JP3813276B2 - 配管用固定具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、配管用固定具に係り、特に、建物の壁面や天井等の被固定部材面に、管やパイプ等を美観よく配管・固定するための配管用固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、管を建物の壁面や天井等の被固定部材面に配管・固定する際には、例えば、前記管を束ねたり把持することが可能な固定バンドを前記被固定部材面に、粘着テープやねじ等により固定し、この固定された固定バンドに管を把持させる方法をとっていた。このような固定バンドとしては、例えば、実開昭59−131680号公報に記載されているようなものがある。
【0003】
この固定バンドを使用した配管は、管を被固定部材面に着脱自在に固定することができるが、被固定部材面に前記管が露出されたまま突設した外観となり、見る人に与える印象が悪いという欠点があった。
【0004】
そこで、管を前記のような固定バンドで被固定部材面に固定した後、前記管をそっくり囲むようなカバーを設置する配管装置が提案されている。このような配管装置としては、例えば、実開昭57−169879号公報に開示されたものがある。
【0005】
この公報に記載されている配管装置は、管を把持する固定バンドと、この固定バンドに把持された管を包囲する略コ字状のカバーとから構成されている。具体的には、前記固定バンドのベース側面に蟻溝状突起を設け、前記カバーの両端に前記蟻溝状突起に係合する蟻溝を設け、前記蟻溝状突起と蟻溝を係合させることで、固定バンドにカバーを設置することで、前記カバーにより管を包囲する構成となっている。
【0006】
なお、前記固定バンドは、通常、ある程度の長さを備えた管の両端部を把持するような間隔で、被固定部材面に固定される。また、前記カバーは、前記間隔で固定された互いに隣接する固定バンドが、カバーの両端部に対応するような長さを備えている。
【0007】
【発明を解決しようとする課題】
しかしながら、前記配管装置のカバーは前述したように、ある程度の長さを有しており、前記配管装置は、固定バンドの蟻溝状突起に、カバーの蟻溝を係合させることにより両者を固定させる構造を有している。したがって、前記被固定部材面に歪み等があると、前記固定バンドに、前記カバーを係合させて固定する際に、前記カバーが不要に曲げられたり、歪んだりするという問題がある。このため、隣接するカバー同士の継ぎ目に隙間が生じたり、カバーに不要な応力がかかり、カバーの寿命が低下するという問題が発生する。また、前記被固定部材面の歪みが大きい場合には、固定バンドにカバーを係合させることが困難になる場合もある。
ここで、管を配管・固定する建物の壁面や天井面等の被固定部材面には、殆どの場合、ある程度の歪みが生じているのが実情である。
【0008】
また、前記従来の配管装置は、それ自身を小型化する工夫が何等なされておらず、被固定部材面から突設される部分をよりすっきりと、コンパクトにして、さらに美観を向上させることが望まれている。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、被固定部材面の歪みや、配管用固定具自身の寸法誤差等に対する許容範囲が広く、カバー部材がずれたり曲がったりすることを防止でき、かつ小型化が達成され、美観に優れた配管用固定具を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、前記管保持部材に、互い違いに隣接させた対の係合爪を備えた係合部を形成し、前記カバー部材に、前記係合部が着脱自在に係合する被係合部を形成し、前記対の係合爪は、互いに反対向きに形成されたガイド部を各々有し、前記被係合部は、前記互い違いに隣接させた対の係合爪が挿入される係合溝を備えてなり、前記対の係合爪は、前記係合溝に挿入されて当該係合溝に係合し、前記管保持部材に前記カバー部材を固定する配管用固定具を提供するものである。
【0011】
前記係合溝は、前記係合部が挿入される入口と、当該入口から挿入された係合部を収容する収容部と、当該収容部の入口が該収容部よりも狭くなるように画成する入口画成延出部と、を備え、前記互い違いに隣接した対の係合爪は、前記入口に挿入される際に、その基端側を支点として互いに近づく方向に弾性的に進退し、前記入口を超えると復元して前記入口画成延出部に係合することができる。
【0012】
このような構造を備えた配管用固定具は、隣接した係合爪が互い違いに形成されているため、前記弾性的な進退を行うためのスペースを大きくとることができる。したがって、係合部が被係合部に適応する許容範囲が大きくなる。
【0013】
前記ガイド部は、隣接した係合爪に対向する面とは反対側の面の先端部に、先端から基端方向に向けて鋭角的に突出してなるよう構成することができる。
【0014】
この構成により、係合部と被係合部との係合がより簡単に行える。
