(出発地)から目的地までの推奨経路を算出すると共に、目的地到着までの予測時間Tsを算出する。
【0063】
詳述すると、制御装置105は、算出した推奨経路、地図情報等に基づいて出発地から目的地までの移動距離W(m)を求め、これを歩行速度V(m/s)で除することにより、予測時間Tsを算出する。かかる歩行速度について、例えば図示せぬメモリに格納された一般的な歩行者の歩行速度を利用する、あるいはユーザUによって入力された固有の歩行速度を利用する、さらには自立型センサ110bによって検出されたユーザUに固有の歩行速度を利用する等、任意に設定可能である。
【0064】
制御装置105は、このようにして算出した予測時間Tsと、出発地及び目的地を含む領域に対応する地図データ等を表示装置150に供給する。これにより、表示装置150には、前掲図6に示す現在位置周辺の地図のほか、予測時間Tsが表示される。
制御装置105は、ステップS5→ステップSa6へと進み、再生すべき音楽が選択されたことを検知すると、出発してからの時間を計測すべく図示せぬタイマを起動し、選択された音楽に対応する音楽データを音楽データベースシステム130から読み出し、読み出した音楽データと共に音楽再生を開始すべき指令を音楽出力制御装置160へ出力する(ステップS7)。
【0065】
音楽出力制御装置160は、制御装置105から音楽データを受け取ると、予め設定されたテンポで音楽再生を行う。一方、制御装置105は、位置検出装置110から順次供給される現位置情報に従って、表示装置150に表示される現位置情報を示すマークSPを進めると共に(ステップS8)、目的地に到達したか否かを判断する(ステップS9)。
【0066】
制御装置105は、未だ目的地に到達していないと判断すると(ステップS9;NO)、歩行速度、現位置情報、推奨経路等に基づいて現在位置から目的地に到達するまでにかかる時間を求め、求めた時間に出発してからの経過時間を加算して推定所要時間Teを求める(ステップSa9)。
【0067】
制御装置105は、ステップSa10に進むと、予測時間Tsと推定所要時間Teを比較する。予測時間Tsと推定所要時間Teが一致した場合(Ts=Te)、制御装置105は、予め設定されたテンポで音楽再生を行うべき指令を音楽出力制御装置160へ送出し(ステップSa11)、ステップS7へ戻る。
一方、予測時間Tsが推定所要時間Teよりも長い場合(Ts>Te)、制御装置105は、テンポダウンして音楽再生を行うべき指令を音楽出力制御装置160へ送出し(ステップSa12)、ステップS7へ戻る。ユーザUは、ヘッドホン170から出力される音楽がテンポダウンしたことを検知すると、速度をゆるめて歩行する。
【0068】
制御装置105は、予測時間Tsが推定所要時間Teよりも長い間、ステップSa12の処理を繰り返し実行する。この場合、繰り返し回数によらず常にダウンしたテンポを保持して音楽を再生することも可能であるが、例えば繰り返し回数に応じて段階的にテンポダウンして音楽を再生しても良い。
【0069】
制御装置105は、このような処理を繰り返し実行している間に、予測時間Tsと推定所要時間Teが一致したことを検出すると、予め設定されたテンポで音楽再生を行うべき指令を音楽出力制御装置160へ送出する(ステップSa10→ステップSa11)。ユーザUは、ヘッドホン170から出力される音楽の再生テンポが予め設定されたテンポに戻ったことを検知すると、再び速度を速めて歩行する。なお、予測時間Tsが推定所要時間Teよりも短い場合(Ts<Te)、すなわち制御装置105がテンポアップして音楽再生を行うべき指令を音楽出力制御装置160へ送出した場合(ステップSa10→ステップSa13)については、同様に説明することができるため、説明を省略する。
【0070】
以上説明したように、本変形例によれば、歩行者用ナビゲーション装置100を携帯するユーザUは、ヘッドホン170から出力される音楽の再生テンポに従って歩行することで、予測時間Ts通りに目的地に到着することができる。これにより、例えばユーザUによって設定された目的地が駅等であり、予測時間通りに到着すれば最終電車等に間に合っていたにもかかわらず、ユーザUがゆっくり歩行していたために予測時間通りに到着することができなかったという問題を抑制することが可能となる。
【0071】
なお、上述した本変形例では、予測時間Tsと推定所要時間Teとの比較結果に基づいて音楽の再生テンポを制御したが、例えば推定所要時間Teが予め設定されたしきい値時間、若しくはユーザU等によって設定されたしきい値時間(例えば、40分等)を下回ったときに、音楽の再生テンポを段階的に速める等の制御も可能である。また、以上説明した種々の変形例を他の変形例に適用する(例えば、変形例6を変形例4に適用する等)ことができるのは、勿論である。
【0072】
<変形例7>
また、上述した各実施形態及び各変形例において説明した歩行者用ナビゲーション装置100及び車両用ナビゲーション装置200に係る諸機能をソフトウェアによって実現することも可能である。具体的には該ソフトウェアを記録した記録媒体(メモリーカード等)、あるいは該ソフトウェアを備えたサーバ等から伝送媒体(移動通信網等)等を介して歩行者用ナビゲーション装置100及び車両用ナビゲーション装置200にインストールする。このように、上述した諸機能をソフトウェアによって実現することも可能である。
【0073】
<変形例8>
また、上述した各実施形態及び各変形例では、位置検出装置110がGPS受信機110a、自立型センサ110b等を利用してユーザUの現在位置を検出する場合について説明したが、例えば該自立型センサ110bの地磁気センサ112等により得られるユーザの現在の進行方向(該自立型センサ110bのジャイロセンサ113を併用しても良く、この場合さらに精度の高い進行方向が得られる)を参照し、ユーザUの現在位置のみならずユーザUの進むべき方向を報知するようにしても良い。これにより、例えば交差点にさしかかったり、間違った方向に進んでしまった場合、目的地に向かう途中で店舗等に立ち寄った場合や、目的地に向かってスタートする瞬間などユーザUの現在の向き・進行方向とユーザUの進むべき正しい方向とが一致しなくなった場合に、地磁気センサ112、ジャイロセンサ113等により得られるユーザUの現在の進行方向を参照してユーザUに進むべき方向を報知することが可能となる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、音楽再生を制御することで、ユーザを目的地までナビゲートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における歩行者用ナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図2】 同実施形態に係る歩行者用ナビゲーション装置の使用態様を模式的に示した図である。