【0015】
前記管保持部材は、前記被固定部材面に固定される固定面を備え、当該固定面は、略L字状に形成することができる。この構成により、被固定部材のコーナー部分に固定するための管保持部材のサイズを小さくでき、前記コーナー部分に対する適用性が向上する。
【0016】
また、前記固定部の一端に、略L字状を備えた第2の固定部を、前記固定部と同じ向きで設けることができる。この構成により、例えば、回り縁部分に対する適用性が向上する。
【0017】
そしてまた、前記管保持部材は、保持される管の長手方向の側面に、隣接した管保持部材同士を連結する連結部を設けることができる。この構成により、カバー部材同士の繋ぎ目がずれることが防止される。
【0018】
また、前記管保持部材は、管を保持する保持部を複数備えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明では、「管」とは、管、パイプ、チューブ、ホース、電線、電纜等を総称するものと定義する。また、「配管」とは、「配線」を包含するものと定義する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る配管用固定具の斜視図、図2は図1に示す配管用固定具のII−II線に沿った断面図、図3は図1に示す配管用固定具の管保持部材の右側面図、図4は図1に示す配管用固定具のカバー部材の展開平面図、図5は図4に示すカバー部材の展開正面図、図6は図1に示す配管用固定具の管保持部材がカバー部材に係合する工程を示す断面工程図である。
【0021】
なお、実施の形態1では、配管用固定具が固定される被固定部材として、建物の壁を使用した場合について説明する。
【0022】
図1ないし図5に示す配管用固定具1は、管保持部材100と、この管保持部材100に着脱自在に係合するカバー部材200とから構成されている。
【0023】
管保持部材100は、略コ字状のベース110と、ベース110に設けられ、管301を保持する第1の保持部120及び管302を保持する第2の保持部130と、ベース110の両側に設けられ、カバー部材200の被係合部210の係合溝212に係合する係合部140を備えている。
【0024】
ベース110は、板状のベース本体101と、ベース本体101の一対の対向した縁部から若干内側に各々立設された側壁102及び103から構成されている。
【0025】
ベース本体101の前記縁部には、ベース本体101の、側壁102及び103が設けられている面(以後、こちら側の面を「上面」、この上面と反対側の面を「下面」という)に対し略垂直に突出した延出部101A及び101Bが設けられている。また、ベース本体101の延出部101A及び101Bが形成されていない側の両端部には、管保持部材100を建物の壁400に取付け・固定するねじ401が挿入される取付穴104が貫通形成されている。この両端部の一方の端面中央部には、複数の配管固定具1を連結するための穴105が形成されている。また、この両端部の他方の端面中央部には、穴105に嵌合する凸部106が形成されている。
【0026】
側壁102は、略中央位置より上側(ベース本体から離れた側、以後こちら側を「上」とする)が、延出部101A面と水平な同一面上に位置するように外側に向けて張り出した断面略Z字状を備えている。側壁102の上端には、断面略L字状の延出部107Aが設けられている。この延出部107Aの長手方向端部であって、穴105が形成されている側の端面には、穴105と同様の穴105が設けられており、反対側の端面には、穴105に嵌合する凸部106が設けられている。また、側壁102の略中央位置より下側の略中央部外側には、係合部140が設けられている。
【0027】
係合部140は、ベース本体101と平行に外側に向けて突出した第1の係合爪141と、これと互い違いに一段低く平行に隣接した第2の係合爪142から構成されている。
【0028】
第1の係合爪141は、その基端側を支点として上下方向に弾性的に変形する(たわむ)ことができるよう設計されている。また、第1の係合爪141の先端部には、先端から基端側に向けて上向きに鋭角的に傾斜した状態で突出したガイド部143が形成されている。このガイド部143は、後に詳細するが、カバー部材200の係合溝212に第1の係合爪141を挿入しやすくするためのものであり、かつ係合溝212の入口213を画成する入口画成延出部208に、第1の係合爪141を係合させる役割を果たすものである。
【0029】
第2の係合爪142は、その基端側を支点として上下方向に弾性的に変形する(たわむ)ことができるよう設計されている。また、第2の係合爪142の先端部には、先端から基端側に向けて下向きに鋭角的に傾斜した状態で突出したガイド部144が形成されている。このガイド部144も同様に、カバー部材200の係合溝212に第2の係合爪142を挿入しやすくするためのものであり、かつ係合溝212の入口213を画成する入口画成延出部208に、第2の係合爪142を係合させる役割を果たすものである。
【0030】
この係合部140は、第2の係合爪142が、第1の係合爪141に対して互い違いに一段低く平行に隣接した構成を備えているため、第1の係合爪141及び第2の係合爪142は、互いに干渉し合うことなく上下方向に弾性的に変形することができる。すなわち、両係合爪141及び142は、弾性的に変形するためのスペースを十分に広く確保することができる。したがって、係合溝212に適応する許容範囲を大きくとることができる。
【0031】
側壁103は、略中央位置より下側部分に、後に詳細する第2の保持部130の形状に対応した曲面が形成されている以外は、係合部140が形成されている等、側壁102と同様の形状を備えているため、その詳細な説明は省略する。
【0032】
第1の保持部120及び第2の保持部130は、側壁102及び103で囲まれたベース本体101上に隣接した状態で設けられている。
【0033】
第1の保持部120は、上部が開放された略C字状のクランプ部121と、クランプ部121をベース本体101に支持・固定する支持部122と、を備えて構成されている。クランプ部121は、管301を側壁102及び103と略平行な方向に保持するように設けられている。このクランプ部121の両先端間の距離は、管301の直径より狭く設計されている。このため、この両先端により画成される開放部から管301をクランプ部121に嵌め込む際には、クランプ部121の両先端が管301に押されて弾性的に外側に広がるようになっている。一方、管301がクランプ部121に嵌め込まれた際には、クランプ部121は復元して、管301を把持するようになっている。このクランプ部121は、側壁102の内壁の一部により、その一部が構成されている。
【0034】
第2の保持部130は、管301より細い管302を保持するものであり、クランプ部121に比べて小さい径のクランプ部131と、これをベース本体101に支持・固定する支持部132と、から構成されている。なお、支持部122及び132は、接続片135により接続されている。このクランプ部131も、管302を側壁102及び103と略平行な方向に保持するように設けられている。クランプ部131は、前述した側壁103の曲面によってその一部が構成されている。
【0035】
このように、管保持部材100は、クランプ部121及び131の一部を側壁102及び103が代用し、係合部140は、管保持部材100の内側寄りに設けられているため、クランプ部を独立した部材で構成したり、係合部を間保持部材の外側寄りに設けた場合に比べ、配管用固定具のサイズを小型化することができる。また、第1の係合爪143及び第2の係合爪144は、前述したように互い違いに設けられているため、管保持部材100のサイズを小さくしても、両者が弾性的に変形するためのスペースを十分に広く確保することができる。
【0036】
カバー部材200は、管保持部材100のベース本体101に対向した面を覆う第1のカバー部201と、第1のカバー部201の両側に形成され、側壁102及び103を各々覆う第2のカバー部202A及び202Bと、から構成されている。このカバー部材200は、管301及び302が配設される方向に所望の長さを備えている。
第1のカバー部201と、第2のカバー部202A及び202Bとの境界部には、特に図4及び図5に示すような溝204が、カバー部材200の長手方向に平行に形成されている。この溝204により、第2のカバー部202A及び202Bは、第1のカバー部201に対し、ひんじで接続されたように、その傾斜角度を変更することが可能となっている。
【0037】
第2のカバー部202A及び202Bの端部には、前記係合部140と係合する被係合部210が長手方向に平行に設けられている。この被係合部210は、第2のカバー部202A及び202Bの端部に沿って、長手方向に平行に設けられた凸部206と、この凸部206の略中央に設けられた長手方向に平行な係合溝212と、係合溝212の入口213が、係合溝212の内部(係合部140が収容される収容部)よりも狭くなるように入口213を画成する入口画成延出部208と、から構成されている。
【0038】
この第2のカバー部202A及び202Bは、管保持部材100にカバー部材200を取り付けた際に、凸部206と、第1のカバー部201と第2のカバー部202A及び202Bとの境界部との間に、延出部107A及び107Bが収納され、かつ、ベース本体101の下面と、第2のカバー部202A及び202Bの端面とが一致するように構成されている。また、入口画成延出部208には、係合溝212内に収容された係合部140のガイド部143及び144が係合される。さらに、凸部206の一部が延出部101A及び101Bに対向するようになっている。
【0039】
次に、実施の形態1に係る配管用固定具1の具体的動作について図面を参照して説明する。
【0040】