【図3】 同実施形態に係るヘッドホンの外観を示す図である。
【図4】 同実施形態に係るナビゲート処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】 同実施形態に係る表示装置に表示される画面を例示した図である。
【図6】 同実施形態に係る表示装置に表示される画面を例示した図である。
【図7】 同実施形態に係るナビゲート処理を説明するための図である。
【図8】 スピーカから出力される楽音の音量と処理回数の関係を示す図である。
【図9】 変形例1に係るナビゲート処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】 同変形例に係るナビゲート処理を説明するための図である。
【図11】 ユーザの進むべき方向と各スピーカから出力されるパート音との関係を示す図である。
【図12】 音質レベルに対応する許容値を説明するための図である。
【図13】 変形例3に係る音楽制御出力装置が実行する音質設定処理を示すフローチャートである。
【図14】 変形例4に係る車両用ナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図15】 変形例6に係るナビゲート処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100・・・歩行者用ナビゲーション装置、105・・・制御装置、110・・・位置検出装置、110a・・・GPS受信機、110b・・・自立型センサ、120・・・地図データベースシステム、130・・・音楽データベースシステム、140・・・入力装置、150・・・表示装置、160・・・音楽出力制御装置、170・・・ヘッドホン、LSP・・・左のスピーカ、RSP・・・右のスピーカ、200・・・車両用ナビゲーション装置。

Claims (7)

  1. 現在位置を示す位置情報の算出を行う位置算出手段と、
    地図情報を記憶する記憶手段と、
    前記地図情報と、前記位置算出手段によって算出される出発地を示す位置情報と、入力される目的地を示す位置情報とから前記目的地までの推奨経路を算出する経路算出手段と、
    音楽ソースを再生することにより楽音を発音する再生手段と、
    前記位置算出手段によって算出された現在位置を示す位置情報と、前記経路算出手段によって算出された推奨経路とを比較することにより、進むべき方向を特定し、特定した方向を報知する際に前記再生手段によって音楽ソースが再生されている場合には、特定した方向に基づいて前記再生手段による楽音の発音を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 前記音楽ソースは、複数の音楽データによって構成され、
    前記再生手段は、ある音楽データを再生することにより楽音を発音し、
    前記制御手段は、前記特定した方向を報知する際に前記再生手段によって前記ある音楽データが再生されている場合には、特定した方向に基づいて前記再生手段による楽音の発音を制御することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 前記再生手段は、複数のスピーカを備え、
    前記制御手段は、前記特定した方向に基づいて各々のスピーカから発音される楽音の大きさを制御することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
  4. 前記再生手段は、複数のスピーカを備え、
    前記制御手段は、前記特定した方向に基づいて各々のスピーカから発音される楽音の品質を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
  5. 前記制御手段は、前記楽音の音像が3次元音場空間における前記特定した方向に定位するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載のナビゲーション装置。
  6. 現在位置を示す位置情報の算出を行う位置算出手段と、
    前記地図情報と、前記位置算出手段によって算出される出発地を示す位置情報と、入力される目的地を示す位置情報とから前記目的地までの推奨経路を算出する経路算出手段と、
    前記出発地から前記目的地に至るまでの間、指定された音楽ソースを再生することにより楽音を発音する再生手段と、
    前記位置算出手段によって算出された現在位置を示す位置情報と、前記経路算出手段によって算出された推奨経路から前記目的地までの距離を求め、求めた前記目的地までの距離から前記目的地までの推定所要時間を算出する時間算出手段と、
    前記時間算出手段によって算出された推定所要時間に基づいて前記再生手段による音楽ソースの再生テンポを制御する制御手段と
    を具備することを特徴とするナビゲーション装置。
  7. 音楽ソース再生による楽音発音処理を制御するコンピュータに、
    入力される位置情報から現在位置を算出する位置算出機能と、
    入力される地図情報と、前記位置算出機能によって算出される出発地を示す位置情報と、入力される目的地を示す位置情報とから前記目的地までの推奨経路を算出する経路算出機能と、
    前記再生装置に対して音楽ソース再生を指示する指示機能と、
    前記位置算出機能によって算出された現在位置を示す位置情報と、前記経路算出機能によって算出された推奨経路とを比較することにより、進むべき方向を特定し、特定した方向を報知する際に音楽ソースが再生されている場合には、特定した方向に基づいて音楽ソース再生による楽音発音処理を制御する制御機能と
    を実現させるための制御プログラム。
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