先ず、取付穴104にねじ401を通し、壁400の所定位置に管保持部材100をねじ止め・固定する。この時、管保持部材100は、固定すべき管301及び302の長さ等により、所望の間隔をおいて複数個を壁400に固定する。
また、カバー部材200の継ぎ目位置には、図7に示すように、二つの管保持部材100を連結させて壁400に固定する。この時、管保持部材100の凸部106と、隣接する管保持部材100の穴105とを嵌合させ、両管保持部材100を連結させる。このようにすることで、後にカバー部材200を取り付けた際に、カバー部材200間の継ぎ目がずれたり、曲がったりすることを防止することができる。
【0041】
次に、クランプ部121に管301を、クランプ部131に管302をはめ込む。このようにして、壁400に配管を行う。
【0042】
次いで、管301及び302が固定された管保持部材100の延出部107A及び107Bに、第1のカバー部201を載せ、溝204を支点として第2のカバー部202A及び202Bを側壁102及び103に向けて折り曲げる。このようにして、係合溝212が係合部140と対向するようにする(図6(1)参照)。
【0043】
次に、第2のカバー部材202A及び202Bを側壁102及び103に押し付け、係合溝212内に係合部140を挿入する(図6(2)参照)。この時、ガイド部143及び144は、入口画成延出部208に押接されながら第1の係合爪141及び第2の係合爪142を係合溝212内に誘導する。具体的には、第1の係合爪141は下方に、第2の係合爪14は上方に弾性的に変形させて係合溝212内に挿入する。この動作によって、両係合爪141及び142を入口213から係合溝212内に簡単に挿入することができる。
【0044】
次いで、両ガイド部143及び144が入口213を超えると、両係合爪141及び142は、前記変形が復元され、両ガイド部143及び144が入口画成延出部208に係合する(図6(3)参照)。
【0045】
このようにすることで、管保持部材100にカバー部材200を簡単・確実に固定することができる。
【0046】
また、管301及び302のメンテナンス等の際には、カバー部材200を管保持部材100から簡単に取り外すことができる。
【0047】
ここで、第1の係合爪141及び第2の係合爪142は、前述したように互い違いに配設されているため、係合溝212内に挿入された後でも、互いに干渉し合うことなく上下方向に弾性的に変形することができる。このため、例えば、係合溝212の寸法にある程度の誤差があったり、壁400に歪み等があって、管保持部材100の取付け位置が若干ずれても、これらの誤差やずれを前記変形によって許容することができる。この結果、カバー部材200が曲がったり、ずれたりすることを防止することができ、また、釘やねじ等が外に出ないため、美観を向上することができる。
【0048】
なお、実施の形態1では、係合部140を側壁102及び103に設けた場合について説明したが、これに限らず、係合部140は、例えば、支持部122及び132に設ける等、任意の位置に設けることができる。また、この場合には、側壁102及び103は、必ずしも設けなくてもよい。
【0049】
また、実施の形態1では、係合部140を、第1の係合爪143及び第2の係合爪144から構成した場合について説明したが、これに限らず、第1の係合爪143の両側に第2の係合爪144を設ける等、係合爪を3つ以上設けてもよい。また、係合部140は、互い違いに隣接した部材が、カバー部材200の被係合部210に着脱自在に係合する構造であれば、他の構造であってもよい。
【0050】
そしてまた、被係合部210は前述した構造に限らず、係合部140が着脱自在に係合することが可能であれば、蟻溝状等、他の構造であってもよい。また、実施の形態1では、カバー部材200の端部に沿って被係合部210を配設したが、これに限らず、被係合部210は、少なくとも係合部140と対応する位置に形成されていればよい。さらにまた、カバー部材200に係合部140を設け、管保持部材100に被係合部210を設けてもよい。
【0051】
さらにまた、実施の形態1では、2本の管301及び302を保持する管保持部材100について説明したが、これに限らず、本発明に係る管保持部材は、1本の管を保持する構造であってもよく、また、3本以上の管を保持する構造であってもよい。
【0052】
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2について図面を参照して説明する。なお、実施の形態2では、実施の形態1で説明した配管用固定具1と同様の部材には、同一の符合を付し、その詳細な説明は省略する。
【0053】
図8は、実施の形態2に係る配管用固定具の斜視図、図9は、図8のIX−IX線に沿った断面図である。
【0054】
実施の形態1に係る配管用固定具2の実施の形態1に係る配管用固定具1との異なる点は、壁面400と天井410との境や、壁400と壁400との境等のコーナー部分に適用することが可能な形状を備えていることである。なお、実施の形態2では、壁面400と天井410との境であって、この部分に回り縁420が形成されている部分に適用する場合について説明する。
【0055】
実施の形態2に係る配管用固定具2は、管保持部材150と、この管保持部材150に着脱自在に係合するカバー部材250とから構成されている。
管保持部材150は、ベース151と、ベース151に設けられ、管301を保持する第1の保持部120及び管302を保持する第2の保持部130と、カバー部材250の被係合部210に係合する係合部140と、を備えて構成されている。
【0056】
ベース151は、断面略L字形状の第1のベース152と、この第1のベース152の一方の先端に、第1のベース152と同じ向きで連続形成され、かつ第1のベース152より若干小さな断面略L字状形状を備えた第2のベース153とを備えている。
【0057】
第1のベース152には、第1の保持部120が形成されている。また、第1のベース152の端部(第2のベース153から離れた側の端部)の略中央部には、内側に向けて突出した断面L字状の延出部155が形成されている。この延出部155の先端は、第1の保持部120の一端に固定されている。
【0058】
一方、第1のベース152と第2のベース153との境界部には、第2の保持部130が、第2のベース153と所定の間隔をあけて位置するように設けられている。また、第2のベース153の端部(第1のベース152から離れた側の端部)の略中央部には、内側に向けて突出した断面L字状の延出部156が形成されている。この延出部156の先端は、第2のベース153の、第1のベース152に連側される側壁に固定されている。すなわち、この延出部156の一方は、第2のベース153と第2の支持部130との間に配設される。
【0059】
なお、この実施の形態でも、第1の保持部120及び第2の保持部130は、管301及び302を互いに平行に配設するように設けられている。
【0060】
第1の保持部120の第1のベース152に固定された先端には、第1のベース152の延出部155が形成されている面と平行に係合部140が設けられている。すなわち、この係合部140は、基端側を支点として、第1の係合爪141と第2の係合爪142を、図8及び図9において上下方向に弾性的に変形させるように設けられている。
【0061】
一方、延出部156には、係合部140が、延出部156と第2の支持部130との間に配設され、かつ、基端側を支点として、第1の係合爪141と第2の係合爪142が、図8及び図9において左右方向に弾性的に変形するように設けられている。
【0062】
なお、第1のベース152及び第2のベース153の所定位置には、管固定部材150を壁400及び天井410に、ねじ401で固定するための取付穴104が設けられている。また、管固定部材150の管301及び302の配設方向の端面には、凸部106及びこれに係合する穴105が設けられている。
【0063】
この構成を備えた管保持部材150は、ベース151を、第1のベース152と第2のベース153とを前述したように組み合わせた構造としたため、回り縁420が形成されたコーナー部に、好適に適用することができる。また、管保持部材150の大きさを必要最低限にすることができる。
【0064】
カバー部材250は、第1のカバー部202Aと、第2のカバー部202Bとを繋げた構造を有しており、その境界部には、ひんじの役割を果たす溝204が形成されている。カバー部材250は、この溝204を支点として、折り曲げることができる。なお、このカバー部材250の幅(溝204を挟んだ両端間の距離)は、図9に示すように、管保持部材150にカバー部材250を取り付けた際に、第1のカバー部202Aの端面が天井410に近接し、第2のカバー部202Bの端面が壁400に近接するように設定されている。
【0065】
次に、実施の形態2に係る配管用固定具2の具体的動作について説明する。
【0066】
先ず、取付穴104にねじ401を通し、壁400及び天井410の所定位置に管保持部材150をねじ止め・固定する。この時、管保持部材150は、固定すべき管301及び302の長さ等により、所望の間隔をおいて複数個を固定する。 また、カバー部材250の継ぎ目位置には、実施の形態1と同様に、二つの管保持部材150の凸部106と穴105とを嵌合させて、両者を連結・固定する。
【0067】
次に、クランプ部121に管301を、クランプ部131に管302をはめ込む。このようにして、回り縁420のあるコーナー部に配管を行う。
【0068】
次いで、管301及び302が固定された管保持部材150に、第2のカバー部202A及び202Bを、溝204を支点として折り曲げて被せ、係合溝212内に係合部140を挿入する。
【0069】
このようにして、実施の形態1と同様に、管保持部材150にカバー部材250を簡単・確実に固定する。
【0070】
この実施の形態2に係る配管用固定具2も、実施の形態1に係る配管用固定具1と同様に、カバー部材200が曲がったり、ずれたりすることを防止することができ、また、釘やねじ等が外に出ないため、美観を向上することができる。
【0071】
なお、実施の形態2では、ベース151の形状を、回り縁420に適用可能な形状としたが、これに限らず、例えば、回り縁420が存在しないコーナー部分に適用する際には、ベース151の形状を断面略L字形状としてもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る配管用固定具は、互い違いに隣接された複数の係合爪を備えた係合部を、被係合部に係合させることで、管保持部材にカバー部材を取り付ける構造を備えているため、係合部が被係合部に係合した後でも、前記係合爪は、互いに干渉し合うことなく上下方向に弾性的に変形することができる。したがって、被固定部材に歪みがあったり、係合部と被係合部との間にある程度のずれがあっても、これらを前記変形によって許容することができ、カバー部材が曲がったり、ずれたりすることを防止することができる。また、配管用固定具の形状を、被固定部材面の形状に合わせて、例えば、断面略L字状にする等、調整することで、その大きさを必要最低限にすることができる。この結果、小型化が達成され、美観に優れた配管用固定具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る配管用固定具の斜視図である。
【図2】図1に示す配管用固定具のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1に示す配管用固定具の管保持部材の右側面図である。
【図4】図1に示す配管用固定具のカバー部材の展開平面図である。
【図5】図4に示すカバー部材の展開正面図である。
【図6】図1に示す配管用固定具の管保持部材がカバー部材に係合する工程を示す断面工程図である。
【図7】実施の形態1に係る管支持部材を連結した状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る配管用固定具の斜視図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1、2 配管用固定具
100、150 管保持部材
110 ベース
120 第1の保持部
130 第2の保持部
140 係合部
141、142 係合爪
210 被係合部

Claims (7)

  1. 被固定部材面に固定されるとともに、管を保持する管保持部材と、当該管保持部材に装着されるカバー部材と、を備えた配管用固定具であって、
    前記管保持部材に、互い違いに隣接させた対の係合爪を備えた係合部を形成し、
    前記カバー部材に、前記係合部が着脱自在に係合する被係合部を形成し、
    前記対の係合爪は、互いに反対向きに形成されたガイド部を各々有すると共に、その基端側を支点として互いに近づく方向に弾性的に進退し、
    前記被係合部は、前記互い違いに隣接させた対の係合爪が挿入される係合溝を備えてなり、前記対の係合爪は、前記係合溝に挿入されて当該係合溝に係合し、前記管保持部材に前記カバー部材を固定する配管用固定具。
  2. 前記係合溝は、前記係合部が挿入される入口と、当該入口から挿入された係合部を収容する収容部と、当該収容部の入口が該収容部よりも狭くなるように画成する入口画成延出部と、を備え、前記互い違いに隣接した対の係合爪は、前記入口に挿入される際に、その基端側を支点として互いに近づく方向に弾性的に進退し、前記入口を超えると復元して前記入口画成延出部に係合する請求項1記載の配管用固定具。
  3. 前記ガイド部は、隣接した係合爪に対向する面とは反対側の面の先端部に、先端から基端方向に向けて鋭角的に突出してなる請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の配管用固定具。
  4. 前記管保持部材は、前記被固定部材面に固定される固定部を備え、当該固定部は、断面略L字状に形成されてなる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の配管用固定具。
  5. 前記固定部の一端に、断面略L字状を備えた第2の固定部を、前記固定部と同じ向きで設けた請求項4記載の配管用固定具。
  6. 前記管保持部材は、保持される管の長手方向の側面に、隣接した管保持部材同士を連結する連結部を設けた請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の配管用固定具。
  7. 前記管保持部材は、管を保持する保持部を複数備えてなる請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の配管用固定具。
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